JPH0535673U - 易引裂き性包装袋 - Google Patents

易引裂き性包装袋

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JPH0535673U
JPH0535673U JP8308591U JP8308591U JPH0535673U JP H0535673 U JPH0535673 U JP H0535673U JP 8308591 U JP8308591 U JP 8308591U JP 8308591 U JP8308591 U JP 8308591U JP H0535673 U JPH0535673 U JP H0535673U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、良好なガスバリア性を有すると共
に、開封時において目的とする方向に確実かつ容易に引
裂くことが可能な易引裂き性包装袋を提供するものであ
る。 【構成】熱融着性プラスチックフィルム103、アルミ
ニウムフィルム104およびプラスチックフィルム10
5をこの順序で積層した多層フィルムからなり、前記熱
融着性プラスチックフィルム103を内面側に配置する
ように形成された袋本体101と、前記袋本体の一端に
形成された内容物を収納するための開口部とを具備した
包装袋において、前記袋本体101の前記熱融着性プラ
スチックフィルム103に多数の貫通孔108を前記開
口部に対して平行もしくは垂直となるように穿孔して帯
状引裂き部を形成したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、易引裂き性包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】
ポテトチップに代表されるスナック食品、菓子類などのハイガスバリア食品の 包装袋は、ガスバリア性を完全にするためにアルミニウムフィルムを中間に配置 した多層フィルムを素材として用いている。前記多層フィルムは、熱融着性)ヒ ートシール性)と印刷性を兼ね備えることが不可欠である。
【0003】 前記多層フィルムとしては、従来よりアルミニウムフィルムの片面にポリエチ レンフィルム、反対の面にポリエステルフィルムおよびポリプロピレンフィルム をこの順序で積層した構造のものが用いられている。前記ポリエチレンフィルム は、袋の内面側に配置されて熱融着性フィルムとして使用され、前記ポリプロピ レンフィルムは袋の外側に配置され、前記ポリエステルフィルムは所望の印刷を 施す部材として使用される。
【0004】 ところで、前記多層フィルムからなる包装袋は菓子などの内容物を密閉してい るため、開封する際には一定方向(例えば開口部と平行な横方向)に容易に引き 裂かれることが必要である。このため、前記袋素材である多層フイルムの引裂き 部に切口を設けたり、前記ポリプロピレンフィルムとして横軸配向したものを用 いたりして横引裂き性を改善することが行われている。
【0005】 しかしながら、前記多層フィルムからなる包装袋を前記切口から引裂いた場合 、前記ポリエチレンフィルムが縦横いずれにも裂け難い性質を有するため、前記 ポリエチレンフィルムで引裂き性が阻害される。その結果、前記切口から横方向 に引裂かれず、斜め方向に引裂かれて内容物が飛び出すという問題が多々あった 。
【0006】 本考案は、前記従来の問題点を解決するためになされたもので、良好なガスバ リア性を有すると共に、開封時において目的とする方向に確実かつ容易に引裂く ことが可能な易引裂き性包装袋を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係わる易引裂き性包装袋は、熱融着性プラスチックフィルム、アルミ ニウムフィルムおよびプラスチックフィルムをこの順序で積層した多層フィルム からなり、前記熱融着性プラスチックフィルムを内面側に配置するように形成さ れた袋本体と、前記本体の一端に形成された内容物を収納するための開口部とを 具備した包装袋において、
【0008】 前記袋本体の前記熱融着性プラスチックフィルムに多数の貫通孔を前記開口部 に対して平行もしくは垂直となるように穿孔して帯状引裂き部を形成したことを 特徴とするものである。
【0009】 前記多層フィルムを構成する熱融着性プラスチックフィルムとしては、例えば 無配向のポリエチレン、エチルビニルアセテート共重合体(EVA)フィルム、 ポリプロピレンフィルム等を用いることができる。
【0010】 前記多層フィルムを構成するプラスチックフィルムとしては、例えば二軸配向 ポリエステルフィルム、二軸配向ナイロンフィルム、二軸配向ポリプロピレンフ ィルム、または前記アルミニウムフィルム側に配置されるポリエステルフィルム および前記ポリエステルフィルム上に被覆される二軸配向ポリプロピレンフィル ムの二層フィルム等を用いることができる。かかるプラスチックフィルムは、袋 の外側に配置され、所望の印刷等が施される。ただし、前記二層フィルムの場合 には前記ポリエステルフィルムに所望の印刷等が施され、その外側の二軸配向ポ リプロピレンフィルムは前記ポリエステルフィルムの印刷物を外界から保護する ために被覆される。
【0011】 前記帯状引裂き部は、例えば100μm以下の貫通孔が50個/cm2 以上の 密度で多数かつ一様に前記熱融着性プラスチックフィルムに穿孔することにより 形成される。 なお、本考案に係わる包装袋は前記帯状引裂き部が形成される前記袋本体箇所 に切口を設けることを許容する。
【0012】 前記多層フィルムへの多数の貫通孔の穿孔は、例えば長尺の前記多層フィルム を鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面に付着された第1ロー ルと硬質材料からなる第2ロールとの間に前記多層フィルムの熱融着性プラスチ ックフィルムが前記第1ロール側に位置するように通過させると共に、前記各ロ ール間を通過する前記長尺の多層フィルムへの押圧力を前記各ロールと接触する フィルム面全体に亘って均一となるように調節することにより前記第1ロール表 面の多数の粒子の鋭い角部で前記多層フィルムの前記熱融着性プラスチックフィ ルムのみに貫通孔を多数孔する方法が採用される。この穿孔工程において、前記 第2ロールの形状を工夫して多数の貫通孔を前記熱融着性プラスチックフィルム に帯状領域となるように形成することが必要である。
【0013】
【作用】
本考案に係わる易引裂き性包装袋は、熱融着性プラスチックフィルム、アルミ ニウムフィルムおよびプラスチックフィルムをこの順序で積層した多層フィルム からなり、前記熱融着性プラスチックフィルムを内面側に配置するように形成さ れた袋本体と、前記本体の一端に形成された内容物を収納するための開口部とを 具備した包装袋において、前記袋本体の前記熱融着性プラスチックフィルムに多 数の貫通孔を前記開口部に対して平行もしくは垂直となるように穿孔して帯状引 裂き部を形成した構造になっている。かかる包装袋において、前記開口部からス ナック食品等の内容物を前記袋本体に収納し、前記開口部付近の前記袋本体の熱 融着性プラスチックフィルム同志をを熱シールすることにより前記内容物が密封 される。このような内容物が収納、密封された包装袋を開封する際、前記袋本体 を帯状引裂き部の方向に引裂くと、前記帯状引裂き部は前記多層フィルムの縦横 いずれにも裂け難い性質を有する前記熱融着性プラスチックフィルム(例えばポ リエチレンフィルム)に多数の貫通孔を穿孔して形成されているため、前記多数 の貫通孔が易切断箇所として作用し、前記帯状引裂き部に沿って確実かつ容易に 引裂くことができる。したがって、開封時に袋本体が斜め方向に引裂かれて内容 物が飛び出すという不具合を解消することができる。
【0014】 また、本考案に係わる易引裂き性包装袋は前記帯状引裂き部が前記熱融着性プ ラスチックフィルムのみに多数の貫通孔を穿孔することにより形成されているた め、前記熱融着性プラスチックフィルムの外側に配置されるアルミニウムフィル ムによる優れたガスバリア性を有し、内容物を極めて良好に密封することができ る。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】 図1は、本考案に係わる易引裂き性包装袋を示す正面図、図2は図1の帯状引 裂き部を示す拡大断面図である。図中の101は、袋本体である。この袋本体1 01の一端側には、スナック食品等の内容物を収納するための開口部102が形 成されている。前記袋本体101は、例えば内側から熱シール部材として機能す る厚さ30μmのポリエチレン(PE)フィルム103と、ガスバリアとして機 能する厚さ7μmのアルミニウム(Al)フィルム104と、所望の印刷が施さ れる厚さ12μmのポリエステル(PET)フィルム105と、厚さ約20μm の二軸配向ポリプロピレン(OPP)フィルム106を積層した多層フィルムか ら形成されている。
【0017】 前記開口部102近傍の前記袋本体101には、例えば幅1cmの帯状引裂き 部107が前記開口部102と平行となるように形成されている。前記帯状引裂 き部107は、前記PEフィルム103に例えば70μmの貫通穴108を例え ば60個/cm2 の密度で多数かつ一様に穿孔することにより形成されている。 また、前記帯状引裂き部107が位置する前記袋本体101の側面には、切口1 09が設けられている。
【0018】 このような構成によれば、前記開口部102からスナック食品等の内容物を前 記袋本体101に収納し、前記開口部102付近の前記多層フィルムからなる袋 本体101の内側に配置されるPEフィルム103同志を熱シールすることによ り前記内容物が密封される。このような内容物が収納、密封された包装袋101 を開封する際、前記袋本体101の切口109から前記帯状引裂き部107の方 向に引裂くと、前記帯状引裂き部107は図2に示すように前記多層フィルムの 縦横いずれにも裂け難い性質を有する前記PEフィルム103に多数の貫通孔1 08を穿孔して形成されているため、前記多数の貫通孔108が易切断箇所とし て作用し、前記帯状引裂き部107に沿って確実かつ容易に引裂くことができる 。その結果、開封時に前記袋本体101が斜め方向に引裂かれて内容物が飛び出 すという不具合を解消することができる。
【0019】 また、前記帯状引裂き部107は前記PEフィルム103のみに多数の貫通孔 108を穿孔することにより形成されているため、前記PEフィルム103の外 側に配置される前記アルミニウムフィルム104による優れたガスバリア性を有 し、内容物を極めて良好に密封することができる。
【0020】 したがって、本考案によれば良好なガスバリア性を有すると共に、開封時にお いて目的とする方向に確実かつ容易に引裂くことが可能な易引裂き性包装袋を提 供することができる。
【0021】 なお、上述した袋本体101を形成するための多層フィルムに帯状引裂き部1 07となる多数の貫通孔は、以下に説明する方法により穿孔することが可能であ る。
【0022】 図3は、穿孔装置を示す正面図、図4は図3の穿孔装置の要部を示す側面図、 図5は図3のV−V線に沿う断面図である。図中の1は、ベッドである。前記ベ ッド1の右端付近を除く上面には、テーブル2が設けられている。前記テーブル 2上には、2つのカギ型のフレーム3が前記テーブル2の幅方向にそれぞれ所定 の間隔をあけて設置されている。前記フレーム3は、下板3a、側板3b及び上 板3cから形成されでいる。前記各フレーム3の下板3a及び側板3bが交わる コーナ部には、軸受4を内蔵した第1ボックス5がそれぞれ固定されている。前 記各フレーム3間には、第1ロール6が配置されている。前記第1ロール6は、 図4に示すように例えば90〜100μmの粒径で鋭い角部を有する多数のモー ス硬度5以上の粒子(例えば合成ダイヤモンド粒子)7が表面に70%以上の面 積率で電着された鉄製のロール本体8と、前記本体8の中心を貫通して前記本体 8の両端面から突出された軸9とから構成されている。前記軸9の突出した両端 部は、前記ボックス5内の軸受4にそれぞれ軸支されている。前記第1ロール6 の一端側(例えば左端側)の軸9は、前記ボックス5を貫通しており、かつ前記 軸9の突出部分には図示しないモータの駆動軸の歯車と噛合する歯車10が軸着 されている。従って、前記モータの駆動により前記第1ロール6が例えば時計回 り方向に回転されるようになっている。また、前記歯車10と前記ボックス5の 左側面の間に位置する前記軸9の突出部分には、後述する第2ロールの軸の歯車 と噛合する歯車11が軸着されている。
【0023】 前記ボックス5の上方に位置する前記各フレーム3の側板3b部分には、レー ル12がそれぞれ形成されている。前記各レール12には、図5に示すようにス ライダー13(他方のスライダーは図示せず)が上下動自在にそれぞれ配置され ている。前記各スライダー13には、軸受14を内蔵した第2ボックス15がそ れぞれ固定され、前記レール12に沿って上下動できるようになっている。また 、前記各フレーム3間には第2ロール16が前記第1ロール6と対向するように 配置されている。前記第2ロール16は、例えばステンレスからなるロール本体 17と、前記本体17の中心を貫通して前記本体17の両端面から突出された軸 18と、前記本体17の両端付近にそれぞれ巻装され、前記本体17の軸方向に スリット41を有する段差形成用帯42とから構成されている。前記軸18の突 出した両端部は、前記ボックス15内の軸受14にそれぞれ軸支されている。前 記第2ロール16の一端側(例えば左端側)の軸18部分は、前記第2ボックス 14を貫通して突出しており、かつ前記軸18の突出部分には前記第1ロール6 の軸9の歯車11と噛合する歯車19が軸着されている。従って、前記第2ロー ル16は前記第2ボックス15及び前記スライダー13により前記レール12に 沿って上下動自在に配置される。また、前記モータにより前記第1ロール6の軸 8を時計回り方向に回転することによって、前記軸8の歯車11と噛合する前記 歯車19を有する前記軸18が反時計回り方向に回転し、結果的には第2ロール 15が反時計回り方向に回転するようになっている。
【0024】 前記2つのフレーム3、前記2つの軸受4、前記2つの第1ボックス5、前記 第1ロール6、前記2つのレール12、前記2つの各スライダー13、前記2つ の軸受14、前記2つの第2ボックス15および前記第2ロール16により穿孔 用ユニット20を構成している。
【0025】 前記2つの第2ボックス15の上壁には、上下にフランジ21、22を有する 円筒体23がそれぞれ配置されている。前記各円筒体23は、図3に示すように 前記下部フランジ22から前記ボックス15の上壁に螺着された複数のネジ24 により前記ボックス15にそれぞれ固定されている。前記各円筒体23の上部フ ランジ21には、中央に穴25を有する円板26がそれぞれ配置され、かつ前記 各円板26は前記各円板26から前記上部フランジ21に螺着された複数のネジ 27によりそれぞれ固定されている。前記各円筒体23内には、コイルバネ28 がそれぞれ上下方向に弾性力を付与するように収納されており、かつ前記各コイ ルバネ28の下端は前記第2ボックス15の上壁にそれぞれ当接されている。前 記各円筒体23内には、下端に圧力センサ29を取着したロッド30がそれぞれ 前記円板26の穴25を通して挿入されている。前記各圧力センサ29は、前記 各コイルバネ28の上端に当接され、前記各ロッド30の下降によるコイルスバ ネ28への押圧力を検出できるようになっている。前記各センサ29上方の前記 ロッド30部分には、前記ロッド30を円滑に上下動させるための円板状ガイド 31がそれぞれ取り付けられている。前記各ロッド30の上端部には、ボールス クリュー32がそれぞれ挿着されている。前記各ボールスクリュー32は、前記 フレーム3の上板3cを貫通して前記上板3cの上方にそれぞれ突出している。 前記各上板3cの上面には、ネジ加工された係合板(図示せず)を内蔵したケー シング(他方のケーシングは図示せず)33がそれぞれ設けられている。前記各 ケーシング33内の前記係合板には、前記ボールスクリュー32の上端突出部が 螺合されている。前記各ケーシング33内には、前記ボールスクリュー32の上 端突出部と係合するウォーム軸(図示せず)が水平方向からそれぞれ挿入され、 かつ前記各ウォーム軸の一端にハンドル(他方のハンドルは図示せず)34がそ れぞれ設けられている。従って、前記ハンドル34を回転することにより前記ハ ンドル34のウォーム軸と係合する前記ボールスクリュー32が回転し、前記ボ ールスクリュー32が挿着された前記ロッド30を下降(または上昇)するよう になっている。この場合、前記ロッド30をある距離以上に上昇させると、前記 ロッド30に取り付けられた前記円板状ガイド31が前記円筒体23上部の円板 26内面に当接して前記円筒体23自体を上昇させる。このため、前記円筒体2 3の下端に固定された前記第2ボックス15が前記スライダー13により前記レ ール12に沿って上昇される。
【0026】 前記2つの円筒体23、前記2つの円板26、前記2つのコイルバネ28、前 記2つの圧力センサ29、前記2つのロッド30、前記2つの円板状カイド31 、前記2つのボールスクリュー32、前記2つのケーシング33、前記2つのウ ォーム軸(図示せず)および前記2つのハンドル34により、前記第1、第2ロ ール6、16間を通過するフィルムへの押圧力を調節する圧力調節手段35を構 成している。
【0027】 前記穿孔用ユニット20の前段には、長尺フィルム供給手段としての巻回ロー ル(図示せず)が配置され、前記巻回ロールの長尺の多層フィルム36は2つの 送りロール37を経由して前記ユニット20の前記第1、第2のロール6、16 間に供給される。前記ユニット20の後段には、静電除去手段38が配置されて いる。前記静電除去手段39は、前記ベッド1上に設置され、純水を収容した容 器39と、前記純水に超音波を付与するための超音波発生部材(図示せず)とか ら構成されている。前記ユニット20と前記静電除去手段38の間、前記容器3 9内および前記容器40の後段には、前記第1、第2のロール6、16間を通過 した前記多層フィルム36を搬送するための5つの送りロール37がそれぞれ配 置されている。なお、前記容器39の前後段に位置する前記2つの送りロール3 7には当てロール40がそれぞれ配置されている。前記静電除去手段38の後段 には、前記送りロール37、当てロール40間を通過した前記多層フィルム36 を乾燥するための複数の熱風噴射部材(図示せず)および巻取ロール(図示せず )が順次配置されている。 次に、前述した構成の穿孔装置により前記多層フィルムのPEフィルムに多数 の貫通孔を帯状に穿設する方法を説明する。
【0028】 まず、圧力調節手段35の2つのハンドル34を例えば時計回り方向に回転さ せると、前記各ハンドル34のウォーム軸と係合する各ボールスクリュー32が 回転し、前記各ボールスクリュー32と連結した各ロッド30がそれぞれ上昇す る。前記各ロッド30が上昇すると、前記各ロッド30に取り付けられた各円板 状ガイド31が前記各円筒体23上部の各円板26内面に当接して前記各円筒体 23自体がそれぞれ上昇する。前記各円筒体23が上昇すると、前記各円筒体2 3の下端に固定された穿孔用ユニット20の各第2ボックス15がスライダー1 3により各フレーム3に取り付けられた各レール12に沿ってそれぞれ上昇し、 前記各第2ボックス15内の軸受14に軸支された第2ロール16がその下の第 1ロール6から所定の間隔をあけて離れる。かかる状態において、巻回ロール( 図示せず)から前記PEフィルムとAlフィルムとPETフィルムとOPPフィ ルムをこの順序で積層した長尺の多層フィルム36を2つの送りロール37によ り前記ユニット20の前記第1、第2ロール6、16間を前記PEフィルムが前 記第1ロール6側に位置するように通過させた後、前記5つのロール37により 静電除去手段38の容器内39内を通過させ、さらに複数の熱風噴射部材(図示 せず)を通過させて巻取ロール(図示せず)に前記多層フィルム36の先端を巻 く。
【0029】 前記多層フィルム36の先端を巻取ロールに巻き取った後、前記圧力調節手段 35の2つのハンドル34を反時計回り方向に回転すると、前記各ハンドル34 のウォーム軸と係合する前記各ボールスクリュー32が回転し、前記各ボールス クリュー32と連結された前記各ロッド30がそれぞれ下降する。前記各ロッド 30が下降すると、前記各ロッド30下端の前記各円筒体23内に位置する各圧 力センサ29がその下の各コイルバネ28を下方押圧する。前記各コイルバネ2 8が押圧されると、それら下端に当接される前記各第2ボックス15の上壁が下 方に押圧され、前記第2ボックス15が前記各スライダー13により前記各フレ ーム3の各レール12に沿ってそれぞれ下降して前記各第2ボックス15内の軸 受14に軸支された第2ロール16がその下の第1ロール6と当接する。更に、 前記各ハンドル34を同方向に回転させ、前記各ロッド30を下降させると、前 記各ロッド30下端の各センサ29によりその下の前記各コイルバネ28が圧縮 される。かかる前記各コイルバネ28の圧縮により、前記各第2ボックス15の 上壁に押圧力が付与され、前記第2ボックス15内の軸受14に軸支された前記 第2ロール16と前記第1ロール6間の押圧力が上昇する。この際、前記各圧力 センサ29により前記第2、1のロール16、6間の押圧力(圧縮力)を検出し て、前記各ハンドル34を正逆方向に回転を調節することにより、前記第2、第 1のロール16、6間に位置する前記長尺フィルム36への押圧力が調節される 。このような前記圧力調節手段35による前記ユニット20への押圧調節により 、前記第2、第1のロール16、6間に位置する前記長尺フィルム36の幅方向 全体に亘って均一な押圧力が付与され、穿孔操作の準備が完了する。
【0030】 穿孔操作の準備が完了した後、前記静電除去手段39の容器40に収容された 純水に図示しない超音波発生部材により超音波を付与する。つづいて、前記巻取 ロールを回転させると同時に、図示しないモータの駆動軸を回転させ、前記駆動 軸の歯車、前記第1ロール6における軸8の歯車10の回転伝達により前記第1 ロール6を時計回り方向に回転される。前記第1ロール6が回転すると、前記軸 8の歯車11と前記第2ロール16における軸18の歯車19の回転伝達により 前記第2ロール16が反時計回り方向に回転される。このように第1、第2のロ ール6、16が回転されることにより、これらロール6、16間を通過する前記 多層フィルム36が穿孔される。
【0031】 すなわち、前記第1ロール6は図4に示すように鋭い角部を有する多数の合成 ダイヤモンド粒子7が表面に例えば70%以上の面積率で電着された鉄製のロー ル本体8を備えた構造になっていおり、かつ前記第2ロール16は例えばステン レスのように表面が硬質なロール本体17および前記本体17の両端付近にそれ ぞれ巻装され、前記本体17の軸方向にスット41を有する段差形成用帯42を 備えた構造になっている。このため、前記多層フィルム36が前記第1、第2の ロール6、16間を通過し、前記第2ロール16の段差形成用帯42のスッリト 41が前記第1ロール6と対向する時に、前記第1ロール6表面の多数の合成ダ イヤモンド粒子7の鋭い角部により穿孔される。その結果、図6および図7に示 すように多数の貫通孔108が前記多層フィルム36のPEフィルム103にそ の走行方向に所定の間隔をあけて例えば幅1cmの帯状に形成される。また、前 記圧力調節手段35による前記ユニット20への押圧調節により、表面精度が数 十μmである前記第1ロール6を組み込んでも前記第1、第2のロール6、16 間を通過する前記多層フィルム36の幅方向全体に亘って均一な押圧力が付与さ れるため、前記多層フィルム36の通過に伴う前記第1、第2のロール6、16 間の振動、衝撃などの動的外力が吸収、緩和され、前記第1、第2ロール6、1 6が円滑かつ連続的に回転される。その結果、前記長尺フィルム36のPEフィ ルム103に前記多数の貫通孔108が帯状にの一様かつ高密度で穿孔される。
【0032】 前記ユニット20による穿孔がなされた前記多層フィルム36は、5つの送り ロール37および2つの当てロール40により前記静電除去手段38の容器39 内を通過、搬送される。前記ユニット20による前記多層フィルム36への穿孔 は、前記第1、第2のロール6、16の摩擦を主体としたものであるため、穿孔 処理後の前記フィルム36表面に大量の静電気が発生し、周囲のダストを付着さ せる。穿孔処理後の前記多層フィルム36を前記静電除去手段38の純水が収容 された容器39を通過させると共に、図示しない超音波発生部材により前記純水 に超音波を付与することにより、前記多層フィルム36に付着したダストが容易 に洗い流される。ダストが洗い流された多数の貫通孔が形成された前記多層フィ ルム36は、図示しない複数の熱風噴射部材を通過して表面の水が揮散除去され 、更に巻取ロールに巻き取られる。
【0033】 したがって、前述した穿孔装置により本考案の袋本体の素材となる前記多層フ ィルムに帯状引裂き部107となる多数の貫通孔を極めて簡単に穿孔することが 可能となる。
【0034】 なお、前記実施例においては帯状引裂き部を袋本体の開口部近傍にその開口部 と平行となるように形成したが、これに限定されない。例えば、帯状引裂き部を 袋本体の側面、つまり前記開口部と垂直方向の領域に形成してもよい。
【0035】 また、前記穿孔装置に組み込まれる第1ロールとして、金属製ロール本体の表 面に鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子であるダイヤモンド粒子を 電着したものを用いたが、これに限定されない。例えば、金属製ロール本体の表 面にタングテンカーバイトなどの超硬合金粒子、または炭化ケイ素粒子、炭化ホ ウ素粒子、サファイア粒子、立方晶窒化ホウ素(CBN)粒子等の鋭い角部を有 する多数のモース硬度5以上の粒子を電着または有機系もしくは無機系の結合剤 により付着させた構造を有する第1ロールを用いてもよい。
【0036】 さらに、前記穿孔装置に組み込まれる第2ロールとしては、ステンレスロール に限らず、例えば鉄ロール、鉄系合金ロール、表面にNiメッキ処理、Crメッ キ処理を施した鉄ロール等を用いることができる。
【0037】
【考案の効果】 以上詳述し如く、本考案によれば良好なガスバリア性を有すると共に、開封時 において目的とする方向に確実かつ容易に引裂くことができ、ひいてはポテトチ ップを始めとする各種のスナック食品等の収納、密封に適した取扱いが容易な易 引裂き性包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における易引裂き性包装袋を示
す正面図。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図。
【図3】本考案の袋本体を構成する多層フィルムに帯状
引裂き部となる多数の貫通孔を形成するために用いられ
る穿孔装置を示す正面図。
【図4】図3の穿孔装置の要部を示す側面図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】図3の第1、第2のロール間を通過した多層フ
ィルムの状態を示す斜視図。
【図7】図6の多層フィルムの要部を示す拡大断面図。
【符号の説明】
101…袋本体、102…開口部、103…PEフィル
ム、104…アルミニウムフィルム、105…PETフ
ィルム、106…OPPフィルム、107…帯状引裂き
部、108…貫通孔、109…切口、1…ベッド、3…
フレーム、5…第1ボックス、6…第1ロール、15…
第2ボックス、16…第2ロール、20…穿孔用ユニッ
ト、35…圧力調節手段、36…長尺の多層フィルム、
38…穿孔屑除去手段、42…段差形成用帯。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融着性プラスチックフィルム、アルミ
    ニウムフィルムおよびプラスチックフィルムをこの順序
    で積層した多層フィルムからなり、前記熱融着性プラス
    チックフィルムを内面側に配置するように形成された袋
    本体と、前記袋本体の一端に形成された内容物を収納す
    るための開口部とを具備した包装袋において、 前記袋本体の前記熱融着性プラスチックフィルムに多数
    の貫通孔を前記開口部に対して平行もしくは垂直となる
    ように穿孔して帯状引裂き部を形成したことを特徴とす
    る易引裂き性包装袋。
  2. 【請求項2】 前記熱融着性プラスチックフィルムは、
    ポリエチレンフィルムからなり、前記プラスチックフィ
    ルムは前記アルミニウムフィルム側に配置されるポリエ
    ステルフィルムおよび前記ポリエステルフィルム上に被
    覆される二軸配向ポリプロピレンフィルムの二層フィル
    ムからなることを特徴とする請求項1記載の易引裂き性
    包装袋。
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