JP2709259B2 - 発熱剤収納用通気性包材の製造方法 - Google Patents

発熱剤収納用通気性包材の製造方法

Info

Publication number
JP2709259B2
JP2709259B2 JP24704793A JP24704793A JP2709259B2 JP 2709259 B2 JP2709259 B2 JP 2709259B2 JP 24704793 A JP24704793 A JP 24704793A JP 24704793 A JP24704793 A JP 24704793A JP 2709259 B2 JP2709259 B2 JP 2709259B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roll
thermoplastic resin
holes
nonwoven fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24704793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07163612A (ja
Inventor
清二 加川
Original Assignee
清二 加川
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 清二 加川 filed Critical 清二 加川
Priority to JP24704793A priority Critical patent/JP2709259B2/ja
Publication of JPH07163612A publication Critical patent/JPH07163612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2709259B2 publication Critical patent/JP2709259B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱剤収納袋の通気面
に使用される通気性包材の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、普及されている使い捨てカイロは
空気の存在下で発熱する鉄粉等の発熱剤を収納袋に収納
した構造になっている。前記収納袋は、一方の面が通気
性シートから形成され、他方の面が熱可塑性樹脂シート
や粘着剤が塗布された熱可塑性樹脂シートから形成され
ている。
【0003】ところで、従来、前記収納袋の通気性シー
トとしては1)熱可塑性樹脂フィルムとナイロン製不織
布とを貼着し、これらに多数の針孔を穿孔した複合シー
ト、または2)延伸通気性多孔質フィルムとナイロン製
不織布とを貼着した複合シートが使用されている。前記
延伸通気性多孔質フィルムは、例えばポリエチレンに微
細な無機物粉末を大量(通常、樹脂に対して50体積%
以上)に充填した後、フィルム化し、更に一軸又は二軸
方向に高倍率で延伸することにより、前記無機物粉末と
の境界面に破壊孔を形成して迷路的に連通した微細な孔
を開口することにより製造されたものである。
【0004】しかしながら、前記1)の複合シートを通
気性シートとして用いて作られた収納袋に鉄粉のような
発熱剤を収納して使い捨てカイロを構成すると、装着時
に前記鉄粉が下方に偏って不快感を与える問題があっ
た。
【0005】これに対し、前記2)の複合シートを通気
性シートとして用いて作られた収納袋に鉄粉のような発
熱剤を収納して使い捨てカイロを構成した場合、前記カ
イロの外袋を開封すると、前記通気性シートから空気が
侵入してその酸素と鉄粉とが化学反応(酸化反応)を起
こし発熱が開始されるが、前記複合シートの延伸通気性
多孔質フィルムは通気孔が微細な迷路となっているた
め、前記収納袋の内部が分圧差による減圧状態になり、
前記鉄粉が下方にずり落ちるのを防止することができ
る。
【0006】しかしながら、前記2)の複合シートを用
いた使い捨てカイロは前記発熱が開始され、水蒸気が発
生すると、前記延伸通気性多孔質フィルムの迷路状の通
気孔内で前記水蒸気によりベーパーロックされ、その水
蒸気の間欠的な蒸散、つまり前記通気孔内への水蒸気の
滞留と滞留した水蒸気の加熱、蒸散の繰り返しがなされ
る。その結果、前記カイロは発熱温度があるサイクルで
上昇、低下するため、低温火傷などを招く問題を生じ
る。事実、表面温度を測定した結果、±6〜10℃の範
囲内で温度が変動した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発熱
剤収納袋の通気性シートとして用いた場合、使用時にお
いて前記発熱剤の下方への偏りを防止し、かつ前記発熱
剤による発熱温度を均一化を図ることが可能な発熱剤収
納用通気性包材の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる発熱剤収
納用通気性包材の製造方法は、無数の独立気泡を有する
発泡倍率5倍以上の熱可塑性樹脂発泡シートを穿孔処理
して前記独立気泡を破砕して前記シートの両面に連通す
る多数の貫通孔を形成することを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明に係わる別の発熱剤収納用通気性包
材の製造方法は、無数の独立気泡を有する発泡倍率5倍
以上の熱可塑性樹脂発泡シートと不織布または織布とを
貼着した後、この複合シートを穿孔処理して前記発泡シ
ートの気泡を破砕して前記シートの両面に連通する多数
の貫通孔を形成すると共に、前記発泡シートと不織布ま
たは織布との間の接着剤層に前記貫通孔と繋がる微細な
孔を開孔することを特徴とするものである。
【0010】本発明に係わるさらに別の発熱剤収納用通
気性包材の製造方法は、無孔質の熱可塑性樹脂シートと
不織布または織布とを貼着した後、この複合シートを穿
孔処理して前記樹脂シートに多数の貫通孔を形成すると
共に、前記樹脂シートと不織布または織布との間の接着
剤層に前記貫通孔と繋がる微細な孔を開孔する工程と、
独立気泡を有する発泡倍率5倍以上の熱可塑性樹脂発泡
シートを穿孔処理して前記独立気泡を破砕して前記シー
トの両面に連通する多数の貫通孔を形成する工程と、前
記多孔化された複合シートの前記熱可塑性樹脂シート側
を前記多孔化された発泡シートに点または線状で一体化
する工程とを具備したことを特徴とするものである。
【0011】本発明に係わるさらに別の発熱剤収納用通
気性包材の製造方法は、無孔質の熱可塑性エラストマー
シートと不織布または織布とを貼着した後、この複合シ
ートを穿孔処理して前記シートに多数の貫通孔を形成す
ると共に、前記シートと不織布または織布の間の接着剤
層に前記貫通孔と繋がる微細な孔を開孔することを特徴
とするものである。
【0012】前記熱可塑性樹脂発泡シートとしては、例
えばポリエチレン発泡シート、エチレン−酢酸ビニル共
重合体の発泡シート、ポリスチレン発泡シート、ポリエ
チレンおよびポリ酢酸ビニルの混合発泡シート、ポリウ
レタン発泡シート等を用いることができる。
【0013】前記不織布としては、例えばナイロン不織
布、ポリプロピレン不織布、ポリエステル不織布等を用
いることができる。前記織布としては、例えばナイロン
織布、ポリエステル織布、ポリエステル織布、綿布等を
用いることができる。
【0014】前記熱可塑性樹脂シートとしては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ
塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、フッ素樹
脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、エラス
トマー、ポリウレタン、またはこれらの樹脂から選択さ
れた2種以上の混合樹脂等を挙げることができる。
【0015】前記穿孔処理は、例えば次のような方法に
よりなされる。 (1)鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子
が表面に付着された第1ロールと表面が平滑な第2ロー
ルを互いに反対方向に回転させながら、前記第1、第2
のロール間に長尺の熱可塑性樹脂発泡シート、熱可塑性
樹脂発泡シートと不織布または織布とを貼着した複合シ
ート、熱可塑性樹脂シートと不織布または織布とを貼着
した複合シート、または熱可塑性エラストマーシートと
伸縮性の不織布または織布とを貼着した複合シートを通
過させると共に、前記各ロール間を通過する前記シート
に一定の圧力を前記各ロールと接触するシート面全体に
亘って均一となるよう加えることにより前記第1ロール
表面の多数の粒子の鋭い角部を前記長尺の熱可塑性樹脂
発泡シート等にに喰い込ませる方法。
【0016】前記第1ロールは、金属製ロール本体の表
面に鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子を
電着、または有機系もしくは無機系の結合剤により付着
させた構造を有する。前記モース硬度5以上の粒子とし
ては、例えばタングテンカーバイトなどの超硬合金粒
子、または炭化ケイ素粒子、炭化ホウ素粒子、サファイ
ア粒子、立方晶窒化ホウ素(cBN)粒子、天然又は合
成のダイヤモンド粒子等を挙げることができる。特に、
硬度、強度等が大きい特性を有する合成もしくは天然の
ダイヤモンド粒子が望ましい。前記粒子は、粒径が5〜
350μmで粒径のばらつきが5%以下のものを用いる
ことが望ましい。
【0017】前記第2ロールとしては、例えば鉄ロー
ル、鉄系合金ロール、表面にNiメッキ処理、Crメッ
キ処理を施した鉄ロール、ステンレスロールまたは金属
製ロール本体の表面に高分子樹脂層を被覆したものを用
いることができる。前記高分子樹脂としては、各種の樹
脂を用いることができるが、特に前記長尺有機系樹脂フ
ィルムに対する緩衝作用の高いウレタン樹脂、シリコン
ゴム、フッ素系ゴム等が好適である。
【0018】(2)鋭い角部を有するモース硬度5以上
の多数の粒子が表面に付着された第1ブロックと第2ブ
ロックとを互いに対向させると共に前記第1、第2のブ
ロックのいずれか一方を固定し、他方を前記一方のブロ
ックに向けて移動自在に配置し、前記第1、第2のブロ
ック間に長尺の熱可塑性樹脂発泡シート、熱可塑性樹脂
発泡シートと不織布または織布とを貼着した複合シー
ト、熱可塑性樹脂シートと不織布または織布とを貼着し
た複合シート、または熱可塑性エラストマーシートと伸
縮性の不織布または織布とを貼着した複合シートを通過
させ、前記移動自在なブロックを前記固定されたブロッ
クに向けて移動させて前記シートに一定の圧力を前記各
ブロックと接触するシート面全体に亘って均一となるよ
う加えることにより前記第1ブロック表面の多数の粒子
の鋭い角部を前記長尺の熱可塑性樹脂発泡シート等にに
喰い込ませる方法。
【0019】前記第1ブロックは、例えば鉄、鉄系合金
等の各種の硬質金属から形成される。前記第1ブロック
表面には、めっき技術等によりNi、Crなどの金属層
が形成されていてもよい。
【0020】前記第1ブロックの表面に前記鋭い角部を
有する多数のモース硬度5以上の粒子を付着する方法と
しては、例えば電着法、または有機系もしくは無機系の
結合剤による接着法等を採用することができ、特に電着
法により前記粒子を前記本体に付着することが好適であ
る。このような電着法により前記粒子を前記第1ブロッ
クの表面に付着する場合には、予めめっき技術等により
Ni層、Cr層を形成することが望ましい。
【0021】前記モース硬度5以上の粒子としては、前
記(1)で説明したのと同様な粒子が用いられる。前記
第2ブロックは、例えば鉄、鉄系合金、または表面にめ
っき技術等によりNi、Crなどの金属層が被覆された
鉄、鉄系合金から形成される。
【0022】前記第1、第2ブロックは、最終製品、つ
まり発熱剤収納袋の通気性シートの寸法にすることを許
容する。前記移動自在なブロックは、例えばエアーシリ
ンダ、油圧シリンダ、サーボモータ等の駆動源により移
動される。
【0023】前記多孔化された熱可塑性樹脂発泡シート
は、通気度が5秒/100cc以上、透湿度が250g
/m2 ・24hr・90%RH・40℃以上有すること
が好ましい。この理由は、通気度を5秒/100cc未
満、透湿度を250g/m2・24hr・90%RH・
40℃未満にすると得られた通気性包材を収納袋の通気
性シートとして用い、前記収納袋に鉄粉のような発熱剤
を収納した場合、発熱時に発生するガスを前記収納袋か
ら外部に迅速に放出できなくなる恐れがあるからであ
る。
【0024】
【作用】本発明によれば、無数の独立気泡を有する発泡
倍率5倍以上の熱可塑性樹脂発泡シートを穿孔処理する
ことによって前記独立気泡を破砕して前記シートの両面
に連通する多数の貫通孔が形成された発熱剤収納用通気
性包材を製造できる。このような包材を通気性シートと
して用い、粘着剤が塗布された熱可塑性樹脂シートに熱
融着することにより収納袋を作製できる。前記収納袋に
発熱剤、例えば鉄粉を収納して密封し、さらに外袋に入
れて使い捨てカイロを作り、前記外袋を開封して前記粘
着剤を体の所望の部位に張付けると、前記収納袋の通気
性シートは前記多孔化された熱可塑性樹脂発泡シートか
らなるため、その表面の高い摩擦係数により前記収納袋
内の前記鉄粉が下方に偏るのを防止できる。また、前記
多孔化された熱可塑性樹脂発泡シートはその独立気泡が
破砕されて前記シートの両面に連通する多数の貫通孔が
形成されているため、前記外袋を開封すると、熱可塑性
樹脂発泡シートの多数の貫通孔から空気が侵入してその
酸素と鉄粉とが化学反応(酸化反応)を起こし発熱が開
始される。この発熱時において、前記各貫通孔は多数の
気泡の繋がりにより形成されているため、前記収納袋の
内部が分圧差により若干減圧状態になる。その結果、前
記収納袋内が若干減圧状態になることによっても、前記
鉄粉の下方へのずり落ち抑制作用が働く。したがって、
前記カイロを装着した時に前記鉄粉が下方に偏ることに
よる不快感を解消することができる。
【0025】また、前記使い捨てカイロは前記発熱が開
始されると、水蒸気を発生するが、前記多孔化された熱
可塑性樹脂発泡シートの多数の貫通孔は多数の気泡の繋
がりにより形成され、前記水蒸気の滞留容積が大きく、
かつその透湿度および通気度の調整が容易(例えば通気
度;が5秒/100cc以上、透湿度;250g/m2
・24hr・90%RH・40℃以上)であるため、前
記貫通孔内でのベーパーロックを防止できる。その結
果、前記カイロの発熱温度を均一化できるため、心地よ
く体が暖められると共に低温火傷を防止できる。
【0026】また、本発明によれば無数の独立気泡を有
する発泡倍率5倍以上の熱可塑性樹脂発泡シートと不織
布または織布とを貼着した後、この複合シートを穿孔処
理することによって前記発泡シートの気泡を破砕して前
記シートの両面に連通する多数の貫通孔を形成すると共
に、前記発泡シートと不織布または織布との間の接着剤
層に前記貫通孔と繋がる微細な孔が開孔された発熱剤収
納用通気性包材を製造することができる。このような包
材を通気性シートとして用い、粘着剤が塗布された熱可
塑性樹脂シートに前記多孔化された熱可塑性樹脂発泡シ
ートが内側になるように熱融着することにより収納袋を
作製できる。前記収納袋に発熱剤、例えば鉄粉を収納し
て密封し、さらに外袋に入れて使い捨てカイロを作るこ
とによって、前述したのと同様、前記カイロを装着した
時に前記鉄粉が下方に偏ることによる不快感を解消で
き、かつ発熱温度を均一化できるために心地よく体が暖
められると共に低温火傷を防止できる。その上、前記収
納袋の通気性シートの表面は不織布または織布により形
成されているため、良好な感触を付与することができ
る。
【0027】さらに、本発明によれば無孔質の熱可塑性
樹脂シートと不織布または織布とを貼着した複合シート
を穿孔処理して前記樹脂シートに多数の貫通孔を形成す
ると共に、前記樹脂シートと不織布または織布との間の
接着剤層に前記貫通孔と繋がる微細な孔を開孔し、また
独立気泡を有する発泡倍率5倍以上の熱可塑性樹脂発泡
シートを穿孔処理して前記独立気泡を破砕して前記シー
トの両面に連通する多数の貫通孔を形成し、前記多孔化
された複合シートの前記熱可塑性樹脂シート側を前記多
孔化された発泡シートに点または線状で一体化すること
により3層構造の発熱剤収納用通気性包材を製造するこ
とができる。このような包材を通気性シートとして用
い、粘着剤が塗布された熱可塑性樹脂シートに前記多孔
化された熱可塑性樹脂発泡シートが内側になるように熱
融着することにより収納袋を作製できる。前記収納袋に
発熱剤、例えば鉄粉を収納して密封し、さらに外袋に入
れて使い捨てカイロを作ることによって、前述したのと
同様、前記カイロを装着した時に前記鉄粉が下方に偏る
ことによる不快感を解消でき、かつ発熱温度を均一化で
きるために心地よく体が暖められると共に低温火傷を防
止できる。その上、前記収納袋の通気性シートの表面は
不織布または織布により形成されているため、良好な感
触を付与することができる。なお、前記多孔化された複
合シートの前記熱可塑性樹脂シートと前記多孔化された
発泡シートとは点または線状で一体化されているため、
前記多数の貫通孔の一部がその一体化に伴う溶着部で閉
塞されるものの、大部分の貫通孔はそのまま機能させる
ことができる。
【0028】さらに、本発明によれば無孔質の熱可塑性
エラストマーシートと伸縮性の不織布または織布とを貼
着した後、この複合シートを穿孔処理することによっ
て、前記シートに多数の貫通孔が形成され、かつ前記シ
ートと不織布または織布の間の接着剤層に前記貫通孔と
繋がる微細な孔が開孔された発熱剤収納用通気性包材を
製造できる。このような包材を通気性シートとして用
い、粘着剤が塗布された熱可塑性樹脂シートに前記多孔
化された熱可塑性エラストマーシートが内側になるよう
に熱融着することにより収納袋を作製できる。前記収納
袋に発熱剤、例えば鉄粉を収納して密封し、さらに外袋
に入れて使い捨てカイロを作り、前記外袋を開封して前
記粘着剤を体の所望の部位に張付けると、前記収納袋の
通気性シートは多孔化され、表面摩擦係数の大きいエラ
ストマーシートが内側に配置されているため、前記収納
袋内の前記鉄粉が下方に偏るのを防止できる。したがっ
て、前記カイロを装着した時に前記鉄粉が下方に偏るこ
とによる不快感を解消することができる。
【0029】また、前記カイロの前記外袋を開封する
と、熱可塑性エラストマーシートの多数の貫通孔から空
気が侵入してその酸素と鉄粉とが化学反応(酸化反応)
を起こし発熱が開始されると、水蒸気を発生するが、前
記多孔化された熱可塑性エラストマーシートには多数の
貫通孔が形成され、前記水蒸気の滞留容積が大きいた
め、前記貫通孔内でのベーパーロックを防止できる。そ
の結果、前記カイロの発熱温度を均一化できるため、心
地よく体が暖められると共に低温火傷を防止できる。さ
らに、多孔化された熱可塑性エラストマーシートは伸縮
性を有するため、腕の屈曲部等に装着しても、使用時に
剥離されるのを防止することができる。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は、本実施例に用いられる多孔化装置を示す正
面図、図2は図1の多孔化装置の要部を示す側面図、図
3は図2のIII −III 線に沿う断面図、図4は図1の多
孔化装置における第1ロールの要部拡大断面図、図5は
図1の多孔化装置のアーク照射手段の要部を示す断面図
である。
【0031】図中の101は、ベッドである。前記ベッ
ド101の右端付近を除く上面には、テーブル102が
設けられている。前記テーブル102上には、2つのカ
ギ型のフレーム103が前記テーブル102の幅方向に
それぞれ所定の間隔をあけて設置されている。前記フレ
ーム103は、下板103a、側板103b及び上板1
03cから形成されでいる。前記各フレーム103の側
板103bの中間付近には、軸受104を内蔵した第1
ボックス105がそれぞれ固定されている。前記各フレ
ーム103間には、第1ロール106が配置されてい
る。前記第1ロール106は、図2および図4に示すよ
うに例えば40〜60μmの粒径で鋭い角部を有する多
数のモース硬度5以上の粒子(例えば合成ダイヤモンド
粒子)107が表面に70%以上の面積率で電着層10
8aを介して付着された鉄製のロール本体108と、前
記本体108の中心を貫通して前記本体108の両端面
から突出された軸109とから構成されている。前記軸
109の突出した両端部は、前記第1ボックス105内
の軸受104にそれぞれ軸支されている。前記第1ロー
ル106の一端側(例えば左端側)の軸109は、前記
ボックス105を貫通しており、かつ前記軸109の突
出部分には図示しないモータの駆動軸の歯車と噛合する
歯車111が軸着されている。したがって、前記モータ
の駆動により前記第1ロール106が例えば時計回り方
向に回転されるようになっている。また、前記歯車11
1と前記ボックス105の左側面の間に位置する前記軸
109の突出部分には、歯車110が軸着されている。
【0032】前記第1ボックス105の下方および上方
に位置する前記各フレーム103の側板103b部分に
は、レール112、113がそれぞれ形成されている。
前記下方の各レール112には、図3に示すようにスラ
イダー114(他方のスライダーは図示せず)が上下動
自在にそれぞれ配置されている。前記各スライダー11
4には、軸受115を内蔵した第2ボックス116がそ
れぞれ固定され、前記レール112に沿って上下動でき
るようになっている。また、前記各フレーム103間に
は第2ロール117が前記第1ロール106の下方に位
置するように対向して配置されている。前記第2ロール
117は、例えばステンレスからなるロール本体118
と、前記本体118の中心を貫通して前記本体118の
両端面から突出された軸119とから構成されている。
前記軸119の突出した両端部は、前記第2ボックス1
16内の軸受115にそれぞれ軸支されている。前記第
2ロール117の一端側(例えば左端側)の軸119部
分は、前記第2ボックス116を貫通して突出してお
り、かつ前記軸119の突出部分には前記第1ロール1
06の軸109の歯車110と噛合する歯車120が軸
着されている。したがって、前記第2ロール117は前
記第2ボックス116及び前記スライダー114により
前記レール112に沿って上下動自在に配置される。ま
た、前記モータにより前記第1ロール106の軸109
を時計回り方向に回転することによって、前記軸109
の歯車110と噛合する前記歯車120を有する前記軸
119が反時計回り方向に回転し、結果的には前記第2
ロール117が反時計回り方向に回転するようになって
いる。
【0033】前記上方の各レール113には、図3に示
すようにスライダー121(他方のスライダーは図示せ
ず)が上下動自在にそれぞれ配置されている。前記各ス
ライダー121には、軸受122を内蔵した第3ボック
ス123がそれぞれ固定され、前記レール113に沿っ
て上下動できるようになっている。また、前記各フレー
ム103間には第3ロール124が前記第1ロール10
6の上方に位置するように対向して配置されている。前
記第3ロール124は、例えばウレタン樹脂などの高分
子樹脂層125が表面に被覆された鉄製のロール本体1
26と、前記本体126の中心を貫通して前記本体12
6の両端面から突出された軸127とから構成されてい
る。前記軸127の突出した両端部は、前記第3ボック
ス123内の軸受122にそれぞれ軸支されている。前
記第3ロール124の一端側(例えば左端側)の軸12
7部分は、前記第3ボックス123を貫通して突出して
おり、かつ前記軸127の突出部分には前記第1ロール
106の軸109の歯車110と噛合する歯車128が
軸着されている。従って、前記第3ロール124は前記
第3ボックス123及び前記スライダー121により前
記レール113に沿って上下動自在に配置される。ま
た、前記モータにより前記第1ロール106の軸109
を時計回り方向に回転することによって、前記軸109
の歯車110と噛合する前記歯車128を有する前記軸
127が反時計回り方向に回転し、結果的には前記第3
ロール124が反時計回り方向に回転するようになって
いる。
【0034】前記2つのフレーム103、前記2つの第
1ボックス105、前記第1ロール106、前記2つの
各スライダー112、113、前記2つの第2ボックス
116、前記第2ロール117、前記2つの第3ボック
ス123、前記第3ロール124により穿孔用ユニット
129を構成している。
【0035】前記2つの第2ボックス116の下壁に
は、上下にフランジ130、131を有する円筒体13
2がそれぞれ配置されている。前記各円筒体132は、
図3に示すように前記上部フランジ130から前記第2
ボックス116の下壁に螺着された複数のネジ133に
より前記第2ボックス116にそれぞれ固定されてい
る。前記各円筒体132の下部フランジ131には、中
央に穴134を有する円板135がそれぞれ配置され、
かつ前記各円板135は前記各円板135から前記下部
フランジ131に螺着された複数のネジ136によりそ
れぞれ固定されている。前記各円筒体132内には、コ
イルバネ137がそれぞれ上下方向に弾性力を付与する
ように収納されている。前記各円筒体132内には、上
端に圧力センサ138を取着したロッド139がそれぞ
れ前記円板135の穴134を通して挿入されている。
前記各圧力センサ138は、前記各コイルバネ137の
下端に当接され、前記各ロッド139の上昇による前記
コイルスバネ137への押圧力を検出できるようになっ
ている。前記各センサ138下方の前記ロッド139部
分には、前記ロッド139を円滑に上下動させるための
円板状ガイド140がそれぞれ取り付けられている。前
記各ロッド139の下端部には、ボールスクリュー14
1それぞれ挿着されている。前記各ボールスクリュー1
41は、前記フレーム103の下板103aを貫通して
前記ベッド102の窪み部(図示せず)にそれぞれ突出
している。前記窪み部内には、ネジ加工された係合板
(図示せず)を内蔵したケーシング(他方のケーシング
は図示せず)142がそれぞれ設けられている。前記各
ケーシング142内の前記係合板には、前記ボールスク
リュー141の下端突出部が螺合されている。前記各ケ
ーシング142内には、前記ボールスクリュー141の
下端突出部と係合するウォーム軸(図示せず)が水平方
向からそれぞれ挿入され、かつ前記各ウォーム軸の一端
にハンドル(他方のハンドルは図示せず)143がそれ
ぞれ設けられている。従って、前記ハンドル143を回
転することにより前記ハンドル143のウォーム軸と係
合する前記ボールスクリュー141が回転し、前記ボー
ルスクリュー141が挿着された前記ロッド139を上
昇(または下降)するようになっている。この場合、前
記ロッド139をある距離以上に下降させると、前記ロ
ッド139に取り付けられた前記円板状ガイド140が
前記円筒体132下部の円板135内面に当接して前記
円筒体132自体を下降させる。このため、前記円筒体
132の上端に固定された前記第2ボックス116が前
記スライダー114により前記レール下方の112に沿
って下降される。
【0036】前記2つの円筒体132、前記2つの円板
135、前記2つのコイルバネ137、前記2つの圧力
センサ138、前記2つのロッド139、前記2つの円
板状カイド140、前記2つのボールスクリュー14
1、前記2つのケーシング142、前記2つのウォーム
軸(図示せず)および前記2つのハンドル143により
前記第1、第2ロール106、117間を通過する長尺
シート(例えば長尺熱可塑性樹脂発泡シート)への押圧
力を調節する第1圧力調節手段144を構成している。
【0037】前記2つの第3ボックス123の上壁に
は、上下にフランジ145、146を有する円筒体14
7がそれぞれ配置されている。前記各円筒体147は、
図3に示すように前記下部フランジ146から前記第3
ボックス123の上壁に螺着された複数のネジ148に
より前記第3ボックス123にそれぞれ固定されてい
る。前記各円筒体147の上部フランジ145には、中
央に穴149を有する円板150がそれぞれ配置され、
かつ前記各円板150は前記各円板150から前記上部
フランジ145に螺着された複数のネジ151によりそ
れぞれ固定されている。前記各円筒体147内には、コ
イルバネ152がそれぞれ上下方向に弾性力を付与する
ように収納されており、かつ前記各コイルバネ152の
下端は前記第3ボックス123の上壁にそれぞれ当接さ
れている。前記各円筒体147内には、下端に圧力セン
サ153を取着したロッド154がそれぞれ前記円板1
50の穴149を通して挿入されている。前記各圧力セ
ンサ153は、前記各コイルバネ152の上端に当接さ
れ、前記各ロッド154の下降によるコイルバネ152
への押圧力を検出できるようになっている。前記各セン
サ153上方の前記ロッド154部分には、前記ロッド
154を円滑に上下動させるための円板状ガイド155
がそれぞれ取り付けられている。前記各ロッド154の
上端部には、ボールスクリュー156がそれぞれ挿着さ
れている。前記各ボールスクリュー156は、前記フレ
ーム103の上板103cを貫通して前記上板103c
の上方にそれぞれ突出している。前記各上板103cの
上面には、ネジ加工された係合板(図示せず)を内蔵し
たケーシング(他方のケーシングは図示せず)157が
それぞれ設けられている。前記各ケーシング157内の
前記係合板には、前記ボールスクリュー156の上端突
出部が螺合されている。前記各ケーシング157内に
は、前記ボールスクリュー156の上端突出部と係合す
るウォーム軸(図示せず)が水平方向からそれぞれ挿入
され、かつ前記各ウォーム軸の一端にハンドル(他方の
ハンドルは図示せず)158がそれぞれ設けられてい
る。従って、前記ハンドル158を回転することにより
前記ハンドル158のウォーム軸と係合する前記ボール
スクリュー156が回転し、前記ボールスクリュー15
6が挿着された前記ロッド154を下降(または上昇)
するようになっている。この場合、前記ロッド154を
ある距離以上に上昇させると、前記ロッド154に取り
付けられた前記円板状ガイド155が前記円筒体147
上部の円板150内面に当接して前記円筒体147自体
を上昇させる。このため、前記円筒体147の下端に固
定された前記第3ボックス123が前記スライダー12
1により前記レール113に沿って上昇される。
【0038】前記2つの円筒体147、前記2つの円板
150、前記2つのコイルバネ152、前記2つの圧力
センサ153、前記2つのロッド154、前記2つの円
板状カイド155、前記2つのボールスクリュー15
6、前記2つのケーシング157、前記2つのウォーム
軸(図示せず)および前記2つのハンドル158により
前記第1、第3ロール106、124間を通過する長尺
シート(例えば長尺熱可塑性樹脂発泡シート)への押圧
力を調節する第2圧力調節手段159を構成している。
【0039】前記穿孔用ユニット129の前段には、長
尺シートの巻回ロール(図示せず)が配置され、前記巻
回ロールの長尺シート160は2つの送りロール161
を経由して前記ユニット129の前記第1、第2のロー
ル106、117間および第1、第3のロール106、
124間に供給される。
【0040】前記ユニット129の後段には、アーク照
射手段162が配置されている。前記アーク照射手段1
62は、表面に多数の微細な凹凸が形成された回転可能
な誘電体ロール163を備えている。前記誘電体ロール
163は、図12に示すように鉄製のロール本体164
と、前記本体164の表面に被覆した例えばシリコンゴ
ムからなる誘電体層165と、前記誘電体層165の表
面に被覆され、前記多数の微細な凹凸を形成するための
例えば目開き5μmのナイロン製ボルティングクロス1
66と、前記ロール本体164の中心を貫通し、前記本
体164の両端から突出するように設けられた軸167
とから構成されている。前記誘電体ロール163の両端
に突出した軸167は、互いに底板で一体化された2つ
の軸受ボックス(他方の軸受ボックスは図示せず)16
8に軸支されている。前記軸167は、図示しない駆動
源により回転されるようになっている。前記軸167の
回転速度は、前記長尺シート160の走行速度に同期し
て調節されるようになっている。前記底板中央の下面に
は、ボールスクリュー169が取り付けられている。前
記ボールスクリュー169は、前記テーブル102の窪
み部(図示せず)内に突出している。なお、図中の17
0は前記フレーム103の下板103aからの延出部で
ある。前記窪み内には、ネジ加工された係合板(図示せ
ず)を内蔵したケーシング171が設けられている。前
記ケーシング171内の前記係合板には、前記ボールス
クリュー169の下端突出部が螺合されている。前記ケ
ーシング171内には、前記ボールスクリュー169の
下端突出部と係合するウォーム軸(図示せず)が水平方
向から挿入され、かつ前記ウォーム軸の一端にハンドル
172が設けられている。従って、前記ハンドル172
を回転することにより前記ハンドル172のウォーム軸
と係合する前記ボールスクリュー169が回転し、前記
ボールスクリュー169が取着された前記軸受ボックス
168を下降(または上昇)させて前記ボックス168
に軸支された前記誘電体ロール163が送りロール16
1間を搬送される前記長尺シート160と所望のギャッ
プをあけて位置されるようになっている。
【0041】前記誘電体ロール163の上方には、細長
状の電極173が前記誘電体ロール163の長手方向に
亘って前記誘電体ロール163と一定間隔をあけて対向
するように配置され、前記ロール163と前記電極17
3の間を通過する前記長尺シート160の幅方向に亘っ
てアークを照射できるようになっている。前記電極17
3の端部には、所定の電力を供給するためのリード(図
示せず)が接続されている。前記電極173の両端付近
上部は、周囲を碍子174で覆った端子175により支
持されている。前記碍子174の上端には、金属製ロッ
ド176がそれぞれ取着され、かつ前記各ロッド176
は支持部材177により支持されている。
【0042】前記アーク照射手段の後段には、静電除去
手段178が配置されている。前記静電除去手段178
は、前記テーブル102上に設置され、純水を収容した
容器179と、前記純水に超音波を付与するための超音
波発生部材(図示せず)とから構成されている。前記ユ
ニット129と前記静電除去手段178の間、前記容器
179内および前記容器179の後段には、前記第1、
第3のロール106、124間を通過した前記長尺シー
ト160を搬送するための5つの送りロール161がそ
れぞれ配置されている。なお、前記容器179の前後段
に位置する前記2つの送りロール161には当てロール
180がそれぞれ配置されている。前記静電除去手段1
78の後段には、前記送りロール161、当てロール1
80間を通過した前記シート160を乾燥するための複
数の熱風噴射部材(図示せず)および巻取ロール(図示
せず)が順次配置されている。
【0043】実施例1 前述した構成の多孔化装置における前記穿孔用ユニット
129の第1、第2ロール106、117間でポリエチ
レンとポリ酢酸ビニルの混合物からなる厚さが800μ
m、発泡倍率が30倍の長尺熱可塑性樹脂発泡シート
(積水化学株式会社製商品名;ソフトロン)を穿孔して
発熱剤収納用通気性包材を製造する方法を図1〜図4お
よび図6を参照して説明する。ただし、本実施例1では
アーク照射手段を操作せずに多孔化を行った。
【0044】まず、図1〜図4に示す構造の多孔化装置
における第1圧力調節手段144の2つのハンドル14
3を、例えば反時計回り方向に回転させることにより、
各円筒体132の上端に連結された穿孔用ユニット12
9の各第2ボックス116をスライダー114により各
フレーム103の各レール112に沿ってそれぞれ下降
させ、前記各第2ボックス116内の軸受115に軸支
された第2ロール117をその上の第1ロール106か
ら十分な間隔をあけて離なす。また、第2圧力調節手段
159の2つのハンドル158を例えば時計回り方向に
回転させることにより、各円筒体147の下端に連結さ
れた各第3ボックス123をスライダー121により各
フレーム103の各レール113に沿ってそれぞれ上昇
させ、前記各第3ボックス123内の軸受122に軸支
された第3ロール124をその下の第1ロール106か
ら十分な間隔をあけて離なす。かかる状態において、巻
回ロールから長尺熱可塑性樹脂発泡シート160を2つ
の送りロール161により前記ユニット129の前記第
1、第2ロール106、117間、送りロール161お
よび第1、第3ロール106、124間を通過させた
後、前記4つの送りロール161により静電除去手段1
62の容器内163内を通過させて巻取ロール(図示せ
ず)に前記長尺熱可塑性樹脂発泡シート160の先端を
巻く。なお、前記工程において前記長尺熱可塑性樹脂発
泡シート160を前記第1、第3ロール106、124
間を通過させる場合には、前記長尺熱可塑性樹脂発泡シ
ート160が前記第1ロール106表面に接触させない
ようにする。
【0045】次いで、前記長尺熱可塑性樹脂発泡シート
160の先端を巻取ロールに巻き取った後、前記第1圧
力調節手段144の2つのハンドル143を時計回り方
向に回転させることにより、各円筒体132の上端に連
結された各第2ボックス116をスライダー114によ
り各フレーム103の各レール112に沿ってそれぞれ
上昇させ、前記各第2ボックス116内の軸受115に
軸支された第2ロール117をその上の第1ロール10
6と当接させる。更に、前記各ハンドル143を同方向
に回転させることにより、各ロッド139上端の各セン
サ138によりその上の各コイルバネ137を圧縮させ
る。かかる前記各コイルバネ137の圧縮により、前記
各第2ボックス116の下壁に押圧力が付与され、前記
第2ボックス116内の軸受115に軸支された前記第
2ロール117と前記第1ロール106間の押圧力が上
昇する。この際、前記各圧力センサ138により前記第
2ロール117と前記第1ロール106間の押圧力(圧
縮力)を検出して、前記各ハンドル143を正逆方向に
回転を調節することにより、前記第2、第1のロール1
17、106間に位置する前記長尺フィルム160への
押圧力が調節される。このような前記第1圧力調節手段
144による前記ユニット129への押圧調節により、
前記第2、第1のロール117、106間に位置する前
記長尺フィルム160の幅方向全体に亘って一定な押圧
力(例えば100kg/m)が付与され、穿孔操作の準
備が完了する。
【0046】穿孔操作の準備が完了した後、前記静電除
去手段178の容器179に収容された純水に図示しな
い超音波発生部材により超音波を付与する。つづいて、
前記巻取ロールを回転させると同時に、図示しないモー
タの駆動軸を回転させることにより、前記駆動軸の歯
車、前記第1ロール106における軸109の歯車11
1の回転伝達により前記第1ロール106が時計回り方
向に回転される。前記第1ロール106が回転すると、
前記軸109の歯車110と前記第2ロール117にお
ける軸119の歯車120の回転伝達により前記第2ロ
ール117が反時計回り方向に回転される。この場合、
前記第3ロール124は前記第1ロール106の上方に
十分離して配置されているため、前記第3ロール124
における軸127の歯車128と前記第1ロール106
における軸109の歯車110の噛合が解除され、前記
第3ロール124はモータの回転による駆動はなされれ
ず、フリーな回転となる。このように第1、第2のロー
ル106、117が回転されることにより、これらロー
ル106、117間を通過する前記長尺熱可塑性樹脂発
泡シート160にその多数の独立気泡が破砕されて繋が
った多数の貫通孔がその厚さ方向に形成される。
【0047】すなわち、前記第1ロール106は図2お
よび図4に示すように鋭い角部を有する粒径40〜60
μmの多数の合成ダイヤモンド粒子107が表面に70
%以上の面積率で電着層108aを介して付着された鉄
製のロール本体108を備えた構造になっている。ま
た、前記第2ロール117は例えばステンレスのように
表面が硬質なロール本体118を備えた構造になってい
る。このため、前記長尺熱可塑性樹脂発泡シート160
が前記第1、第2のロール106、117間を通過する
時に、図6に示すように前記第1ロール106表面の多
数の合成ダイヤモンド粒子107の鋭い角部が前記発泡
シート160に一様に食い込んで機械的な穿孔がなさ
れ、そのシート160の独立気泡181が破砕された。
その結果、図7に示すように破砕されて繋がった多数の
独立気泡181が両面に連通して形成された多数の貫通
孔182を有する多孔化された長尺熱可塑性樹脂発泡シ
ート(発熱剤収納用通気性包材)183が作製された。
【0048】次いで、前記ユニット129により多孔化
された長尺熱可塑性樹脂発泡シートを5つの送りロール
161および2つの当てロール180により前記静電除
去手段178の容器179内に通過、搬送する。前記ユ
ニット129による前記長尺熱可塑性樹脂発泡シート1
60への穿孔処理は、前記第1、第2のロール106、
117の摩擦を主体としたものであるため、前記穿孔処
理後の前記多孔化された長尺熱可塑性樹脂発泡シートの
表面に大量の静電気が発生し、周囲のダストが付着され
る。前記穿孔処理後の前記発泡シートを前記静電除去手
段178の純水が収容された容器179を通過させると
共に、図示しない超音波発生部材により前記純水に超音
波を付与することにより、前記発泡シートに付着したダ
ストを洗い流す。つづいて、前記発泡シートを図示しな
い複数の熱風噴射部材に通過させて表面の水を揮散除去
した後、図示しない巻取ロールに巻き取る。
【0049】得られた長尺熱可塑性樹脂発泡シートにつ
いて、通気度と透湿度を測定した。その結果、通気度は
30秒/100cc、透湿度は600g/m2 ・24h
r・90%RH・40℃であった。
【0050】また、図8に示すように前記長尺熱可塑性
樹脂発泡シートから切り出した包材1を通気性シートと
して粘着剤2が塗布されたポリエチレンシート3に熱融
着して収納袋4を作製し、この収納袋4内に発熱剤(例
えば鉄粉)5を収納、密封し、図示しない外袋に入れて
使い捨てカイロを作った。
【0051】得られた前記カイロの前記外袋を開封して
前記粘着剤2を体の所望の部位に張付けて使用した。そ
の結果、主に前記多孔化された熱可塑性樹脂発泡シート
1表面の高い摩擦係数により前記収納袋4内の前記鉄粉
5が下方に偏ることなく使用することができた。また、
前記多孔化された熱可塑性樹脂発泡シートの包材1の多
数の貫通孔から前記収納袋4内に侵入された空気中の酸
素と前記鉄粉5とが化学反応(酸化反応)して発熱を起
こした。かかるカイロを表面温度計により6箇所の温度
を10分間の立上がり後に12時間に亘って測定した。
その結果、発熱温度は、40℃±4℃で、均一な発熱が
なされたため、心地よく体が暖められると共に低温火傷
が防止された。
【0052】実施例2 長尺シートとしてポリエチレンとポリ酢酸ビニルの混合
物からなる厚さが800μm、発泡倍率が30倍の長尺
熱可塑性樹脂発泡シート(積水株式会社製商品名;ソフ
トロン)に目付量40g/cm2 のナイロン製不織布を
接着剤を介して接合した複合シートを用い、この複合シ
ートを実施例1と同様に穿孔用ユニット129により穿
孔処理を施して前記長尺熱可塑性樹脂発泡シートに貫通
孔を形成した後、この複合シートを前記アーク照射手段
162に供給してアーク穿孔を行った。
【0053】すなわち、前記アーク照射手段162のハ
ンドル172を回転させて前記長尺の複合シート下面を
前記誘電体ロール163、その上面を前記電極173に
それぞれ近接させた。前記穿孔用ユニット129により
穿孔処理を施された複合シートを、複数の送りロール1
61で前記アーク照射手段162に搬送し、前記アーク
照射手段162の誘電体ロール163を前記シートの走
行速度に同期させて回転させると共に、電極173にリ
ード(図示せず)を通して高電圧を供給した。この時、
図9に示すように多数の貫通孔182を有する多孔化さ
れた長尺熱可塑性樹脂発泡シート183とこのシート1
83に接着層184を介して不織布185が接着された
長尺複合シート186を挟んで対向配置された前記電極
173と前記誘電体ロール163の間にアーク187が
発生する。また、前記誘電体ロール163の表面には例
えば目開き5μmのナイロン製ボルティングクロス16
6が被覆されているため、前記アーク187は前記長尺
複合シート186の一箇所に集中することなく、前記複
合シート186の幅方向に亘って照射される。その結
果、前記発泡シート183の貫通孔182を通してその
下に位置する前記接着層184にアーク187が均一に
照射されて前記貫通孔182と連通する微細な孔188
が開孔された。この後、実施例1同様に静電除去手段1
78により多孔化された複合シートに付着したダストが
容易に洗い流した。ダストが洗い流された多孔化された
前記長尺複合シートを、図示しない複数の熱風噴射部材
を通過して表面の水を揮散除去した後、更に巻取ロール
に巻き取った。
【0054】得られた多孔化された長尺複合シートにつ
いて、通気度と透湿度を測定した。その結果、通気度は
80秒/100cc、透湿度は400g/m2 ・24h
r・90%RH・40℃であった。
【0055】また、前記多孔化された長尺複合シートか
ら切り出した包材を通気性シートとして用いて前述した
図8と同様な収納袋を作製し、この収納袋内に発熱剤
(例えば鉄粉)5を収納、密封し、図示しない外袋に入
れて使い捨てカイロを作った。なお、前記複合シートを
用いて前記収納袋を作製する際、前記複合シートの多孔
化された熱可塑性樹脂発泡シートが内側に位置するよう
にした。
【0056】得られた前記カイロを体の所望の部位に張
付けたところ、前記収納袋内の前記鉄粉が下方に偏るこ
となく使用することができた。また、実施例1と同様な
方法により測定した発熱温度は、39℃±3℃で、均一
な発熱がなされたため、心地よく体が暖められると共に
低温火傷が防止された。
【0057】実施例3 ポリエチレンとポリ酢酸ビニルの混合物からなる厚さが
800μm、発泡倍率が30倍の長尺熱可塑性樹脂発泡
シート(積水株式会社製商品名;ソフトロン)を実施例
1と同様に穿孔して図10に示す多数の貫通孔182を
有する長尺熱可塑性樹脂発泡シート183を作製した。
【0058】また、厚さ30μmのポリエチレンシート
に目付量40g/cm2 のナイロン製不織布を接着剤を
介して接合した複合シートを前述した多孔化装置の穿孔
用ユニットおよび前記アーク照射手段を用いて穿孔、ア
ーク照射することにより同図10に示すように多数の貫
通孔189を有するポリエチレンシート190に前記貫
通孔189と連通する微細な孔191を有する接着層1
92を介してナイロン製不織布193が接着された多孔
化された複合シート194を作製した。
【0059】次いで、同図10に示すように前記長尺熱
可塑性樹脂発泡シート183に前記多孔化された複合シ
ート194の前記ポリエチレンシート190側を点状に
熱融着することにより発熱剤収納用通気性包材を製造し
た。
【0060】得られた発熱剤収納用通気性包材につい
て、通気度と透湿度を測定した。その結果、通気度は2
00秒/100cc、透湿度は350g/m2 ・24h
r・90%RH・40℃であった。
【0061】また、前記包材を通気性シートとして用い
て前述した図8と同様な収納袋を作製し、この収納袋内
に発熱剤(例えば鉄粉)を収納、密封し、図示しない外
袋に入れて使い捨てカイロを作った。なお、前記包材を
用いて前記収納袋を作製する際、前記多孔化された熱可
塑性樹脂発泡シートが内側に位置するようにした。
【0062】得られた前記カイロを体の所望の部位に張
付けたところ、前記収納袋内の前記鉄粉が下方に偏るこ
となく使用することができた。また、実施例1と同様な
方法により測定した発熱温度は、35℃±3℃で、均一
な発熱がなされたため、心地よく体が暖められると共に
低温火傷が防止された。
【0063】実施例4 厚さ35μmの熱可塑性エラストマーシートに目付量3
5g/cm2 のポリエステル製不織布を接着剤を介して
接合した複合シートを前述した多孔化装置の穿孔用ユニ
ットおよび前記アーク照射手段を用いて穿孔、アーク照
射することにより、多数の貫通孔を有するエラストマー
シートに前記貫通孔と連通する微細な孔を有する接着層
を介してナイロン製不織布が接着された多孔化された複
合シート(発熱剤収納用通気性包材)を製造した。
【0064】得られた発熱剤収納用通気性包材につい
て、通気度と透湿度を測定した。その結果、通気度は5
0秒/100cc、透湿度は420g/m2 ・24hr
・90%RH・40℃であった。
【0065】また、前記包材を通気性シートとして用い
て前述した図8と同様な収納袋を作製し、この収納袋内
に発熱剤(例えば鉄粉)を収納、密封し、図示しない外
袋に入れて使い捨てカイロを作った。なお、前記包材を
用いて前記収納袋を作製する際、前記多孔化されたエラ
ストマーシートが内側に位置するようにした。
【0066】得られた前記カイロを体の所望の部位に張
付けたところ、前記収納袋内の前記鉄粉が下方に偏るこ
となく使用することができた。また、実施例1と同様な
方法により測定した発熱温度は、41℃±3℃で、均一
な発熱がなされたため、心地よく体が暖められると共に
低温火傷が防止された。さらに、前記カイロは伸縮性が
優れた多孔化されたエラストマーシートを通気性シート
として有するため、腕の屈曲部に装着しても剥離やずれ
等を生じることなく、良好にフィットさせることがで
き。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば発
熱剤収納袋の通気性シートとして用いた場合、使用時に
おいて前記発熱剤の下方への偏りを防止し、かつ前記発
熱剤による発熱温度を均一化を図ることが可能で、さら
に前記収納袋の膨脹を解消することが可能な発熱剤収納
用通気性包材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いられる多孔化装置を示す
正面図。
【図2】図1の多孔化装置の要部を示す側面図。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図。
【図4】図1の多孔化装置における第1ロールの要部拡
大断面図。
【図5】図1の多孔化装置のアーク照射手段の要部を示
す断面図。
【図6】実施例1における熱可塑性樹脂発泡シートの穿
孔工程を示す断面図。
【図7】実施例1により作製された多孔化された熱可塑
性樹脂発泡シート(発熱剤収納用通気性包材)を示す断
面図。
【図8】実施例1の熱可塑性樹脂発泡シートを用いて作
製された使い捨てカイロを示す概略断面図。
【図9】実施例2における多孔化された複合シート(発
熱剤収納用通気性包材)を作製するためのアーク穿孔を
説明するための断面図。
【図10】実施例3により製造された発熱剤収納用通気
性包材を示す断面図。
【符号の説明】
1…包材、2…粘着剤、4…収納袋、5…鉄粉、101
…ベッド、106…第1ロール、107…合成ダイヤモ
ンド粒子、117…第2ロール、124…第3ロール、
129…凹部形成用ユニット、144…第1圧力調節手
段、159…第2圧力調節手段、160…長尺シート
(長尺熱可塑性樹脂発泡シート)、162…アーク照射
手段、163…誘電体ロール、173…電極、178…
静電除去手段、181…独立気泡、182、189…貫
通孔、183…多孔化された長尺熱可塑性樹脂発泡シー
ト、185、193…不織布、190…ポリエチレンシ
ート。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無数の独立気泡を有する発泡倍率5倍以
    上の熱可塑性樹脂発泡シートを穿孔処理して前記独立気
    泡を破砕して前記シートの両面に連通する多数の貫通孔
    を形成することを特徴とする発熱剤収納用通気性包材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 無数の独立気泡を有する発泡倍率5倍以
    上の熱可塑性樹脂発泡シートと不織布または織布とを貼
    着した後、この複合シートを穿孔処理して前記発泡シー
    トの気泡を破砕して前記シートの両面に連通する多数の
    貫通孔を形成すると共に、前記発泡シートと不織布また
    は織布との間の接着剤層に前記貫通孔と繋がる微細な孔
    を開孔することを特徴とする発熱剤収納用通気性包材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 無孔質の熱可塑性樹脂シートと不織布ま
    たは織布とを貼着した後、この複合シートを穿孔処理し
    て前記樹脂シートに多数の貫通孔を形成すると共に、前
    記樹脂シートと不織布または織布との間の接着剤層に前
    記貫通孔と繋がる微細な孔を開孔する工程と、 独立気泡を有する発泡倍率5倍以上の熱可塑性樹脂発泡
    シートを穿孔処理して前記独立気泡を破砕して前記シー
    トの両面に連通する多数の貫通孔を形成する工程と、 前記多孔化された複合シートの前記熱可塑性樹脂シート
    側を前記多孔化された発泡シートに点または線状で一体
    化する工程とを具備したことを特徴とする発熱剤収納用
    通気性包材の製造方法。
  4. 【請求項4】 無孔質の熱可塑性エラストマーシートと
    伸縮性の不織布または織布とを貼着した後、この複合シ
    ートを穿孔処理して前記シートに多数の貫通孔を形成す
    ると共に、前記シートと不織布または織布の間の接着剤
    層に前記貫通孔と繋がる微細な孔を開孔することを特徴
    とする発熱剤収納用通気性包材の製造方法。
JP24704793A 1993-10-01 1993-10-01 発熱剤収納用通気性包材の製造方法 Expired - Fee Related JP2709259B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24704793A JP2709259B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 発熱剤収納用通気性包材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24704793A JP2709259B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 発熱剤収納用通気性包材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07163612A JPH07163612A (ja) 1995-06-27
JP2709259B2 true JP2709259B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=17157627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24704793A Expired - Fee Related JP2709259B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 発熱剤収納用通気性包材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2709259B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07163612A (ja) 1995-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2542790B2 (ja) 多孔質フィルムの製造装置
JP2650849B2 (ja) 易裂性積層フィルムおよびその製造方法
EP0538713B1 (en) Porous film and porous film manufacturing apparatus
EP2382069B1 (en) Perforation of laminated materials
JPH0661859B2 (ja) 多孔質フィルムの製造装置
JPH0538765A (ja) 多孔質有機系フイルムおよびその製造方法
JP2709259B2 (ja) 発熱剤収納用通気性包材の製造方法
JP3578525B2 (ja) 多孔質フィルムの製造装置
JPH07118428A (ja) ハイドロソニックにより微細穿孔された熱可塑性薄膜素材
JP2643730B2 (ja) 多孔質フィルムの製造装置
AU649827B2 (en) Porous film, method for manufacturing the same, gas permeability control film, and water vapor permeability control film
JP2542772B2 (ja) 多孔質フィルムおよびその製造方法
JPH0535673U (ja) 易引裂き性包装袋
JPH0569689B2 (ja)
JP2703151B2 (ja) コロナ放電用電極、コロナ放電処理装置および多孔質フィルムの製造装置
JP2578325B2 (ja) 茸栽培用包装材
JP2502479B2 (ja) 多孔質有機系フィルム、その製造方法および青果物鮮度保持フィルム
JP2637001B2 (ja) 積層複合フィルムの製造方法
JP2665465B2 (ja) 積層複合フィルムの製造方法、積層複合フィルム、制振性部材の製造方法およびカイロ用包装材の製造方法
JP2871605B2 (ja) 多孔質フィルムの製造装置
JPH0671767A (ja) 多孔質フィルムの製造装置
JPH0999492A (ja) 多孔質フィルムの製造装置
JP2667947B2 (ja) 鮮度保持フィルムおよびその製造方法
JP2001071404A (ja) 発熱体製造用積層体
JP2001178762A (ja) 発熱性積層体の製造方法及び発熱性積層体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees