JPH0999492A - 多孔質フィルムの製造装置 - Google Patents

多孔質フィルムの製造装置

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JPH0999492A
JPH0999492A JP19877896A JP19877896A JPH0999492A JP H0999492 A JPH0999492 A JP H0999492A JP 19877896 A JP19877896 A JP 19877896A JP 19877896 A JP19877896 A JP 19877896A JP H0999492 A JPH0999492 A JP H0999492A
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roll
film
rolls
unit
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Seiji Kagawa
清二 加川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子材料、金属を始めとして多様な材料か
らなる長尺フィルム36に対してそのフィルム材料本来
の特性を殆ど損なうことなくサブμm〜十数μmの範囲
で任意に選択された微細寸法の多数の均一な貫通孔また
は未貫通孔を一様かつ高密度で形成することが可能な多
孔質フィルムの製造装置を提供する。 【解決手段】 長尺フィルム36を供給するための巻回
ロールと、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の
粒子が表面に付着された第1ロール6と第2ロール16
とを有し、前記第1ロール6を固定し、前記第2ロール
16を移動自在とすると共に互いに前記長尺フィルム3
6の通過を許容する隙間をあけて対向配置した穿孔用ユ
ニット20と、前記ユニット20の前記移動自在な第2
ロール16の両端部付近に設けられ、前記各ロール6、
16による前記フィルム36への押圧力を調節するため
の圧力調節手段35とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質フィルムの
製造装置に関し、特に使い捨て紙おむつに代表される衛
生材料、医療材料、衣料材料等の素材として好適な透湿
性或いは透湿性と通気性を有する多孔質フィルムの製造
装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフィルムの製造方法とし
ては汎用のオレフィン樹脂(例えばポリエチレン)に微
細な無機物粉末を大量(通常、樹脂に対して50体積%
以上)に充填した後、フィルム化し、更に一軸又は二軸
方向に高倍率で延伸することにより、前記無機物粉末と
の境界面に破壊孔を形成して迷路的に連通した微細な孔
を開口する方法が知られている。
【0003】しかしながら、前述した従来の製造方法は
次のような問題があった。
【0004】(1) 無機物粉末を大量に添加するため、フ
ィルムを構成する樹脂本来の特性(例えば強度、ソフト
感等)が著しく低下し、実質的にプラスチックライクの
フィルムを得ることができない。
【0005】(2) 無機物粉末を大量に添加し、一軸又は
二軸方向に高倍率で延伸する手法を採用するため、エラ
ストマーフィルムのような伸縮性を有するフィルムに適
用することができない。
【0006】(3) 得られたフィルムには、迷路的に連通
したサブミクロンオーダの微細な孔が開口されるため、
透湿性を有するものの、通気性は殆どゼロであり、用途
上の制限を受ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高分
子材料、金属を始めとして多様な材料からなる長尺フィ
ルムに対してそのフィルム材料本来の特性を殆ど損なう
ことなくサブμm〜十数μmの範囲で任意に選択された
微細寸法の多数の均一な貫通孔又は未貫通孔を一様かつ
高密度で形成できる多孔質フィルムの製造装置を提供す
るものである。
【0008】本発明の別の目的は、多様な材料からなる
長尺フィルムに対して破断することなく連続的に前記微
細寸法の多数の均一な貫通孔又は未貫通孔を一様かつ高
密度で形成できる多孔質フィルムの製造装置を提供する
ものである。
【0009】本発明のさらに別の目的は、高分子材料か
らなる長尺フィルムに対して引き裂き傷を生じることな
く多数の均一な貫通孔を一様かつ高密度で形成できる多
孔質フィルムの製造装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる多孔質フ
ィルムの製造装置は、長尺フィルムを供給するための供
給手段と、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の
粒子が表面に付着された第1ロールと第2ロールとを有
し、前記各ロールの一方を固定し、他方を移動自在とす
ると共に互いに前記長尺フィルムの通過を許容する隙間
をあけて対向配置した穿孔用ユニットと、前記ユニット
の前記移動自在なロールの両端部付近に設けられ、前記
各ロールによる前記フィルムへの押圧力を調節するため
の圧力調節手段と、を具備したことを特徴とするもので
ある。
【0011】本発明に係わる別の多孔質フィルムの製造
装置は、長尺フィルムを供給するための供給手段と、鋭
い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面に
付着された第1ロールと第2ロールとを有し、前記各ロ
ールの一方を固定し、他方を移動自在とすると共に互い
に前記長尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて対向
配置した穿孔用ユニットと、前記ユニットの前記移動自
在なロールの両端部付近に設けられ、前記各ロールによ
る前記フィルムへの押圧力を調節するための圧力調節手
段と、前記ユニットの後段にに配置され、前記ユニット
から搬送されたフィルムにアークを照射するためのアー
ク照射手段と、を具備したことを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明に係わるさらに別の多孔質フィルム
の製造装置は、長尺フィルムを供給するための供給手段
と、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が
表面に付着された第1ロールと表面が硬質材料で形成さ
れた第2ロールと表面が軟質材料で形成された第3ロー
ルとを有し、前記第2、第3のロールを移動自在とする
と共に前記第2、第3のロール間に前記第1ロールを前
記長尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて固定、配
置した穿孔用ユニットと、前記ユニットの前記移動自在
な第2ロールの両端部付近に設けられ、前記第1、第2
のロールによる前記フィルムへの押圧力を調節するため
の第1圧力調節手段と、前記ユニットの前記移動自在な
第3ロールの両端部付近に設けられ、前記第1、第3の
ロールによる前記フィルムへの押圧力を調節するための
第2圧力調節手段と、を具備したことを特徴とするもの
である。
【0013】本発明に係わるさらに別の多孔質フィルム
の製造装置は、長尺フィルムを供給するための供給手段
と、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が
表面に付着された第1ロールと表面が硬質材料で形成さ
れた第2ロールと表面が軟質材料で形成された第3ロー
ルとを有し、前記第2、第3のロールを移動自在とする
と共に前記第2、第3のロール間に前記第1ロールを前
記長尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて固定、配
置した穿孔用ユニットと、前記ユニットの前記移動自在
な第2ロールの両端部付近に設けられ、前記第1、第2
のロールによる前記フィルムへの押圧力を調節するため
の第1圧力調節手段と、前記ユニットの前記移動自在な
第3ロールの両端部付近に設けられ、前記第1、第3の
ロールによる前記フィルムへの押圧力を調節するための
第2圧力調節手段と、前記ユニットの後段に配置され、
前記ユニットから搬送されたフィルムにアークを照射す
るためのアーク照射手段と、を具備したことを特徴とす
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる多孔質フィ
ルムの製造装置を詳細に説明する。
【0015】(多孔質フィルムの製造装置1)この多孔
質フィルムの製造装置は、長尺フィルムを供給するため
の供給手段と、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以
上の粒子が表面に付着された第1ロールと第2ロールと
を有し、前記各ロールの一方を固定し、他方を移動自在
とすると共に互いに前記長尺フィルムの通過を許容する
隙間をあけて対向配置した穿孔用ユニットと、前記ユニ
ットの前記移動自在なロールの両端部付近に設けられ、
前記各ロールによる前記フィルムへの押圧力を調節する
ための圧力調節手段とを具備した構成を有する。
【0016】前記フィルムとしては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポ
リエステルフィルム、エラストマーフィルム等の各種の
高分子材料フィルム;高分子材料にシリカ粉末、カーボ
ン粉末、アルミナ粉末等の無機質粉末を混合させた複合
フィルム;材質の異なる高分子材料フィルムを2層また
は3層ラミネートした積層フィルム、高分子材料フィル
ムニ織布または不織布をラミネートした積層フィルム、
高分子材料フィルムにアルミニウム箔、銅箔などのモー
ス硬度5未満の金属箔をラミネートした積層フィルム;
アルミニウムフィルム、銅フィルム等のモース硬度5未
満の金属フィルム等を挙げることができる。また、前記
フィルムとしては、通常、1μm〜1mmの厚さのもの
を用いることができる。
【0017】前記第1ロールは、金属製ロール本体の表
面に鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子を
電着、または有機系もしくは無機系の結合剤により付着
させた構造を有する。前記モース硬度5以上の粒子とし
ては、例えばタングテンカーバイトなどの超硬合金粒
子、または炭化ケイ素粒子、炭化ホウ素粒子、サファイ
ア粒子、天然又は合成のダイヤモンド粒子等を挙げるこ
とができる。特に、硬度、強度等が大きい合成ダイヤモ
ンド粒子が望ましい。前記粒子は、粒径が10〜100
μmで粒径のばらつきが5%以下のものを用いることが
望ましい。前記多数の粒子は、フィルムに貫通孔または
未貫通孔を高密度で形成する観点から、前記ロール本体
表面に70%以上付着させることが望ましい。
【0018】前記穿孔用ユニットを構成する前記第1、
第2のロールは、横方向に並べて配置しても、上下に並
べて配置してもよい。また、前記第1、第2はいずれを
移動自在としてもよいが、前記圧力調節手段の取付けの
簡便化を図る観点から、前記第1ロールを固定し、前記
第2ロールを移動自在とすることが望ましい。特に、前
記第1ロールを固定し、前記第1ロールの上方に前記第
2ロールを移動自在に配置することが望ましい。かかる
第1、第2のロールの配置形態を採用した場合には、前
記圧力調節手段は前記上部側の第2ロールの両端付近上
面に設けられることになる。
【0019】前記第2ロールとしては、例えば鉄ロー
ル、鉄系合金ロール、表面にNiメッキ処理、Crメッ
キを施した鉄ロール等の表面が硬質のロール;金属製ロ
ール本体の表面に高分子樹脂層を被覆したもの、真鍮、
アルミニウム、銅からなるロール等の表面が軟質のロー
ル;を用いることができる。前記高分子樹脂としては、
各種の樹脂を用いることができるが、特に前記長尺フィ
ルムに対する緩衝作用の高いウレタン樹脂、シリコンゴ
ム等が好適である。前者の表面が硬質のロールを第2ロ
ールとして組込んだ穿孔用ユニットを用いると、前記供
給手段から供給された長尺フィルムに多数の貫通孔を穿
孔することが可能となる。ただし、フィルムの材質によ
って未貫通孔も一部含む場合がある。また、後者の表面
が軟質のロールを第2ロールとして組込んだ穿孔用ユニ
ットを用いると、前記供給手段から供給された長尺フィ
ルムを前記第1、第2ロール間で押圧する際、前記フィ
ルムに対して緩衝作用が働くため、多数の未貫通孔を形
成することが可能となる。
【0020】前記圧力調節手段が設けられた前記穿孔用
ユニットは、前記長尺フィルムの搬送方向に2つ、また
は3つ以上配列することを許容する。例えば、2つのユ
ニットを配列する場合には1列目のユニットの第1ロー
ルと2列目のユニットの第1ロールに付着させる多数の
モース硬度5以上の粒子を粒径を異ならせてもよい。ま
た、2つのユニットを配列する場合には1列目のユニッ
トの第1、第2のロール間に長尺フィルムを通して穿孔
を行った後、前記長尺フィルムを2列目のユニットの第
1、第2のロール間に前記フィルムの穿孔側の面と反対
側の面が前記第1ロール(多数のモース硬度5以上の粒
子を付着させたロール)に当接するように通し、前記フ
ィルムの表裏面から穿孔操作を行うようにしてもよい。
【0021】前記第1、第2のロールは、その中心を貫
通する軸によりそれぞれ回転され、かつ両端付近に位置
する前記軸部分はボックス中の軸受に支持されることが
好ましい。前記第1、第2のロールの少なくと一方は、
他のロールに向けて移動される。このような構成におい
て、前記圧力調節手段は前記移動ロールの前記ボックス
に対して圧力を加えるためのロッドと、このロッドと前
記ボックスの表面との間に前記ロッド側から順次配置さ
れたスプリングおよび圧力センサとを備えることが好ま
しい。
【0022】前記穿孔用ユニットの後段には、静電除去
手段が配置されることを許容する。かかる静電除去手段
としては、例えば純水を収容した容器と前記純水に超音
波を付与する超音波発生部材とから構成される。
【0023】以上説明した多孔質フィルムの製造装置に
よれば、長尺フィルムを供給するための供給手段と、鋭
い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面に
付着された第1ロールと第2ロールとからなり、前記各
ロールの一方を固定し、他方を移動自在とすると共に互
いに前記長尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて対
向配置した穿孔用ユニットと、前記ユニットの前記移動
自在なロールの両端部付近に設けられ、前記各ロールに
よる前記フィルムへの押圧力を調節するための圧力調節
手段とを具備することによって、高分子材料、金属を始
めとして多様な材料からなる長尺のフィルムに対してそ
のフィルム材料本来の特性を殆ど損なうことなくサブμ
m〜十数μmの多数の均一な貫通孔または未貫通孔を一
様かつ高密度で連続的に形成できる。
【0024】すなわち、前記穿孔用ユニットを構成する
金属からなる第2ロールや表面が高分子樹脂層で覆われ
た第2ロールは、現在の機械加工技術において数μmな
いしサブμmの精度で加工することが可能である。しか
しながら、前記ユニットを構成する多数のモース硬度5
以上の粒子(例えば合成ダイヤモンド粒子)が表面に付
着された第1ロールでは、前記粒子を付着させた後、研
磨仕上げを行ってもその表面精度は数十μmが限界であ
る。かかる表面仕上げ精度の第1ロールおよび前記第2
ロールを組み込んだ穿孔用ユニットを用い、前記各ロー
ル間に長尺フィルムを通すと、ロールと接触する前記フ
ィルムの幅方向全体に亘って均一に押圧することが困難
となる。従って、前記ユニットを用いて長尺フィルムの
穿孔を行うと次のような問題を生じる。(1)前記第1
のロールの変位に起因して長尺フィルムへの押圧が不十
分な部分が生じるため、部分的に穿孔されない箇所が生
じて貫通孔等を一様に形成することが困難となる。
(2)前記第1のロールの変位に起因して第1、第2の
ロールの回転が間欠的となり、円滑なロールの回転が阻
害される。その結果、前記フィルムの全面に亘って皺が
発生する。(3)前記フィルムに厚さのばらつきがある
と、前記ロール間を通過する過程で断線を生じる。その
結果、長尺フィルムに貫通孔または未貫通孔を連続的に
形成することが困難となる。(4)金属からなる長尺フ
ィルムを用いた場合には、前記ロール間での噛み込みを
生じてロールの回転が停止して貫通孔等を形成できなく
なる。
【0025】このようなことから、本発明は前記穿孔用
ユニットを構成する多数のモース硬度5以上の粒子が表
面に付着された第1ロール、第2ロールのうち移動自在
に配置されるロール両端部付近に圧力調節手段を設ける
ことによって、表面精度が数十μmである前記第1ロー
ルを組み込んでも前記各ロールによる前記フィルムへの
押圧力を調節できる。その結果、前記ロール間を通過す
る長尺フィルムへの押圧力を前記フィルムの幅方向全体
に均一化できる。また、前記フィルムの通過に伴う前記
ロール間の振動、衝撃などの動的外力を吸収、緩和して
前記ロールを円滑かつ連続的に回転できる。従って、次
のような効果を発揮できる。
【0026】(1)前記第1、第2のロールによる長尺
フィルムへの押圧力をその幅方向全体に亘って均一にで
きるため、前記フィルムに貫通孔等を一様かつ高密度で
形成することができる。しかも、前記穿孔操作は前記第
1ロール表面に付着された鋭い角部を有する多数のモー
ス硬度5以上の粒子による機械的な力によりなされるた
め、前記フィルム材料本来の特性を殆ど損なうことなく
を、前記フィルムにサブμm〜十数μmの範囲で任意に
選択された微細寸法の多数の均一な貫通孔または未貫通
孔を形成できる。
【0027】(2)前記第1、第2のロールの回転を円
滑化できるため、前記長尺フィルムに皺が発生すること
なく穿孔することができる。しかも、前記各ロールの高
速回転が可能となるため、前記フィルムへの穿孔処理能
力を大幅に向上できる。
【0028】(3)前記長尺フィルムに厚さのばらつき
があっても、前記ロール間を通過する過程で断線を生じ
ることなく、長尺フィルムに貫通孔または未貫通孔を連
続的に穿孔することができる。
【0029】(4)金属からなる長尺フィルムを用いた
場合にも、前記ロール間での噛み込みを防止できるた
め、前記フィルムに対して連続的に穿孔することができ
る。かかる穿孔処理により製造された金属製多孔質フィ
ルムは、優れた透湿性、通気性を有する他に、表面の光
沢性が向上される。
【0030】また、前記穿孔用ユニットに組み込まれる
第2ロールを鉄等の金属から形成して表面が硬質のロー
ルとすると、前記第1、2のロール間を通過させるフィ
ルムへの押圧力を高めることができるため、銅箔などの
長尺金属フィルム、高分子材料に無機質粉末を混合した
長尺複合フィルムに貫通孔を一様に穿孔できる。かかる
ユニットにおいて、前記圧力調節手段を設けるているた
め、第1、第2のロール間の押圧力を調節でき、高分子
樹脂フィルムに対しても貫通孔を一様に穿孔できると共
に、穿孔度合いも任意に制御することができる。
【0031】さらに、前記穿孔用ユニットに組み込まれ
る第2ロールを表面に高分子樹脂層で被覆した表面が軟
質のロールとすると、前記第1、2のロールと間を通過
させる長尺フィルムへの押圧力を緩和できるため、前記
フィルム材質に関係なく未貫通孔を一様に穿孔できる。
かかるユニットにおいて、前記圧力調節手段を設けるて
いるため、第1、第2のロール間の押圧力を前記圧力調
節手段により高めると、高分子樹脂からなる長尺フィル
ムにより微細な貫通孔を形成できる。
【0032】以上のような製造装置により長尺フィルム
にサブμm〜十数μmの範囲で任意に選択された微細寸
法を有する多数の均一な貫通孔を一様かつ高密度で形成
することによって、透湿性、通気性を有する多孔質フィ
ルムを製造することができる。特に、高分子材料からな
る長尺フィルムに適用すると、使い捨て紙おむつに代表
される衛生材料、医療材料、衣料材料等の素材として好
適な透湿性、通気性を有する多孔質フィルムを製造でき
る。また、金属からなる長尺フィルムに適用すると、通
気性を有する電磁シールド用多孔質フィルムを製造する
ことができる。一方、前記製造装置により長尺フィルム
にサブμm〜十数μmの範囲で任意に選択された微細寸
法を有する多数の均一な未貫通孔を一様かつ高密度で形
成することによって、透湿性を有すると共に、耐水圧性
の優れた多孔質フィルムを製造することができる。
【0033】また、前記圧力調節手段が設けられた前記
穿孔用ユニットを前記長尺フィルムの搬送方向に2つ以
上配列すれば、1回の穿孔操作では十分な深さの貫通孔
等を形成できない比較的厚いフィルムから多孔質フィル
ムを製造できる。すなわち、例えば2つのユニットを配
列する場合には1列目のユニットの第1、第2のロール
間に長尺フィルムを通して穿孔を行った後、前記長尺フ
ィルムを2列目のユニットの第1、第2のロール間に前
記フィルムの穿孔側の面と反対側の面が前記第1ロール
(多数のモース硬度5以上の粒子を付着させたロール)
に当接するように通し、前記フィルムの表裏面から穿孔
することによって、比較的厚いフィルムから多孔質フィ
ルムを製造できる。また、1列目のユニットの第1ロー
ルと2列目のユニットの第1ロールに付着させる多数の
モース硬度5以上の粒子を粒径を異ならせることによっ
て、長尺フィルムに穿孔径が異なる多数の貫通孔等を一
様に形成することができる。
【0034】更に、前記構成の製造装置は摩擦を主体と
した穿孔用ユニットにより長尺フィルムに貫通孔または
未貫通孔の形成するものである。このため、穿孔処理後
のフィルム表面には大量の静電気が発生し、周囲のダス
トを付着させる。このようなことから、前記ユニットの
後段に静電除去手段を設けることによって、前記穿孔処
理後の長尺フィルム表面に生じる大量の静電気を除去で
き、前記フィルム表面にダストが付着して容易に除去で
きる。特に、前記静電除去手段として純水を収容した容
器と前記純水に超音波を付与する超音波発生部材とから
構成することによって前記穿孔処理後のフィルム表面に
付着したダストを極めて容易に洗い流すことができる。
【0035】(多孔質フィルムの製造装置2)この多孔
質フィルムの製造装置は、前述した多孔質フィルムの製
造装置1の穿孔用ユニットの後段に前記ユニットから搬
送されたフィルムにアークを照射するためのアーク照射
手段を配置した構成を有する。
【0036】前記アーク照射手段は、前記搬送されたフ
ィルムとギャップをあけて配置され、表面に多数の微細
な凹凸が形成された誘電体ロールと、前記誘電体ロール
に対向して配置され、前記誘電体ロールと間で高圧放電
を発生させて前記フィルムにアークを照射するための電
極とから構成される。
【0037】前記誘電体ロールは、例えば金属製ロール
本体の表面に誘電体材料層を被覆した構造のものが用い
られる。前記誘電体材料としては、例えばシリコンゴム
などの各種の高分子樹脂、又はシリコン(SiO2 )、
窒化ケイ素等の無機材料を挙げることができる。
【0038】前記誘電体ロール表面の多数の微細な凹凸
は、表面に目開きがミクロンオーダの誘電材料製クロス
を被覆することにより形成される。前記誘電体材料製ク
ロスは、例えばポリエステル、ナイロン等から形成され
る。
【0039】前記誘電体ロールと前記フィルム1とのギ
ャップは、1〜5mmの範囲にすることが望ましい。こ
の理由は、前記ギャップが前記範囲を逸脱すると前記誘
電体ロールと前記電極と間に高圧を加えた場合、前記フ
ィルムに穿孔された未貫通孔に充分パワーのアークを照
射することが困難となるからである。
【0040】前記圧力調節手段が設けられた前記穿孔用
ユニットは、前述した製造装置と同様な形態で前記長尺
フィルムの搬送方向に2つ以上配列することを許容す
る。
【0041】前記アーク照射手段の後段には、前述した
製造装置と同様な形態の静電除去手段が配置されること
を許容する。
【0042】以上説明した多孔質フィルムの製造装置に
よれば、前述した第1、第2のロールからなる穿孔用ユ
ニットの後段にアーク照射手段を設けることによって、
高分子材料または複合材料からなる長尺フィルムに貫通
孔をより一様かつ高密度で形成できる。
【0043】すなわち、前記ユニットによる穿孔操作に
より前記長尺フィルムに多数の貫通孔を形成する場合、
前記フィルムに未貫通孔が形成されることがある。かか
る穿孔操作後の前記フィルムに前記アーク照射手段によ
りアークを照射することによって、前記未貫通孔の未貫
通部がアークで穿孔されるため、多数の貫通孔をより一
様かつ高密度で形成できる。
【0044】一方、前記材料の長尺フィルムに前記ユニ
ットにより未貫通孔を形成すると、貫通孔を形成する場
合に比べて未貫通孔周囲のフィルムへの機械的破損等を
抑制することができる。かかる穿孔操作後の前記フィル
ムに前記アーク照射手段によりアークを照射することに
よって、前記多数の未貫通孔の未貫通部がアークで穿孔
されるため、多数の貫通孔をその周囲のフィルム部分へ
の機械的な強度低下を招くことなく、より一様かつ高密
度で形成できる。
【0045】特に、前記アーク照射手段として前記ユニ
ットから搬送されたフィルムにギャップをあけて配置さ
れ、表面に多数の微細な凹凸(例えば表面に被覆された
ミクロンオーダの目開きを有する誘電体材料製クロス)
が形成された誘電体ロールと、前記誘電体ロールに対向
して配置され、前記誘電体ロールと間で高圧放電を発生
させて前記フィルムにアークを照射するための電極とか
ら構成することによって、前記凹凸(クロスの目開き)
に対応するフィルムの未貫通孔にアークを均一に照射で
きる。この際、表面に微細な凹凸であるミクロンオーダ
の目開きを有する誘電体材料製クロスを被覆しない誘電
体ロールを用いると、前記アークにより未貫通孔の未貫
通部を穿孔させた場合、その穿孔箇所にアークが集中的
に照射される。その結果、前記未貫通孔の径に比べて大
きい貫通孔が形成されたり、貫通孔の孔径バラツキを生
じたり、更には未貫通孔のまま残存する恐れがある。従
って、表面に微細な凹凸であるミクロンオーダの目開き
を有する誘電体材料製クロスを被覆した誘電体ロールを
用いることにより、前記フィルムの各未貫通孔の未貫通
部を一様に穿孔でき、ミクロンオーダの貫通孔を形成す
ることができる。
【0046】また、前記アーク照射手段を付設した製造
装置は摩擦を主体とした穿孔用ユニットにより長尺フィ
ルムに未貫通孔等を形成し、更にアーク照射に際しての
コロナ放電による静電気が付加される。このため、穿孔
処理、アーク照射処理後のフィルム表面には大量の静電
気が発生し、周囲のダストを付着させる。このようなこ
とから、前記アーク照射手段の後段に静電除去手段を設
けることによって、前記穿孔処理後の長尺フィルム表面
に生じる大量の静電気を除去でき、前記フィルム表面に
ダストが付着して容易に除去できる。特に、前記静電除
去手段として純水を収容した容器と前記純水に超音波を
付与する超音波発生部材とから構成することによってフ
ィルム表面に付着したダストを極めて容易に洗い流すこ
とができる。
【0047】(多孔質フィルムの製造装置3)この多孔
質フィルムの製造装置は、長尺フィルムを供給するため
の供給手段と、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以
上の粒子が表面に付着された第1ロールと表面が硬質材
料で形成された第2ロールと表面が軟質材料で形成され
た第3ロールとを有し、前記第2、第3のロールを移動
自在とすると共に前記第2、第3のロール間に前記第1
ロールを前記長尺フィルムの通過を許容する隙間をあけ
て固定、配置した穿孔用ユニットと、前記ユニットの前
記移動自在な第2ロールの両端部付近に設けられ、前記
第1、第2のロールによる前記フィルムへの押圧力を調
節するための第1圧力調節手段と、前記ユニットの前記
移動自在な第3ロールの両端部付近に設けられ、前記第
1、第3のロールによる前記フィルムへの押圧力を調節
するための第2圧力調節手段とを具備した構成を有す
る。
【0048】前記穿孔用ユニットを構成する前記第1〜
第3のロールは、横方向に並べて配置しても、上下に並
べて配置してもよいが、装置の組立ての簡便化、操作性
の向上の観点から、前記第1ロールを中心にして上下に
第2、第3のロールを配置することが望ましい。
【0049】前記第2ロールとしては、例えば鉄ロー
ル、鉄系合金ロール、表面にNiメッキ処理、Crメッ
キを施した鉄ロール等を挙げることができる。
【0050】前記第3ロールとしては、例えば金属製ロ
ール本体の表面に高分子樹脂層を被覆したもの、真鍮、
アルミニウム、銅からなるロール等を挙げることができ
る。前記高分子樹脂としては、各種の樹脂を用いること
ができるが、特に前記長尺フィルムに対する緩衝作用の
高いウレタン樹脂、シリコンゴム等が好適である。
【0051】前記穿孔用ユニットは、前記ユニットを構
成する第3ロールに設けられた第2圧力調節手段による
前記第1、第3ロール間の押圧調節を解除して長尺フィ
ルムを前記ユニットを構成する第1、第2のロール間の
みで押圧して穿孔させる形態を採用できる。また、前記
ユニットを構成する第2ロールに設けられた第1圧力調
節手段による前記第1、第2のロール間の押圧調節を解
除して長尺フィルムを前記ユニットを構成する第1、第
3のロール間のみで押圧して穿孔させる形態を採用でき
る。勿論、長尺フィルムを前記ユニットを構成する第
1、第2のロール間と第1、第3のロール間との両者で
押圧させて穿孔することも可能である。
【0052】前記第1〜第3のロールは、その中心を貫
通する軸によりそれぞれ回転され、かつ両端付近に位置
する前記軸部分はボックス中の軸受に支持される構造に
することが好ましい。このような構成において、前記第
1圧力調節手段は前記第2ロールの前記ボックスに対し
て圧力を加えるためのロッドと、このロッドと前記ボッ
クスの表面との間に前記ロッド側から順次配置されたス
プリングおよび圧力センサとを備え、前記第2圧力調節
手段は、前記第3ロールの前記ボックスに対して圧力を
加えるためのロッドと、このロッドと前記ボックスの表
面との間に前記ロッド側から順次配置されたスプリング
および圧力センサとを備えることが好ましい。
【0053】前記第1、第2の圧力調節手段が設けられ
た前記穿孔用ユニットは、前記長尺フィルムの搬送方向
に2つまたは3つ以上配列することを許容する。例え
ば、2つのユニットを配列する場合には1列目のユニッ
トの第1ロールと2列目のユニットの第1ロールに付着
させる多数のモース硬度5以上の粒子を粒径を異ならせ
てもよい。また、2つのユニットを配列する場合には1
列目のユニットのロール間(例えば第1、第2のロール
間)に長尺フィルムを通して穿孔を行った後、前記長尺
フィルムを2列目のユニットのロール間(例えば第1、
第2のロール間)に前記フィルムの穿孔側の面と反対側
の面が前記第1ロール(多数のモース硬度5以上の粒子
を付着させたロール)に当接するように通し、前記フィ
ルムの表裏面から穿孔操作を行うようにしてもよい。
【0054】前記穿孔用ユニットの後段には、前述した
のと同様な形態の静電除去手段が配置されることを許容
する。
【0055】以上説明した多孔質フィルムの製造装置に
よれば、長尺フィルムを供給するための供給手段と、鋭
い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面に
付着された第1ロールと表面が硬質材料で形成された第
2ロールと表面が軟質材料で形成された第3ロールとか
らなり、前記第2、第3のロールを移動自在とすると共
に前記第2、第3のロール間に前記第1ロールを前記長
尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて固定、配置し
た穿孔用ユニットと、前記ユニットの前記移動自在な第
2ロールの両端部付近に設けられ、前記第1、第2のロ
ールによる前記フィルムへの押圧力を調節するための第
1圧力調節手段と、前記ユニットの前記移動自在な第3
ロールの両端部付近に設けられ、前記第1、第3のロー
ルによる前記フィルムへの押圧力を調節するための第2
圧力調節手段とを具備することによって、前記1つのユ
ニットにより高分子材料、金属を始めとして多様な材料
からなる長尺フィルムに対してそのフィルム材料本来の
特性を殆ど損なうことなくサブμm〜十数μmの多数の
均一な貫通孔や同微細寸法の多数の均一な未貫通孔を一
様かつ高密度で連続的に形成できる。
【0056】すなわち、前記穿孔用ユニットを構成する
前記第3ロールに設けられた前記第2圧力調節手段によ
る前記第1、第3ロール間の押圧調節を解除して長尺フ
ィルムを前記ユニットを構成する第1、第2のロール間
で押圧させると、前記第2ロールは表面が硬質であるた
め、銅箔などの金属からなる長尺フィルム、高分子材料
に無機質粉末を混合した複合長尺フィルムに貫通孔を一
様に形成できる。しかも、前記第2ロールに設けた前記
第1圧力調節手段により、前記第1、第2のロール間の
押圧力を調節できるため、高分子材料フィルムに対して
も貫通孔を一様に穿孔できると共に、穿孔度合いも任意
に制御することができる。また、前記ユニットを構成す
る第2ロールに設けられた第1圧力調節手段による前記
第1、第2のロール間の押圧調節を解除して長尺フィル
ムを前記ユニットを構成する第1、第3のロール間での
み押圧させると、前記第3ロールは表面が軟質であり、
前記フィルムに対して緩衝作用が働くため、前記フィル
ムに多数の未貫通孔を穿孔することが可能となる。勿
論、長尺フィルムを前記ユニットを構成する第1、第2
のロール間で押圧し、更に第1、第3のロール間で押圧
すれば、前記フィルムに貫通孔および未貫通孔を混在さ
せることが可能である。
【0057】また、前記第1、第2の圧力調節手段が設
けられた前記穿孔用ユニットを前記長尺フィルムの搬送
方向に2つ以上配列すれば、1回の穿孔操作では十分な
深さの貫通孔等を形成できない比較的厚いフィルムから
多孔質フィルムを製造できる。すなわち、例えば2つの
ユニットを配列する場合には1列目のユニットのロール
間(例えば第1、第2のロール間)に長尺フィルムを通
して穿孔を行った後、前記長尺フィルムを2列目のユニ
ットのロール間(例えば第1、第2のロール間)に前記
フィルムの穿孔側の面と反対側の面が前記第1ロール
(多数のモース硬度5以上の粒子を付着させたロール)
に当接するように通し、前記フィルムの表裏面から穿孔
することによって、比較的厚いフィルムから多孔質フィ
ルムを製造できる。また、1列目のユニットの第1ロー
ルと2列目のユニットの第1ロールに付着させる多数の
モース硬度5以上の粒子を粒径を異ならせることによっ
て、長尺フィルムに穿孔径が異なる多数の貫通孔等を一
様に形成することができる。更に、前記ユニットの後段
に静電除去手段を設けることによって、前記ユニットに
よる穿孔処理後の長尺フィルム表面に生じる大量の静電
気を除去でき、前記フィルム表面にダストが付着して容
易に除去できる。特に、前記静電除去手段として純水を
収容した容器と前記純水に超音波を付与する超音波発生
部材とから構成することによって前記穿孔処理後のフィ
ルム表面に付着したダストを極めて容易に洗い流すこと
ができる。
【0058】(多孔質フィルムの製造装置4)この多孔
質フィルムの製造装置は、前述した多孔質フィルムの製
造装置3の第1〜第3のロールを含む穿孔用ユニットの
後段に前記ユニットから搬送されたフィルムにアークを
照射するための前述した多孔質フィルムの製造装置2で
説明したアーク照射手段を配置した構成を有する。
【0059】前記アーク照射手段の後段には、前述した
のと同様な形態の静電除去手段が配置されることを許容
する。
【0060】以上説明した多孔質フィルムの製造装置に
よれば、前記第1〜第3のロールからなる穿孔用ユニッ
トの後段に前述したアーク照射手段を設けることによっ
て、高分子材料または複合材料からなる長尺フィルムに
貫通孔をより一様かつ高密度で形成できる。
【0061】また、前記アーク照射手段の後段に静電除
去手段を設けることによって、前記穿孔処理後の長尺フ
ィルム表面に生じる大量の静電気を除去でき、前記フィ
ルム表面にダストが付着して容易に除去できる。特に、
前記静電除去手段として純水を収容した容器と前記純水
に超音波を付与する超音波発生部材とから構成すること
によってフィルム表面に付着したダストを極めて容易に
洗い流すことができる。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例を前述した図面を詳細
に説明する。
【0063】(実施例1)図1は、実施例1の多孔質フ
ィルムの製造装置を示す正面図、図2は図1の製造装置
の要部を示す側面図、図3は図2のIII −III 線に沿う
断面図である。図中の1は、ベッドである。前記ベッド
1の右端付近を除く上面には、テーブル2が設けられて
いる。前記テーブル2上には、2つのカギ型のフレーム
3が前記テーブル2の幅方向にそれぞれ所定の間隔をあ
けて設置されている。前記フレーム3は、下板3a、側
板3b及び上板3cから形成されでいる。前記各フレー
ム3の下板3a及び側板3bが交わるコーナ部には、軸
受4を内蔵した第1ボックス5がそれぞれ固定されてい
る。前記各フレーム3間には、第1ロール6が配置され
ている。前記第1ロール6は、図2に示すように例えば
70〜85μmの粒径で鋭い角部を有する多数のモース
硬度5以上の粒子(例えば合成ダイヤモンド粒子)7が
表面に70%以上の面積率で電着された鉄製のロール本
体8と、前記本体8の中心を貫通して前記本体8の両端
面から突出された軸9とから構成されている。前記軸9
の突出した両端部は、前記ボックス5内の軸受4にそれ
ぞれ軸支されている。前記第1ロール6の一端側(例え
ば左端側)の軸9は、前記ボックス5を貫通しており、
かつ前記軸9の突出部分には図示しないモータの駆動軸
の歯車と噛合する歯車10が軸着されている。従って、
前記モータの駆動により前記第1ロール6が例えば時計
回り方向に回転されるようになっている。また、前記歯
車10と前記ボックス5の左側面の間に位置する前記軸
9の突出部分には、後述する第2ロールの軸の歯車と噛
合する歯車11が軸着されている。
【0064】前記ボックス5の上方に位置する前記各フ
レーム3の側板3b部分には、レール12がそれぞれ形
成されている。前記各レール12には、図3に示すよう
にスライダー13(他方のスライダーは図示せず)が上
下動自在にそれぞれ配置されている。前記各スライダー
13には、軸受14を内蔵した第2ボックス15がそれ
ぞれ固定され、前記レール12に沿って上下動できるよ
うになっている。また、前記各フレーム3間には第2ロ
ール16が前記第1ロール6と対向するように配置され
ている。前記第2ロール16は、例えばステンレスから
なるロール本体17と、前記本体17の中心を貫通して
前記本体17の両端面から突出された軸18とから構成
されている。前記軸18の突出した両端部は、前記ボッ
クス15内の軸受14にそれぞれ軸支されている。前記
第2ロール16の一端側(例えば左端側)の軸18部分
は、前記第2ボックス14を貫通して突出しており、か
つ前記軸18の突出部分には前記第1ロール6の軸9の
歯車11と噛合する歯車19が軸着されている。従っ
て、前記第2ロール16は前記第2ボックス15及び前
記スライダー13により前記レール12に沿って上下動
自在に配置される。また、前記モータにより前記第1ロ
ール6の軸8を時計回り方向に回転することによって、
前記軸8の歯車11と噛合する前記歯車19を有する前
記軸18が反時計回り方向に回転し、結果的には第2ロ
ール15が反時計回り方向に回転するようになってい
る。
【0065】前記2つのフレーム3、前記2つの軸受
4、前記2つの第1ボックス5、前記第1ロール6、前
記2つのレール12、前記2つの各スライダー13、前
記2つの軸受14、前記2つの第2ボックス15および
前記第2ロール16により穿孔用ユニット20を構成し
ている。
【0066】前記2つの第2ボックス15の上壁には、
上下にフランジ21、22を有する円筒体23がそれぞ
れ配置されている。前記各円筒体23は、図3に示すよ
うに前記下部フランジ22から前記ボックス15の上壁
に螺着された複数のネジ24により前記ボックス15に
それぞれ固定されている。前記各円筒体23には、中央
に穴25を有する円板26がそれぞれ配置され、かつ前
記各円板26は前記各円板26から前記各円筒体23の
上部フランジ21に螺着された複数のネジ27によりそ
れぞれ固定されている。前記各円筒体23内には、コイ
ルバネ28がそれぞれ上下方向に弾性力を付与するよう
に収納されており、かつ前記各コイルバネ28の下端は
前記第2ボックス15の上壁にそれぞれ当接されてい
る。前記各円筒体23内には、下端に圧力センサ29を
取着したロッド30がそれぞれ前記円板26の穴25を
通して挿入されている。前記各圧力センサ29は、前記
各コイルバネ28の上端に当接され、前記各ロッド30
の下降によるコイルスバネ28への押圧力を検出できる
ようになっている。前記各センサ29上方の前記ロッド
30部分には、前記ロッド30を円滑に上下動させるた
めの円板状ガイド31がそれぞれ取り付けられている。
前記各ロッド30の上端部には、ボールスクリュー32
がそれぞれ挿着されている。前記各ボールスクリュー3
2は、前記フレーム3の上板3cを貫通して前記上板3
cの上方にそれぞれ突出している。前記各上板3cの上
面には、ネジ加工された係合板(図示せず)を内蔵した
ケーシング(他方のケーシングは図示せず)33がそれ
ぞれ設けられている。前記各ケーシング33内の前記係
合板には、前記ボールスクリュー32の上端突出部が螺
合されている。前記各ケーシング33内には、前記ボー
ルスクリュー32の上端突出部と係合するウォーム軸
(図示せず)が水平方向からそれぞれ挿入され、かつ前
記各ウォーム軸の一端にハンドル(他方のハンドルは図
示せず)34がそれぞれ設けられている。従って、前記
ハンドル34を回転することにより前記ハンドル34の
ウォーム軸と係合する前記ボールスクリュー32が回転
し、前記ボールスクリュー32が挿着された前記ロッド
30を下降(または上昇)するようになっている。この
場合、前記ロッド30をある距離以上に上昇させると、
前記ロッド30に取り付けられた前記円板状ガイド31
が前記円筒体23上部の円板26内面に当接して前記円
筒体23自体を上昇させる。このため、前記円筒体23
の下端に固定された前記第2ボックス15が前記スライ
ダー13により前記レール12に沿って上昇される。
【0067】前記2つの円筒体23、前記2つの円板2
6、前記2つのコイルバネ28、前記2つの圧力センサ
29、前記2つのロッド30、前記2つの円板状カイド
31、前記2つのボールスクリュー32、前記2つのケ
ーシング33、前記2つのウォーム軸(図示せず)およ
び前記2つのハンドル34により、前記第1、第2ロー
ル6、16間を通過するフィルムへの押圧力を調節する
圧力調節手段35を構成している。
【0068】前記穿孔用ユニット20の前段には、長尺
フィルム供給手段としての巻回ロール(図示せず)が配
置され、前記巻回ロールの長尺フィルム36は2つの送
りロール37を経由して前記ユニット20の前記第1、
第2のロール6、16間に供給される。前記ユニット2
0の後段には、静電除去手段38が配置されている。前
記静電除去手段39は、前記テーブル1上に設置され、
純水を収容した容器39と、前記純水に超音波を付与す
るための超音波発生部材(図示せず)とから構成されて
いる。前記ユニット20と前記静電除去手段38の間、
前記容器39内および前記容器40の後段には、前記第
1、第2のロール6、16間を通過した前記長尺フィル
ム36を搬送するための5つの送りロール37がそれぞ
れ配置されている。なお、前記容器39の前後段に位置
いる前記2つの送りロール37には当てロール40がそ
れぞれ配置されている。前記静電除去手段38の後段に
は、前記送りロール37、当てロール40間を通過した
前記フィルム36を乾燥するための複数の熱風噴射部材
(図示せず)および巻取ロール(図示せず)が順次配置
されている。
【0069】次に、前述した構成の多孔質フィルムの製
造装置の作用を説明する。
【0070】まず、圧力調節手段35の2つのハンドル
34を例えば時計回り方向に回転させると、前記各ハン
ドル34のウォーム軸と係合する各ボールスクリュー3
2が回転し、前記各ボールスクリュー32と連結した各
ロッド30がそれぞれ上昇する。前記各ロッド30が上
昇すると、前記各ロッド30に取り付けられた各円板状
ガイド31が前記各円筒体23上部の各円板26内面に
当接して前記各円筒体23自体がそれぞれ上昇する。前
記各円筒体23が上昇すると、前記各円筒体23の下端
に固定された穿孔用ユニット20の各第2ボックス15
がスライダー13により各フレーム3に取り付けられた
各レール12に沿ってそれぞれ上昇し、前記各第2ボッ
クス15内の軸受14に軸支された第2ロール16がそ
の下の第1ロール6から所定の間隔をあけて離れる。か
かる状態において、巻回ロール(図示せず)から例えば
ポリエチレンよりなる長尺フィルム36を2つの送りロ
ール37により前記ユニット20の前記第1、第2ロー
ル6、16間を通過させた後、前記5つのロール37に
より静電除去手段38の容器内39内を通過させ、さら
に複数の熱風噴射部材(図示せず)を通過させて巻取ロ
ール(図示せず)に前記長尺フィルム36の先端を巻
く。
【0071】前記長尺フィルム36の先端を巻取ロール
に巻き取った後、前記圧力調節手段35の2つのハンド
ル34を反時計回り方向に回転すると、前記各ハンドル
34のウォーム軸と係合する前記各ボールスクリュー3
2が回転し、前記各ボールスクリュー32と連結された
前記各ロッド30がそれぞれ下降する。前記各ロッド3
0が下降すると、前記各ロッド30下端の前記各円筒体
23内に位置する各圧力センサ29がその下の各コイル
バネ28を下方押圧する。前記各コイルバネ28が押圧
されると、それら下端に当接される前記各第2ボックス
15の上壁が下方に押圧され、前記第2ボックスが前記
各スライダー13により前記各フレーム3の各レール1
2に沿ってそれぞれ下降して前記各第2ボックス15内
の軸受14に軸支された第2ロール16がその下の第1
ロール6と当接する。更に、前記各ハンドル34を同方
向に回転させ、前記各ロッド30を下降させると、前記
各ロッド30下端の各センサ29によりその下の前記各
コイルバネ28が圧縮される。かかる前記各コイルバネ
28の圧縮により、前記各第2ボックス15の上壁に押
圧力が付与され、前記第2ボックス15内の軸受14に
軸支された前記第2ロール16と前記第1ロール6間の
押圧力が上昇する。この際、前記各圧力センサ29によ
り前記第2、1のロール16、6間の押圧力(圧縮力)
を検出して、前記各ハンドル34を正逆方向に回転を調
節することにより、前記第2、第1のロール16、6間
に位置する前記長尺フィルム36への押圧力が調節され
る。このような前記圧縮調節手段35による前記ユニッ
ト20への押圧調節により、前記第2、第1のロール1
6、6間に位置する前記長尺フィルム36の幅方向全体
に亘って均一な押圧力が付与され、穿孔操作の準備が完
了する。
【0072】穿孔操作の準備が完了した後、前記静電除
去手段39の容器40に収容された純水に図示しない超
音波発生部材により超音波を付与する。つづいて、前記
巻取ロールを回転させると同時に、図示しないモータの
駆動軸を回転させ、前記駆動軸の歯車、前記第1ロール
6における軸8の歯車10の回転伝達により前記第1ロ
ール6を時計回り方向に回転される。前記第1ロール6
が回転すると、前記軸8の歯車11と前記第2ロール1
6における軸18の歯車19の回転伝達により前記第2
ロール16が反時計回り方向に回転される。このように
第1、第2のロール6、16が回転されることにより、
これらロール6、16間を通過する前記長尺フィルム3
6が穿孔される。
【0073】すなわち、前記第1ロール6は図2に示す
ように鋭い角部を有する多数の合成ダイヤモンド粒子7
が表面に70%以上の面積率で電着された鉄製のロール
本体8を備えた構造になっていおり、かつ前記第2ロー
ル16は例えばステンレスのように表面が硬質なロール
本体17を備えた構造になっている。このため、前記長
尺フィルム36が前記第1、第2のロール6、16間を
通過する時に、前記第1ロール6表面の多数の合成ダイ
ヤモンド粒子7の鋭い角部により穿孔されて、サブμm
〜十数μmの多数の貫通孔が前記長尺フィルム36の幅
方向に一様に形成される。また、前記圧縮調節手段35
による前記ユニット20への押圧調節により、表面精度
が数十μmである前記第1ロール6を組み込んでも前記
第1、第2のロール6、16間に位置する前記長尺フィ
ルム36の幅方向全体に亘って均一な押圧力が付与され
るため、前記長尺フィルム36の通過に伴う前記第1、
第2のロール6、16間の振動、衝撃などの動的外力が
吸収、緩和され、前記第1、第2ロール6、16が円滑
かつ連続的に回転される。その結果、前記長尺フィルム
36に前記多数の貫通孔が一様かつ高密度で形成され
る。
【0074】前記ユニット20による穿孔が成された前
記長尺フィルム36は、5つの送りロール37および2
つの当てロール40により前記静電除去手段38の容器
39内を通過、搬送される。前記ユニット20による前
記長尺フィルム36への穿孔は、前記第1、第2のロー
ル6、16の摩擦を主体としたものであるため、穿孔処
理後の前記フィルム36表面に大量の静電気が発生し、
周囲のダストを付着させる。穿孔処理後の前記長尺フィ
ルム36を前記静電除去手段38の純水が収容された容
器39を通過させると共に、図示しない超音波発生部材
により前記純水に超音波を付与することにより、前記長
尺フィルム36に付着したダストが容易に洗い流され
る。ダストが洗い流された多数の貫通孔が形成された前
記長尺フィルム36は、図示しない複数の熱風噴射手段
を通過して表面の水が揮散除去され、更に巻取ロールに
巻き取られる。
【0075】従って、前述した実施例1の多孔質フィル
ムの製造装置によれば次のような効果が発揮される。
【0076】(1)前記圧縮調節手段35による前記穿
孔用ユニット20への押圧調節により、表面精度が数十
μmである前記第1ロール6を組み込んでも前記第1、
第2のロール6、16間に位置する例えばポリエチレン
からなる前記長尺フィルム36の幅方向全体に亘って均
一な押圧力を付与できるため、前記長尺フィルム36に
多数の貫通孔を一様かつ高密度で形成することができ
る。しかも、前記穿孔操作は前記第1ロール6表面に付
着された鋭い角部を有する多数の合成ダイヤモンド粒子
による機械的な力によりなされるため、前記フィルム材
料本来の特性を殆ど損なうことなくを、前記長尺フィル
ム36にサブμm〜十数μmの範囲で任意に選択された
微細寸法の多数の均一な貫通孔を形成できる。
【0077】(2)前記第1、第2のロール6、16の
回転を円滑化できるため、前記長尺フィルム36に皺が
発生することなく穿孔することができる。しかも、前記
第1、第2ロール6、16の高速回転が可能となるた
め、前記長尺フィルム36への穿孔処理能力を大幅に向
上できる。
【0078】(3)前記長尺フィルム36に厚さのばら
つきがあっても、前記第1、第2のロール6、16間を
通過する過程で断線を生じることなく、前記長尺フィル
ム36に貫通孔を連続的に形成することができる。
【0079】(4)長尺フィルム36を金属により形成
した場合にも、前記第1、第2のロール6、16間での
噛み込みを防止できるため、前記長尺フィルム36に対
して連続的に穿孔することができる。
【0080】また、穿孔処理後の長尺フィルム36を静
電除去手段38を通過させることにより、ダスト等の付
着のない取扱いが容易な多孔質フィルムを巻取ロールの
巻き取ることができる。
【0081】なお、前記実施例1の製造装置においては
前記穿孔用ユニット20に組み込む第2ロール16のロ
ール本体17をステンレスで形成したが、これに限定さ
れない。例えば、前記第2ロールを表面に例えばウレタ
ン樹脂などの高分子樹脂層で被覆した表面が軟質のロー
ルとしてもよい。かかる構造の第2ロールを組み込んだ
穿孔用ユニットを用いると、前記第1、2のロールと間
を通過させる長尺フィルムへの押圧力を緩和できるた
め、前記フィルム材質に関係なく未貫通孔を一様に穿孔
できる。また、前記ユニットにおいて、前記圧力調節手
段を設けるているため、第1、第2のロール間の押圧力
を前記圧力調節手段により高めると、高分子材料からな
る長尺フィルムにより微細な貫通孔を形成できる。
【0082】また、前記実施例1の製造装置において前
記穿孔用ユニット20を前記長尺フィルム36の搬送方
向に例えば2列配置してもよい。かかる構成の製造装置
において前記第1列のユニットの第1、第2のロール間
に長尺フィルムを通して穿孔を行った後、前記長尺フィ
ルムを前記第2列のユニットの第1、第2のロール間に
前記フィルムの穿孔側の面と反対側の面が前記第1ロー
ル(多数の合成ダイヤモンド粒子を電着させたロール)
に当接するように通し、前記フィルムの表裏面から穿孔
することによって、比較的厚いフィルムから多孔質フィ
ルムを製造できる。また、前記第1列のユニットの第1
ロールと前記第2列のユニットの第1ロールに電着させ
る多数の合成ダイヤモンド粒子を粒径を異ならせること
によって、長尺フィルムに孔径が異なる多数の貫通孔や
未貫通孔を一様勝つ高密度で形成することができる。
【0083】さらに、前記圧力調節手段35を前記第2
ボックス15上壁に固定される円筒体23および前記円
筒体23を上下動させる前記ハンドル34を備えた構造
とすれば、前記穿孔用ユニット20への圧縮調節機能の
他に、前記第2ロール16を上下動させる機能を付加で
きるため、長尺フィルム36のセッティング操作や前記
第2ロール16下方に配置される第1ロール6を別の粒
径の多数の合成ダイヤモンド粒子が電着されたものに交
換する等の作業性を著しく向上させることができる。
【0084】(実施例2)図4は、実施例2に用いられ
る多孔質フィルムの製造装置を示す正面図、図5は図4
に組み込まれるアーク照射手段の要部断面図である。な
お、図4、図5において前述した図1〜図3と同様な部
材は同符号を付して説明を省略する。図4の製造装置
は、前記穿孔用ユニット20と前記静電除去手段38の
間にアーク照射手段41を配置した構造になっている。
前記アーク照射手段41は、表面に多数の微細な凹凸が
形成された誘電体ロール42を備えている。前記誘電体
ロール42は、図5に示すように鉄製のロール本体43
と、前記本体43の表面に被覆した例えばシリコンゴム
からなる誘電体層44と、前記誘電体層44の表面に被
覆され、前記多数の微細な凹凸を形成するための例えば
目開き5μmのナイロン製ボルティングクロス45と、
前記ロール本体43の中心を貫通し、前記本体43の両
端から突出するように設けられた軸46とから構成され
ている。前記誘電体ロール42の両端に突出した軸46
は、互いに底板で一体化された2つの軸受ボックス(他
方の軸受ボックスは図示せず)47に軸支されている。
前記底板中央の下面には、ボールスクリュー48が取り
付けられている。前記ボールスクリュー48は、前記テ
ーブル2の窪み部(図示せず)内に突出している。な
お、図中の49は前記フレーム3の下板3aからの延出
部である。前記窪み内には、ネジ加工された係合板(図
示せず)を内蔵したケーシング50が設けられている。
前記ケーシング50内の前記係合板には、前記ボールス
クリュー48の下端突出部が螺合されている。前記ケー
シング50内には、前記ボールスクリュー48の下端突
出部と係合するウォーム軸(図示せず)が水平方向から
挿入され、かつ前記ウォーム軸の一端にハンドル51が
設けられている。従って、前記ハンドル51を回転する
ことにより前記ハンドル51のウォーム軸と係合する前
記ボールスクリュー48が回転し、前記ボールスクリュ
ー48が取着された前記軸受ボックス47を下降(また
は上昇)させて前記ボックス47に軸支された前記誘電
体ロール42が送りロール37間を搬送される長尺フィ
ルム36と所望のギャップをあけて位置されるようにな
っている。前記誘電体ロール42の上方には、細長状の
電極52が前記ロール42の長手方向に亘って前記ロー
ル42と一定間隔をあけて対向するように配置されてい
る。前記電極52の中心上部は、周囲を碍子53で覆っ
た端子54により挟持されている。前記端子54の上端
には、金属製ロッド55が取着され、かつ前記ロッド5
5は電力供給を兼ねる金属製支持部材56により支持さ
れている。なお、前記穿孔用ユニット20に組み込まれ
る第2ロール16は表面に例えばウレタン樹脂などの高
分子樹脂層で被覆したロール本体を備えた構造になって
いる。
【0085】このような図4に示す構成の製造装置の作
用を以下に説明する。
【0086】前述した実施例1と同様に前記圧縮調節手
段35による前記ユニット20への押圧調節により、前
記第2、第1のロール16、6間に位置する前記長尺フ
ィルム36の幅方向全体に亘って均一な押圧力を付与す
る穿孔操作の準備を完了した後、前記アーク照射手段4
1のハンドル51を回転させて前記誘電体ロール42を
前記長尺フィルム36下面とのギッヤプが例えば2mm
程度なるように前記フィルム36に対向配置すると共
に、前記電極52を前記長尺フィルム36上面とのギャ
ップがほぼゼロとなるように配置する。つづいて、前記
第1、第2ロール6、16を回転させると、前記第2ロ
ール16表面に被覆された高分子樹脂層により前記各ロ
ール6、16間を通過する例えばポリエチレンフィルム
からなる長尺フィルム36への押圧力を緩和する作用が
働く。その結果、前記第1ロール6表面の多数の合成ダ
イヤモンド粒子7の鋭い角部により貫通されることなく
穿孔されて、サブμm〜十数μmの多数の未貫通孔が前
記長尺フィルム36の一様かつ高密度で形成される。
【0087】前記ユニット20で予備穿孔された前記長
尺フィルム36を、複数の送りロール37で前記アーク
照射手段41に搬送し、前記アーク照射手段41の電極
52に支持部材56、ロッド55および端子54を通し
て高電圧を供給すると、前記長尺フィルム36を挟んで
対向配置された前記電極52と前記誘電体ロール42の
間に高圧放電が発生する。この際、図5に示すように前
記誘電体ロール42の表面には例えば目開き5μmのナ
イロン製ボルティングクロス45が被覆されているた
め、前記長尺フィルム36の一箇所に集中することなく
各未貫通孔57の未貫通部にアーク(電子)58が均一
に照射されて貫通され、ミクロンオーダの多数の貫通孔
59が形成される。
【0088】前記穿孔処理後の前記長尺フィルム36を
前記静電除去手段38の純水が収容された容器39を通
過させると共に、図示しない超音波発生部材により前記
純水に超音波を付与することにより、前記長尺フィルム
36に付着したダストが容易に洗い流される。ダストが
洗い流された多数の貫通孔が形成された前記長尺フィル
ム36は、図示しない乾燥炉を通過して表面の水が揮散
除去され、更に巻取ロールに巻き取られる。
【0089】従って、実施例2の製造装置によれば前記
穿孔用ユニット20により例えばポリエチレンからなる
前記長尺フィルム36に多数の未貫通孔57を形成する
予備穿孔を行ない、前記アーク照射手段41により前記
長尺フィルム36の未貫通孔57の未貫通部にアーク5
8を均一に照射することによって、実施例1で説明した
ように前記穿孔用ユニット20のみで貫通孔を形成する
場合に比べて貫通孔周囲のフィルム部分への傷発生を抑
制できると共に、より微細な貫通孔の形成が可能とな
る。その結果、前記貫通孔周囲の引っ張り強度等が抑制
され、フィルム本来の特性を維持すると共に、サブμm
〜十数μmの微細寸法の多数の貫通孔が一様かつ高密度
で形成された長尺多孔質フィルムを連続的に製造でき
る。
【0090】なお、前記実施例2の製造装置ではアーク
照射手段を採用することから、穿孔される長尺フィルム
は高分子材料、複合材料、積層材料等の金属以外の材料
からなるものに限られる。
【0091】(実施例3)図6は、実施例3の多孔質フ
ィルムの製造装置を示す正面図、図7は図6の製造装置
の要部を示す側面図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う
断面図である。図中の101は、ベッドである。前記ベ
ッド101の右端付近を除く上面には、テーブル102
が設けられている。前記テーブル102上には、2つの
カギ型のフレーム103が前記テーブル102の幅方向
にそれぞれ所定の間隔をあけて設置されている。前記フ
レーム103は、下板103a、側板103b及び上板
103cから形成されでいる。前記各フレーム103の
側板103bの中間付近には、軸受104を内蔵した第
1ボックス105がそれぞれ固定されている。前記各フ
レーム103間には、第1ロール106が配置されてい
る。前記第1ロール106は、図7に示すように例えば
70〜85μmの粒径で鋭い角部を有する多数のモース
硬度5以上の粒子(例えば合成ダイヤモンド粒子)10
7が表面に70%以上の面積率で電着された鉄製のロー
ル本体108と、前記本体108の中心を貫通して前記
本体108の両端面から突出された軸109とから構成
されている。前記軸109の突出した両端部は、前記第
1ボックス105内の軸受104にそれぞれ軸支されて
いる。前記第1ロール106の一端側(例えば左端側)
の軸109は、前記ボックス105を貫通しており、か
つ前記軸109の突出部分には図示しないモータの駆動
軸の歯車と噛合する歯車110が軸着されている。従っ
て、前記モータの駆動により前記第1ロール106が例
えば時計回り方向に回転されるようになっている。ま
た、前記歯車110と前記ボックス105の左側面の間
に位置する前記軸109の突出部分には、後述する第2
ロールの軸の歯車と噛合する歯車111が軸着されてい
る。
【0092】前記第1ボックス105の下方および上方
に位置する前記各フレーム103の側板103b部分に
は、レール112、113がそれぞれ形成されている。
前記下方各レール112には、図8に示すようにスライ
ダー114(他方のスライダーは図示せず)が上下動自
在にそれぞれ配置されている。前記各スライダー114
には、軸受115を内蔵した第2ボックス116がそれ
ぞれ固定され、前記レール112に沿って上下動できる
ようになっている。また、前記各フレーム103間には
第2ロール117が前記第1ロール106の下方に位置
するように対向して配置されている。前記第2ロール1
17は、例えばステンレスからなる表面が硬質のロール
本体118と、前記本体118の中心を貫通して前記本
体118の両端面から突出された軸119とから構成さ
れている。前記軸119の突出した両端部は、前記第2
ボックス116内の軸受115にそれぞれ軸支されてい
る。前記第2ロール117の一端側(例えば左端側)の
軸119部分は、前記第2ボックス115を貫通して突
出しており、かつ前記軸119の突出部分には前記第1
ロール106の軸109の歯車111と噛合する歯車1
20が軸着されている。従って、前記第2ロール117
は前記第2ボックス116及び前記スライダー114に
より前記レール112に沿って上下動自在に配置され
る。また、前記モータにより前記第1ロール106の軸
109を時計回り方向に回転することによって、前記軸
109の歯車111と噛合する前記歯車120を有する
前記軸119が反時計回り方向に回転し、結果的には前
記第2ロール117が反時計回り方向に回転するように
なっている。
【0093】前記上方の各レール113には、図8に示
すようにスライダー121(他方のスライダーは図示せ
ず)が上下動自在にそれぞれ配置されている。前記各ス
ライダー121には、軸受122を内蔵した第3ボック
ス123がそれぞれ固定され、前記レール113に沿っ
て上下動できるようになっている。また、前記各フレー
ム113間には第3ロール124が前記第1ロール10
6の上方に位置するように対向して配置されている。前
記第3ロール124は、例えばウレタン樹脂などの高分
子樹脂層125が表面に被覆された鉄製のロール本体1
26と、前記本体126の中心を貫通して前記本体12
6の両端面から突出された軸127とから構成されてい
る。前記軸127の突出した両端部は、前記第3ボック
ス123内の軸受122にそれぞれ軸支されている。前
記第3ロール124の一端側(例えば左端側)の軸12
7部分は、前記第3ボックス123を貫通して突出して
おり、かつ前記軸127の突出部分には前記第1ロール
106の軸109の歯車110と噛合する歯車128が
軸着されている。従って、前記第3ロール124は前記
第3ボックス123及び前記スライダー121により前
記レール113に沿って上下動自在に配置される。ま
た、前記モータにより前記第1ロール106の軸109
を時計回り方向に回転することによって、前記軸109
の歯車111と噛合する前記歯車128を有する前記軸
127が反時計回り方向に回転し、結果的には前記第3
ロール124が反時計回り方向に回転するようになって
いる。
【0094】前記2つのフレーム103、前記2つの第
1ボックス105、前記第1ロール106、前記2つの
各スライダー112、113、前記2つの第2ボックス
116、前記第2ロール117、前記2つの第3ボック
ス123、前記第3ロール124により穿孔用ユニット
129を構成している。
【0095】前記2つの第2ボックス116の下壁に
は、上下にフランジ130、131を有する円筒体13
2がそれぞれ配置されている。前記各円筒体132は、
図8に示すように前記上部フランジ130から前記第2
ボックス116の下壁に螺着された複数のネジ133に
より前記第2ボックス116にそれぞれ固定されてい
る。前記各円筒体132には、中央に穴134を有する
円板135がそれぞれ配置され、かつ前記各円板135
は前記各円板135から前記各円筒体132の下部フラ
ンジ131に螺着された複数のネジ136によりそれぞ
れ固定されている。前記各円筒体132内には、コイル
バネ137がそれぞれ上下方向に弾性力を付与するよう
に収納されており、かつ前記各コイルバネ137の上端
は前記第2ボックス116の下壁にそれぞれ当接されて
いる。前記各円筒体132内には、上端に圧力センサ1
38を取着したロッド139がそれぞれ前記円板135
の穴134を通して挿入されている。前記各圧力センサ
138は、前記各コイルバネ137の下端に当接され、
前記各ロッド139の下降による前記コイルスバネ13
7への押圧力を検出できるようになっている。前記各セ
ンサ138下方の前記ロッド139部分には、前記ロッ
ド139を円滑に上下動させるための円板状ガイド14
0がそれぞれ取り付けられている。前記各ロッド139
の下端部には、ボールスクリュー141それぞれ挿着さ
れている。前記各ボールスクリュー141は、前記フレ
ーム103の下板103aを貫通して前記ベッド102
の窪み部(図示せず)にそれぞれ突出している。前記窪
み部内には、ネジ加工された係合板(図示せず)を内蔵
したケーシング(他方のケーシングは図示せず)142
がそれぞれ設けられている。前記各ケーシング142内
の前記係合板には、前記ボールスクリュー141の下端
突出部が螺合されている。前記各ケーシング142内に
は、前記ボールスクリュー141の下端突出部と係合す
るウォーム軸(図示せず)が水平方向からそれぞれ挿入
され、かつ前記各ウォーム軸の一端にハンドル(他方の
ハンドルは図示せず)143がそれぞれ設けられてい
る。従って、前記ハンドル143を回転することにより
前記ハンドル143のウォーム軸と係合する前記ボール
スクリュー141が回転し、前記ボールスクリュー14
1が挿着された前記ロッド139を上昇(または下降)
するようになっている。この場合、前記ロッド139を
ある距離以上に下降させると、前記ロッド139に取り
付けられた前記円板状ガイド140が前記円筒体132
下部の円板135内面に当接して前記円筒体132自体
を下降させる。このため、前記円筒体132の上端に固
定された前記第2ボックス116が前記スライダー11
4により前記レール112に沿って下降される。
【0096】前記2つの円筒体132、前記2つの円板
135、前記2つのコイルバネ137、前記2つの圧力
センサ138、前記2つのロッド139、前記2つの円
板状カイド140、前記2つのボールスクリュー14
1、前記2つのケーシング142、前記2つのウォーム
軸(図示せず)および前記2つのハンドル143により
前記第1、第2ロール106、117間を通過するフィ
ルムへの押圧力を調節する第1圧力調節手段144を構
成している。
【0097】前記2つの第3ボックス123の上壁に
は、上下にフランジ145、146を有する円筒体14
7がそれぞれ配置されている。前記各円筒体147は、
図8に示すように前記下部フランジ146から前記第3
ボックス123の上壁に螺着された複数のネジ148に
より前記第3ボックス123にそれぞれ固定されてい
る。前記各円筒体147には、中央に穴149を有する
円板150がそれぞれ配置され、かつ前記各円板150
は前記各円板150から前記各円筒体147の上部フラ
ンジ145に螺着された複数のネジ151によりそれぞ
れ固定されている。前記各円筒体147内には、コイル
バネ152がそれぞれ上下方向に弾性力を付与するよう
に収納されており、かつ前記各コイルバネ152の下端
は前記第3ボックス123の上壁にそれぞれ当接されて
いる。前記各円筒体147内には、下端に圧力センサ1
53を取着したロッド154がそれぞれ前記円板150
の穴149を通して挿入されている。前記各圧力センサ
153は、前記各コイルバネ152の上端に当接され、
前記各ロッド154の下降によるコイルスバネ152へ
の押圧力を検出できるようになっている。前記各センサ
153上方の前記ロッド154部分には、前記ロッド1
54を円滑に上下動させるための円板状ガイド155が
それぞれ取り付けられている。前記各ロッド154の上
端部には、ボールスクリュー156がそれぞれ挿着され
ている。前記各ボールスクリュー156は、前記フレー
ム103の上板103cを貫通して前記上板103cの
上方にそれぞれ突出している。前記各上板103cの上
面には、ネジ加工された係合板(図示せず)を内蔵した
ケーシング(他方のケーシングは図示せず)157がそ
れぞれ設けられている。前記各ケーシング157内の前
記係合板には、前記ボールスクリュー156の上端突出
部が螺合されている。前記各ケーシング157内には、
前記ボールスクリュー156の上端突出部と係合するウ
ォーム軸(図示せず)が水平方向からそれぞれ挿入さ
れ、かつ前記各ウォーム軸の一端にハンドル(他方のハ
ンドルは図示せず)158がそれぞれ設けられている。
従って、前記ハンドル158を回転することにより前記
ハンドル158のウォーム軸と係合する前記ボールスク
リュー156が回転し、前記ボールスクリュー156が
挿着された前記ロッド154を下降(または上昇)する
ようになっている。この場合、前記ロッド154をある
距離以上に上昇させると、前記ロッド154に取り付け
られた前記円板状ガイド155が前記円筒体147上部
の円板150内面に当接して前記円筒体147自体を上
昇させる。このため、前記円筒体147の下端に固定さ
れた前記第3ボックス123が前記スライダー121に
より前記レール113に沿って上昇される。
【0098】前記2つの円筒体147、前記2つの円板
150、前記2つのコイルバネ152、前記2つの圧力
センサ153、前記2つのロッド154、前記2つの円
板状カイド155、前記2つのボールスクリュー15
6、前記2つのケーシング157、前記2つのウォーム
軸(図示せず)および前記2つのハンドル158により
前記第1、第3ロール106、124間を通過するフィ
ルムへの押圧力を調節する第2圧力調節手段159を構
成している。
【0099】前記穿孔用ユニット129の前段には、長
尺フィルムの巻回ロール(図示せず)が配置され、前記
巻回ロールの長尺フィルム160は2つの送りロール1
61を経由して前記ユニット129の前記第1、第2の
ロール106、117間および第1、第3のロール10
6、124間に供給される。前記ユニット129の後段
には、静電除去手段162が配置されている。前記静電
除去手段162は、前記テーブル102上に設置され、
純水を収容した容器163と、前記純水に超音波を付与
するための超音波発生部材(図示せず)とから構成され
ている。前記ユニット129と前記静電除去手段162
の間、前記容器163内および前記容器163の後段に
は、前記第1、第3のロール106、124間を通過し
た前記長尺フィルム160を搬送するための5つの送り
ロール161がそれぞれ配置されている。なお、前記容
器163の前後段に位置する前記2つの送りロール16
1には当てロール164がそれぞれ配置されている。前
記静電除去手段162の後段には、前記送りロール16
1、当てロール164間を通過した前記フィルム160
を乾燥するための複数の熱風噴射部材(図示せず)およ
び巻取ロール(図示せず)が順次配置されている。
【0100】次に、前述した構成の多孔質フィルムの製
造装置により、(A)前記穿孔用ユニット129の第
1、第2ロール106、117間で長尺フィルムを穿孔
する操作を図7、図8および図9を参照して、(B)前
記穿孔用ユニット129の第1、第3ロール106、1
24間で長尺フィルムを穿孔する操作を図7、図8およ
び図10を参照してそれぞれ説明する。
【0101】(A)第1圧力調節手段144の2つのハ
ンドル143を例えば反時計回り方向に回転させること
により、各円筒体132の上端に連結された穿孔用ユニ
ット129の各第2ボックス116をスライダー114
により各フレーム103の各レール112に沿ってそれ
ぞれ下降させ、前記各第2ボックス116内の軸受11
5に軸支された第2ロール117をその上の第1ロール
106から十分な間隔をあけて離なす。また、第2圧力
調節手段159の2つのハンドル158を例えば時計回
り方向に回転させることにより、各円筒体147の下端
に連結された各第3ボックス123をスライダー121
により各フレーム103の各レール113に沿ってそれ
ぞれ上昇させ、前記各第3ボックス123内の軸受12
2に軸支された第3ロール124をその下の第1ロール
106から十分な間隔をあけて離なす。かかる状態にお
いて、巻回ロール(図示せず)から例えばポリエチレン
よりなる長尺フィルム160を2つの送りロール161
により前記ユニット129の前記第1、第2ロール10
6、117間、送りロール161及び第1、第3ロール
106、124間を通過させた後、前記4つの送りロー
ル161により静電除去手段162の容器内163内を
通過させ、さらに複数の熱風噴射部材(図示せず)を通
過させて巻取ロール(図示せず)に前記長尺フィルム1
60の先端を巻く。なお、前記長尺フィルム160を前
記第1、第3ロール106、124間を通過させる場合
には、図9に示すように前記長尺フィルム160が前記
第1ロール106表面に接触させないようする。
【0102】前記長尺フィルム160の先端を巻取ロー
ルに巻き取った後、前記第1圧力調節手段144の2つ
のハンドル143を時計回り方向に回転させることによ
り、各円筒体132の上端に連結された各第2ボックス
116をスライダー114により各フレーム103の各
レール112に沿ってそれぞれ上昇させ、前記各第2ボ
ックス116内の軸受115に軸支された第2ロール1
17をその上の第1ロール106と当接させる。更に、
前記各ハンドル143を同方向に回転させることによ
り、各ロッド139上端の各センサ138によりその上
の各コイルバネ137を圧縮させる。かかる前記各コイ
ルバネ137の圧縮により、前記各第2ボックス116
の下壁に押圧力が付与され、前記第2ボックス116内
の軸受115に軸支された前記第2ロール117と前記
第1ロール106間の押圧力が上昇する。この際、前記
各圧力センサ138により前記第2ロール117と前記
第1ロール106間の押圧力(圧縮力)を検出して、前
記各ハンドル143を正逆方向に回転を調節することに
より、前記第2、第1のロール117、106間に位置
する前記長尺フィルム160への押圧力が調節される。
このような前記第1圧縮調節手段144による前記ユニ
ット129への押圧調節により、前記第2、第1のロー
ル117、106間に位置する前記長尺フィルム160
の幅方向全体に亘って均一な押圧力が付与され、穿孔操
作の準備が完了する。
【0103】穿孔操作の準備が完了した後、前記静電除
去手段162の容器163に収容された純水に図示しな
い超音波発生部材により超音波を付与する。つづいて、
前記巻取ロールを回転させると同時に、図示しないモー
タの駆動軸を回転させることにより、前記駆動軸の歯
車、前記第1ロール106における軸109の歯車11
1の回転伝達により前記第1ロール106が時計回り方
向に回転される。前記第1ロール106が回転すると、
前記軸109の歯車110と前記第2ロール117にお
ける軸119の歯車120の回転伝達により前記第2ロ
ール117が反時計回り方向に回転される。この場合、
前記第3ロール124は前記第1ロール106の上方に
十分離して配置されているため、前記第3ロール124
における軸127の歯車128と前記第1ロール106
における軸109の歯車110の噛合が解除され、前記
第3ロール124はモータの回転による駆動はなされれ
ず、フリーな回転となる。このように第1、第2のロー
ル106、117が回転されることにより、これらロー
ル106、117間を通過する前記長尺フィルム160
が穿孔される。
【0104】すなわち、前記第1ロール106は図7に
示すように鋭い角部を有する多数の合成ダイヤモンド粒
子107が表面に70%以上の面積率で電着された鉄製
のロール本体108を備えた構造になっていおり、かつ
前記第2ロール117は例えばステンレスのように表面
が硬質なロール本体118を備えた構造になっている。
このため、前記長尺フィルム160が前記第1、第2の
ロール106、117間を通過する時に、前記第1ロー
ル106表面の多数の合成ダイヤモンド粒子107の鋭
い角部により穿孔されて、サブμm〜十数μmの微細寸
法の多数の均一な貫通孔が前記長尺フィルム160の幅
方向に一様にに形成される。また、前記第1圧縮調節手
段144による前記ユニット129への押圧調節によ
り、表面精度が数十μmである前記第1ロール106を
組み込んでも前記第1、第2のロール106、117間
に位置する前記長尺フィルム160の幅方向全体に亘っ
て均一な押圧力が付与されるため、前記長尺フィルム1
60の通過に伴う前記第1、第2のロール106、11
7間の振動、衝撃などの動的外力が吸収、緩和され、前
記第1、第2ロール106、117が円滑かつ連続的に
回転される。その結果、高分子材料、金属からなる前記
長尺フィルム160に前記微細寸法の多数の均一な貫通
孔が一様かつ高密度で形成される。
【0105】前記ユニット129による穿孔がなされた
前記長尺フィルム160は、4つの送りロール161お
よび2つの当てロール164により前記静電除去手段1
62の容器163内を通過、搬送される。前記ユニット
129による前記長尺フィルム160への穿孔は、前記
第1、第2のロール106、117の摩擦を主体とした
ものであるため、穿孔処理後の前記フィルム160表面
に大量の静電気が発生し、周囲のダストを付着させる。
穿孔処理後の前記長尺フィルム160を前記静電除去手
段160の純水が収容された容器163を通過させると
共に、図示しない超音波発生部材により前記純水に超音
波を付与することにより、前記長尺フィルム160に付
着したダストが容易に洗い流される。ダストが洗い流さ
れた多数の貫通孔が形成された前記長尺フィルム160
は、図示しない複数の熱風噴射部材を通過して表面の水
が揮散除去され、更に巻取ロールに巻き取られる。
【0106】(B)前述した(A)操作と同様に第1圧
力調節手段144の2つのハンドル143を例えば反時
計回り方向に回転させることにより、第2ロール117
をその上の第1ロール106から十分な間隔をあけて離
なし、かつ第2圧力調節手段159の2つのハンドル1
58を例えば時計回り方向に回転させることにより、第
3ロール124をその下の第1ロール106から十分な
間隔をあけて離なし、さらに巻回ロール(図示せず)か
ら例えばポリエチレンよりなる長尺フィルム160の先
端を各部材を通過させて巻取ロール(図示せず)に巻
く。なお、前記長尺フィルム160を前記第1、第2ロ
ール106、1117間を通過させる場合には、図10
に示すように前記長尺フィルム160が前記第1ロール
106表面に接触させないようする。
【0107】前記長尺フィルム160の先端を巻取ロー
ルに巻き取った後、前記第2圧力調節手段159の2つ
のハンドル158を反時計回り方向に回転させることに
より、各円筒体147の下端に連結された各第3ボック
ス123をスライダー121により各フレーム103の
各レール113に沿ってそれぞれ下降させ、前記各第3
ボックス123内の軸受122に軸支された第3ロール
124をその下の第1ロール106と当接させる。更
に、前記各ハンドル158を同方向に回転させることに
より、各ロッド154下端の各センサ152によりその
下の各コイルバネ152を圧縮させる。かかる前記各コ
イルバネ152の圧縮により、前記各第3ボックス12
4の上壁に押圧力が付与され、前記第3ボックス123
内の軸受122に軸支された前記第3ロール124と前
記第1ロール106間の押圧力が上昇する。この際、前
記各圧力センサ152により前記第3ロール124と前
記第1ロール106間の押圧力(圧縮力)を検出して、
前記各ハンドル158を正逆方向に回転を調節すること
により、前記第3、第1のロール124、106間に位
置する前記長尺フィルム160への押圧力が調節され
る。このような前記第2圧縮調節手段159による前記
ユニット129への押圧調節により、前記第3、第1の
ロール124、106間に位置する前記長尺フィルム1
60の幅方向全体に亘って均一な押圧力が付与され、穿
孔操作の準備が完了する。
【0108】穿孔操作の準備が完了した後、前記静電除
去手段162の容器163に収容された純水に図示しな
い超音波発生部材により超音波を付与する。つづいて、
前記巻取ロールを回転させると同時に、図示しないモー
タの駆動軸を回転させることにより、前記駆動軸の歯
車、前記第1ロール106における軸109の歯車11
1の回転伝達により前記第1ロール106が時計回り方
向に回転される。前記第1ロール106が回転すると、
前記軸109の歯車110と前記第3ロール124にお
ける軸127の歯車128の回転伝達により前記第3ロ
ール124が反時計回り方向に回転される。この場合、
前記第2ロール117は前記第1ロール106の上方に
十分離して配置されているため、前記第2ロール117
における軸119の歯車120と前記第1ロール106
における軸109の歯車110の噛合が解除され、前記
第2ロール117はモータの回転による駆動はなされれ
ず、フリーな回転となる。このように第1、第3のロー
ル106、124が回転されることにより、これらロー
ル106、124間を通過する前記長尺フィルム160
が穿孔される。
【0109】すなわち、前記第1ロール106は図7に
示すように鋭い角部を有する多数の合成ダイヤモンド粒
子107が表面に70%以上の面積率で電着された鉄製
のロール本体108を備えた構造になっていおり、かつ
前記第3ロール124は例えばウレタン樹脂などの高分
子樹脂層125が表面に被覆されたロール本体126を
備えた構造になっている。その結果、前記長尺フィルム
160が前記第1、第3のロール106、124間を通
過する時に、前記第1ロール106表面の多数の合成ダ
イヤモンド粒子107の鋭い角部により穿孔されると共
に、前記合成ダイヤモンドの穿孔による押圧力が前記高
分子樹脂層125で緩和される。このため、前記(A)
操作のように合成ダイヤモンド粒子107の鋭い角部に
よる貫通されることなく、サブμm〜十数μmの微細寸
法の多数の均一な未貫通孔が前記長尺フィルム160に
一様かつ高密度で形成される。また、前記第1圧縮調節
手段144による前記ユニット129への押圧調節によ
り、表面精度が数十μmである前記第1ロール106を
組み込んでも前記第1、第2のロール106、117間
に位置する前記長尺フィルム160の幅方向全体に亘っ
て均一な押圧力が付与されるため、前記長尺フィルム1
60の通過に伴う前記第1、第3のロール106、12
4間の振動、衝撃などの動的外力が吸収、緩和され、前
記第1、第3ロール106、124が円滑かつ連続的に
回転される。その結果、前記長尺フィルム160に前記
微細寸法の多数の均一な未貫通孔が一様かつ高密度で形
成される。
【0110】前記ユニット129による穿孔がなされた
前記長尺フィルム160は、前述した(A)操作と同様
に4つの送りロール161および2つの当てロール16
4により前記静電除去手段162の容器163内を通
過、搬送され、前記長尺フィルム160に付着したダス
トが容易に洗い流される。ダストが洗い流された多数の
貫通孔が形成された前記長尺フィルム160は、図示し
ない複数の熱風噴射部材を通過して表面の水が揮散除去
され、更に巻取ロールに巻き取られる。
【0111】従って、前述した実施例3の多孔質フィル
ム製造装置によれば、前記1つの穿孔用ユニット129
により前記(A)操作で説明したように高分子材料、金
属を始めとして多様な材料からなる長尺フィルム160
に前記フィルム材料本来の特性を殆ど損なうことなく
を、サブμm〜十数μmの範囲で任意に選択された微細
寸法の多数の均一な貫通孔を一様かつ高密度で形成した
り、前記(B)操作に示すように高分子材料、金属を始
めとして多様な材料からなる長尺フィルム160に前記
フィルム材料本来の特性を殆ど損なうことなくを、サブ
μm〜十数μmの範囲で任意に選択された微細寸法の多
数の均一な未貫通孔を一様かつ高密度で形成したりする
ことができる。その結果、穿孔の操作性を前述した実施
例1の製造装置に比べて格段に向上できる。なお、図6
に示すように前記穿孔用ユニット129の第1、第2の
ロール106、117間、第1、第3のロール106、
124間の押圧力を第1、第2の圧力調節手段144、
159により調節し、それぞれのロール間に長尺フィル
ム160を通過させることにより、前記長尺フィスルム
160に多数の均一な貫通孔及び未貫通孔を一様かつ高
密度で形成することも可能である。
【0112】また、穿孔処理後の長尺フィルム160を
静電除去手段162を通過させることにより、ダスト等
の付着のない取扱いが容易な多孔質フィルムを巻取ロー
ルの巻き取ることができる。
【0113】(実施例4)図11は、実施例4に用いら
れる多孔質フィルムの製造装置を示す正面図、図12は
図11に組み込まれるアーク照射手段の要部断面図であ
る。なお、図11、図12において前述した図6〜図8
と同様な部材は同符号を付して説明を省略する。図11
の製造装置は、前記穿孔用ユニット129と前記静電除
去手段162の間にアーク照射手段165を配置した構
造になっている。前記アーク照射手段165は、表面に
多数の微細な凹凸が形成された誘電体ロール166を備
えている。前記誘電体ロール166は、図12に示すよ
うに鉄製のロール本体167と、前記本体167の表面
に被覆した例えばシリコンゴムからなる誘電体層168
と、前記誘電体層168の表面に被覆され、前記多数の
微細な凹凸を形成するための例えば目開き5μmのナイ
ロン製ボルティングクロス169と、前記ロール本体1
67の中心を貫通し、前記本体167の両端から突出す
るように設けられた軸170とから構成されている。前
記誘電体ロール166の両端に突出した軸170は、互
いに底板で一体化された2つの軸受ボックス(他方の軸
受ボックスは図示せず)171に軸支されている。前記
底板中央の下面には、ボールスクリュー172が取り付
けられている。前記ボールスクリュー172は、前記テ
ーブル102の窪み部(図示せず)内に突出している。
なお、図中の173は前記フレーム103の下板103
aからの延出部である。前記窪み内には、ネジ加工され
た係合板(図示せず)を内蔵したケーシング174が設
けられている。前記ケーシング174内の前記係合板に
は、前記ボールスクリュー172の下端突出部が螺合さ
れている。前記ケーシング174内には、前記ボールス
クリュー172の下端突出部と係合するウォーム軸(図
示せず)が水平方向から挿入され、かつ前記ウォーム軸
の一端にハンドル175が設けられている。従って、前
記ハンドル175を回転することにより前記ハンドル1
75のウォーム軸と係合する前記ボールスクリュー17
2が回転し、前記ボールスクリュー172が取着された
前記軸受ボックス171を下降(または上昇)させて前
記ボックス171に軸支された前記誘電体ロール166
が送りロール161間を搬送される長尺フィルム160
と所望のギャップをあけて位置されるようになってい
る。前記誘電体ロール166の上方には、細長状の電極
176が前記誘電体ロール166の長手方向に亘って前
記誘電体ロール166と一定間隔をあけて対向するよう
に配置されている。前記電極176の中心上部は、周囲
を碍子177で覆った端子178により挟持されてい
る。前記端子178の上端には、金属製ロッド179が
取着され、かつ前記ロッド179は電力供給を兼ねる金
属製支持部材180により支持されている。
【0114】このような図11に示す構成の製造装置の
作用を以下に説明する。
【0115】前述した実施例3の操作(B)と同様に前
記第2圧縮調節手段159によって前記穿孔用ユニット
129の第1、第3のロール106、124間の押圧力
を調節し、前記第1、第3のロール106、124間に
位置する前記長尺フィルム160の幅方向全体に亘って
均一な押圧力を付与する穿孔操作の準備を完了した後、
前記アーク照射手段165のハンドル175を回転させ
て前記誘電体ロール166を前記長尺フィルム160下
面とのギッヤプが例えば2mm程度なるように前記フィ
ルム160に対向配置すると共に、前記電極176を前
記長尺フィルム160上面とのギャップがほぼゼロとな
るように配置する。つづいて、前記第1、第3のロール
106、124を回転させると、前記第3ロール124
の表面に被覆された高分子樹脂層125により前記各ロ
ール106、124間を通過する例えばポリエチレンフ
ィルムからなる長尺フィルム160への押圧力を緩和す
る作用が働く。その結果、前記第1ロール106表面の
多数の合成ダイヤモンド粒子の鋭い角部により貫通され
ることなく穿孔されて、サブμm〜十数μmの多数の均
一な未貫通孔が前記長尺フィルム160に一様かつ高密
度で形成される。
【0116】前記ユニット129で予備穿孔された前記
長尺フィルム160を、複数の送りロール161で前記
アーク照射手段165に搬送し、前記アーク照射手段1
65の電極176に支持部材180、ロッド179およ
び端子178を通して高電圧を供給すると、前記長尺フ
ィルム160を挟んで対向配置された前記電極176と
前記誘電体ロール166の間に高圧放電が発生する。こ
の際、図12に示すように前記誘電体ロール166の表
面には例えば目開き5μmのナイロン製ボルティングク
ロス169が被覆されているため、前記長尺フィルム1
60の一箇所に集中することなく、各未貫通孔181の
未貫通部にアーク(電子)182が均一に照射されて貫
通され、前記微細寸法のの多数の均一な貫通孔183が
形成される。
【0117】前記穿孔処理後の前記長尺フィルム160
を前記静電除去手段162の純水が収容された容器16
3を通過させると共に、図示しない超音波発生部材によ
り前記純水に超音波を付与することにより、前記長尺フ
ィルム160に付着したダストが容易に洗い流される。
ダストが洗い流された多数の貫通孔が形成された前記長
尺フィルム160は、図示しない複数の熱風噴射部材を
通過して表面の水が揮散除去され、更に巻取ロールに巻
き取られる。
【0118】従って、実施例4の製造装置によれば前記
穿孔用ユニット129により例えばポリエチレンからな
る前記長尺フィルム160に多数の未貫通孔181を形
成する予備穿孔を行ない、前記アーク照射手段165に
より前記長尺フィルム160の未貫通孔181の未貫通
部にアーク182を均一に照射することによって、実施
例3の(A)操作で説明したように前記穿孔用ユニット
129の第1、第2のロール106、117間に長尺フ
ィルム160を通過させて多数の貫通孔を形成する場合
に比べて貫通孔周囲のフィルム部分への傷発生を抑制で
きると共に、より微細な貫通孔の形成が可能となる。そ
の結果、前記貫通孔周囲の引っ張り強度等が抑制され、
フィルム本来の特性を維持すると共に、サブμm〜十数
μmの微細寸法の多数の均一な貫通孔が一様かつ高密度
で形成された長尺多孔質フィルムを連続的に製造でき
る。
【0119】また、実施例3の(A)操作で説明したよ
うに前記穿孔用ユニット129の第1、第2のロール1
06、117間に長尺フィルム160を通過させて多数
の貫通孔を形成すると、穿孔された全てが貫通孔となら
ず、未貫通孔が一部残る場合がある。かかる場合には、
未貫通孔が一部残る長尺フィルムを前述したアーク照射
手段を通過させることにより長尺フィルムの孔全てをに
貫通孔とすることができる。
【0120】なお、前記実施例4の製造装置ではアーク
照射手段を採用することから、穿孔される長尺フィルム
は高分子材料、複合材料、積層材料等の金属以外の材料
からなるものに限られる。
【0121】(実施例5)図13は、実施例5に用いら
れる多孔質フィルムの製造装置を示す正面図である。な
お、図13において前述した図6〜図8、図11と同様
な部材は同符号を付して説明を省略する。図13に示す
製造装置は、長尺フィルム160の搬送方向に2つの穿
孔用ユニット1291 、1292 を配列している。前記
第1列の穿孔用ユニット1291 は、テーブル102の
フレーム103における側板103bの左側面に設けら
れ、前記第2列の穿孔用ユニット1292 は前記フレー
ム103における側板103bの右側面に設けられてい
る。前記第1列の穿孔用ユニット1291 には、前記ユ
ニット1291 の第1、第2ロール106、117間の
押圧力を調節するための第1圧縮調節手段1441 が設
けられ、かつ前記ユニット1291 の第1、第3ロール
106、124間の押圧力を調節するための第2圧縮調
節手段1591 が設けられている。前記第2列の穿孔用
ユニット1292 には、前記ユニット1292 の第1、
第2ロール106、117間の押圧力を調節するための
第1圧縮調節手段1442 が設けられ、かつ前記ユニッ
ト1292 の第1、第3ロール106、124間の押圧
力を調節するための第2圧縮調節手段1592 が設けら
れている。なお、前記第1圧縮調節手段1442 のボー
ルスクリュー141は前記フレーム103の下板103
aの延出部173を貫通して前記テーブル102の窪み
部(図示せず)に挿入されている。前記第2圧縮調節手
段1592 のボールスクリュー156は前記フレーム1
03の上103cの延出部184を貫通して該延出部1
84から突出し、かつ前記第2圧縮調節手段1592
ケーシング157は前記延出部184上に設けられてい
る。前記第1、第2列の穿孔用ユニット1291 、12
2 の間には2つの送りロール161が配置されてい
る。前記第2列の穿孔用ユニット1292 の後段には、
アーク照射手段165が配置され、さらにその後段には
静電除去手段162が配置されている。
【0122】このような図13に示す構成の製造装置の
作用を以下に説明する。
【0123】前述した実施例3の前記(B)操作に従っ
て前記第1列の穿孔用ユニット1291 における第1、
第3のロール106、124間の押圧力を第2圧縮調節
手段1591 によって調節し、前記第1、第3のロール
106、124間に位置する前記長尺フィルム160の
幅方向全体に亘って均一な押圧力を付与し、かつ前記第
2列の穿孔用ユニット1292 における第1、第3のロ
ール106、124間の押圧力を第2圧縮調節手段15
2 によって調節し、前記第1、第3のロール106、
124間に位置する前記長尺フィルム160の幅方向全
体に亘って均一な押圧力を付与する。この場合、前記第
1列、第2列の穿孔用ユニット1291、1292 にお
ける第1、第3のロール106、124間に通過させる
長尺フィルム160は表面側が前記第1列の穿孔用ユニ
ット1291 の第1ロール106(多数の合成ダイヤモ
ンド粒子を表面に電着させたロール)に当接し、裏面側
が前記第2列の穿孔用ユニット1292 の第1ロール1
06に当接するようにする。穿孔操作の準備を完了した
後、前記アーク照射手段165のハンドル175を回転
させて前記誘電体ロール166を前記長尺フィルム16
0下面とのギッヤプが例えば2mm程度なるように前記
フィルム160に対向配置すると共に、前記電極176
を前記長尺フィルム160上面とのギャップがほぼゼロ
となるように配置する。
【0124】前記第1列、第2列の穿孔用ユニット12
1 、1292 の前記第1、第3のロール106、12
4をそれぞれ回転させる。前記第1列の穿孔用ユニット
1291 において、前記第3ロール124の表面に被覆
された高分子樹脂層125により前記各ロール106、
124間を通過する例えばポリエチレンフィルムからな
る長尺フィルム160への押圧力を緩和する作用が働
く。その結果、前記第1ロール106表面の多数の合成
ダイヤモンド粒子の鋭い角部により貫通されることなく
穿孔されて、前記長尺フィルム160の表面側からサブ
μm〜十数μmの多数の均一な未貫通孔が一様かつ高密
度で形成される。また、前記第2列の穿孔用ユニット1
292 においても第1列の穿孔用ユニット1291 と同
様な穿孔がされて前記長尺フィルム160の裏面側から
サブμm〜十数μmの多数の均一な未貫通孔が一様かつ
高密度で形成される。
【0125】前記第1列、第2列の穿孔用ユニット12
1 、1292 で表裏面から予備穿孔された前記長尺フ
ィルム160を、複数の送りロール161で前記アーク
照射手段165に搬送し、前記アーク照射手段165の
電極176に支持部材180、ロッド179および端子
178を通して高電圧を供給すると、前記長尺フィルム
160を挟んで対向配置された前記電極176と前記誘
電体ロール166の間に高圧放電が発生する。この際、
前記誘電体ロール166の表面には例えば目開き5μm
のナイロン製ボルティングクロスが被覆されているた
め、前記長尺フィルム160の一箇所に集中することな
く表裏面から形成された多数の未貫通孔の未貫通部にア
ーク(電子)が均一に照射されて貫通され、μmオーダ
の多数の貫通孔が形成される。
【0126】前記穿孔処理後の前記長尺フィルム160
を前記静電除去手段162の純水が収容された容器16
3を通過させると共に、図示しない超音波発生部材によ
り前記純水に超音波を付与することにより、前記長尺フ
ィルム160に付着したダストが容易に洗い流される。
ダストが洗い流された多数の貫通孔が形成された前記長
尺フィルム160は、図示しない複数の熱風噴射部材を
通過して表面の水が揮散除去され、更に巻取ロールに巻
き取られる。
【0127】従って、実施例5の製造装置によれば前記
第1列、第2列の穿孔用ユニット1291 、1292
表裏面から予備穿孔し、前記長尺フィルム160に多数
の未貫通孔を表裏面に形成し、前記アーク照射手段16
5により前記長尺フィルム160の未貫通孔の未貫通部
にアークを均一に照射することによって、ポリエチレン
等からなる比較的厚い長尺フィルムに対して貫通孔周囲
のフィルム部分への傷発生が抑制されたより微細な貫通
孔の形成が可能となる。その結果、前記貫通孔周囲の引
っ張り強度等の低下が抑制され、フィルム本来の特性を
維持すると共に、サブμm〜十数μmの微細寸法の多数
の貫通孔が一様かつ高密度で形成された長尺多孔質フィ
ルムを連続的に製造できる。
【0128】また、前記第1列、第2列の穿孔用ユニッ
ト1291 の第1ロール106、前記第2列の穿孔用ユ
ニット1292 の第1のロール106の表面に電着され
る多数の合成ダイヤモンド粒子の粒径を異ならせること
によって、前記アーク照射手段165で処理した後の長
尺フィルム160に孔径の異なる多数の貫通孔を一様か
つ高密度で形成することができる。
【0129】さらに、図13に示す構成の製造装置にお
いて前記第1列、第2列の穿孔用ユニット1291 、1
292 の前記第1、第3のロール106、124をそれ
ぞれ回転させて前記第1、第3のロール106、124
間を通過させる前記長尺フィルム160に多数の未貫通
孔を表裏面に形成し、その後前記アーク照射手段165
による穿孔処理を行わなわずに静電除去手段162に搬
送して静電除去を行うことにより、表裏面に多数の未貫
通孔が形成された多孔質フィルムを製造することができ
る。また、図13に示す構成の製造装置において前記第
1列、第2列の穿孔用ユニット1291 、1292 の前
記第1、第2のロール106、117をそれぞれ回転さ
せて前記第1、第2のロール106、117間を通過さ
せる前記長尺フィルム160に多数の貫通孔を表裏面か
ら形成し、その後前記アーク照射手段165による穿孔
処理を行わなわいずに静電除去手段162に搬送して静
電除去を行うことにより、多数の貫通孔が形成された多
孔質フィルムを製造することができる。
【0130】なお、前記実施例1〜5の製造装置におい
て前記圧力調節手段を前記円筒体、前記円板、前記コイ
ルバネ、前記圧力センサ、前記ロッド、前記円板状カイ
ド、前記ボールスクリュー、前記ケーシング、前記ウォ
ーム軸および前記ハンドルにより構成したが、これに限
定されない。例えばエアーシリンダで圧力調節手段を形
成してもよい。また、前記圧力調節手段の一構成部材で
ある圧力センサを省略してもよい。但し、より精度の高
い穿孔操作を行うには前記センサを内臓することが望ま
しい。
【0131】また、前記実施例1〜5の製造装置におい
て第1ロールの表面に付着させる多数のモース硬度5以
上の粒子として合成ダイヤモンド粒子を用いたが、前記
合成ダイヤモンド粒子の代わりにタングテンカーバイト
などの超硬合金粒子、または炭化ケイ素粒子、炭化ホウ
素粒子、サファイア粒子等の別のモース硬度5以上の粒
子を用いても長尺フィルムにサブμmから十数μmの範
囲で任意に選択された微細寸法の多数の均一な貫通孔又
は未貫通孔を一様かつ高密度で形成することが可能であ
る。
【0132】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
分子材料、金属を始めとして多様な材料からなる長尺フ
ィルムに対してそのフィルム材料本来の特性を殆ど損な
うことなくサブμm〜十数μmの範囲で任意に選択され
た微細寸法の多数の均一な貫通孔または未貫通孔を一様
かつ高密度で形成され、使い捨て紙おむつに代表される
衛生材料、医療材料、衣料材料の素材として有効に利用
可能な多孔質フィルムの製造装置を提供できる。また、
多様な材料からなる長尺フィルムに対して破断すること
なく連続的に前記微細寸法の多数の均一な貫通孔または
未貫通孔を一様かつ高密度で形成できる多孔質フィルム
の製造装置を提供できる。さらに、高分子材料からなる
長尺フィルムに対して引き裂き傷を生じることなく多数
の均一な貫通孔を一様かつ高密度で形成できる多孔質フ
ィルムの製造装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の多孔質フィルムの製造装置
を示す正面図。
【図2】図1の製造装置の要部を示す側面図。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図。
【図4】本発明の実施例2の多孔質フィルムの製造装置
を示す正面図。
【図5】図4に組み込まれるアーク照射手段の要部断面
図。
【図6】本発明の実施例3の多孔質フィルムの製造装置
を示す正面図。
【図7】図6の製造装置の要部を示す側面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】実施例3の多孔質フィルムの製造装置の操作を
説明するための正面図。
【図10】実施例3の多孔質フィルムの製造装置の別の
操作を説明するための正面図。
【図11】本発明の実施例4の多孔質フィルムの製造装
置を示す正面図。
【図12】図11に組み込まれるアーク照射手段の要部
断面図。
【図13】本発明の実施例5の多孔質フィルムの製造装
置を示す正面図。
【符号の説明】
1、101…ベッド、2、102…テーブル、3、10
3…フレーム、5、105…第1ボックス、6、106
…第1ロール、15、116…第2ボックス、16、1
17…第2ロール、20、129、1291 、1292
…穿孔用ユニット、23、132、147…円筒体、2
8、137、152…コイルバネ、32、141、15
6…ボールスクリュー、34、51、143、158、
175…ハンドル、35、144、1441 、14
2 、159、1591 、1592 …圧力調節手段、3
6、160…長尺フィル、38、162…静電除去手
段、41、165…アーク照射手段、42、166…誘
電体ロール、52、176…電極、57、181…未貫
通孔、58、182…アーク、59、183…貫通孔、
123…第3ボックス、124…第3ロール。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺フィルムを供給するための供給手段
    と、 鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面
    に付着された第1ロールと第2ロールとを有し、前記各
    ロールの一方を固定し、他方を移動自在とすると共に互
    いに前記長尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて対
    向配置した穿孔用ユニットと、 前記ユニットの前記移動自在なロールの両端部付近に設
    けられ、前記各ロールによる前記フィルムへの押圧力を
    調節するための圧力調節手段と、を具備したことを特徴
    とする多孔質フィルムの製造装置。
  2. 【請求項2】 長尺フィルムを供給するための供給手段
    と、 鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面
    に付着された第1ロールと第2ロールとを有し、前記各
    ロールの一方を固定し、他方を移動自在とすると共に互
    いに前記長尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて対
    向配置した穿孔用ユニットと、 前記ユニットの前記移動自在なロールの両端部付近に設
    けられ、前記各ロールによる前記フィルムへの押圧力を
    調節するための圧力調節手段と、 前記ユニットの後段にに配置され、前記ユニットから搬
    送されたフィルムにアークを照射するためのアーク照射
    手段と、を具備したことを特徴とする多孔質フィルムの
    製造装置。
  3. 【請求項3】 前記アーク照射手段は、前記ユニットか
    ら搬送されたフィルムにギャップをあけて配置され、表
    面に多数の微細な凹凸が形成された誘電体ロールと、前
    記誘電体ロールに対向して配置され、前記誘電体ロール
    と間で高圧放電を発生させて前記フィルムにアークを照
    射するための電極とから構成されることを特徴とする請
    求項2記載の多孔質フィルムの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記誘電体ロール表面の多数の微細な凹
    凸は、表面に目開きがミクロンオーダの誘電材料製クロ
    スを被覆することにより形成されることを特徴とする請
    求項3記載の多孔質フィルムの製造装置。
  5. 【請求項5】 長尺フィルムを供給するための供給手段
    と、 鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面
    に付着された第1ロールと表面が硬質材料で形成された
    第2ロールと表面が軟質材料で形成された第3ロールと
    を有し、前記第2、第3のロールを移動自在とすると共
    に前記第2、第3のロール間に前記第1ロールを前記長
    尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて固定、配置し
    た穿孔用ユニットと、 前記ユニットの前記移動自在な第2ロールの両端部付近
    に設けられ、前記第1、第2のロールによる前記フィル
    ムへの押圧力を調節するための第1圧力調節手段と、 前記ユニットの前記移動自在な第3ロールの両端部付近
    に設けられ、前記第1、第3のロールによる前記フィル
    ムへの押圧力を調節するための第2圧力調節手段と、を
    具備したことを特徴とする多孔質フィルムの製造装置。
  6. 【請求項6】 長尺フィルムを供給するための供給手
    段と、 鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の粒子が表面
    に付着された第1ロールと表面が硬質材料で形成された
    第2ロールと表面が軟質材料で形成された第3ロールと
    を有し、前記第2、第3のロールを移動自在とすると共
    に前記第2、第3のロール間に前記第1ロールを前記長
    尺フィルムの通過を許容する隙間をあけて固定、配置し
    た穿孔用ユニットと、 前記ユニットの前記移動自在な第2ロールの両端部付近
    に設けられ、前記第1、第2のロールによる前記フィル
    ムへの押圧力を調節するための第1圧力調節手段と、 前記ユニットの前記移動自在な第3ロールの両端部付近
    に設けられ、前記第1、第3のロールによる前記フィル
    ムへの押圧力を調節するための第2圧力調節手段と、 前記ユニットの後段に配置され、前記ユニットから搬送
    されたフィルムにアークを照射するためのアーク照射手
    段と、を具備したことを特徴とする多孔質フィルムの製
    造装置。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2圧力調節手段が設けられ
    た前記ユニットは、前記フィルムの搬送方向に複数配列
    されることを特徴とする請求項6記載の多孔質フィルム
    の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記アーク照射手段は、前記搬送された
    フィルムにギャップをあけて配置され、表面に多数の微
    細な凹凸が形成された誘電体ロールと、前記誘電体ロー
    ルに対向して配置され、前記誘電体ロールと間で高圧放
    電を発生させて前記フィルムにアークを照射するための
    電極とから構成されることを特徴とする請求項6記載の
    多孔質フィルムの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記誘電体ロール表面の多数の微細な凹
    凸は、表面に目開きがミクロンオーダの誘電材料製クロ
    スを被覆することにより形成されることを特徴とする請
    求項8記載の多孔質フィルムの製造装置。
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