JPH0752797B2 - ノイズ吸収束線バンド - Google Patents

ノイズ吸収束線バンド

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JPH0752797B2
JPH0752797B2 JP2261736A JP26173690A JPH0752797B2 JP H0752797 B2 JPH0752797 B2 JP H0752797B2 JP 2261736 A JP2261736 A JP 2261736A JP 26173690 A JP26173690 A JP 26173690A JP H0752797 B2 JPH0752797 B2 JP H0752797B2
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electromagnetic wave
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敏元 稲葉
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電源線・信号線を通じて電子機器に侵入する
ノイズを効率的に吸収可能な束線バンドに関する。
[従来の技術] 電子機器の電源線・信号線に外嵌してノイズを吸収する
ノイズ吸収器の従来技術として実開平2−49194号公報
に記載されたものが知られている。
上記従来技術では、電源線・信号線の外周部を包囲する
形状で中空筐体を形成し、この中空筐体内に磁性体を充
填し、かかる磁性体で電源線・信号線の一部を包囲する
ことによって線内を伝搬するノイズ成分を減衰させる機
能を有していた。
このようなノイズ吸収器におけるノイズ吸収原理は、一
般にノイズを容量の大きい磁性体で吸収するという、い
わゆる疑似アース効果によるものが主であった。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来技術等におけるノイズ吸収器構造で
は、十分なノイズ吸収効果が得られないことが本発明者
によって明らかにされた。
すなわち、ノイズは波紋状に広がる性質を有する一種の
エネルギーであり、上記疑似アースによる浸透効果のみ
に依存したノイズ吸収器構造では不十分だと考えられ
る。
加えて、上記従来技術には下記のような課題も残存して
いることが明らかとなった。
すなわち、上記従来技術によるノイズ減衰器では、減衰
媒体として硬質の磁性体(フェライト)を用いているた
め、重量がかさみ、線材への着脱も面倒であった。
さらに、上記従来技術構造では、磁性体を収容するため
の中空筐体が必要であり、部材点数の増加および組立作
業の煩雑化を招いていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その
目的は、着脱が容易でかつノイズ吸収効果の高いノイズ
吸収束線バンドを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、電子機器の電源線または信号線等の線材を帯
体によって外嵌するノイズ吸収束線バンドであって、上
記線材の外周を包囲する軟質性帯体を備え、該軟質性帯
体内に誘電体、導電体、または磁性体からなる電材を微
粉末状態で分散包含させるとともに、該軟質性帯体は中
空円筒形の管体を螺旋状に切断した形状と成し、さら
に、上記軟質性帯体の外周面に断面半円状の突起を形成
し、該突起の半径(φ)をφ=f/(2nC)[fはノイズ
によって発生する電磁波の周波数、Cは光速]となるよ
う設定したことを特徴とするものである。
[作用] 上記した手段によれば、軟質性帯体内に誘電体、導電
体、または磁性体を電材として分散・包含させた構造で
あるため、ノイズによって発生する電磁波は、帯体内の
電材に絡み、これによって誘導される電流が、電材の個
々の粒子中に閉回路を構成する。この個々を流れる電流
によって二次電磁波が発生するが、その方向性は不定で
あり、二次電磁波同士が互いの電磁波を打ち消すように
作用する。この結果、ノイズエネルギーが消滅する。
また、上記軟質性帯体は螺旋形状を備えているため、電
源線・信号線等の線材に対してこの軟質性帯体を絡める
だけの作業で装着が完了し、着脱が極めて容易である。
さらに、軟質性帯体の外周面に断面半円状の突起を形成
し、該突起の半径(φ)をφ=f/(2nC)[fはノイズ
によって発生する電磁波の周波数、Cは光速]となるよ
う設定したことから、電磁波の集波作用が高く、突起が
いわゆるパラボラアンテナの効果を果たし、高い電磁波
捕捉率を得ることができる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例である束線バンドを示す外観
斜視図、第2図はこの束線バンドをケーブルに外嵌した
部分断面図、第3図(a)および(b)は帯体の表面に
形成された突起を示す斜視図、第4図は本実施例による
ノイズ除去原理を示す説明図である。
本実施例の束線バンド1は、ナイロン等の軟質性合成樹
脂からなる螺旋状の帯体2を有している。このような帯
体2は、たとえば溶融した合成樹脂を中空状に押し出し
成型し、これを冷却させて管体を得た後、この管体の周
面に切断刃を当接・回転させながら上記管体を前進させ
て切込3を形成することによって得ることができる。
帯体2を構成する合成樹脂中には、チタン、珪素、また
はフェライト等の微粉末が電材4として含有されてお
り、このような微粉末の電材4は、上記帯体2となる合
成樹脂を型成形する際に、合成樹脂が溶融した状態で混
入することができる。また、電材4の含有比率として
は、帯体2として形成される合成樹脂の特性が軟質性を
損なわない最大量であることが好ましい。
而して、本実施例では、このような電材を含有した帯体
2が、螺旋状に加工されているため、これをケーブル5
等の線材に外嵌する際には、その切込3をケーブル5に
絡めるだけでよい。また、ケーブル5より取り外す場合
には、帯体2の一端を引っ張ることにより線材より帯体
2が容易に離脱される。
このように、本実施例ではケーブル5等の線材に対して
着脱が極めて容易なノイズ吸収束線バンド1とすること
ができる。
さらに、上記帯体2の表面には断面半円状の突起10が形
成されている。この突起10の全体構造は、第3図(a)
に示す半球状、あるいは同図(b)に示す半円筒形状の
いずれでもよい。要するに、断面形状が半円となるもの
であればよい。
このような突起10は、帯体2内の電材4に対して電磁波
6を捕捉する機能を有しており、帯体2内の電磁波6中
の高周波成分を受信しやすい、いわゆるパラボラ構造と
なっている。
ここで、本実施例のノイズ吸収束線バンド1におけるノ
イズ減衰の原理を第4図を用いて簡単に説明すると下記
の通りである。
上記束線バンド1を外嵌したケーブル5中にノイズが伝
搬されてきた場合、このノイズより発生する電磁波6
は、束線バンド1中に含有される電材4に絡み、これに
よって誘導される電流が個々の電材4の粒子中で閉回路
7を形成する。そしてこの閉回路7より二次電磁波8が
発生する。このような二次電磁波8の方向性は不定であ
り、逆方向の二次電磁波8同士で互いの電磁波を打ち消
す逆位相効果を生じる。この結果、ノイズのエネルギー
が消滅するものである。
なお、上記突起10における理想的な形状、すなわち半円
の半径は以下のようにして求めることができる。
まず、波長λは電磁波6の周波数fの逆数に比例するか
ら、 λ=C/f (1) また、受信感度は1/2波長の乗数倍が理想であるから、 φ=f/(2nC) (2) となるように突起10の径を設定すれば効果的である。な
お上記(2)式において、Cは光速である。
このように、本実施例によれば、帯体2の表面に断面半
円状の突起10を設けたことにより、この突起10がパラボ
ラアンテナ効果を有し、ノイズの要因である電磁波6を
効果的に捕捉することができるため、ノイズ除去効果を
高めることができる。
[発明の効果] 本発明によれば、ノイズによって発生する電磁波は、帯
体内の電材の粒子に絡み、これによって誘導される電流
が電材の粒子中で閉回路を構成する。そしてこの閉回路
より方向性が不定の二次電磁波を生じるが、二次電磁波
同士で互いの電磁波を打ち消しあうため、ノイズエネル
ギーが消滅する。これにより電源線・信号線を伝搬する
ノイズを効果的に低減することができる。
また、軟質性合成樹脂からなる螺旋状の帯体で構成され
ているため、電源線・信号線等の線材に対して着脱が極
めて容易であり、配線変更等にも柔軟に対応できる。
さらに、軟質性帯体の外周面に断面半円状の突起を形成
し、該突起の半径(φ)をφ=f/(2nC)[fはノイズ
によって発生する電磁波の周波数、Cは光速]となるよ
う設定したことから、電磁波の集波作用が高く、突起が
いわゆるパラボラアンテナの効果を果たし、高い電磁波
捕捉率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示しており、第1
図は束線バンドを示す外観斜視図、第2図はこの束線バ
ンドをケーブルに外嵌した部分断面図、第3図(a)お
よび(b)は帯体の表面に形成された突起を示す斜視
図、第4図はノイズ除去原理を示す説明図である。 1……束線バンド、2……帯体、 3……切込、4……電材、 5……ケーブル、6……電磁波、 7……閉回路、8……二次電磁波、 10……突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 7/00 D 9266−4E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子機器の電源線または信号線等の線材を
    帯体によって外嵌するノイズ吸収束線バンドであって、
    上記線材の外周を包囲する軟質性帯体を備え、該軟質性
    帯体内に誘電体、導電体、または磁性体からなる電材を
    微粉末状態で分散包含させるとともに、該軟質性帯体は
    中空円筒形の管体を螺旋状に切断した形状と成し、さら
    に、上記軟質性帯体の外周面に断面半円状の突起を形成
    し、該突起の半径(φ)をφ=f/(2nC)[fはノイズ
    によって発生する電磁波の周波数、Cは光速]となるよ
    う設定したことを特徴とするノイズ吸収束線バンド。
JP2261736A 1990-09-29 1990-09-29 ノイズ吸収束線バンド Expired - Lifetime JPH0752797B2 (ja)

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