JPH075275Y2 - 排水ポンプ - Google Patents

排水ポンプ

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JPH075275Y2
JPH075275Y2 JP1986130204U JP13020486U JPH075275Y2 JP H075275 Y2 JPH075275 Y2 JP H075275Y2 JP 1986130204 U JP1986130204 U JP 1986130204U JP 13020486 U JP13020486 U JP 13020486U JP H075275 Y2 JPH075275 Y2 JP H075275Y2
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JP
Japan
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pump
runner
drainage
axis
blade
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JP1986130204U
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JPS6336685U (ja
Inventor
一弘 田中
道夫 小俣
Original Assignee
株式会社鷺宮制作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は排水ポンプに関し、特に空調機器などから発生
するドレンを連続的に排出するに適するポンプに関す
る。
従来の技術 空調機器などから発生するドレンは、必ずしも定常的に
は発生せず、しかもごみなどを含有している。このよう
なドレンを排出するための排水管を建物等の構造上ある
いは美観上で不都合のない場所に設けようとすると、排
水管の勾配が取れないなどのためにごみ詰りなどを生じ
易く、故障の原因となっていた。
そこで、ドレンを排水ポンプによって強制的に排水する
ことが提案された。かかるポンプ排水方式では、ドレン
が一定量溜るとポンプを運転して排水する方法もある
が、ドレンが貯留する容器を設けると共にドレン貯留レ
ベルを検出してポンプの電源を開閉するスイッチを設け
なければならず、大型となるうえ経済的でない。一方、
ポンプを常時運転しておき、ドレンが流入するに応じて
そのたびに排出する方法があり、ごみ等を含有していて
流量変動が多いドレンを排出する適した小型の排水ポン
プが提案されている(実開昭59−154897、特開昭61−10
4191など)。ところが、このような小型の排水ポンプ
は、ドレンが流入して排水が始まるたびに大きな騒音を
発する欠点を有している。
解決しようとする問題点 上述のような事情の下で、本考案は、常時連続運転をし
ながら流入水量の大幅な変動に対応できる排水能力を有
し、ごみ詰りを起さないばかりでなく、特に排水騒音の
低い小型排水ポンプを提供しようとするものである。
〔考案の構成〕
問題点を解決するための手段 前記の如き本考案の目的は、軸線を垂直として上面部に
通気路を設けた略逆円錐形状のポンプケース内に、軸線
に垂直な円盤部の下面側に平板状羽根を軸線を含んで垂
設したランナを該ポンプケース内面と接しないように設
けてなり、該円盤部の該平板状羽根で分割された半円部
分の夫々に、該円盤部の上下両側を連絡するスリットを
軸近傍から外周縁まで軸対称に設けるとともに該スリッ
トの後縁下側を斜めに削り落とすことにより斜上向きの
刃先を形成してあることを特徴とする排水ポンプによっ
て達成される。
本考案のポンプにおいて、ランナの平板状羽根の形状
は、ポンプケースの形状に合わせて略三角形であるのが
好ましく、羽根の縁とポンプケースの内面との間は、ご
み詰まりが起らぬよう適宜の間隙が維持されていること
が好ましい。
また、ランナの円盤部に対称的に設けられるスリット
は、円盤部の上側と下側との圧力を均等化するためのも
ので、その後縁の下側が斜めに削り落として、即ち上方
に向かった刃の形状としてあり、円盤部の上側の空気を
円滑に下側に送り込むことができるほか、軸付近のごみ
などを円滑に外周縁に向かって押出す機能をも有してい
る。従ってスリットの形状としては外周に向って放射状
に設けられていてもよいが、ランナの回転方向に対して
外側ほど後退するような形態に設けられるのがより好ま
しい。
作用 このような特殊な形状のランナを備えた本考案の排水ポ
ンプは、円盤部の上側に供給された空気をスリットを介
して円盤部の下側のドレンと混合し、見掛け上比重の小
さな気液混合物として遠心力で送出するので、ドレンが
間欠的に流入したときに発生する排水騒音を極めて低レ
ベルに抑制できる。
実施例 本考案の排水ポンプの実施例を第1〜2図によって説明
する。
1はポンプケースであり、内面は略円錐形状に形成さ
れ、軸線が垂直となるように設けられている。その下端
は絞られた吸入口1aを形成しており、上部側方に排出口
1bが設けられている。2はランナであり、その軸2aがモ
ータ4の回転軸4aに嵌着されている。
3は蓋であり、ポンプケース1の上面開口部にねじ6な
どによって取り付けられるとともに、その上方にはモー
タ4が固定されるようになっている。蓋3には、軸2aが
緩く貫通できる孔3aが設けられ、空気を自由に吸入でき
るようになっている。また、5は水切板である。
ランナ2には、軸2aに垂直に円盤部2bが設けられ、更に
円盤部2bの下方には平板状の羽根2cが軸線を含むように
設けられている。羽根2cは下端が細く略三角形状となっ
ており、円盤部2bを2つの半円部に分割している。これ
らの半円部のそれぞれには、スリット2dが相互に対称的
に設けられ、これによって円盤部2bの上側と下側とが連
結されている。このスリット2dは後縁の下側が斜めに削
り落として(第2図(a)及び(c))あり、またラン
ナ2を下側からみて(第2図(c))、ランナ2が時計
方向に回転するように設定されているときは、軸近傍の
透孔部2eから外周縁まで次第に反時計方向に後退するよ
うに形成してある。
このような形状のランナを備えた本考案の排水ポンプ
を、その吸入口1aがドレン受皿内に位置するように据付
け、ランナ2を回転しながらドレン受皿内に徐々に給水
してゆく。回転している羽根2cの先端部分に水が接触す
ると、水に遠心力が働くようになる。そしてポンプケー
ス1内の水位が高まると、水が遠心力により排出口1bに
送出されると同時に、ポンプケース1内の空気も水に伴
って排出される。ポンプケース1内には孔3aを経て空気
が流入し、透孔部2eを含むスリット2dを通じてランナ2
の円盤部2bの上下両側で釣合った空気の流れが生じてお
り、供給された水は、その流量にかかわらず円滑に排出
され、大きな騒音は発生しない。
以下に、本考案の排水ポンプの排水騒音の測定結果の例
を示す。
円盤部の直径31mmのランナを備えた第1図の排水ポンプ
Aを、ドレン受皿の底面と吸入口との距離が5mmとなる
ように据付け、一方排出口に接続した排水管を揚程500m
mとなるように設置した。ポンプを運転しながらドレン
受皿に対して供給する水量を変化させ、ポンプの直上1m
の位置における騒音レベルを測定した。その結果を、第
6図中にグラフ(A)として示す。
また、ランナを第3図に示したような、円盤部を有しな
い三角板状羽根型のもの(実開昭59−154897に開示され
たものと同形状、最大幅は31mm)Bに交換して、前記と
同様な測定を行なった結果を、同様に第6図のグラフ
(B)に示した。更に、ランナを第4図に示した形状の
ものとし、ポンプケースを第5図に示した形状のものを
用いて組立てた排水ポンプC(特開昭61−104191に開示
されたものと同形状、ランナの円盤部の直径31mm)につ
いても同様な測定を行った。その結果を第6図にグラフ
(C)として示した。
これらの結果をみると、本考案の排水ポンプは騒音レベ
ルにおいて著しく改良されていることがわかる。
〔考案の効果〕
本考案の排水ポンプは、特定形状のポンプケースと特定
形状のランナを備えて構成されており、流量水量の大幅
な変動に対応できる排水能力を有していて常時運転して
いても騒音が気にならないものである。しかも小型で能
力が大きいから、設置場所についての制約も少く、従っ
てまた空調機器の設置場所に関する自由度を一層大きく
することができた。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の排水ポンプの実施例の断面図、第2図
は同じくそのランナの側面図(a)、断面図(b)およ
び底面図(c)である。第3図は従来技術のランナの例
の側面図(a)、断面図(b)および底面図(c)であ
り、第4図は従来技術のランナの別の例の側面図
(a)、断面図(b)および底面図(c)、第5図は、
第4図のランナと組合せる従来技術の排水ポンプのケー
スの断面図である。第6図は排水ポンプの排水量と発生
騒音との関係を測定した結果を示すグラフである。 1……ポンプケース、2……ランナ、2a……軸、2b……
円盤部、2c……羽根、2d……スリット、3……蓋、4…
…モータ、5……水切板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線を垂直として上面部に通気路を設けた
    略逆円錐形状のポンプケース内に、軸線に垂直な円盤部
    の下面側に平板状羽根を軸線を含んで垂設したランナを
    該ポンプケース内面と接しないように設けてなり、該円
    盤部の該平板状羽根で分割された半円部分の夫々に、該
    円盤部の上下両側を連絡するスリットを軸近傍から外周
    縁まで軸対称に設けるとともに該スリットの後縁下側を
    斜めに削り落とすことにより斜上向きの刃先を形成して
    あることを特徴とする排水ポンプ。
JP1986130204U 1986-08-28 1986-08-28 排水ポンプ Expired - Lifetime JPH075275Y2 (ja)

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JP1986130204U JPH075275Y2 (ja) 1986-08-28 1986-08-28 排水ポンプ

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JPS6336685U JPS6336685U (ja) 1988-03-09
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JPH0823356B2 (ja) * 1988-12-16 1996-03-06 株式会社日立製作所 電気洗濯機用排水ポンプ
JP2834644B2 (ja) * 1993-08-20 1998-12-09 太産工業株式会社 排水ポンプ
JP5658526B2 (ja) * 2010-10-08 2015-01-28 日本電産サンキョー株式会社 ドレンポンプ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61104191A (ja) * 1984-10-29 1986-05-22 Saginomiya Seisakusho Inc 排水ポンプ

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