JPH0752516Y2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0752516Y2
JPH0752516Y2 JP1990402858U JP40285890U JPH0752516Y2 JP H0752516 Y2 JPH0752516 Y2 JP H0752516Y2 JP 1990402858 U JP1990402858 U JP 1990402858U JP 40285890 U JP40285890 U JP 40285890U JP H0752516 Y2 JPH0752516 Y2 JP H0752516Y2
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indoor unit
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哲矢 上路
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空調空気の吹出風量を
調節する風量調節装置を備えた空気調和装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和装置には、VAVシス
テム(ブァリアブル・エア・ボリューム・システム)を
採用しているものがあり、このVAVシステムは、室内
ユニットに接続されたメインダクトに風量調節装置(V
AVユニット:ブァリアブル・エア・ボリューム・ユニ
ット)が接続され、該風量調節装置には複数の分岐ダク
トが接続されており、該風量調節装置が、空調空気を各
分岐ダクトに分配すると共に吹出空気量を調節し、各分
岐ダクトを介して空調空気を室内の複数箇所の吹出口よ
り吹き出すようにしている。また、複数の風量調節装置
が採用される空気調和装置にあっては、前記室内ユニッ
トの直下流に、各風量調節装置への空調空気の分配を行
う気流分配装置が設けられている。
【0003】そして、前記風量調節装置は、実開昭58
−69731号公報に開示されているように、本体ケー
シングに空気の吸込口と吹出口が開設される一方、本体
ケーシング内にダンパと風速センサが収納されて成り、
該風速センサの検出信号より吹出空気量を検出し、室内
温度が設定温度になるようにダンパを開動して室内への
吹出空気量を制御するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな風量調節装置を備えた空気調和装置には、以下に述
べるような種々の課題を有しており、これらが原因とな
って室内の各空調空気吹出口から最適な吹出量を得るこ
とができない場合があった。
【0005】(a) 風量調節装置の上流側のメインダ
クトが湾曲して配設されているような場合、該ダクト内
で空調空気の偏流が生じることになり、このような場
合、空調空気は偏流が解消されないまま風量調節装置の
本体ケ―シング内に流入することになり、風速センサに
よって検出される空調空気の風速を正確に検出できな
い。この点に鑑みて、風量調節装置の直上流側ではダク
トを直管とすることも考えられるが、空気調和装置の配
設スペ―スが大きくなり実用的でない。
【0006】(b) 風量調節装置の内部容量が大きい
場合、本体ケ―シングの吸込口に接続されるメインダク
トも大径とされるため、該ダクト内で空調空気の偏流が
生じ易く、このような場合にも、空調空気は偏流が解消
されないまま本体ケ―シング内に流入することになり、
風速センサによる正確な風速が検出できなくなる。
【0007】(c) 気流分配装置と複数の風量調節装
置とを接続する複数のメインダクト夫々の長さにばらつ
きがあるような場合、各ダクト内の静圧の状態によって
各風量調節装置に供給される空調空気の風量にばらつき
が生じ、最適な空調状態が得られないことがある。
【0008】また、上述したような、空気調和に関する
課題の他に、この種の空気調和装置では、以下のような
据付性の問題も有している。
【0009】(a) 風量調節装置の上流側に配設され
ている気流分配装置は、風量調節装置の個数や配設位置
などに対応した吹出口を有するべく様々なタイプが必要
であって、予め、多数種類の気流分配装置を用意してお
かねばならなかった。
【0010】(b) 室内ユニットにリタ―ンエアを供
給するためのリタ―ン通路には種々のタイプがあり、更
には、このリタ―ン通路内にエアフィルタを配設するよ
うにしていたために、そのリタ―ン通路のタイプに応じ
て現地にて据付工事を行わねばならずその作業が煩雑で
あるばかりでなく、エアフィルタ交換時などのメンテナ
ンス作業も煩雑であった。
【0011】本考案は、これらの点に鑑みてなされたも
ので、各室内へ最適な空調空気の吹出量を得ることがで
き、且つ据付作業性の向上が図れるVAVシステムを得
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案が講じた手段は、各吹出口から適切な空調
空気の吹出量を得ることができるように、空気調和装置
の各部を改良した。具体的に、請求項1に係る考案が講
じた手段は、空調空気を生成する室内ユニット(12)
と、該室内ユニット(12)の下流側に接続されて、前
記室内ユニット(12)から供給された空調空気を分配
する気流分配装置(13)と、該気流分配装置(13)
の下流側にメインダクト(14)を介して接続され、前
記気流分配装置(13)によって分配供給された空調空
気を室内側に供給し、且つその空調空気の供給量を調節
する風量可変機構(4)が収容された風量調節装置
(2)とを備えてなる空気調和装置を前提としている。
そして、前記風量調節装置(2)における空調空気の吸
込口(34)に、該吸込口(34)から風量調節装置
(2)内部に延長された直管状の整流ダクト(37)を
設けると共に、該整流ダクト(37)内部に、空調空気
の風速を検出する風速検出手段(22)を配設するよう
な構成とした。
【0013】請求項2記載の考案は、請求項1記載の空
気調和装置において、風量調節装置(2)に、複数の吸
込口(34),(34)を備えるようにし、各吸込口
(34)に整流ダクト(37)を設けるような構成とし
た。
【0014】請求項3記載の考案は、空調空気を生成す
る室内ユニット(12)と、該室内ユニット(12)の
下流側に接続されて、前記室内ユニット(12)から供
給された空調空気を分配するように複数の吹出口(13
a),(13a),…が備えられた気流分配装置(1
3)と、前記吹出口(13a)にメインダクト(14)
を介して接続され、前記気流分配装置(13)によって
分配供給された空調空気を室内側に供給し、且つその空
調空気の供給量を調整する風量可変機構(4)が収容さ
れた風量調節装置(2)とを備えてなる空気調和装置を
前提としている。そして、前記各吹出口(13a),
(13a),…の開口縁に、該吹出口(13a)を開放
可能とする閉塞部(13b)を一体形成し、該各閉塞部
(13b)のうち、メインダクト(14)が接続される
吹出口(13a)に一体形成されたもののみが該吹出口
(13a)を開放する構成としている。
【0015】請求項4記載の考案は、請求項3記載の空
気調和装置において、閉塞部(13b)の外縁部のうち
の一部を吹出口(13a)の開口縁に連続して形成し、
この吹出口(13a)の開口縁との連続部分を回動中心
に回動させて該連続部分を塑性変形させることにより吹
出口(13a)の開度を調整する構成としている。
【0016】請求項5記載の考案は、室内からのリタ―
ンエアを吸込むと共に、少なくとも該リタ―ンエアを加
熱若しくは冷却して空調空気を生成する室内ユニット
(12)と、該室内ユニット(12)の下流側に配設さ
れて、前記室内ユニット(12)から供給された空調空
気を分配する気流分配装置(13)と、該気流分配装置
(13)の下流側にメインダクト(14)を介して接続
され、前記気流分配装置(13)によって分配供給され
た空調空気を室内側に供給し、且つその空調空気の供給
量を調整する風量可変機構(4)が収容された風量調節
装置(2)とを備えてなる空気調和装置を前提としてい
る。そして、前記室内ユニット(12)の上流側に、前
記リタ―ンエアの吸込みが可能な複数の開閉可能な吸込
口(8d),(8e)を備えていると共に内部にエアフ
ィルタ(8b),(8c)が収容されたフィルタユニッ
ト(8)を配設するような構成とした。
【0017】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る考案では、
室内ユニット(12)で生成された空調空気は、気流分
配装置(13)によって分配されて、メインダクト(1
4)を経て風量調節装置(2)に供給される。そして、
空調空気は、この風量調節装置(2)において、風量可
変機構(4)によって風量調整されて、室内側に供給さ
れ、これによって室内の空気調和が行われる。そして、
前記風量調節装置(2)の吸込口(34)には整流ダク
ト(37)が設けられていることによって、風量調節手
段(2)の上流側での偏流は解消され、風速検出手段
(22)によって正確な風速が検出される。
【0018】請求項2に係る考案では、風量調節装置
(2)が、複数の吸込口(34),(34)を備えてい
るために、容量の大きい空気調和装置(1)に採用した
場合でも、風量調節装置(2)の吸込口(34)の径が
比較的小さいために、偏流が抑制され、風速検出手段
(22)によって正確な風速が検出される。
【0019】請求項3に係る考案では、気流分配装置
(13)に形成されている複数の吹出口(13a),
(13a)の夫々の開口縁に設けられた閉塞部(13
b)のうちメインダクト(14)が接続される吹出口
(13a)に一体形成されたもののみが該吹出口(13
a)を開放し、それ以外は吹出口(13a)を閉塞す
る。これにより、室内ユニット(12)から気流分配装
置(13)に供給された空調空気は、各吹出口(13
a),(13a)…によりメインダクト(14),(1
4),…に分配される。このような構成であるために、
この閉塞部(13b)を前記吹出口(13a)の盲材と
して利用することができ、1つの気流分配装置(13)
を吹出口(13a)の数及び位置の異る多種類の気流分
配装置として利用することができる。
【0020】請求項4に係る考案では、閉塞部(13
b)が吹出口(13a)に対して回動自在に配設されて
いることにより、閉塞部(13b)の回動角度を調整す
ることによってメインダクト(14)内の風量が調整で
きるようになっている。この閉塞部(13b)を回動さ
せる際には、この閉塞部(13b)における吹出口(1
3a)の開口縁との連続部分を回動中心として該連続部
分を塑性変形させることにより行われる。そして、この
塑性変形量を調整することで、各吹出口(13a)の
塞部(13b)の回動角度を調整すると、各メインダク
ト(14)内の風量バランスを確保することができ、ダ
クト長さのばらつきによる静圧のアンバランスによって
最適な空調空気吹出量が得られないといった従来の課題
が解消できる。
【0021】請求項5に係る考案では、前記室内ユニッ
ト(12)の上流側に、複数の吸込口(8d),(8
e)を備えたフィルタユニット(8)が配設されている
ことにより、1つのフィルタユニットで種々のリタ―ン
方式に対応することができ、据付作業性の向上が図れ
る。また、このフィルタユニット(8)内にフィルタ
(8b),(8c)が収容されているために、その取換
え作業等のメンテナンスの作業性が向上される。
【0022】
【実施例】以下、本考案の構成を図面に基づいて詳細に
説明する。
【0023】図2に示すように、(1)は空気調和装置
であって、VAVシステム(バリアブル・エア・ボリュ
ーム・システム)を採用しており、室内への吹出空気量
を変えて室内温度が設定温度になるように室内を空調し
ている。
【0024】該空気調和装置(1)は、室外ユニット
(11)と室内ユニット(12)とを備え、該室内ユニ
ット(12)に気流分配装置としての分配チャンバ(1
3)を介して複数本のメインダクト(14)が分岐接続
されている。そして、上記室外ユニット(11)と室内
ユニット(12)との間には、図示しないが、冷媒回路
が形成されていて、該室内ユニット(12)は空調空気
としての冷風又は温風を生成している。
【0025】更に、上記分配チャンバ(13)は室内ユ
ニット(12)に一体に取付けられると共に、メインダ
クト(14)の一端が接続され、該メインダクト(1
4)の他端は風量調節装置であるVAV(バリアブル・
エア・ボリューム)ユニット(2)に接続されている。
そして、該VAVユニット(2)には複数本の分岐ダク
ト(15)の一端が接続されると共に、該分岐ダクト
(15)の他端には吹出口チャンバ(16)が接続され
ており、上記室内ユニット(12)で生成された冷風等
の空調空気はメインダクト(14)及び分岐ダクト(1
5)を通って吹出口チャンバ(16)より室内に吹出さ
れるようになっている。
【0026】上記VAVユニット(2)は、図3に示す
ように、本体ケ―シング(3)内に風量可変機構である
ダンパユニット(4)が収納されて構成されている。該
本体ケ―シング(3)は、横長の矩形体に形成され、横
断面U字状の底板(31)と、縦断面U字状の天板(3
2)とを互いに組み合わせて形成されており、該底板
(31)及び天板(32)の内周面には、図示しない
が、防熱材が張設されている。更に、上記天板(32)
の前面には2つの吹出口(33),(33)が、背面に
は2つの吸込口(34),(34)がそれぞれ開口さ
れ、前記吹出口(33),(33)には円筒状の接続カ
ラー(35),(35)が、吸込口(34),(34)
には同様の吸込口カラー(36),(36)がそれぞれ
取り付けられており、接続カラ―(35)は分岐ダクト
(15)に、吸込口カラ―(36)はメインダクト(1
4)に夫々接続される。
【0027】一方、上記底板(31)の側部には、点検
用の開口(31a)が形成されていると共に、該側部に
は開口(31a)の蓋体を兼用するスイッチボックス
(21)が取り付けられており、該スイッチボックス
(21)には室内温度を検出する温度センサ(17)や
リモコン(18)等が連繋されている。
【0028】上記ダンパユニット(4)は支持枠体
(5)にダンパ(6)が回動自在に取り付けられて構成
されており、該支持枠体(5)は略三角形状の両側板
(51),(51)の上端及び下端間に上板(52)及
び下板(53)が取り付けられて形成されている。ま
た、上記ダンパ(6)は両側部の枢支ピン(61)が上
記側板(51)に回動自在に嵌合されると共に、図示し
ないが、駆動モータが連結されて成り、該駆動モータの
駆動によりダンパ(6)が回動して本体ケ―シング
(3)内の流通路面積を変化させ、空調空気の風量を調
節している。
【0029】以下に、本考案の特徴とする構成について
説明する。
【0030】先ず、VAVユニット(2)の吸込口(3
4)周辺の構造について説明する。図1及び図3に示す
ように、前記吸込口カラー(36)の内部には直管状の
部材で成る整流ダクト(37)が貫挿されており、該整
流ダクト(37)は、その先端が吸込口(34)を通っ
て本体ケ―シング(3)内に所定寸法だけ導入されてい
る。これによって、本体ケ―シング(3)への空気の流
入損失を低減するように構成されている。また、VAV
ユニット(2)の上流側のメインダクト(14)が湾曲
して配設されて該メインダクト(14)内で空調空気の
偏流が生じているような場合であっても、この整流ダク
ト(37)によって偏流が解消されることになり風速検
出手段としての風速センサ(22)によって正確な空調
空気の風速が検出できるようになっている。また、風速
センサ(22)は、上記整流ダクト(37)の先端部に
取り付けられれたレ―ル部材(23)上に配置されて、
整流ダクト(37)の正面視における略中央部に配置さ
れている。該風速センサ(22)は、本体ケ―シング
(3)内に吸込まれる空調空気の風速を検出しており、
該風速より本体ケ―シング(3)を通る風量、つまり、
室内への吹出空気量を算出し、室内温度が設定温度にな
るように上記ダンパ(6)によって吹出空気量を調節し
ている。また、前記本体ケ―シング(3)には2つの吸
込口(34),(34)が開口されて、夫々の吸込口
(34),(34)に上記の構成が採用されているため
に、本体ケ―シング(3)の内部容量が大きい空気調和
装置(1)に採用した場合、大径のメインダクト(1
4)が分岐されることになるために、該メインダクト
(14)内で偏流状態であった空調空気は、この吸込口
(34),(34)周辺では流路面積が小さくなるため
に偏流が解消されることになり、風速センサ(22)に
よって正確な風速の検出が行えるようになっている。ま
た、図1の如く、吸込口(34)周辺の複数箇所には断
熱材(38)が配設されている。
【0031】次に、気流分配装置としての分配チャンバ
(13)について説明する。この分配チャンバ(13)
は、前記室内ユニット(12)の直下流に配設されてお
り、室内ユニット(12)から吹出された空調空気を複
数のVAVユニット(2),(2)に分配するものであ
る。そして、この分配チャンバ(13)の特徴とする構
成としては、その吹出口(13a)周辺の構造にある。
図4〜図6に示すように、この吹出口(13a)には、
その開口寸法よりも僅かに小径の閉塞部としての閉塞羽
(13b)が一体的に設けられており、この閉塞羽(1
3b)の上下両端が吹出口(13a)の開口縁に接続さ
れている。そして、この閉塞羽(13b)は図4及び図
5に示すように上記接続部分を捩るようにして水平方向
に回動されることによって空調空気の流通路面積を調整
するようになっている。つまり、この閉塞羽(13b)
における吹出口(13a)の開口縁との連続部分(図4
おける上下両端部分)を捩って塑性変形させることに
より、その回動位置を所定位置に固定して吹出口(13
a)の開口面積を調整し、これによってメインダクト
(14)内の風量が調整できるようになっている。そし
て、各吹出口(13a)の閉塞羽(13b)の回動角度
を調整すると、各メインダクト(14)内の風量バラン
スを確保することができ、ダクト長さのばらつきによる
静圧のアンバランスによって最適な空調空気吹出量が得
られないといった従来の問題点が解消できる。また、
吹出口(13a),(13a),…のうちメインダクト
(14)が接続されないものに対しては閉塞羽(13
b)を回動させる必要はなく、このように、閉塞羽(1
3b)を回動させない場合には、この閉塞羽(13b)
を前記吹出口(13a)の盲材として利用することがで
きるため、回動させる閉塞羽(13b)を選定すること
によって、1つの分配チャンバ(13)でもって吹出口
(13a)の異る多種類の分配チャンバとして利用する
ことができる。
【0032】このような盲材の変形例として、図7に示
すように各吹出口(13a)に樹脂製で薄肉の板材で成
る盲材(13c)を配設し、空気調和装置(1)の据付
状態に応じてこの盲材(13c)を切取ることによっ
て、前記と同様に、1つの分配チャンバ(13)でもっ
て吹出口(13a)の異る多種類の分配チャンバとして
利用することができる。尚、この図7に示す分配チャン
バ(13)は8箇所に吹出口(13a),(13a),
…を有しているものである。
【0033】次に、室内ユニット(12)にリタ―ンエ
アを供給するためのリタ―ン通路周辺構造について説明
する。このリタ―ン通路周辺構造の特徴としては、図8
に示すように、前記室内ユニット(12)の上流側に接
続ダクト(7)を介してフィルタチャンバ(8)が接続
されていることにある。そして、このフィルタチャンバ
(8)は、そのケ―シング(8a)の内部に、上流側の
ロングライフフィルタ(8b)及び下流側の高性能フィ
ルタ(8c)が収容されている。そして、このフィルタ
チャンバ(8)のケ―シング(8a)には、その背面及
び下面にリタ―ンエアの吸込口(8d),(8e)が開
口されており、各開口(8d),(8e)は図示しない
盲材によって閉塞されている。そして、このフィルタチ
ャンバ(8)を据付ける際に、図8に示すように、ダク
ト(9)による集中リタ―ン方式に採用する際には、背
面側の盲材を取外して、背面側のリタ―ンエア吸込口
(8d)にダクト(9)を接続する。一方、図9に示す
ような天井の開口部(9a)から直接室内空気を回収す
る天井リタ―ン方式に採用する際には、下面側の盲材を
取外して、天井開口(9a)と下面側のリタ―ンエア吸
込口(8e)とを接続ダクト(9b)によって接続す
る。また、廊下を利用したリタ―ン方式にあっても同様
の構成とされる。このように、本例のフィルタチャンバ
(8)では、種々のリタ―ン方式に対応することがで
き、据付作業性の向上が図れる。また、このフィルタチ
ャンバ(8)内にフィルタ(8b),(8c)が収容さ
れているために、その取換え作業等のメンテナンスの作
業性が向上される。尚、図8及び図9における10は外
気を取入れるためのダクトである。
【0034】次に、この空気調和装置(1)の空調動作
について説明する。室外ユニット(11)及び室内ユニ
ット(12)を駆動すると、該室内ユニット(12)に
おいて冷風などの空調空気が生成され、該空調空気は分
配チャンバ(13)で各メインダクト(14)に分配さ
れる。このメインダクト(14)を通った空調空気はV
AVユニット(2)においてその風量が調節されて各分
岐ダクト(15)に分配され、吹出口チャンバ(16)
より室内に吹出すことになる。そして、上記室内温度は
温度センサ(17)によって検出される一方、上記VA
Vユニット(2)の風速は風速センサ(22)によって
検出されており、上記室内温度が設定温度になるように
ダンパ(6)の開度を制御している。
【0035】そして、この空気調和装置(1)の空調動
作の特徴の一つとして、空調空気がVAVユニット
(2)に達すると、この空調空気は、整流ダクト(3
7)によって偏流が解消される。従って、VAVユニッ
ト(2)の上流側のメインダクト(14)が湾曲して配
設されていて該メインダクト(14)内で空調空気の偏
流が生じているような場合であっても、この整流ダクト
(37)によって偏流が解消されることになり風速セン
サ(22)によって正確な空調空気の風速が検出され
る。また、図3に示すように、前記本体ケ―シング
(3)には2つの吸込口(34),(34)が開口され
ているために、本体ケ―シング(3)の内部容量が大き
い空気調和装置(1)にあっても、メインダクト(1
4)内で偏流状態であった空調空気は、この吸込口(3
4),(34)周辺では流路面積が小さいために偏流が
解消される。このようにして空調空気の風速が正確に検
出できるために、各室内へ最適な空調空気の吹出量を得
ることができる。
【0036】また、図4及び図5に示すように、分配チ
ャンバ(13)の吹出口(13a)に設けられている閉
塞羽(13b)の回動角度を予め設定しておくと、メイ
ンダクト(14)の長さのばらつきによる風量のアンバ
ランスが解消され、これによっても各室内へ最適な空調
空気の吹出量を得ることができる。
【0037】また、このような空気調和装置(1)の据
付時には、前記閉塞羽(13b)を閉塞状態のままにし
たり、回動させるなどして吹出口(13a)を適宜選定
できるために、1つの分配チャンバ(13)でもって多
数種類の利用ができ、据付作業性の向上が図れる。更
に、この据付の際、室内ユニット(12)の上流側のフ
ィルタチャンバ(8)は、図8及び図9に示すように、
ケ―シング(8a)の背面及び下面に取付けられている
盲材を取外すことによって種々のリタ―ン方式に対応で
き、リタ―ン系の据付作業が簡略化でき、また、フィル
タ交換等のメンテナンス性も向上されている。
【0038】
【考案の効果】上述したように、本考案によれば、以下
に述べるような効果が発揮される。請求項1に係る考案
によれば、風量調節装置(2)の吸込口(34)に整流
ダクト(37)が設けられていることにより、風量調節
手段(2)の上流側での偏流は解消され、風速検出手段
(22)によって正確な風速が検出され、室内に最適な
空調状態を得ることができる。従って、風量調節装置
(2)の上流側のメインダクト(14)を湾曲させるこ
とができ、空気調和装置の据付位置自由度の向上が図れ
る。
【0039】請求項2に係る考案によれば、風量調節装
置(2)が、複数の吸込口(34),(34)を備えて
いるために、容量の大きい空気調和装置(1)に採用し
た場合でも、風量調節装置(2)の吸込口(34)の径
が比較的小さいために、偏流が抑制され、風速検出手段
(22)によって正確な風速が検出され、これによって
も室内の空調状態を最適な状態とすることができる。
【0040】請求項3に係る考案によれば、気流分配装
置(13)に形成されている複数の吹出口(13a),
(13a)の開口縁に閉塞部(13b)を一体形成し、
メインダクト(14)が接続される吹出口(13a)に
一体形成された閉塞部(13b)のみが吹出口(13
a)を開放するようにしたことにより、この閉塞部(1
3b)を前記吹出口(13a)の盲材として利用するこ
とができ、1つの気流分配装置(13)を吹出口(13
a)の異る多種類の気流分配装置として利用することが
でき、空気調和装置の据付作業性の向上が図れる。
【0041】請求項4に係る考案によれば、閉塞部(1
3b)における吹出口(13a)の開口縁との連続部分
を塑性変形させて閉塞部(13b)を回動させるように
したことにより、閉塞部(13b)の回動角度を調整す
ることによってメインダクト(14)内の風量が調整で
きる。つまり、各吹出口(13a)の閉塞部(13b)
の回動角度を調整することによって、各メインダクト
(14)内の風量バランスを確保することができ、ダク
ト長さのばらつきによる静圧のアンバランスに関係な
く、各風量調節装置(2)へ均一な風量でもって空調空
気を供給することができる。
【0042】請求項5に係る考案によれば、前記室内ユ
ニット(12)の上流側に、フィルタユニット(8)が
配設されており、その吸込口(8d),(8e)を選定
することにより、1つのフィルタユニット(8)で種々
のリタ―ン方式に対応することができるようにしている
ために、据付作業性の向上が図れる。また、このフィル
タユニット(8)内にフィルタ(8b),(8c)が収
容されているために、その取換え作業等のメンテナンス
の作業性の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】VAVユニットの吸込口周辺の縦断側面図であ
る。
【図2】空気調和装置のシステム図である。
【図3】VAVユニットの分解斜視図である。
【図4】閉塞羽周辺の斜視図である。
【図5】図4におけるV−V線に沿った断面図である。
【図6】分配チャンバを示す図である。
【図7】他の分配チャンバを示す図である。
【図8】集中リタ―ン方式におけるフィルタチャンバ周
辺構造を示す断面図である。
【図9】天井リタ―ン方式におけるフィルタチャンバ周
辺構造を示す断面図である。
【符号の説明】
(1) 空気調和装置 (2) VAVユニット(風量検出装置) (4) ダンパユニット(風量可変機構) (8) フィルタチャンバ (8b),(8c) フィルタ (8d),(8e) 吸込口 (12) 室内ユニット (13) 分配チャンバ(気流分配装置) (13a) 吹出口 (13b) 閉塞羽(閉塞部) (14) メインダクト (22) 風速センサ(風速検出手段) (34) 吸込口 (37) 整流ダクト

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空気を生成する室内ユニット(1
    2)と、 該室内ユニット(12)の下流側に接続されて、前記室
    内ユニット(12)から供給された空調空気を分配する
    気流分配装置(13)と、 該気流分配装置(13)の下流側にメインダクト(1
    4)を介して接続され、前記気流分配装置(13)によ
    って分配供給された空調空気を室内側に供給し、且つそ
    の空調空気の供給量を調節する風量可変機構(4)が収
    容された風量調節装置(2)とを備えてなる空気調和装
    置において、 前記風量調節装置(2)における空調空気の吸込口(3
    4)には該吸込口(34)から風量調節装置(2)内部
    に延長された直管状の整流ダクト(37)が設けられて
    いると共に、該整流ダクト(37)内部には空調空気の
    風速を検出する風速検出手段(22)が配設されている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、
    風量調節装置(2)は、複数の吸込口(34),(3
    4)を備えており、各吸込口(34)に整流ダクト(3
    7)が設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 空調空気を生成する室内ユニット(1
    2)と、 該室内ユニット(12)の下流側に接続されて、前記室
    内ユニット(12)から供給された空調空気を分配する
    ように複数の吹出口(13a),(13a),…が備え
    られた気流分配装置(13)と、前記吹出口(13a)に メインダクト(14)を介して
    接続され、前記気流分配装置(13)によって分配供給
    された空調空気を室内側に供給し、且つその空調空気の
    供給量を調整する風量可変機構(4)が収容された風量
    調節装置(2)とを備えてなる空気調和装置において、前記各吹出口(13a),(13a),…の開口縁に
    は、該吹出口(13a)を開放可能とする閉塞部(13
    b)が一体形成されており、該各閉塞部(13b)のう
    ち、メインダクト(14)が接続される吹出口(13
    a)に一体形成されたもののみが該吹出口(13a)を
    開放する構成となっている ことを特徴とする空気調和装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、
    閉塞部(13b)は、その外縁部のうち一部が吹出口
    (13a)の開口縁に連続して形成されており、この吹
    出口(13a)の開口縁との連続部分を回動中心に回動
    されて該連続部分が塑性変形することにより吹出口(1
    3a)の開度を調整するように構成されていることを特
    徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】 室内からのリタ―ンエアを吸込むと共
    に、少なくとも該リタ―ンエアを加熱若しくは冷却して
    空調空気を生成する室内ユニット(12)と、 該室内ユニット(12)の下流側に配設されて、前記室
    内ユニット(12)から供給された空調空気を分配する
    気流分配装置(13)と、 該気流分配装置(13)の下流側にメインダクト(1
    4)を介して接続され、前記気流分配装置(13)によ
    って分配供給された空調空気を室内側に供給し、且つそ
    の空調空気の供給量を調整する風量可変機構(4)が収
    容された風量調節装置(2)とを備えてなる空気調和装
    置において、 前記室内ユニット(12)の上流側には、前記リタ―ン
    エアの吸込みが可能な複数の開閉可能な吸込口(8
    d),(8e)を備え内部にエアフィルタ(8b),
    (8c)が収容されたフィルタユニット(8)が配設さ
    れていることを特徴とする空気調和装置。
JP1990402858U 1990-12-28 1990-12-28 空気調和装置 Expired - Lifetime JPH0752516Y2 (ja)

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