JP2000193298A - 空調用設備及びこれを備えた空調用設備ユニット - Google Patents

空調用設備及びこれを備えた空調用設備ユニット

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JP2000193298A
JP2000193298A JP10371071A JP37107198A JP2000193298A JP 2000193298 A JP2000193298 A JP 2000193298A JP 10371071 A JP10371071 A JP 10371071A JP 37107198 A JP37107198 A JP 37107198A JP 2000193298 A JP2000193298 A JP 2000193298A
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air
orifice
conditioning equipment
pressure loss
outlets
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JP10371071A
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Yukio Kuno
幸男 久野
Shinichi Abe
慎一 安部
Kazunori Shudo
和徳 首藤
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Kyoritsu Air Tech Inc
Original Assignee
Kyoritsu Air Tech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の空気流出口からの空気流出量が均一で
風量バランスが優れ、騒音が小さく、施工現場での風量
バランス調整作業が不要な空調用設備及びこれを備えた
空調用設備ユニットを提供する。 【解決手段】 空調用設備ユニット10は、直方体状を
したチャンバ本体11の周面に空気流入口12と複数の
空気流出口13とを備え、複数の空気流出口13には風
量バランス調整用のオリフィス14を備えている。ま
た、空気流入口12は空調機器15に接続され、複数の
空気流出口13にはそれぞれフレキシブルダクト16の
基端部が接続されるとともに、各フレキシブルダクト1
6の先端部に吹出装置17が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の天井裏な
どに配置される空調用設備、詳しくは、箱体の外面に空
気流入口と複数の空気流出口とを備えた空調用設備及び
これを備えた空調用設備ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルや工場などの各種建築物内
の空調方法としては、空調機器によって温度や湿度など
を適切レベルに調整した空気を、ダクトなどを経由して
複数箇所へ送り出し、建築物内部の天井などに配置され
た複数の吹出口から室内へ空気を吹き出す方式が従来よ
り広く採用されている。
【0003】このような空調方式において、空調機器か
ら送り込まれた空気を分散して複数方向へ送り出す装置
として、図6〜8に示すような空調用設備ユニットが天
井裏などに配置されている。ここで、図6は従来の空調
用設備ユニットを示す斜視図、図7は図5のX−X線断
面図、図8は図6のY−Y線断面図である。
【0004】空調用設備ユニット90は、箱体状のチャ
ンバ本体91の周面に空気流入口92と複数の空気流出
口93とを備え、空気流入口92は空調機器94に接続
されている。複数の空気流出口93には、それぞれフレ
キシブルダクト95の基端部が接続され、各フレキシブ
ルダクト95の先端部に吹出装置96が取り付けられて
いる。空調機器94から送り出された空気は、空気流入
口92からチャンバ本体91内へ入って、その内部で複
数方向に分散し、それぞれの空気流出口93から流出
し、各空気流出口93に接続されたフレキシブルダクト
95を経由して移動した後、各吹出装置96から室内な
どへ吹き出される。
【0005】このような空調用設備ユニット90を用い
ることにより、空調機器94から送り込まれた空気を効
率良く分散して、複数方向へ送り出すことが可能となる
ため、空調効率が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6〜8に示す空調用
設備ユニット90において、チャンバ本体91と複数の
吹出装置96とを接続するフレキシブルダクト95の長
さや曲がり具合などは施工現場の条件によって、それぞ
れ異なることが多いが、短いフレキシブルダクト95が
接続された吹出装置96からは比較的多量の空気が吹き
出され、長いフレキシブルダクト95が接続された吹出
装置96からは比較的少量の空気しか吹き出されないと
いう現象が生じ、複数の吹出装置96間の風量バランス
が悪化することがある。
【0007】このような風量バランスの悪化は、各々の
空気流出口93に接続されたフレキシブルダクト95の
長さが異なることによって、各フレキシブルダクト95
における圧力損失に格差が生じることに起因している。
このため、圧力損失が比較的少ないフレキシブルダクト
95に接続された吹出装置96ほど風量が多くなるとい
う傾向が生じる。
【0008】したがって、これらの空調用設備ユニット
90が天井裏などに配置された建築物の室内において
は、各々の吹出装置96からの風量バランスが悪くなる
結果、室内全体の空調状態が不均一となって、空調効率
が低下するおそれがある。また、大量の空気が集中して
流出する部分から大きな騒音が発生することがある。
【0009】このような事態を防止するため、実際の施
工現場では、各吹出装置96間の風量バランスを良くす
るため、各空気流出口93における実際の風量を測定
し、風量が多いところでは各吹出装置96に風量調整用
機器を取り付けて風量調整を行うなどの対策が採られて
いる。しかし、このような風量バランス調整作業は困難
であるだけでなく、多くの労力と時間が必要である。ま
た、吹出装置96の前段において空気流を絞ると騒音発
生の原因となることもある。
【0010】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、箱体の外面に空気流入口と複数の空気流出口を備え
た空調用設備において、各空気流出口からの空気流出量
が均一で風量バランスに優れ、騒音が小さく、施工現場
での風量バランス調整作業が不要な空調用設備及びこれ
を備えた空調用設備ユニットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、箱体の外面
に空気流入口と複数の空気流出口とを備えた空調用設備
ユニットについて鋭意研究を行った結果、箱体の圧力損
失を高くすることによって各空気流出口の圧力格差を小
さくすることが可能であり、これによって、各空気流出
口からの空気流出量を均一化できることを解明した。そ
して、各空気流出口にオリフィスを設けることによって
箱体の圧力損失を高めることができることを知見し、本
発明を完成するに至ったものである。
【0012】前記課題を解決するため、本発明の空調用
設備は、箱体の外面に空気流入口と複数の空気流出口と
を備えた空調用設備であって、空気流出口に風量バラン
ス調整用のオリフィスを備えたことを特徴とする。ここ
で、箱体の外面とは、箱体の周面や上下面など、箱体の
外形を形成する全ての面を含む。このような構成とする
ことにより、箱体の圧力損失が高まり各空気流出口にお
ける圧力差を小さくすることが可能となるため、各空気
流出口からの空気流出量が均一化して風量バランスが良
好となり、施工現場での風量バランス調整作業が不要と
なる。また、特定の空気流出口から大量の空気が集中し
て流出することがなくなるため、騒音を減少させること
ができる。
【0013】この場合、オリフィスによる圧力損失を、
空気流出口に接続されるダクトにおける圧力損失より大
とすれば、ダクト長さの違いに起因する圧力損失の相違
による影響が小さくなり、ダクト先端の開口部から流出
する空気量が各々のダクト長さの違いによって大きくバ
ラつくことがなくなるため、風量バランスの悪化を防止
することができる。
【0014】また、オリフィスによる圧力損失を、0.
1〜10mmAqの範囲とすることにより、各種建築物
の天井裏などに配置される空調用設備として最適レベル
の風量バランスを得ることができるほか、風量の偏りが
なくなるため、騒音も低減することができる。
【0015】また、オリフィスの形状を、丸孔、多角形
孔、筒形状などとすることにより、騒音発生などの発生
を抑制しつつ箱体の圧力損失を高めることが可能となる
ため、各空気流出口における圧力差が小さくなり、各空
気流出口からの空気流出量が均一化して風量バランスが
良好となる。また、丸孔、多角形孔、筒形状をしたオリ
フィスの内径を変えてオリフィスの通過断面積を変更す
るだけで、箱体の圧力損失の程度を容易に変更すること
ができるため、箱体の形状、サイズあるいは施工現場の
状況に最適な風量バランスを得ることができる。
【0016】さらに、オリフィス内に、圧力損失を発生
させるための抵抗体を配置することにより、オリフィス
の内径を変えることなく、箱体の圧力損失を任意に設定
することが可能となるため、箱体の形状、サイズや空気
流出口に取り付けるダクトの長さなどに応じた、より細
かな圧力損失の設定を行うことができる。
【0017】この場合、抵抗体として、オリフィス内径
より外径が小さな板状部材をオリフィスを横断する状態
に配置した構造とすることができる。このような構造と
することにより、板状部材の面積を変えることによって
圧力損失を任意に設定することが可能となる。また、板
状部材を蝶形弁の弁体と同様に、オリフィス横断方向の
軸を中心として回動可能な構造とすれば、板状部材を回
動させて固定角度を変えることによって抵抗の度合いを
変えることができるため、施工現場において吹出口の変
更などの施工条件の変更が生じた場合でも圧力損失を調
整して的確に対応できる。
【0018】さらに、空気流入口から空気流出口までの
距離の増加に伴って、オリフィスの通過断面積を段階的
に小さくすることができる。空気流入口から空気流出口
までの距離が増加するほど、空気流入口から箱体内へ流
入する空気流の動圧の影響を受け易くなるので、空気流
入口から空気流出口までの距離の増加に伴って、オリフ
ィスの内径を段階的に小さくして圧力損失を高めること
によって、動圧の大きさに対応した圧力損失を与え、風
量バランスを良くすることができる。
【0019】なお、ダクトなどを介して空気流出口に圧
力損失の異なる吹出装置が取り付けられている場合、箱
体内の空気流は圧力損失の小さな方へ多く流入する傾向
があるので、圧力損失の小さな吹出装置が接続される空
気流出口に通過断面積の小さなオリフィスを配置するこ
とにより、風量バランスを良くすることができる。ま
た、長いダクトほど圧力損失が大であるため、長いダク
トが接続される空気流出口に通過断面積の大きなオリフ
ィスを取り付ければ、風量バランスを良くすることがで
きる。
【0020】また、オリフィスを、空気流出口に着脱可
能な構造とすることにより、施工現場の状況に応じたオ
リフィスを選択して取り付けることが可能となるため、
最適な風量バランスを得ることができるだけでなく、施
工後のメンテナンス性も向上する。また、施工完了後、
吹出装置までの距離の変更、圧力損失の異なる吹出装置
への変更などの各種レイアウト変更で風量バランスが崩
れた場合でも、オリフィスの交換を行うことによって、
再び風量バランスを良くすることができる。
【0021】また、本発明の空調用設備ユニットは、箱
体の外面に空気流入口と複数の空気流出口とを備え、複
数の空気流出口にフレキシブルダクトを接続するととも
に、他端に吹出装置を接続した空調用設備ユニットであ
って、空気流出口の少なくとも1以上に風量バランス調
整用のオリフィスを設け、複数の空気吹出装置からの風
量差を10%以内としたことを特徴とする。ここで、箱
体の外面とは、箱体の周面や上下面など、箱体の外形を
形成する全ての面を含む。
【0022】このような構成とすることにより、フレキ
シブルダクトを介して空気流出口に接続された各空気吹
出装置間の風量バランスが良くなるため、騒音が抑制さ
れ、施工現場での風量バランス調整作業も不要となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は第1実施形態の空調用設備
ユニットを示す斜視図、図2は図1のA−A線断面図、
図3は図1のB−B線断面図である。
【0024】本実施形態の空調用設備ユニット10は、
直方体状をしたチャンバ本体11の周面に空気流入口1
2と複数の空気流出口13とを備え、複数の空気流出口
13に風量バランス調整用のオリフィス14が設けられ
ている。また、空気流入口12は空調機器15に接続さ
れ、複数の空気流出口13にそれぞれフレキシブルダク
ト16の基端部が接続されるとともに、各フレキシブル
ダクト16の先端部に吹出装置17が取り付けられてい
る。
【0025】空調機器14から送り出された空気は、空
気流入口12からチャンバ本体11内へ入ってその内部
で複数方向に分散し、それぞれの空気流出口13のオリ
フィス14を通過して流出し、各フレキシブルダクト1
6を経由して移動した後、各吹出装置17から室内など
へ吹き出す。
【0026】空調用設備ユニット10の場合、複数の空
気流出口13にそれぞれオリフィス14が取り付けられ
ているため、チャンバ本体11における圧力損失が高く
なる結果、各空気流出口13における圧力差が小さくな
る。このため、各空気流出口13から流出する空気量が
均一化され、フレキシブルダクト16を通って各吹出装
置17から吹き出される空気量も均一化されて、優れた
風量バランスが得られる。また、特定の空気流出口13
から大量の空気が集中的に流出することがないので、騒
音を抑制することができる。
【0027】このように、空調用設備ユニット10は、
空調機器15からチャンバ本体11へ送り込まれた空気
を効率良く分散して、複数方向へ均一に送り出すことが
可能であるため、空調効率が向上する。また、これによ
って、施工現場での風量バランス調整作業が不要となる
ため、設置工事の省力化を図ることができる。
【0028】空調用設備ユニット10において、オリフ
ィス14による圧力損失は、空気流出口13に接続され
るフレキシブルダクト16における圧力損失より大であ
るため、フレキシブルダクト15の長さの相違によって
風量バランスが悪化するのを防止することが可能であ
り、複数の吹出装置17からの風量差を10%以内とす
ることができる。
【0029】また、オリフィス14による圧力損失は2
mmAq程度であるため、各種建築物の天井裏などに配
置される空調用設備として最適レベルの風量バランスを
得ることができる。なお、オリフィス14の形状はいず
れも円形で且つ内径は同一寸法であるため、どの位置に
おいても同一の圧力損失を得ることができる。
【0030】、空調用設備ユニット10の場合、オリフ
ィス14は空気流出口13に着脱可能であるため、施工
現場の状況に適したオリフィスを選択して取り付けるこ
とが可能であり、最適な風量バランスを得ることがで
き、施工後のメンテナンス性も優れている。また、施工
完了後、吹出装置17までの距離の変更、圧力損失の異
なる吹出装置への変更などの各種レイアウト変更で風量
バランスが崩れた場合でも、オリフィス14の交換を行
うことによって、再び風量バランスを良くすることがで
きる。
【0031】なお、空調用設備ユニット10では、チャ
ンバ本体11の周面に空気流入口12および複数の空気
流出口13を設けているが、これに限定するものではな
く、例えば、チャンバ本体11の上面に空気流入口12
を設け、チャンバ本体11の周面に複数の空気流出口1
3を設けた構造とすることもできる。
【0032】次に、図4を参照して、本発明の第2実施
形態について説明する。図4は第2実施形態である空調
用設備を示す縦断面図である。図4に示すように、空調
用設備20では、直方体状をしたチャンバ本体21の周
面に空気流入口22と複数の空気流出口23とを設け、
複数の空気流出口23にそれぞれ風量バランス調整用の
オリフィス24a,24b,24cを備え、空気流入口
22は空調機器25に接続されている。また、オリフィ
ス24a,24b,24cの通過断面積は、この順番で
段階的に小さくなっている。なお、図示していないが、
チャンバ本体21の外面側においては、複数の空気流出
口23に、それぞれフレキシブルダクトの基端部が接続
され、各フレキシブルダクトの先端部に吹出装置が取り
付けられる。
【0033】空調機器25から送り出された空気は、空
気流入口22からチャンバ本体21内へ入って、その内
部で複数方向に分散し、それぞれの空気流出口23のオ
リフィス24a,24b,24cを通過して流出し、各
フレキシブルダクト内を通過して、各吹出装置から室内
などへ吹き出される。
【0034】空調用設備20の場合、複数の空気流出口
23にはそれぞれオリフィス24a,24b,24cが
取り付けられているため、チャンバ本体21における圧
力損失が高くなる結果、各空気流出口23における圧力
差が小さくなる。このため、各空気流出口23から流出
する空気量が均一化され、優れた風量バランスが得られ
る。
【0035】このように、空調用設備20は、空調機器
25からチャンバ本体21へ送り込まれた空気を効率良
く分散して、複数方向へ均一に送り出すことができるた
め、複数の空気流出口23からの風量差を10%以内と
することが可能であり、空調効率を向上させることがで
きる。これによって、施工現場での風量バランス調整作
業が不要となるため、設置工事の省力化を図ることがで
きる。また、特定の空気流出口23から集中して空気が
流出することもなくなるため、騒音を抑制することがで
きる。
【0036】一方、空気流入口22から離れた位置にあ
る空気流出口23は、空気流入口22からチャンバ本体
21内へ流入する空気流の動圧の影響を受け易いが、空
調用設備20では、空気流入口22から空気流出口23
までの距離の増加に伴って、オリフィス24a,24
b,24cの通過断面積を段階的に小さくすることによ
って圧力損失を段階的に高めているため、動圧の大きさ
に対応した圧力損失が与えられ、各空気流出口23から
の空気流出量が均一化され、優れた風量バランスが得ら
れる。また、これによって、施工現場での風量バランス
調整作業も不要となる。
【0037】複数の空気流出口23にフレキシブルダク
トなどを介して連結されている吹出装置の圧力損失に格
差がある場合、チャンバ本体21内の空気流は圧力損失
の小さな吹出装置が連結されている方へ多く流入する傾
向があるので、圧力損失の小さな吹出装置へ接続される
空気流出口23に通過断面積の小さなオリフィス24a
を配置することにより、風量バランスを良くすることが
できる。また、空気流出口23に連結されるフレキシブ
ルダクトが長くなるほど圧力損失が大となるため、長い
フレキシブルダクトダクトが接続される空気流出口に通
過断面積の大きなオリフィス24aを取り付けることに
よって、風量バランスを良くすることができる。
【0038】空調用設備20において、オリフィス24
a,24b,24cは空気流出口23に着脱可能である
ため、施工現場の状況などに応じて適切なオリフィスを
選択して取り付けることによって最適な風量バランスを
得ることが可能であり、施工後のメンテナンス性の点に
おいても優れている。
【0039】なお、空調用設備20では、チャンバ本体
21の周面に空気流入口22および複数の空気流出口2
3を設けているが、これに限定するものではないので、
例えば、チャンバ本体21の上面に空気流入口22を設
け、チャンバ本体21の周面に複数の空気流出口23を
設けた構造とすることもできる。
【0040】次に、図5を参照して、本発明の第3実施
形態について説明する。図5は第3実施形態である空調
用設備を示す縦断面図である。
【0041】本実施形態の空調用設備30では、図5に
示すように、直方体状をしたチャンバ本体31の外面に
空気流入口32と複数の空気流出口33とが設けられ、
複数の空気流出口33にはそれぞれ風量バランス調整用
のオリフィス34を備え、空気流入口32は空調機器3
5に接続されている。なお、図示していないが、チャン
バ本体31の外面側において、複数の空気流出口33
に、それぞれフレキシブルダクトの基端部が接続され、
各フレキシブルダクトの先端部に吹出装置が取り付けら
れる。
【0042】また、各オリフィス34内には、圧力損失
を発生させるための抵抗体として、オリフィス34の内
径より外径が小さな板状部材36がオリフィス34を横
断する状態に取り付けられ、各板状部材36は、一般の
蝶形弁の弁体と同様、オリフィス34の横断方向の支持
部材37を中心にして回動可能である。
【0043】空調用設備30は、板状部材36を回動さ
せて固定角度を変えることによって抵抗の度合いを変え
ることが可能であるため、施工現場において、空気流出
口33に連結されているフレキシブルダクトや吹出装置
の変更などの施工条件の変更が生じた場合でも圧力損失
を調整して的確に対応できる。また、板状部材36の面
積を変えることによって圧力損失を変更することも可能
である
【0044】なお、空調用設備30では、チャンバ本体
31の周面に空気流入口32および複数の空気流出口3
3を設けているが、これに限定するものではないので、
例えば、チャンバ本体31の上面に空気流入口32を設
け、チャンバ本体31の周面に複数の空気流出口33を
設けた構造とすることもできる。
【0045】また、空調用設備30において、板状部材
36の支持部材37は垂直方向に形成されているが、こ
れに限定するものではないので、空気流入口32と複数
の空気流出口33との位置関係、チャンバ本体31の空
気流方向などに対応させ、支持部材37を水平方向ある
いは斜め方向に形成することもできる。
【0046】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0047】(1)箱体の外面に空気流入口と複数の空
気流出口とを備えた空調用設備において、空気流出口に
風量バランス調整用のオリフィスを備えたことにより、
箱体の圧力損失が高まり、各空気流出口における圧力差
を小さくすることが可能となるため、各空気流出口から
の空気流出量が均一化して風量バランスが良好となり、
施工現場での風量バランス調整作業が不要となる。ま
た、大量の空気が特定の空気流出口から集中して流出す
ることがなくなるので、騒音を抑制することができる。
【0048】(2)オリフィスによる圧力損失を、空気
流出口に接続されるダクトにおける圧力損失より大とす
ることにより、ダクト長さの違いに起因する圧力損失の
相違による影響が小さくなり、ダクト先端の開口部から
流出する空気量が各々のダクト長さの違いによって大き
くバラつくことがなくなるため、風量バランスの悪化を
防止することができる。
【0049】(3)オリフィスによる圧力損失を0.1
〜10mmAqの範囲とすることにより、各種建築物の
天井裏などに配置される空調用設備として最適レベルの
風量バランスを得ることができるほか、風量の偏りがな
くなるため、騒音を低減させることができる。
【0050】(4)オリフィスの形状を丸孔、多角形
孔、筒形状などとすることにより、騒音発生などの発生
を抑制しつつ箱体内の圧力損失を高めることが可能とな
るため、各空気流出口における圧力格差が小さくなり、
各空気流出口からの空気流出量が均一化して風量バラン
スが良好となる。また、丸孔、多角形孔、筒形状をした
オリフィスの内径を変えてオリフィスの通過断面積を変
更するだけで、箱体内の圧力損失の程度を容易に変更す
ることができるため、箱体の形状、サイズあるいは施工
現場の状況に最適な風量バランスを得ることができる。
【0051】(5)オリフィス内に、圧力損失を発生さ
せるための抵抗体を配置することにより、オリフィス内
径を変えることなく箱体内の圧力損失を任意に設定する
ことが可能となるため、箱体の形状、サイズや空気流出
口に取り付けるダクトの長さなどに応じた、より細かな
圧力損失の設定を行うことができる。
【0052】(6)抵抗体として、オリフィス内径より
外径が小さな板状部材をオリフィスを横断する状態に配
置することにより、板状部材の面積を変えることによっ
て圧力損失を任意に設定することが可能となる。また、
板状部材を一般的な蝶形弁の弁体と同様、オリフィス横
断方向の軸を中心として回動可能な構造とすれば、板状
部材を回動させて固定角度を変えることによって抵抗の
度合いを変えることができるため、施工現場において吹
出口の変更などの施工条件の変更が生じた場合でも圧力
損失を調整して的確に対応できる。
【0053】(7)空気流入口から空気流出口までの距
離の増加に伴って、オリフィスの通過断面積を段階的に
小さくすることにより、圧力損失を段階的に高めること
ができるようになるため、動圧の大きさに対応した圧力
損失を与えて、風量バランスを良くすることができる。
【0054】(8)オリフィスを、空気流出口に着脱可
能な構造とすることにより、施工現場の状況に応じたオ
リフィスを選択して取り付けることが可能となるため、
最適な風量バランスを得ることができるだけでなく、施
工後のメンテナンス性も向上する。また、施工完了後、
吹出装置までの距離の変更、圧力損失の異なる吹出装置
への変更などのレイアウト変更で風量バランスが崩れた
場合でも、オリフィスの交換を行うことによって、再び
風量バランスを良くすることができる。
【0055】(9)箱体の外面に空気流入口と複数の空
気流出口とを備え、複数の空気流出口にフレキシブルダ
クトを接続するとともに、他端に吹出装置を接続した空
調用設備ユニットであって、空気流出口の少なくとも1
以上に風量バランス調整用のオリフィスを設け、複数の
空気吹出装置からの風量差を10%以内とすることによ
り、各空気吹出装置間の風量バランスが良くなるので、
施工現場での風量バランス調整作業が不要となり、騒音
も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の空調用設備ユニットを示す斜視
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】第2実施形態の空調用設備を示す縦断面図であ
る。
【図5】第3実施形態の空調用設備を示す縦断面図であ
る。
【図6】従来の空調用設備ユニットを示す斜視図であ
る。
【図7】図6のX−X線断面図である。
【図8】図6のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
10 空調用設備ユニット 11,21,31 チャンバ本体 12,22,32 空気流入口 13,23,33 空気流出口 14,24a,24b,24c,34 オリフィス 15,25,35 空調装置 16 フレキシブルダクト 17 吹出装置 20,30 空調用設備 36 板材部材 37 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 首藤 和徳 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034−4 協 立エアテック株式会社内 Fターム(参考) 3L080 AA03 AA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体の外面に空気流入口と複数の空気流
    出口とを備えた空調用設備であって、前記空気流出口に
    風量バランス調整用のオリフィスを備えたことを特徴と
    する空調用設備。
  2. 【請求項2】 前記オリフィスによる圧力損失が、前記
    空気流出口に接続されるダクトにおける圧力損失より大
    であることを特徴とする請求項1記載の空調用設備。
  3. 【請求項3】 前記オリフィスによる圧力損失が、0.
    1〜10mmAqの範囲であることを特徴とする請求項
    1,2記載の空調用設備。
  4. 【請求項4】 前記オリフィスの形状が、丸孔、多角形
    孔、筒形状のうちの何れかであることを特徴とする請求
    項1〜3記載の空調用設備。
  5. 【請求項5】 前記オリフィス内に、圧力損失を発生さ
    せるための抵抗体を配置した請求項3,4記載の空調用
    設備。
  6. 【請求項6】 前記空気流入口から前記空気流出口まで
    の距離が大きくなるほど、前記オリフィスの通過断面積
    を小さくしたことを特徴とする請求項1〜5記載の空調
    用設備。
  7. 【請求項7】 前記オリフィスが、前記空気流出口に着
    脱可能であることを特徴とする請求項1〜6記載の空調
    用設備。
  8. 【請求項8】 箱体の外面に空気流入口と複数の空気流
    出口とを備え、複数の前記空気流出口にフレキシブルダ
    クトを接続するとともに、他端に吹き出し装置を接続し
    た空調用設備ユニットであって、前記空気流出口の少な
    くとも1以上に風量バランス調整用のオリフィスを設
    け、前記複数の空気吹き出し装置からの風量差を10%
    以内としたことを特徴とする空調用設備ユニット。
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