JP2015004455A - 低温吹出口装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 グリッド式システム天井の各モジュールにおいて、一つでモジュール全体に気流を均等に到達させられると共に、低温の調和空気を吹出す場合でも十分な到達範囲を確保でき、低コストで効率よく空気調和を行える低温吹出口装置を提供する。
【解決手段】 吹出口本体10における矩形開口断面の開口部に、調和空気の気流を複数の方向にそれぞれ案内する気流案内体30を配設すると共に、気流案内体30に重ねて制御板20を配設し、気流案内体30への調和空気の流入を制御板20で調整しつつ、モジュールの隅部近傍の吹出口位置から放射状に気流を進ませることから、制御板20が調和空気を適切に気流案内体30の案内羽根33に導いてこれに沿わせ、案内羽根33の案内性能を十分に発揮させられ、調和空気の気流を開口部11から確実に横向きに吹き出して、一つの吹出口からモジュールのほぼ全域に気流を均等に拡散させて空気調和を実現できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空気調和対象空間に調和空気を吹出して空気調和を行う吹出口装置に関し、特に、グリッド式システム天井用の吹出口装置に関する。
空気調和設備において、ダクトを通じて送られる調和空気を空気調和対象の室内空間に吹出す吹出口装置は、室内空間への調和空気の到達しやすさ等を考慮して天井に配設されることが多い。こうした吹出口装置を配設される天井が、ビル内のオフィス空間等のように、天井パネルや照明器具等を一つのシステムとして、共通の線状に連続する支持枠で支持して構成される、いわゆるシステム天井である場合には、吹出口装置も、支持枠に取付けられてシステム天井の一部をなす構造のものが採用される。
システム天井では、線状に配置された支持枠に沿って天井材や吹出口を配設する関係上、吹出口その他の取付け、取外しは支持枠に沿った一列分で取扱う必要があり、対象物である吹出口のみ取扱って着脱等行うような簡略な対応で済ませることができないという問題があった。このため、近年では、天井における吹出口を含む各種天井ユニットをより細かい単位でレイアウト可能にする、グリッド式のシステム天井の使用頻度が増大している。
従来のグリッド式のシステム天井(以降、グリッド天井と呼称)では、天井パネルや照明器具等を一つのシステムとして共通の格子(グリッド)状に組合わされた支持枠で支持しており、吹出口装置は、照明器具等他の機器と合わせて、一つのグリッドに収められる形で支持枠に取付けられ、天井の一部をなしている。そして、吹出口装置は、照明器具等他の天井配設機器との組合わせの関係で、室内空間に面するその開口部分は、一般に矩形(長方形)となっている。このような従来のグリッド天井用の吹出口装置の例として、特開2002−310493号公報に開示されるものがある。
特開2002−310493号公報
従来のグリッド天井は、複数のグリッドからなる正方形の基本モジュールを部屋の広さに応じて複数並べて組合わされて、一部屋の天井として形成されている。また、室内空間では、グリッド天井の一又は複数のモジュールを一区画として間仕切りが設けられる場合もあり、照明器具等他の天井配設機器との組合わせで用いられるグリッド天井用の吹出口装置は、グリッド天井のモジュールごとに配設されるのが一般的である。
このため、グリッド天井の場合、一モジュール単位で吹出口から居住域各部へ吹出気流が均等に到達することが望まれている。しかし、グリッド天井の場合、モジュールにおいて均等に分散配置される複数の照明器具のいずれかとの組合せで吹出口装置が配置される関係上、吹出口装置がモジュールの中央、すなわち、室内空間や間仕切りで仕切られた区画の中央に位置することは少なく、天井に吹出口が偏在した状態とならざるを得ない。
こうした偏った配置となる吹出口として、従来から天井で一般的に用いられる、四方向吹出しの角型吹出口装置を採用した場合、一モジュールの範囲で吹出口からの気流が到達しない領域が生じ、また、壁や間仕切りに近い側の吹出しにおいては、居住域でのドラフトを招くなど、気流の拡散性能に難があり、モジュール全体に均等に気流を到達させるには少なくとも二つの吹出口が必要となり、高コストとなってしまうという課題を有していた。
また、仮に、吹出気流が偏在しないようにガイドベーン(案内羽根)を適切に配置した構造を採用し、グリッド天井での偏った配置に対応できる吹出口を構成できたとしても、冷房効率向上のために一般的な冷房用空気より低温の調和空気を吹出して空気調和を行おうとする場合、室内空気との温度差で低温の調和空気がより下降しやすく、天井に沿って水平に進む力が弱くなるため、気流を水平向きとして周囲各方向に進行させることは難しく、気流の到達範囲を確保して十分な空気調和効果を得るのが困難になるという課題を有していた。
この他、グリッド天井で吹出口が偏った配置となる場合、吹出口に近い壁等の影響による、吹出気流の居住域への到達度合いの偏りを防ぐため、吹出口の壁に近い側には調和空気を吹出さないようにすることが考えられるが、単純に吹出し方向を限定すると、冷房の場合、調和空気が吹出されない部位の吹出口外縁部等の表面に、誘引された室内の温かい二次空気が接触することとなる。この吹出口外縁部は、調和空気と接触する他部分との熱伝導に伴い冷却されていることから、温かい二次空気の接触により結露の生じるおそれがあるという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、グリッド式システム天井の各モジュールにおいて、一つでモジュール全体に気流を均等に到達させられると共に、低温の調和空気を吹出す場合でも十分な到達範囲を確保でき、低コストで効率よく空気調和を行える低温吹出口装置を提供することを目的とする。
本発明に係る低温吹出口装置は、複数のグリッドを有する基本のモジュールを一又は複数組合わせてなるグリッド式のシステム天井に配設され、空気調和対象となる空間にダクトから供給された調和空気を天井に沿って略水平に吹出す、グリッド式のシステム天井用吹出口装置において、前記調和空気が通過する矩形開口断面の開口部を取囲んだ略箱状体として形成され、天井をなす前記モジュールの所定位置に配設され、前記ダクトと接続されて調和空気を供給され、調和空気を空気調和対象空間へ吹出す吹出口本体と、横方向に所定間隔を空けて並べられた複数の略板状の案内羽根を有して、前記吹出口本体内側の前記開口部に配設され、案内羽根間の空気通路部分に調和空気を通過させつつ、調和空気を案内羽根の並んだ向きに案内する一又は複数の気流案内体と、調和空気の通過可能な開口孔を複数穿設される略板状体で形成され、前記気流案内体の上側に重ねて配設され、気流案内体における案内羽根間の空気通路部分への調和空気の進入を一部制限する制御板とを備え、前記気流案内体が、略平行に並んだ複数の案内羽根の組からなる単位案内部を互いに向きを異ならせて複数組有し、又は、複数の気流案内体ごとに案内羽根の並ぶ向きを個別に設定され、且つ、前記複数組の単位案内部、又は、複数の気流案内体が、前記吹出口本体の開口部全体にわたって隙間無く並べて配置され、前記制御板が、気流案内体における案内羽根間の空気通路部分のうち、各案内羽根の上端から気流案内方向の前側所定範囲に前記開口孔を位置させる一方、各案内羽根の上端から気流案内方向の後側所定範囲を塞ぐ形状とされ、前記気流案内体の各単位案内部又は各気流案内体でそれぞれ案内された横向きの調和空気の気流が、吹出口装置を中心として放射状に進行しつつ、合成気流となって拡散するものである。
このように本発明によれば、吹出口本体における矩形開口断面の開口部に、調和空気の気流を複数の方向にそれぞれ案内する気流案内体を配設すると共に、気流案内体に重ねて制御板を配設し、気流案内体への調和空気の流入を制御板で調整した上で、気流案内体で調和空気の気流を案内して、モジュールの吹出口位置から放射状に気流を進ませることにより、制御板が調和空気を適切に案内羽根の上面に導いてこれに沿わせ、案内羽根の横方向案内性能を十分に発揮させることができ、調和空気の気流を開口部から確実に横向きに吹き出して、モジュールにおける広範囲の領域に、開口部からの吹出気流を拡散させる状態を得られることとなり、低温の調和空気の場合でも横方向の到達距離を十分に確保でき、モジュールにおいて吹出口からの気流の到達しない部位が生じにくく、一つの吹出口からモジュールのほぼ全域に気流を均等に拡散させて空気調和を実現でき、一モジュールに一つの吹出口を配置すれば足りることとなり、空気調和のコストを抑えられる。また、吹出口を照明器具等の天井配設機器との組合わせで、モジュールの中央でない箇所に配設される状態としても空気調和上の問題を生じることはなく、吹出口も含む全体で調和のとれた天井デザインと空気調和性能との両立が図れる。
また、本発明に係る低温吹出口装置は必要に応じて、前記気流案内体が、モジュールの四つの外辺のうち前記所定の隅部を挟む第一の外辺及び第二の外辺に近い部位で、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内する一もしくは複数の単位案内部を有し、又は、複数の気流案内体のうち前記第一の外辺及び第二の外辺に近い一部の気流案内体が、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内するものとされてなり、且つ、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、の大きさと、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部以外の他の単位案内部、又は、複数の気流案内体のうち残りの気流案内体、の大きさとを所定割合に設定して、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、から吹出される調和空気副部の吹出し量を、当該調和空気副部の気流を前記第一の外辺及び第二の外辺寄りの吹出口本体外縁部に到達可能とする一方、気流案内体の前記他の単位案内部、又は、前記残りの気流案内体、から吹出される調和空気主部に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行するように、調和空気主部の吹出し量より小さい所定量、とするものである。
このように本発明によれば、気流案内体に、モジュールの吹出口に近い第一の外辺及び第二の外辺に向けて気流を案内する一もしくは複数の単位案内部を設けるか、又は、複数の気流案内体のうち一部で第一の外辺及び第二の外辺に向けて気流を案内するようにし、且つ、一もしくは複数の単位案内部とその他の単位案内部との大きさの割合、又は一部の気流案内体と残りの気流案内体との大きさの割合を適切に設定して、気流案内体で調和空気を案内して一旦はいずれの方向にも調和空気の気流を吹出すようにしつつも、最終的にはモジュール各位置に均等に気流を拡散させることが可能な方向へ調和空気を向かわせるように、案内方向ごとの所定の調和空気吹出し量を与えつつ調和空気を吹出して、吹出口本体の空気調和対象空間に面する外縁部のいずれにも吹出した調和空気を到達させることにより、吹出口本体における外縁部等の表面のいずれにも、調和空気の吹出しに伴い誘引された二次空気が接触することはなく、冷房の場合に、調和空気により冷却されている吹出口本体の外縁部等の表面に温かい二次空気が接触することに伴う結露の発生を確実に防止することができ、吹出口表面での結露による汚染等の悪影響を回避できる。
また、本発明に係る低温吹出口装置は必要に応じて、前記気流案内体が、モジュールの四つの外辺のうち前記所定の隅部を挟む第一の外辺及び第二の外辺に近い部位で、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内する一もしくは複数の単位案内部を有し、又は、複数の気流案内体のうち前記第一の外辺及び第二の外辺に近い一部の気流案内体が、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内するものとされてなり、前記制御板の、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、における前記空気通路部分に連通する一の開口孔群の大きさと、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部以外の他の単位案内部、又は、複数の気流案内体のうち残りの気流案内体、における前記空気通路部分に連通する他の開口孔群の大きさとを所定割合に設定して、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、から吹出される調和空気副部の吹出し量を、当該調和空気副部の気流を前記第一の外辺及び第二の外辺寄りの吹出口本体外縁部に到達可能とする一方、気流案内体の前記他の単位案内部、又は、前記残りの気流案内体、から吹出される調和空気主部に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行するように、調和空気主部の吹出し量より小さい所定量、とするものである。
このように本発明によれば、気流案内体に、モジュールの吹出口に近い第一の外辺及び第二の外辺に向けて気流を案内する一もしくは複数の単位案内部を設けるか、又は、複数の気流案内体のうち一部で第一の外辺及び第二の外辺に向けて気流を案内するようにすると共に、制御板における一もしくは複数の単位案内部又は一部の気流案内体に通じる一の開口孔群と他の開口孔群との大きさの割合を適切に設定して、気流案内体で調和空気を案内して一旦はいずれの方向にも調和空気の気流を吹出すようにしつつも、最終的にはモジュール各位置に均等に気流を拡散させることが可能な方向へ全ての調和空気を向かわせるように、案内方向ごとの調和空気吹出し量を制御板の開口孔で制御しつつ調和空気を吹出して、吹出口本体の空気調和対象空間に面する外縁部のいずれにも吹出した調和空気を到達させることにより、吹出口本体における外縁部等の表面のいずれにも、調和空気の吹出しに伴い誘引された二次空気が接触することはなく、冷房の場合に、調和空気により冷却されている吹出口本体の外縁部等の表面に温かい二次空気が接触することに伴う結露の発生を確実に防止することができ、吹出口表面での結露による汚染等の悪影響を回避できる。
本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置の天井取付状態底面図である。 本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置の一部切欠正面図及び一部切欠右側面図である。 本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置における化粧グリル取外し状態の拡大底面図である。 本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置における制御板の平面図である。 本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置の天井取付状態における制御板、気流案内体、及び化粧グリルの要部拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置の一モジュールにおける水平方向の気流到達状態説明図である。 本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置の一モジュールにおける水平及び垂直方向の気流到達状態説明図である。 本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置の天井配置状態及び気流到達状態説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る低温吹出口装置を前記図1ないし図8に基づいて説明する。
前記各図において本実施形態に係る低温吹出口装置である吹出口装置1は、複数のグリッドを有する基本の正方形のモジュール80を一又は複数組合わせてなるグリッド式のシステム天井50に配設され、空気調和対象となる室内空間に調和空気を天井50に沿って略水平に吹出す吹出口装置であり、天井50をなす各モジュール80ごとに一つ、モジュール80の所定の隅部85近傍に配置されるものである。
この吹出口装置1は、詳細には、矩形開口断面の開口部11を取囲んだ略箱状体として形成され、天井50内でダクト51と接続されて空気調和対象の室内空間における天井50に配設される吹出口本体10と、この吹出口本体10内側の開口部11に配設されて調和空気の吹出す方向を複数の向きに案内する気流案内体30と、気流案内体30の上側に重ねて配設される略板状の制御板20と、吹出口本体10の開口部11及び各気流案内体30を覆う大きさの略板状体で形成され、調和空気を通過させる孔41を多数穿設されて吹出口本体10の室内側端部に配設される化粧グリル40とを備える構成である。
この吹出口装置1を隅部85に一つ取付けられ、天井50をなすモジュール80は、6×6=36のグリッドを組合わされてなる正方形となっており、このモジュール80の等長の四つの外辺部は、前記所定の隅部85を挟む第一の辺81及び第二の辺82と、前記吹出口本体10の開口部11長辺方向と平行な第一の辺81に対し平行となる第三の辺83と、前記吹出口本体10の開口部11長辺方向と直交する第二の辺82に対し平行となる第四の辺84とからなる。
前記吹出口本体10は、調和空気の通過する矩形開口断面の開口部11を取囲む、金属等の強度の高い材質製の略箱状体として形成され、天井50に格子状に組立配設されたグリッド式システム天井用の公知の支持枠52に照明器具53など他の天井配設機器と共に支持される構成である(図1参照)。
この吹出口本体10は、上部側面に一体に連結するネック部15を通じてダクト51から調和空気の供給を受け、開口部11に導入された調和空気を、空気調和対象の室内空間に面する下部から、気流案内体30による案内を経て、室内空間に吹出す仕組みである。
吹出口本体10側面のネック部15は、略楕円形、より厳密には長軸方向端部の半円形部分に挟まれた中間部分の外縁を直線状とする長円形の開口断面形状とされる筒体であり、天井50内で調和空気供給用のダクト51と接続される構成である。このネック部15が長円形の開口断面形状を有することに伴い、吹出口本体開口部11の長辺方向の端部にもネック部15の開口を十分に近付けることができ、こうした従来の円形開口断面形状のネック部から離れて調和空気の気流が到達しにくかったような箇所にも、調和空気を到達させやすい仕組みである。
また、略箱状をなす吹出口本体10の室内空間側の端部には、開口部11に対する外側方向に突出する額縁部12が形成される構成である。この額縁部12は、内方の開口部11とは反対側となる外方へ所定幅突出する部分を周方向へ連続させて略鍔状とし、さらにその最外周部分を上方へ起立状態とした形状とされる構成である。この額縁部12が、公知の取付用プレートを介して、あるいは直接、支持枠52に取付けられることで、吹出口本体10は天井50に固定される仕組みである。
前記気流案内体30は、矩形状の外枠31とその内側を仕切る複数の仕切板32とを有し、さらにこれら外枠31と仕切板32で囲まれる複数の領域ごとに、それぞれ単位案内部30a、〜、30jとして、複数の略板状の案内羽根33を、それぞれ前記各領域を横断する配置で、横方向に所定間隔を空けて平行に並べて取付けられ、且つこれら複数の案内羽根33の組からなる各単位案内部30a、〜、30jを互いに向きの異なる配置とされる状態で、吹出口本体10内側の開口部11における室内空間寄り位置に配設される構成である。
詳細には、気流案内体30の単位案内部30a、30b、30c、30d、30e、30f、30g、30h、30i、30jは、吹出口本体10の矩形の開口部11を外枠31と仕切板32で長辺方向に五つ、短辺方向に二つ、それぞれ分割して生じた十個の領域に、それぞれ設けられる構成である。言い替えると、十個の単位案内部30a、〜、30jが、開口部11全体にわたって隙間無く並べて配置された状態となっている。気流案内体30は、これら単位案内部をなす案内羽根33間の空気通路部分に調和空気を通過させつつ、調和空気を各単位案内部の案内羽根33の並んだ向きにそれぞれ案内することとなる。
前記気流案内体30では、特に、モジュール80の四つの外辺のうち前記所定の隅部85を挟む第一の外辺81及び第二の外辺82に近い部位の五つの単位案内部30f、〜、30jを、第一の外辺81及び/又は第二の外辺82に向けて気流を案内するものとされる。
加えて、気流案内体30の前記五つの単位案内部30f、〜、30jの大きさと、気流案内体の他の単位案内部30a、〜、30eの大きさとを所定割合に設定することで、気流案内体の前記五つの単位案内部30f、〜、30jから第一の外辺81及び/又は第二の外辺82に向けて吹出される調和空気(以降、調和空気副部と呼称する)の吹出し量を、この調和空気副部の気流が、第一の外辺81及び第二の外辺82寄りの吹出口本体10外縁の額縁部12に到達可能とする一方で、気流案内体30の前記他の単位案内部30a、〜、30eから吹出される調和空気(以降、調和空気主部と呼称する)に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行するように、調和空気主部の吹出し量より小さい所定量、としている。
言い替えると、気流案内体30の前記五つの単位案内部30f、〜、30jから、第一の外辺81及び/又は第二の外辺82に向けて吹出される調和空気副部の量が、この調和空気副部の気流が前記第一の外辺81及び第二の外辺82寄りの吹出口本体10外縁の額縁部12に到達しつつ、他方向に向かう調和空気主部の気流に誘引されて進行方向を変え、最終的にはモジュール80の三つの隅部86、87、88と吹出口装置1とに囲まれた領域90の方へ向かうものとなるように、気流案内体30における前記五つの単位案内部30f、〜、30jの大きさを設定することとなる。
具体的には、単位案内部30a、〜、30eと単位案内部30f、〜、30jとが、それぞれ吹出口本体10の矩形開口部11の長辺方向と短辺方向で一様な大きさとなっている場合、吹出口本体10の矩形開口部11の短辺方向における、第一の外辺81寄りの単位案内部30f、〜、30jの大きさと、第三の外辺83寄りの単位案内部30a、〜、30eの大きさとの割合が、例えば1:2.4程度となるように設定される。
なお、単位案内部30a、〜、30jは開口部11を長辺方向に五つに等分割し、且つ短辺方向に所定割合で二つに分割した大きさとして気流案内体30にそれぞれ設定しているが、数や大きさの設定はこれに限られるものではなく、長辺方向も不等分割とした形状としたり、単位案内部ごとに大きさが異なるようにすることもでき、例えば、第一の外辺81寄りの単位案内部と第三の外辺83寄りの単位案内部とで数を異ならせるようにしてもよい。
気流案内体30における各案内羽根33は、細長い矩形状の薄板を、長手方向に直交する断面形状が湾曲して全体に丸みを帯びた形状となるように形成されたものであり、板状の外枠31又は仕切板32に長手方向両端部を固定されて複数配設され、案内羽根33同士の平行に複数並んだ並び方向を気流案内方向とされる。
気流案内体30の各単位案内部30a、〜、30jにおいて、気流案内方向、すなわち、平行に並ぶ複数の案内羽根33の並ぶ向きは、単位案内部30a、〜、30jごとに独立した設定とされ、単位案内部30a、〜、30jごとに異ならせる他、必要に応じて一又は複数を同じ気流案内方向として形成するようにしてもかまわない。
各単位案内部のうち、モジュール80の第二の辺82に最も近い単位案内部30aからは、前記第三の辺83に向けて気流が案内される。すなわち、第一の単位案内部30aでは、案内羽根33の並ぶ方向が開口部短辺方向に対し時計回りに若干傾いた向き、例えば20°傾いた向き、となっており、調和空気主部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、他の単位案内部からの吹出しの影響も受けて、モジュール80の第二の辺82に沿って進んで拡散しながら、第三の辺83のうち第二の辺82に近い部位に向うこととなる。
続いて、第二の単位案内部30bでは、案内羽根33の並ぶ方向が開口部短辺方向に対し反時計回りに若干傾いた向き、例えば10°傾いた向き、となっており、前記第一の単位案内部30aからの吹出方向とは、30°ずれた向きへの吹出しとなる。この第二の単位案内部30bでは、調和空気主部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、他の単位案内部からの吹出しの影響も受けつつ、モジュール80の第三の辺83側に進んで拡散し、第三の辺83の中間部位辺りに向うこととなる。
第三の単位案内部30cでは、案内羽根33の並ぶ方向が前記第二の単位案内部30bにおける案内羽根33の並ぶ方向からさらに反時計回りに若干ずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し反時計回りに45°傾いた向き、となっており、前記第二の単位案内部30bからの吹出方向とは35°ずれた向きへの吹出しとなる。この第三の単位案内部30cでは、調和空気主部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、他の単位案内部からの吹出しの影響も受けつつ、モジュール80の第三の辺83側に進んで拡散し、第三の辺83のうちその中間部位より第四の辺84側に寄った部位辺りに向うこととなる。
第四の単位案内部30dでは、案内羽根33の並ぶ方向が前記第三の単位案内部30cにおける案内羽根33の並ぶ方向からさらに反時計回りに若干ずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し反時計回りに75°傾いた向き、となっており、前記第三の単位案内部30cからの吹出方向とは30°ずれた向きへの吹出しとなる。この第四の単位案内部30dでは、調和空気主部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、他の単位案内部からの吹出しの影響も受けつつ、モジュール80の第四の辺84側に進んで拡散し、第四の辺84のうち第三の辺83に近い部位に向うこととなる。
そして、第五の単位案内部30eでは、案内羽根33の並ぶ方向が、開口部短辺方向に対し反時計回りに90°回転して直交する向きからさらに反時計回りに若干ずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し反時計回りに105°傾いた向きとなっており、前記第四の単位案内部30dからの吹出方向とは30°ずれた向きへの吹出しとなる。この第五の単位案内部30eでは、調和空気主部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、他の単位案内部からの吹出しの影響も受けつつ、モジュール80の第四の辺84側に進んで拡散し、第四の辺84のうちその中間部位より第一の辺81側に寄った部位辺りに向うこととなる。
一方、照明器具53に近い側で、モジュール80の第二の辺82に最も近い第六の単位案内部30fでは、案内羽根33の並ぶ方向が、開口部短辺方向に対し時計回りに90°以上回転してずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し時計回りに90°傾いて直交する向きとなっており、調和空気副部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、モジュール80の第二の辺82側に進んで吹出口本体10の額縁部12を越えるよう拡散しつつも、他の単位案内部からの調和空気主部吹出しの影響を受けて誘引され、最終的には大部分が第三の辺83の方へ向うこととなる。そのため、モジュールの第二の辺82の位置に壁が配置される場合でも、壁の影響を受けて気流が偏ることはない。
また、同じ照明器具53に近い側の、第七の単位案内部30gでは、案内羽根33の並ぶ方向が、前記第六の単位案内部30fにおける案内羽根33の並ぶ方向と同じか、さらに時計回りにずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し時計回りに150°傾いた向きとなっている。この第七の単位案内部30gでは、調和空気副部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、モジュール80の第一の辺81と第二の辺82間の隅部側に進んで吹出口本体10の額縁部12を越えるよう拡散しつつも、他の単位案内部からの調和空気主部吹出しの影響を受けて誘引され、最終的には大部分が第三の辺83の方へ向うこととなる。そのため、モジュールの第一の辺81や第二の辺82の位置に壁が配置される場合でも、壁の影響を受けて気流が偏ることはない。
同じく、第八の単位案内部30hでは、案内羽根33の並ぶ方向が、前記第七の単位案内部30gにおける案内羽根33の並ぶ方向と同じか、さらに時計回りに大きくずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し時計回りに165°傾いた向きとなっている。この第八の単位案内部30hでは、調和空気副部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、モジュール80の第一の辺81側に進んで吹出口本体10の額縁部12を越えるよう拡散しつつも、他の単位案内部からの調和空気主部吹出しの影響を受けて誘引され、最終的には大部分が第三の辺83や第四の辺84の方へ向うこととなる。そのため、モジュールの第一の辺81の位置に壁が配置される場合でも、壁の影響を受けて気流が偏ることはない。
同じく、第九の単位案内部30iでは、案内羽根33の並ぶ方向が、開口部短辺方向に対し反時計回りに90°回転して直交する向きからさらに反時計回りに大きくずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し反時計回りに165°傾いた向きとなっている。この第九の単位案内部30iでは、調和空気副部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、モジュール80の第一の辺81側に進んで吹出口本体10の額縁部12を越えるよう拡散しつつも、他の単位案内部からの調和空気主部吹出しの影響を受けて誘引され、最終的には大部分が第四の辺84の方へ向うこととなる。そのため、モジュールの第一の辺81の位置に壁が配置される場合でも、壁の影響を受けて気流が偏ることはない。
そして、第十の単位案内部30jでは、案内羽根33の並ぶ方向が、前記第九の単位案内部30iにおける案内羽根33の並ぶ方向と同じか、時計回りにずれた向き、例えば、開口部短辺方向に対し反時計回りに150°傾いた向きとなっている。この第十の単位案内部30jでは、調和空気副部の気流は、開口部11から案内羽根33間を通って吹出した後、モジュール80の第一の辺81と第四の辺84間の隅部側に進んで吹出口本体10の額縁部12を越えるよう拡散しつつも、他の単位案内部からの調和空気主部吹出しの影響を受けて誘引され、最終的には大部分が第四の辺84の方へ向うこととなる。そのため、モジュールの第一の辺81の位置に壁が配置される場合でも、壁の影響を受けて気流が偏ることはない。
こうして、モジュール80の第一の辺81に近い側の各単位案内部30f、30g、30h、30i、30jによる調和空気副部の気流案内方向を、第一の辺81から遠い側の各単位案内部30a、30b、30c、30d、30eによる調和空気主部の気流案内方向に対して、上記で示したように、調和空気副部の気流が吹出口本体10の第一の辺81に近い部分の額縁部12各位置を越えて進行するように設定する一方、これら単位案内部30f、〜、30jにおける調和空気副部の吹出し量は、第一の辺81から遠い側の各単位案内部30a、〜、30eにおける調和空気主部の吹出し量に対し半分より少なくしていることで、これら単位案内部30f、〜、30jからの調和空気副部の吹出気流は、気流が額縁部12を越えた以降は、第一の辺81から遠い側の各単位案内部30a、〜、30eからの調和空気主部の吹出気流の誘引によりこれらの吹出気流と一体化する程度のものとなっており、気流の壁への貼り付きや吹出口直下への進行によるドラフトなど、居住域に対し悪影響を及ぼすようなことはない。
気流案内体30の単位案内部30a、〜、30jが、各単位案内部30a、〜、30jごとに気流を案内する向きを個別に設定され、特に、主要な単位案内部30a、〜、30eで案内された調和空気主部の吹出気流が、モジュール80における、前記所定の隅部85を除くモジュールの三つの隅部86、87、88と吹出口装置1とに囲まれた領域90で、吹出口装置1を中心に放射状に進行することで、それぞれの吹出気流が相互に誘引等の影響を及して合成気流となり、前記領域90で単独の吹出気流の到達範囲より広い範囲に拡散していくこととなる。
前記制御板20は、調和空気の通過可能な開口孔21を複数穿設される薄板で形成され、気流案内体30の上側に重ねて配設され、気流案内体30における案内羽根33間の空気通路部分への調和空気の進入を一部制限する構成である。
詳細には、制御板20は、気流案内体30における案内羽根33間の空気通路部分上部のうち、各案内羽根33の上端から気流案内方向の前側所定範囲に開口孔21をそれぞれ位置させる一方、各案内羽根33の上端から気流案内方向の後側所定範囲には非開口部分を位置させて、案内羽根33間の空気通路部分上部を一部塞ぐような孔配置形状とされる。
こうして、制御板20の各開口孔21が案内羽根33の上面の近くに位置して、流路断面積を絞って調和空気の流速を高めつつ、調和空気を適切に案内羽根33の上面に導いてこれに沿わせる一方、非開口部分で調和空気が案内羽根33に沿わずに空気通路部分を下方へ進行するのを抑えられる。これにより、調和空気に対する案内羽根33の横方向への案内性能を十分に発揮させることができ、調和空気の気流を確実に横向きに吹き出せることとなり、室内空気との温度差で下降しやすい低温の調和空気の場合でも、吹出気流の横方向への到達距離を十分に確保できる。
制御板20の各開口孔21は、全体として、吹出口から吹出す空気量を大とする場合には大きく、また、空気量を小とする場合には小さくするか、一部の開口孔を穿設せずに閉じたものとするなど、吹出し空気量に応じた開口面積とされる。
この制御板の各開口孔の大きさを、環境ごとの調和空気の多様な要求量や、調和空気の略水平各方向への吹出しパターンに合わせて調整し、最適な開口面積を設定することにより、適切な空気量を得るだけにとどまらず、案内羽根33で案内される調和空気の気流速度を安定させることができる。このように開口孔21の大きさを調整する他に、開口孔の位置や孔形状の微調整を行うことでも、同様の効果を得ることができる。
なお、制御板20の使用に際しては、あらかじめ吹出し空気量に合わせた複数種類の大きさの開口孔をそれぞれ穿設した複数の制御板を用意して、実際の設置箇所における吹出口装置の使用空気量に合わせた開口孔の制御板を選択して用いるようにすることができる。
前記化粧グリル40は、調和空気を抵抗なく通過させられる大きさの多数の孔41を所定の規則的配置で穿設される略板状体であり、吹出口本体10の開口部11及び気流案内体30を覆い隠すようにして、吹出口本体10の室内側端部に取付けられるものである。この化粧グリル40の孔41は十分な大きさで多数穿設され、化粧グリル40は開口率を大きく設定されていることから、内側の気流案内体30を室内側から見えにくくしつつ、気流案内体30で案内される調和空気の気流の吹出しに影響を与えることはない。
なお、化粧グリルの孔形状は図1に示すような正方形に限られるものではなく、矩形や六角形などの多角形、円や楕円等、他の形状としてもかまわない。
次に、前記構成に基づく吹出口装置における気流案内状態について説明する。ダクト51から供給された調和空気は、吹出口装置1のネック部15を通じてスムーズに吹出口本体10の開口部11へ進行し、矩形状の開口部11に配置された制御板20の開口孔21を通って、さらに室内空間寄りに位置する気流案内体30に到達する。
気流案内体30に達した調和空気は、気流案内体30の各単位案内部30a、〜、30jにおける案内羽根33間の空気通路部分を進むが、制御板20の開口孔21が空気通路部分の一部にのみ通じていることから、調和空気は各案内羽根33の上面に沿って流れ、案内羽根33による案内の影響を強く受ける状態となり、案内羽根形状に従って横向きの速度成分を大きくした気流となる。
そして、調和空気は、各単位案内部30a、〜、30jでそれぞれ所定方向に並んだ案内羽根33に案内されて、これら案内羽根33の並んだ方向に進み、さらに化粧グリル40の孔41を経て、室内空間に横向きに吹出す。
こうして、調和空気の気流が、気流案内体30の各単位案内部30a、〜、30jにおける案内羽根33の配置に従ってそれぞれ案内されて、各方向に向かう中、モジュール80における吹出口本体10開口部11と三つの隅部86、87、88とに囲まれた領域90において、開口部11を中心に放射状に進行する状態が得られ、気流同士が相互に影響を与えながら一群の合成気流となって拡散することで、前記領域90に気流が均等に配分され、モジュール80の範囲の室内空間全域に吹出気流が拡散する状態となる。すなわち、モジュール80の隅部85近傍に偏って配設された吹出口装置1からも、室内空間に対する空気調和を均一に実行できることとなる。
また、単位案内部30a、〜、30jのうち、第一の辺81に近い各単位案内部30f、〜、30jから、調和空気副部が吹出口本体10における第一の辺81に近い部位の額縁部12を越えて進むように吹出すことで、いずれの方向についても、吹出口本体10外縁の額縁部12をはじめとする吹出口本体10の表面や化粧グリル40が、調和空気の気流により、室内空間の空気から隔離されることとなり、調和空気の吹出しに伴い吹出口付近へ誘引される二次空気と、調和空気で冷やされた吹出口装置1表面各部との接触を阻止でき、吹出口装置1表面各部における結露の発生やこれによる表面の汚染を防ぐことができる。
このように、本実施形態に係る低温吹出口装置においては、吹出口本体10における矩形開口断面の開口部11に、調和空気の気流を複数の方向にそれぞれ案内する気流案内体30を配設すると共に、気流案内体30に重ねて制御板20を配設し、気流案内体30への調和空気の流入を制御板20で調整した上で、気流案内体30で調和空気の気流を案内して、モジュール80の所定の隅部近傍における吹出口位置から放射状に気流を進ませることにより、制御板20が調和空気を適切に案内羽根33の上面に導いてこれに沿わせ、案内羽根33の横方向案内性能を十分に発揮させることができ、調和空気の気流を開口部11から確実に横向きに吹き出して、モジュール80における三つの隅部86、87、88と吹出口本体10開口部11とに囲まれた広範囲の領域に、開口部11からの吹出気流を拡散させる状態を得られることとなり、低温の調和空気の場合でも横方向の到達距離を十分に確保でき、モジュール80において吹出口からの気流の到達しない部位が生じにくく、一つの吹出口からモジュール80のほぼ全域に気流を均等に拡散させて空気調和を実現でき、一モジュールに一つの吹出口を配置すれば足りることとなり、空気調和のコストを抑えられる。また、吹出口を照明器具等の天井配設機器との組合わせで、モジュールの中央でない箇所に配設される状態としても空気調和上の問題を生じることはなく、吹出口も含む全体で調和のとれた天井デザインと空気調和性能との両立が図れる。
なお、前記実施形態に係る低温吹出口装置においては、気流案内体30が十組の単位案内部30a、〜、30jを有して、吹出口本体10の矩形状の開口部11から、各単位案内部30a、〜、30jごとに調和空気の気流をそれぞれ案内して十方向に吹出す構成としているが、この他、気流案内体が十以外の複数組となる単位案内部を有する構成とすることもでき、前記第1の実施形態同様、それぞれの単位案内部ごとに気流を案内する向きを適切に設定することで、各単位案内部で案内された吹出気流が、モジュール80における、吹出口に近い隅部85を除くモジュールの三つの隅部86、87、88と吹出口装置とに囲まれた領域90で、吹出口装置を中心に放射状に進行して、前記領域90に均等に拡散することができ、モジュール80の範囲の室内空間全域に空気調和の効果を与えることができる。
また、前記実施形態に係る低温吹出口装置においては、気流案内体30における第一の外辺81及び第二の外辺82に近い部位の五つの単位案内部30f、〜、30jの大きさを、他の五つの単位案内部30a、〜、30eの大きさに対し所定割合に設定して、単位案内部30f、〜、30jから吹出される調和空気副部の吹出し量を調整し、この調和空気副部の気流を第一の外辺81及び第二の外辺82寄りの吹出口本体10外縁の額縁部12に到達可能とする一方、気流案内体30の他の単位案内部30a、〜、30eから吹出される調和空気主部に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行するような構成としているが、これに限らず、制御板20の開口孔21のうち、気流案内体30の前記五つの単位案内部30f、〜、30jにおける前記空気通路部分に連通する一の開口孔群の大きさと、気流案内体30の他の単位案内部30a、〜、30eにおける前記空気通路部分に連通する他の開口孔群の大きさとを所定割合に設定して、単位案内部30f、〜、30jから吹出される調和空気副部の吹出し量を他の単位案内部30a、〜、30eから吹出される調和空気主部より小さい所定量に調整し、この調和空気副部の気流を第一の外辺81及び第二の外辺82寄りの吹出口本体10外縁の額縁部12に到達可能とする一方、気流案内体30の他の単位案内部30a、〜、30eから吹出される調和空気主部に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行するようにする構成とすることもできる。
この場合も、前記実施形態と同様、モジュール80の隅部85近傍に偏って配設された吹出口装置から室内空間に対する空気調和を均一に実行できる状態を確保しつつ、吹出口本体10外縁の額縁部12をはじめとする吹出口本体10の表面や化粧グリル40が、調和空気の気流により室内空間の空気から隔離されることとなり、調和空気の吹出しに伴い吹出口付近へ誘引される二次空気と、調和空気で冷やされた吹出口装置表面各部との接触を阻止でき、吹出口装置表面各部における結露の発生やこれによる表面の汚染を防ぐことができることとなる。
また、前記各実施形態に係る低温吹出口装置においては、吹出口本体10の開口部11全体に一つの気流案内体30を配設し、この気流案内体30における複数の領域にそれぞれ複数の案内羽根33を並べて取付けて、気流案内体30に気流案内方向の異なる複数の単位案内部30a、〜、30jを設定する構成としているが、これに限らず、吹出口本体の開口部に、案内羽根を一方向に並べた小型の気流案内体を、開口部全体にわたって隙間無く並べるようにして複数配設し、各気流案内体における気流案内方向を互いに異ならせることで、全体として複数の気流案内方向を得る構成とすることもでき、気流案内体が一つの場合と同様、気流が吹出口装置を中心に放射状に進行する状態を得られることに加え、気流案内体を気流案内方向の異なるものに容易に交換することができ、気流案内体の交換や入れ替えで吹出し状態の調整の幅が広がり、より適切な吹出し状態を手軽に得られることとなる。
この場合も、複数の気流案内体のうちモジュール80の第一の外辺81及び第二の外辺82に近い一部の気流案内体が、第一の外辺81及び/又は第二の外辺82に向けて気流を案内するものとし、且つ、前記一部の気流案内体の大きさと、複数の気流案内体のうち残りの気流案内体の大きさとを所定割合に設定したり、制御板の開口孔のうち、前記一部の気流案内体における前記空気通路部分に連通する一の開口孔群の大きさと、前記残りの気流案内体における前記空気通路部分に連通する他の開口孔群の大きさとを所定割合に設定する構成にできる。
これにより、一部の気流案内体から第一の外辺81及び/又は第二の外辺82に向けて吹出される調和空気副部の吹出し量を、前記残りの気流案内体から吹出される調和空気主部より小さい所定量に調整し、調和空気副部の気流を第一の外辺81及び第二の外辺82寄りの吹出口本体10外縁の額縁部12に到達可能とする一方、調和空気主部に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行する状態を得ることができ、モジュール80の隅部85近傍に偏って配設された吹出口装置から室内空間に対する空気調和を均一に実行できる状態を確保しつつ、吹出口本体10外縁の額縁部12をはじめとする吹出口本体10の表面や化粧グリル40が、調和空気の気流により室内空間の空気から隔離されることとなり、調和空気の吹出しに伴い吹出口付近へ誘引される二次空気と、調和空気で冷やされた吹出口装置表面各部との接触を阻止でき、吹出口装置表面各部における結露の発生やこれによる表面の汚染を防ぐことができる。
また、前記実施形態に係る低温吹出口装置においては、気流案内体30の室内空間側に化粧グリル40を配設する構成としているが、これに限らず、化粧グリル等を設けず、室内空間側に気流案内体が露出状態となっている構成とすることもでき、化粧グリルの孔通過に伴って気流が何らかの影響を受ける可能性を完全に排除して、気流案内体による案内機能を最大限に発揮させられることとなる。
1 吹出口装置
10 吹出口本体
11 開口部
12 額縁部
15 ネック部
20 制御板
21 開口孔
30 気流案内体
30a、30b、30c、30d、30e 単位案内部
30f、30g、30h、30i、30j 単位案内部
31 外枠
32 仕切板
33 案内羽根
40 化粧グリル
41 孔
50 天井
51 ダクト
52 支持枠
53 照明器具
80 モジュール
81、82、83、84 辺
85、86、87、88 隅部
90 領域

Claims (3)

  1. 複数のグリッドを有する基本のモジュールを一又は複数組合わせてなるグリッド式のシステム天井に配設され、空気調和対象となる空間にダクトから供給された調和空気を天井に沿って略水平に吹出す、グリッド式のシステム天井用吹出口装置において、
    前記調和空気が通過する矩形開口断面の開口部を取囲んだ略箱状体として形成され、天井をなす前記モジュールの所定位置に配設され、前記ダクトと接続されて調和空気を供給され、調和空気を空気調和対象空間へ吹出す吹出口本体と、
    横方向に所定間隔を空けて並べられた複数の略板状の案内羽根を有して、前記吹出口本体内側の前記開口部に配設され、案内羽根間の空気通路部分に調和空気を通過させつつ、調和空気を案内羽根の並んだ向きに案内する一又は複数の気流案内体と、
    調和空気の通過可能な開口孔を複数穿設される略板状体で形成され、前記気流案内体の上側に重ねて配設され、気流案内体における案内羽根間の空気通路部分への調和空気の進入を一部制限する制御板とを備え、
    前記気流案内体が、略平行に並んだ複数の案内羽根の組からなる単位案内部を互いに向きを異ならせて複数組有し、又は、複数の気流案内体ごとに案内羽根の並ぶ向きを個別に設定され、且つ、
    前記複数組の単位案内部、又は、複数の気流案内体が、前記吹出口本体の開口部全体にわたって隙間無く並べて配置され、
    前記制御板が、気流案内体における案内羽根間の空気通路部分のうち、各案内羽根の上端から気流案内方向の前側所定範囲に前記開口孔を位置させる一方、各案内羽根の上端から気流案内方向の後側所定範囲を塞ぐ形状とされ、
    前記気流案内体の各単位案内部又は各気流案内体でそれぞれ案内された横向きの調和空気の気流が、吹出口装置を中心として放射状に進行しつつ、合成気流となって拡散することを
    特徴とする低温吹出口装置。
  2. 前記請求項1に記載の低温吹出口装置において、
    前記気流案内体が、モジュールの四つの外辺のうち前記所定の隅部を挟む第一の外辺及び第二の外辺に近い部位で、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内する一もしくは複数の単位案内部を有し、又は、複数の気流案内体のうち前記第一の外辺及び第二の外辺に近い一部の気流案内体が、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内するものとされてなり、且つ、
    気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、の大きさと、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部以外の他の単位案内部、又は、複数の気流案内体のうち残りの気流案内体、の大きさとを所定割合に設定して、
    気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、から吹出される調和空気副部の吹出し量を、当該調和空気副部の気流を前記第一の外辺及び第二の外辺寄りの吹出口本体外縁部に到達可能とする一方、気流案内体の前記他の単位案内部、又は、前記残りの気流案内体、から吹出される調和空気主部に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行するように、調和空気主部の吹出し量より小さい所定量、とすることを
    特徴とする低温吹出口装置。
  3. 前記請求項1に記載の低温吹出口装置において、
    前記気流案内体が、モジュールの四つの外辺のうち前記所定の隅部を挟む第一の外辺及び第二の外辺に近い部位で、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内する一もしくは複数の単位案内部を有し、又は、複数の気流案内体のうち前記第一の外辺及び第二の外辺に近い一部の気流案内体が、前記第一の外辺及び/又は第二の外辺に向けて気流を案内するものとされてなり、
    前記制御板の、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、における前記空気通路部分に連通する一の開口孔群の大きさと、気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部以外の他の単位案内部、又は、複数の気流案内体のうち残りの気流案内体、における前記空気通路部分に連通する他の開口孔群の大きさとを所定割合に設定して、
    気流案内体の前記一もしくは複数の単位案内部、又は、前記一部の気流案内体、から吹出される調和空気副部の吹出し量を、当該調和空気副部の気流を前記第一の外辺及び第二の外辺寄りの吹出口本体外縁部に到達可能とする一方、気流案内体の前記他の単位案内部、又は、前記残りの気流案内体、から吹出される調和空気主部に調和空気副部が誘引されて、最終的に調和空気主部と同じ方へ進行するように、調和空気主部の吹出し量より小さい所定量、とすることを
    特徴とする低温吹出口装置。
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