JPH07524B2 - ピレスロイド系農薬組成物 - Google Patents

ピレスロイド系農薬組成物

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JPH07524B2
JPH07524B2 JP61066542A JP6654286A JPH07524B2 JP H07524 B2 JPH07524 B2 JP H07524B2 JP 61066542 A JP61066542 A JP 61066542A JP 6654286 A JP6654286 A JP 6654286A JP H07524 B2 JPH07524 B2 JP H07524B2
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茂 丸山
孝三 辻
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、有効成分としてのピレスロイド系化合物およ
び溶剤としてのポリエチレングリコールまたはポリプロ
ピレングリコールを含有し室温で液状を呈することを特
徴とする農薬組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 通常、農薬は有効成分を、容易にかつ効率よく散布して
農薬の効力を最大限に発揮させるために種々の製剤型に
製剤されて使用されている。
これらの各種製剤のうち、油剤および乳剤は、有効成分
をキシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤に溶解し、必要
に応じて合成界面活性剤を加え溶液化したものであり、
そのまま、または水で希釈して乳濁液として散布するも
のである。
〈発明が解決しようとする問題点〉 一般に従来の油剤、乳剤は、農薬原体と合成界面活性剤
および多量のキシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤から
成り、その製剤中に含まれるキシレンなどの溶剤の引火
性、悪臭、合成界面活性剤およびキシレンなどによる人
畜、小動物に対する毒性や刺激性、作物に対する薬害等
の問題が生ずる場合がある。
最近、農業用農薬としても使用されつつあるピレスロイ
ド系化合物の油剤や乳剤においても上記のような問題点
を有することにより、問題の少ない製剤の開発が望まれ
ている。
〈問題を解決するための手段〉 これらの状況に鑑み、本発明者らは、ピレスロイド系化
合物の製剤化における毒性軽減処方について、種々研究
を重ねた結果、有効成分としてピレスロイド系化合物を
含有し溶剤としてポリエチレングリコールまたはポリプ
ロピレングリコールを使用することにより、毒性が軽減
され、溶剤の引火による火災の危険性の少ない、より安
全な製剤処方を見い出し本発明を完成した。
即ち、本発明は、有効成分としてのピレスロイド系化合
物および溶剤としてのポリエチレングリコールまたはポ
リプロピレングリコールを含有し、室温で液状を呈する
ことを特徴とする農薬組成物に関するものである。
以下に本発明の組成物につき説明する。
本発明に用いるピレスロイド系化合物としては、例えば
下記の化合物があげられるが、これらに限定されるもの
ではなく、またそれらの光学活性体も含まれるものであ
る。
これらのピレスロイド系化合物は、1種または2種以上
混合してもよい。また他の農薬たとえば、有機リン剤、
カーバメート剤などを併用することもできる。
本発明において、ポリエチレングリコールとしては、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコールなどの低
分子量のものから平均分子量が10,000までのポリエチレ
ングリコールが用いられ、好ましくは、平均分子量が20
0〜600のポリエチレングリコールがあげられる。
ポリプロピレングリコールとしては、ジプロピレングリ
コールをはじめ平均分子量が4,000までのポリプロピレ
ングリコールを用いることができるが、乳剤として使用
する場合には乳化性、溶解性等の点で、平均分子量134
〜300のポリプロピレングリコールが好ましい。
本発明の農薬組成物の有効成分としてのピレスロイド系
化合物の含量は、通常0.1〜50%の範囲で使用し得る
が、好ましくは、0.1〜20%の範囲である。また溶剤と
してのポリエチレングリコールまたはポリプロピレング
リコールを50〜99%、好ましくは80〜99%含有する。
本発明の組成物において、必要に応じポリエチレングリ
コールとポリプロピレングリコールを併用することもで
き、また、他の溶剤、界面活性剤および安定剤などを補
助剤として併用することもできる。
上述の本発明組成物は、これをそのまま、あるいは水で
希釈することにより油剤や乳剤として使用することがで
きる。
本発明の組成物は従来処方の製剤に比し、製造時および
散布時における引火による火災の危険性の減少や吸入や
接触毒性の減少など安全性が大巾に改善されると共に殺
虫効力、乳化安定性および有効成分の安定性においても
すぐれている。
〈実施例〉 以下、実施例および試験例で、本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、有効成分としてのピレスロイド系化合物は前記の
化合物番号で示し、また部は重量部を表わす。
実施例1 各々化合物(1)、5部または10部に夫々ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール(平均分子量200)、ポリエチレングリコール
(平均分子量300)またはポリエチレングリコール(平
均分子量600)を加え、100部とし、よく攪拌することに
より、夫々有効成分含量が5%および10%の本発明組成
物が得られる。
実施例2 各々化合物(1)20部、30部、40部または50部に夫々ポ
リエチレングリコール(平均分子量200)、ポリエチレ
ングリコール(平均分子量300)またはポリエチレング
リコール(平均分子量600)を加え、100部とし、よく攪
拌することにより、夫々有効成分含量20%、30%、40%
および50%の本発明組成物が得られる。
実施例3 各々化合物(2)、(3)、(4)、(5)または
(6)5部または10部に、夫々ポリエチレングリコール
(平均分子量200)、ポリエチレングリコール(平均分
子量300)またはポリエチレングリコール(平均分子量6
00)を加え、100部とし、よく攪拌することにより、夫
々有効成分含量が5%および10%の本発明組成物が得ら
れる。
実施例4 各々化合物(1)、(2)、(3)または(6)を5
部、10部、20部、30部、40部または50部に、夫々ポリプ
ロピレングリコール(平均分子量200)を加え、100部と
し、よく攪拌することにより、夫々有効成分含量が5
%、10%、20%、30%、40%および50%の本発明組成物
が得られる。
実施例5 化合物(1)5部とポリエチレングリコール(平均分子
量200)90部およびポリエチレングリコール(平均分子
量6,000)5部を混合することにより、本発明組成物が
得られる。
実施例6 化合物(1)5部とジエチレングリコール80部およびポ
リエチレングリコール(平均分子量6,000)15部を混合
することにより、本発明組成物が得られる。
実施例7 化合物(1)5部、O−O−ジメチル−O−(3−メチ
ル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエートを5部お
よびポリエチレングリコール(平均分子量200)90部を
混合することにより、本発明組成物が得られる。
実施例8 化合物(2)5部とポリエチレングリコール(平均分子
量300)50部およびポリプロピレングリコール(平均分
子量200)45部を混合することにより、本発明組成物が
得られる。
実施例9 化合物(2)5部とポリエチレングリコール(平均分子
量300)85部およびポリプロピレングリコール(平均分
子量400)5部を混合することにより、本発明組成物が
得られる。
実施例10 各々化合物(3)を20部または30部に夫々ポリエチレン
グリコール(平均分子量600)を加え、100部とし、よく
攪拌することにより夫々有効成分含量が20%および30%
の本発明組成物が得られる。
実施例11 化合物(4)を20部とポリエチレングリコール(平均分
子量200、300または600)80部を混合することにより有
効成分含量が20%の本発明組成物が得られる。
実施例12 各々化合物(5)20部または30部に夫々ポリエチレング
リコール(平均分子量600)を加え、100部としよく攪拌
することにより夫々有効成分含量が20%および30%の本
発明組成物が得られる。
実施例13 各々化合物(6)20部、30部、40部または50部に、夫々
ポリプロピレングリコール(平均分子量200、300または
600)を加え、100部とし、よく攪拌することにより、夫
々有効成分含量が20%、30%、40%および50%の本発明
組成物が得られる。
試験例1 前記実施例で得られた本発明の農薬組成物につき、下記
に示す試験法によって乳化安定性を観察した。
250ml容共栓付シリンダー内に3度硬水100mlを入れ、上
部より下表に示す本発明農薬組成物を0.1ml加え1分間3
0回転倒を繰り返し乳化させた後シリンダーを15分間20
℃の恒温水槽内に保ち、その後乳化液の安定性を見た。
判定は、◎は分離したオイル・クリームがほとんど見ら
れないもの、○は若干見られるものの実用上は問題がな
いものとして表示した。
結果を第1表に示す。
試験例2 前記実施例5〜8で得られた本発明の農薬組成物につい
て、試験例1と同様にして行った試験法によって、乳化
安定性を観察した。
結果を第2表に示す。
乳化安定性の判定は試験例1と同様である。上記結果よ
り、本発明組成物の乳化安定性が良好であることがわか
る。
試験例3 本発明の農薬組成物についてICR系6週令の雄マウスを
用いて急性経口毒性試験を行いLD50値を求めた。
また、同時に下記の従来処方(A)によって作製した乳
剤を対照として用いた。
従来処方(A)−(1) 化合物(1)、(3)、(4)、(5)または(6)を
10部、ソルポール3005X(東邦化学(株)製の乳化剤)1
0部およびキシレン80部を混合することにより、従来処
方の乳剤が得られる。
従来処方(A)−(2) 化合物(2)5部、ソルポール3005X、7部およびキシ
レン88部を混合することにより、従来処方の乳剤が得ら
れる。
結果を第3表に示す。
上記データより、本発明農薬組成物は従来のキシレン処
方の組成物に比し、毒性が大巾に軽減されることが明ら
かである。
試験例4 下記の本発明の農薬組成物について、加熱保存試験を行
ない有効成分の分解率を測定した。
結果を第4表に示す。
上記結果から明らかなように、本発明組成物中で有効成
分は安定であった。
試験例5 本発明の農薬組成物各々25ppmの薬剤希釈液を調整し、
これをスプレーガンを用いて40ml/ポット鉢植えカンラ
ンへ散布した。風乾後、カンランの葉を切り取り、直径
9.0cmのポリカップへハスモンヨトウ(8令幼虫)10頭
と共に入れ、3日後に生、苦、死虫を観察し、死虫率を
求めた。
また、同時に前記従来処方(A)−(2)および下記従
来処方(B)によって作製した乳剤を対照として用い
た。
従来処方(B) 化合物(3)5部、ソルポールH770(東邦化学(株)製
の乳化剤)10部およびキシレン85部を混合することによ
り、従来処方の乳剤が得られる。
結果を第5表に示す。
上記データより、本発明の農薬組成物は従来のキシレン
処方の組成物に比し、殺虫効力が同等ないし同等以上で
あることが明らかである。
〈発明の効果〉 本発明の農薬組成物は、従来の製剤に比し、毒性が軽減
され、かつ溶剤の引火による火災の危険性の少ない、よ
り安全な組成物であり、また殺虫効力、乳化安定性およ
び有効成分の安定性においてもすぐれている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効成分としてのピレスロイド系化合物お
    よび溶剤としてのポリエチレングリコールまたはポリプ
    ロピレングリコールを含有し、室温で液状を呈すること
    を特徴とするピレスロイド系殺虫剤組成物。
  2. 【請求項2】ポリエチレングリコールの平均分子量が10
    0から10,000の範囲である、特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】ポリエチレングリコールの平均分子量が20
    0から600の範囲である、特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】ポリプロピレングリコールの平均分子量が
    134から4000の範囲である、特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】ポリプロピレングリコールの平均分子量が
    134から300の範囲である、特許請求の範囲第1項または
    第4項記載の組成物。
JP61066542A 1985-06-03 1986-03-24 ピレスロイド系農薬組成物 Expired - Lifetime JPH07524B2 (ja)

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FR8607717A FR2582481B1 (fr) 1985-06-03 1986-05-29 Compositions pyrethroides et procede pour lutter contre les insectes nuisibles et/ou les mites a l'aide de ces compositions
SE8602465A SE8602465L (sv) 1985-06-03 1986-05-30 Pyretroidkompositioner och metod for att kontrollera skadliga insekter och/eller kvalster dermed
DK255686A DK255686A (da) 1985-06-03 1986-05-30 Pyrethroid-holdige praeparater samt fremgangsmaade til bekaempelse af skadelige insekter og/eller mider hermed

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