JPH0752433Y2 - 車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン - Google Patents
車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンInfo
- Publication number
- JPH0752433Y2 JPH0752433Y2 JP4349091U JP4349091U JPH0752433Y2 JP H0752433 Y2 JPH0752433 Y2 JP H0752433Y2 JP 4349091 U JP4349091 U JP 4349091U JP 4349091 U JP4349091 U JP 4349091U JP H0752433 Y2 JPH0752433 Y2 JP H0752433Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottom wall
- resin piston
- friction pad
- hydraulic chamber
- disc brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用ディスクブレー
キの樹脂ピストンに関し、特に、制動フィーリングを向
上させた樹脂ピストンに関する。
キの樹脂ピストンに関し、特に、制動フィーリングを向
上させた樹脂ピストンに関する。
【０００２】
【従来の技術】樹脂ピストンは、金属製ピストンに比べ
て軽量ではあるが、剛性力が低いため、例えば、特開昭
５８−２１７８３２号公報に示されるように、円筒状の
周壁を肉厚にし、また、キャリパのシリンダ孔底壁との
間に液圧室を画成する底壁を一体形成し、該底壁を液圧
室側に膨出する球面状に形成して、液圧による底壁の変
形を少なくしている。
て軽量ではあるが、剛性力が低いため、例えば、特開昭
５８−２１７８３２号公報に示されるように、円筒状の
周壁を肉厚にし、また、キャリパのシリンダ孔底壁との
間に液圧室を画成する底壁を一体形成し、該底壁を液圧
室側に膨出する球面状に形成して、液圧による底壁の変
形を少なくしている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述の構成で
は、球面状の底壁が、樹脂ピストンの摩擦パッド当接部
よりも液圧室側へ寄った位置を中心点とする円弧で形成
されているので、液圧作動時に、底壁の変形は少ない
が、摩擦パッド当接部側の周壁に圧縮による変形が生
じ、液圧室内の液損量が多くなり、制動フィーリングが
剛性感のないものとなる。
は、球面状の底壁が、樹脂ピストンの摩擦パッド当接部
よりも液圧室側へ寄った位置を中心点とする円弧で形成
されているので、液圧作動時に、底壁の変形は少ない
が、摩擦パッド当接部側の周壁に圧縮による変形が生
じ、液圧室内の液損量が多くなり、制動フィーリングが
剛性感のないものとなる。
【０００４】そこで本考案は、液圧作動時における変形
を低減して、液圧室内の液損量を少なくするとともに、
剛性感のある制動フィーリングが得られる車両用ディス
クブレーキの樹脂ピストンを提供することを目的として
いる。
を低減して、液圧室内の液損量を少なくするとともに、
剛性感のある制動フィーリングが得られる車両用ディス
クブレーキの樹脂ピストンを提供することを目的として
いる。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本考
案は、円筒状の周壁内に、キャリパのシリンダ孔底壁と
の間に液圧室を画成する底壁を一体形成し、該底壁を液
圧室側に膨出する球面状に形成した車両用ディスクブレ
ーキの樹脂ピストンにおいて、前記底壁の液圧室側面
を、摩擦パッド当接部中心点から前記周壁外周との距離
を半径とする球面状に、摩擦パッド側面を、摩擦パッド
当接部中心点から前記周壁内周との距離を半径とする球
面状にそれぞれ形成したことを特徴としている。
案は、円筒状の周壁内に、キャリパのシリンダ孔底壁と
の間に液圧室を画成する底壁を一体形成し、該底壁を液
圧室側に膨出する球面状に形成した車両用ディスクブレ
ーキの樹脂ピストンにおいて、前記底壁の液圧室側面
を、摩擦パッド当接部中心点から前記周壁外周との距離
を半径とする球面状に、摩擦パッド側面を、摩擦パッド
当接部中心点から前記周壁内周との距離を半径とする球
面状にそれぞれ形成したことを特徴としている。
【０００６】
【作 用】かかる構成により、球面状底壁の中心点が摩
擦パッド当接部の中心となるので、液圧作動時における
底壁の変形と、摩擦パッド当接部側の周壁の変形が少な
くなる。
擦パッド当接部の中心となるので、液圧作動時における
底壁の変形と、摩擦パッド当接部側の周壁の変形が少な
くなる。
【０００７】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【０００８】ディスクブレーキ１のキャリパ２は、作用
部２ａと反作用部２ｂとを、ディスクロータ３の外周を
跨ぐブリッジ部２ｃで連結し、作用部２ａに形成された
シリンダ孔２ｄに、樹脂ピストン４を液密かつ移動可能
に嵌挿し、ディスクロータ３の両側に対向配置される摩
擦パッド５，５をハンガーピン６にて吊持し、ブラケッ
ト７に設けられた摺動ピン８により、ディスクロータ３
の軸方向に移動可能に支持されている。
部２ａと反作用部２ｂとを、ディスクロータ３の外周を
跨ぐブリッジ部２ｃで連結し、作用部２ａに形成された
シリンダ孔２ｄに、樹脂ピストン４を液密かつ移動可能
に嵌挿し、ディスクロータ３の両側に対向配置される摩
擦パッド５，５をハンガーピン６にて吊持し、ブラケッ
ト７に設けられた摺動ピン８により、ディスクロータ３
の軸方向に移動可能に支持されている。
【０００９】樹脂ピストン４は、円筒状の周壁４ａ内
に、シリンダ孔２ｄの底壁２ｅとの間に液圧室９を画成
する底壁４ｂを一体に形成している。
に、シリンダ孔２ｄの底壁２ｅとの間に液圧室９を画成
する底壁４ｂを一体に形成している。
【００１０】底壁４ｂは、液圧室側面４ｃを、樹脂ピス
トン４の摩擦パッド５当接部中心点Ｏから前記周壁４ａ
外周との距離Ｒ1 を半径とする球面状に、摩擦パッド側
面４ｄを、樹脂ピストン４の摩擦パッド５当接部中心点
Ｏから前記周壁４ａ内周との距離Ｒ2 を半径とする球面
状にそれぞれ形成している。
トン４の摩擦パッド５当接部中心点Ｏから前記周壁４ａ
外周との距離Ｒ1 を半径とする球面状に、摩擦パッド側
面４ｄを、樹脂ピストン４の摩擦パッド５当接部中心点
Ｏから前記周壁４ａ内周との距離Ｒ2 を半径とする球面
状にそれぞれ形成している。
【００１１】このように構成することにより、底壁４ｂ
が摩擦パッド５当接部中心点Ｏを中心とする半球状の同
肉厚に形成されるので、液圧作動時における底壁４ｂの
変形が少なく、また、摩擦パッド５当接部側の周壁４ａ
の圧縮による変形も少なくなる。
が摩擦パッド５当接部中心点Ｏを中心とする半球状の同
肉厚に形成されるので、液圧作動時における底壁４ｂの
変形が少なく、また、摩擦パッド５当接部側の周壁４ａ
の圧縮による変形も少なくなる。
【００１２】したがって、液圧室９内の作動液の液損量
が少なくなり、剛性感のある制動フィーリングが得られ
る。
が少なくなり、剛性感のある制動フィーリングが得られ
る。
【００１３】
【考案の効果】本考案は以上のように、底壁を液圧室側
に膨出する球面状に形成した樹脂ピストンにおいて、前
記底壁液圧室側面を、摩擦パッド当接部中心点から前記
周壁外周との距離を半径とする球面状に、前記底壁摩擦
パッド側面を、摩擦パッド当接部中心点から前記周壁内
周との距離を半径とする球面状にそれぞれ形成したの
で、液圧作動時における底壁の変形と、摩擦パッド当接
部側の周壁の変形が低減し、液圧室内の作動液の液損量
が少なくなり、剛性感のある制動フィーリングが得られ
る。
に膨出する球面状に形成した樹脂ピストンにおいて、前
記底壁液圧室側面を、摩擦パッド当接部中心点から前記
周壁外周との距離を半径とする球面状に、前記底壁摩擦
パッド側面を、摩擦パッド当接部中心点から前記周壁内
周との距離を半径とする球面状にそれぞれ形成したの
で、液圧作動時における底壁の変形と、摩擦パッド当接
部側の周壁の変形が低減し、液圧室内の作動液の液損量
が少なくなり、剛性感のある制動フィーリングが得られ
る。
【図１】 本考案の一実施例を示すディスクブレーキの
断面図
断面図
【図２】 同じく樹脂ピストンの断面図
１…ディスクブレーキ、２…キャリパ、２ｄ…シリンダ
孔、４…樹脂ピストン、４ａ…周壁、４ｂ…底壁、４ｃ
…液圧室側面、４ｄ…摩擦パッド側面、５…摩擦パッ
ド、Ｏ…摩擦パッド当接部中心点
孔、４…樹脂ピストン、４ａ…周壁、４ｂ…底壁、４ｃ
…液圧室側面、４ｄ…摩擦パッド側面、５…摩擦パッ
ド、Ｏ…摩擦パッド当接部中心点
Claims (1)
- 【請求項１】 円筒状の周壁内に、キャリパのシリンダ
孔底壁との間に液圧室を画成する底壁を一体形成し、該
底壁を液圧室側に膨出する球面状に形成した車両用ディ
スクブレーキの樹脂ピストンにおいて、前記底壁の液圧
室側面を、摩擦パッド当接部中心点から前記周壁外周と
の距離を半径とする球面状に、摩擦パッド側面を、摩擦
パッド当接部中心点から前記周壁内周との距離を半径と
する球面状にそれぞれ形成したことを特徴とする車両用
ディスクブレーキの樹脂ピストン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4349091U JPH0752433Y2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4349091U JPH0752433Y2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04136338U JPH04136338U (ja) | 1992-12-18 |
| JPH0752433Y2 true JPH0752433Y2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=31923818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4349091U Expired - Lifetime JPH0752433Y2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0752433Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019018815A (ja) | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車両制動装置、車両制動方法および車両制動システム |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP4349091U patent/JPH0752433Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04136338U (ja) | 1992-12-18 |
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