JPH0628366U - ピンスライド型車両用ディスクブレーキ - Google Patents

ピンスライド型車両用ディスクブレーキ

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JPH0628366U
JPH0628366U JP6298092U JP6298092U JPH0628366U JP H0628366 U JPH0628366 U JP H0628366U JP 6298092 U JP6298092 U JP 6298092U JP 6298092 U JP6298092 U JP 6298092U JP H0628366 U JPH0628366 U JP H0628366U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両に急制動をかけ、キャリパボディを保持す
る摺動ピンが過大な荷重で傾いても、摺動ピンが挿通孔
を叩いて、打音を発生しないようにする。 【構成】摺動ピン5先端の周溝5cに、弾性ブッシュ1
4を嵌着する。弾性ブッシュ14の環状体14aの外径
を、キャリパ支持腕3aの挿通孔3bよりも小径とし、
その外周面に、球面状に形成された複数の突部14bを
設ける。突部14bを、挿通孔3bの内壁と接触させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車や自動二・三輪車等の車両に搭載されるピンスライド型の車 両用ディスクブレーキに係り、詳しくはキャリパ案内用の摺動ピンに設けられる 弾性ブッシュの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャリパボディを、摺動ピンの案内でディスク軸方向へ移動させて制動作用を 行なうピンスライド型のディスクブレーキでは、摺動ピンが走行時に挿通孔の内 部で振動することがあるため、例えば実開平1ー150230号公報に示される 如く、摺動ピンの先端側に形成された周溝に、環状の弾性ブッシュを嵌着したも のが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような構成で急激な制動が行なわれると、キャリパボディに過大 な制動トルクがかかって、ディスク軸に対して大きく傾くと同時に、摺動ピンも 弾性ブッシュを撓ませながら挿通孔内で傾き、摺動ピンの先端が、挿通孔を大き く叩いて打音を発生する虞がある。
【0004】 そこで本考案は、急制動による摺動ピンの打音の発生を極力抑えることのでき るピンスライド型のディスクブレーキを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の目的に従い、車体に固設されるキャリパブラケットから、デ ィスクロータの外側へディスク軸方向へ延設される一対のキャリパ支持腕と、該 キャリパ支持腕の間で前記ディスクロータを跨いで配設されるキャリパボディの いずれか一方に摺動ピンを突設し、他方にこの摺動ピンを収容する挿通孔を形成 して、前記キャリパボディを、摺動ピンの案内にてディスク軸方向へ移動可能に 支持すると共に、摺動ピンの先端部に形成された周溝に、環状の弾性ブッシュを 嵌着したピンスライド型の車両用ディスクブレーキにおいて、前記弾性ブッシュ の外径を、前記挿通孔よりも小径に形成し、該弾性ブッシュの外周面に、挿通孔 の内壁と接触する複数の突部を設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
かかる構成によれば、弾性ブッシュ外周の突部間の空隙が、突部の変形を吸収 する領域となり、急制動によってキャリパボディが大きく傾動し、更に摺動ピン が挿通孔内で傾いて、摺動ピンの荷重が弾性ブッシュにかかると、外周の突部が 、摺動ピンの荷重を吸収しながら空隙内へ変形して行くので、摺動ピン先端と挿 通孔との当たりは緩やかなものとなる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0008】 ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2の一側部で車体に固設されるブラケ ット3に、ディスクロータ2の外周をディスク軸方向に跨ぐ一対のキャリパ支持 腕3a,3aが延設されており、両キャリパ支持腕3a,3aの間には、キャリ パボディ4が、両側部の取付け腕4f,4fに突設された各摺動ピン5を、キャ リパ支持腕3aに穿設された挿通孔3bに挿通して、ディスク軸方向へ移動可能 に支持されている。
【0009】 上記キャリパボディ4は、ディスクロータ2の外側から2分割された作用部側 ピース4aと反作用部側ピース4bとを、4本の連結ボルト6にて一体化したも ので、ディスクロータ2の両側に対向配置される作用部4c及び反作用部4dと 、これらをディスクロータ2の外周を跨いで連結するブリッジ部4eとからなっ ている。作用部4cには、上述の取付け腕4f,4fと、ピストン7が収容され るシリンダ孔8と、該ピストン7及びシリンダ孔8間の液圧室9へ圧液を導入す るためのインレットポート10とが設けられ、また反作用部4dには、反力爪4 gが設けられている。
【0010】 ピストン7と反力爪4gとの間には、一対の摩擦パッド11,11が、ディス クロータ2を挟んで対向配置されており、インレットポート10を通して液圧室 9へ圧液が供給されると、ピストン7がシリンダ孔8をディスクロータ方向へ前 進して、一方の摩擦パッド11をディスクロータ2の一側面へ押圧する。次に、 この反作用によって、キャリパボディ4が摺動ピン5,5に案内されながら、作 用部4c方向へ移動して行き、反力爪4gが、他方の摩擦パッド11をディスク ロータ2の他側面へ押圧して、制動作用が行なわれる。
【0011】 摺動ピン5は、その基部5aを取付けボルト12にて前記取付け腕4fに固着 され、キャリパ支持腕3aに穿設された挿通孔3bへ挿通される軸部5bが、挿 通孔3bよりもやや小径に形成されている。この摺動ピン5は、挿通孔3bから 突出する基部5aを、環状シール13aと一体のブーツ13bにて被覆され、軸 部5bの基端側を、挿通孔3bの開口部内周に嵌着された上記環状シール13a に、また先端側を弾性ブッシュ14にて、それぞれ弾持されている。
【0012】 図1は、摺動ピン5の先端部詳細図で、軸部5bの先端部には周溝5cが設け られ、該周溝5cに、上述の弾性ブッシュ14が嵌着されている。この弾性ブッ シュ14は、全体がゴムや軟質の合成樹脂等によって形成され、環状体14aの 外径は挿通孔3bよりも小径で、その外周面には、挿通孔3bの内壁と接触する 複数の突部14bが設けられている。この突部14bは、球面状の小突起で、環 状体の外周面全体を挿通孔3bに接触させる従来の弾性ブッシュに較べると、挿 通孔3bとの接触面積が大幅に少なくなっている。
【0013】 本実施例は、以上のように構成されており、摺動ピン5の周溝5cに嵌着され た弾性ブッシュ14は、外周面の突部14aが挿通孔3bの内壁と接触して、摺 動ピン5の先端側を弾持し、走行時には摺動ピン5の小刻みな振動を防止する。 また、上述の制動が急激に行なわれると、摺動ピン5がキャリパボディ4と一体 となって大きく傾いて、弾性ブッシュ14に摺動ピン5の偏荷重がかかるが、突 部14b,14b…間の空隙14cが、突部14bの変形を吸収する領域となり 、突部14bが、摺動ピン5からの荷重を吸収しながら空隙14c内へ変形して 行くので、摺動ピン5の先端が挿通孔3bへ当接するとしても、その当たりは緩 やかなものとなり、当接音は極めて小さなものに抑えられる。
【0014】 また、摺動ピン5を挿通孔3bへ差し込む際には、突部14b,14b…間の 空隙14cがエア通路となり、挿通孔3a内のエアを、この空隙14cから外部 へ速かに排出するので、摺動ピン5の差し込み作業を、短時間で簡便に行なえる と共に、制動時には摺動ピン5の移動が円滑に行なうことができる。更に、摺動 ピン5の摺動性能を高めるために、突部14b,14b…間の空隙14cを利用 してグリスを充填すれば、グリスが散ったり垂れたりしにくくなるので、潤滑効 果を長持ちさせることができる。
【0015】 図6乃至図8の第2実施例に示す弾性ブッシュ14は、環状体14aの内周に 、4条の縦溝4dを軸方向へ等間隔に成形した点で、第1実施例と異なっており 、縦溝14dの形成によって、環状体14a内周の剛性を弱めることにより、弾 性ブッシュ14を、摺動ピン5の周溝5cへ容易に組付けできるようにしている 。
【0016】 図9乃至図11は、本考案の第3実施例を示すもので、弾性ブッシュ15は、 キャリパ支持腕3aの挿通孔3bよりも小径に形成された環状体15aの外周に 、複数の環状リブを、環状体15aの軸方向に断続して設けると共に、4条の縦 溝15dを、環状体15aの外周面よりも深く切り込んで、該縦溝15cに分断 され突条となった環状リブのそれぞれを突部15bとなし、これら突部15b, 15bの間に周方向の空隙15cを設定している。
【0017】 本実施例の弾性ブッシュ15は、突部15bが、摺動ピン5から伝達される横 からの急激な偏荷重によって、撓み易い周方向の突条となっているため、摺動ピ ン5からの荷重を吸収しながら空隙15c内へ変形して行くので、第1及び第2 実施例と同様に、当接音を極力小さく抑えることができ、また空隙15cがグリ ス溜りに、縦溝15dをエア通路とすることができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案のピンスライド型車両用ディスクブレーキは、急激な制動によって、摺 動ピンが大きく傾いたとしても、弾性ブッシュの外周に設けた複数の突部が、摺 動ピンからの偏荷重を吸収しながら突部間の空隙へ変形して行くので、摺動ピン の先端と挿通孔との当たりが緩やかなものとなり、当接音が極めて小さなものに 抑えられる。また突部間の空隙を利用してグリスを充填すれば、グリスが散った り垂れたりしにくくなるので、潤滑効果を長持ちさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の要部拡大図
【図2】本考案の第1実施例を示すディスクブレーキの
平面図
【図3】図2のIII −III 断面図
【図4】図1のIV−IV断面図
【図5】第1実施例に用いる弾性ブッシュの斜視図
【図6】本考案の第2実施例を示すディスクブレーキの
要部詳細断面図
【図7】図6のVII −VII 断面図
【図8】第2実施例に用いる弾性ブッシュの斜視図
【図9】本考案の第3実施例を示すディスクブレーキの
要部詳細断面図
【図10】図9のX−X断面図
【図11】第3実施例に用いる弾性ブッシュの斜視図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…ブラケット 3a…キャリパ支持腕 3b…摺動ピン5が差し込まれる挿通孔 4…キャリパボディ 4a…作用部 4b…反作用部 5…摺動ピン 5a…摺動ピン5の基部 5b…摺動ピン5の軸部 5c…軸部5bの先端に設けられた周溝 7…ピストン 8…シリンダ孔 11…摩擦パッド 13a…環状シール 13b…ブーツ 14…弾性ブッシュ 14a…環状体 14b…球面状の小突部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固設されるキャリパブラケットか
    ら、ディスクロータの外側へディスク軸方向へ延設され
    る一対のキャリパ支持腕と、該キャリパ支持腕の間で前
    記ディスクロータを跨いで配設されるキャリパボディの
    いずれか一方に摺動ピンを突設し、他方にこの摺動ピン
    を収容する挿通孔を形成して、前記キャリパボディを、
    摺動ピンの案内にてディスク軸方向へ移動可能に支持す
    ると共に、摺動ピンの先端部に形成された周溝に、環状
    の弾性ブッシュを嵌着したピンスライド型の車両用ディ
    スクブレーキにおいて、前記弾性ブッシュの外径を、前
    記挿通孔よりも小径に形成し、該弾性ブッシュの外周面
    に、挿通孔の内壁と接触する複数の突部を設けたことを
    特徴とするピンスライド型車両用ディスクブレーキ。
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