JPH041384Y2 - - Google Patents

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JPH041384Y2
JPH041384Y2 JP16569786U JP16569786U JPH041384Y2 JP H041384 Y2 JPH041384 Y2 JP H041384Y2 JP 16569786 U JP16569786 U JP 16569786U JP 16569786 U JP16569786 U JP 16569786U JP H041384 Y2 JPH041384 Y2 JP H041384Y2
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JP
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piston
brake pad
elastic member
brake
inner piston
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は車両用乾式デイスクブレーキのような
デイスクブレーキのピストン構造に関するもので
ある。
従来の技術 従来のこの種のデイスクブレーキ装置は第5図
に示すようにシリンダ1を備えており、これらシ
リンダ1にはアウターピストン2が嵌挿してあ
り、またシリンダ1の内周面にはシール溝3が形
成してあつて、シール溝3にはピストンシール4
が設けてある。前記アウターピストン2の底部に
は凹部5が形成してあり、このアウターピストン
2内にはインナーピストン6が嵌挿してあつて、
このインナーピストン6の端面には凹部7が形成
してあり、両凹部5,7にボール8が挿入してあ
る。また前記シリンダ1の内端部にはダストブー
ツ9の外周部が嵌着してあり、このダストブーツ
9の内周部は前記インナーピストン6に嵌着して
ある。
第5図中10はブレーキパツドであり、ブレー
キパツド10にはブレーキパツド裏金11が固着
してあつて、このブレーキパツド裏金11はシリ
ンダ1間に横架したガイド12に移動可能に保持
されている。そして左右のブレーキパツド10間
にブレーキデイスク13が設けてある。
このように構成されたデイスクブレーキ装置に
おいて、前記アウターピストン2の背面に液圧が
作用したときアウターピストン2と共にインナー
ピストン6がボール8を介して移動しブレーキパ
ツド10を押してこれをブレーキデイスク13に
圧着させて制動作用を行い、前記アウターピスト
ン2の背面圧力が低下してほぼ零になるとアウタ
ーピストン2は、変形したピストンシール4の復
元力で元の位置に戻るのである。
従来のデイスクブレーキ装置において上記した
ピストン構造は、ブレーキパツド10を介してピ
ストンに接線力が加わりピストンの外周部とシリ
ンダ1の内周部のかじりが発生するのを防止する
ために採用されたものであり、インナーピストン
6の外周部とアウターピストン2の内周部とに適
度の隙間を設け、インナーピストン6が揺動して
も、即ち建設車両等においてブレーキをかけたま
ま車体が前後にゆすられるような作業をした場合
でもアウターピストン2が揺動しないような構造
にしてある。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、前記アウターピストン2の背面
圧力の除圧時にアウターピストン2は、ピストン
シール4の加圧時の変形分の復元力により引き戻
されるが、インナーピストン6は戻らずブレーキ
パツド裏金11に接触したままである。
このため例えば走行時など車体側からの振動が
ブレーキパツド10に伝達したとき、またブレー
キパツド10自体が振動したとき等インナーピス
トン6とブレーキパツド裏金11との接触部に叩
き音が発生していた。
考案の目的 本考案は上記の事情に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところはアウターピストンがピスト
ンシールの加圧分の変形分の復元力により引き戻
されるときインナーピストンも引き戻すようにし
てインナーピストンとブレーキパツド裏金との間
に隙間を作りブレーキパツドの振動に起因する叩
き音の発生をなくすことにある。
問題を解決するための手段及び作用 上記の目的を達成するために本考案は、アウタ
ーピストン24を加圧してインナーピストン29
を介してブレーキパツド33をブレーキデイスク
35に圧着して制動し且つ除圧時にピストンシー
ル23の加圧時の変形分の復元力によりアウター
ピストン24を引き戻すようにしたデイスクブレ
ーキのピストン構造において、前記アウターピス
トン24の内周面部もしくは前記インナーピスト
ン29の外周面部のいずれか一方に弾性部材挿入
溝Aを設け、この弾性部材挿入溝Aに、この弾性
部材挿入溝Aが対向するインナーピストン29の
外周面部もしくはアウターピストン24の内周面
部のいずれか一方との間に締代を与えるような寸
法の弾性部材Bを挿入した構成にしてある。
そして、除圧時アウターピストン24がピスト
ンシール23の加圧時の変形分の復元力により引
き戻されるときインナーピストン29も弾性部材
Bの締代の作用で摩擦力を働かして戻るようにし
てブレーキパツド裏金とインナーピストン29と
の間に隙間を生じさせてブレーキパツド33が振
動しても叩き音が発生しないようにした。
実施例 以下、本考案の実施例を第1図乃至第4図に基
づいて説明する。第1図に本考案に係るデイスク
ブレーキのピストン構造の一部省略した縦断面図
を示す。同図中20はシリンダであり、このシリ
ンダ20の内周面部21にはシール溝22が形成
してあり、このシール溝22にピストンシール2
3が嵌合してある。そして、シリンダ20内には
アウターピストン24が嵌挿してあつてアウター
ピストン24の外周面部25は前記ピストンシー
ル23に圧接している。前記アウターピストン2
4の内周面部26には弾性部材挿入溝Aとしての
環状溝27が形成してあり、この環状溝27に弾
性部材BとしてOリング28が挿入してある。そ
して前記アウターピストン24の内部にはインナ
ーピストン29が嵌挿してある。
前記Oリング28は前記環状溝27とインナー
ピストン29の外周面部29aの間に自身が締代
をもつような寸法のものでありOリング28の一
部は空気抜きのために切断してある。
前記アウターピストン24の底部の凹部30と
インナーピストン29の端部の凹部40との間に
ボール31が介装してある。なお第1図中32は
ダストブーツ、33はブレーキパツド、34はブ
レーキパツド裏金、35はブレーキデイスクであ
る。
次に作動を説明する。
前記アウターピストン24の背面に液圧が作用
したときアウターピストン24と共にインナーピ
ストン29がボール31を介して移動してブレー
キパツド33を押してこれをブレーキデイスク3
5に圧着させて制動作用を行う。また前記アウタ
ーピストン24の背面圧力が低下してほぼ零にな
るとアウターピストン24は、変形したピストン
シール23の復元力で元の位置に戻る。
このとき、前記インナーピストン29も前記O
リング28の締代の作用で摩擦力が働いて戻り、
前記ブレーキパツド裏金34とインナーピストン
29との間に隙間が生じる。
この隙間があることにより、ブレーキパツド3
3が振動してもこの振動がインナーピストン29
には伝達されずインナーピストン29がブレーキ
パツド裏金34を叩くことがなくなる。
第2図に本考案の他の実施例を示す。この実施
例のものはインナーピストン29の外周面部29
aに弾性部材挿入溝Aとしての環状溝36を形成
し、この環状溝36に弾性部材BとしてのOリン
グ37を挿入し、このOリング37を前記環状溝
36とアウターピストン24の内周面部26の間
に自身が締代をもつような寸法のものとし、前記
インナーピストン29にボール31挿入用の凹部
40から周面空間部38に抜ける空気抜き孔3
7′を設け他の構成を上記した一実施例のものと
同様にしたものである。
この実施例においても除圧時アウターピストン
24がピストンシール23の加圧時の変形分の復
元力により引き戻されるとき、前記インナーピス
トン29も前記Oリング37の締代の作用で摩擦
力が働いて戻り、前記ブレーキパツド裏金34と
インナーピストン29との間に隙間が生じる。こ
の隙間があることにより、ブレーキパツド33が
振動してもこの振動がインナーピストン29には
伝達されずインナーピストン29がブレーキパツ
ド裏金34を叩くことがなくなる。
第3図および第4図に本考案の他の実施例を示
す。この実施例のものはインナーピストン29の
外周面部29aに周方向に所定の間隔をおいて複
数の弾性部材挿入溝Aとしての溝38を形成し、
これら溝38に弾性部材Bとしてのゴム片体39
を挿入し、これらゴム片体39を前記溝38とア
ウターピストン24の内周面部26の間に自身が
締代をもつような寸法のものとし、他の構成を上
記した一実施例のものと同様にしたものである。
この実施例においても除圧時アウターピストン
24がピストンシール23の加圧時の変形分の復
元力により引き戻されるとき、前記インナーピス
トン29も前記ゴム片体39の締代の作用で摩擦
力が働いて戻り、前記ブレーキパツド裏金34と
インナーピストン29との間に隙間が生じる。こ
の隙間があることにより、ブレーキパツド33が
振動してもこの振動がインナーピストン29には
伝達されずインナーピストン29がブレーキパツ
ド裏金34を叩くことがなくなる。
考案の効果 以上詳述したように、本考案に係るデイスクブ
レーキのピストン構造は、アウターピストン24
を加圧してインナーピストン29を介してブレー
キパツド33をブレーキデイスク35に圧着して
制動し且つ除圧時にピストンシール23の加圧時
の変形分の復元力によりアウターピストン24を
引き戻すようにしたデイスクブレーキのピストン
構造において、前記アウターピストン24の内周
面部もしくは前記インナーピストン29の外周面
部のいずれか一方に弾性部材挿入溝Aを設け、こ
の弾性部材挿入溝Aに、この弾性部材挿入溝Aが
対向するインナーピストン29の外周面部もしく
はアウターピストン24の内周面部のいずれか一
方との間に締代を与えるような寸法の弾性部材B
を挿入したことを特徴とするものである。
したがつて、除圧時アウターピストン24がピ
ストンシールの加圧時の変形分の復元力により引
き戻されるとき、前記インナーピストン29も前
記弾性部材Bの締代の作用で摩擦力が働いて戻
り、ブレーキパツド33のブレーキパツド裏金3
4とインナーピストン29との間に隙間が生じ
る。この隙間があることにより、ブレーキパツド
33が振動してもこの振動がインナーピストン2
9には伝達されずインナーピストン29がブレー
キパツド裏金34を叩くことがなくなり、叩き音
の発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例のピストン構造を備え
たデイスクブレーキの一部断面した正面図、第2
図、第3図はそれぞれ異なる他の実施例のピスト
ン構造を備えたデイスクブレーキの一部断面した
正面図、第4図は第3図方向からの矢視図、第
5図は従来のピストン構造を備えたデイスクブレ
ーキの一部断面した正面図である。 23はピストンシール、24はアウターピスト
ン、29はインナーピストン、33はブレーキパ
ツド、Aは弾性部材挿入溝、Bは弾性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アウターピストン24を加圧してインナーピス
    トン29を介してブレーキパツド33をブレーキ
    デスク35に圧着して制動し且つ除圧時にピスト
    ンシール23の加圧時の変形分の復元力によりア
    ウターピストン24を引き戻すようにしたデイス
    クブレーキのピストン構造において、前記アウタ
    ーピストン24の内周面部もしくは前記インナー
    ピストン29の外周面部のいずれか一方に弾性部
    材挿入溝Aを設け、この弾性部材挿入溝Aにこの
    弾性部材挿入溝Aが対向するインナーピストン2
    9の外周面部もしくはアウターピストン24の内
    周面部のいずれか一方との間に締代を与えるよう
    な寸法の弾性部材Bを挿入したことを特徴とする
    デイスクブレーキのピストン構造。
JP16569786U 1986-10-30 1986-10-30 Expired JPH041384Y2 (ja)

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JPS6372331U JPS6372331U (ja) 1988-05-14
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JPS63167132A (ja) * 1986-12-26 1988-07-11 Nissin Kogyo Kk デイスクブレ−キ装置

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JPS6372331U (ja) 1988-05-14

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