JPH0752301A - 下地亀裂追従性のある複合frp層 - Google Patents

下地亀裂追従性のある複合frp層

Info

Publication number
JPH0752301A
JPH0752301A JP23105893A JP23105893A JPH0752301A JP H0752301 A JPH0752301 A JP H0752301A JP 23105893 A JP23105893 A JP 23105893A JP 23105893 A JP23105893 A JP 23105893A JP H0752301 A JPH0752301 A JP H0752301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modified asphalt
layer
ester resin
fiber cloth
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23105893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Yamamura
裕光 山村
Keizo Yamaguchi
敬三 山口
Takashi Hoshino
隆 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOWA KOGYO KK
Original Assignee
TOWA KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOWA KOGYO KK filed Critical TOWA KOGYO KK
Priority to JP23105893A priority Critical patent/JPH0752301A/ja
Publication of JPH0752301A publication Critical patent/JPH0752301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】複合FRP層の下地亀裂追従性を改善するため
穴あき繊維布に改質アスファルトをコーティングした穴
あき改質アスファルトシートを下地に接着した後に改質
アスファルトと相溶し難いエステル系樹脂に硬化剤を混
入した液体を穴に充填し且つ繊維布に含浸するように塗
布し、穴部ではコンクリート下地にアンカーように強力
に接着させ且つ繊維布に含浸させて改質アスファルト層
と混在するFRPの下層を形成し、その上層にFRP層
を積層して、下地亀裂追従性を付与し且つ反り及び膨れ
現象のないような複合FRP層を提供するものである。 【構成】穴あき繊維布に改質アスファルトをコーテイン
グした穴あき改質アスファルトシートを下地に接着した
後に改質アスファルトと相溶し難いエステル系樹脂に硬
化剤を混入した液体を穴に充填し且つ繊維布に含浸する
ように塗布した下層と、その上面に積層するFRPから
なる複合FRP層である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート下地に設
ける下地亀裂追従性のある複合FRP層に関するもので
ある
【0002】
【従来の技術】従来のFRP層は、コンクリート下地に
エステル系樹脂に硬化剤を混入した液体とガラスチョッ
プマットを直接設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のFRP層は、コ
ンクリート下地との接着力が大きく下地の亀裂の発生及
びこれに伴う疲労により破断しやすいという問題点があ
る。
【0004】コンクリート下地にFRP層を形成して下
地の亀裂の発生に対する追従性を保つためには、エステ
ル系樹脂への改質アスファルトの溶解を抑えるためにポ
リエステル等のフィルムを繊維布の裏面にラミネート
し、その面に改質アスファルト層を積層しコンクリート
下地に接着させて繊維布上にエステル系樹脂に硬化剤を
混入した液体を繊維布に含浸するように塗布し、その上
層にエステル系樹脂に硬化剤を混入した液体とガラスチ
ョップマットを設けて複合FRP層を形成する方法及び
繊維布の裏面に改質アスファルトをコーティングした改
質アスファルトシートをコンクリート下地に接着させて
繊維布上から改質アスファルトに相溶し難いエステル系
樹脂に硬化剤を混入した液体を繊維布に含浸するように
塗布し、その上層にエステル系樹脂に硬化剤を混入した
液体とガラスチョップマットを設けて複合FRP層を形
成する方法で、下地の亀裂の力がFRP層に直接かから
ないように改質アスファルト層を緩衝層とすると良い
が、エステル系樹脂が硬化する時のFRP層の収縮に改
質アスファルト層が追従して複合FRP層に反りが出た
り膨れを生じることが多い。
【0005】そこで本発明は、粘弾性の接着のある改質
アスファルトと剛着性の接着のあるエステル系樹脂とを
混在するようにコンクリート下地に接着させて下地亀裂
追従性を改善し且つ膨れ現象を抑止する複合FRP層を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は穴を穿った繊維布の裏面に、改質アスファ
ルトをコーティングした穴あき改質アスファルトシート
をコンクリート下地に接着し、その上面から改質アスフ
ァルトに相溶し難いエステル系樹脂に硬化剤を混入した
液体を穴に充填し且つ繊維布に含浸するように塗布し、
穴部ではコンクリート下地にアンカーように強力に接着
させ且つ繊維布に含浸させて、改質アスファルト層とエ
ステル系樹脂とを混在する下層を形成し、その上層にF
RP層を積層した複合FRP層について試験を行い下記
の結論を得た。改質アスファルトに相溶し難いエステル
系樹脂としてアクリルモノマーを用いたビニルエステル
樹脂に硬化剤を混入した液体の硬化物とコンクリートと
の接着が強いので、エステル樹脂と改質アスファルトと
の下地に接着する面積をどのような比率にすると「JI
S A 1436 建築用被膜状材料の下地不連続部に
おける耐疲労性試験方法」のムーブメント0.5〜1.
0mm→1.0〜2.0mm,温度20→60→0℃の
耐疲労性試験に合格するかどうかを実験で穴の大きさと
穴の数を変えて試行錯誤した結果、改質アスファルトの
接着の面積と接着強さとの相乗積と穴あき改質アスファ
ルトシートの穴に充填するビニルエステル樹脂の硬化に
よる接着の面積と接着強さとの相乗積との和の単位面積
当たりの接着強さが耐疲労性試験に関係あるばかりでな
く、試験用下地板のV型切り込み線に貼付る試験片の各
部分の接着状態がどのような形状でも試験に合格するの
は穴が10〜25mmφの円形で1m当たり400〜
1,200個であることが判明したので、改質アスファ
ルトの接着面積とエステル樹脂の接着面積の比が1:
(1〜12)が適当であることが判った。この結果から
穴あき改質アスファルトシートの穴は、穴の形状にかか
わらず面積0.7〜5cmの穴で1m当たり400
〜1,200個を開けるとよいことが判った。
【0007】本発明における繊維布とは、無機質及び有
機質の繊維からなる不織布及び織布を云う。繊維布とし
て、例えばガラス,カーボン等の無機質の繊維からなる
もの及びポリオレフイン,ポリエステル,ポリビニルア
ルコール等の有機質の繊維からなるもの並びに前記の無
機質の繊維と有機質の繊維の内から2種類以上の繊維か
らなるもの更に前記の無機質の繊維からなるものと有機
質の繊維からなるものの内の2種類以上を積層したもの
が用いられる。繊維布として、エステル系樹脂との複合
及び改質アスファルトとの積層を行う観点から、ポリエ
ステル及びポリプロピレンの連続繊維からなるスパンボ
ンド法の嵩高な厚さ0.5〜3.0mmで単位面積質量
が50〜300g/mの不織布が望ましい。
【0008】本発明における改質アスファルトとは、ゴ
ムまたは熱可塑性樹脂とアスファルトを主成分とするも
のを云う。
【0009】本発明における穴あき改質アスファルトシ
ートとは、面積0.7〜5cmの穴を1m当たり4
00〜1,200個を穿った繊維布の裏面に、改質アス
ファルトをコーティングした穴あき改質アスファルトシ
ートを云う。穴あき改質アスファルトシートは改質アス
ファルトの代わりにブチル系のコンパウンドを用いるこ
ともできる。穴あき改質アスファルトシートの代わり
に、繊維布が上層にない改質アスファルトシートで面積
0.7〜5cmの穴を1m当たり400〜1,20
0個を穿った穴あき改質アスファルトシート及び繊維布
の裏面に改質アスファルトの非コーティング部分が面積
0.7〜5cmの穴で1m当たり400〜1,20
0個になるように改質アスファルトをコーティングした
改質アスファルトシーとを用いることができる。
【0010】
【作用】
(1)この複合FRP層に膨れ現象が起こり難いことの
証明 従来のFRP層はコンクリート下地との接着強さは大き
いが下地亀裂追従性が殆どないのでコンクリート下地と
FRP層との間に改質アスファルトとエステル系樹脂と
を混在させて耐疲労性を保ち、併せて膨れ現象を抑止す
るには上記の如く穴あき改質アスファルトシートの穴に
ビニルエステル樹脂を充填してアンカーように下地に強
力接着すると膨れ現象を生じないことを実験と理論で説
明する。
【0011】実験の説明 フレキシブル板にプライマーを塗布した後、12mmφ
の穴が1m当たり800個ある改質アスファルトシー
トを貼付てビニルエステル樹脂を穴に充填し且つ改質ア
スファルトシート表面の繊維布にも含浸させた層を形成
し、その上面にエステル系樹脂に硬化剤を混入した液体
とガラスチョップマットを積層した複合FRP層の試験
体を65℃の温水中に20時間静置した後、取り出し2
0℃の空気中に4時間静置し、次に65℃の空気中に2
0時間静置し、その次に−15℃の空気中に4時間静置
する工程を10サイクル行い検査を行った結果、複合F
RP層に反り及び膨れは生じなかった。
【0012】理論的説明 フレキシブル板にプライマーを塗布した後、改質アスフ
ァルト及びビニルエステル樹脂を接着して接着強さを温
度別に測定した結果を下記に示す。 水の飽和水蒸気圧を温度別に下記に示す。 穴あき改質アスファルトシートの穴にビニルエステル樹
脂が充填されている面積は9%で、その他の91%は改
質アスファルトの接着面積である例を挙げて温度60℃
に於ける接着強さを計算すると 改質アスファルト部分の接着力は、 0.3kgf/cm × 0.91 = 0.273
kgf/cm ビニルエステル樹脂部分の接着力は、 6.5kgf/cm × 0.09 = 0.585
kgf/cm 従って複合FRP層の単位面積当たりの接着力は、 0.273 kgf/cm + 0.585 kgf
/cm = 0.858 kgf/cm また、コンクリート下地の水分が示す飽和水蒸気圧は、
2030mm/HOであり10,000mm/H
=1kgf/cmとして計算すると0.203kgf
/cmであるから改質アスファルトシートの下地との
接着面積が50%程度と仮定しても改質アスファルトシ
ートとビニルエステル樹脂の混在する複合FRP層の接
着力は60℃の飽和水蒸気圧より2倍以上大きいので、
膨れ現象が発生しないと推定される。
【0013】また、改質アスファルトシートの上には引
張強さ及び曲げ強さが大きい剛体に近い状態を示すFR
P層が積層されているので、複合FRP層に膨れ現象
は、起こらないと判断した。
【0014】(2)耐疲労性について 「JIS A 1436−1991 建築用被膜状材料
の下地不連続部における耐疲労性試験方法」により試験
体を作製し、試験片の下層は改質アスファルトとビニル
エステル樹脂とが混在してフレキシブル板に接着してい
るので均一な層としてフレキシブル板のV型切り込み線
に当たる部分に接着する複合FRP層の構成は種々であ
るため耐疲労性の乏しいビニルエステル樹脂の充填した
穴が2個ある部分を貼着したものについて縦及び横方向
について試験条件記号L/1.0A/0で試験した結果
合格することを確認した。次いで、接着部分の位置を変
えて試験をした結果全てが合格することを確認した。
【0015】疲労試験工程表のムーブメントと試験温度
0,20,60℃の内で最も厳しい0℃の引張応力を下
記に示す。
【0016】
【実施例】上記の如く改質アスファルトとビニルエステ
ル樹脂とを混在して下地に接着する下層にFRP層を積
層した複合FRP層の実施例を挙げる。図1に示すとお
り12mmφの穴(4)を1m当たり800個を穿っ
たポリエステル不織布(90g/m)(3)に改質ア
スファルト(2)を厚さ1mmになるようにコーティン
グした穴あき改質アスファルトシートを屋外のコンクリ
ート下地(9)の上面にウレタン系プライマー(10)
を塗布した後に接着してFRP下層とし、図2に示すよ
うにアクリルマノマーを用いたビニルエステル樹脂に硬
化剤を混入した液体(5)を穴あき改質アスファルトシ
ートの穴部(4)に充填するように且つポリエステル不
織布(3)に含浸させて厚さ1.4mmに仕上げて硬化
した後ポリエステル樹脂に硬化剤を混合した液体(7)
を塗布し、ガラスチョップマット(450g/m
(6)を敷き上面からポリエステル樹脂に硬化剤を混合
した液体(7)をガラスチョップマット(450g/m
)(6)に含浸するうにに塗布して厚さ1.5mmに
仕上げた後にトップコート用ポリエステル樹脂に硬化剤
を混入した液体(8)を塗布して厚さ0.6mmに仕上
げ複合FRP層を構成し、3ケ月間経過した状態を調べ
た結果、反りが出たり膨れを生じることはなかった。こ
の複合FRP層の性状を下記に示す。
【0017】
【発明の効果】本発明は、穴の開いた繊維布の裏面に改
質アスファルトをコーティングした穴あき改質アスファ
ルトシートをコンクリート下地に接着し、改質アスファ
ルトと相溶し難いビニルエステル樹脂を穴あき改質アス
ファルトシートの穴部に充填してアンカーように強力に
接着させ且つ繊維布に含浸させて改質アスファルト層と
混在するFRPの下層を形成し、反り及び膨れ現象を抑
えて下地亀裂追従性を付与し、更にFRP層を積層して
耐疲労性のある複合FRP層を構成することでFRP防
水の露出歩行防水層や防水層を兼ねた駐車場等の防水層
及び床層として広範囲に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】穴あき改質アスファルトシートの裏面の平面図
である。
【図2】複合FRP層を下地コンクリートに施工した複
合FRP層の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 穴あき改質アスファルトシート 2 改質アスファルト 3 ポリエステル不織布 4 穴あき改質アスファルトシートの穴 5 ビニルエステル樹脂に硬化剤を混入した液体の硬化
物 6 ガラスチョップマット 7 ポリエステル樹脂に硬化剤を混入した液体の硬化物 8 トップコート用ポリエステル樹脂に硬化剤を混入し
た液体の硬化物 9 コンクリート下地 10 ウレタン系プライマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 11/02 B 9025−2E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面積0.7〜5cmの穴を1m当た
    り400〜1,200個を穿った繊維布の裏面に、改質
    アスファルトをコーティングした穴あき改質アスファル
    トシートをコンクリート下地に接着し、その上面から改
    質アスファルトに相溶し難いエステル系樹脂に硬化剤を
    混入した液体を穴に充填し且つ繊維布に含浸するように
    塗布し、穴部ではコンクリート下地にアンカーように強
    力に接着させ且つ繊維布に含浸させて改質アスファルト
    とFRPの混在する接着層を有する下層を形成し、その
    上層にFRP層を積層したことを特徴とする下地亀裂追
    従性のある複合FRP層。
JP23105893A 1993-08-11 1993-08-11 下地亀裂追従性のある複合frp層 Pending JPH0752301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23105893A JPH0752301A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 下地亀裂追従性のある複合frp層

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23105893A JPH0752301A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 下地亀裂追従性のある複合frp層

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0752301A true JPH0752301A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16917632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23105893A Pending JPH0752301A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 下地亀裂追従性のある複合frp層

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0752301A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022031710A (ja) 二重目的の接着剤バッキングを有する乾式壁目地テープ
CA1258987A (en) Patch and method of repairing discontinuities in work surfaces
JPH0699537A (ja) ゴムアスファルトシートとfrp塗膜層との複合防水層
JPH1037441A (ja) 磁器タイル張りパネル
JPH0752301A (ja) 下地亀裂追従性のある複合frp層
JPS5930545B2 (ja) 複合シ−ト
JP2018177963A (ja) 物品の製造方法および重ね貼り装置
US5866243A (en) Composite substrate for waterproofing structure, and waterproofing method and waterproofing structure using such composite substrate
JP2976791B2 (ja) コンクリート面の下地処理方法
JPH04155052A (ja) 露出歩行複合防水層
JP4066323B2 (ja) 防水仕上げ構造と防水仕上げ方法
JP3035649B2 (ja) 複合基材を使用した防水構造体
JPS6345464Y2 (ja)
JPS6117988B2 (ja)
JPH086415B2 (ja) 防水施工法
JP2018177961A (ja) 接着シートセットおよび物品の製造方法
JPH0848007A (ja) 複層シート及び複合防水工法
JPH0663323B2 (ja) 防水工法
JP5125395B2 (ja) コンクリート表面の仕上げ方法
JPS6048230B2 (ja) 自己接着性弾性層を有する被覆施工法
JPS6218691B2 (ja)
JP3126804B2 (ja) 防水シートの製造方法
JP2847126B2 (ja) コンクリート表面へのゴムアスファルト防水膜層形成方法
JPH061407Y2 (ja) 防湿シート
JP6113464B2 (ja) 防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法及びこれらに使用する通気性シート体