JP6113464B2 - 防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法及びこれらに使用する通気性シート体 - Google Patents

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本発明は,コンクリート建築物屋上の陸屋根等に施工される不飽和ポリエステル樹脂と繊維強化材とを積層して複合させたFRP防水に係る防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法に関し,詳しくは下地コンクリート中の水分の影響で膨れや剥がれが生じることがなく,且つ長期に亘って下地が伸縮しても破断することのない防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法及びこれらに使用する通気性シート体に関する。
従来、コンクリート建築物の屋上に塗膜防水材を施工すると,下地コンクリート中に過剰の水分が含まれていたり,施工後何らかの原因により下地コンクリート中に過剰の水分が供給されると,塗膜防水材に膨れが生じたり,該水分により下地コンクリートとの接着力が低下して剥がれが生じることがあった。
かかる膨れや剥がれを防止するため及び短工期で施工が可能な塗膜防水材として,複合防水工法及びそれによって得られる複合防水構造体(特許文献1)が提案されている。該複合防水工法は,下地面に直接もしくは適宜の層を介してシート系ルーフィング材を敷設し,このシート系ルーフィング材を固定金具を用いて機械的に固定したのち,その上に直接もしくは適宜の層を介して繊維強化樹脂層を形成するようにしたこと特徴する。
しかしながら,該複合防水工法においては,シート系ルーフィング材に繊維強化樹脂層(FRP層)を施工するに当たっては,シート系ルーフィング材と繊維強化樹脂層との接着性を確保するため,原則として接着プライマーを塗布する必要があった(特許文献1実施例1乃至実施例4等)。
また,通気性シート体を直接固定具で固定するのではなく,通気性シートの上に不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を塗付したのち,その上から固定具にて通気性シートを下地に固定する防水仕上げ構造と防水仕上げ方法が提案されている(特許文献2)。該防水仕上げ構造は,通気性シート体の上に施工する不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層は,施工に当たって通気性シート体の上に接着プライマーを塗布するか否かは明確ではないが,接着プライマーを塗布しない場合はもちろん接着プライマーを塗布した場合であっても,下地コンクリートが長期に亘った夏冬の気温の変動や地震等で伸縮した際,該伸縮に追従できずに下地から防水仕上げ構造体が剥離する場合があるという課題がある。
特開2001−193230号公報 特許第4066323号公報
本発明が解決しようとする課題は、繊維質基材の片面に非通気層を積層した通気性シート体の非通気層の上に不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を形成するにあたって,接着プライマーを塗布することなく直接不飽和ポリエステル樹脂を塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を形成することができ,かつ長期に亘って下地が伸縮しても剥離したり破断することがない防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は,繊維質基材の片面に非通気層を積層し該非通気層の上に目付け量50〜160g/m2の繊維質層をさらに積層した通気性シート体を,繊維質基材面が下地コンクリート側に成るようにして下地コンクリートに貼り付け,該通気性シート体の繊維質層の上に直接不飽和ポリエステル樹脂を1.2〜2.5kg/m2塗布し、ガラス繊維マットを配設して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を形成したことを特徴とする防水仕上げ構造を提供する。
請求項2記載の発明は,繊維質基材の片面に非通気層を積層し該非通気層の上に目付け量50〜160g/m2の繊維質層をさらに積層した通気性シート体を,繊維質基材面が下地コンクリート側に成るようにして下地コンクリートに貼り付け,該通気性シート体の繊維質層の上に直接不飽和ポリエステル樹脂を1.2〜2.5kg/m2塗布し、ガラス繊維マットを配設して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を形成することを特徴とする防水仕上げ方法を提供する。
削除
本発明の請求項1記載の防水仕上げ構造は,通気性シート体の非通気層の上に目付け量50〜160g/mの繊維質層をさらに積層した通気性シート体を使用するため,不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を塗布する際に接着プライマーを塗布する必要がないという効果がある。このため施工工程数が少なくなり,短工期で施工ができる効果がある。
また,通気性シート体と不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層は接着界面を有することなく繊維質層を介して一体化するため,長期に亘って下地が伸縮しても不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層が剥離したり破断することがないという効果がある。
また,非通気性シート体には繊維質基材の片面に非通気層が積層されているため,該非通気層の上に形成される不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層は繊維質基材へ浸透することが無く,このため,下地コンクリート中の水分は上記のように該繊維質基材の層を拡散移動することとなって不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層は水分の影響を受けて膨れが発生することがないという効果がある。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明である防水仕上げ構造または防水仕上げ方法に使用する通気性シート体は,繊維質基材の片面に非通気層を積層し該非通気層の上に目付け量50〜160g/mの繊維質層をさらに積層したもので,繊維質基材及び繊維質層は,通気性を持つ材質若しくは構造からなるものであれば,特に限定されるものではなく,例えばポリエステル、ナイロン、ビニロン、アクリルなどの合成繊維、或いはこれらの混合された複合繊維、ガラス繊維などの無機繊維、麻繊維など天然繊維、合成繊維に無機繊維、天然繊維などが混合された複合繊維から加工された不織布、織布などが使用される。
特に非通気層の上に積層される繊維質層は目付け量が50〜160g/mであり,50g/m未満では通気性シート体と不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層との一体化が不十分となり,160g/ m超では不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層の仕上がりが不良となるか,仕上がりを良好とするために不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を厚くする必要が生じ,この場合下地の伸縮によって防水仕上げ構造体が剥離する場合がある。
非通気層には樹脂シート、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニール樹脂などの合成樹脂シート、或いはアスファルトシート等の厚み0.1〜1.0mm程度の非通気性の素材が使用される。
通気性シート体の繊維質層の上に形成される不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層は,繊維質層の上に直接不飽和ポリエステル樹脂を塗布して形成するが,該不飽和ポリエステル樹脂は1.2〜2.5kg/mが塗布される。塗布方法は繊維質層の上に硬化剤が配合された不飽和ポリエステル樹脂を直接塗布した後,繊維強化材であるガラス繊維シートを配置して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を形成する
繊維質層の上に直接塗布する不飽和ポリエステル樹脂の塗布量が1.2kg/m未満では,防水層としての防水効果が不十分な場合があり,2.5kg/m超では,防水仕上げ構造体としての剛性が高くなりすぎて下地コンクリートから剥離する場合がある。
以下,実施例及び比較例にて具体的に説明する。
実施例1
実施例1として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量56g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株)ジョリエースJE−2000)を1.2kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98(商品名,アイカ工業(株)製)を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m
塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,実施例1の防水仕上げ構造とした。
実施例2
実施例2として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量90g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),ジョリエースJE−2000)を1.5kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株)
ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m 塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,実施例2の防水仕上げ構造とした。
実施例3
実施例3として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量115g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株)ジョリエースJE−2000)を1.5kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株)
ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m 塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,実施例3の防水仕上げ構造とした。
実施例4
実施例4として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量130g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),ジョリエースJE−2000)を1.5kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),
ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m 塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,実施例4の防水仕上げ構造とした。
実施例5
実施例5として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量160g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株)ジョリエースJE−2000)を2.4kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株)
ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m 塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,実施例5の防水仕上げ構造とした。
比較例1
比較例1として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量230g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),ジョリエースJE−2000)を2.5kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),
ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m 塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,比較例1の防水仕上げ構造とした。
比較例2
比較例2として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量90g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),ジョリエースJE−2000)を3.0kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),
ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m 塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,比較例2の防水仕上げ構造とした。
比較例3
比較例3として,繊維質基材が目付け量200g/mのポリエステル繊維から加工された不織布であって、この片面に0.3mmのポリエチレンフィルム製の非通気層を積層し,該非通気層に目付け量40g/mのポリエステル繊維から加工された不織布を積層した通気性シート体を使用した。下地への通気性シート体の貼り付けは,NCO基含有濃度2.5%,粘度4.0Pa・s/25℃,固形分80%の湿気硬化型ウレタン樹脂接着剤を使用し,下地に対する該接着剤の塗布量は0.3〜0.5kg/mとした。該接着剤を下地に塗布後,直ちに通気性シート体の繊維質基材面が下地側になるように通気性シート体を貼り付ける。次に硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),ジョリエースJE−2000)を1.5kg/m
塗布し,直ちに繊維強化材として目付け量450g/m のガラス繊維マットJR−98を配設する。該不飽和ポリエステル樹脂が硬化後,更にトップコートとして硬化剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂(アイカ工業(株),
ジョリエースJE−2080)を0.4kg/m 塗布して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化層を形成し,比較例3の防水仕上げ構造とした。
評価方法
耐疲労性
実施例1乃至実施例5及び比較例1乃至比較例3の防水仕上げ構造を,長手方向の中央に長手方向に直角に6mmのV形目地形状で切り込みを形成した厚さ8mmのフレキシブル板下地に長手方向に平行に長さ300mm,直角に幅100mmに短冊状に形成して試験体とした。その試験体を平面に保ちながらV形目地形状の切込みに対して直角方向に水平移動できる疲労試験機を用いて,20℃に温度調整した雰囲気下で2.5〜5.0mmのひずみ負荷を与えた。ひずみ負荷は周期2分間で100回を繰り返し,100回毎に塗膜の破断の有無を目視で確認し,以下を基準に評価した。○:1,500回において試験体3体とも破断がない。△:500回超1,500回未満において少なくとも試験体1体に破断がある。×:500回未満において試験片3体すべてに破断がある。
仕上がり性
実施例1乃至実施例5及び比較例1乃至比較例3の防水仕上げ構造を,厚さ4mmのフレキシブル板下地に200mm×200mmに形成したものを試験体とした。その試験体の表面の仕上り状態を目視で確認し,以下を基準に評価した。○:ガラス繊維マットに樹脂が十分馴染んでおり,試験体の表面に空隙,凹凸がない。×:ガラス繊維マットに樹脂が馴染まず,試験体の表面に空隙,凹凸がある。
評価結果
評価結果を表1に示す。
Figure 0006113464

Claims (2)

  1. 繊維質基材の片面に非通気層を積層し該非通気層の上に目付け量50〜160g/m2の繊維質層をさらに積層した通気性シート体を,繊維質基材面が下地コンクリート側に成るようにして下地コンクリートに貼り付け,該通気性シート体の繊維質層の上に直接不飽和ポリエステル樹脂を1.2〜2.5kg/m2塗布し、ガラス繊維マットを配設して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を形成したことを特徴とする防水仕上げ構造。
  2. 繊維質基材の片面に非通気層を積層し該非通気層の上に目付け量50〜160g/m2の繊維質層をさらに積層した通気性シート体を,繊維質基材面が下地コンクリート側に成るようにして下地コンクリートに貼り付け,該通気性シート体の繊維質層の上に直接不飽和ポリエステル樹脂を1.2〜2.5kg/m2塗布し、ガラス繊維マットを配設して不飽和ポリエステル樹脂繊維強化樹脂層を形成することを特徴とする防水仕上げ方法。
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