JPH0752174Y2 - 密封ゴム袋体 - Google Patents

密封ゴム袋体

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JPH0752174Y2
JPH0752174Y2 JP40597090U JP40597090U JPH0752174Y2 JP H0752174 Y2 JPH0752174 Y2 JP H0752174Y2 JP 40597090 U JP40597090 U JP 40597090U JP 40597090 U JP40597090 U JP 40597090U JP H0752174 Y2 JPH0752174 Y2 JP H0752174Y2
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JP
Japan
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rubber bag
sealed rubber
sheet
rubber
bag body
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP40597090U
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JPH0492029U (ja
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公一 西平
健一 伊藤
義克 寺山
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は密封ゴム袋体に関し、
詳しくはオイルフェンス、シルトフェンス等の構成体と
して使用される、内部が二室に仕切られた密封ゴム袋体
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルフェンス、シルトフェンス
等の構成体として、端縁に連結用口金を一体に有し、該
口金で順次連結し、流体を注入排出することにより膨張
収縮を可能とした密封ゴム袋体が知られている。この密
封ゴム袋体は使用目的に応じた任意の長さに必要個数を
口金部分で連結して所要長さにできるといった利点を有
する他、不使用時は収縮させ小さく折畳んで保管出来る
ので保管管理も容易であるなどの利点を有する。また上
記密封ゴム袋体として、破口による収縮を防止するため
内部を二室に仕切ったものも知られている。
【0003】ところで、これら密封ゴム袋体は、一般に
第5図に示すように口金部Aを挟みかつ、中仕切り用ゴ
ムシートBを挟んで対面させたゴム製シートC,Cの周
囲を加硫一体化することにより形成される。また上記密
封ゴム袋体は、製造時中仕切り用ゴムシートBと表裏を
構成するゴム製シートC,Cの端部を除いた部分の接着
を防止するため、第6図に示すように周縁を除いて剥離
シートD、Dを介して重ね、加硫することが行なわれ
る。
【0004】
【従来技術の問題点】しかし、上記手段で密封ゴム袋を
製造した場合、製造後は剥離シートDを密封ゴム袋体の
内部から取り出す適当な手段が無く、従って通常この種
の密封ゴム袋体では完成後も剥離シートDが内部に入っ
たままの状態とされる。この場合、剥離シートDが剥離
紙等のように薄く変形し易いシートである場合、密封ゴ
ム袋体への流体の注入排出時流体圧力により口金に詰ま
ることがある欠点があった。一方、このような問題を解
消するため剥離シートDとして厚く変形しにくい物を用
いることも考えられるが、この場合の剥離シートは密封
ゴム袋体の用途機能に全く用を成さないので無駄であ
り、またその分、重量も増すこととなって非常に不経済
となる欠点が生じる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は上記問題点
に鑑み、剥離シートがそのまま密封ゴム袋体内に封入さ
れていても口金の詰まりの原因となることなく、また経
済的な製造及び使用のできる密封ゴム袋体を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案の密封ゴ
ム袋体は、端縁に連結用口金を一体に有し、該口金で順
次連結し、流体の注入排出を可能とした密封ゴム袋体で
あって、袋本体内が二室に仕切られた密封ゴム袋体にお
いて、該密封ゴム袋体の外面を構成するゴム製シートの
両端内面同士が、中仕切り用ゴムシートを挟んで加硫に
より一体化されていると共に、該中仕切り用ゴムシート
には前記加硫接着部分以外における表裏面に片面が剥離
処理面とされたシートが該剥離処理面が前記密封ゴム袋
体の外面を構成するゴム製シートの内面に対面するよう
一体的に接着されてなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この考案における密封ゴム袋体の構成ゴム製シ
ートとしては、帆布、不織布等を補強体としたゴム製シ
ートが使用され、このゴム製シート周縁を中仕切りゴム
シートを挟んで加硫接着するに際し、内部の接着防止手
段として片面のみが剥離処理面とされた剥離シートを前
記中仕切りゴムシートの両面に剥離処理面を表面として
貼着したものが使用される。従って、出来上がった密封
ゴム袋体内には上記剥離処理面によって中空部分が確保
されると共に、剥離シートは非剥離処理面を介して中仕
切りゴムシート表面に接着してしまうので膨張した密封
ゴム袋体内で遊動することがなく、口金の詰まりが確実
に防止される。なお、中仕切りゴムシートは外表面を構
成するゴムシートに較べ伸縮率が非常に小さいので、こ
の点でも剥離が生じにくくなる。
【0008】
【実施例】次に、この考案の実施例を説明する。 実施例1 ポリエステルフィルム等の剥離用フィルムの片面をサン
ドブラスト処理し粗面とした。この剥離用フィルム1を
第1図に示すように、補強帆布2Aを有する未加硫ゴム
よりなる中仕切り用ゴムシート2の両面に当接し、これ
を表裏面を構成するゴムシート3、3の間に挟み込み常
法により重ね合わせシートの周辺部分を圧縮加熱して加
硫接着した。加硫後、この密封ゴム袋体を切断し内面を
観察した所、第2図に示すように剥離フィルム1はサン
ドブラスト面側で中仕切り用ゴムシート2に接着してい
るのが確認された。
【0009】次に、密封ゴム袋体を中仕切りゴムシート
2を重ねた状態、即ち三層積層の状態のままで巾3cm
長さ20cmの短冊状に裁断し、JIS K 6301第7項に準じて
剥離試験を行ったところポリエステルフィルムのサンド
ブラスト処理面側では80.8g/cm、非サンドブラスト処理
面側では3.2g/cm の剥離力試験結果となった。
【0010】実施例2 表面が粗面とされた紙の片面にシリコーン樹脂をコーテ
ィングした剥離紙1を使用し、実施例1と同様な製造方
法で密封ゴム袋体を成形した。加硫成形後、この密封ゴ
ム袋体を切断し内面を観察した所、剥離紙1は非処理面
である粗面側で中仕切り用ゴムシート2に接着している
のが確認された。
【0011】実施例3 剥離用フィルムとして超高分子量ポリエチレンを使用
し、この剥離用フィルム1を第3図に示すように、補強
帆布2Aを有する未加硫ゴムからなる中仕切り用ゴムシ
ート2の両面に超高分子量ポリエチレンと接着するゴム
層4、4を介挿して積層し、さらにこれら表裏面に密封
ゴム袋体の外表面を構成する未加硫ゴムシート3を重
ね、その周縁を常法により圧縮加熱して加硫接着した。
加硫後、この密封ゴム袋体を切断し内面を観察した所、
剥離フィルム1はゴム層4を介して中仕切り用ゴムシー
ト2に接着しているのが確認された。
【0012】次に上記実施例1〜3で得た密封ゴム袋体
を第4図に示す試験装置を使用して耐用試験を行った。
この試験装置は支点Oで連接された2本のアームP,P
の先端に密封ゴム袋体Gの両端を固定し、両アームP,
P間の中間部分に錘用アームQを密封ゴム袋体Gの中間
に当接して上下平行移動可能に支持する構成とされたも
ので、密封ゴム袋体G内の両空気室に夫々に0.3Kg/cm2
の圧力で注気しそのままで水平状態を1分間維持し、つ
いで錘用アームQを徐々に下降させ約30秒間かけて20Kg
の折曲げ抗力と成った時点でその折曲げ状態を約1分間
保持した後再び30秒間かけて錘用アームQを上昇させて
もとの状態に復帰する行程よりなる1サイクル3分間の
繰り返し試験を1時間連続して行った。
【0013】上記試験の結果密封ゴム袋体内部の剥離シ
ートに剥離異常を生じたものは一件もなかった。比較の
ため、内部に両面剥離面とされたポリエステルフィルム
を介挿した密封ゴム袋体について上記試験装置を用いて
同様の試験を行ったところ、口金の詰まり事故は発生し
なかったもののポリエステルフィルムは密封ゴム袋体内
部で完全に剥離して一部がカールした状態となってお
り、膨張時密封ゴム袋体内での遊動状態では口金部分に
詰まり事故を生じ得る状態となっているのが確認され
た。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の密封ゴ
ム袋体は内部空間を形成するための剥離シートが中仕切
り用ゴムシートの両面に接着されているので膨張収縮の
繰り返しに伴う剥離が全くなく、剥離した剥離シートに
起因する口金詰まり事故は完全に防止できるのである。
しかも、製造に際しては従来と全く同じ行程で製造でき
るので実施も容易である等種々の実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の製造行程を示す断面図であ
る。
【図2】この考案の実施例の断面図である。
【図3】この考案の他の実施例の製造行程を示す側面図
である。
【図4】この考案の実施例の試験装置を示す側面図であ
る。
【図5】従来例の斜視図である。
【図6】従来例の製造行程を示す側面図である。
【符号の説明】
1 剥離用フィルム 2 中仕切り用ゴムシート 3 表裏面を構成するゴムシート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端縁に連結用口金を一体に有し、該口金
    で順次連結し、流体の注入排出を可能とした密封ゴム袋
    体であって、袋本体内が二室に仕切られた密封ゴム袋体
    において、該密封ゴム袋体の外面を構成するゴム製シー
    トの両端内面同士が、中仕切り用ゴムシートを挟んで加
    硫により一体化されていると共に、該中仕切り用ゴムシ
    ートには前記加硫接着部分以外における表裏面に片面が
    剥離処理面とされたシートが該剥離処理面が前記密封ゴ
    ム袋体の外面を構成するゴム製シートの内面に対面する
    よう一体的に接着されてなることを特徴とする密封ゴム
    袋体。
JP40597090U 1990-12-27 1990-12-27 密封ゴム袋体 Expired - Lifetime JPH0752174Y2 (ja)

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JP40597090U JPH0752174Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 密封ゴム袋体

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JP40597090U JPH0752174Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 密封ゴム袋体

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Publication Number Publication Date
JPH0492029U JPH0492029U (ja) 1992-08-11
JPH0752174Y2 true JPH0752174Y2 (ja) 1995-11-29

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JP40597090U Expired - Lifetime JPH0752174Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 密封ゴム袋体

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