JPH07178836A - 帯状袋体の製造方法 - Google Patents

帯状袋体の製造方法

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JPH07178836A
JPH07178836A JP5344704A JP34470493A JPH07178836A JP H07178836 A JPH07178836 A JP H07178836A JP 5344704 A JP5344704 A JP 5344704A JP 34470493 A JP34470493 A JP 34470493A JP H07178836 A JPH07178836 A JP H07178836A
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JP
Japan
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rubber
unvulcanized
vulcanized
shaped
sheet material
Prior art date
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Application number
JP5344704A
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English (en)
Inventor
Haruyoshi Yamase
晴義 山瀬
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非使用時には偏平な帯状体をなす帯状袋体の
気室形成用の非接着部を容易に形成できる方法を提供す
る。 【構成】 耐熱性の接着材を加えた補強繊維層2の少な
くとも一方の面を未加硫ゴム3で被覆し他方の面の少な
くとも一部は繊維面を露出させたシート材1を形成し、
このシート材を加硫して未加硫ゴム3を加硫ゴム3aと
する。次いでこのシート材を前記一方の面を内側にして
折り重ねて内層材4を形成し、これを未加硫のゴム性材
料で包囲して未加硫帯状成形体を形成し、この未加硫成
形体を加硫して帯状袋体を製造する。この帯状袋体の中
心部には重なり合った加硫ゴム3a間の非接着部5がそ
のまま残存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルフェンス等とし
て使用される帯状袋体の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】このような帯状袋体として、非使用時には
偏平な帯状体をなし内部に該帯状体に沿って延在する非
接着部を有し、使用時にはこの非接着部に空気を圧入し
全体を円筒状に膨らませて、浮力を持たせるようにした
ものが従来知られている。
【0003】上記非接着部は、従来、帯状体の成形に際
して、ゴムに対して加硫接着しない材料からなるシート
状の成形用中子を用いるか、あるいは該当部分に離型剤
を塗布しておく等の方法で形成されていた。
【0004】しかし、上記中子を用いる方法では、この
中子の除去作業が困難で手数がかかり、また離型剤を塗
布する方法では、部分的に塗布ムラがあると加硫後局部
的に離型不良が生ずる等の問題があった。
【0005】そこで、このような問題を解決した方法と
して、特公昭58−38104 号公報により、接着性の異なる
複数の未加硫ゴムシートを積層してなるシート状成形用
中子に帯状中空体構成部材を順次積層包囲せしめて未加
硫帯状成形体を成形し、つづいて該未加硫帯状成形体を
加硫し、しかる後、該加硫された帯状成形体の前記シー
ト状成形用中子の層間あるいはシート状成形用中子の片
面と最内層との間に、加圧媒体を圧入して前記いずれか
の層間を剥離せしめ、中空部を形成する帯状中空体の製
造方法が提案されている。
【0006】
【解決しようとする課題】しかし、この製造方法におい
ては、シート状成形用中子が、接着性の異なる複数の未
加硫ゴムシート、すなわち相互の加硫接着性は悪いが、
中空体の内層ゴムに対する加硫接着性はいずれも良好な
複数の未加硫ゴムシートを積層して構成されるので、特
殊なゴム材料を使用しなければならず、かつ使用するゴ
ム材料の種類が多くなり、材料の管理が繁雑になる。
【0007】従って本発明は、上記のような帯状中空体
(袋体)を、特殊なゴム材料および多種類のゴム材料を
使用することなく、安いコストで製造できる方法を提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】このため、本
発明においては、耐熱性の接着材を加えた補強繊維層の
少なくとも一方の面を未加硫ゴムで被覆し他方の面の少
なくとも一部は繊維面を露出させたシート材を形成し、
該シート材を加硫し、このシート材を前記一方の面を内
側にして折り重ね、これを未加硫のゴム性材料で包囲し
て未加硫帯状成形体を形成し、この未加硫帯状成形体を
加硫する。
【0009】本発明によれば、当初補強繊維層の一面を
被覆していた未加硫ゴムは、シート材の加硫工程におい
て加硫され接着性を失う。シート材料は次いでこのゴム
で被覆された面を内側にして折り重ねられるので、該ゴ
ムは前記未加硫帯状成形体の中心部に2層に重なり合っ
た状態で存在する。次いでこの未加硫帯状成形体を加硫
するが、この時には該ゴムは既に加硫されているので、
重なり合った部分どうしが加硫接着することはなく、こ
の部分が非接着部となる。
【0010】かくして、非接着性の中子や離型剤等を使
用することなく、また接着性の異なる複数の特殊なゴム
材料を使用することなく、帯状袋体の非接着部を簡単な
手順で極めて容易に形成することができる。
【0011】前記補強繊維層は帯状袋体の補強層を構成
するが、この繊維層には接着剤が加えられているので、
その内側のゴム層および外側のゴム性材料はこの接着剤
により該繊維層に強固に接着され、全体が一体化する。
該接着剤は耐熱性のものであるので、その性能が加硫時
の温度によって低下することはない。
【0012】
【実施例】図1および図2は本発明方法の一実施例にお
ける各工程を順次示した図である。
【0013】本実施例においては、先ず、図1(a) に示
すように、ナイロン、ポリエステル等からなる補強繊維
層2の一面に未加硫ゴム3をコーティングしてこれを被
覆し、他方の面には繊維面を露出させたシート材1を作
る。補強繊維層2には、レゾルシン、ホルマリン、ラテ
ックス系等の耐熱性のある接着剤を塗布または含浸させ
ておく。なお、シート材1は長い帯状をなしており、各
図はこのような帯状体の横断面を示すものである。
【0014】次いで、上記シート材1を適当な加硫設備
により加硫処理する。この加硫処理により、前記未加硫
ゴム3が加硫されて、図1(b) に示すように加硫ゴム3
aとなる。
【0015】加硫処理後、このシート材1を加硫ゴム3
aを内側にして2層に折り重ね、図1(c) に示すような
偏平管状の内層材4に成形する。加硫ゴム3aと補強繊
維層2とは前記耐熱性の接着剤により強固に接着してい
るが、互いに重なり合った加硫ゴム3a部分どうしは接
着しないので、中心部に非接着部5が形成されている。
非接着部5の形成をより確実にするために、前記加硫処
理前に未加硫ゴム3の表面にタルク等の離型剤を打粉し
ておいてもよい。
【0016】このようにして形成された内層材4の上下
両面にそれぞれ外層形成材料6を添着する(図2(d)
)。これらの外層形成材料6は、補強繊維7の両側に
未加硫ゴム8をコーティングして構成されている。内層
材4の両端縁部外側に生ずる上下の外層形成材料6間の
隙間は、未加硫ゴム9で埋める。かくして、内層材4を
未加硫のゴム性材料6,9で包囲した未加硫帯状成形体
10が形成される。
【0017】そしてこの未加硫帯状成形体10を適当な加
硫設備により最終的に加硫成形する。未加硫ゴム8,9
の加硫に伴なう加硫接着により、部材6,9は一体化し
て内層材4を包囲する外層材12を形成する(図2(e)
)。この外層材12は成形圧力により内層材4の全周に
わたって密接し、前記耐熱性の接着剤により該内層材4
に接着固定されている。内層材4のゴム3aは既に加硫
されているので、今回の加硫処理により重なり合った部
分どうしが接着することはなく、前記非接着部5はその
まま残り、かくして中心部に非接着部5を有し、補強繊
維2,7で補強されたゴム材料からなる帯状袋体13が得
られる。
【0018】この帯状袋体13は、非使用時には図2(e)
のような偏平な帯状体として保管されるが、使用時には
非接着部5内に空気を圧入して全体を膨張させ、図2
(f) に示すように、内部に気室14を有する円筒状体とす
る。このようにして膨張させた帯状袋体13は、気室14に
より浮力を有するので、水上に浮かべてオイルフェンス
等として使用される。
【0019】図3におよび図4は本発明方法の他の実施
例を示す図2,図3と同様な図である。
【0020】本実施例においても、前記実施例と同様
に、耐熱性の接着剤を加えた補強繊維層2の一面に未加
硫ゴム3をコーティングしたシート材1を作るが、本実
施例においては、補強繊維層2の他方の面にも未加硫ゴ
ム15をコーティングする(図3(a) )。ただし未加硫ゴ
ム15の両側にはそれぞれ補強繊維層2の繊維面16を露出
させておく。このシート材1を前記と同様に加硫して未
加硫ゴム3,15を加硫ゴム3a,15aとし(図3(b) )
、これをゴム3aを内側にして折り重ね、内層材4を
形成する(図3(c) )。
【0021】ただし、本実施例におけるシート材1の折
り重ねは、露出した繊維面16部分を折り返すことにより
行われ、この結果、図3(c) に示すように、内層材4の
背面は全面にわたってゴム15aにより被覆され、また折
り返した両端部間に隙間17が生じている。
【0022】この内層材4のまわりに、前記実施例と同
様に、外層用の材料が添着されるが、本実施例において
は、図4(d) に示すように、先ず内層材4の前記隙間17
に補間材18を嵌挿した後、全周を包囲材19で包囲し、し
かる後その外側に前記実施例と同様な外層形成材料6お
よび未加硫ゴム9を添着する。補間材18,包囲材19はい
ずれも前記外層形成材料6と同様な材料すなわち補強繊
維の両側に未加硫ゴムをコーティングした材料からなっ
ている。
【0023】このように構成された未加硫帯状成形体10
を前記と同様に最終的に加硫成形して図4(e) に示すよ
うな帯状袋体13が得られる。この帯状袋体13において
は、重なり合ったゴム3a間に前記実施例と同様に非接
着部5が形成されているが、さらに、この加硫工程前に
既に加硫されているゴム15aとこれに接している包囲材
19との間には加硫接着が生じないので、両者の間にも非
接着部20が形成されている。
【0024】この帯状袋体13は、非接着部5,20に空気
を圧入して図4(f) に示すように内部に2つの気室14
a,14bを形成させた状態で使用される。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、非使用時には偏平な帯
状体をなす帯状袋体の気室形成用の非接着部を、特殊な
部材、材料等を使用することなく、簡単な手順で極めて
容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における工程の一部を順次示
した断面図である。
【図2】図1に続く工程を順次示した断面図である。
【図3】本発明の他の実施例における工程の一部を順次
示した横断面である。
【図4】図3に続く工程を順次示した断面図である。
【符号の説明】
1…シート材、2…補強繊維層、3…ゴム、4…内層
材、5…非接着部、6…外層形成材料、7…補強繊維、
8,9…未加硫ゴム、10…未加硫帯状成形体、11…帯状
袋体、12…外層材、13…帯状袋体、14…気室、15…ゴ
ム、16…繊維面、17…隙間、18…補間材、19…包囲材、
20…非接着部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非使用時には偏平な帯状体をなし内部に
    該帯状体に沿って延在する非接着部を有し、使用時には
    該非接着部がほぼ円筒状の気室を形成する帯状袋体を製
    造する方法において、耐熱性の接着剤を加えた補強繊維
    層の少なくとも一方の面を未加硫ゴムで被覆し他方の面
    の少なくとも一部は繊維面を露出させたシート材を形成
    し、該シート材を加硫し、このシート材を前記一方の面
    を内側にして折り重ね、これを未加硫のゴム性材料で包
    囲して未加硫帯状成形体を形成し、この未加硫帯状成形
    体を加硫することを特徴とする帯状袋体の製造方法。
JP5344704A 1993-12-21 1993-12-21 帯状袋体の製造方法 Pending JPH07178836A (ja)

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