JPH0752143Y2

JPH0752143Y2 - ゴミコンテナの搬送設備

Info

Publication number: JPH0752143Y2
Application number: JP1990125098U
Authority: JP
Inventors: 晃川瀬
Original assignee: 石川島播磨重工業株式会社
Priority date: 1990-11-29
Filing date: 1990-11-29
Publication date: 1995-11-29
Anticipated expiration: 2005-11-29
Also published as: JPH0484278U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案はゴミコンテナの搬送設備に係り、特にビルの各
階で発生するゴミを種類別に収容する複数台のゴミコン
テナを自動的に搬送することのできるゴミコンテナの搬
送設備に関するものである。

［従来の技術］一般に、事務所ビルや高層住宅で発生するゴミの回収は
ゴミを直接シュートに投入する方式や、ゴミをコンテナ
に収容しこれをエレベータで搬送する方式が採用されて
いる。これらの方式にあってはエレベータの汚れ、ダス
トシュートからの臭気が発生するなどの問題がある。

そこで、近年ではビルの各階で発生するゴミをコンテナ
に収容し、これを各階に停止する専用のケージに受け渡
して搬送する設備が考えられるに至っている。このよう
にゴミコンテナを専用のゴミ搬送ルートで搬送するた
め、ゴミの臭気などから解放され、清潔な居住空間を実
現できる。

［考案が解決しようとする課題］ところで、近年ではゴミのリサイクル化が叫ばれてお
り、このリサイクル化に対応するにはゴミを種類別に分
別する必要があるため、各階には少なくともゴミの種類
数だけの複数台のゴミコンテナを設置することになる。
したがって、分別すべきゴミの種類が多くなると、これ
に応じてゴミコンテナの設置台数も多くなる。

このような複数台のゴミコンテナが設置される場合にゴ
ミコンテナを１個ずつ手動でケージに搬送し、多種のゴ
ミを回収していたのでは作業が煩雑であり、作業労力を
要する問題がある。

本考案は、上記問題点を有効に解決すべく創案されたも
のである。

本考案は、複数台のゴミコンテナを自動搬送することを
可能にし、搬送作業の省労力化を図ることのできるゴミ
コンテナの搬送設備を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］本考案は、ビルなどの各階に少なくとも３種類のゴミを
種類別に収容する複数台のゴミコンテナを配置し、その
ビルに昇降自在に、かつ各階で停止するケージを設けた
ゴミコンテナの搬送設備において、上記ケージに隣接し
て各階に形成されるゴミ投入室と、そのゴミ投入室に形
成され、少なくとも３つのゴミコンテナを収容すると共
にケージの受渡し口に臨んだコンテナ収容パネルボック
スと、そのコンテナ収容パネルボックスに形成され、収
容されたゴミコンテナに対応して分別ゴミを投入するた
めの投入口と、このコンテナ収容パネルボックス内の底
部に設けられ、各ゴミコンテナを載置すると共に順次ゴ
ミコンテナを整列順に上記受渡し口に搬送する搬送コン
ベアと、ケージ内に設けられ、受渡し口を介して搬送コ
ンベア上のコンテナをケージ内に或いはケージ内の空の
ゴミコンテナを上記搬送コンベアに受け渡す移載フォー
クと、ビルの下層階に形成され、ケージに臨んで形成さ
れたゴミ回収室と、そのゴミ回収室に設けられ、ケージ
からのゴミコンテナを順次受け取り、或いはケージに搬
出するコンテナ搬送コンベアと、その搬送コンベアの搬
送方向に沿って順次並列に設けられ、搬送コンベアに各
階のゴミコンテナと逆に整列されたゴミ種の違うゴミコ
ンテナを取り込んでそれぞれ反転する反転装置と、その
各反転装置で反転されたゴミコンテナのゴミを種別毎に
格納すると共にゴミ収集車に搬出するためのドラムとを
備えて構成したものである。

［作用］各階で発生するゴミは、それぞれのゴミ種に対応するコ
ンテナ収容パネルボックスの投入口から複数台のゴミコ
ンテナ内へ分別されて投入される。ゴミ収集の際には、
これら複数台のゴミコンテナは、搬送コンベアの作動に
より整列順に１個づつケージに向けて送り出され、搬出
される。

一方、ケージにはゴミコンテナを受け渡す移載フォーク
が設けられており、この移載フォークは、ゴミコンテナ
をケージと搬送コンベアとの間で受渡して移載する。こ
の後、ケージはゴミコンテナをゴミ回収室のあるビルの
下層階に搬送する。移載フォークは、ゴミコンテナをゴ
ミ回収室に設けられたコンテナ搬送コンベアに移載す
る。その後、ケージは再度このゴミコンテナを移載した
階に戻り、同様に次のゴミコンテナをケージ内に移載
し、これをビルの下層階に搬送する。そして、コンテナ
搬送コンベアは前記移載されたゴミコンテナを後詰め
し、ケージの移載フォークは次のゴミコンテナをコンテ
ナ搬送コンベアに移載する。このようにして同一階の全
てのゴミコンテナをコンテナ搬送コンベアに移載した
ら、このコンテナ搬送コンベアの搬送方向に沿って順次
並列に設けられた各反転装置は、各々ゴミコンテナを取
り込んで反転させ、ゴミをドラムに格納させる。空にな
ったゴミコンテナは、運ばれてきた順序とは逆の順序で
元の階に戻される。このとき、元の階に設けられた搬送
コンベアは、ゴミコンテナが搬送されてくるたびにゴミ
コンテナを１個ずつ後詰めし、搬送されてきたゴミコン
テナを載置する。このようにして同一階に設置された全
てのゴミコンテナを元の階に戻し終わったら、他の階に
ついても同様にゴミを収集する。このとき、各ゴミコン
テナはゴミ回収室に設けられたコンテナ搬送コンベア上
に常に各階のゴミコンテナと逆順に集められるため、各
反転装置には常に同じゴミ種のゴミコンテナを集めるこ
とができ、搬送作業の省労力化を達成することができ
る。

［実施例］以下、本考案の一実施例を添付図面に従って詳述する。

第５図は事務所ビル又はマンションの各階で発生するゴ
ミを回収する設備１を示したものであり、各階の一角に
はゴミ投入室２が区画されると共にその投入室２内には
その階で発生する１日分のゴミを収容する複数台のゴミ
コンテナ３が設置されている。

これらゴミコンテナ３内には種類別に分別されたゴミが
収容されている。例えば、可燃ゴミ、不燃ゴミおよびビ
ン、カン類など３種類に分別されたゴミが種類別に収容
されいてる。したがって、図示例においてはゴミの分別
数と同数の３台のゴミコンテナ３が設置されることにな
る。

各階にはゴミコンテナ３を搬送するケージ４が、巻上げ
装置５からロープ６で吊り上げられて昇降路７に沿って
昇降自在に停止するようになっている。昇降路７の下端
部はゴミを回収するための１階あるいは地下室に延出さ
れ、このゴミ回収室８にはケージ４により搬送されたゴ
ミコンテナ３を搬送するコンテナ搬送コンベア９が設置
されている。このコンテナ搬送コンベア９には第６図に
示すように、ゴミコンテナ３の搬送方向に沿って並行
に、ゴミコンテナ３を反転させる３台の反転装置11およ
びゴミを種類別に収容する３台のドラム12が設置される
と共に、ドラム12の出口にはゴミ収集車13が移動するよ
うになっている。

ゴミ投入室２には第１図および第２図に示すようにゴミ
コンテナ３を受け渡すべく開閉扉14aで開閉される受渡
し口14が形成されると共に、ケージ４にゴミコンテナ３
を搬出入するための搬送コンベア21が設置されている。

搬送コンベア21はベルトコンベアあるいはローラコンベ
アにより構成されており、このコンベア21は３台のゴミ
コンテナ３を一括してケージ４に向けて１列に整列させ
て載置すると共に、ケージ４に向けてゴミコンテナ３を
搬出入するようになっている。

ゴミコンテナ３を載置するコンベア21は第３図に示すよ
うにコンテナ収容パネルボックス22内に収容されてお
り、このコンテナ収容パネルボックス22には各ゴミコン
テナ３に臨んで開口された投入口23が形成されている。
投入口23は回転自在に支持されたドラム24により開閉さ
れるようになっている。ドラム24は定量のゴミを収容し
てゴミコンテナ３内に投入するようになっている。コン
テナ収容パネルボックス22の上部にはゴミ回収設備１を
夜間などの定時間に自動運転するための制御盤25が設け
られている。

また、ケージ４にはケージ４とコンベア21との間でゴミ
コンテナ３を移載して受け渡すべく移載手段31が設けら
れ、この移載手段31はケージ４内に格納されると共にコ
ンベア21上に伸縮自在に延出される移載フォーク32によ
り構成されている。

具体的にはこの移載フォーク32は第１図および第４図に
示すように、ケージ４内の一対のシリンダ33で昇降自在
に支持された固定フォーク34と、この固定フォーク34上
に多段に重ね合わされて水平方向にスライド可能な可動
フォーク35,36とから主に構成されている。これら固定
フォーク34と可動フォーク35,36とにはスプロケット37a
〜37dにより左右に折り返されたチェーン38a〜38cが互
い違いに掛け渡されている。

固定フォーク34にはスプロケット37eおよびチェーン38d
を介して可動フォーク35,36を水平方向に伸縮移動せる
ためのモータ39が設けられている。41は降下位置を規制
するストッパである。

また、先端部の可動フォーク36はリフトされてコンベア
21上に延出されてゴミコンテナ３に形成された図示され
ない係合孔に係合することによりゴミコンテナ３を移載
するようになっている。したがって、この可動フォーク
36が延出されるコンベア21の一端側にはゴミコンテナ３
を受け渡す受渡し地点Ａが形成されることになる。

次に上記実施例の作用について説明する。

第１図に示すように、コンベア21上には各ゴミコンテナ
３が１列に整列されて載置されており、これらゴミコン
テナ３内には各階で発生するゴミが種類別に分別されて
コンテナ収容パネルボックス22に設けられた投入口23か
ら投入されることになる。

ゴミの回収運転が開始される夜間の所定時間には先ずコ
ンベア21上に移載フォーク32のフォーク36が延出され、
このフォーク36はコンベア21の最前に載置されるゴミコ
ンテナ3aに係合してこれをケージ４内に移載することに
なる。その後、ケージ４はこのゴミコンテナ3aをゴミ回
収室８のあるビルの下層階に搬送する。そして移載フォ
ーク32は、ゴミコンテナ3aをゴミ回収室８に設けられた
コンテナ搬送コンベア９に移載する。ケージ４は再度こ
のゴミコンテナ3aを移載した階に戻り、同様に次のゴミ
コンテナ3bをケージ４内に移載し、これをゴミ回収室８
のあるビルの下層階に降下移送する。なお、ゴミコンテ
ナ3aを収容するケージ４が降下移動する間、コンベア21
は作動され、コンベア21の受渡し地点Ａには次のゴミコ
ンテナ3bが搬送されて待機している。そして、コンテナ
搬送コンベア９はゴミコンテナ3aを後詰めし、移載フォ
ーク32はコンテナ搬送コンベア９にゴミコンテナ3bを移
載する。同様にしてゴミコンテナ3cもケージ４で搬送さ
れ、移載フォーク32でコンテナ搬送コンベア９に移載さ
れる。つまり、コンベア21上に載置された各ゴミコンテ
ナ３はコンベア21の作動と停止との繰返しにより１個ず
つケージ４側に前詰めされてケージ４内に引き込まれる
ことになる。

その後、ゴミコンテナ3a,3b,3c内のゴミは、第６図に示
すように反転装置11により反転され、ゴミを収容するド
ラム12内に投入されることになる。

すべてのゴミ入りのゴミコンテナ３の搬送が完了する
と、元の階にはケージ４の上昇移動により空のゴミコン
テナ３が１個ずつ搬送されことになる。まず、空のゴミ
コンテナ3cは移載フォーク32によりケージ４内に移載さ
れ、元の階に搬送されたのち、コンベア21の受渡し地点
Ａ上に移載される。そして、ケージ４はゴミ回収室８の
あるビルの下層階に戻り、次のゴミコンテナ3bをケージ
４内に移載したのち、元の階にこれを搬送する。なお、
ゴミコンテナ3aを収容するケージ４が上昇移動する間、
コンテナ搬送コンベア９は作動され、コンテナ搬送コン
ベア９の受渡し口14側には次のゴミコンテナ3bが搬送さ
れて待機している。そして、ゴミコンテナ3cは、コンベ
ア21の作動により、コンベア21の後方に搬送され、ゴミ
コンテナ3bは、移載フォーク32によりコンベア21の受渡
し地点Ａに移載されることになる。同様にしてゴミコン
テナ3aもケージ４で搬送され、移載フォーク32でコンベ
ア21の受渡し地点Ａに移載される。つまり、コンベア21
の受渡し地点Ａに移載あれたゴミコンテナ３はコンベア
21の作動と停止との繰返しにより、順次後方に搬送され
て後詰めに載置されることになる。

したがって、コンベア21上に載置されたゴミコンテナ３
はコンベア21の作動と停止との繰返しにより１個ずつ前
詰めされながらケージ４に搬出され、また、コンベア21
の作動と停止との繰返しにより１個ずつ後詰めされなが
らコンベア21上に搬入されることになる。

なお、第６図に示すように、昇降路７と反転装置11とを
結ぶコンテナ搬送コンベア９も同様に、作動と停止とを
繰り返してゴミコンテナ３を１個ずつ搬出入することに
なる。

このように本考案にあっては各階にコンベア21を設置
し、このコンベア21によりゴミコンテナ３をケージ４に
搬出入するため、複数台のゴミコンテナ３を自動的に搬
出入することができる。また、各階のコンテナ収容パネ
ルボックス22内に載置されたゴミ種の違う複数のゴミコ
ンテナ３を整列順に搬送し、ゴミ回収室８のコンテナ搬
送コンベア９に各階のゴミコンテナ３と逆に整列させ、
そのコンテナ搬送コンベア９の搬送方向に沿って順次並
列に設けられた反転装置11にゴミコンテナ３を受け渡す
ため、各反転装置11には常に同じゴミ種のゴミコンテナ
３を集めることができ、コンテナ搬送の省労力化を図る
ことができる。

［考案の効果］以上要するに本考案によれば、各階に搬送コンベアを設
置し、このコンベアにより移載フォークを介してゴミコ
ンテナをケージに搬出入するため、複数台のゴミコンテ
ナを自動的に搬出入することができ、また、各階のコン
テナ収容パネルボックス内に載置されたゴミ種の違う複
数のゴミコンテナを整列順に搬送し、ゴミ回収室の搬送
コンベアに各階のゴミコンテナと逆に整列させ、その搬
送コンベアの搬送方向に沿って順次並列に設けられた反
転装置にゴミコンテナを受け渡すため、各反転装置には
常に同じゴミ種のゴミコンテナを集めることができ、ゴ
ミコンテナ搬送の省労力化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はゴミコンテナの搬送装置を示す側断面図、第２
図は第１図のII-II線矢視図、第３図は第２図のIII-III
線矢視図、第４図は移載手段を示す図、第５図はゴミ回
収設備を示す図、第６図は第５図のVI-VI線矢視図であ
る。図中、２はゴミ投入室、３はゴミコンテナ、４はケー
ジ、８はゴミ回収室、９はコンテナ搬送コンベア、11は
反転装置、12はドラム、13はゴミ収集車、14は受渡し
口、21は搬送コンベア、22はコンテナ収容パネルボック
ス、23は投入口、32は移載フォークである。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ビルなどの各階に少なくとも３種類のゴミ
を種類別に収容する複数台のゴミコンテナを配置し、そ
のビルに昇降自在に、かつ各階で停止するケージを設け
たゴミコンテナの搬送設備において、上記ケージに隣接
して各階に形成されるゴミ投入室と、そのゴミ投入室に
形成され、少なくとも３つのゴミコンテナを収容すると
共にケージの受渡し口に臨んだコンテナ収容パネルボッ
クスと、そのコンテナ収容パネルボックスに形成され、
収容されたゴミコンテナに対応して分別ゴミを投入する
ための投入口と、該コンテナ収容パネルボックス内の底
部に設けられ、各ゴミコンテナを載置すると共に順次ゴ
ミコンテナを整列順に上記受渡し口に搬送する搬送コン
ベアと、ケージ内に設けられ、受渡し口を介して搬送コ
ンベア上のコンテナをケージ内に或いはケージ内の空の
ゴミコンテナを上記搬送コンベアに受け渡す移載フォー
クと、ビルの下層階に形成され、ケージに臨んで形成さ
れたゴミ回収室と、そのゴミ回収室に設けられ、ケージ
からのゴミコンテナを順次受け取り、或いはケージに搬
出するコンテナ搬送コンベアと、その搬送コンベアの搬
送方向に沿って順次並列に設けられ、搬送コンベアに各
階のゴミコンテナと逆に整列されたゴミ種の違うゴミコ
ンテナを取り込んでそれぞれ反転する反転装置と、その
各反転装置で反転されたゴミコンテナのゴミを種別毎に
格納すると共にゴミ収集車に搬出するためのドラムとを
備えたことを特徴とするゴミコンテナの搬送設備。