JP3196042B2 - ビルにおける搬送設備及びこの搬送設備を用いた搬送方法 - Google Patents

ビルにおける搬送設備及びこの搬送設備を用いた搬送方法

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JP3196042B2
JP3196042B2 JP13162892A JP13162892A JP3196042B2 JP 3196042 B2 JP3196042 B2 JP 3196042B2 JP 13162892 A JP13162892 A JP 13162892A JP 13162892 A JP13162892 A JP 13162892A JP 3196042 B2 JP3196042 B2 JP 3196042B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィスビル、マンシ
ョン等のビルにおいて、外部から所定フロアの郵便受に
配達されたメールや新聞等の配達物を、配送先である各
社、各部署、各戸が存置する行先フロアに配送するメー
ル搬送と、前記各行先フロアから前記所定フロアの集積
場へのゴミ回送を自動的に行うためのビルにおける搬送
設備及びこの搬送設備を用いた搬送方法に関する。な
お、本明細書において配送とは、メール容器あるいはゴ
ミ容器を所定フロアに設置したメール棚あるいはゴミ棚
から行先フロアのステーションに送ることをいい、また
回送とは、逆にステーションからメール棚あるいはゴミ
棚に送ることをいう。さらに搬送とは、前記配送と前記
回送を合わせた意味で用いる。
【0002】
【従来の技術】従来、オフィスビル、マンション等の集
合ビルでは、前記配達物が各社、各戸に直接配達される
ことはなく、ビルの入口がある所定フロアに設置された
集合郵便受に投函される。そして、行先フロアにある各
社、各戸はそれぞれ配達物の配達時間を見計らい、エレ
ベーターに乗って前記集合郵便受に取りに行くというの
が一般的であった。
【0003】また、一部の大規模オフィスビルであっ
て、全フロアを同一会社が使用している所謂自社ビルに
あっては、先ず所定フロアにおいて配達物を各部署別に
仕分け棚に仕分けし配達先別の袋等に入れ、人手によっ
て該袋等を各部署がある行先フロアのステーションに垂
直リフトに乗せて配送し、空になった該袋等を前記垂直
リフトで回送するという搬送方法が一部で行われてい
る。そして、前記ステーションには垂直リフトとの間で
相互に前記袋等を移載するための取り出しコンベヤ及び
送り込みコンベヤが行先フロアに突出した状態で配置し
てある。
【0004】一方、行先フロアから所定フロアのゴミ集
積場へのゴミ回送にあっては、該ゴミ集積場と行先フロ
ア間を連結するように設置されたダストシュートに投げ
入れるという方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記行先フロアから集
合郵便受に配達物を取りに行く方法は、配達時間を見計
らって取りに行くことが煩わしいだけでなく、配達が遅
れたりするとその間、何回も足を運ぶことになり、手間
だけでなくエレベーターの使用回数が増える等、種々の
無駄が発生するという問題がある。
【0006】前記自社ビルにおける搬送方法にあって
は、所定フロアにおいて配達物を各別に垂直リフトに載
せるという作業を人手で行わなければならないだけでな
く、行先フロアにおいてはステーションから突出した取
り出しコンベヤ及び送り込みコンベヤが場所をとり邪魔
になるという問題がある。
【0007】また近年、事務のOA化が進んだことによ
ってオフィス古紙が増え、それにともなってオフィスビ
ル等から出るゴミの量が増加している。加えて、投棄場
所が不足してきたためゴミ処理が大きな社会問題となっ
ている。この社会問題に対し、ゴミを再資源として利用
することによって前記投棄ゴミの量を低減しようとする
解決策があるが、この場合、ゴミ回収者がゴミ集積場に
おいてゴミを回収する際に、ゴミを非再資源ゴミと再資
源ゴミに、さらに再資源ゴミを処理し易いようにオフィ
ス古紙、雑誌及びカタログ、古新聞紙等のゴミ別に分け
ておくという所謂ゴミ分別の徹底が肝要である。この
点、前記従来のビル内ゴミ搬送におけるダストシュート
を用いる方法は、各種ゴミが混ざり合ってしまい前記ゴ
ミ分別が不可能になるという問題点があった。
【0008】本発明は以上の各問題点を解消することを
課題とし、該課題を解決したビルにおける搬送設備及び
この搬送設備を用いた搬送方法を提供することを目的と
する。
【0009】本発明は前記目的を達成するために、例え
ばオフィスビルにおける搬送設備は、オフィスビルの所
定フロアたる地下1階フロアに、配達物を入れるメール
容器5を取り出し自在に収納しうるメール容器収納部3
を複数配置し、該各メール容器収納部3の一部のものに
配達物を投函しうるとともに、投函された配達物が前記
メール容器5に入るようになした郵便受3aを取り付け
てなり、底部に切欠4を有するメール棚1と、該メール
棚1近傍に設け、ゴミを入れるゴミ容器7を収納し
る、底部に切欠を有するゴミ容器収納部6を複数配置し
たゴミ棚2と、垂直方向に移動可能で、かつ前記メール
棚1の郵便受3a及びゴミ棚2のゴミ容器収納部6の各
底部の切欠4を通過可能で、メール容器5あるいはゴミ
容器7を載置して水平方向に伸縮する伸縮板22を有す
る移載部材19を有し、前記郵便受3aあるいはメール
容器収納部3及びゴミ容器収納部6からメール容器5あ
るいはゴミ容器7の取り出し及び収納を行うピッカーた
るスタッカークレーン8とを設ける。なお、前記メール
容器収納部3のうち郵便受3aを取り付けないものは予
備のメール容器収納部3とする。また、前記搬送設備に
は、メール容器5及びゴミ容器7を前記スタッカークレ
ーン8との間で相互に移載可能になるように、該スタッ
カークレーン8に、下側水平コンベヤ10a,10bで
連繋するとともに、前記地下1階フロアと各行先フロア
(3〜9階)間を垂直に往復移動し、メール容器5ある
いはゴミ容器7を載置可能で、水平方向に伸縮する伸縮
板34を有する移載部材30を備え、指示された位置に
停止するようになした垂直リフト9と、前記行先フロア
に各設け、底部に前記伸縮板34が通過可能でかつメー
ル容器5、ゴミ容器7が通過不能な切欠14を設けた取
出部36・・・を有し、メール容器5及びゴミ容器7を
前記垂直リフト9との間で相互に移載可能となしたステ
ーション11を備える。該各ステーション11の取出部
36・・・は、水平移動可能で外側に引き出しうるよう
になした引き出し式、配達先別に区分し ある
【0010】前記搬送設備を用いた搬送方法において、
配達物が入ったメール容器5をメール容器収納部3から
指示された取出部36にメール配送し、かつ空になった
メール容器5をメール容器収納部3にメール回送するメ
ール搬送にあっては、自動配送タイムスケジュールによ
りあらかじめ設定された時間になると自動的に入力され
る、配達先を指示するメール容器配送信号によって、オ
フィスビルの地下1階フロアに設けたメール棚1のメー
ル容器収納部3・・・のうちの一つから指示された配達
先の配達物が入ったメール容器5を取り出し、下側水平
コンベヤ10bを経て垂直リフト9に載せ、行先フロア
のステーション11の前記取出部36・・・のうちの指
示された一つに配送する。なお、垂直リフト9への移載
が終わったスタッカークレーン8は、予備メール容器収
納部3から空のメール容器5を取り出し、これをメール
容器5が取り出された前記郵便受3aを有する前記メー
ル容器収納部3に収納しておく。続いて、ステーション
11において人手によって配達物を取り出した後の空の
メール容器5は、前記ステーション11近傍に設置した
メール回送ボタンにより入力されたメール回送信号によ
って、前記配送とは逆に垂直リフト9、上側水平コンベ
ヤ10a及びスタッカークレーン8を経て、前記予備の
メール容器収納部3に収納されるように構成する。一
方、各行先フロアから前記地下1階フロアにゴミを運ぶ
ためのゴミ搬送にあっては、各行先フロアのステーショ
ン11近傍に設置したゴミ配送ボタンにより入力された
ゴミ配送信号によって、ゴミ容器収納部6から空のゴミ
容器7を取り出し、下側水平コンベヤ10bを経て前記
垂直リフト9に移載し、前記ステーション11の取出部
36・・・のうち指示された一つに配送する。続いて人
手によってゴミを入れたゴミ容器7は、ゴミ別のゴミ回
送信号の入力によって、ゴミ別に区分されたゴミ容器収
納部6・・・のうちの指示された一つに回送、収納され
るように構成する。
【0011】
【作用】前記メール搬送におけるメール配送では、先ず
配達員によって郵便受3aに投函された配達物がメール
容器5内に入る。該メール容器5は、前記メール配送信
号によって自動的に、ピッカーたるスタッカークレーン
8により郵便受3aから取り出され、下側水平コンベヤ
10bを経て垂直リフト9に移載される。垂直リフト9
への移載が終わったスタッカークレーン8は、予備メー
ル容器収納部3から空のメール容器5を取り出し、これ
をメール容器5が取り出された郵便受3aを有する前記
メール容器収納部3に収納するのでメール回送中に郵便
受3aに配達物が配達されても支障が出ない。続いて、
該垂直リフト9が行先フロアのステーション11に移動
し指示された取出部36に移載され、人手によって該取
出部36を引き出し内部に収納されているメール容器5
内の配達物を取り出す。また同じくメール回送では、前
記行先フロアに設けたメール回送ボタン(図示せず)を
押すことによって入力されたメール回送信号で、空にな
ったメール容器5を、垂直リフト9、上側水平コンベヤ
10a、スタッカークレーン8を経て予備の前記メール
容器収納部3内に収納する。
【0012】前記ゴミ搬送におけるゴミ配送では、先ず
行先フロアに設置された「ゴミ配送ボタン(図示せ
ず)」を押す。すると、スタッカークレーン8がゴミ棚
2のゴミ容器収納部6・・・のうちの一つから空のゴミ
容器7を取り出し、下側水平コンベヤ10b、垂直リフ
ト9を経て前記メール配送の場合と同様にして前記行先
フロアのステーション11の指示された取出部36に収
納する。また同じくゴミ回送では、該空のゴミ容器7を
引き出してから、例えば新聞古紙を入れ「新聞古紙回送
ボタン」を押すと、このゴミ容器7は、垂直リフト9、
上側水平コンベヤ10a、スタッカークレーン8を経て
ゴミ棚2のゴミ容器収納部6・・・のうち「新聞古紙」
の区分に属するものの一つに収納される。なお、雑誌・
カタログゴミの場合は「雑誌・カタログ回送ボタン」で
ゴミ棚3の「雑誌・カタログ」の区分に、またオフィス
古紙ゴミの場合は前記と同様にして「オフィス古紙」の
区分に、さらに雑ゴミの場合は前記と同様にして「雑ゴ
ミ」の区分にそれぞれ属するゴミ容器収納部6・・・の
うちの一つに各収納される。このようにして前記各区分
に属するゴミ容器収納部6・・・に収納されたゴミ容器
7・・・は回収作業が行われる時期に合わせてゴミ集積
場所に分別した状態で運ぶ。
【0013】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1はオフィス
ビルと搬送設備を概略的に示す斜視図、図2は、メール
棚とゴミ棚とスタッカークレーンとを示す部分を切欠し
た側面図、図3は郵便受の斜視図、図4はスタッカーク
レーンと垂直リフトに設ける移載部材の動作を説明する
ための概略図、図5は横断した垂直リフトとメール棚と
ゴミ棚とスタッカークレーンの配置状態を示す平面図、
図6は垂直リフトの概略的正面図、図7は垂直リフトと
ステーションを示す側面図、図8は自動配送タイムスケ
ジュールによるメール配送を説明する配送チャート図、
図9は自動配送タイムスケジュールによるメール配送を
時間的に説明する時間チャート図、図10はメール回送
を説明する回送チャート図、図11はゴミ配送を説明す
る配送チャート図、図12はゴミ回送を説明する回送チ
ャート図である。なお、前記図1は上、下側水平コンベ
ヤがオフィスビル側に実線で、ゴミ棚及びスタッカーク
レーン側に鎖線で示されているが、オフィスビル側の実
線で示した上、下側水平コンベヤがゴミ棚及びスタッカ
ークレーン側に鎖線に示す位置に連繋されるものであ
る。
【0014】図1〜図3及び図5〜図7に示すように、
本実施例の搬送設備は、オフィスビルに設置されるもの
で、本発明の所定フロアたる地下1階フロアに設けたメ
ール棚1及びゴミ棚2と、前記メール棚1に複数配置し
たメール容器収納部3・・・に取り出し可能に収納した
メール容器5・・・及び前記ゴミ棚2に複数配置したゴ
ミ容器収納部6・・・内からのゴミ容器7・・・の取り
出し及び収納を行う本発明のピッカーたるスタッカーク
レーン8とを備える。また、前記搬送設備は、オフィス
ビルの行先フロア(3〜9階)に設け、前記メール容器
5・・・及びゴミ容器7・・・を前記地下1階フロアと
前記各行先フロア間で垂直搬送する垂直リフト9と、前
記スタッカークレーン8と垂直リフト9間で前記メール
容器5及びゴミ容器7を相互に移載可能に連繋した上、
下側水平コンベヤ10a,10bと、前記各行先フロア
に設け、メール容器5・・・及びゴミ容器7・・・を前
記垂直リフト9との間で相互に移載するようになしたス
テーション11・・・を備えている。なお、このオフィ
スビルの場合、1階と2階は行先フロアとせずステーシ
ョン11を配置していない。さらに、この搬送設備に
は、前記各部の動作を制御するための図示しない制御装
置が設けてある。この制御装置には、前記各部の動作を
指示する各種信号を入力するための図示しない入力手段
が接続されている。
【0015】図1〜図3に示すように、前記メール棚1
の前記各メール容器収納部3は、メール容器5を水平移
動で出し入れできるように後部が開放され、かつ底部に
切欠4・・・が設けてある。また、該各メール容器収納
部3にはそれぞれに被検索用のバーコード(図示せず)
が付設されるとともに、メール容器5あるいはゴミ容器
7が存置しているか否かを検知する検知器(図示せず)
が設けてある。該メール容器収納部3・・・のうち中央
から下側位置には引き出し式の郵便受3a・・・が取り
付けてある。なお、郵便受3a・・・が取り付けられて
いないメール容器収納部3・・・は予備のメール容器5
・・・を収納しておくために使用する。前記各郵便受3
aは、前記メール容器収納部3の内側に嵌合するよう
に、かつメール容器5を後方から前方に水平移動で引き
出しうるように形成されるとともに、その前面板には把
手12と配達物投函口13を備え、底部には切欠14が
形成され、さらに両側部にはメール容器収納部3側との
間に設けたスライド機構(図示せず)たるローラに乗る
スライドレール15,15が設けてある。また、郵便受
3aの切欠14は前記メール容器収納部3の切欠4とほ
ぼ同形同大に形成され、かつ前記郵便受3aがメール容
器収納部3に押し込まれ嵌合した時に重なるようになっ
ている。また、この郵便受3aは鍵をかけることによっ
て第三者の不正行為を防止するようになっており、図3
中、符号16は該鍵をかけるための鍵穴である。このよ
うに構成された郵便受3aは、前記把手12を持って手
前に引き出し式に引き出し、内部に収納されたメール容
器5から人手によって配達物を取り出すことが可能であ
るとともに、その内部に収納したメール容器5を後方か
ら出し入れすることが可能である。さらに、メール棚1
下部には大型の配達物を入れる大型郵便受3bが設けて
あり、該郵便受3b近傍には、嵩の大きな配達物が到着
し前記大型郵便受3bに投函したことを配達先に知らせ
るための、配達人が押す入力手段たる配達ボタン(図示
せず)が設けてある。前記各郵便受3aには、メール容
器5内の配達物が満杯になるとこれを検知する検知器が
付設されていて、該満杯になったことを表示する各配達
先に設けた満杯ランプ(図示せず)を点灯させるよう構
成してある。さらに該各配達先は前記バーコードに対応
させて前記制御装置に設定登録してある。
【0016】図1及び図5に示すように、前記ゴミ棚2
は、複数のゴミ容器収納部6・・・が配置され、前記メ
ール棚1の後方にこれと対向する状態で所定間隔をおい
て設置される。該各ゴミ容器収納部6は、底部に切欠
(図示しないが前記各メール容器収納部3の各切欠4と
同様のもの)を有するとともに、メール棚1に対面する
側が各々開放されていて、この各開放部から前記ゴミ容
器7・・・を出し入れできる。また、該各ゴミ容器収納
部6には、前記メール容器収納部3と同様に、それぞれ
に被検索用のバーコード(図示せず)が付設してある。
さらに、ゴミ容器収納部6・・・は、一般的な非再資源
ゴミ、シュレッターゴミ(非再資源ゴミ)、オフィス古
紙(再資源ゴミ)、雑誌及びカタログ(再資源ゴミ)、
古新聞紙(再資源ゴミ)の各々用に区分され、各々のゴ
ミが入ったゴミ容器7・・・を該各区分ごとに収納する
ようになっている。該各区分は前記バーコードに対応さ
せて前記制御装置に設定登録してある。
【0017】図1、図2、図4及び図5に示すように、
スタッカークレーン8は、前記制御装置で制御され、前
記メール棚1と前記ゴミ棚2の間をそれぞれに沿って水
平及び垂直移動するとともに、メール容器5あるいはゴ
ミ容器7を、メール棚1と上、下側水平コンベヤ10
a,10b間での移載と、ゴミ棚2と上、下側水平コン
ベヤ10a,10b間での移載と、さらにメール棚1と
ゴミ棚2間での取り出し収納とを行う。このスタッカー
クレーン8は、前記メール容器収納部3・・・及びゴミ
容器収納部6・・・の各バーコードを読み取る読み取り
部材(図示せず)を有し、前記制御装置が指示した前記
メール容器5あるいは前記ゴミ容器7の取り出し収納を
行うように構成されている。そして、前記スタッカーク
レーン8は、メール棚1及びゴミ棚2間の床に敷設した
水平レール17と、該水平レール17に下端が乗って水
平移動するようなした、垂直に起立する支持杆18と、
該支持杆18に支持され垂直移動可能な第1移載部材1
9とからなる。前記支持杆18、第1移載部材19の各
移動は前記制御装置に接続されたモータ(図示せず)で
行われる。図4に詳細に示すように、前記第1移載部材
19は、前記支持杆18に垂直移動可能に支持された水
平な基台20と、該基台20上に水平移動自在に取り付
けられ、その両端に回転輪21a,21bを付設した下
側伸縮板21と、該下側伸縮板21上にさらに水平移動
自在に取り付けられ、メール容器5あるいはゴミ容器7
を載置しうる上側伸縮板22と、前記基台20一方端に
固定しここから伸ばして前記下側伸縮板21他方端の回
転輪21aにかけ前記上側伸縮板一方端に伸ばして固定
した索条23aと、前記基台20他方端に固定しここか
ら伸ばして前記下側伸縮板21の一端回転輪21bにか
け前記上側伸縮板22の他方端に伸ばして固定した索条
23bと、前記下側伸縮板21を両側に移動させるため
のモータ(図示せず)とから構成する。該モータは前記
制御装置で制御される。そして、この第1移載部材19
は前記基台20に対して下側伸縮板21を、例えばメー
ル棚1側(図2中実線にて、また図4中二点鎖線にて示
した側)に移動させると、索条23aが上側伸縮板22
を該メール棚1側に引っ張り前記下側伸縮板21に対し
てさらに前記メール棚1側に伸長するように構成されて
いる。この伸長によって前記上側伸縮板22はメール容
器収納部3内に進入する。また前記動作とは逆に、前記
下側伸縮板21、上側伸縮板22をゴミ棚2側(図2中
一点鎖線にて図示)に伸長すればメール容器収納部3内
に進入する。前記第1移載部材19により、例えばメー
ル容器収納部3からメール容器5を取り出すには、前記
上側伸縮板22の上面がメール容器5の底面より若干低
い位置にて前記メール容器収納部3内に前述した動作に
よって進入し、上側伸縮板22がメール容器5の下に達
したところで第1移載部材19全体を支持杆18に沿っ
て若干上昇させる。この上昇により該上側伸縮板22は
メール容器収納部3の前記切欠4及び郵便受3aの前記
切欠14を通過しすくい上げて、その上にメール容器5
を載せる。ここで、下側伸縮板21及び上側伸縮板22
を縮めて元の状態に戻せばメール容器5の取り出しが完
了する。逆に、メール容器5のメール容器収納部3への
収納は、上側伸縮板22の上面がメール容器収納部3の
底面より若干高い位置にて前記下及び上側伸縮板21,
22をメール容器収納部3内に進入させ、続いて第1移
載部材19を支持杆18に沿って若干下降させメール容
器5が該メール容器収納部3底部に載ったところで該
下、上側伸縮板21,22を縮めて元の状態に戻し収納
が完了する。なお、ゴミ容器収納部6に対するゴミ容器
7の取り出し及び収納も前記第1移載部材19の伸縮方
向が逆になるだけで前記メール容器5の場合と同様にし
て行われる。また、このスタッカークレーン8は回送及
び配送時になすべき動作を終えた後は、上、下側水平コ
ンベヤ10a,10b近傍に戻り停止する(図9参照)
よう前記制御装置で制御されている。
【0018】図5〜図7に示すように、垂直リフト9
は、オフィスビルの最上階に設置され回転駆動するよう
になした支持輪24と、該支持輪24にかけられた索条
25の一方端に固定した搬送部26と、前記索条25の
他方端に固定し前記搬送部26と重量がほぼ同じバラン
サー27とを備えている。前記支持輪24の回転駆動及
び停止を行うモータ(図示せず)は前記制御装置で制御
される。前記搬送部26は、上部中央に前記索条25が
固定される長方形状に形成した枠体28の内側に、昇降
補助機構29を介して第2移載部材30を付設して構成
する。この昇降補助機構29は、前記第2移載部材30
を小さい上下幅で昇降させうるように構成されている。
また、前記枠体28の両外側にはその運転の際の揺動を
防止するためのガイド31,31が付設されている。前
記第2移載部材30は、前記昇降機構29上に取り付け
た水平な基台32と、該基台32上に水平移動自在に取
り付けられた下側伸縮板33と、該下側伸縮板33上に
さらに水平移動自在に取り付けられ、メール容器5ある
いはゴミ容器7を載置しうる上側伸縮板34とを備えて
いる。この第2移載部材30の前記下側伸縮板33及び
前記上側伸縮板34は、前記スタッカークレーン8の前
記第1移載部材19の下側伸縮板21及び上側伸縮板2
2に設けた機構と同様の機構によって伸縮するように構
成されている。つまりこの第2移載部材30がステーシ
ョン11内に進入、退出することによって、垂直リフト
9とステーション11間でメール容器5あるいはゴミ容
器7を相互に移載することが可能である。そしてこの垂
直リフト9は、前記スタッカークレーン8と同様に、後
述するステーション11の各取出部36・・・の各バー
コードを読み取る読み取り部材(図示せず)を有する。
なお、この垂直リフト9は前記各配送及び回送時に成す
べき動作を終了したら、下側水平コンベヤ10b近傍に
戻って停止する(図9参照)ように前記制御装置で制御
されている。
【0019】図1及び図5に示すように、回送用の上側
水平コンベヤ10a及び配送用の下側水平コンベヤ10
bは、それぞれスタッカークレーン8と垂直リフト9間
を連繋するように配置され、上側水平コンベヤ10aは
垂直リフト9からスタッカークレーン8に向かって、ま
た下側水平コンベヤ10bは逆にスタッカークレーン8
から垂直リフト9に向かって各上面が移動するようにな
っている。この上、下側水平コンベヤ10a,10b
は、前記各配送及び回送信号が入力されると該各配送及
び回送が終了するまで連続駆動するように前記制御装置
で制御される。そして、前記スタッカークレーン8ある
いは垂直リフト9に連繋する前記上、下側水平コンベヤ
10a,10bの各両端部には、メール容器5またはゴ
ミ容器7を、スタッカークレーン8あるいは垂直リフト
9との間で相互に移載すべく、各々間をあけて上下四個
ずつのローラ35・・・、ローラ35・・・(図5にあ
っては各上下何れか一方のローラについてのみ図示)が
配置されている。各ローラ35・・・はメール容器5あ
るいはゴミ容器7が上、下側水平コンベヤ10a,10
b側(内側)に転がるように各外側の二個が内側の二個
より若干高く配置されている。そして例えば、スタッカ
ークレーン8の第1移載部材19から下側水平コンベヤ
10bにメール容器5を移載する場合は、メール容器5
を載せた第1移載部材19の上側伸縮板22を、ローラ
35・・・より若干高い位置にして下側伸縮板21とと
もにローラ35・・・側に伸ばし、メール容器5がロー
ラ35・・・上に位置したところで第1移載部材19を
若干下降させることによって、メール容器5がローラ3
5・・・に載り、続いて転がって下側水平コンベヤ10
bに載る。逆に下側水平コンベヤ10bからスタッカー
クレーン8の第1移載部材19にメール容器5を移載す
る場合は、上側水平コンベヤ10aによって回送されて
きたメール容器5がローラ35・・・上に載った状態と
なっているから、第1移載部材19の上側伸縮板22
を、ローラ35・・・より若干低くしてローラ35・・
・側に伸ばし、メール容器5がローラ35・・・下に変
位したところで第1移載部材19を若干上昇させること
によってすくい上げ、上側伸縮板21に載せる。なお、
上、下側水平コンベヤ10a,10bと垂直リフト9間
の相互の移載も前記移載と同様にして行われる。
【0020】図1及び図7に示すように、オフィスビル
の3〜9階の行先フロアに配置された各ステーション1
1は、垂直リフト9の経路にそれぞれ設けてあり、メー
ル容器5あるいはゴミ容器7を前記垂直リフト9との間
で相互に移載可能に収納する複数の縦に並んだ引き出し
式の取出部36・・・を備えている。また、該各取出部
36には前記各メール容器収納部3のバーコードに対応
するように配達先別のバーコードがそれぞれ付設されて
いる。さらに、各取出部36は、前記各郵便受3aの構
成とほぼ同じ(投函口13に該当する構成がないだけ)
に構成されていて、メール容器5あるいはゴミ容器7を
収納しうるような内形を有し、その前面板には把手(図
示せず)が、また底部には切欠(図示せず)が設けら
れ、ステーション11に対して水平にスライドしステー
ション11の前方に引き出すことができるように構成さ
れている。また各取出部36は鍵をかけることができ、
第三者の不正行為を防止しうる。このように構成された
取出部36は、その把手を持って手前に引き出し、内部
に移載、収納されたメール容器5から人手によって、配
達物を取り出す一方、空のゴミ容器7にゴミを入れるこ
とが可能である。またこの各取出部36にはメール容器
5あるいはゴミ容器7が収納されているか否かを検知す
る検知器(図示せず)が設けてある。そして前記制御装
置は、ステーションの取出部36にメール容器5あるい
はゴミ容器7が収納されていることを前記検知器によっ
て検知した時には、例え配送信号が入力されてもメール
棚1及びゴミ棚2から各容器5,7を取り出さないよう
に制御する。
【0021】これら各ステーション11近傍には、任意
にメール容器5を配送させるためのメール配送ボタン、
同じく回送させるためのメール回送ボタン、任意にゴミ
容器7を配送させるためのゴミ配送ボタン、ゴミ容器7
をゴミの種類別に回送させるためのゴミ回送ボタンを配
置した配達先別の操作盤(図示せず)が設けてある。な
お、該ゴミ回送ボタンには、雑ゴミ回送ボタン、シュレ
ッターゴミ回送ボタン、オフィス古紙回送ボタン、新聞
古紙回送ボタン、雑誌及びカタログ回送ボタンとがあ
る。また前記操作盤と並んで、メール容器5及あるいは
ゴミ容器7の各取出部36への到着を知らせる到着ラン
プ、各取出部36が定位置(メール容器5あるいはゴミ
容器7を垂直リフト9との間で相互に移載可能な位置)
にあることを表示するための確認ランプが配置された表
示盤(図示せず)がそれぞれ設けてある。さらに、各配
達先の室内にはメール容器5の到着を知らせるための到
着ランプ(図示せず)及びブザー(図示せず)と、前記
メール棚1に配置した満杯ランプ及び配達ボタンに電気
的に接続した満杯ランプ(図示せず)及びブザー(図示
せず)が設けてある。
【0022】前記制御装置(図示せず)は、前記メール
棚1の各満杯ランプ及び各配達ボタンと、前記配達先各
室の到着ランプ及びブサーと、前記ステーション11の
操作盤、表示盤及び到着ランプに電気的に接続するとと
もに、前記スタッカークレーン8、垂直リフト9及び
上、下側水平コンベヤ10a,10bの前記各動作を制
御する機能を備えていることは前述したとおりである。
この制御装置には、その他に、設定した時間になるとメ
ール容器5・・・を順次自動的に配送する自動配送タイ
ムスケジュール機能が備えられている。この自動配送タ
イムスケジュール機能を用いると、配達物である新聞、
郵便物等の配達時間に合わせて自動的にメール配送を行
うことが可能で、例えば新聞が各郵便受3aに投函され
た後の午前7時40分と、郵便物が同じく投函された後
の午前10時00分と、新聞及び郵便物が投函された後
の午後4時00分に前記メール配送が自動的行われる。
【0023】なお、図1及び図5中、符号37,38は
集積コンベヤであり、前記各区分に属するゴミ容器収納
部6・・・に収納されたゴミ容器7・・・を回収する作
業が行われる時期に合わせてゴミ別に仕分けて収納され
た各ゴミ容器7・・・を運び出し、かつゴミ集積場所か
ら空のゴミ容器7をゴミ容器収納部6に戻すためのもの
である。この集積コンベヤ37,38とゴミ容器収納部
6の間で該ゴミ容器7を移動するには、前記水平コンベ
ヤ10a,10bとの間で行った動作と同様に前記スタ
ッカークレーン8で行う。
【0024】以下、前記自動配送タイムスケジュールに
よる搬送設備の動作を図8に基づいて順次説明する。早
朝、新聞配達員によって各郵便受3aに投函された新聞
はメール容器5内に入る(ステップ100)。午前7時
40分になると配達先別のメール配送信号が自動的に制
御装置に順次入力される(ステップ101)。なお、前
記メール配送信号は、各配達先に順番を付けておき、前
のメール配送が終了したことを確認(ステーション11
の取出部36の検知器による)してから次がスタートす
るように入力される。前記スタッカークレーン8は、バ
ーコードを読み取り部材で確認し、指示されたメール容
器収納部3の郵便受3aからメール容器5を取り出し
(ステップ102)、下側水平コンベヤ10bに移載す
る(ステップ103)。次に、前記メール容器5は垂直
リフト9に移載され(ステップ104)、該垂直リフト
9にて配達先がある行先フロアに上昇し、取出部36・
・・に付設されたバーコードで指示された一つの取出部
36であることを確認して停止する(ステップ10
5)。続いて、前記メール容器5は前記取出部36に移
載され(ステップ106)、該垂直リフト9はその後、
下側水平コンベヤ10b近傍位置に移動し待機する。前
記取出部36にメール容器5が収納されたことを検知器
が検知して、ステーション11及び配達先室内に到着ラ
ンプ(図示せず)が点灯しブザーが鳴る(ステップ10
7)。次に、人手によって取出部36を引き出し、かつ
メール容器5内に収納されている配達物を取り出す(ス
テップ108)。一方、前記スタッカークレーン8は、
前記メール容器5を下側水平コンベヤ10bに移載した
後、予備のメール容器収納部3内の空のメール容器5を
前述のようにして取り出し(ステップ109)た前記郵
便受3aに補充しておく(ステップ110)。このよう
に前記郵便受3aに空のメール容器5を補充するのは、
メール搬送中に配達物が投函された場合を考慮してのも
のである。このようにして前記補充動作を終えたスタッ
カークレーン8は、自動的に入力される次のメール配送
信号によって前述と同様の動作を繰り返し、自動配送タ
イムスケジュールで設定されたメール配送を連続して行
う。
【0025】図9は、前記図8によって説明した自動配
送タイムスケジュールによるメール配送における搬送設
備の各部の動作と位置を時間的に追った時間チャートで
あり、符号X1及びX2は前記自動配送タイムスケジュ
ールによるメール配送信号の入力を表す。この時間チャ
ートの該入力X1、X2と、スタッカークレーン8、水
平コンベヤ10b、垂直リフト9の各動作と、各部材間
の移載動作により前記メール配送が連続して進行してい
く状態が理解できる。なお、図9中、符号A1は垂直リ
フト9からステーション11へのメール容器5の移載動
作、符号B1,B3は郵便受3aからスタッカークレー
ン8への同じく取り出し動作、符号B2は逆にスタッカ
ークレーン8から予備のメール容器収納部3への同じく
収納動作、符号C1は下側水平コンベヤ10bから垂直
リフト9への同じく移載動作、符号D1はスタッカーク
レーン8から下側水平コンベヤ10bへの同じく移載動
作をそれぞれ表すものである。以上のメール配送は前記
自動配送タイムスケジュールにより午前10時00分及
び午後4時00分にも行われる。
【0026】前記メール配送は、該自動配送スケジュー
ルによらず、配達先各室の満杯ランプを見るなどして、
任意に、ステーション11近傍に設けた前記メール配送
ボタン(図示せず)を押すことによってもスタートさせ
ることができる。この場合、前記メール配送信号の入力
順に該メール配送が行われる。
【0027】次に、メール容器5を回送するメール回送
の動作を図10によって順次説明する。先ず、空のメー
ル容器5は、前記行先フロアに設けたメール回送ボタン
(図示せず)を押す(ステップ200)ことによって回
送信号が入力され、ステーション11の取出部36内か
ら垂直リフト9に載せ上昇し指示されたバーコードで確
認してステーション11の指定取出部36に停止する
(ステップ201)。次に、前記取出部36から空のメ
ール容器5を移載し(ステップ202)、垂直リフト9
を下降、停止し(ステップ203)、前記上側水平コン
ベヤ10aに前記メール容器5を移載する(ステップ2
04)。続いて、上側水平コンベヤ10aからスタッカ
ークレーン8に該メール容器5を移載し(ステップ20
5)、予備のメール容器収納部3内に収納する(ステッ
プ206)。なお、このメール回送は、前記自動配送タ
イムスケジュールによるメール配送が行われている時に
は全ての該メール配送が終了した後に回送信号が入力さ
れた順序で行われるように前記制御装置で制御される。
また、前記自動配送タイムスケジュールにより配送され
たメール容器5が、メール回送ボタンを押されないこと
によって、取出部36内に収容されたままの場合は、次
回の自動配送タイムスケジュールがスタートしても該メ
ール配送は行われないように前記制御装置で制御され
る。
【0028】ゴミ配送の動作を図11に基づいて説明す
る。先ず、各行先フロアで人手によって非再資源の雑ゴ
ミ、シュレッターゴミ、オフィス古紙、雑誌及びカタロ
グ、新聞古紙にゴミを分けておく。次に、各行先フロア
のステーション11近傍に設置した各配達先別の「ゴミ
配送ボタン(図示せず)」を押す(ステップ300)
と、スタッカークレーン8がゴミ棚2のゴミ容器収納部
6・・・のうちの一つから空のゴミ容器7を取り出し
(ステップ301)、下側水平コンベヤ10bに移載す
る(ステップ302)。次に、垂直リフト9に移載し
(ステップ303)、上昇してステーション11の指示
された取出部36をバーコードで確認して停止し(ステ
ップ304)、ゴミ容器7を該取出部36に移載する
(ステップ305)。なお、移載を終えた前記垂直リフ
ト9は前記下側水平コンベア10b位置に下降する。
【0029】ゴミ回送の動作を図12に基づいて説明す
る。先ず、前記取出部36をフロア側に引き出し、内部
に収納されているゴミ容器7内に、例えば新聞古紙を入
れる(ステップ306)。次に、新聞古紙回送ボタンを
押す(ステップ400)と、ステーション11に垂直リ
フト9が上昇しバーコードで確認して指示された前記取
出部36に停止し(ステップ401)、このゴミ容器7
を該垂直リフト9に移載し(ステップ402)、該垂直
リフト9が下降して上側水平コンベヤ10aに停止する
(ステップ403)。次に、この上側水平コンベヤ10
aに移載し(ステップ404)て移動させた後、前記ス
タッカークレーン8にさらに移載する(ステップ40
5)。そして、前記新聞古紙が入ったゴミ容器7は、該
スタッカークレーン9にて前記ゴミ容器収納部6・・・
のうち「新聞古紙」の区分に属するものにバーコードで
確認して収納される(ステップ406)。続いて、ゴミ
容器のゴミ容器収納部への収納が検知器によって確認さ
れ(ステップ407)、ゴミ回送が終了する。なお雑誌
及びカタログの場合は「雑誌及びカタログ回送ボタン」
でゴミ棚2の「雑誌及びカタログ」の区分に、またオフ
ィス古紙の場合は「オフィス古紙回送ボタン」で前記と
同様にして「オフィス古紙」の区分に、さらにシュレー
ッターゴミの場合は前記と同様にして「シュレッターゴ
ミ回送ボタン」で「シュレッターゴミ」の区分にそれぞ
れ属するゴミ容器収納部6・・・のうちの一つに収納さ
れる。そして前記のように収納されたゴミ容器7・・・
は回収作業が行われる時期までゴミ集積場に分別された
状態で置いておく。なお、このゴミ配送及び回送は前述
した、メール搬送を配送ボタンと回送ボタンで行う場合
と同様に、それらの信号の入力順に行われる。ただしこ
のゴミ搬送は、前記自動配送タイムスケジュールによる
メール配送が行われている時は、それが終了した後に各
信号の入力順に行われる。
【0030】上記実施例の効果を述べる。メール搬送と
ゴミ搬送を一つの搬送設備で行うことができるととも
に、人が地下1階フロアの前記集合郵便受に各行先フロ
アから配達物を取りに行く必要がなく手間や無駄が省け
る。また、ゴミを分別して回送しゴミ集積場所に運ぶこ
とが容易であるからゴミを再資源として利用し易く投棄
ゴミの量を低減することが可能である。さらに、メール
棚1の郵便受3a及びステーション11の取出部36に
は鍵をかけることが可能なので、第三者による不正行為
を防止できる。
【0031】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、例えば、オフィスビルだけでなくマンションや所
謂自社ビルに適用してもよい。該自社ビルの場合は郵便
受を仕分け棚として用いる。また、郵便受3aは引き出
し式にしなくてもよいとともに、予備のゴミ容器収納部
3及び大型郵便受3bは設けなくてもよい。さらに、
上、下側水平コンベヤ10a,10bは設けず、スタッ
カークレーン8と垂直リフト9間でメール容器5及びゴ
ミ容器7を相互に移載するように構成してもよいととも
に、スタッカークレーン8と垂直リフト9の移載部材1
9,30は他の機構のものに変更してもよい。またさら
に、オフィスビルの立地条件等により所定フロアを例え
ば2階や3階とし、ここにメール棚1とゴミ棚2を配置
する場合があるだけでなく、ステーション11を配置す
る行先フロアを地下階や1階にする場合もある。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によると、メール搬
送とゴミ搬送を一つの搬送設備で行うことができるとと
もに、各行先フロアから所定フロアの集合郵便受に配達
物を取りにいく必要がなく手間や無駄が省ける。また、
ゴミを分別して回送しゴミ集積場に運ぶことが容易であ
るからゴミを再資源として利用し易く、投棄ゴミの量を
低減することが可能であり、さらに、メール棚とゴミ棚
とステーションの取出部との各底部には、移載部材の各
伸縮板が通過可能な切欠を設けたので、確実にメール容
器あるいはゴミ容器を取り出したり、収納することがで
る等の特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】オフィスビルと搬送設備を概略的に示す斜視図
である。
【図2】メール棚とゴミ棚とスタッカークレーンとの位
置関係を示す部分を切欠した側面図である。
【図3】郵便受の斜視図である。
【図4】スタッカークレーンと垂直リフトに設ける移載
機構の動作を説明するための概略図である。
【図5】横断した垂直リフトとメール棚とゴミとスタッ
カークレーンの配置状態を示す平面図である。
【図6】垂直リフトの概略的正面図である。
【図7】垂直リフトとステーションを示す側面図であ
る。
【図8】メール配送を説明する配送チャート図である。
【図9】自動配送タイムスケジュールによるメール配送
を説明する時間チャート図である。
【図10】メール回送を説明する回送チャート図であ
る。
【図11】ゴミ配送を説明する配送チャート図である。
【図12】ゴミ回送を説明する回送チャート図である。
【符号の説明】
1 メール棚 2 ゴミ棚 3 メール容器収納部 3a 郵便受 4,14 切欠 5 メール容器 6 ゴミ容器収納部 7 ゴミ容器 8 スタッカークレーン 9 垂直リフト 10a,10b 水平コンベヤ 11 ステーション 19,30 移載部材 36 取出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B66B 17/16 B66B 17/16 A E04H 1/00 E04H 1/00 (72)発明者 桐山 茂 東京都文京区湯島1丁目12番3号 株式 会社日本シューター内 (72)発明者 徳永 研介 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店内 (72)発明者 赤澤 正治 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店内 (72)発明者 篠島 隆司 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店内 (72)発明者 岡部 繁明 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店内 (56)参考文献 特開 昭62−31603(JP,A) 特開 平1−150607(JP,A) 特開 昭62−31602(JP,A) 特開 昭62−96207(JP,A) 実開 昭62−86305(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00 - 1/20 B66B 17/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビルの所定フロアに設け、配達物を入れ
    るメール容器を取り出し自在に収納しうるメール容器収
    納部を複数配置し、該メール容器収納部の一部あるいは
    全部に、配達物を投函しうるとともに、投函された配達
    物が前記メール容器に入るようになした、底部に切欠を
    有する郵便受を設けたメール棚と、該メール棚と同じフ
    ロアに設け、ゴミを入れるゴミ容器を収納しうる、底部
    に切欠を有するゴミ容器収納部を複数配置したゴミ棚
    と、垂直方向に移動可能で、かつ前記メール棚の郵便受
    及びゴミ棚のゴミ容器収納部の各底部の切欠を通過可能
    で、メール容器あるいはゴミ容器を載置して水平方向に
    伸縮する伸縮板を有する移載部材を有し、前記メール容
    器収納部及びゴミ容器収納部からメール容器あるいはゴ
    ミ容器の取り出し及び収納を行うピッカーと、メール容
    器及びゴミ容器を前記ピッカーとの間で直接あるいは間
    接的に相互に移載可能に成すとともに、前記所定フロア
    と行先フロア間を垂直移動し、メール容器あるいはゴミ
    容器を載置可能で、水平方向に伸縮する伸縮板を有する
    移載部材を備えた垂直リフトと、前記行先フロアに設
    け、底部に前記伸縮板が通過可能でかつメール容器、ゴ
    ミ容器が通過不能な切欠を設けた取出部を有し、メール
    容器及びゴミ容器を前記垂直リフトとの間で相互に移載
    可能となしたステーションとから構成するビルにおける
    搬送設備。
  2. 【請求項2】 ステーションの取出部は、メール容器及
    びゴミ容器を垂直リフトとの間で相互に移載可能に収納
    するとともに、水平移動可能な引き出し式であることを
    特徴とする前記請求項1に記載したビルにおける搬送設
    備。
  3. 【請求項3】 配達先を指示する所定の配送信号によっ
    て、ビルの所定フロアに設けたメール棚の、郵便受を有
    するメール容器収納部から配達先の配達物が入ったメー
    ル容器を取り出し、配達先が存置する行先フロアのステ
    ーションに配送し、配達物を取り出した後の空のメール
    容器は前記行先フロアで入力したメール容器回送信号に
    よって回送され、メール容器収納部あるいは郵便受に収
    納される一方、前記行先フロアで入力した配送先を指示
    するゴミ容器配送信号によって、ゴミ容器収納部から空
    のゴミ容器を取り出し前記指示されたステーションの取
    出部に配送し、続いてゴミを入れた後のゴミ容器は前記
    行先フロアで入力した回送先を指示するゴミ容器回送信
    号によって、ゴミ容器収納部に回送し、収納することを
    特徴とする前記請求項1または前記請求項2に記載のビ
    ルにおける搬送設備を用いた搬送方法。
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