JPH075212Y2 - エンジンのブリーザ装置 - Google Patents

エンジンのブリーザ装置

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JPH075212Y2
JPH075212Y2 JP8079388U JP8079388U JPH075212Y2 JP H075212 Y2 JPH075212 Y2 JP H075212Y2 JP 8079388 U JP8079388 U JP 8079388U JP 8079388 U JP8079388 U JP 8079388U JP H075212 Y2 JPH075212 Y2 JP H075212Y2
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JP
Japan
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blow
case
breather
cylinder
engine
Prior art date
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JP8079388U
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隆司 山本
修 中野
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、エンジンのブローバイガス案内孔にブリーザ
ケースのブローバイガス導入筒を突入させた形態のブリ
ーザ装置に関し、エンジンにおけるブリーザケースの設
置場所を自由に選択できるものを提供する。
〈従来技術〉 本考案の対象になるエンジンのブリーザ装置の基本構造
は、第1図又は第8図に示すように、エンジンEのクラ
ンク室1にブローバイガス案内路2及びケース連通孔3
を介してブリーザケース4を連通し、ブリーザケース4
の背面18に形成したブローバイガス導入筒6をケース連
通孔3に嵌挿させて、導入筒6の先端部7をブローバイ
ガス案内路2の内部空間8にまで突入させた形式のもの
である。
この形式の従来技術としては、特開昭57−2411号公報に
示すように(第8図参照)、ブリーザケース4の背面18
側をケース連通孔3に取り付け、ブローバイガス導入筒
6を当該ブリーザケース背面18の中央部から延出し、導
入筒6の先端部7に大径の鍔部60を形成し、当該鍔部60
をカムシャフト50のスプロケット51に付設した回転円板
52に近接させることにより、ブローバイガス案内孔2に
沿って上昇したブローバイガスを回転円板52と鍔部60と
に付着させ、付着したオイルは回転円板52で振り飛ばす
ようにしたものがある。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記ブリーザケース4の外側面全体をケース連通孔3か
らブローバイガス案内孔2に突入させるために、エンジ
ンEの本体側に空けるケース連通孔3は大径でなければ
ならない。
このため、ケース連通孔3を空けられたエンジンの本体
側は、ある程度の強度低下を避け得ないので、ブリーザ
ケース4はエンジン本体の内でも強度を大きく保持する
必要のある箇所には付設できず、付設箇所はかなり狭く
限定されてしまうのが実情である。
本考案は、ブリーザケースの設置場所の自由度を広くす
ることを技術的課題とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解消するための手段を、実施例に対応する図
面を用いて以下に説明する。
即ち、第1考案は、前記基本構造のエンジンのブリーザ
装置において、 ブローバイガス導入筒6をブリーザケース4の背面18の
下半部から延出し、当該導入筒6の先端部7の外径をそ
の基端部11の外径以下に形成したことを特徴とするもの
である。
また、第2考案は、上記ブローバイガス導入筒6の軸心
方向の固定具20を支持してブリーザケース4をエンジン
Eの固定壁21に固定するとともに、当該導入筒6とケー
ス挿入孔3との嵌合面間にOリング22を介装したことを
特徴とするものである。
そして、第3考案は、ブローバイガス導入筒6に板金製
の筒体14を取り付けることにより上記導入筒6の先端部
7を構成し、当該筒体14を内径方向に絞ってその外周面
12の周方向にオイル案内溝17を、また、筒体14の内周面
15の周方向にオイル切り突起16を各々形成したことを特
徴とするものである。
〈作用〉 ブローバイガス導入筒6の先端部7の外径をその基端部
11の外径以下に設定するので、ブリーザケース4から延
出した当該導入筒6をケース挿入孔3に挿入すると、最
大でも導入筒6の基端部11の外径に相当する大きさの挿
入孔3を空ければ良い。
このため、従来技術のように大径の連通孔3を空ける必
要はなく、連通孔3を空けるエンジンEの本体側の強度
をあまり低下させずに済むので、ブリーザケース4の設
置箇所を自由に選択できる。
しかも、上記ブローバイガス導入筒6は、ブリーザケー
ス4の背面18の下半部から延出するので、軽いガス分を
ブリーザケース4の上方に案内してブローバイガスから
重いオイル分を効率良く円滑に分離できる。
この場合、ブローバイガス導入筒6とケース連通孔3と
の嵌合面間にOリング22を介装して、当該導入筒6の軸
心方向に固定具20を支持すると、Oリング22には固定具
20の締め付け力が直接には負荷されないので、導入筒6
と連通孔3との間の封止力を周方向に均一にしながらブ
リーザケース4をエンジンEの本体側に固定できる。
しかも、例えば、ブリーザケース4の背面18とエンジン
側の受け面との間にOリング22を介装する場合、ブリー
ザケース4の小型化及び経済性の観点から全体を合成樹
脂で製造すると、固定具20の締め付け力がブリーザケー
ス4の背面18を通してOリング22に及ぶので、強度の小
さい樹脂製の背面18が変形するとともに、Oリング22の
圧接力が周方向で均一にならない虞れがあるが、上述の
ようにOリング22を導入筒6の挿入部分に取り付けた場
合には、この問題点をなくせる。
また、一方、ブローバイガス導入筒6に板金製の筒体14
を取り付け、筒体14の外周面12にオイル案内溝17を、ま
た、その内周面15にオイル切り突起16を各々形成するの
で、ブローバイガス案内路2の内壁を伝い落ちるオイル
分は、当該案内路2の内部空間8に突入する先端部7の
外周面に沿いながらオイル案内溝17に導かれて案内路2
の下方に落ちていき、導入筒6からブリーザケース4の
内部に侵入することを円滑に阻止する。
また、仮に、上記オイル分の一部が導入筒6の内周面15
に入り込んだとしても、オイル切り突起16でオイル切り
を施されるので、当該突起16からブリーザケース4の内
側には侵入しにくくなる。
しかも、上記筒体14を内径方向に絞り込むと、その外周
面12にオイル案内溝17が、また、その内周面15にオイル
切り突起16が同時に形成できるので、例えば、導入筒6
の全体(或いは、導入筒6とブリーザケース4との一体
物)の樹脂成形によりオイル案内溝17とオイル切り突起
16とを形成する場合に比べて、加工工程が簡便になる。
〈考案の効果〉 (1)ブローバイガス導入筒の先端部の外径をその基端
部の外径以下に設定して、エンジン本体へのブリーザケ
ースの取り付け用の連通孔を小径にできるので、エンジ
ンの強度低下を抑制して、ブリーザケースの設置箇所の
自由度を大きくできる。
しかも、上記ブローバイガス導入筒は、ブリーザケース
の背面の下半部から延出するので、オイルの分離効率が
良くなる。
(2)ブローバイガス導入筒の挿入箇所の嵌合面間にO
リングを介装し、当該導入筒の軸心方向に固定具を支持
すると、Oリングの封止力を周方向に均一にして、ブロ
ーバイガス案内路とブリーザケースとの閉じ切りを強力
にできる。
しかも、ブリーザケースの全体を合成樹脂で製造する場
合でも、固定具の締め付け力がブリーザケースのOリン
グの封止箇所に直接には及ばないので、強度の小さい樹
脂製のブリーザケースが変形することはない。
(3)ブローバイガス導入筒に板金製の筒体を取り付
け、この筒体にオイル案内溝とオイル切り突起を形成す
ると、ブローバイガス案内路の内壁を伝い落ちるオイル
分を当該筒体の外周面からオイル案内溝に導かせて案内
路の下方に落とせるので、導入筒からブリーザケース内
へのオイル分の侵入を円滑に阻止できる。
また、仮に、上記オイル分の一部が筒体の内周面に入り
込んでも、オイル切り突起でオイルの侵入を阻止でき
る。
しかも、上記筒体は板金製であって、この筒体を内径方
向に絞り込むと、オイル案内溝とオイル切り突起とが同
時に形成できるので、加工工程が簡便になる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて述べる。
第1図は縦型エンジンのブリーザ装置周辺の要部縦断面
図、第2図はブリーザケースの導入筒の縦断背面図、第
3図はブリーザケースの縦断正面図であって、縦型水冷
エンジンEのクランク室1に設けた動弁カム軸24の上方
にプッシュロッド嵌挿孔を貫設してブローバイガス案内
路2を兼用させるとともに、当該嵌挿孔に配置したプッ
シュロッドで動弁カム軸24をシリンダヘッドのロッカア
ーム(図示せず)に揺動自在に連結する。
尚、符号23はウォータジャケットである。
上記エンジンEのシリンダブロック25のクランク室1寄
りに横方向にケース連通孔3を空けてその先端部をブロ
ーバイガス案内路2の途中部に連通させ、ブリーザケー
ス4を当該連通孔3に嵌挿してエンジンEのシリンダブ
ロック25に固定する。
即ち、上記ブリーザケース4は、全体が合成樹脂製であ
って、エレメント26を収容するケース本体4aと、ケース
本体4aの背面側を蓋する背面蓋4bと、背面蓋4bの下半部
から後方に延出した小径のブローバイガス導入筒6とか
ら構成される。
上記ケース本体4aは、中央のエレメント室(即ち、オイ
ル分離室)29を介してその下部にブローバイガス導入室
5を、また、その上部に浄気室28を区画連通して構成さ
れる。
上記背面蓋4bに形成した導入筒6の前方に断面略Ω状の
迂回板30を一体的に連出して、ケース本体4aのブローバ
イガス導入室5の中に突入させ、当該迂回板30の斜め左
上に通気孔31を空けて、当該通気孔31をブローバイガス
導入室5の出口32からずれた区画板33上に方向付ける。
この場合、燃焼室からクランク室1に漏れたブローバイ
ガスは、ブローバイガス案内路2→導入筒6→迂回板30
→ブローバイガス導入室5に案内されて、エレメント室
29でオイル切りされたのちに、オイル分離後のガス分は
浄気室28→パイプ出口27から大気に放出される(但し、
エンジンEの吸気系に還流しても良い)。
しかも、上記ブローバイガスは、導入筒6から迂回板30
を長く迂回して当該迂回板30にオイルを付着させなが
ら、その一部は迂回板出口31から区画板33に吹き当たっ
てオイルを再び付着・分離させるとともに、その残部は
迂回板30の両端の平板部30aから導入室5の左右の内壁
に沿ってオイルを付着させるので、エレメント室29での
オイル分離に先立って、予備的なオイル分離を導入室5
内で施して、ブローバイガスのオイル分離性能を向上で
きる。
また、一方、上記ブローバイガス導入筒6を直管状に形
成して(即ち、導入筒6の先端部7の外径をその基端部
11の外径に等しく形成して)前記ケース連出孔3に挿入
し、導入筒3の先端部7をブローバイガス案内路2の内
部空間8にまで突入させるとともに、当該先端部7の外
周面12の周方向にオイル案内溝17を形成する。
従って、ブリーザケース4の取り付けには、小径の直管
状導入筒6をケース連通孔3に嵌挿して、下記の固定ボ
ルト20などで固定すれば良いので、エンジンEの本体側
に空ける連通孔3は大きく形成する必要はなく、本体側
の強度低下を抑制して、ブリーザケース4の設置箇所を
自由に選択できる。
但し、ブローバイガス導入筒6の先端部7の外径はその
基端部11のそれ以下であれば良い(即ち、先広がりでな
ければならない)ので、先端部7の外径が基端部11のそ
れより小さい若干の先すぼまり状に設定されても差し支
えない。
また、導入筒6の先端部7をブローバイガス案内路2に
突入させているので、当該案内路2に吹き上げたブロー
バイガスのうち、案内路2の内壁10に付着して伝い落ち
るオイル分は、導入筒6の外周面8に沿って下方に落ち
るので、直接には導入筒6の内部には侵入しにくくな
る。
そのうえ、上記外周面8に形成したオイル案内溝17によ
りオイル分は強力に下方に案内されるので、導入筒6内
へのオイルの侵入をより円滑に阻止できる。
他方、ブリーザケース4の上部と導入筒6の中心部とに
固定ボルト20・20を導入筒6の軸心方向にともに平行に
螺着支持して、ブリーザケース4をエンジンEの固定壁
(即ち、ブローバイガス案内路2の奥側の固定壁)21に
固定してある。
このとき、導入筒6とケース連通孔3との間の嵌合面に
Oリング22を介装することにより、ケース連通孔3の封
止を行うので、上記固定ボルト20の締結力が直接にOリ
ング22に負荷されることはなく、Oリング22の封止力を
周方向に亘り均一に設定できる。
但し、固定ボルト20は、合成樹脂製のブリーザケース4
に超音波圧入された鉄製のカラー34に支持筒35を介して
エンジンEの本体側に固定されるので、ボルトの締結力
は直接には支持筒35で受け止められて、強度の大きくな
い樹脂製のブリーザケース4が変形することを防止でき
る。
第4図〜第6図は各々ブローバイガス導入筒6の変形例
を示し、第4図は導入筒6の先端部7をオイル案内溝17
を刻むことなく直管状に形成したものである。
上記第5図は、導入筒6の先端部7の外周面12の周方向
にオイル案内溝17を、また、先端部7の内周面15の周方
向にオイル切り突起16を各々形成したものであり、樹脂
成形時に同時に形成されるものである。
上記オイル切り突起16は、仮に、上記オイル分の一部が
導入筒6の内周面15に入り込んだ場合に、ブリーザケー
ス4の内側への侵入を阻止するものである。
上記第6図は、ブローバイガス導入筒6の板金製の筒体
14を取り付けることにより上記導入筒6の先端部7を構
成し、当該筒体14を内径方向に絞り込んで、筒体14の周
方向にオイル案内溝8とオイル切り突起16とを同時に形
成したものであり、板金を用いることで、第5図のもの
に比べて、加工が容易で、コストが安くなる。
尚、第7図は、固定ボルト20の外周面或いは支持筒35の
外周面36を伝って導入筒6内にオイルが侵入しようとす
るのを、例えば、支持筒35の外周面36にOリング40(或
いは止め輪でも良い)を付設することにより、阻止する
ものを示す。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の実施例を示し、第1図は縦型
エンジンのブリーザ装置周辺の要部縦断面図、第2図は
ブリーザケースの導入筒の縦断背面図、第3図はブリー
ザケースの縦断正面図、第4図〜第6図は各々ブローバ
イガス導入筒の変形例を示す要部縦断面図、第7図は固
定ボルトから導入筒に侵入しようとするオイルの阻止例
を示す第4図相当図、第8図は従来技術を示すエンジン
のブリーザ装置の縦断面図である。 1……クランク室、2……ブローバイガス案内路、3…
…ケース連通孔、4……ブリーザケース、6……ブロー
バイガス導入筒、7……6の先端部、8……2の内部空
間、11……6の基端部、14……筒体、15……14の内周
面、16……オイル切り突起、17……オイル案内溝、18…
…4の背面、20……固定具、21……固定壁、22……Oリ
ング、E……エンジン。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンEのクランク室1にブローバイガ
    ス案内路2及びケース連通孔3を介してブリーザケース
    4を連通し、ブリーザケース4の背面18に形成したブロ
    ーバイガス導入筒6をケース連通孔3に嵌挿させて、導
    入筒6の先端部7をブローバイガス案内路2の内部空間
    8にまで突入させたエンジンのブリーザ装置において、 ブローバイガス導入筒6をブリーザケース4の背面18の
    下半部から延出し、当該導入筒6の先端部7の外径をそ
    の基端部11の外径以下に形成したことを特徴とするエン
    ジンのブリーザ装置
  2. 【請求項2】上記ブローバイガス導入筒6の軸心方向に
    配置した固定具20でブリーザケース4をエンジンEの固
    定壁21に固定するとともに、当該導入筒6とケース連通
    孔3との嵌合面間にOリング22を介装したことを特徴と
    する請求項1に記載のエンジンのブリーザ装置
  3. 【請求項3】ブローバイガス導入筒6に板金製の筒体14
    を取り付けることにより上記導入筒6の先端部7を構成
    し、当該筒体14を内径方向に絞ってその外周面12の周方
    向にオイル案内溝17を、また、筒体14の内周面15の周方
    向にオイル切り突起16を各々形成したことを特徴とする
    請求項1に記載のエンジンのブリーザ装置
JP8079388U 1988-06-17 1988-06-17 エンジンのブリーザ装置 Expired - Lifetime JPH075212Y2 (ja)

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JP8079388U JPH075212Y2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 エンジンのブリーザ装置

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JPH023004U JPH023004U (ja) 1990-01-10
JPH075212Y2 true JPH075212Y2 (ja) 1995-02-08

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JP2514400Y2 (ja) * 1989-09-29 1996-10-16 株式会社土屋製作所 ブロ―バイガスのブリ―ザ装置
JP6517873B2 (ja) 2017-05-17 2019-05-22 ファナック株式会社 鏡面加工方法および鏡面加工用工具の製造方法

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