JPH0752072B2 - 溶融金属の撹拌装置 - Google Patents
溶融金属の撹拌装置Info
- Publication number
- JPH0752072B2 JPH0752072B2 JP1325481A JP32548189A JPH0752072B2 JP H0752072 B2 JPH0752072 B2 JP H0752072B2 JP 1325481 A JP1325481 A JP 1325481A JP 32548189 A JP32548189 A JP 32548189A JP H0752072 B2 JPH0752072 B2 JP H0752072B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- stirring
- furnace
- tube
- insertion port
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- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶融金属、特にアルミニウム溶湯の撹拌装置に
関する。詳しくは、溶融金属の吸引または吹き出し自在
の撹拌管を炉壁に設けた挿入口より挿入するようにした
溶融金属の撹拌装置に関する。
関する。詳しくは、溶融金属の吸引または吹き出し自在
の撹拌管を炉壁に設けた挿入口より挿入するようにした
溶融金属の撹拌装置に関する。
従来、この種の撹拌装置としては特開昭52−153802号に
記載されているように、炉壁の上部に25〜60゜の角度で
固着され、貫通された管を設けたもの(第3図)、特開
昭58−185730号に記載されているように炉壁の下方部に
開口部を設け該開口部の外部に立上り管を接続したもの
(第4図)等が知られている。
記載されているように、炉壁の上部に25〜60゜の角度で
固着され、貫通された管を設けたもの(第3図)、特開
昭58−185730号に記載されているように炉壁の下方部に
開口部を設け該開口部の外部に立上り管を接続したもの
(第4図)等が知られている。
第3図に示す装置は、炉壁1の上部に管2を25〜60゜の
角度で固定し、管2の先端3を溶融金属4の中に没入さ
せるものであり、第4図に示す装置は、炉壁1の下方部
の溶融金属部4に開口部5を設け、炉壁1の外部に立上
り管6を設けたものであるが、これ等の装置はいずれも
固定式であるため、例えば、第3図に示す装置において
は溶解する固体金属材料を炉内に装入するとき、装入さ
れる装入材料の衝突により、管の先端部が破損したり、
溶解中高速熱流の直撃で管が劣化し易い等の問題がある
とともに、管が邪魔になって、滓寄せ、滓取りの効率を
低下させる等の難点もあった。
角度で固定し、管2の先端3を溶融金属4の中に没入さ
せるものであり、第4図に示す装置は、炉壁1の下方部
の溶融金属部4に開口部5を設け、炉壁1の外部に立上
り管6を設けたものであるが、これ等の装置はいずれも
固定式であるため、例えば、第3図に示す装置において
は溶解する固体金属材料を炉内に装入するとき、装入さ
れる装入材料の衝突により、管の先端部が破損したり、
溶解中高速熱流の直撃で管が劣化し易い等の問題がある
とともに、管が邪魔になって、滓寄せ、滓取りの効率を
低下させる等の難点もあった。
また第4図に示す装置においては、出湯の繰り返しで、
滓が開口部の入口に堆積し、開口部が閉塞してしまい、
炉の操業停止をしなければならない場合もあり、かつ炉
内の掃除が十分にできない等の欠点もある。
滓が開口部の入口に堆積し、開口部が閉塞してしまい、
炉の操業停止をしなければならない場合もあり、かつ炉
内の掃除が十分にできない等の欠点もある。
上記、従来技術の問題点を解決するために、先の発明者
等は、第5図に示すように撹拌管7を炉の側壁1に設け
た挿入口8に挿入し、傾転用装置9により傾転させるよ
うにした溶融金属の撹拌装置を開発した(実願昭61−18
9931号(実開昭63−95099号))。しかしこの装置にお
いても、挿入口8内で撹拌管7を傾転させるために挿入
口を大きくしなければならず、炉内の熱の放散によるエ
ネルギー損失を生じるという問題がある。
等は、第5図に示すように撹拌管7を炉の側壁1に設け
た挿入口8に挿入し、傾転用装置9により傾転させるよ
うにした溶融金属の撹拌装置を開発した(実願昭61−18
9931号(実開昭63−95099号))。しかしこの装置にお
いても、挿入口8内で撹拌管7を傾転させるために挿入
口を大きくしなければならず、炉内の熱の放散によるエ
ネルギー損失を生じるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点を解消し、撹拌が必要なと
きだけ炉内に撹拌管を挿入して使用でき、滓取り、滓寄
せ作業の邪魔にもならず、省エネルギー的にも改善され
た溶融金属の撹拌装置を提供することを目的とする。
きだけ炉内に撹拌管を挿入して使用でき、滓取り、滓寄
せ作業の邪魔にもならず、省エネルギー的にも改善され
た溶融金属の撹拌装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するための本発明の溶融金属の撹拌装
置は、炉の側壁に外壁から内壁に向って下方に傾斜する
攪拌管挿入口と該攪拌管挿入口に開閉自在の扉を設ける
とともに、炉外には撹拌管と該撹拌管を傾転させ前記撹
拌管挿入口に挿入するための傾転挿入機構を備える撹拌
管支持装置を配設したことを特徴とするものである。
置は、炉の側壁に外壁から内壁に向って下方に傾斜する
攪拌管挿入口と該攪拌管挿入口に開閉自在の扉を設ける
とともに、炉外には撹拌管と該撹拌管を傾転させ前記撹
拌管挿入口に挿入するための傾転挿入機構を備える撹拌
管支持装置を配設したことを特徴とするものである。
本発明によれば、撹拌管を傾転して炉内に挿入するか
ら、撹拌管挿入口を大きく開ける必要がなく、炉内の熱
の放散が防止されるので省エネルギー効果がすぐれたも
のとなる。
ら、撹拌管挿入口を大きく開ける必要がなく、炉内の熱
の放散が防止されるので省エネルギー効果がすぐれたも
のとなる。
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図は、本発明の1実施例を示す1部縦断面図で、前
記従来例を示す第3図〜第5図と同一構成要素には同一
参照符号を付した。
記従来例を示す第3図〜第5図と同一構成要素には同一
参照符号を付した。
第1図において、1は炉壁部であり、該炉壁部1には撹
拌管7が上方から下方へ斜めに挿入できる挿入口12が形
成されている。
拌管7が上方から下方へ斜めに挿入できる挿入口12が形
成されている。
挿入口12には開閉自在の扉13を設ける。
扉13は例えば蝶番により開閉し、撹拌管7を炉内に挿入
しないときは、挿入口12を閉鎖する。
しないときは、挿入口12を閉鎖する。
撹拌管7は支持装置14に載置されている。支持装置14に
は撹拌管7を点線で示したように傾転させるためのシリ
ンダーなどからなる傾転手段10と、傾転した撹拌管7を
挿入口12へ向けて前進させ挿入口12を通して炉内に送り
込むための挿入手段11が配設され、全体として傾転挿入
機構を構成している。また撹拌管7の後端部は、溶融金
属を撹拌管内に吸引し、加圧して吸引した溶融金属を再
び炉内に吐出することにより溶融金属を撹拌するための
真空装置(図示せず)に接続されている。
は撹拌管7を点線で示したように傾転させるためのシリ
ンダーなどからなる傾転手段10と、傾転した撹拌管7を
挿入口12へ向けて前進させ挿入口12を通して炉内に送り
込むための挿入手段11が配設され、全体として傾転挿入
機構を構成している。また撹拌管7の後端部は、溶融金
属を撹拌管内に吸引し、加圧して吸引した溶融金属を再
び炉内に吐出することにより溶融金属を撹拌するための
真空装置(図示せず)に接続されている。
本発明の装置は以上の構造を備えており、第2図に示す
平断面図の如く撹拌管7を配置し、溶融金属を吸引、咄
出すれば、溶融金属は矢印Xの如く撹拌される。
平断面図の如く撹拌管7を配置し、溶融金属を吸引、咄
出すれば、溶融金属は矢印Xの如く撹拌される。
次に本発明装置の操作について述べる。
先づ撹拌管挿入口12の扉13を開ける。支持装置14の傾転
手段10を作動させて撹拌管7を点線のように傾転させ、
挿入手段11を作動させて挿入口12を通して撹拌管7を炉
内に挿入し、溶融金属の手前で一旦停止する。
手段10を作動させて撹拌管7を点線のように傾転させ、
挿入手段11を作動させて挿入口12を通して撹拌管7を炉
内に挿入し、溶融金属の手前で一旦停止する。
その状態で、炉内雰囲気により適当な時間撹拌管を予熱
した後、再び挿入装置11を作動させて、撹拌管7を前進
させ、撹拌管7の先端部(ノズル部)を溶融金属内に挿
入する。
した後、再び挿入装置11を作動させて、撹拌管7を前進
させ、撹拌管7の先端部(ノズル部)を溶融金属内に挿
入する。
ついで真空装置を作動させて撹拌管7に吸引、吹き出し
の工程を与え、溶融金属を撹拌する。撹拌の工程が終了
したら、挿入装置11により撹拌管7の先端部を溶融金属
面より上に挙げ、そのままの姿勢で保持し、管7内の溶
融金属を完全に排出する。排出が終了したら挿入装置11
により撹拌管7を挿入口12から引き抜き、傾転装置10に
よって元の水平位置まで復位させ、挿入口12の扉13を閉
止する。
の工程を与え、溶融金属を撹拌する。撹拌の工程が終了
したら、挿入装置11により撹拌管7の先端部を溶融金属
面より上に挙げ、そのままの姿勢で保持し、管7内の溶
融金属を完全に排出する。排出が終了したら挿入装置11
により撹拌管7を挿入口12から引き抜き、傾転装置10に
よって元の水平位置まで復位させ、挿入口12の扉13を閉
止する。
本発明の装置による溶融金属の温度の均一化および合金
成分の均一化の測定データの1例を示せば第6図(a)
および第6図(b)のごとくであり、アルミニウム溶湯
で炉内が全量溶湯となっている場合、約10分で均一温度
が得られる。また、アルミニウム溶湯にマンガン(Mn)
を添加した場合5分程度で溶湯の成分は均一化される。
成分の均一化の測定データの1例を示せば第6図(a)
および第6図(b)のごとくであり、アルミニウム溶湯
で炉内が全量溶湯となっている場合、約10分で均一温度
が得られる。また、アルミニウム溶湯にマンガン(Mn)
を添加した場合5分程度で溶湯の成分は均一化される。
以上のごとく本発明によれば、必要なときだけ炉内に撹
拌管を挿入して使用するため、撹拌管の寿命は長くな
り、固体金属材料装入時に撹拌管を損傷することもな
く、滓取り、滓寄せ作業等の邪魔になることもない。ま
た、撹拌管を炉壁に対し斜め方向から挿入するから、挿
入口を大きくとる必要がなく、熱の放散も防止される。
拌管を挿入して使用するため、撹拌管の寿命は長くな
り、固体金属材料装入時に撹拌管を損傷することもな
く、滓取り、滓寄せ作業等の邪魔になることもない。ま
た、撹拌管を炉壁に対し斜め方向から挿入するから、挿
入口を大きくとる必要がなく、熱の放散も防止される。
第1図は本発明の1実施例を示す1部縦断面図、第2図
は本発明の撹拌状況を示す平面断面図、第3図、第4図
および第5図は従来例を示す1部縦断面図、第6図
(a)および(b)は本発明による溶融金属の温度の均
一化および合金成分の均一化を示すグラフである。 1……炉壁、4……溶融金属部、7……撹拌管、10……
傾転手段、11……挿入手段、12……挿入口、13……扉、
14……支持装置
は本発明の撹拌状況を示す平面断面図、第3図、第4図
および第5図は従来例を示す1部縦断面図、第6図
(a)および(b)は本発明による溶融金属の温度の均
一化および合金成分の均一化を示すグラフである。 1……炉壁、4……溶融金属部、7……撹拌管、10……
傾転手段、11……挿入手段、12……挿入口、13……扉、
14……支持装置
Claims (1)
- 【請求項1】炉の側壁部に外壁から内壁に向って下方に
傾斜し炉の側壁部から突出した撹拌管挿入口と該撹拌管
挿入口に開閉自在の扉を設けるとともに、炉外には撹拌
管と該撹拌管を傾転させ撹拌管挿入口に挿入するための
傾転挿入機構を備える撹拌管支持装置を配設してなる溶
融金属の撹拌装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1325481A JPH0752072B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 溶融金属の撹拌装置 |
KR1019900018376A KR940003506B1 (ko) | 1989-12-15 | 1990-11-14 | 용융금속의 교반장치 |
DE69021517T DE69021517T2 (de) | 1989-12-15 | 1990-11-23 | Rührwerk für Metallschmelzen. |
EP90122406A EP0432545B1 (en) | 1989-12-15 | 1990-11-23 | Molten metal stirring device |
CA002030855A CA2030855C (en) | 1989-12-15 | 1990-11-26 | Molten metal stirring device |
US07/722,325 US5160479A (en) | 1988-12-15 | 1991-06-28 | Molten metal stirring device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1325481A JPH0752072B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 溶融金属の撹拌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03186192A JPH03186192A (ja) | 1991-08-14 |
JPH0752072B2 true JPH0752072B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=18177361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1325481A Expired - Lifetime JPH0752072B2 (ja) | 1988-12-15 | 1989-12-15 | 溶融金属の撹拌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752072B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0438240Y2 (ja) * | 1986-12-11 | 1992-09-08 |
-
1989
- 1989-12-15 JP JP1325481A patent/JPH0752072B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03186192A (ja) | 1991-08-14 |
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