JPH0751701Y2 - スイッチの接点ブロック - Google Patents

スイッチの接点ブロック

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JPH0751701Y2
JPH0751701Y2 JP4134189U JP4134189U JPH0751701Y2 JP H0751701 Y2 JPH0751701 Y2 JP H0751701Y2 JP 4134189 U JP4134189 U JP 4134189U JP 4134189 U JP4134189 U JP 4134189U JP H0751701 Y2 JPH0751701 Y2 JP H0751701Y2
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智 村上
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、操作部の下端部に連結して押釦形,照光形,
セレクト形或いは鍵付形等の各種のスイッチを構成する
ユニットとなる接点ブロックに関するものである。
〈従来の技術〉 この種の従来の一般的な接点ブロックは、第6図および
第7図に示すような構成になっている。即ち、第6図は
縦断正面図で、第7図は第6図のA−A線での一部破断
右側面図であり、これらの図においては常閉形のものを
示してある。この接点ブロックは、本体1とカバー蓋対
2とから構成され、本体1はほぼ前面開口された形状
で、カバー蓋体2は、これの上端両側からそれぞれ直交
方向に突出した一対の突片に穿孔された各掛止孔3を本
体1の係止片4にそれぞれ掛合させた後に、下部の鉤形
の係合フック5を本体1の取付孔6に挿入して掛止させ
ることにより、本体1に施蓋状態に取り付いている。
本体1には、スイッチの組立に際し操作部(図示せず)
の下端部に連結するための一対の取付用フック部7が上
端部から上方に一体で突設され、導電性素材により
「く」字状に屈曲された形状であってその一端部に固定
接点8が固着された一対の端子板9が、それらの各固定
接点8を上部において左右に対置させて本体1の両側部
分にそれぞれ嵌着され、この各端子板9にはそれぞれ端
子螺子10が螺着されている。
本体1の中央部に上下方向に形設されたガイド溝11に
は、可動ホルダー12が摺動自在に嵌め込まれ、この可動
ホルダー12は、これの後部上端と本体1の底部との間に
介在された復帰用圧縮コイルスプリング13により上方に
付勢されて上端部分が本体1から外部に突出されてい
る。また、可動ホルダー12は、長手方向つまり上下方向
にガイド孔14が形設されているとともに、このガイド孔
14内の中央より僅かに上方位置の対向面からそれぞれ係
止突片15が内方に突設されている。このガイド孔14にお
ける係止突片15より下方位置に、両端部に可動接点16が
それぞれ固着された導電性の橋絡板17が貫通され、且つ
各可動接点16がそれぞれ固定接点8に対向する状態に位
置されているともに、ガイド孔14内において橋絡板17と
ガイド孔14の下端孔縁部との間に介在された接点接触用
圧縮コイルスプリング18により、橋絡板17が上方に付勢
されて各可動接点16がそれぞれ固定接点8に圧接されて
いる。
次に、この接点ブロックの作用について簡単に説明す
る。復帰用圧縮コイルスプリング13として接点接触用圧
縮コイルスプリング18よりもスプリング圧の大きなもの
が用いられているので、通常時には、各図に示すように
可動接点16が固定接点8に接触した後に、復帰用圧縮コ
イルスプリング13のスプリング圧により接点接触用圧縮
コイルスプリング18を圧縮させて可動ホルダー12が押し
上げられており、この圧縮された接点接触用圧縮コイル
スプリング18の復元力による所定の接触圧で可動接点16
が固定接点8に押し付けられている。この時、可動ホル
ダー12の上端部が本体1から外部に突出し、且つ係止片
15が橋絡板17から上方に離脱している。
そして、操作部が操作されると、その押下げ部が下降し
て復帰用圧縮コイルスプリング13の付勢力に抗し可動ホ
ルダー12を押し下げ、この可動ホルダー12の係止片15が
橋絡板17に当接した時点から橋絡体17が可動ホルダ12と
一体に可動し始め、可動接点16が固定接点8から開離す
る。
一方、常開形の接点ブロック部は第8図に示すような構
成になっており、同図において第6図並びに第7図と同
一若しくは機能的に同等のものには同一の符号を付して
ある。そして、前述の常閉形のものに対し主に相違する
点は、端子板9が、固定接点8を下方に位置させた状態
で本体1に嵌着され、可動ホルダー19は、ガイド孔20の
中間部より僅かに下方位置に係止片21が形設された形状
になっていて、このガイド孔20における係止片21の上方
位置に、橋絡片17がその可動接点16を下方の固定接点8
に向けて貫通された構成のみである。なお、復帰用圧縮
コイルスプリング22は、可動ホルダー19のみを可動接点
16が固定接点8から開離するよう付勢するだけであるか
ら、前述の常閉形の復帰用圧縮コイルスプリング13より
もスプリング圧の小さなものが用いられている。
従って、通常時には、図示のように復帰用圧縮コイルス
プリング13の付勢力により可動ホルダー19が押し上げら
れ、橋絡板17が接点接触用圧縮コイルスプリング18によ
り係止片21に押し付けられて可動ホルダー19と一体に上
昇されていることにより可動接点16が固定接点8から開
離している。そして、操作部の押下げ部により可動ホル
ダー19が復帰用圧縮コイルスプリング22の付勢力に抗し
て押し下げられると、橋絡板17が可動ホルダー19と一体
に下降して可動接点16が固定接点8に接触し、その後に
可動ホルダー19が更に押し下げられることにより、接点
接触用圧縮コイルスプリング18が圧縮されてその復元力
により可動接点16が固定接点8に押し付けられ、所定の
接触圧を得る。
〈考案が解決しようとする課題〉 然し乍ら、前記何れの接点ブロックにおいても、カバー
蓋対2で本体1を施蓋しない状態においては、復帰用圧
縮コイルスプリング13,22の付勢力により可動ホルダー1
2,19が本体1から飛び出してしまうので、本体1をこれ
に種々の内部機構部品を組み込んだアッセンブリ状態で
生産ラインに流すことができない。このため、接点ブロ
ックの組立工程を自動化することができない問題があ
る。しかも、カバー蓋体2の本体1への取り付けに際し
て、カバー蓋対2の上下の掛合孔3および係合フック5
を用いて行うために、極めて面倒な作業を要して非常に
非能率的である。
また、常開形に用いる復帰用圧縮コイルスプリング22
は、係止片21に係止して可動ホルダー19と一体に上下動
する橋絡板17の両端の可動接点16が固定接点8から単に
離脱する程度に可動ホルダー19を押し上げられるスプリ
ング圧のものでよいのに対し、常閉形に用いる復帰用圧
縮コイルスプリング13としては、接点接触用圧縮コイル
スプリング18を圧縮させて可動接点16を所定の接触圧で
固定接点8に圧接できる強いスプリング圧のものを用い
る必要がある。このように常閉形のものにおいては両ス
プリング13,18のばね作用の方向が逆であって荷重ロス
があるため、常開形に比較して常閉形の操作荷重が極端
に重くなり、例えば、常開形と常閉形の各接点ブロック
を並設してノッチ切り換えする構成となったセレクタ形
スイッチの場合、常閉側への切り換えが常開側に比較し
て操作荷重が重いために、操作者に不安を与えてしま
う。
更に、常閉形の場合、可動ホルダー12が下降し始めると
同時に、圧縮されていた接点接触用圧縮コイルスプリン
グ18が復元つまり伸長し始めて両接点8,16間の接点接触
圧が低下し始め、開離する瞬間に最低となる。そのた
め、接触信頼性の低いものとなっており、可動オルダー
12に僅かな押下げ力が作用しただけで接点開離する誤動
作発生の危惧がある。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、本体に内部機構部品を組み込ん状態で生産ラ
インに流せるような構成を備え、また、常閉形および常
開形の何れに構成した場合にも可動ホルダーを押し下げ
る操作荷重が同程度の軽さになり、更に、常閉形のもの
における接触信頼性を格段に向上させたスイッチの接点
ブロックを提供することを技術的課題とするものであ
る。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記した課題を達成するため、上面開口した
函状の外観形状に形成され、固定接点を備えた一対の端
子板がそれぞれ外部ら両側部に嵌着されてその固定接点
が内部上方に位置する本体と、この本体内に上方から上
下方向に摺動自在に挿入され、下端に突設された係止爪
が本体の底部に穿設された挿通孔の外面孔縁部に係止し
て上方への抜脱を防止された可動ホルダーと、この可動
ホルダーと本体の底部との間に介在されて可動ホルダー
を上方に付勢する復帰用スプリングと、両端部に設けた
可動接点を各固定接点に対向させて可動ホルダーに上下
方向に可動自在に貫通保持された橋絡板と、可動ホルダ
ーの内部で係止爪に対して上方に所定距離だけ離れた位
置に設けられた係止部と、橋絡板を上方から係止部に向
け付勢する接点接触用スプリングと、可動ホルダーの上
部を挿通孔を通じ外部に導出させて本体に上方から冠着
されたカバー体とを備えていることを特徴としている。
また、本考案は、上面開口した函状の外観形状に形成さ
れ、固定接点を備えた一対の端子板がそれぞれ外部から
両側部に嵌着されてその固定接点が内部下方に位置する
本体と、この本体内に上方から上下方向に摺動自在に挿
入され、下部が一対の脚部が対向する二股形状に形成さ
れ、その少なくとも一方の脚部の下端に形成された係止
爪が本体の底部に穿設された挿通孔の外面孔縁部に係止
して上方への抜脱を防止された可動ホルダーと、この可
動ホルダーと本体の底部との間に介在されて可動ホルダ
ーを上方に付勢する復帰用スプリングと、両端部に設け
た可動接点を各固定接点に対向させて可動ホルダーに上
下方向に可動自在に貫通保持された橋絡板と、可動ホル
ダーの両脚部の間で橋絡板と本体の底部との間に介在さ
れた接点接触用スプリングと、可動ホルダーの上部を挿
通孔を通じ外部に導出されて本体に上方から冠着された
カバー体を備え、接点接触用スプリングの付勢力により
可動接点が固定接点に常時圧接し、かつ、復帰用スプリ
ングの付勢力により可動ホルダーの両脚部間の上端連結
面が橋絡板に対し所定の間隔だけ離間する高さに位置す
るように構成されていることによって特徴づけられる。
〈作用〉 この接点ブロックはカバー対の取付用フック部により操
作部の下部に連結されて各種スイッチを構成する。そし
て、操作部の操作により可動ホルダーが下方に押圧され
ると、この可動ホルダーが復帰用スプリングの付勢力に
抗して下降し、常開形の場合には、可動ホルダーと一体
に可動する橋絡板の可動接点が固定接点に接触した後、
可動ホルダーがさらに下動されることにより接点接触用
スプリングが圧縮されて可動接点が固定接点に圧接さ
れ、所定の接点接触圧を得る。
一方、請求項(2)の常閉形の場合には、可動ホルダー
が下動を開始してこれの押圧面が橋絡板に当接するまで
の間は、橋絡板が可動ホルダーの作動により何ら作用を
受けることなく接点接触用スプリングによる一定の付勢
力で付勢されており、可動接点が一定の接触圧で固定接
点に圧接されているので、高い接触信頼性を有する。
また、復帰用スプリングは可動ホルダーを、且つ接点接
触用スプリングは橋絡板をそれぞれ個別に付勢する構成
になっているので、復帰用スプリングとして常開形のも
のと同程度の小さいスプリング圧のものを用いることが
でき、可動ホルダーを押し下げる操作荷重は常開形とほ
ぼ同程度となる。
そして、組立に際しては、可動ホルダーに復帰用スプリ
ング,橋絡板および接点接触用スプリングをそれぞれ装
着若しくは添着して、これを本体に上方から挿入し、且
つ可動ホルダーの下端部の係止爪を本体底部の挿通孔に
挿通させると、前記係止爪が挿通孔の外面孔縁部に係止
するため、可動ホルダーは、復帰用スプリングの付勢力
に拘わらず抜脱することなく本体内に保持される。即
ち、本体にこれの内部機構部品を装着した状態で取り扱
って生産ラインに流すことができ、これにカバー体を上
方から冠着すればよいので、組立工程を自動化すること
ができる。
〈実施例〉 以下、本考案の好適な実施例について図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
第1図乃至第4図は常開形に適用した場合の本考案の一
実施例を示し、第1図は正面側から見た分解斜視図、第
2図は一部の背面側から見た分解斜視図、第3図は一部
の背面側からみた一部破断斜視図、第4図は組立状態の
切断左側面図をそれぞれ示す。これらの図において、第
6図乃至第8図と同一若しくは機能的に同等のものには
同一の符号を付してその説明を省略する。
本体23は、既存のものに前面板24を一体に付設した全体
として上面開口したほぼ函形状に形成されており、両側
部分に端子板9を嵌着するための嵌合溝25および挿着部
26が形成され、背面板内面には、後述の可動ホルダーを
上下方向に摺動案内するためのガイド溝27が凹設されて
いるとともに、このガイド溝27の下端部分に、第4図に
示すように復帰用圧縮コイルスプリング22の係合突部28
が突設されている。また、底面中央部に挿通孔29が穿設
されているとともに、この挿通孔29の前方側にガイド凹
部30が形成されている。更に、前面板24の両側に、後述
のカバー体を嵌合させて両側から挟持するための一対の
段部31が形設されており、この各段部31のそれぞれの外
方側に傾斜壁32が形成されている。
前記本体23内に挿着される可動ホルダー33は、中間部か
ら下方に一対の脚部34,35が橋絡板17を挿通できる間隔
で対向して垂下された二股形状になっていて、後方側の
脚部34の下端から内方に係止爪36が突設されており、こ
の係止爪36が本体23の挿通孔29を挿通して外面孔縁部に
係止しているとともに、前方側の脚部35が本体23のガイ
ド凹部30に遊挿されている。また、両脚部35,36の各中
間部内面側の両側部に、橋絡板17を係止するためのの係
止片37,38が、第4図に示すように僅かに段差をもって
突設されているとともに、両脚部33,34間の上端連結面
に、橋絡板17との間に介在される接点接触用圧縮コイル
スプリング18の上端に挿入してこれを位置決めする係止
突部39が垂設されている。更に、第2図に示すように、
可動ホルダー33の背面側上部に、復帰用圧縮コイルスプ
リング22を収納する湾曲凹部40が形成されているととも
に、この湾曲凹部40の上端部に、復帰用圧縮コイルスプ
リング22の上端に挿入してこれを位置決めする係止突部
41が垂設されている。
カバー本体42は、本体23に上方から冠着できる下面開口
したほぼ函形状になっており、前面下部に、前記両段部
31間に嵌入する位置決め突片42が突設され、上面中央部
に、可動ホルダー33の上部の挿通孔44が穿設されてい
る。また、後部において両側に突出した部分の上面の各
端部に、それぞれ操作部に連結するための取付用フック
部45が立設されている。更に、背面板外面に、第3図に
詳細に示すように、2個の接点ブロックを互いに連結す
るための連結用溝46および連結用レール部47が垂直方向
に形設されている。
次に、前記実施例の組立手順について説明する。先ず、
本体23に種々の内部機構部品を装着する。即ち、各端子
板9を本体23の嵌合溝25および挿着部26に前面側から嵌
入して各固定接点8を本体23内に底部に位置させ、この
端子板9にそれぞれ端子螺子10を螺合する。この端子螺
子10の螺着時或いは配線時において、傾斜壁32が端子螺
子10に支持するよう作用するため、端子螺子10が脱落し
難くい。従って、従来の接点ブロックのように配線時等
において端子螺子10を支えながら締め付けする繁雑な作
業を解消できる。
そして、橋絡板17と接点接触用圧縮コイルスプリング18
を第4図のように可動ホルダー33に装着し、更に可動ホ
ルダー32の湾曲凹部39に復帰用圧縮コイルスプリング22
を係止突部41により位置決めして添着し、この状態で可
動ホルダー33を本体23内に挿入する。この時、復帰用圧
縮コイルスプリング22が、これの下端が係合突部28に外
嵌して本体23と可動ホルダー33との間に介在するが、こ
のスプリング22の付勢力に抗して可動ホルダー33を押し
下げ、係合爪36を挿通孔29に圧入させ且つこれを通過す
るまで押し下げると、係止爪36が本体23の挿通孔29の外
側孔縁部に係止するので、復帰用圧縮コイルスプリング
22の上方への付勢力に拘わらず可動ホルダー33が抜脱す
ることなく本体23内に保持される。即ち、本体23にこれ
の全ての内部機構部品を装着した状態で取り扱うことが
でき、このまま生産ラインに流すことができる。
最後に、カバー体42を、本体23に上方から被せると、位
置決め片43が本体23の両側の段部31間に嵌まり込んでカ
バー体42が本体23に固着され、可動ホルダー33の上部の
受圧部が挿通孔44から外部に突出し、操作部による操作
可能状態となる。
また、作用ついては、第8図に示した従来のものとほぼ
同様であるので、簡単に説明すると、通常時には、図示
のように復帰用圧縮コイルスプリング22の付勢力により
可動ホルダー33が押し上げられており、可動接点16が固
定接点8から離間している。そして、操作部の押下げ部
により可動ホルダー33が押し下げられると、可動ホルダ
ー33と一体に下降する橋絡板17の可動接点16が固定接点
8に接触し、その後に可動ホルダー33が更に押し下げら
れることにより、接点接触用圧縮コイルスプリング18が
圧縮されてその復元力により可動接点16が固定接点8に
押し付けられ、所定の接触圧を得る。
第5図は、常閉形に適用した場合の本考案の他の実施例
を示し、基本的な構造は前記第1図乃至第4図に示した
常開形のものと同様であるので、実質的に同等のものに
は同一の符号を付してその説明を省略し、相違する構成
についてのみ説明する。本体48には、可動ホルダー49の
両脚部34,35の間の下方部位に接点接触用圧縮コイルス
プリング50の下端に挿入してこれを位置決めする係止突
部51が形設されており、また、図示していないが、第1
図で示した嵌合溝25が、同図の挿着部26が形設されてい
る部分位置に形成されていて、端子板9を、これの固定
接点8を上部に位置させて嵌着できる形状になってい
る。
可動ホルダー49は、両脚部34,35間の上端連結面が僅か
に傾斜した押圧面52に形成されている以外は前記実施例
のものとほぼ同様の形状になっており、可動接点16を上
方に向けて両脚部34,35間に貫通させた橋絡板17と前記
係止突部51との間に接点接触用圧縮コイルスプリング50
が介在されて橋絡板17が常時上方に付勢され、可動接点
16が固定接点8に圧接されている。尚、カバー体42は前
記実施例のものと同様である。
この実施例の組立手順も前記常開形の場合とほぼ同様で
あり、僅かに相異する点は、可動ホルダー49を本体48に
挿着する際に、復帰用圧縮コイルスプリング22の他に接
点接触用圧縮コイルスプリング50を両脚部34,35間に係
着するか、若しくは接点接触用圧縮コイルスプリング50
の下端部を係合突部51に予め係着しておくことだけであ
り、前記常開形のものと同様に、本体48にこれの全ての
内部機構部品を装着した状態で取り扱うことができる。
次に、この常閉形の接点ブロックの作用について説明す
る。通常時には、本体48の係止突部51と橋絡板17との間
に介在された接点接触用圧縮コイルスプリング50の付勢
力によって可動接点16が固定接点8に圧接されていると
ともに、可動ホルダー49が、復帰用圧縮コイルスプリン
グ22の付勢力によって押圧面52の下端が橋絡板17に対し
所定間隔Dだけ離間する高さまで押し上げられている。
このように復帰用圧縮コイルスプリング22が可動ホルダ
ー49を、且つ接点接触用圧縮コイルスプリング50が橋絡
板17をそれぞれ個別に付勢しているので、可動接点16の
固定接点8への接点接触圧は接点接触用圧縮コイルスプ
リング50のスプリング圧のみにより決定され、復帰用圧
縮コイルスプリング22は、可動ホルダー49を押し上げる
だけであって、第6図および第7図で示した従来の常閉
形の復帰用圧縮コイルスプリングのように所定の接点接
触圧を得るために接点接触用圧縮コイルスプリングを圧
縮させながら可動ホルダーを押し上げる場合に比し格段
に荷重が小さくなるので、第1図乃至第4図で示した常
開形のものと同様のスプリング圧の小さなものを用いる
ことができる。
そして、操作部が操作されると、その押下げ部が下降し
て可動ホルダー49を復帰用圧縮コイルスプリング22の付
勢力に抗して押し下げる。この時、復帰用圧縮コイルス
プリング22のスプリング圧が前述のように比較的小さい
ので、操作部による操作荷重は、常開形のものと同程度
の軽さとなる。
また、可動ホルダー49がDの高さだけ下降してその押圧
面52が橋絡板17に当接するまでの間、接点接触用圧縮コ
イルスプリング50は、下降する可動ホルダー49によって
何ら作用を受けず、この接点接触用圧縮コイルスプリン
グ50による接点接触圧が一定に保持され、高い接触信頼
性を得られる。
次に、可動ホルダー49の押圧面52が橋絡片17に当接した
時点から橋絡片17が押圧面52の傾斜に対応して1点鎖線
で示すように傾動していき、可動接点16が固定接点8に
摺動するとともに、第2の圧縮コイルスプリング50が僅
かに圧縮されることにより、可動接点16が固定接点8か
ら開離する瞬間に接点接触圧が上昇する。この点からも
接触信頼性が上昇する。
〈考案の効果〉 本考案は、以上のように構成し且つ作用するので、以下
のような効果を奏する。即ち、本考案のスイッチの接点
ブロックによれば、本体を、上面開口した函状の外観形
状に構成し、且つ可動ホルダーの下端に、本体の底部の
挿通孔の外面孔縁部に係止する係止爪を設けたので、本
体に必要な全ての内部機構部品をアッセンブリした状態
で生産ラインに流すことができ、これにカバー体を上方
から冠着すればよいので、組立工程を容易に自動化する
ことができる。
また、常閉形に構成する場合、復帰用スプリングで可動
ホルダーを、且つ接点接触用スプリングで橋絡板をそれ
ぞれ個別に付勢するので、復帰用スプリングとして常開
形のものと同程度のスプリング圧の小さなものを用いる
ことができ、可動ホルダーを押し下げる操作荷重を、常
開形および常閉形共にほぼ同程度にすることができ、特
に、常開形と常閉形の各接点ブロックを並設してセレク
タ形スイッチを構成した場合に、左右にノッチ切り換え
を行う時の操作感がほぼ同一となって操作者に不安を与
えることがない。
然も、接点接触用スプリングのみにより橋絡板を付勢し
て接点接触圧を得ているので、可動ホルダーを押し下げ
る時にこれが橋絡板に当接するまでの間、橋絡板は、可
動ホルダーの作動によって何ら作用を受けることなく接
点接触用スプリングによる一定の付勢力で押圧されてお
り、一定の接点接触圧を保持できるので、高い接触信頼
性を得られ、僅かな操作力により誤動作する危惧がな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は常開形に適用した場合の本考案の一実施例の正
面側から見た分解斜視図、 第2図はその一部の背面側から見た分解斜視図、 第3図は他の一部の背面側から見た一部破断斜視図、 第4図はその組立状態の切断左側面図、 第5図は常閉形に適用した場合の本考案の他の実施例の
切断左側面図、 第6図は従来の常閉形の接点ブロックの縦断正面図、 第7図はそのA−A線での一部破断右側面図、 第8図は従来の常開形の接点ブロック部の縦断正面図で
ある。 8……固定接点 9……端子板 16……可動接点 17……橋絡板 18,50……接点接触用スプリング 23,48……本体 29……挿通孔 33,49……可動ホルダー 34,35……脚部 36……係止爪 42……カバー体 44……挿通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面開口した函状の外観形状に形成され、
    固定接点を備えた一対の端子板がそれぞれ外部から両側
    部に嵌着されてその固定接点が内部上方に位置する本体
    と、この本体内に上方から上下方向に摺動自在に挿入さ
    れ、下端に突設された係止爪が前記本体の底部に穿設さ
    れた挿通孔の外面孔縁部に係止して上方への抜脱を防止
    された可動ホルダーと、この可動ホルダーと前記本体の
    底部との間に介在されて前記可動ホルダーを上方に付勢
    する復帰用スプリングと、両端部に設けた可動接点を前
    記各固定接点に対向させて前記可動ホルダーに上下方向
    に可動自在に貫通保持された橋絡板と、前記可動ホルダ
    ーの内部で前記係止爪に対して上方に所定距離だけ離れ
    た位置に設けられた係止部と、前記橋絡板を上方から前
    記係止部に向け付勢する接点接触用スプリングと、前記
    可動ホルダーの上部を挿通孔を通じ外部に導出させて前
    記本体に上方から冠着されたカバー体とを備えてなるこ
    とを特徴とするスイッチの接点ブロック。
  2. 【請求項2】上面開口した函状の外観形状に形成され、
    固定接点を備えた一対の端子板がそれぞれ外部から両側
    部に嵌着されてその固定接点が内部下方に位置する本体
    と、この本体内に上方から上下方向に摺動自在に挿入さ
    れ、下部が一対の脚部が対向する二股形状に形成され、
    その少なくとも一方の脚部の下端に形成された係止爪が
    前記本体の底部に穿設された挿通孔の外面孔縁部に係止
    して上方への抜脱を防止された可動ホルダーと、この可
    動ホルダーと前記本体の底部との間に介在されて前記可
    動ホルダーを上方に付勢する復帰用スプリングと、両端
    部に設けた可動接点を前記各固定接点に対向させて前記
    可動ホルダーに上下方向に可動自在に貫通保持された橋
    絡板と、前記可動ホルダーの両脚部の間で橋絡板と前記
    本体の底部との間に介在された接点接触用スプリング
    と、前記可動ホルダーの上部を挿通孔を通じ外部に導出
    させて前記本体に上方から冠着されたカバー体を備え、
    前記接点接触用スプリングの付勢力により可動接点が固
    定接点に常時圧接し、かつ、前記復帰用スプリングの付
    勢力により前記可動ホルダーの両脚部間の上端連結面が
    前記橋絡板に対し所定の間隔だけ離間する高さに位置す
    るように構成されていることを特徴とするスイッチの接
    点ブロック。
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DE4101493C2 (de) * 1991-01-19 2001-07-19 Schlegel Georg Gmbh & Co Elektrischer Schalter mit einer Kontaktvorrichtung und einem Stößel
DE102010045629A1 (de) * 2010-09-17 2012-03-22 Georg Schlegel Gmbh & Co. Kg Einreihige NOT-AUS-Schalter-Kontaktvorrichtung

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