JPH0751547A - ケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ル - Google Patents

ケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ル

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JPH0751547A
JPH0751547A JP22275693A JP22275693A JPH0751547A JP H0751547 A JPH0751547 A JP H0751547A JP 22275693 A JP22275693 A JP 22275693A JP 22275693 A JP22275693 A JP 22275693A JP H0751547 A JPH0751547 A JP H0751547A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空糸膜モジュ−ルを大型化するにあたり、
装置の配管を複雑にせず、ケ−スハウジング内の空間を
抑え、品質が均一で、かつ操作性に優れた中空糸膜モジ
ュ−ルを提供する。 【構成】 液体またはガスの出入りのためのポ−トを少
なくとも1つ側面に有し、内部に分離膜を装填した円筒
状ケ−スハウジングを2つ以上平行に集合させ、これら
の少なくとも1つの内部には中空糸膜束を含み、個々の
円筒状ケ−スハウジングの両端が各1つの成形体ヘッド
に連結されているケ−スハウジング集合型分離膜モジュ
−ル。好ましくは、円筒状ケ−スハウジング内の中空糸
膜の外側の中間容積をAcm3とし、中空糸膜の有効部
分の外側表面の総面積をBcm2としたとき、0.02
≦A/B≦0.05の関係を有する前記ケ−スハウジン
グ集合型分離膜モジュ−ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空糸膜を用い気体や液
体を分離する中空糸膜モジュ−ルに関し、さらに詳細に
は円筒状ケ−スハウジングに収納した中空糸膜モジュ−
ルをさらに複数集合させたケ−スハウジング集合型分離
膜モジュ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に中空糸膜モジュ−ルは一定容積内
のろ過膜面積が大きくとれ装置を小型化できるため、種
々の膜分離用の用途に利用されている。中空糸膜モジュ
−ルは通常複数の中空糸膜から成る中空糸膜束を中空糸
膜相互間とケ−スハウジングとを樹脂などにより接着封
止させ、中空糸膜の少なくとも片端端部面を開口した状
態で構成させている。これらの中空糸膜モジュ−ルは、
大量処理を必要とする用途には2本以上の中空糸膜モジ
ュ−ルを並列に配管し、大きなろ過膜面積を有するよう
にして対応するか、あるいは1本の中空糸膜モジュ−ル
を単に大型化することで対応している。また、これら以
外にもプラスチックネットなどの流路材で中空糸膜束を
保護し、中空糸膜束の両端部を流路材と共に接着封止し
たカ−トリッジを多数本ケ−スハウジングに納めたカ−
トリッジ型の大型モジュ−ルなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記配
管による場合には多数本の中空糸膜モジュ−ルを連結す
るために、多くの配管が必要となり装置も複雑になる
上、コスト的にも不利益を生じ、単に大型化した中空糸
膜モジュ−ルでは操作上の不都合がある。またカ−トリ
ッジ型の大型モジュ−ルの場合には、製造上の技術的な
困難さや製造時の取扱いの困難さがあり、加えて品質の
均一な信頼性のある中空糸膜モジュ−ルを供給するには
高い技術を要し、コスト的にも高いものとなる。さら
に、ケ−スハウジング中に構造上の多量の空間ができ、
これは中空糸膜を洗浄あるいは殺菌する際に、薬剤など
のモジュ−ル内への充填あるいは逆に薬剤を完全に除去
するのに長い時間を必要とするという種々の問題があ
る。したがって、本発明の目的は、中空糸膜モジュ−ル
を大型化するにあたり、装置の配管を複雑にせず、ケ−
スハウジング内の空間を極力小さく抑えた、品質が均一
で、かつ操作性に優れた中空糸膜モジュ−ルを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成させるため鋭意検討の結果、円筒状ケ−スハウジング
を多数本集合させ特異に連結させることで、ケ−ス内の
空間を抑え、操作性の優れた中空糸膜モジュ−ルを得る
ことができることを見出し、本発明を完成させた。すな
わち、本発明は、液体またはガスの出入口のためのポ−
トを少なくとも1つ側面に有した円筒状ケ−スハウジン
グを2つ以上平行に集合させ、これらの少なくとも1つ
の内部に中空糸膜束を含み、個々の円筒状ケ−スハウジ
ングの両端が1つの成形体ヘッドに連結されているケ−
スハウジング集合型分離膜モジュ−ルを提供するもので
ある。以下、詳細に本発明を説明する。
【0005】本発明に使用する円筒状ケ−スハウジング
の本数は2つ以上であれば数に制限はないが、4〜20
本を集合させることが好ましく、より好ましくは4〜1
0本である。これらの数の円筒状ケ−スハウジングを集
合させることで、モジュ−ル中に供給される原水も均一
に分配され取扱い上も簡便であり、しかも大型化による
効果も充分に得ることができる。
【0006】本発明の円筒状ケ−スハウジングの集合状
態としては、各円筒状ケ−スハウジングが並列に集合
し、4本以上集合させた場合には個々の円筒状ケ−スハ
ウジングが2列で平行に集合され、この列ごとに円筒状
ケ−スハウジング側面に用意されたポ−トが同一方向を
向くように設置させることが好ましい。この設置形態で
あれば、列ごとに1本の配管で円筒状ケ−スハウジング
側面のポ−トを全て接続することができ、例えば2列で
構成される場合には2本の配管で4本以上の円筒状ケ−
スハウジング側面のポ−トを全て接続できることにな
る。ただし、円筒状ケ−スハウジングを集合させる場合
に、ケ−スハウジング列は完全に平行でなくても良く、
多少ねじれていても構わないし、長さ方向に多少ずれて
いても構わないが、平行であれば単位容積当たりの収納
効率が高くなり、より好ましい。
【0007】集合させた円筒状ケ−スハウジング内に
は、少なくともその1つの内部に中空糸膜束を含んでい
ればよく、必ずしもその全てに中空糸膜が入っている必
要はなく、パイプ状多孔体やスパイラル膜エレメントな
どを利用することもできる。また、中空糸膜の種類につ
いても、集合させた円筒状ケ−スハウジングの全てに同
一の中空糸膜が入っている必要もない。しかし全ての円
筒状ケ−スハウジングに中空糸膜が装着されているもの
は一般的で、使用しやすい。
【0008】本発明によるケ−スハウジング集合型分離
膜モジュ−ルでは、円筒状ケ−スハウジング内に用いる
中空糸膜、多孔体、膜についてはどのようなものも装着
ならびに使用が可能であり、膜や多孔体の孔径に関して
は逆浸透膜領域における数オングストロ−ムから数10
0μm程度のラフなろ過までどのような孔径のものでも
使用可能である。また、それらの材質としても制限はな
く、例えば、酢酸セルロ−ス系樹脂、ポリエ−テルスル
ホンやポリスルホンなどのポリスルホン系樹脂、ポリア
クリロニトリル系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、
ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系
樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリメチ
ルメタクリレ−ト系樹脂、フッ素基含有樹脂、セルロ−
ス系樹脂、AS樹脂、セラミックス、ステンレススチ−
ルなどが例示され、さらにこれらが複合的に組み合わさ
れているような複合膜でもよい。ろ過の目的に合わせ適
宜選択することが可能である。
【0009】本発明に用いる中空糸膜モジュ−ルの大き
さは特に制限はないが、長さとして10〜300cmが
好ましく、より好ましくは50〜200cmである。ま
た、太さに関してはどのような太さでも特に制限はない
が、1本の円筒状ケ−スハウジングに装填される中空糸
膜束としては、直径1〜30cmが好ましく、さらには
直径3〜20cmの太さがより好ましい。
【0010】本発明に用いる円筒状ケ−スハウジングの
内層ならにび外装の材質としては特に制限はなく、例え
ばポリスルホン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリプ
ロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレ−ト系樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト系樹脂、AS樹脂、4−フッ化エチレン
やポリフッ化ビニリデンなどのフッ素基含有樹脂、鉄、
ステンレルスチ−ル、セラミックス、ガラスなどを例示
することができ、供給原水や設置環境などにより適宜選
択することができる。
【0011】中空糸膜束の円筒状ケ−スハウジングへの
装着方法としては、例えば、中空糸膜束をU字に曲げて
端面の中空糸膜相互間と円筒状ケ−スハウジングとを接
着封止させ後に中空糸膜を開孔させる方法、あるいは中
空糸膜束の両端の中空糸膜相互間と円筒状ケ−スハウジ
ングとを樹脂により接着封止あるいはO−リングにより
固定させ後に中空糸膜を開口させる方法などを用いるこ
とができる。これらの内、特に後者はクロスフロ−方式
による水処理運転において濁質成分の除去を行うような
場合に、中空糸膜モジュ−ルの洗浄ならびに殺菌処理を
行い易く、本発明による中空糸膜モジュ−ルの接着方法
として特に好ましい。
【0012】本発明における円筒状ケ−スハウジングに
は、側面に液体またはガスの出入のためのポ−トを有す
る。このポ−トは直接配管接続されていても良いが、個
々のポ−トが全て1つの集水体に連結されていることが
好ましい。これにより個々のポ−トを連結した集水体と
して配管すれば、本発明の中空糸膜モジュ−ルをつなぐ
配管はより簡素化される。この様な集水管を用いた配管
においても円筒状ケ−スハウジングは2本以上平行に集
合させれば良く、大型化の効果を有効に得るには4本以
上集合していることがより好ましい。
【0013】本発明における1つの集水体としては、ケ
−スハウジングの側面の1つのポ−トを連結する部分が
1つの部品でできており、配管状の継ぎ部分がないもの
が好ましく用いられる。また、集水体とケ−スハウジン
グ側面のポ−トの連結としては、薬剤による接着や溶接
でもよく、ガスケットやO−リングによって封止しても
良い。
【0014】本発明における1つの成形体ヘッドとは、
図2、図5に示すように2本以上の円筒状ケ−スハウジ
ングの両端部を連結させる部分であり、成形体ヘッドと
円筒状ケ−スハウジングを連結させる部分は1つの部品
で構成され、配管状の継ぎ部分がないものが好ましい。
しかし、成形体ヘッド全体としては1つの部品のみで構
成される必要はなく、付属する部品が取り付けてあって
も、また複数の部品が取り外し不可能なように接着ある
いは固定されていてもよい。
【0015】本発明の成形体ヘッドの円筒状ケ−スハウ
ジング両端への連結および固定方法は、例えば差し込み
後、接着剤による接着や溶接が可能であり、あるいは円
筒状ケ−スハウジング端部にガスケットやO−リングを
備え、成形体ヘッドとの間を封止してもよい。固定はボ
ルトやタイロッドにより行ってもよい。
【0016】本発明の円筒状ケ−スハウジングの両端を
連結する成形体ヘッドの形状としては、これら成形体ヘ
ッドを有する円筒状ケ−スハウジングをさらに複数集合
させたときに、ゆるみなく固定できる形状であることが
好ましく、円柱状あるいは直方体状が好ましい。しかし
この要件を満たせば、例えば、直方体の8つある隅の全
てを大きく切り落とした8角柱状などでもよいが、本発
明においては直方体状の成形体ヘッドであることが特に
好ましい。
【0017】本発明による成形体ヘッドには中空糸膜束
へ供給する液体またはガスの出入口を配置することがで
き、その配置はどのような部位にあっても良いが、側面
に配置してあれば取扱の上で特に好ましい。本発明によ
るケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ルは、大きな
ろ過膜面積を有するためその重量も大きくなる。したが
って、液体またはガスの出入口が直方体状ヘッドの側面
にあれば、平坦な場所に設置されたケ−スハウジング集
合型分離膜モジュ−ルを移動させることなく、その側面
に簡便に配管を取り付けあるいは取り外すことができ
る。また、成形体ヘッドの側面に配置された出入口から
供給あるいは排出される液体またはガスの通路として
は、それぞれの円筒状ケ−スハウジングに通じるように
各円筒状ケ−スハウジングの上部に連絡させることも、
また4本の集水体に直接連結させることもできる。
【0018】本発明における成形体ヘッドならびに集水
体の材質としてはプラスチックやセラミックス、金属な
どの有機、無機素材を使用することができる。プラスチ
ック材料としてはポリスルホン系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレ
フィン系樹脂、ポリメチルメタクリレ−ト系樹脂、ポリ
カ−ボネ−ト系樹脂、ポリ4−フッ化エチレンやポリフ
ッ化ビニリデンなどのフッ素基含有樹脂などを例示する
ことができる。また無機材料としては前記セラミックス
のほか、鉄、ステンレススチ−ルなどを使用することが
でき、ケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ルに供給
される液体またはガスに応じて選択すればよい。
【0019】本発明によるケ−スハウジング集合型分離
膜モジュ−ルにおいては、それぞれの円筒状ケ−スハウ
ジングに供給する原水を同一の方向に流すことも、ある
いは異なる方向に流すことも可能である。例えば図6
(a)および図6(b)に示したように成形体ヘッド側
面の出入口から供給された液体またはガスをそれぞれ別
の円筒状ケ−スハウジング中の中空糸膜束に供給できる
ように液体またはガスの通路を配置する。4本の円筒状
ケ−スハウジングからなるケ−スハウジング集合型分離
膜モジュ−ルの場合には、例えば成形体ヘッドの内部を
図6(b)のように、3つのケ−スハウジングに同一方
向に原水を供給する。4本の円筒状ケ−スハウジングの
中の中空糸膜モジュ−ルに対する液体の流れは、入口6
−5から入った原水が3本のケ−ス中にある中空糸膜6
−8の内側から外側へ向かってろ過される。このろ過水
は集水体を通りさらに残った1本のモジュ−ルの中空糸
膜モジュ−ルによって外側から内側にろ過され出口6−
6から2段ろ過された水として出ていくことになる。こ
のように供給原水の流路を設定することにより2段ろ過
も可能となる。
【0020】本発明の中空糸膜モジュ−ルにおいては、
円筒状ケ−スハウジング内の中空糸膜外側の空間を少な
くし、大きな膜面積を収納することができる。本発明の
中空糸膜モジュ−ルでは中空糸膜の外側の中間容積をA
cm3とし、中空糸膜の有効部分の外側表面の総面積を
Bcm2としたとき、A/Bの比率が0.02≦A/B
≦0.05であれば顕著な効果が得られ、より好ましく
は0.02≦A/B≦0.04である。またこの比率を
得るためには特に高度なモジュ−ル構造の技術を要する
ことなく、一般的な中空糸膜モジュ−ル化技術を使用す
るだけで可能であり、通常のカ−トリッジ型大型モジュ
−ルにはない、中空糸膜外側の空間容積が小さいモジュ
−ルを得ることができる。
【0021】本発明の中空糸膜モジュ−ルは、どのよう
な分野の用途にも適用することができる。例えば、河川
水、湖水のろ過や原子力発電、火力発電用水のろ過、復
水のろ過、水の除菌、廃液のろ過回収、食品のろ過、有
機溶剤のろ過や分離、液体の脱ガス、液液抽出など種々
の用途に利用できる。これらの内では、膜の洗浄や、殺
菌を定期的に行う必要のある用途、例えば河川水や湖水
のろ過、クラッド類(コロイドや微粒子成分)のろ過、
水の除菌などに特に適している。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0023】(実施例1)内径800μm、外径130
0μmの酢酸セルロ−ス製中空糸膜4700本からなる
中空糸膜束を、内径11.8cm、外径12.2cmの
円筒上ネットに挿入し、さらに内径12.7cm、外径
13.7cm、長さ110cmのアクリル製円筒上ケ−
スハウジングに挿入した後、ウレタン接着剤を用いて中
空糸膜束と円筒上ネットの両端部を、中空糸膜束の有効
長さが100cmになる様に遠心接着した。硬化後、両
端部の中空糸膜を開口させた。この様にして合計4本の
中空糸膜束を含む円筒状ケ−スハウジングを得た。次に
これらを図8に示したような構造の集水体および成形体
ヘッドにとりつけ、さらに成形体ヘッドの両端部に補助
ヘッドを取り付け、タイロッドで両補助ヘッド間を締め
付け、中空糸膜モジュ−ルを完成させた。このモジュ−
ルの中空糸膜の有効部分の外側表面の膜面積Bは76
8,000cm2であった。次にこのモジュ−ルに純水
を透過させ、モジュ−ル内の全てに純水を満たし、完全
にエア−を抜いた。次いでモジュ−ルの中空糸外側の空
間にあたる部分の純水のみを抜いてこれを測定したとこ
ろ、中空糸膜の外側の空間容積Aは27,000cm3
であった。AとBの比率すなわちA/Bは0.035で
あった。次にこのモジュ−ルの中空糸膜外側の空間にあ
たる部分に付いている1個のノズルから流量10m3
hrで食塩水を全量ろ過したところ、ろ過液の濃度がろ
過前の液の濃度の97%以上になるのに20秒を要し
た。
【0024】(比較例1)実施例で使用したものと全く
同一の中空糸4700本の中空糸膜束と、円筒状ケ−ス
ハウジングの両端部を実施例と同様にしてウレタン接着
剤を用いて遠心接着した。この様な中空糸膜束を同様に
して4束作成した後、これらをコンパクトに束ねて内径
29.8cm、外径31.8cm、長さ140cmのポ
リ塩化ビニル製パイプに挿入した後、中空糸膜束の有効
長さが100cmになるように4束をパイプに接着封止
して、中空糸膜束を確保した。さらにこのパイプの両端
部にキャップヘッドを取り付けて、大型の中空糸膜モジ
ュ−ルとした。このモジュ−ルの中空糸膜の有効部分の
外側表面の膜表面積Bは768,000cm2であっ
た。次に実施例1と同様にして、中空糸膜の外側の空間
容積Aを測定したところ、44,800cm3であっ
た。AとBの比率はA/B=0.058であった。次に
実施例1と同様にして、ろ過液の濃度がろ過前の液の濃
度の97%以上になるのに要する時間を測定したところ
45秒を要した。
【0025】
【発明の効果】本発明のケ−スハウジング集合型分離膜
モジュ−ルを用いることで、モジュ−ルの出入口をつな
ぐ配管をシンプルにでき、コスト的にも有利になる。さ
らに中空糸膜の外側容積が小さく、ケ−スハウジング内
に構造上の無駄な空間のない大型大量処理用モジュ−ル
ができる。しかもこのケ−スハウジング集合型分離膜モ
ジュ−ルを用いれば定期的な洗浄、殺菌を行う際にも操
作性良く実施することができる。加えて、ケ−スハウジ
ング集合型分離膜モジュ−ル内の流路の設定により、2
段階ろ過も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4本の円筒状ケ−スハウジングを2列平行に集
合させ、ケ−スハウジング側面のポ−トが同一方向を向
き、各ポ−トからの液体を1個に集合させたケ−スハウ
ジング集合型分離膜モジュ−ルの横断面図。
【図2】4本の円筒状ケ−スハウジングを2列平行に集
合させ、ケ−スハウジング側面のポ−トが同一方向を向
き、かつ、成形体ヘッドの形状が直方体状の本発明によ
るケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ルの全体斜視
図。
【図3】図2に示したケ−スハウジング集合型分離膜モ
ジュ−ルの縦断面図。
【図4】4本の円筒状ケ−スハウジングを2列平行に集
合させ、ケ−スハウジング側面のポ−トが1つの集水体
に連結されているケ−スハウジング集合型分離膜モジュ
−ルの横断面図。
【図5】4本の円筒状ケ−スハウジングを2列平行に集
合させ、ケ−スハウジング側面のポ−トが1つの集水体
に連結され、かつ、成形体ヘッドの側面に液体またはガ
スの出入口を設けた、成形体ヘッドの固定にタイロッド
を用いて2つの成形体で円筒状ケ−スハウジングを締め
付けている本発明によるケ−スハウジング集合型分離膜
モジュ−ルの全体斜視図。
【図6】(a):4本の円筒状ケ−スハウジングの中の
中空糸膜に対する液体の流れが中空糸膜の内側から外側
へ円筒状ケ−スハウジングと外側から内側へとろ過する
円筒状ケ−スハウジングからなり2段階ろ過が可能にな
るケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ルの縦断面
図。 (b):(a)のヘッド内部の平面図。
【図7】図5に示した円筒状ケ−スハウジングの保護と
モジュ−ル全体のイメ−ジ向上のため外パネルで覆った
ケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ルの全体斜視
図。
【図8】4本の円筒状ケ−スハウジングを2列平行に集
合させたケ−スハウジング側面のポ−トが1つの集水体
に連結され、この集水体上部から液体またはガスが成形
体ヘッド側面へ通じるよう通路ならびに出入口を配置し
たケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ルの縦断面
図。
【符号の説明】
1−1 円筒状ケ−スハウジング 1−2 側面ポ−ト 1−3 側面ポ−トの配管 2−1 円筒状ケ−スハウジング 2−2 側面ポ−ト 2−3 成形体ヘッド 3−1 円筒状ケ−スハウジング 3−2 側面ポ−ト 3−3 成形体ヘッド 3−4 中空糸膜 3−5 接着剤 3−6 円筒状ケ−スハウジングと成形体ヘッド間の接
着部 4−1 円筒状ケ−スハウジング 4−2 側面ポ−ト 4−3 集水体 4−4 タイロッド 5−1 円筒状ケ−スハウジング 5−2 成形体ヘッド 5−3 補助ヘッド 5−4 タイロッド 5−5 液体またはガスの出入口 6−1 円筒状ケ−スハウジング 6−2 集水体 6−3 成形体ヘッド 6−4 接着剤 6−5 液体またはガスの入口 6−6 液体またはガスの出口 6−7 O−リング 6−8 中空糸膜 7−1 外パネル 7−2 のぞき窓 8−1 円筒状ケ−スハウジング 8−2 集水体 8−3 成形体ヘッド 8−4 接着剤 8−5,8−6 液体またはガスの出入口 8−7 O−リング 8−8 中空糸膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体またはガスの出入りのためのポ−ト
    を少なくとも1つ側面に有し、内部に分離膜を装填した
    円筒状ケ−スハウジングを2つ以上平行に集合させ、こ
    れらの少なくとも1つの内部には中空糸膜束を含み、個
    々の円筒状ケ−スハウジングの両端が各1つの成形体ヘ
    ッドに連結されているケ−スハウジング集合型分離膜モ
    ジュ−ル。
  2. 【請求項2】 円筒状ケ−スハウジングを4本以上並列
    に集合させた請求項1記載のケ−スハウジング集合型分
    離膜モジュ−ル。
  3. 【請求項3】 円筒状ケ−スハウジング内の中空糸膜束
    の両端部の中空糸膜相互間が各々円筒状ケ−スハウジン
    グ内面に接着封止またはO−リングにより封止され、か
    つ中空糸膜両端面が開口している請求項2記載のケ−ス
    ハウジング集合型分離膜モジュ−ル。
  4. 【請求項4】 各円筒状ケ−スハウジングが2列で平行
    に集合されており、列ごとに円筒状ケ−スハウジングの
    側面のポ−トが同一方向を向いている請求項2記載のケ
    −スハウジング集合型分離膜モジュ−ル。
  5. 【請求項5】 成形体ヘッドの形状が直方体状である請
    求項2記載のケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−
    ル。
  6. 【請求項6】 ケ−スハウジングの側面に有するポ−ト
    の1つが、1つの集水体に連結されている請求項1記載
    のケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ル。
  7. 【請求項7】 円筒状ケ−スハウジングを4本以上並列
    に集合させた請求項6記載のケ−スハウジング集合型分
    離膜モジュ−ル。
  8. 【請求項8】 成形体ヘッドの形状が直方体状である請
    求項7記載のケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−
    ル。
  9. 【請求項9】 直方体状の成形体ヘッドの側面に中空糸
    膜モジュ−ルへの液体またはガスの出入口を設けた請求
    項8記載のケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ル。
  10. 【請求項10】 少なくとも1本の円筒状ケ−スハウジ
    ングのろ過膜モジュ−ルによりろ過された透過水が、他
    の円筒状ケ−スハウジングの供給源水となることにより
    2段ろ過を可能とした請求項6記載のケ−スハウジング
    集合型分離膜モジュ−ル。
  11. 【請求項11】 円筒状ケ−スハウジング内において中
    空糸膜の外側の中間容積をAcm3とし、中空糸膜の有
    効部分の外側表面の総面積をBcm2としたとき、0.
    02≦A/B≦0.05の関係を有する請求項1または
    6記載のケ−スハウジング集合型分離膜モジュ−ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000037601A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Miura Co Ltd 脱気モジュール
JP2007533451A (ja) * 2004-04-22 2007-11-22 ベカルト プログレッシブ コンポジッツ コーポレーション 円筒形ろ過カートリッジを保持する圧力容器
JP2013193071A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 水処理用膜モジュールユニット
JPWO2014119530A1 (ja) * 2013-02-01 2017-01-26 東レ株式会社 浄水器

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