JPH0751424B2 - 空ボビン搬送装置 - Google Patents

空ボビン搬送装置

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JPH0751424B2
JPH0751424B2 JP2310927A JP31092790A JPH0751424B2 JP H0751424 B2 JPH0751424 B2 JP H0751424B2 JP 2310927 A JP2310927 A JP 2310927A JP 31092790 A JP31092790 A JP 31092790A JP H0751424 B2 JPH0751424 B2 JP H0751424B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、空ボビン搬送装置、特に、ダブルツイスタ
ー側からワインダー側への円錐状空ボビンの搬送装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
ダブルツイスターから排出される円錐状空ボビンをワイ
ンダーに供給するには、従来では、ダブルツイスターか
ら排出される所定数の円錐状空ボビンをまとめて運搬車
に載せ、人手でワインダーまで運んでいた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のダブルツイスターからワインダーへの円錐状空ボ
ビンの搬送は人手を要し、大変な上、そのタイミング等
の管理も楽なものではない。
この発明は、ダブルツイスターからワインダーへの空ボ
ビンの搬送を完全に自動化し得る装置を提供することを
目的としている。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、この発明の空ボビン搬送装
置は、ダブルツイスターから排出される円錐状空ボビン
を実ボビンと交換して該ダブルツイスターへ送る準備機
とワインダーとの間を循環するトレイ搬送用ラインと、
トレイ搬送用ラインを循環する空トレイに準備機より排
出された円錐状空ボビンを小径側を下にして挿着する空
ボビン挿着装置と、該空ボビン挿着装置からトレイ搬送
用ラインに送り出された空ボビン挿着トレイより円錐状
空ボビンを外してワインダー側に供給する空ボビン供給
装置とよりなるものである。
〔作 用〕
上記のように構成された空ボビン搬送装置においては、
空ボビン挿着装置において、トレイ搬送用ラインを循環
する空トレイに準備機より排出された円錐状空ボビンが
小径側を下にして挿着され、その空ボビン挿着トレイは
トレイ搬送用ラインによって空ボビン供給装置まで運ば
れ、そこで円錐状空ボビンがはずされて待機中のワイン
ダー側に供給される。
一方、トレイはそのままトレイ搬送用ラインを循環して
空ボビン挿着装置まで搬送される。
〔実施例〕
第1図ないし第6図を参照して、この発明の空ボビン搬
送装置の実施例を説明する。
この装置は、トレイ搬送用ライン(以下、単にラインと
いう)LA、LBと、空ボビン挿着装置100と、空ボビン供
給装置200とよりなるものである。
先ず、第1図を参照して、この装置の概略を説明する。
同図の右側から順に、複数台の精紡機S、同数の自動ワ
インダーWが設置されており、その左側には、上から順
に、複数台のダブルツイスターDT、4台の準備機Pが設
置されている。
自動ワインダーWは、3つのグループに分けられ、上方
のワインダー群は、A種の糸を扱い、下方のワインダー
群は、B種の糸を扱うようにし、中間のワインダー群
は、必要に応じてA種の糸用又はB種の糸用に切替え得
るようにする。なお、それに対応する精紡機Sも同様に
3つのグループに分けられる。
自動ワインダーWと準備機Pとの間には、2つのライン
LA、LBが掛け渡されている。
各ラインLA、LBは、それぞれ上下2段に走っており、上
段はワインダーW側に進み、下段は準備機P側に進み、
全体としてエンドレスにつなげられた2本1組の丸ベル
トよりなっている。
なお、各ラインLA、LBとして上下2段に走行するものと
せず、単純な循環ラインとする場合には、上流側の準備
機Pに付設する空ボビン挿着装置100における後述する
ボビン挿着作業により、下流側のラインに円錐状空ボビ
ンを挿着したトレイと、挿着しないトレイとが混在し、
下流側の準備機Pに付設する空ボビン挿着装置100にお
けるボビン挿着作業がやりにくくなる。
準備機Pは、ダブルツイスターDTから排出される2段重
の空ボビンをそのトレイから抜取り、代わりに、第1図
に示されていない別系統のラインによって自動ワインダ
ーWから送られる実ボビンを差換える装置である。
各準備機Pの右側には、ラインLDが設けてあり、ライン
LAに連結されている(左端のものは出口側がラインLBに
連結されている)。このラインLDの屈曲部付近には、ラ
インLA又はラインLBを循環する空トレイに空ボビンを供
給する空ボビン挿着装置100が設置されている。
また、各ワインダーWの左端手前には、空ボビン供給装
置100からラインLA又はラインLBに送り出された空ボビ
ン挿着トレイより空ボビンを抜取って待機中のオートド
ッファに供給する空ボビン供給装置200が設置されてい
る。
A種の糸用又はB種の糸用に切替え得るようにした前記
中間の各ワインダーW及び左端を除く各準備機Pのそれ
ぞれの手前のライン間には、バイパスラインLCが設けて
ある。ワインダーW手前のバイパスラインLCは、ライン
LAからA種糸用の空ボビンを挿着したトレイを必要に応
じてラインLBに切替えて供給するためのものである。ま
た、準備機P手前のバイパスラインLCは、ラインLA側か
ら排出される空ボビン挿着トレイを各糸種に応じてライ
ンLBに振り分けるためのものである。これらのラインの
切替え、振り分けは後述する可動セパレーターによって
なされる。
ラインLA及びラインLBの随所に存在するIで示すもの
は、トレイを一時止めておき、ワインダーの左側で待機
するオートドッファあるいは準備機Pで取込み要求があ
るときに解放する取込みレバーである。第1図に示すも
のにおいては、ワインダーWと準備機Pとの間に、いく
つかのトレイを貯留する場所が存在する。
次に、第2図ないし第4図を参照して、準備機P右側の
ラインLDの屈曲部付近に設けた空ボビン挿着装置100に
ついて説明する。
空ボビン挿着装置100は、空ボビン供給装置200から排出
され、下側のラインLA又はラインLBを循環してくる空ト
レイTに円錐状空ボビンBを供給するものである。ここ
では、ラインLAより空トレイTを取込む例を説明する
が、ラインLBから取込む場合も同様である。
ラインLDの入口側には、ラインLAより取込んだ多数の空
トレイTが並んでいる。
ラインLDの下側には、案内棒4に摺動自在に支持され、
エアーシリンダー3等によって間欠的に往復動する送り
駒1が設置されている(第3図参照)。送り駒1には送
り爪2が設けてあり、送り駒1の往復動によってライン
LDに並んでいるトレイTは1個づつ間欠的に前進され
る。そして、空トレイTが空ボビン挿着装置100の直下
まで進んでくると、それに円錐状空ボビンBが供給され
る。
この空ボビン挿着装置100は、エンドレスに走行する2
本の丸ベルト101と、これに隣接してエンドレスに走行
するベルトコンベア103とよりなっている。
2本の丸ベルト101は、その間隔を円錐状空ボビンBの
両端の径の大きさの中間よりやや大きめにしており、前
端をトレイTの待機位置上方に臨ませている。丸ベルト
101の前端とトレイTの待機位置との間には、丸ベルト1
01前端から落下する空ボビンBの姿勢を保ためのシュー
ト等のガイド部材を設けるようにしてもよいが、これは
必ずしも必要なものではない。
ベルトコンベア103は、ダブルツイスターDTから排出さ
れる2段重ねの円錐状空ボビンをそのトレイから抜取る
と共に残糸を除去する準備機P中の図示しないストッパ
ーより送られる空ボビンBを受取って丸ベルト101の後
端まで搬送するものである。
ストッパーからベルトコンベア103上に落とされる円錐
状空ボビンBは、第2図に示すように、大径側を前にし
て進むものもあれば、その逆のものもあるが、何れも2
本の丸ベルト101上に移される時には、小径側を下にし
て2本の丸ベルト101の間に挟まれる。そして、倒立状
態の円錐状空ボビンBは、そのままの姿勢でトレイTの
待機位置まで運ばれてトレイ上に落とされる。
このようにしてトレイTに倒立状態で挿着された円錐状
空ボビンBは、ラインLDを上昇し、第4図に示すよう
に、上方のラインLA又はラインLBに移される。この振分
けは、可動セパレーター5によってされる。
可動セパレーター5は、一端が軸によってラインLAの枠
に回動自在に取付けてあり、ラインLAを閉鎖する位置ま
で手で回動することにより、トレイTに挿着の円錐状空
ボビンBをバイパスラインLCからラインLBへと導くもの
である。なお、右端(第1図では、左端)のラインLDか
らは、直にラインLBに送られる。
次に、第5図を参照して、各ワインダーWの左端手前に
設けた空ボビン供給装置200について説明する。
空ボビン挿着装置200は、空ボビン供給装置100よりライ
ンLA又はラインLBに送り出された空ボビン挿着トレイT
より円錐状空ボビンBを抜取って待機中のオートドッフ
ァに供給するものである。ここでは、空ボビン挿着トレ
イTがラインLAによって送られてくるものとして説明を
進めることにする。
ラインLAにおける空ボビン挿着トレイTの主搬送路201
の脇には、副搬送路202が設けてある。この副搬送路202
は、上段のラインLAの主搬送路201から分かれ、下段の
ラインLAの主搬送路201と合流するもので、第5図の右
側の上下2か所にひねり部202aが形成されている。上方
のひねり部202aと下方のひねり部202aとの間の副搬送路
202の面は他の部分と直角にねじれている。なお、第5
図では副搬送路202は切れているが、実際には、右端の
部分もつながっている。
4つのプーリー203(その内1つは駆動プーリー)に掛
け渡されたベルト204が、副搬送路202に沿って走行する
ようにしてあり、それによってトレイTが移動するよう
にしている。
上段のラインLAの主搬送路201を移動してくる空ボビン
挿着トレイTは、副搬送路202内に空ボビン挿着トレイ
Tが見たされていないことをセンサーにより知らされて
副搬送路202内に取込まれ、ベルト204によって運ばれ、
ひねり部202aを過ぎると空ボビン挿着トレイTは横向き
になる。このとき円錐状空ボビンBはトレイTにゆるく
挿着されているので、円錐状空ボビンBとトレイTの基
面との間に間隙が生じる。
一方、右方向にあるプーリー203の近傍には、表面が下
方手前に傾斜した爪205を設けておき、同プーリー203の
下側手前には、空ボビンBを受けてオートドッファーに
送るためのシュート206を設けておく。シュート206の両
端にはそれぞれ切込み206a、206bが形成してある。一方
の切込み206aは、副搬送路202の設置に必要なスペース
となるものであり、他方の切込み206bは、エアーシリン
ダー208等によって往復動する送り爪207を作用させるた
めのものである。
空ボビン挿着トレイTが、ひねり部202aを過ぎて横向き
になり、爪205の位置までくると、円錐状空ボビンBと
トレイTの基面との間には間隙が生じているので、爪20
5がその間隙に作用して空ボビンBの端縁を押し退け、
円錐状空ボビンBはトレイTから外れて落下する。空ボ
ビンBの外れた空トレイTはそのまま切込み206aをくぐ
って副搬送路202を進み、下段の主搬送路201へと送られ
る。シュート206上に落下した円錐状空ボビンBは、往
復動する送り爪207に押されてオートドッファー側へ前
進する。この空ボビン供給装置200は、ワインダーWの
巻取りユニットの数が少ない場合に特に適している。
なお、この空ボビン供給装置200は、オートドッファー
以外の装置に空ボビンBを供給する場合にも適用し得る
ことはいうまでもない。
最後に、第6図を参照して、空ボビンBを挿着して運ぶ
トレイTについて説明する。
このトレイTは、円錐状の空ボビンBを倒立状態で挿着
するためのものであり、従来の円筒状ボビンを挿着する
トレイ6のペグ6aに鍔付きキャップ7を被せて一体化し
たものである。
キャップ7の径は、円錐状ボビンBの小径部の内径より
小さく、長さは、トレイTを横向けにしても円錐状ボビ
ンBが脱落しない程度のものが必要である。また、キャ
ップ7の先端は、円錐状空ボビンBの落下時に、引っ掛
からずに正確に収容し得るように円錐状をしており、下
部には、円錐状ボビンBの小径部を受けて支えるための
鍔部7aを形成している。図示のものの鍔部7aの径は、円
錐状ボビンBの小径部の外径とほぼ一致しているが、こ
れより多少大きくても小さくても差し支えない。このキ
ャップ7は、プラスチックによる一体成形によって製造
することができる。
更に、キャップ7の先端部に輪ゴム等の滑止リング8を
設けてもよい。これは、トレイTを横向けにしたとき
に、円錐状ボビンBが滑止リング8との摩擦で脱落しな
いようにするものであるが、キャップ7の長さが十分で
あれば、必ずしも必要ない。なお、第6図のトレイの下
にあるものは、ラインを構成する丸ベルトである。
このように構成されたトレイTは、その上から円錐状ボ
ビンBを倒立状態で落下させたときに、特別の姿勢制御
の工夫をしなくても、確実に装着することができる。
ハ.発明の効果 この発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載するような効果を奏する。
即ち、ダブルツイスター側からワインダー側への円錐状
空ボビンの搬送を全く人手を要せず完全に自動化するこ
とができ、空ボビンの管理が非常に楽になった。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の空ボビン搬送装置の概略配置図、第
2図は空ボビン挿着装置の斜視図、第3図はトレイ前進
用の送り駒の斜視図、第4図は空ボビン挿着装置から送
出される空ボビン挿着トレイを2つのラインへの振り分
ける機構の斜視図、第5図は空ボビン供給装置の斜視
図、第6図は円錐状空ボビン挿着用トレイの断面図であ
る。 100……空ボビン挿着装置、200……空ボビン供給装置、
T……トレイ、B……円錐状空ボビン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダブルツイスターから排出される円錐状空
    ボビンを実ボビンと交換して該ダブルツイスターへ送る
    準備機とワインダーとの間を循環するトレイ搬送用ライ
    ンと、トレイ搬送用ラインを循環する空トレイに準備機
    より排出された円錐状空ボビンを小径側を下にして挿着
    する空ボビン挿着装置と、該空ボビン挿着装置からトレ
    イ搬送用ラインに送り出された空ボビン挿着トレイより
    円錐状空ボビンを外してワインダー側に供給する空ボビ
    ン供給装置とよりなる空ボビン搬送装置。
JP2310927A 1990-11-16 1990-11-16 空ボビン搬送装置 Expired - Fee Related JPH0751424B2 (ja)

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US07/791,493 US5184713A (en) 1990-11-16 1991-11-12 Take-up tube transporting apparatus
ITRM910865A IT1249469B (it) 1990-11-16 1991-11-15 Apparecchio di trasporto di tubetti di avvolgimento.
DE4137743A DE4137743C2 (de) 1990-11-16 1991-11-15 Hülsenaufsetzeinrichtung
DE4143375A DE4143375C2 (de) 1990-11-16 1991-11-15 Transportanlage für Spulen und Spulenhülsen
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61277568A (ja) * 1985-06-04 1986-12-08 Murata Mach Ltd ボビン搬送システム
JPH0665582B2 (ja) * 1987-11-10 1994-08-24 村田機械株式会社 ボビン処理方法

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