JP3743386B2 - ボビン処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動ワインダーにおけるボビン処理システムに関し、特に、複数の糸品種に対応した複数の糸処理装置を備えたボビン処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の巻取ユニットを並列してなる自動ワインダーにあっては、一般に、同時に同種の管糸(ボビンとも称する)を供給して巻取を行うが、一台のワインダーで糸品種、番手、色合い等の異なる複数品種の糸を巻き取る場合には、当然、供給される管糸も複数品種となり、排出される空ボビンも供給管糸に応じた多種のものとなる。そのためには、特定の管糸を一台のワインダー中の特定のユニットへ選択的に供給し、排出される多種のボビンを選別して回収する必要がある。
【0003】
複数品種の管糸を一台の自動ワインダーで巻取を行う際には、特公昭62−9506号公報に記載されているように、それぞれの品種に対応したボビン搬送路と各処理装置を配設して、各品種に対応して独立したラインを形成する構成としていた。また、特公昭60−48871号公報に記載されているように、搬送ラインは共通で、各処理装置への分岐路にて品種の判別を行って、処理装置に対応したボビンのみを該処理装置に導入する構成としたシステムも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、多品種少量生産で且つ高速生産性が求められている現状においては、各処理装置の処理速度を高速化するだけでは多品種生産に十分には対応できない。これは糸品種によっては、特定の処理装置の処理時間が長くなることがあり、そのためにライン全体の処理時間が長くなる問題があった。
【0005】
本発明の目的は、多種類で且つ複数の糸処理装置を備える自動ワインダーのボビン処理ラインにおいて、各糸処理装置をフレキシブルに使用可能とし、複数の糸品種に対して最適な処理を行い、多品種少量生産で且つ高速生産可能なボビン処理システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、糸処理装置を有する自動ワインダーの複数のボビン処理ラインにおいて、前記ラインを形成するガイド部材を、複数の小部品の組み合わせ形状とすると共に、各部品を共通化することで、搬送されるボビンを、特定のラインに配設される糸処理装置で処理するか、複数のラインに配設される糸処理装置とで処理するかを変更自在としたことを特徴としている。
【0007】
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、それぞれの糸品種に対応して最適な糸処理装置を割り当てるようにボビン処理ラインを形成することができ、全ての糸品種に対して高速処理が可能となる。
【0008】
請求項2に係る発明は、糸処理装置として複数の管糸口出し装置と複数の空ボビン抜取装置と複数のボビン供給装置とを備えた自動ワインダーのボビン処理ラインにおいて、前記ラインを形成するガイド部材を、複数の小部品の組み合わせ形状とすると共に、各部品を共通化することで、搬送されるボビンを、それぞれ特定ラインの装置で処理するか、複数ラインの装置を併用して処理するかを変更自在としたことを特徴としている。
【0009】
上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、搬送されるボビンの糸種に対して最適な糸処理ができるボビン処理ラインを設定することが可能となる。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記ボビン処理ラインを、ボビンを載置するトレイを搬送するベルト搬送ラインと、前記ベルト搬送ラインに沿って配設されるガイド部材とで構成し、前記ベルト搬送ラインを丸ベルトと取付位置変更容易なプーリで構成したことを特徴としている。
【0011】
上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、ベルト搬送ラインの変更が容易となり、種々の糸品種に対して高速生産可能とするボビン処理ラインを形成するボビン処理システムを得ることができる。
【0012】
請求項4に係る発明は、前記自動ワインダーが複数の糸品種に対応すると共に複数の巻取ユニットと複数のボビン処理ラインを備え、前記複数のボビン処理ラインに配設する前記糸処理装置を、それぞれ複数の糸品種に対応可能に構成したことを特徴としている。
【0013】
上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、複数のボビン処理ラインに配設するそれぞれの糸処理装置が複数の糸品種に対応可能としているので、使用する糸処理装置が選択自在となり、フレキシブルに対応可能となると共に高速処理が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るボビン処理システムの実施の形態について、図1から図5に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明に係るボビン処理システムの一実施例を示す平面図である。図2は自動ワインダーの巻取ユニットを示す斜視図である。図3は本発明に係る1品種用で1個の口出し部を備えたボビン処理部を示す平面図であり、(a)はボビン搬送路を示し、(b)はボビンを搬送する駆動源となる搬送ベルトのレイアウトを示す。図4は本発明に係る1品種用で口出し部を2箇所備えたボビン処理部を示す平面図であり、(a)はボビン搬送路を示し、(b)はボビンを搬送する駆動源となる搬送ベルトのレイアウトを示す。図5は本発明に係る2品種用のボビン処理部を示す平面図であり、(a)はボビン搬送路を示し、(b)はボビンを搬送する駆動源となる搬送ベルトのレイアウトを示す。
【0016】
図1より、2品種の糸品種に対応したボビン処理システムについて説明する。自動ワインダー10は2品種の糸を巻き取るために、巻取ユニットa1、a2,a3・・・を備えたブロックAと、巻取ユニットb1,b2、b3・・・を備えたブロックBとに分割されて構成されている。各巻取ユニットにて巻取操作が終了したボビン11は空ボビン11eとなる。各巻取ユニットa1,a2,a3、b1,b2.b3・・・から排出された空ボビン11eはトレイ12に挿立した状態で、それぞれの空ボビン排出コンベア1A,1Bを搬送され、機台端のボビン処理部Cへ搬送される。
【0017】
空ボビン排出コンベア1A,1Bはそれぞれ平ベルト2A,2Bにより構成される搬送ラインであり、該搬送ライン上を搬送されたトレイ12は、図示しないガイド部材により案内されてボビン処理ライン3A,3Bに入る。ボビン処理ライン3A,3B上に配設されているトレイ残糸検出装置(不図示)により空ボビン11eか、残糸を有する半玉ボビン11hか、もしくは極少残糸付ボビン11bかを検出して、空ボビン11eかまたは極少残糸付ボビン11bであればボビン抜き取り装置4A,4Bにより引き抜き、それぞれの収容箱に収容する。また、半玉ボビン11hはそのまま再利用する構成であるがここでは詳述しない。また、別システムとしてボビンストリッパ5A,5Bを配設し、ボビンの極少残糸を除去し空ボビン11eとして、ボビン抜き取り装置4A,4Bにより抜取る構成としてもよい。
【0018】
トレイ12はボビン処理ライン3A,3Bをさらに搬送され、ボビン供給装置6A,6Bへと搬送される。ボビン供給装置6A,6Bは、図示されない直進振動フィーダに投入し、直進振動フィーダの出口から連続的に送り出されるボビン11をボビン個別化のための図示されない振動式パーツフィーダーに供給し、ボビン11を1個ずつ分離して落下させトレイ12上に落とし込んで装着する。ボビン11を挿立した状態のトレイ12が、各巻取ユニットにボビンを運搬する搬送路であるトレイ供給ライン8A,8Bへと供給される。トレイ供給ライン8A,8Bの管糸口出し装置7A,7Bでは、ボビン11の底部に巻かれたボトムバンチの切断、ボビンの糸層外周に巻かれたバックワインド糸の切断及び自動ワインダー10の各巻取ユニットで自動糸継ぎができるようにボビンの糸端をボビンの所定の位置に位置決めする口出し処理が行われる。又、口出しできなかったボビンは、循環搬送ライン9A,9Bへと送られ、再度口出し処理等が行われる。口出し処理の成功したボビン11は、トレイ12に挿立した状態でトレイ供給ライン8A,8Bへ搬送される。トレイ供給ライン8A,8Bで搬送されたトレイ12は、自動ワインダー10の各巻取ユニットへと搬送される。
【0019】
各巻取ユニットにおける巻取操作を、図2に示す巻取ユニットa1を例として説明する。トレイ供給ライン8Aを搬送されたボビン11は、トレイ12が巻取ユニットa1のガイド板13,14,15に案内され、回転円盤22に乗り移り、ボビン取り込み口16からボビン待機路18に導入されて、巻取位置23に至る。
【0020】
巻取位置23に載置されたボビン11から、ノズル21から圧空が噴射され、前記口出し装置により引き出されている糸端をボビン上方に吹き上げる。吹き上げられた糸端を中継ぎパイプ24が吸引保持し、上方へ旋回し図示しない糸継装置によりパッケージ側糸端と糸継ぎし、綾振りドラム25によりトラバースされながらパッケージ26に巻き取る構成である。
【0021】
ボビン待機路18に満杯のボビンが貯留されると、余剰ボビンはボビン待機路18には取り込まれずに、送り出し口17からトレイ供給ライン8A上を次の巻取ユニットへ搬送される。巻取位置23にて巻き返しが終了したボビンはレバー20によりボビン排出路19へ排出され、空ボビン排出コンベア1Aへ送り出される。
【0022】
次に、本発明に係るボビン処理システムの重要部分であるボビン処理部Cについて説明する。図3に示すボビン処理部Cは1品種用であり、ボビン抜き取り装置4D、ボビンストリッパ5D、ボビン供給装置6D、管糸口出し装置7E等の糸処理装置がそれぞれ1セット配設されている実施例である。図4に示すボビン処理部Cは1品種であって、ボビン抜き取り装置4C、ボビンストリッパ5C、ボビン供給装置6Cが1セットで管糸口出し装置が2セット(7C,7D)配設されている実施例である。図5に示すボビン処理部Cは2品種用であり、それぞれの品種に対応した糸処理装置がそれぞれ配設されていて、計2セットの糸処理装置が配設されている実施例である。
【0023】
図3、図4、図5に示すボビン処理部Cはボビンを搬送する手段として丸ベルトを適用した構成であるが、この方法は特開平9−110305号公報にて説明されている通りであり、ここでは詳述しない。
【0024】
図3(b)に示す搬送ベルトのレイアウトは、各巻取ユニットから排出される空ボビン11eを、先ず平ベルト2Cでボビン処理部まで搬送する。2DDは駆動プーリである。平ベルト2Cにより搬送されてくる空ボビン11eは、ガイド部材により形成される搬送路に沿って、丸ベルト30Dとプーリ31により形成される丸ベルト搬送ライン30D’に移載される。ここで30DDは駆動プーリである。プーリ31aは溝が2段形成され、丸ベルト30Dが上下2段に走行可能となっているプーリである。
【0025】
上記丸ベルト搬送ライン30D’に沿って、図3(a)に示すガイド部材30a,30b,30c,30dが配設されボビン処理ライン3Dが形成される。ボビン処理ライン3Dの所定位置には、各糸処理装置が配設されている。この実施例は1品種であり、各糸処理装置もそれぞれ1台で十分な処理能力を有する例である。
【0026】
糸処理装置として本実施例では、ボビン抜き取り装置4D、ボビンストリッパ5D、ボビン供給装置6D、管糸口出し装置7Eを備えた例を記載したが、その他の糸処理装置を備えた構成でもよい。
【0027】
図4に示す例は、図3に示す例と同様に1品種であり、駆動プーリ2CCにより駆動される平ベルト2Cにより空ボビン11eをボビン処理部Cまで搬送する構成である。処理する糸品種は1品種ではあるが、管糸口出し装置7が2台必要となる例である。そのために、プーリ32を追加して新たな丸ベルト30Cを用いて、ボビン処理ライン3Cを形成する。ここで30CCは駆動プーリである。プーリ32aは溝が2段形成され、丸ベルト30Cが上下2段に走行可能となっているプーリである。
【0028】
ボビン処理ライン3Cは、丸ベルト搬送ライン30C’とガイド部材30a,30b,30e,30f,30g,30hで形成されるボビン搬送ラインである。ボビン処理ライン3Cの一部であるトレイ供給ライン8Aとトレイ供給ライン8Bに、それぞれ管糸口出し装置7C,7Dを2台配設した構成である。管糸口出し装置7の能力が不足する糸品種の例としては、スパンデックス等の伸度の大きい糸の場合が相当する。伸度の大きい糸は、口出しをする際に、糸端を長めに吸引して糸切断する必要があって、必然的に処理時間が長くなることが多い。そのために、処理時間を考慮すると2台の処理装置が必要となるのである。又、コップ単量が少ない(一本当たりの巻量が少ない)ボビンの場合も口出し装置が2台必要となる。
【0029】
図5に示す例は、2品種用のボビン処理部であり、図1に相当する例である。そのため、各巻取ユニットから排出される空ボビン11eは、平ベルト2A,2Bの2ラインでボビン処理部まで搬送される構成である。2AA,2BBはそれぞれの平ベルトの駆動プーリである。ボビン処理部Cでは、駆動プーリを30AA、30BBと2個配設し、それぞれに丸ベルト30A、30Bを用いて、ボビン処理ライン3A,3Bを形成した例である。駆動プーリ30AAと複数のプーリ33とで丸ベルト搬送ライン30A’を形成する。また、駆動プーリ30BBと複数のプーリ31,32とで丸ベルト搬送ライン30B’を形成する。
【0030】
それぞれの丸ベルト経路に沿ってガイド部材を配設することでボビン処理ライン3A,3Bを形成し、該ボビン処理ライン上にそれぞれの糸処理装置を配設してボビン処理部全体を構成している。
【0031】
つまり、ボビンの搬送ラインを変更するには、ガイド部材30a,30b,30c・・・を交換すると共に、丸ベルト搬送ラインを変えることで達成できる。前記ガイド部材は、一枚の大きな単品形状としてもよいが、複数の小部品の組合わせ形状とし、各部品の共通化を図ることが可能である。また、そのように構成することで、ボビン処理ラインの変更が容易に実施できる。
【0032】
丸ベルト30A,30B,30Cは、プーリ31,32,33の取付位置を変えるだけでその走行位置を自由に設定することが可能である。そのために、前記ガイド部材の取付位置の変更と丸ベルト走行位置の変更とで、ボビン処理ラインを変更することが簡単に実施可能であり、この変更手段を自動的に行うようにし処理ライン変更手段として構成してもよい。本実施例では、処理ライン変更手段として、プーリの取付位置を変更するだけで平面上のあらゆる方向に搬送ラインの変更が容易である丸ベルト搬送ラインと該搬送ラインに沿って配設されるガイド部材とで構成した。もちろん、ボビン処理ラインとして平ベルトを用いることも可能であるが、平ベルトの走行位置を変更する自由度は、丸ベルトの走行位置を変更する自由度程には至らないので、自動ワインダーのボビン処理部において、ボビンの搬送ラインを簡単に変更するには、丸ベルト搬送ラインを採用することが好適である。
【0033】
それぞれの糸処理装置は種々の糸品種に対応可能な構成とされていて、例えば、管糸口出し装置は、糸端を吸引して切断する際の切断位置を2箇所備え、切断する糸長を長短2種類選択自在に構成されている。そのために、普通糸を処理する場合には短い糸長で切断するようにし、伸度の大きい糸を処理する場合には長い糸長で切断するようにする。このように、それぞれの糸処理装置を種々の糸品種に対応可能に構成すると共に、複数台の糸処理装置を設置しておくことで、多種の糸品種に対応して高速生産を可能とするボビン処理システムを得ることが可能となる。
【0034】
また、空ボビン排出コンベアを糸品種に対応して設け、2品種に対応した図1に示す実施例では、1A,1Bの二本の空ボビン排出コンベアを設けたので、2品種のボビンが混合する恐れが生じず、また、品種判別を行う必要がないため、迅速な糸処理を行うことができる。
【0035】
少量多品種で且つ高速生産が求められる現状においては、種々の糸品種に対応した糸処理装置を準備しておく必要がある。しかし、糸処理装置自体を種々の糸品種に対応可能に設計しても、処理速度までをも同一とすることは無理である。本発明では、長い処理時間を必要とする糸品種の場合には、適用する処理装置の数を増やすことで処理時間の短縮を可能とするシステムであって、そのために、各糸処理装置を複数の糸品種に対応可能に設計すると共に、複数の処理装置を配設し、さらには、どの糸処理装置を何台使用するかを選択自在とし、フレキシブルに対応可能となるよう構成したものである。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、糸処理装置を有する自動ワインダーの複数のボビン処理ラインにおいて、前記ラインを形成するガイド部材を、複数の小部品の組み合わせ形状とすると共に、各部品を共通化することで、搬送されるボビンを、特定のラインに配設される糸処理装置で処理するか、複数のラインに配設される糸処理装置とで処理するかを変更自在としたので、それぞれの糸品種に対応して最適な糸処理装置を割り当てるようにボビン処理ラインを形成することができ、全ての糸品種に対して高速処理が可能となる。
【0037】
請求項2に係る発明によれば、糸処理装置として複数の管糸口出し装置と複数の空ボビン抜取装置と複数のボビン供給装置とを備えた自動ワインダーのボビン処理ラインにおいて、前記ラインを形成するガイド部材を、複数の小部品の組み合わせ形状とすると共に、各部品を共通化することで、搬送されるボビンを、それぞれ特定ラインの装置で処理するか、複数ラインの装置を併用して処理するかを変更自在としたので、搬送されるボビンの糸種に対して最適な糸処理ができるボビン処理ラインを設定することが可能となる。
【0038】
請求項3に係る発明によれば、前記ボビン処理ラインを、ボビンを載置するトレイを搬送するベルト搬送ラインと、前記ベルト搬送ラインに沿って配設されるガイド部材とで構成し、前記ベルト搬送ラインを丸ベルトと取付位置変更容易なプーリで構成したので、丸ベルト搬送ラインとトレイのガイド部材の取付位置を変更するだけで、それぞれの糸品種に対応した糸処理装置を選択可能とし、種々の糸品種に対して高速生産可能とするボビン処理ラインを形成するボビン処理システムを得ることができる。
【0039】
請求項4に係る発明によれば、前記自動ワインダーが複数の糸品種に対応すると共に複数の巻取ユニットと複数のボビン処理ラインを備え、前記複数のボビン処理ラインに配設する前記糸処理装置を、それぞれ複数の糸品種に対応可能に構成したので、使用する糸処理装置が選択自在となり、フレキシブルに対応可能となる。また、そのために、種々の糸品種に対して高速生産可能とするボビン処理ラインを容易に形成可能なボビン処理システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボビン処理システムの一実施例を示す平面図である。
【図2】自動ワインダーの巻取ユニットを示す斜視図である。
【図3】本発明に係る2品種用のボビン処理部を示す平面図であり、(a)はボビン搬送路を示し、(b)はボビンを搬送する駆動源となる搬送ベルトのレイアウトを示す現像ユニットを示す全体斜視図である。
【図4】本発明に係る1品種用で口出し部を2箇所備えたボビン処理部を示す平面図であり、(a)はボビン搬送路を示し、(b)はボビンを搬送する駆動源となる搬送ベルトのレイアウトを示す。
【図5】本発明に係る1品種用で1個の口出し部を備えたボビン処理部を示す平面図であり、(a)はボビン搬送路を示し、(b)はボビンを搬送する駆動源となる搬送ベルトのレイアウトを示す。
【符号の説明】
1A,1B 空ボビン排出コンベア
3A〜3D ボビン処理ライン
4A〜4D ボビン抜取装置(糸処理装置)
5A〜5D ボビンストリッパ(糸処理装置)
6A〜6D ボビン供給装置(糸処理装置)
7A〜7E 管糸口出し装置(糸処理装置)
8A,8B トレイ供給ライン
10 自動ワインダー
11 ボビン
11e 空ボビン
12 トレイ
30a〜30h ガイド部材
30A〜30D 丸ベルト
30A’〜30D’丸ベルト搬送ライン
C ボビン処理部
a1,a2,a3,b1,b2,b3 巻取ユニット
Claims (4)
- 糸処理装置を有する自動ワインダーの複数のボビン処理ラインにおいて、
前記ラインを形成するガイド部材を、複数の小部品の組み合わせ形状とすると共に、各部品を共通化することで、搬送されるボビンを、特定のラインに配設される糸処理装置で処理するか、複数のラインに配設される糸処理装置とで処理するかを変更自在としたことを特徴とするボビン処理システム。 - 糸処理装置として複数の管糸口出し装置と複数の空ボビン抜取装置と複数のボビン供給装置とを備えた自動ワインダーのボビン処理ラインにおいて、
前記ラインを形成するガイド部材を、複数の小部品の組み合わせ形状とすると共に、各部品を共通化することで、搬送されるボビンを、それぞれ特定ラインの装置で処理するか、複数ラインの装置を併用して処理するかを変更自在としたことを特徴とするボビン処理システム。 - 前記ボビン処理ラインを、ボビンを載置するトレイを搬送するベルト搬送ラインと、前記ベルト搬送ラインに沿って配設されるガイド部材とで構成し、前記ベルト搬送ラインを丸ベルトと取付位置変更容易なプーリで構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のボビン処理システム。
- 前記自動ワインダーが複数の糸品種に対応すると共に複数の巻取ユニットと複数のボビン処理ラインを備え、前記複数のボビン処理ラインに配設する前記糸処理装置を、それぞれ複数の糸品種に対応可能に構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のボビン処理システム。
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