JPH075136Y2 - 金属屋根用カスガイ - Google Patents

金属屋根用カスガイ

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JPH075136Y2
JPH075136Y2 JP16881988U JP16881988U JPH075136Y2 JP H075136 Y2 JPH075136 Y2 JP H075136Y2 JP 16881988 U JP16881988 U JP 16881988U JP 16881988 U JP16881988 U JP 16881988U JP H075136 Y2 JPH075136 Y2 JP H075136Y2
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engaging piece
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roofing material
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JP16881988U
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Inventor
昌二 岡田
Original Assignee
株式会社タニタハウジングウェア
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は一文字葺屋根板などの金属屋根に使用し、施工
する際初めに屋根面の中央縦方向に施工する通称”カス
ガイ”と呼ばれている屋根板に関するものである。
(従来技術と問題点) 従来通常の一文字葺屋根材で葺く場合、即ちカスガイA
を使用しない場合は屋根の中央部P−P1に対して葺分け
をせず、屋根面に向かって左方向から右方向へ葺く右葺
き用の一文字葺屋根材(以下右葺材B)、又右方向から
左方向に葺く左葺き用の一文字葺屋根材(以下左葺材B
1)があって、どちらか一方のみで葺上げるため、たて
はぜの右側係合部片23,左側係合片24(後説する材料が
4枚重なり分厚くなるところD部分)は一文字葺屋根材
の下係合片22の隙間部分22cに十分係合し、系合部分の
先端が隙間の奥に完全に入り込み嵌合するために、段数
が多くなっても、葺足Lが一定になり、軒先に対して平
行に葺き上がって行く。
ところがカスガイAを使用するときには、屋根の中央部
P−P1にカスガイA(第4図の斜線部)を使用し、この
カスガイAに対して、左側の葺き板は即ち左葺材B1、右
側の葺き板は即ち右葺材Bを使用し、葺はじめは屋根面
の水の流れ方向である中央縦方向に”カスガイ”と呼ば
れている屋根板を施工し、このカスガイを基準に左右方
向に通常の一文字葺屋根板を順次施工してゆくものであ
つた。すなわち一文字葺屋根を施工する場合施工後の屋
根面が左右対称となつて優美な外観を呈するように屋根
面の中央部分から葺いてゆき、この様に施工する場合に
カスガイと呼ばれている中央部に施工する屋根板が必要
となるものである。
従来よりこのカスガイは、第1図の斜視図に示す如く銅
板などの金属薄板を折曲形成した略角形の本体部1の周
囲に隙間16を設けて折曲した係合片を有し、すなわち両
側端縁を上面側に隙間(約2mm程度)を設けて折り返し
て右側係合片13及び左側係合片14を設け、上端縁を隙間
(約5mm程度)を設けて上面側に折り返して上係合片と
し、下端縁を下面側に隙間(約2mm程度)を設けて折り
返して下係合片12が設けてある。
又第2図は第1図におけるX−X断面図を示すが下係合
片12の隙間16は約2mm程度に形成されており、各隙間16
は、先端部がやや広くなるように開口して折曲されてい
る。
このように形成されるカスガイAは、左右のそれぞれの
係合片どうしを左右の一文字葺屋根板と係合して接続
し、上下はカスガイAどうしを接続して施工するもので
あるが、このカスガイAは施工する際に横幅の半分ずつ
ずらして互い違いに施工するものである。
第3図は一文字葺屋根材Bの斜視図を示すが、角形の本
体部2の上端縁を隙間を設けて上面側に折り返して上係
合片21を設け、左右の端縁をそれぞれ隙間を設けて上面
側及び下面側に折り返して右側係合片23及び左側係合片
24が形成され、下端縁は下面側に折り返して下係合片22
が設けられている。
この図示例はカスガイAの右方向に葺いてゆく右葺と呼
ばれている例であるが、左方向に葺くときは右葺と対称
形である左葺の一文字葺屋根材を用いて施工するもので
ある。
上述したようなカスガイA及び一文字葺屋根材Bを使用
して屋根面を施工してゆくが、次のような問題が生ず
る。
すなわち施工後の平面図を第4図に示すが斜線で示した
カスガイAは上述したように、下方より上方に向かつて
互い違いに施工してゆくが、下部のカスガイAの上係合
片11の隅部を上部のカスガイAの下係合片12の隙間に差
し込んで施工することになり、この時上係合片11の隅部
には一文字葺屋根材Bの隅部が係合してあり、隅部分の
厚さが厚いため隙間16の奥まで差し込めず途中で止まっ
てしまうことがあった。
このような状態でカスガイAの下係合片12の隙間16の中
央部12cに一文字葺屋根材の左側係合片24とカスガイA
の右側係合片13が係合した部分D(この部分は材料が4
枚重なり、分厚くなっている)が係合する(第4−1
図)。
この時カスガイA中央部12cの隙間16(曲げR)が小さ
いため、前記4枚の重なり部分Dが奥まで入り込まず第
4−1図の様に係合し、多数の段数を施工して行くと第
4図の平面図に示す如くカスガイAを使用した前記D部
分の葺足の長さLが短くなり、このカスガイAのD部分
のみ見かけ状幅狭となり、このためにカスガイAの両端
に嵌合している一文字葺屋根材(右葺材B、左葺材B1)
が左右方向に反り上がる形状となるものであった。
すなわち上端棟部まで施工すると、中央が凹んで棟部と
の間に隙間を生ずることになり、これを防止するためカ
スガイの狭くなつた幅に合わせて左右の一文字葺屋根材
を施工したりすると屋根板の施工位置が不安定となり、
ガタついたりして施工後の外観も見苦しいものであつ
た。
一文字葺屋根は例えば右葺材Bの場合、左から右の方向
に葺いて行くが、この時上係合片21の左上の隅はぜ21a
は曲げRが小さく、上係合片21の右上の隅はぜ21bの曲
げRは左上の隅はぜ21aの曲げR(小さいR)を包み込
む様に嵌合させるため、一回り大きいRにしてある。
更に下係合片22は上記の逆で左下の隅はぜ22bの曲げR
が大きく右下の隅はぜ22aの曲げRは小さいRである。
従ってカスガイAの使用に当たってはカスガイAを中心
に右側係合片13は一文字葺屋根材の右葺材Bの左側係合
片24を嵌合するが、この時右葺材Bの上係合片21の左上
の隅はぜ21aの曲げRは前記の如く小さいRのため、カ
スガイAの上係合片11の右上の隅はぜ11aの曲げRは嵌
合させるために、大きいRになっている。
そして右葺材Bの下係合片22の左下の隅はぜ22bの曲げ
Rは前説の如く大きいRのため、カスガイAの下係合片
12の右下の隅はぜ12aの曲げRは小さいRとなってい
る。
次にカスガイAの左側に嵌合する一文字屋根葺材の左葺
材B1(第4図)を嵌合させるが、この時左葺材B1は前記
右葺材Bを上下方向に回転させ裏返しにした状態が左葺
材B1である。
従って、左葺材B1は右葺材Bを上下に回転したもので上
係合片21の右上の隅はぜ21b(即ち右葺材Bの22a)の曲
げRは小さいRで、右下の隅はぜ22a(即ち右葺材Bの2
1b)は大きいRである。
故にカスガイAに嵌合するためにはカスガイAの上係合
片11の左上の隅はぜ11bの曲げRは大きいRで、下係合
片12の左下の隅はぜ12bの曲げRは小さいRである。
この様にカスガイAの上係合片11の曲げRは左右全体が
同径の大きい曲げRで曲げられ、下係合片12の曲げRは
左右全体が同径の小さいRとなっている。(第2図) そこでカスガイAを介して一文字葺屋根材の右葺材B、
左葺材B1を嵌合し、各段組合せるが、カスガイAと右葺
材B又は左葺材B1が嵌合された上係合片部分D(隅部の
はぜで、材料が4枚重なって分厚くなっている、第4−
1図)はその上段のカスガイAの下係合片12の中央部12
cが第4−1図の如く係合する。
この時カスガイAの下係合片12は前説の如く、曲げRが
小さく形成されているため、前記上係合片部分Dがカス
ガイAの下係合片12の奥の方まで入り込まない不都合が
あり、この状態で順次各段葺上げてゆくと、上カスガイ
Aの中央部分の葺足Lが見かけ状幅狭となり(第4−1
図)、この上係合片部分Dが屋根面に対して軒先の方向
に下がってゆき、左右の葺板が上がったように見え、カ
スガイAを中心に左右の葺板が反り上がった形状にな
る。
尚カスガイAの上係合片11は前説の如く、左右全体が同
径の大きい曲げRでのRが大きく形成されているため、
曲げRが大きく形成されている。
従ってカスガイAの下係合片12と嵌合している左右の葺
板B1,Bの係合部分D1は、前記カスガイAの上係合片11に
十分入り込み、よって中央部を膨らます必要ななく、上
記するような問題は未然に発生を防止できるものであ
る。
(考案の目的) 本考案は上述したような問題点を解決したものでありカ
スガイどうしを上方に施工してゆくときに上下方向が短
くなつたりすることもなく、確実に係合して外観も良好
に施工できる金属屋根用のカスガイを提供するものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記した問題点は言い替えれば下係合片の隙間が狭いた
めに生ずるものであり、この隙間を広くすればよいが、
下係合片の全幅にわたって隙間を広げると隅部分が上係
合片に差し込めなくなる等の別の問題がでてくる。
このため本考案では下係合片の両隅部をのぞく折曲部分
に隙間を広くするための外方に突出した膨出部を設ける
ことにより上記した問題点の解決を図ったものである。
(考案の構成) 以下本考案を添付図面の第5図ないし第9図に示した一
実施例に基づいて説明する。
第5図はカスガイAの斜視図を示し、第6図は第5図に
おけるY−Y断面図であり第7図は第5図におけるZ−
Z断面を示す。
このカスガイAは鋼板などの金属薄板をプレスなどによ
り折曲形成してなり、角形の本体部1の左右の端縁を隙
間(約2mm程度)を設けて上面側に折り返して右側係合
片13及び左側係合片14を形成し、上端縁を隙間(約5mm
程度)を設けて上面側に折り返して上係合片11が設けら
れている。
また下端縁は隙間16を設けて下面側に折り返して下係合
片12が形成されているが、この下係合片12の折曲部分に
は両隅部をのぞいて膨出部15が設けられ第7図に示す如
く隙間16が広く(例えば4mm程度)なるように形成され
第6図に示す隙間(約2mm程度)より広くなっている。
又第8図は第5図に示すカスガイAを下方からみたとき
の底面図である膨出部15が施工後の外観を考慮して下面
方向に突出して形成されている。
このように下係合片12の隙間16を広くすることにより施
工する際上係合片11の隅部も充分奥まで差し込んで係合
することが出来、施工するときも従来のように中央部分
が幅狭となったりする恐れもなく第9図に示す施工後の
平面図のように、斜線で示したカスガイAを中心に外観
も良好となるものとなる。
(考案の効果) 上記したように本考案に係る金属屋根用のカスガイは、
下係合片の折曲部分に膨出部を設けて隙間を広くしてあ
るため、他の屋根材の隅部分も奥まで挿入でき、施工す
る際に葺上げてゆくにしたがって幅が狭くなるなどの問
題点も生ぜず施工後の外観も優美なものとなる。
又膨出部は本実施例では下方に膨出して有るが、上方あ
るいは前方でも同様の効果が期待できるものである。
更に構造も比較的簡単なため大量生産によりコスト的に
も有利なものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例によるカスガイの斜視図、 第2図は第1図におけるX−X断面図、 第3図は一文字葺屋根材の斜視図、 第4図は従来例によるカスガイを使用して屋根を施工し
たときの平面図、 第4−1図はP−P1の拡大断面図 第5図は本考案にの一実施例であるカスガイの斜視図、 第6図は第5図におけるY−Y断面図、 第7図は第5図におけるZ−Z断面図、 第8図は第5図におけるカスガイを下方からみたときの
底面図である。 第9図は本考案に係るカスガイを使用して屋根を施工し
たときの平面図である A……カスガイ、B……一文字葺屋根材 1……本体、11……上係合片 12……下係合片、13……右側係合片 14……左側係合片、15……膨出部 16……隙間 2……本体、21……上係合片 22……下係合片、23……右側係合片 24……左側係合片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略角形の本体部の上端縁を隙間を設けて上
    面側に折り返して上係合片11を設け、左右端縁を隙間を
    設けて上面側に折り返してそれぞれ右側係合片13及び左
    側係合片14を形成し、下端縁を隙間を設けて下側面に折
    り返して下係合片12を形成し、該下係合片12の両隅部を
    除く折り返し部分に前記下係合片12の下部方向に膨らん
    だ膨出部15を形成してなる金属屋根用カスガイ。
JP16881988U 1988-12-27 1988-12-27 金属屋根用カスガイ Expired - Lifetime JPH075136Y2 (ja)

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JPH0289125U JPH0289125U (ja) 1990-07-16
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JP4493542B2 (ja) * 2005-04-08 2010-06-30 後藤 浩一 一文字葺き用長尺金属屋根板、およびそれによる屋根葺き方法

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