JPH0751337B2 - 強化複合コルゲ−ト体及びその製造装置 - Google Patents

強化複合コルゲ−ト体及びその製造装置

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JPH0751337B2
JPH0751337B2 JP12823386A JP12823386A JPH0751337B2 JP H0751337 B2 JPH0751337 B2 JP H0751337B2 JP 12823386 A JP12823386 A JP 12823386A JP 12823386 A JP12823386 A JP 12823386A JP H0751337 B2 JPH0751337 B2 JP H0751337B2
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博夫 市川
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明のコルゲート中芯シートとライナが一体化されて
なる複合コルゲート体において、各コルゲート山及び谷
の頂部,底部がその山,谷軸方向に蛇行状となるように
形成せしめられることにより、各種の機械的外力に対し
て高い材質強度を持ちかつ材料コスト及び製品コストを
低く抑えられる本出願人と同一人の特願昭60−2018395
号の「折曲または複合コルゲート体とその製造方法」,
特願昭60−293214号の「強化複合コルゲート体及びその
製造方法」、特願昭1−027512号の「強化複合コルゲー
ト体及びその製造方法」,特願昭61−51686号の「強化
複合コルゲート体及びの製造方法」に係る強化複合コル
ゲート体とその製造装置に関するものである。
《従来の技術》 従来の複合コルゲート体の代表的なものとしては、段ボ
ールが知られているが、そのコルゲート中芯シートは一
方向に直線状としたコルゲート山及び谷が多段に形成せ
しめられる形状ゆえに、その面外圧縮強度及び同曲げ強
度及び面内圧縮強度がさほど大きくないため、高強度段
ボールを要求されるときは厚手のシート原紙を採用した
り複数の段ボールを積層しその強度を補っているのが現
状である。結果として極めてコスト高な段ボールを余儀
なくされているという問題が生ずる。
《発明が解決しようとする問題点》 本発明は上記のような問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、従来の段ボールのコルゲート中芯シートをし
て、コルゲート山または谷の各頂部,底部付近におい
て、その山,谷軸方向に蛇行状とした各折曲部が設けら
れてなるコルゲート中芯シートに置き換えることによっ
て得られる本発明の強化複合コルゲート体が、面外圧縮
力に対するその座屈強度を従来の段ボールよりも飛躍的
に向上せしめられ、ひいてはコルゲート山,谷軸直交方
向の面外曲げ強度と、同直交方向の面内圧縮強度を著し
く大きくせしめられる。
そのため、本発明の強化複合コルゲート体による段ボー
ルの材料に所定の薄手原紙シートを採用したものは、厚
手原紙シートを用いた従来段ボールと同等ないしはそれ
以上の強度性能が期待でき、またコルゲート谷の深さが
任意であるためその深さを大きくすることにより、従来
段ボールに望むべくもなかった高い強度の単層段ボール
が得られる。
その結果、本発明による段ボールは、従来段ボールの単
位面積当たり原紙シート量よりやや増加するものの、各
強度が大幅に向上するため、最終的には材料コストが著
しく引き下げられる。
更に、本発明の強化複合コルゲート体による段ボールな
どの製造装置において、従来段ボールの製造装置と同等
の高速全自動化が可能であり、また製造ラインの全長が
大幅に短縮されるため、所要床面積,機械費,運転点検
要員数などが大幅に節減されるため、製造コストは従来
段ボールのそれより相当に低く抑えることができる。
上記多くの問題点を解決することが可能となった強化複
合コルゲート体とその製造装置を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するために、本発明の強化複合コルゲ
ート体によれば、そのコルゲート中芯シートとライナが
一体化せしめられてなる複合コルゲート体において、そ
のコルゲート中芯シートがそのコルゲート山または谷の
各頂部,底部付近においてその山,谷軸方向に蛇行状と
した各折曲部が設けられて得られる。
好ましくは、上記コルゲート山,谷の形状が、振幅率H/
L>0.35,蛇行重合率D/L>0.5,D/N>0.2とする全3条件
を、同時にないしはそのうちの2条件を同時にないしは
その内の1条件を満されて、上記コルゲート中芯シート
が形成せしめられることである。
また本発明では、ホットプレスなどにより、固化形成部
が上記コルゲート山,谷の頂部,底部付近に設けられて
上記コルゲート中芯シートが形成せしめられることであ
る。
また好ましくは、硬化性薬剤または硬化性フイルムの硬
化により硬化形成部が上記コルゲート山,谷の頂部,底
部付近に設けられて上記コルゲート中芯シートが形成せ
しめられることである。
また好ましくは、可塑性または熱可塑性シートのコルゲ
ート加工により、塑性形成部が上記コルゲート山,谷の
頂部,底部付近に設けられて上記コルゲート中芯シート
が形成せしめられることである。
尚、本発明の振幅率H/Lとはコルゲート山,谷の直交方
向断面波形における周期Lに対する振幅Hの対比であ
り、蛇行重合率D/Lとは上記周期Lに対するコルゲート
山,谷の頂部,底部の軸方向水平蛇行形における振幅D
の対比であり、蛇行率D/Nとは上記水平蛇行形における
周期Nに対する上記振幅Dの対比である。
また、本発明の硬化性薬剤とは合成樹脂系またはデンプ
ン質,蛋白質,脂肪などの天然有機物系などの各種高分
子物質や、カーボン,セラミック,金属など各系物質を
主材とした液体,粉体であり、それら主材が溶媒の気
化,混合分散材の乾燥または冷却,加熱または各種光
線,電磁波の放射などの手段により硬化し、その面内に
実質上弾性に乏しく、引張強度大とする皮膜を形成する
物質の総称であり、いずれも本発明に有効である。
また尚、本発明の硬化性フイルムとは、合成樹脂系,天
然有機物系の高分子またはカーボン,セラミックス,金
属など各系物質を主材とした薄膜であり、それらが加熱
塑性変形後の冷却,熱溶融後の冷却,各種加熱方法によ
る重合化などの手段により硬化し、その内面に実質上弾
性に乏しく引張強度大とする薄膜を形成する物質の総称
であり、いずれも本発明に有効である。
また同、本発明の硬化性フィルムとは合成樹脂系,天然
有機物系の高分子物質またはカーボン,セラミックス,
金属など各系物質を主材とした薄膜であり、それらが加
熱塑性変形後の冷却,熱溶融後の冷却,各種加熱方法に
よる重合化などの手段により硬化し、その面内に実質上
弾性に乏しく引張強度大とする薄膜を形成する物質の総
称であり、いずれも本発明に有効である。
また尚、本発明のホットプレスとは、所定のシート成形
用型枠内において、それぞれの成形加工と同時に行なう
熱間加圧操作または加湿後熱間加圧操作の総称であり、
成形加工シートの形状を維持固定せしめる効果を持つ。
また尚、本発明の硬化とは、硬化性薬剤ないしは硬化性
フイルムが気化,乾燥,加熱後冷却,冷却,加熱,各種
光線または電磁波の照射,放射,化学反応などの手段に
より、状態変化の直後または各種状態変化を経て最終的
に得られる面内に弾性乏しく引張剛性に強いことを特徴
とする原則として常温下で安定した物性状態とその変化
過程の総称である。
本発明の固化形成部とは、紙,織布,不織布等の面外に
半弾性半可塑性折曲変形を可能とするシートが、薬剤塗
布,フイルム貼合などによらず上記ホットプレスによ
り、そのシート単独で形成せしめられた折曲部分に剛性
が与えられ、その形状が固定維持せしめられることを特
徴とする物性状態とその部位を示す総称である。
本発明の硬化形成部とは、紙,織布,不織布等の面外に
半弾性半塑性折曲変形を可能とするシートにおいて、予
め塗布,含浸,混和せしめられた硬化性薬剤がないしは
予めラミネートせしめられた硬化性フイルムが、そのシ
ートの折曲部分とその付近において硬化することによっ
てその折曲部分に剛性が与えられ、その形状が固定維持
せしめられることを特徴とする物性状態とその部位を示
す総称である。
本発明の塑性形成部とは、金属シートなどの可塑性ない
しは面外硬質の合成樹脂シートなどの熱可塑性折曲変形
を可能とするシートが、冷間折曲加工,熱間折曲加工後
冷却,予熱後折曲加工後冷却などにより、そのシート単
独で形成せしめられた折曲部分に剛性があり、その形状
が固定維持けせしめられることを特徴とする物性状態と
その部を部位を示す総称である。
《実施例》 以上本発明の好適な実施例について添附図面を参照にし
て説明する。
第1図は本発明の第1実施例に係る強化複合コルゲート
体の斜視破断図であり、強化複合コルゲート体01はライ
ナ03,03′と、コルゲート中芯シート02′とからなり、
その中芯シート02′がそのコルゲート山及び谷の各頂部
4,底部5においてその山,谷軸方向水平に連続曲線状に
蛇行する折曲部を形成せしめられ、その折曲部において
ライナ03,03′と貼合一体化せしめられる。
尚、図示されていないが、上部折曲部がコルゲート山,
谷軸方向水平に不連続曲線状に蛇行してなるコルゲート
中芯シートないしは上記折曲部がコルゲート山,谷軸方
向水平に屈曲直線状に蛇行してなうコルゲート中芯シー
トないしは上記各種蛇行形状の折曲部が適宜組合されて
なるコルゲート中芯シートは、いずれも本発明の強化複
合コルゲート体に有効である。
第2図は(a)は、本発明の第2実施例の強化複合コル
ゲート体に係るコルゲート中芯シート02″の斜視部分図
であり、コルゲート山または谷の各頂部4,底部5がその
山,谷軸方向水平に蛇行する折曲部を形成せしめられる
と同時に、上記頂部4,底部5付近がホットプレスによる
帯状の固化形成部として設けられる。
尚、図示されていないが、上記帯状の固化形成部の形成
部05は、その幅を射壁部の非固化形成部04へ向けて拡張
せしめられてなるコルゲート中芯シート02″またはコル
ゲート山,谷の全部位が上記固化形成部05として設けら
れてなるコルゲート中芯シート02″または上記帯状固化
形成部05がコルゲート山,谷軸方向に断続せしめられて
なるコルゲート中芯シート02″さらにまた上記固化形成
部05がコルゲート山,谷軸直交方向に縦縞状とせしめら
れてなるコルゲート中芯シート02″等があり、いずれも
本発明の強化複合コルゲート体に有効である。
第1実施例は本発明の原理的な強化複合コルゲート体01
とも言えるものであり、相互に隣接する2斜壁部6とラ
イナ03または03′が一体化されて蛇行状の略3角筒状部
が連続形成せしめられ、強化複合コルゲート体01の面内
において極めて特徴的な立体構造を持つため、その面外
圧縮力及び同曲げ力及び面内圧縮力に対して高い強度を
発揮することが可能となった。
更に、強化複合コルゲート体01を構成する単体のコルゲ
ート中芯シート02′が、その各種強度を大幅に向上せし
められて得られたものが第2実施例のコルゲート中芯シ
ート02″である。即ち、一般的に紙などのシートを純機
械的に折曲加工して得たコルゲート中芯シート02′は、
それ単体で上記各種外力に対して極端に低い強度しか持
たないが、その頂部4,底部5付近が前記帯状の固化形成
部05として形成せしめられて得たコルゲート中芯シート
02″では、上記各種強度を向上せしめられ、更に上記固
化形成部05の帯幅を拡張せしめられるに従いそれら各種
強度はより一層高められる。
以上の効果の検証結果を、各種ケースについて行なわれ
た面外曲げ強度試験(コルゲート山,谷軸直交方向の最
大曲げ強度測定のための静的加力試験)グラフを第2図
(c)に示したが、そのグラフには本発明の固化形成部
が設けられたコルゲート中芯シート02″の曲げ強度曲線
(イ)と並び第2図(b)に示されて第1従来例である
固化形成部05が設けられた従来型コルゲート中芯シート
002″の曲げ強度曲線(ロ)が示されており、両曲線
(イ),(ロ)共に固化形成部05の面積指数が増大する
とともに曲げ強度指数が向上し、上記面積指数が0.2付
近において両曲線勾配が急激となり始め、0.5付近にお
いて曲線勾配が反転し緩かとなり始め、それ以後は極く
緩かな勾配を維持する。両曲線(イ),(ロ)を比較し
て、上記面積指数が0.0ではそれぞれの曲げ強度指数は
1.0前後を示しほんとんど差異がないが、上記面積指数
が0.5ではそれぞれの曲げ強度指数が各6.0,1.4となり、
両者の開きが著しく大となった。
第2図(a)に示された第2実施例のコルゲート中芯シ
ート02″の形状は、その振幅率H/L=0.77,蛇行重合率D/
L=0.66,蛇行率D/N=0.33としたが、これとは別にH/L<
0.35,D/L<0.5,D/N<0.2とした第2実施例に準ずるコル
ゲート中芯シート02″について行なった強度試験の結果
には、上記のような目覚ましい硬化が見られなかった。
以上の実験を通じて、従来型のコルゲート中芯シート00
2″では、その固化形成部05の面積(指数)を増大させ
ても、固化形成部のコルゲート中芯シート002′と比べ
その曲げ強度が差ほど向上しないが、それに引き換え、
本発明の形状特性をH/L>0.35,D/L>0,5,D/N>0.2とし
たコルゲート中芯シート02″では、固化形成前のコルゲ
ート中芯シート02′と比べ大幅な曲げ強度の向上が見ら
れるという特異性が明らかにされた。
第3,第4,第5,第6図は本発明の強化複合コルゲート体に
係るコルゲート中芯シート02の各第3,第4,第5,第6実
施例を示す斜視図である。
コルゲート山,谷の各頂部4,底部5が該山,谷軸方向水
平に蛇行する折曲部を形成せしめられ、かつ上記コルゲ
ート中芯シート02′の片面全部位において予め塗布され
た硬化性薬剤が機械的なコルゲート加工時ないしはその
前後における熱処理により硬化し、硬化形成部06として
設けられで得られるコルゲート中芯シート02の第3実
施例である。第4実施例はコルゲート山,谷の各頂部4,
底部5付近両面の部位にのみ予め塗布された硬化性薬剤
が硬化し、硬化形成部06として設けられて得られる本発
明のコルゲート中芯シート02である。第5実施例はコ
ルゲート山,谷の各頂部4,底部5付近外面の部位にのみ
予め塗布された硬化性薬剤が硬化し、硬化形成部06とし
て設けられて得られる本発明のコルゲート中芯シート02
である。第6実施例はコルゲート山,谷の各頂部4,底
部5付近の内面の部位にのみ予め塗布された硬化性薬剤
が硬化し、硬化形成部06として設けられて得られる本発
明のコルゲート中芯シート02である。
この他にも図示されていないが、コルゲート山及び谷の
両面全部位に上記硬化形成部06が設けられてなるコルゲ
ート中芯シート02またはコルゲート山,谷軸直交方向
に複数の帯が並行する縦縞状とした上記硬化形成部06設
けられてなるコルゲート中芯シート02または第4,第5,
第6実施例に示された帯状硬化形成部06がコルゲート
山,谷軸方向に断続状として設けられてなるコルゲート
中芯シート02であり、いずれも本発明に有効である。
また、図示されていないが、中芯用シート原紙の製紙加
工工程において、予め硬化性薬剤が混和または含浸せし
められてなる平板中芯シートがローラによりコルゲート
加工せしめられるとともに、同加工時或いはその加工前
において熱処理せしめられて上記硬化性薬剤が硬化し、
硬化形成部として設けられて得られるコルゲート中芯シ
ートも本発明に有効である。
また、図示されていないが、各種繊維を完全固着せしめ
ずマット状とした中芯シートにおいて、予め硬化性薬剤
が塗布或いは含浸或いは混和せしめられ、そのシートの
コルゲート加工時に熱処理せしめられて硬化して硬化形
成部として設けられてなるコルゲート中芯シートも本発
明に有効である。
更にまた図示されていないが、紙等の平板中芯シートの
片面または両面ラミネートないしは2枚の平板中芯シー
トにサンドウィッチされた硬化性フイルムが、そのシー
トのコルゲート加工時に熱処理などにより硬化せしめら
れ、硬化形成部として設けられてなるコルゲート中芯シ
ートも本発明に有効である。
また、上記硬化性フイルムが複数の帯状とされ、硬化せ
しめられ、コルゲート山,谷軸直交方向に縦縞状の硬化
形成部として設けられてなるコルゲート中芯シートも本
発明に有効である。
尚、本発明の塗布とは、シートの表面に各種液体状硬化
性薬剤が付着せしめられた状態の総称であり、ローラ,
刷毛等による皮膜状液体の付着或いは液体中の通過によ
る皮膜状液体の付着,散布ノズルによる液滴状,皮膜状
の付着などがあるが、いずれも本発明に有効である。
第7図には本発明の強化複合コルゲート体に係る第4実
施例と、それに準ずる各種実施例の面外曲げ強度試験
(コルゲート山,谷軸直交方向の最大曲げ強度測定のた
めの静的加力試験)を行ない、従来型複合コルゲート体
のコルゲート中芯シートとの比較結果を示したが、第7
図(a)はコルゲート山及び谷の各頂部4,底部5付近の
内外両面に硬化性薬剤による硬化形成部06が設けられて
なる本発明に係るコルゲート中芯シート02とする試験
体の部分図であり、第7図(b)は上記シート02と同
じ部位に同等の硬化形成部06が設けられてなる第2従来
例コルゲート中芯シート002の部分図である。
両シート02と002は共にその断面形状において、振
幅H=12mm,周期L=15mm,頂部,底部の曲率半径R=1.
2mmとし、シート材質,硬化性薬剤を同質とした。また
シート02の蛇行周期N=30mm,同振幅D=10mmとし
た。
第7図(c)には本発明の硬化形成部が設けられてなる
コルゲート中芯シート02の曲げ強度曲線(イ)と、硬
化形成部が設けられてなる従来例のコルゲート中芯シー
ト002の曲げ強度曲線(ロ)がグラフ上に示されてお
り、両曲線(イ),(ロ)は共に硬化形成部の面積指数
が増大するとともに曲げ強度指数が向上し、上記面積指
数が0.2付近において曲線勾配が急激となり始め、同指
数0.5付近において曲線カーブが反転し穏やかな勾配と
なり始め、それ以後は極く緩かな勾配を維持する。両曲
線(イ),(ロ)を比較して上記面積指数が0.0の時、
即ち硬化形成部が全く設けられない両シート02′,002′
においては、それぞれの曲げ強度指数には殆ど差異がな
く、ほぼ1.0前後という値を示したが、面積指数が0.5で
は、曲げ強度指数はそれぞれ9.5,2.6となり、その両者
の開きが著しく大となった。
尚、上記第4実施例のコルゲート中芯シート02の形状
が、振幅率H/L=0.77,蛇行重合率D/L=.66,蛇行率D/N=
0.33とされたが、これとは別にH/L<0.35かつD/L<0.5
かつD/N<0.2とされた第4実施例と同等な部位に上記硬
化形成部06が設けられてなるコルゲート中芯シート02
について行なった強度試験の結果には、上記のような目
覚ましい効果が見られなかった。
以上の実験を通じて、第2実施例のコルゲート中芯シー
ト002が、その硬化形成部06の面積を拡大せしめられ
ても、その曲げ強度など各種材質強度にさしたる向上が
見られないが、それに引き換え、その形状をH/L>0.35,
D/L>0.5,D/N>0.2とした本発明のコルゲート中芯シー
ト02では、硬化形成部06の面積拡大にともない、その
曲げ強度等各種材質強度に飛躍的向上が認められるとい
う硬化形成部が設けられてなる本発明のコルゲート中芯
シート02の持つ特異性が明らかにされた。
尚、図示されていないが、金属などの可塑性材からなる
平板中芯シートを用いて純機械的に折曲加工することに
より、ないしは合成樹脂等の熱可塑性材からなる平板中
芯シートを用いて予熱後機械的に折曲加工し更に冷却す
ることにより得られたコルゲート山及び谷の各頂歩,底
部が、コルゲート山,谷軸方向水平に蛇行した塑性形成
部として設けられるコルゲート中芯シートが一体化せし
められてなる強化複合コルゲート体は本発明に有効であ
り、また、その形状特性を、H/L>0.35,D/L>0.5,D/N>
0.2とした本発明の上記コルゲート中芯シートを、コル
ゲート山,谷の各頂部,底部がコルゲート山,谷軸方向
直線状となる塑性形成部とに設けられてなる従来型コル
ゲート中芯シートと比較したが、面外圧縮強度,コルゲ
ート山,谷軸直交方向の面外曲げ強度,同方向の面内圧
縮強度において、いずれも本発明のコルゲート中芯シー
トが勝り、従来型コルゲート中芯シートの持つ強度の30
0〜500%に及ぶ性能を示した。
以上、第2,第3,第4,第5,第6の各実施例で示した通り、
コルゲート山,谷の各頂部,底部がコルゲート山,谷軸
方向水平に蛇行する折曲部を形成せしめられ、また好ま
しくはその形状特性をH/L>0.35,D/L>0.5,D/N>0.2と
せしめられてなる上記コルゲート中芯シート02″,02
は、そのシートにおいて、上記固化形成部ないしは上記
硬化形成部ないしは上記塑性形成部が設けられることに
より、それ単体においても高い材質強度を持ち、更にま
た上記中芯シートとライナと一体貼合されてなる強化複
合コルゲート体は、第1,第2従来例に示したコルゲート
山,谷の各頂部がコルゲート山,谷軸方向に直線状とし
た折曲部を形成せしめられ、または固化形成部ないし硬
化形成部として設けられてなる従来型のコルゲート中芯
シート002″,002とライナと貼合一体化されてなる複
合コルゲート体は勿論のこと、第1実施例で示したコル
ゲート山,谷の各頂部,底部がコルゲート山,谷軸方向
水平に蛇行した折曲部を形成せしめられ、上記固化形成
部,硬化形成部,塑性形成部がいずれも設けれないコル
ゲート中芯シート02′とライナとが貼合一体化されてな
る強化複合コルゲート体と比較して、面外圧縮強度,同
曲げ強度,面内圧縮強度において優れた材質特性を発揮
した。
更に特筆すべきことは、上記第2,第3,第4,第5,第6の各
実施例のコルゲート中芯シート02″,02が、従来型の
コルゲート中芯シート002′,002″,002と異なり、そ
れ単体においても高い面外圧縮強度をもちために、強化
複合コルゲート体の製造時におけるライナとの貼合加工
に好都合であり、即ち、コルゲート加工用ローラの下流
至近距離において、そのコルゲート中芯シートに対する
上下各面ライナの貼合加工が全て完了し、従来型のコル
ゲータのように上下各面ライナの両貼合ローラ間に介在
せしめられている遊び流れを不必要とするという際立っ
た利点を持つことである。
上記幾つかの実施例を示したが、それらの適宜組合せ及
びその他様々な変形,改良が容易に着想し得て、いずれ
も本発明に有効である。
尚、図示されていないが、本発明に係るコルゲート中芯
シートと片面ライナとを貼合一体化して得られる強化複
合コルゲート体、または上記コルゲート中芯シートと波
板状に折曲したライナを貼合一体化した上記の複合コル
ゲート体も本発明に有効である。
尚、本発明の強化複合コルゲート体の中芯シート及びラ
イナの素材は紙類に限定されるものではなく、紙を基材
とした各種素材の複合材を始めとし、木材板,金属シー
ト,合成樹脂シート,ガラスシート,各種素材による織
布,不織布等様々なものがあり、また上記各素材の適宜
組合せも本発明に有効である。
尚、本発明の強化複合コルゲート体に係るコルゲート中
芯シートは、上記固化形成部ないしは硬化形成部ないし
は塑性形成部が上記所定の部位に設けられて高い面内圧
縮強度,同曲げ強度などを持つため、ライナとの貼合一
体化を要せずしてそれ単体で用いられて板紙または薄紙
ボールなどの代替物として、更に緩衝紙として価格が低
く強度性能が優れた全く新しいタイプのコルゲートパネ
ルを提供し得る。
面外に半塑性半弾性変形が可能な紙などの素材を純機械
的に折曲加工して得た第1実施例のコルゲート中芯シー
トまたは従来形段ボールのコルゲート中芯シートにおい
て、そのコルゲート山または谷の頂,底部に対応する位
置に折曲部が形成せしめられるが、その曲折部がピンま
たはバネ状の柔軟な構造となるため、上記シートに対す
る面外圧縮,同曲げ,面内引張りの各外力によって上記
柔折曲部において安易な展開変形を開始し、殆ど応力を
示すことなくそのコルゲート中芯シートは形成前の平板
中芯シートに向けて全面的な形崩れを余儀なくされる。
これに対して、本発明のコルゲート中芯シートは、第2,
第3,第4,第5,第6,第7,第8の各実施例などに示された通
り、コルゲート山,谷軸方向に蛇行状としたコルゲート
山及び谷の各頂部,底部に対応する折曲部付近に固化形
成部,硬化形成部,塑性形成部が設けられて形成される
ため、そのコルゲート中芯シートの上記折曲部が展開変
形に強い準剛構造となり、更にコルゲート山及び谷が相
互に連続し剛性の極めて高い上記シート面を形成し、そ
の結果として各種外力に対して高い材質強度を保持する
と同時に型崩れを起こすことの少ない安定したコルゲー
ト中芯シートが得られる。
また尚、図示されていないが上記コルゲート中芯シート
を加工形成するための中芯シート用原紙ロール状態にお
いて、波状溝が流れ方向に直行せしめられ、流れ幅方向
に多段とされて得られる波板状中芯シートを予め製紙加
工時に用意し、その波板状中芯シートをローラ軸方向に
蛇行状とし、同周方向に多段としたコルゲート溝状歯型
を設けられてなる一対のコルゲート加工用ローラに供給
することにより、コルゲート山及び谷の各頂部,底部が
流れ方向水平に蛇行した折曲部として設けられてなる第
1実施例の強化複合コルゲート体01に係るコルゲート中
芯シート02′が得られる。
上記波板状中芯シートとは、流れ方向に直行せしめら
れ、流れ幅方向に多段とされる各種波状溝が設けられて
なる中芯シートの総称であり、波板溝直交方向断面にお
いて、連続曲線状,不連続曲線状,屈曲直線状とした各
連続破線形ないしはそれら各破線形の適宜組合せも全て
本発明に有効であり、上記コルゲート加工用ローラに供
給された上記波板状中芯シートは、予め流れ幅方向に平
板状中芯シートの数パーセント分だけ収縮せしめられて
波板状に形成されるため、通常上記ローラによるコルゲ
ート加工時に余儀なくされる流れ方向に所定の数パーセ
ントの収縮に対して無理のない対応をすることができ
る。その結果、コルゲート加工時のシートの破損を防止
し、コルゲート加工速度を大幅に向上せしめることが可
能となる。
またこれとは別に、コルゲート加工用ローラの直前上流
において所定の治具ガイドによる平板中芯シートの波板
状加工により供給される平板状中芯シートが考えられる
が、その流れ方向におきる引張応力の幅方向遍在により
その波板状中芯シートのコルゲート加工時に上記ローラ
の幅両端部付近において上記平板状中芯シートの破損が
発生しやすいが、本発明の波板状中芯シートはそのよう
な引張応力の遍在を全く起こさないため、上記破損から
自由となるという利点がある。
上記本発明の強化複合コルゲート体の製造装置には、種
々のものがあるが、紙,金属シートないしは熱可塑性の
合成樹脂シートに対応して、第8図には本発明の製造装
置に係るコルゲート加工用ローラの第7実施例の斜視断
面図,同部分展開図,同部分断面図が示されている。第
9,第10,第11図には、上記コルゲート加工用ローラとそ
の付近のライナ貼合用ローラと貼合用接着剤の塗布用ロ
ーラとからなる主要製造工程に関する本発明の製造装置
の各第8,第9,第10実施例の流れ方向断面図が示されてい
る。第12,第13,第14,第15,第16,第17,第18図には、上記
第9実施例にあるコルゲート加工用ローラとライナ貼合
用ローラに加え、コルゲート中芯シートに硬化形成部な
どを設けるために必要とされる各種ローラなど付属装
置,治具が配備された主要製造工程に関する本発明の製
造装置の各第11,第12,第13,第14,第15,第16,第17実施例
の流れ方向断面図示されている。第19,第20図にはライ
ナ貼合用のローラ付近或いはその下流に位置するコルゲ
ート中芯シートの面内に空気を圧送,通過せしめるため
に必要とされる装置に関する本発明の製造装置の各第1
8,第19実施例の斜視図が示されている。
コルゲート山及び谷の各頂部,底部がコルゲート山,谷
軸方向に直行せしめられた従来型コルゲート中芯シート
を用いてなる従来型段ボールの製造装置として、ローラ
軸方向に直行せしめられたコルゲート溝がローラ周方向
に多段に設けられた一対のコルゲート加工用ローラによ
って形成せしめられたコルゲート中芯シートは、上記ロ
ーラの下流において設けられた片面ライナ貼合用ローラ
によって片面複合コルゲート体に形成せしめられ、更に
その下流において長大な遊び流れが介在せしめられた
後、他の片面ライナ貼合用ローラにより強化複合コルゲ
ート体が得られる方式が公知である。
尚、上記遊び流れは片面複合コルゲート体において、ラ
イナの貼合に用いられた接着剤の水分乾燥を促進し、か
つ上記水分の遍在による上記コルゲート体のそりを抑制
防止するために設けられるものである。
そもそも順機械的冷間加工によって得られる上記従来型
コルゲート中芯シートは勿論のこと、固化形成,硬化形
成,塑性形成等により得られた上記従来型コルゲート中
芯シートは、第1,第2従来例に見られるように面外圧縮
強度が極度に低いため、上下両面ライナの同時貼合ない
しは上下各ライナの至近距離における時差貼合が不可能
であり、従って上記従来型段ボールの製造ラインにおい
ては上、下各画ライナの各貼合用ローラの間に全長10数
mに及ぶ片面複合コルゲート体の遊び流れが介在せしめ
られることを不可欠とされる。
そのことは、コルゲーターの全長を巨大なものとするた
め工場所要面積を大とし、コルゲーター機械費が嵩み、
また上下各面ライナの各貼合用ローラに最低2人の保守
点検要員の配備が余儀なくされるという欠点をもたら
す。
上記欠点を解決するためになされたものが本発明の強化
複合コルゲート体の製造装置であり、第8図に示される
第7実施例のコルゲート加工用ローラ10は、その軸方向
にコルゲート溝20が蛇行状とし周辺に多段とし形成せし
められてなるものである。
第9図に示される第8実施例は、コルゲート加工用ロー
ラ10を中心として、貼合用ローラ11,11′と接着剤塗布
用ローラ13が配される主要製造工程であり、上,下ライ
ナ03,03′の各貼合用ローラ11,11′がそれら各ローラ軸
芯を相互にコルゲート中芯シート02′の流れ直交方向に
おいて一致せしめられて設けられることを特徴としてい
る。
第10図に示される第9実施例は、コルゲート加工用ロー
ラ10,10を中心として、貼合用ローラ11,11′と接着剤塗
布用ローラ13とが配される主要製造工程であり、下面ラ
イナ03′の貼合用ローラ11′が上記コルゲート加工用ロ
ーラ10に実質上接触して設けられ、更に上記貼合ローラ
11′等により形成された片面複合コルゲート体01′の遊
び流れを介さない下流に、上面ライナ03の貼合用ローラ
11が設けられることを特徴としている。
第11図に示される第19実施例は、コルゲート加工用ロー
ラ10を中心として、貼合用ローラ11,11′と接着剤塗布
用ローラ13が配される主要製造工程であり、コルゲート
加工用ローラ10ににより形成されたコルゲート中芯シー
ト02′の流れに上面ライナ03の貼合用ローラ11が上記コ
ルゲート加工用ローラ10と接触することなく設けられ、
更に貼合用ローラ11により形成された片面複合コルゲー
ト体01′の遊び流れを介さないで下流に下面ライナ03′
の貼合用ローラ11′設けられることを特徴としている。
尚、上記遊び流れとは、片面複合コルゲート体がそのコ
ルゲート体面外に自在な湾曲形に波動せしめられるか、
または一定の湾曲形に走行せしめられる所定の延長をも
った流れの総称であり、片面複合コルゲート体を構成す
る片面ライナと従来型コルゲート中芯シートとの貼合接
着を促進,向上させ、幅方向にそりのない平坦なものと
し、かつ充分なる面外圧縮強度をもった片面複合コルゲ
ート体の供給をその目的とする。
また尚、本発明の熱処理とは、本発明に係るコルゲート
中芯シートの山,谷折曲部とその付近に固化形成部ない
しは硬化形成部ないしは塑性形成部を設けることによ
り、上記山,谷折曲部を実質上剛折曲部とするために行
なう、上記シート自体をしてないしは予め塗布または含
浸または混和された硬化性薬剤をしてないしは予めラミ
ネートされた硬化性フイルムをして、固化ないしは硬化
ないしは硬化促進せしめるのに有効な加熱,冷却,加熱
直後冷却等の各熱的手段の総称である。
第1実施例の強化複合コルゲート体に係るコルゲート中
芯シートの素材を金属などの可塑性剤とした場合、第8,
第9,第10の各実施例の製造装置の適用が可能である。第
10実施例についてその作用を詳しく述べるとすれば、平
板中芯シート02がコルゲート加工用ローラ10により加工
されて塑性変形部が設けられてなるコルゲート中芯シー
ト02″を得て、そのコルゲート中芯シート01″が各方向
に高い剛性をもつため、そのコルゲート山,谷の形状を
変形せしめられることなく上面ライナ貼合用ローラ11に
供給されるが、そのコルゲート中芯シート01″は特に高
い面外圧縮強度をもつため、上記ローラ11による加圧貼
合時に安易なコルゲート山,谷形状の型崩れを起こすこ
となくライナと一体化されて片面複合コルゲート体01′
を得るが、一体化されることにより一層の圧縮強度を与
えられた上記片面複合コルゲート体の流れは、中間に何
んらの遊び流れを介在せしめられずして直接下面ライナ
張合用ローラ11′に供給され、難なく下面ライナ03′の
貼合加工がなされ、最終的に本発明の強化複合コルゲー
ト体01を得ることができた。
また、第1実施例に係るコルゲート中芯シートの素材を
常温硬化性の合成樹脂などの熱可塑性材とした場合、予
め加熱せしめられて適度に軟化した平板中芯シート02が
供給され、冷却機能を兼備するコルゲート加工用ローラ
10の働きにより、塑性形成部が設けられてなるコルゲー
ト中芯シート02″が高い面外圧縮強度等をもつために流
れ途中に何ら遊び流れを介在せしめられることなく配備
された上下各面ライナ03,03′の各貼合用ローラ11,11′
に供給せしめられ、いたずらにコルゲート山,谷形状の
型崩れをおこなことなく加圧貼合が行なわれ、片面複合
コルゲート体01′,強化複合コルゲート体01を第8,第9,
第10の各実施例の製造装置により、容易に得ることがで
きた。
また第2実施例に示した通り、紙等の素材による平板中
芯シート02が予め加湿せしめられた後、加熱機能をもっ
たコルゲート加工用ローラ10に供給され、固化形成部が
設けられてなるコルゲート中芯シート01″を得、その中
芯シート01″が各方向に高い剛性をもつためコルゲート
山,谷形状の型崩れを起こすことなくライナ貼合用ロー
ラ11,11′に供給され、ライナ03,03′の加圧貼合時にお
いて上記中芯シート01″が高い面内圧縮強度をもつた
め、上記ローラ11,11′の加圧に耐えみだりに型崩れを
起こすことなく、最終的な強化複合コルゲート体01を第
8実施例の製造装置によって得ることがでる。またこの
他に第9,第10の各実施例の製法によっても上記コルゲー
ト体01の製造が可能である。
第12図に示される第11実施例は、コルゲート加工用ロー
ラ10を中心とし、上下各面ライナ03,03′の同時貼合用
ローラ11,11′と接着剤塗布用ローラ13に加え硬化性薬
剤の塗布用ローラ15が配されてなる主要製造工程であ
る。まず、平板中芯シート02がその流れに設けられた液
状硬化性薬剤の塗布用ローラ15によりその両面全部位に
塗布せしめられて下流の加熱処理可能なコルゲート加工
用ローラ10に供給されるが、そのローラ10において、上
記平板中芯シート02がコルゲート加工されると同時に塗
布された薬剤が、加熱による水分乾燥,溶媒気化ないし
は冷却ないしは加熱などの熱的手段によつて硬化せしめ
られ、その両面全部位に硬化形成部06が設けられてなる
コルゲート中芯シート02が得られる。それが更に下流
に向かい接着剤塗布用ローラ13を経て、上下各面ライナ
03,03′の同時貼合用ローラ11,11′に供給され、充分な
加圧貼合によって何ら型崩れを起こすことなく一体形成
される本発明の強化複合コルゲート体を得た。
尚、上記硬化薬剤には常温液状,加温,加熱液状,水溶
液体状,エマルジョン液体状,溶媒内溶解液体状等の薬
剤があり、全て本発明に有効である。
第13図に示される第12実施例は、第11実施例の変形とも
言えるものであり、即ち、硬化性薬剤が塗布用ローラ15
によって塗布せしめられた平板中芯シート02が、コルゲ
ート加工用ローラに供給されてコルゲート加工せしめら
れると同時に熱処理による上記薬剤の硬化によってその
両面全部位に硬化形成部06が設けられたコルゲート中芯
シート02を得るが、更にそのコルゲート中芯シート02
が上記コルゲート加工用ローラ10との接触時間を延長
せしめられるように設けられた加圧子17と上記ローラ10
との間を流下移動することによって上記薬剤硬化が促進
せしめられる製造方法である。
上記加圧子とは回転ローラ状とした装置,静止型円弧状
とした器具などがあり、この他に上記ローラ10とコルゲ
ート中芯シート02′,02″,02との間隙を負圧とした方
法などがあり、いずれも本発明の製造装置に有効であ
る。
第14図に示される第13実施例は第8実施例に準ずるもの
であり、熱硬化性薬剤が予め塗布,含浸,混和され、な
いしは熱硬化性薬剤が予めラミネートされた平板中芯シ
ート02が、熱処理可能となるコルゲート加工用ローラ10
に供給されて、コルゲート加工と同時に加熱せしめられ
ることにより、コルゲート山,谷の全部位において上記
薬剤ないしは上記フイルムが硬化形成部06として設けら
れてなるコルゲート中芯シート02が得られ、更に同時
貼合用ローラ11,11′を経て最終的に本発明の強化複合
コルゲート体01を得た。
第15図に示される第14実施例は第13実施例に準ずるもの
であり、予め常温硬化性薬剤が塗布,含浸,混和され、
ないしは常温硬化性フイルムがラミネートされた平板中
芯シート02が、加熱ローラ18により予熱された後冷却機
能を兼備するコルゲート加工用ローラ10に供給され、コ
ルゲート加工を受けると同時に上記薬剤,フイルムの冷
却硬化による硬化形成部06がコルゲート山,谷の全部位
に設けられてなるコルゲート中芯シート02を得た。
尚、上記加熱ローラ18を高湿気体または高湿液体との接
触による加熱装置、熱放射線などによる加熱装置に置き
換えても本発明の製造装置に有効である。
第16図に示される第15実施例は第8実施例に準ずるもの
である。即ち、前記第8実施例のコルゲート加工用ロー
ラ10に実質上接触せしめられて硬化性薬剤の塗布用ロー
ラ15が設けられることを特徴とする主要製造工程であ
る。平板中芯シート02が熱処理可能とするコルゲート加
工用ローラ10に供給されてコルゲート加工せしめられる
と同時に、上記塗布用ローラ15によって加工用ローラ10
のコルゲート溝状歯型20の頂部のみに塗布せしめられた
液体状硬化性薬剤が、コルゲート山,谷の頂部,底部付
近の内面の部位にのみ塗布せしめられた後、加熱或いは
冷却硬化せしめられて硬化形成部06として設けられてな
るコルゲート中芯シート02が得られ、更に同時貼合用
ローラ11,11′を経て最終的な本発明の強化複合コルゲ
ート体01を得た。
尚、上記液体状硬化性薬剤は、常温液体状,加温,加熱
液体状,水溶液体状,溶媒内容解液体状等の硬化性薬剤
がある。
また、上記熱処理とは加熱,冷却,加熱後冷却,常温維
持などの熱的操作機能の総称であり、いずれも本発明に
有効である。
第17図に示される第16実施例は第8実施例に準ずるもの
である。即ち、第8実施例にあるコルゲート加工用ロー
ラ10の下流至近距離に硬化性薬剤の散布用ノズル19が設
けられたことを特徴とし、平板中芯シート02がコルゲー
ト加工用ローラ10に供給せしめられてコルゲート中芯シ
ート02′を得て、更にその下流においてノズル19から散
布せしめられた硬化性薬剤が硬化し、コルゲート山及び
谷両面の全部位において硬化形成部06として設けられて
なるコルゲート中芯シート02を得た。
尚、上記硬化性薬剤は、前記第15実施例に示された上記
硬化性薬剤と同等のものが有効であり、上記コルゲート
加工用ローラ10は常温維持または加熱などの熱処理可能
としたものが本発明に有効である。また、硬化性薬剤が
ノズル19から散布されてなるコルゲート中芯シート02
に、その下流至近距離において高温気体接触,熱線照射
などの各種機器装置による加熱処理を加えることによ
り、上記薬剤の硬化を促進せしめる装置も本発明の製造
装置に有効である。
第18図に示される第17実施例は第16実施例の変形であ
る。即ち、コルゲート加工用ローラ10に接触する加圧子
17が設けられ、その加圧子17と上記ローラ10の中間位置
に硬化性薬剤の散布用ノズル19が設けられることを特徴
としており、平板中芯シート02が供給され、コルゲート
加工用ローラ10により加工せしめられて得たコルゲート
中芯シート02′が、上記ローラ10との接触を保ちながら
流下する下流位置において、硬化性薬剤をノズル19より
散布せしめられたコルゲート山,谷の片面全部位が硬化
形成部06とし設けられたコルゲート中芯シート02が供
給され、更に加圧子17等の働きによって上記薬剤の硬化
が促進された後、同時貼合用ローラ11,11′を経て強化
複合コルゲート体を得た。
尚、好ましくは、上記コルゲート加工用ローラ10または
加圧子17は熱処理可能とされることである。また、上記
加圧子17として回転ローラの他かに静止型円弧状とした
器具を用いる方法,コルゲート加工用ローラ10とそれに
接触並流するコルゲート中芯シート02′の間隙を負圧と
する方法も本発明の製造装置として有効である。
第19図に示される第18実施例は、ライナ貼合用ローラ1
1,11′とその周辺に設けられれた空気圧送孔22とからな
る本発明の製造工程である。コルゲート山及び谷の各頂
部,底部に付近に固化形成部ないしは硬化形成部ないし
は塑性形成部が設けられてなるコルゲート中芯シート02
が、上,下各面ライナ03,03′の同時貼合用ローラ11,
11′に供給され、上記コルゲート中芯シート02と上記
ライナ03,03′が加圧貼合せしめられてローラ11,11′の
軸方向に蛇行状とした略3角筒状部21が流れ方向に連続
的に形成されるが、この3角筒状部21が空気圧送孔22か
ら圧入された空気圧室として供されることにより、コル
ゲート中芯シート02が型崩れを起こすことなく上記加
圧貼合を可能とした。
第20図に示される第19実施例は、ライナ貼合用ローラ1
1,11′とその下流に配された空気供給孔23及び空気排気
孔23′とからなる製造工程である。コルゲート山及び谷
折曲部付近に固化形成部ないしは硬化形成部ないしは塑
性形成部が設けられてなるコルゲート中芯シート02
が、上,下各面ライナ03,03′の同時貼合用ローラ11,1
1′に供給され、強化複合コルゲート体01を得るが、そ
の下流において上記コルゲート体01の面内幅方向に蛇行
状として貼合形成された略3角筒状部21が、空気供給孔
23と空気排出孔23′の間を連結する空気流路として供さ
れて、貼合接着剤の乾燥,硬化が促進せしめられてなる
強化複合コルゲート体を得ることができた。
上記第18,第19実施例の製造工程は、上,下両面ライナ
の同時貼合において示されているが、これとは別に上,
下各面ライナ03,03′の時差貼合においても実質的に有
効である。
以上の通り、本発明の強化複合コルゲート体の製造装置
に係る第8〜第19実施例では、平板中芯シート02がコル
ゲート加工用ローラ10に供給され、コルゲート加工せし
められると同時にまたはその直後に、そのコルゲート山
及び谷の各項部及び底部付近に固化形成部ないしは硬化
形成部ないしは塑性形成部が設けられてなるコルゲート
中芯シート02″,02を得るが、そのコルゲート中芯シ
ート02″,02がそれ単体の状態において充分なる面外
圧縮強度及び内面引張強度にめぐまれるため、貼合用ロ
ーラ11,11′によるその中芯シート02″,02と上,下両
面ライナ03,03′との同時貼合もしくは全く遊び流れを
介在させることなく上,下各面ライナ03,03′との時差
貼合が可能となり、最終的に本発明の強化複合コルゲー
ト体を得ることができた。
前記の通り第9図(a)の本発明の製造装置に係るコル
ゲート加工用ローラ10が、本発明のコルゲート中芯シー
ト02′を確実かつ高速に製造することにおいて有効であ
るが、それとは別にコルゲート加工時において、一対ロ
ーラの各コルゲート溝状歯型20相互の無益な衝突または
摩擦をもたらす接触を抑制することにおいても効果的で
ある。
コルゲート山,谷の各頂,底部がその山,谷軸方向に直
行してなる従来型コルゲート中芯シートを製造するため
の従来型コルゲート加工用ローラにおいて、そのコルゲ
ート溝状歯型がローラ軸方向に直行しローラ周方向に多
段としてなるその構造ゆえ、同ローラ回転時に一対とな
る上記ローラの各歯型が相互に接触,離反を断続的に繰
り返すことを余儀なくされ、そのため、激しい衝突を多
発せしめられる各歯型が極めて大きな騒音,振動の発生
源となり、それがローラの周辺各種機器装置の部品部材
の破損,摩耗または材質疲労の原因となるとともに、騒
音,振動の抑制,緩和用機器装置を不可欠とするという
欠点があった。
本発明の製造装置に係る上記コルゲート加工用ローラ10
が、上記問題点を解決するために最適であり、第9図
(a)に本発明に係るコルゲート加工用ローラを、また
第9図(b)に上記コルゲート加工用ローラ10の周面部
分展開図、及び第9図(c)に同図S−S断面図を示す
第8実施例において、コルゲート溝状歯型20の底部24,
頂部25が、各々もう片方の相手コルゲート加工用ローラ
10の溝状歯型20の頂部25,底部24との実質上の接触接続
時間を、従来型コルゲート加工用ローラのそれより大幅
に引き延ばされて、本発明に係るコルゲート加工用ロー
ラが回転するため、溝状歯型20の頂部25,底部24付近が
相手ローラ10の溝状歯型20の斜壁部26に対してもたらす
実質上の衝突,摩擦を除去,抑制せしめられると同時
に、溝状歯型20の頂部25,底部24付近が相手ローラ10の
溝状歯型20の各底部24,頂部25付近に対してもたらす衝
突,摩擦を抑制せしめられるという効果が得られる。
また好ましくは、互いに隣接するコルゲート溝状歯型20
a,20bの各底部24a,24bにおいて、底部24aの蛇行曲線谷
部の共通接線Laと底部24bの蛇行曲線山部の共通接線Lb
が、上記ローラ10の周方向に一致して位置せしめられな
いしその位置より各接線La,Lbが歯型20b,20aの各軸中心
の方向に平行移動して位置せしめられることにより、一
対となって設けられたコルゲート加工用ローラ10が、相
互に各コルゲート溝状歯型20の頂部25,底部24付近のみ
を介してその実質上の歯型接触を終始持続せしめられて
回転するために、本ローラ10がその歯型20の断続的衝突
接触から完全に免れ、騒音,振動がその発生源におい
て、未然に防止,抑制せしめられると同時に、コルゲー
ト溝状歯型20の底部24,頂部25付近と相手ローラ10の歯
型20の斜壁部26との不必要な実質上の衝突接触,摩擦接
触を完全に避けることができるため、上記歯型20のいた
ずらな接触による騒音,振動または摩耗が防止され、更
に一対ローラ10の回転時にその運動抵抗を大幅に引き下
げることが可能となった。
以上の通り、発生源における騒音,振動の除去,抑制が
可能であるため、発生後の騒音,振動の防止,抑制装置
が不要となり、振動に弱い機器装置の寿命が長くなり、
コルゲータ全体においてその機械費を大幅に節減すると
同時に、作業環境の改善による生産性の向上,付近住民
に対する公害防除による24時間操業,市街地内の操業継
続が同時に行なわれ、さらにまたコルゲート加工用ロー
ラの溝状歯型の不必要な摩擦接触が避けられるため、歯
型の摩耗スピードによって決まるコルゲート加工用ロー
ラの寿命が引延ばされると同時に、ローラ回転動力を繰
下げて所望電力消費が大幅に節減されるという多くの利
点がある。
上記各実施例に示される各種製造装置の変形は容易に着
想し得、また各種製造装置の適宜組合せなど多様なもの
があり、いずれも本発明に有効である。
《発明の効果》 以上のように、本発明の強化複合コルゲート体におい
て、コルゲート山,谷軸方向にコルゲート山の及び谷の
各頂部,底部を蛇行状とし、更に好ましくは、振幅率H/
L>0.35,蛇行重合率D/L>0.5,蛇行率D/N>0.2なる形状
特性を満たし、更にコルゲート山,谷の各頂部,底部付
近に固化形成部ないしは効果形成部ないしは塑性形成部
が設けられてなるコルゲート中芯シートがライナと一体
化せしめられて得られる強化複合コルゲート体は、段ボ
ールなどの従来型複合コルゲート体よりもはるかに高い
面外圧縮強度,同曲げ強度,面内2方向の圧縮強度をも
つため、各種包装質材としてまたは建材パネルとなどと
して安価であるとともに優れた材質性能を発揮する。
また、上記強化複合コルゲート体のうち、合成樹脂系硬
化性薬剤,同系フイルム等の副資材が用いられ硬化形成
部が設けられてなる強化複合コルゲート体は、上記の通
りの各種材質強度をもつと同時に、高い撥水性,防水性
を兼ね備えるため、長期にわたり材質強度の保持が可能
となる。
また、本発明に係る上記コルゲート中芯シートがライナ
と貼合されず単体の状態で用いられて面外2方向の曲げ
強度に富むため、従来の各種コルゲートパネル,なまこ
板等に代替され、強度が大幅に向上しかつ低価格の新コ
ルゲートパネルとして供される。
また、本発明に係るコルゲート中芯シートを得るため
に、製紙加工工程において形成せしめられてなる波板状
中芯シートが予め用意され、それがコルゲート加工用ロ
ーラに供給せしめられて確実かつ高速なるコルゲート加
工が可能となった。
本発明の強化複合コルゲート体の製造装置では、本発明
に係るコルゲート中芯シートと上,下各面ライナの同時
貼合または地金距離での時差貼合が可能となり、途中に
長大な遊び流れを介在させないため全構造工程が極めて
コンパクトとなり、その機械装置費を圧縮し所要床面積
を節減し点検要員を削減し、ひいては本発明の強化複合
コルゲート体の製造コストを大幅に切り詰めることが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図(a),第3図,第4図,第5図,第6
図,第7図(a)は本発明の強化複合コルゲート体また
はそれに係るコルゲート中芯シートの各第1,第2,第3,第
4,第5,第6実施例であり、第1図は強化複合コルゲート
体の第1実施例の斜視破断図であり、第2図(a),第
3図,第4図,第5図,第6図,第7図(a)はコルゲ
ート中芯シートの斜視図である。 第2図(b),第7図(b)は従来型コルゲート中芯シ
ートの各第1,第2従来例を示す斜視図である。 第2図(c),第7図(c)は本発明の第2実施例と第
1従来例、第4実施例と第2従来例に関する強度比較試
験の結果を示すグラフである。 第8図,第9図,第10図,第11図は本発明の強化複合コ
ルゲート体の製造装置を示す第7,第8,第9,第10,第11実
施例であり、第8図はコルゲート加工用ローラの斜視断
面図,同部分展開図,同部分断面図、第9,第10図,第11
図はコルゲート加工用ローラ及び貼合用ローラからなる
主要製造工程の断面図である。第12図,第13図,第14
図,第15図,第16図,第17図,第18図は各種付属器具,
装置を付加した上記主要整製工程の断面図である。 第19図,第20図は貼合用ローラと空気逆孔または空気供
給孔,同排気孔とからなる製造工程の斜視図である。 01……強化複合コルゲート体 01′……片面強化複合コルゲート体 02……平板中芯シート 02′……コルゲート中芯シート 02″……固化形成部または塑性形成部が設けられたコル
ゲート中芯シート 02……硬化形成部が設けられたコルゲート中芯シート 002″……固化形成部が設けられた従来型コルゲート中
芯シート 002……硬化形成部が設けられた従来型コルゲート中
芯シート 03,03′……ライナ 04……非固化形成部または非硬化形成部 05……固化形成部 06……硬化形成部 4……コルゲート山の頂部 5……コルゲート谷の底部 6……斜壁部 10……コルゲート加工用ローラ 11,11′……ライナ貼合用ローラ 12,12′……送りローラ 13……接着剤塗布用または同送りローラ 14……接着剤 15……硬化性薬剤塗布用ローラ 16……硬化性薬剤 17……加圧子ローラ 18……予熱ローラ 19,19′……散布用ノズル,同送り管 20,20a,20b……コルゲート溝状歯型 21……略3角筒状部 23,23′……空気供給孔,同排出孔 24,24a,24b……コルゲート溝状歯型の底部 25……コルゲート溝状歯型の頂部 26……コルゲート溝状歯型の斜壁部 La……コルゲート溝状歯型の底部24aの蛇行曲線谷部共
通接線 Lb……コルゲート溝状歯型底部24bの蛇行曲線山部共通
接線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コルゲート山及び谷の各頂部,底部におい
    てその山,谷軸方向に蛇行状としたコルゲート中芯シー
    トがライナと一体化せしめられてなる強化複合コルゲー
    ト体において、該中芯シートには少なくともコルゲート
    山及び谷の部位に他の部分よりも強度を増した補強部が
    設けられてなることを特徴とする強化複合コルゲート
    体。
  2. 【請求項2】前記中芯シートのコルゲート山及び谷の各
    頂部を含む全部位に前記補強部が設けられてなることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の強化複合コルゲ
    ート体。
  3. 【請求項3】前記中芯シートの両面または片面の全部位
    に塗布せしめられ、ないしは含浸せしめられた硬化性薬
    剤が硬化することによって前記補強部が設けられてなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の強化複合
    コルゲート体。
  4. 【請求項4】前記中芯シートの両面または片面の全部位
    にラミネートされた硬化性フイルムが硬化することによ
    って前記補強部が設けられてなることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の強化複合コルゲート体。
  5. 【請求項5】前記中芯シートのコルゲート山及び谷の各
    頂部,底部付近におけるシート内,外両面の部位にのみ
    塗布せしめられた硬化性薬剤が硬化することによって前
    記補強部が設けられてなることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の強化複合コルゲート体。
  6. 【請求項6】前記中芯シートのコルゲート山及び谷の各
    頂部,底部付近におけるシート外面の部位にのみ塗布せ
    しめられた硬化性薬剤が硬化することによって前記補強
    部が設けられてなることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の強化複合コルゲート体。
  7. 【請求項7】前記中芯シートのコルゲート山及び谷の各
    頂部,底部付近におけるシート内面の部位にのみ塗布せ
    しめられた硬化性薬剤が硬化することによって前記補強
    部が設けられてなることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の強化複合コルゲート体。
  8. 【請求項8】コルゲート山及び谷の各頂部,底部におい
    てその山,谷軸方向に蛇行状としたコルゲート中芯シー
    トがライナと一体化せしめられてなる強化複合コルゲー
    ト体の製造装置において、コルゲート溝状歯型が周方向
    に多段に形成せしめられてなるコルゲート加工用ローラ
    が平板中芯シートの流れの途中に配設され、上記上,下
    各面ライナの各貼合用ローラが上記コルゲート中芯シー
    トの流れ方向同一位置にないしは片面複合コルゲート体
    の流れ方向の可及的近距離において、上記片面複合コル
    ゲート体の遊び流れが介在せしめられることなく配設さ
    れてなることを特徴とする強化複合コルゲート体の製造
    装置。
  9. 【請求項9】上記平板中芯シートの流れの途中において
    硬化性薬剤の塗布用ローラが配設され、更にその下流に
    おいて上記シートの熱処理を可能とする上記コルゲート
    加工用ローラが配設されることを特徴とする特許請求の
    範囲第8項記載の強化複合コルゲート体の製造装置。
  10. 【請求項10】予め硬化性薬剤が塗布または含浸または
    混和せしめられてなる上記平板中芯シートの流れの途中
    において、そのシートの熱処理を可能とする上記コルゲ
    ート加工用ローラが配設されることを特徴とする特許請
    求の範囲第8項記載の強化複合コルゲート体の製造装
    置。
  11. 【請求項11】予め硬化性薬剤が塗布または含浸せしめ
    られてなる上記平板中芯シートの流れの途中において、
    そのシートの予熱専用ローラが配設され更にその下流に
    おいてそのシートの熱処理を可能とする上記コルゲート
    加工用ローラが配設されることを特徴とする特許請求の
    範囲第8項記載の強化複合コルゲート体の製造装置。
  12. 【請求項12】上記平板中芯シートの流れの途中におい
    て、そのシートの熱処理を可能とする上記コルゲート加
    工用ローラが配設され、かつ該ローラ表面に実質上接触
    して硬化性薬剤の上記塗布用ローラが配設されることを
    特徴とする特許請求の範囲第8項記載の強化複合コルゲ
    ート体の製造装置。
  13. 【請求項13】上記平板中芯シートの流れにおいてその
    シートの熱処理を可能とする上記コルゲート加工用ロー
    ラが配設され、更にその下流において硬化性薬剤の散布
    用ノズルが配設されることを特徴とする特許請求の範囲
    第8項記載の強化複合コルゲート体の製造装置。
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