【発明の詳細な説明】
アミノ酸を結合したナイトロジエンマスタード誘導体及び腫瘍の治療におけるプ
ロドラッグとしてのそれらの使用本発明は、抗体によって指向された酵素とプロ
ドラッグを用いる療法(antibody directed enzyme
prodrug therapy)(ADHPT)に使用する化合物、それら化
合物の製造方法、それら化合物を含有する医薬組成物及びそれらの使用方法に関
し、さらにまた1)酵素と抗体又は抗体断片との抱合又は複合体(conjug
ate)と、2)本発明の化合物とからなる2成分系に関する。本発明の化合物
は、カルボキシペプチダーゼG酵素、特にカルボキシペプチダーゼG 2(CP
G2)と組合わせて使用されるプロドラッグとして特に興味あるものである。
癌化学療法において使用可能性のある多数の細胞毒性化合物(cytotoxi
c compound)が発見されている。ナイトクジエンマスタード類はかか
る細胞毒性化合物のうちの一つの重要な群を形成する。
一般的に細胞毒性化合物、特にナイトクジエンマスタード類の臨床使用は、腫瘍
細胞と正常細胞との間の細胞毒性効果における選択性が乏しいという理由から制
限されている。
この問題を克服するための一つの試みは、いわゆるプロドラッグの開発に関連し
ている。プロドラッグは細胞毒性薬物(drag)の誘導体であり、比較的単純
な誘導体である場合が多く、その細胞毒性は親薬物(parent drug)
の細胞毒性に比べてかなり軽減されている。
かかるプロドラッグを治療中の患者に投与し、それによって目的作用部位の領域
においてプロドラッグをただ単に細胞毒性薬物に転化させるという提案がなされ
ている。
一つの試みは、細胞毒性をもつ親代合物であるナイトロジエンマスタードをアミ
ノ酸に連結させてプロドラッグを形成することに関連する。該プロドラッグは酵
素の影響下で目的作用部位において親代合物であるナイトロジエンマスタードに
転化し得る。この試みは抗体/酵素の複合体をプロドラッグと組合わせて使用す
ることによって実施できる。抗体/酵素の複合体は、腫瘍に選択性をもつ抗体と
、プロドラッグを細胞毒性薬物に転化させる酵素とから形成される。臨床実施に
おいては、抗体/酵素の複合体を先ず患者に投与し、腫瘍に結合させる。適当な
時間をおいて体のその他の部分から抗体/酵素の複合体が排泄(clearan
ce)された後に、プロドラッグを患者に投与する。プロドラッグの細胞毒性薬
物への転化は、局在された酵素の影響下において主として腫瘍の領域で行われる
。かかる方式(system)は、国際公開第WO38107378号として公
開された国際特許出願第PCT/G388100181号明細書及び米国特許第
4.975.278号明細書に記載されている。
CPGによって切断される公知のADEPT用プロドラッグは、その活性薬物と
して安息香酸マスタードを生成する。しかしながら、腫瘍細胞に対する治療効力
を高めるためには、CPGによる切断によってさらに一層活性な薬物が生成され
るべき必要がある。CPGを用いるADEPT療法の選択性を高めたい、すなわ
ち健常細胞と比べて癌細胞に対する毒性の比率を高めたいという別の要求が生じ
る。
本発明はADEPT療法において使用される新規なプロドラッグであって、CP
Gによって切断されるがしかもCPG触媒反応の公知生成物よりもさらに著しく
活性の大きな細胞毒性薬物を産生ずる新規なプロドラッグを発見したことに基づ
くものである。CPGは本来、葉酸誘導体からグルタミン酸とアスパラギン酸と
を特異的に加水分解により生成する葉酸分解酵素として機能する(Shervo
od R,F、らの論文、Eur、 J、 Biochem、、 148,44
7−453(1985)) 、カルボキシペプチダーゼG酵素は典型的でない葉
酸構造類似体(analouge)を認識しない(Kalghatgi K、に
、らの論文、Cancer Re5earch、 39.3441−3445(
1979))、従って、カルボキシペプチダーゼG酵素は基質特異性において保
守的であるとみなされる。本発明のプロドラッグがCPG酵素例えばCPGI酵
素、特にCPG2酵素についての基質であることは驚くべきことである。CPG
2はL−グルタミン酸誘導体(gu l utamate)に対して特異性をも
つエキソペプチダーゼである。CPG2酵素は葉酸及びその構造類似体並びにグ
ルタミル−p−アミノ安息香酸から、その部分構造体の−芳香環−Co−NH−
Gluの−C0−NH−の所での切断によってグルタミン酸部分を生ずるよう加
水分解することが知られている。本発明においては、切断が起こると比較される
部分構造体は一芳香環−X−Co−NU−Glu(式中、Xは−NH−1−〇−
又は−CH,−である)であり、従って切断点と芳香環との間の距離が変わり、
しかも特にXが−NH−又は−〇−である時には−CO−NH−結合の内部の電
子分布が変わっている。CPG2が前記の構造空間的な変差と電子的的な変差と
を許容(accomodate) L、たことは予測され得なかったことである
。
本発明の一つの要旨によれば、CPG酵素に対する基質でありプロドラッグであ
る化合物であって、次の式(I)式中、R1及びR2はそれぞれ独立して塩素原
子、臭素原子、沃素原子、基−O3O2Me又は基−0802フェニル(但し、
フェニル基は01〜4アルキル基、ハロゲン原子、−CN基又は−NO,基から
独立して選択される置換基の1個、2個、3個、4個又は5個で置換されていて
もよい)を表わし。
Rla及びR2″はそれぞれ独立して水素原子、01〜.アルキル基又はC1〜
4ハロアル千ル基を表わし。
R3及びR1はそれぞれ独立して水素原子、01−4アルキル基又はC8〜4ハ
ロアルキル基を表わし;
R5″、R5b、 R”及びR”はそれぞれ独立して水素原子、C3〜4アルキ
ル基であって二重結合を1個又は三重結合を1個有していてもよい01〜4アル
キル基、01〜4アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、−Nl2基、基−C
ONR7R8(但し、R7及びR8は下記に記載の意義を有する)、基−NH(
C,〜4アルキル)、基−N(C,〜4アルキル)2及び02〜。
アルカノイル基を表わすか;あるいは
R5+1及びR5bは一緒になって下記のa)、b)又はC)に記載の基:すな
わち
a)二重結合を1個有していてもよいC4アルキレン基;b)c、アルキレン基
:又は
C)基−CH=CH−CH=CH−1−CH=CH−CH2−もしくは−CH2
−CH=CH−C但し、これらの基のそれぞれは置換基の1個、2個、3個又は
4個により置換されていてもよく、これらの置換基はそれぞれ独立してCト4ア
ルキル基、Cl−4アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C2〜
5アルカノイル基及び基−CONR’R8(基中のR7及びR8は下記に記載の
意義を有する)からなる群から選択されるものである〕を表わし;
XはO原子、基−NH−又は基−CH2−を表わし;YはO原子を表わし;
Zは基−V−Wを表わし、該基においてVは基−CH2−T−であり、基中のT
は基−CH2−1−〇−1−S−1−(SO)−又は−(SO2)−であり(但
し、■がその第2の原子として硫黄原子又は酸素原子を有する場合にはWが基−
COOH以外のものであることを条件とする)、また前記の基Vはさらに炭素原
子上に1個又は2個の置換基Q1及び/又はQ2を有していてもよ(;
ここてQl及びQ2はそれぞれ独立してC1〜4アルキル基又はハロゲン原子を
表わすものであるか、あるいはQ’及びQ2か隣り合った炭素原子に結合してい
る場合には、Ql及びQ2は一緒になって(C3〜C4)アルキレン基であって
、01〜4アルキル基及びハロゲン原子からなる群から独立して選択される置換
基の1個、2個、3個又は4個で置換されていてもよい(C3〜C4)アルキレ
ン基を表わし得るものであり:且っ
Wは下記の定義(1)〜(9)に記載の基を表わす、すなわちWは(1) C0
OH基;
(2)基−(c=o)Lo−r C但し、R6はC1〜6アルキル基、C3〜6
シクロアルキル基又は(下記の定義(3)に記載の意義を有する)アリール基を
表わす〕 ;
(3)基−(C=0)−NR’R8C但し、R7及びR8はそれぞれ独立して水
素原子を表わすか、あるいはC1〜6アルキル基、03〜6シクロアルキル基、
アリール基、ヘテロアリール基であって前記N原子に対して炭素原子を介して連
結されるヘテロアリール基、又は07〜9アラルキル基を表わし、
ここで、前記アリール基はフェニル基であり:前記へテロアリール基は窒素原子
及び硫黄原子からなる群から選択される異種原子を1〜3個含有する5員環又は
6員環であり;前記アリール部分それ自体、ヘテロアリール部分及び前記アラル
キル基のアリール部分は基−COOH,−0f(、−Nl2、−CH2−NF2
、−(CH2)1〜4−cooH,テトラゾール−5−イル及び−3O3Hから
なる群から選択される置換基の1〜4個により炭素原子上で置換されていてもよ
く且つアルキル部分はメチル基を有していてもよい〕 ;
(4)基−8O□NHI?9(但し、R9はR7について定義した意義を有する
が、ざらに−CF3基、−CH12−CF3基又は前記アリール基を表わし得る
)。
(5)基−303R10(但し、R10はN原子、C1〜6アルキル基又は03
〜6シクロアルキル基を表わす);
(6)基POJ10R” (但し、2つの基R”はそれぞれ同一であってもよい
し又は異なっていてもよく前記の意義を有する);(7)テトラゾール−5−イ
ル基;
(8)基−CONH−3OJ” (但し、R”は下記の(a)〜(c)に記載の
基:すなわち、
(a)C3〜7シクロアルキル基;
(b)C1〜6アルキル基であって、下記に定義するアリール基、01〜4アル
キル基、−CF3基又はハロゲン原子からなる群から選択される複数の置換基で
置換されていてもよいCI〜6アルキル基;及び
(C)ペルフルオロ−01〜6アルキル基を表わし;ここで上記アリール基はフ
ェニル基であるか又は1〜5個の置換基を有するフェニル基であり、該置換基は
ハロゲン原子、−N02基、−CF3基、01〜4アルキル基、01〜4アルコ
キシ基、−Nl(2基、−NHCOCHs基、−CONH2基、基−QC)I
2COOH,基−Nu(C,〜4アルキル)、基−N(C,〜4アルキル)2及
び基−NHCOOC、〜4アルキル、−OH基、−cooH基、−CN基及び基
−COOCr〜4アルキルからなる群から選択されるものである〕 ;及び
(9)基−トElet (但し、MはS原子、基SO又は基S02を表わし、且
つHetは5員又は6員複素環式芳香環であって該芳香環の炭素原子を介して基
Mに連結される複素環式芳香環を表わし、該複素環式芳香環は0原子、N原子及
びS原子からなる群から選択される異種原子を1個、2個、3個又は4個含有す
るものであり、また該複素環式芳香環は一011基、−3)]基、−CN基、−
CF、基、−Nil 2基及びハロゲン原子からなる群から選択される置換基の
1個、2個、3個又は4個により環の炭素原子上で置換されていてもよい)を表
わす)で示される化合物及び鎖式(I)で示される化合物の塩が提供される。
前記の式(I)の化合物は非対称炭素原子を少なくとも1個有する。該非対称炭
素原子は、式Iにおいて置換基−COOHを有する炭素原子である。さらに、R
1、R2、R3、R4、Q’及びQ2の意義に応じて、式(I)の化合物はさら
に追加の非対称炭素原子を有していてもよい。本発明が式(I)の化合物のかか
る形の全て、例えば本明細書に記載の本発明の組成物の有用な生理学的性質をも
つラセミ体並びにその個々の光学異性体を包含することが理解されるであろう。
かかる異性体をどのようにして分離し得るか及びそれらの生理学的性質をどのよ
うにして決定し得るかは当業者にはありふれた一般的知識である。本発明の化合
物は、式(I)中の置換基−COOHを有する炭素原子においてL配置をもつも
のであるのが好ましい。
本発明は前記の式(I)で示される化合物の塩を包含する。しかしながら、医薬
用途については、前記に挙げた塩は製薬学的に許容し得るものであるが、別の塩
が例えば式CI)の化合物及びそれらの製薬学的に許容し得る塩の製造に用途を
見出だし得ることが認められるであろう。本発明の化合物の多形体(polyo
orfic form)を調製し得るし、しかもこれらの多形体もまた本発明に
包含される。
本明細書に挙げた置換基がアルキル基を表わすか又は含んでいる場合には、かか
る基は直鎖であってもよいし又は分岐鎖であってもよい。本明細書中に挙げた置
換基がC1〜6アルキル基を表わすか又は含んでいる場合には、かかる基は炭素
原子を1〜4個有するのが都合かよく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基又はイソプロピル基、好ましくはメチル基及びエチル基、特にメチル基であ
るのか都合かよい。本明細書に挙げた置換基が01〜4アルキル基を表わすか又
は含んでいる場合には、かかる基は例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基
又はイソプロピル基、好ましくはメチル基及びエチル基、特にメチル基であり得
る。
R1及びR2として好ましい置換基(va 1ue)はI原子、Br原子、CI
原子、基−O3O2Me及び基−0802フェニル〔但し、フェニル基は2位及
び/又は4位において(本明細書で定義しだ)置換基の1個又は2個(特に1個
)で置換されている〕である。R1及びR2について特に好ましい置換基はI原
子、Br原子、C1原子及び基−03O21!eである。
R”及びR”″として好ましい置換基は−CH,基又は水素原子であるが、特に
水素原子である。
R3及びR4として好ましい置換基は水素原子、メチル基及びCF3基であるが
、特に水素原子である。
R”、R5bSR5C及びR5″として好ましい置換基は水素原子、弗素原子、
塩素原子、メチル基、−CONH2基及びCN基である。Roll、Rsb、
R5c及びR”のうちの少なくとも1つが水素原子以外のものであるようにフェ
ニル環上に置換基が存在する場合には RSm。
R5b% R5c及びR”のうちの1つ又は2つのみが水素原子以外の置換基で
あることが好ましい。かかる状況においては、R5b及びR”が水素原子であり
且つR5″及び/又はR5Cは水素原子以外のものであることがさらに好ましい
。しかしながら、R5aSR5b、 R5C及びR5dは水素原子であるのが特
に好ましい。
Xとして好ましい置換基は0原子又はN原子、特にO原子である。
本発明の別の態様においては、Xとして特に好ましい置換基はN原子である。
■として好ましい置換基は−CH2−C)12−である。本発明の別の態様にお
いては、■として好ましい置換基は、Wがテトラゾール−5−イル基である場合
には−CH2−3−である。
Wが前記の定義(3)に記載の基を表わす場合には、アリール基は置換フェニル
基であるのが好ましく、ヘテロアリール基は異種原子を1個又は2個含有してい
る5員環又は6員環であるのが都合がよく、かかる異種原子はピリジル基又はピ
リミジル基のように窒素原子であるのが好ましい。アリール部分それ自体、ヘテ
ロアリール部分、又はアラルキル基のアリール部分上の好ましい置換基は−CO
OH基、−CH2−C00t1基又はテトラゾール−5−イル基である。
Wが前記の定義(8) (b)に記載の基であってWがアリール基で置換されて
いてもよい01〜6アルキル基を表わす場合には、この置換されていてもよいア
リール基は−CONH2基、−0CH2−COOf1基及び/又は−Cool基
で置換されたフェニル基であるのが好ましいが、特に非置換フェニル基であるの
が好ましい。
Wが前記の定義(9)に記載の基を表わす場合には、Hetは窒素原子を1個、
2個、3個又は4個含んでいる5員又は6員複素環式芳香環を表わすのが都合が
よい。窒素原子は前記の環中に存在する唯一の異種原子であるのが好ましい。従
って、具体的な基としてはピリジル基、ピロリル基、1,2.3−トリアジニル
基及び1.2.4−トリアジニル基が挙げられる。
Wとしての具体的な置換基が前記の定義(1)、(2)、(3)、(5)、(6
)、(7)及び(9)に記載の基である場合には、好ましい置換基は前記に詳述
した定義(1)、(2)、(3)、(7)及び(9)に記載の基である。
Wとしての具体的な置換基は、−COO■基、−CONL基、基−CONHR8
(基中のR8は前記に定義したものであり、特にR8はフェニル基である)、テ
トラゾール−5−イル基、基−CONH−3OJ” C基中のR”は前記に詳述
した定義(b)又は(c)に記載の基を表わす〕及び基−M−Bet(基中のM
は異種原子を3個又は4個有する5員複素環式芳香環であり、該複素環が異種原
子を3個有する場合には炭素原子上でハロゲン原子又はシアノ基で置換されてい
てもよい)である。
Wが基−CONH−3o2Rl +を表わし、基中のR目がペルフルオロ−CI
〜6アルキル基を表わす場合には、該ペルフルオロアルキル基は炭素原子を1〜
4個、特に炭素原子を1個又は2個有するものであるのが好ましい。
Wとしてのさらに具体的な置換基は−COOH基、テトラゾール−5−イル基又
は基−CONII(アリール)〔基中のアリール基は前記の定義(3)に記載の
意義を有する〕である。このような状況においては、アリール基は置換フェニル
基であるのが好ましく、好ましい置換基は−COOH基、−CH2−Cool基
又はテトラゾール−5−イル基である。
ADEPTにおける実用性により、本発明の好ましい特定の化合物としては、(
S)−2−(4−[ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニルア
ミノ)−4−(LH−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)酪酸及びその
塩;N−(4−[ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−フルオロフェニルカ
ルバモイル)−L−グルタミン酸及びその塩、N−(4−[ビス(2−クロロエ
チル)アミノコフェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸及びその塩が挙げら
れるが、本発明の特に好ましい化合物はN−(4−[ビス(2−クロロエチル)
アミノコフェノキシカルボニル)−L−グルタミン酸及びその塩である。
別の好ましい化合物であって試験において良好な活性を示した化合物は、N−(
4−[ビス(2−ヨードエチル)アミノコフェノキシカルボニル)−L−グルタ
ミン酸及びその塩である。
興味ある本発明の化合物の具体的な小群(sub−group)は、R1−R4
、R5a−R5’SX、YSWSQ’又はQ2として前記の特定的又は一般的な
定義のいずれか一つを単独でとるか、あるいはR1−R4、R5″〜R”SX、
Y、W、Q’又はQ2の別の特定的又は一般的な定義と組み合わせてとることに
よって得られ得る。
また、効果的なADEPT用の本発明の供試化合物のCPG切断によって生成さ
れる薬物は、生理学的条件下ではCPG2触媒反応の公知の薬物生成物よりも不
安定である。腫瘍部位で生成された活性薬物の一部が全身循環(general
circulation)の中に漏れ出る(1 eak)場合には、この低減
された安定性は、薬物がADEPT用のCPG触媒反応の公知生成物と同様の安
定性をもつ場合よりも健全細胞に対して低い毒性を生じる。従って、本発明者ら
が行った試験は、薬物(活性薬物であり、プロドラッグではない)の静脈内投与
後であっても、すなわち15分後であっても薬物は血漿中で検出されなかったこ
とを証明する。
本発明の化合物は種々の無機及び有機性の酸及び塩基と塩を形成し、かかる塩類
は本発明の範囲内にある。かかる塩類としては、アンモニウム塩、アルカリ金属
塩例えばナトリウム塩及びカリウム塩、アルカリ土類金属塩例えばカルシウム塩
及びマグネシウム塩、有機塩基との塩例えばジシクロヘキシルアミン塩、N−メ
チル−D−グルカミン、アミノ酸例えばアルギニン、リジンとの塩などが挙げら
れる。
また、有機酸及び無機酸、例えばHCl、 HBr、 H□So4、H,PO4
、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸及びカンファースルホン酸との塩類も
調製し得る。前記の酸はpKa値が2に相当するかそれよりも小さいpKa値、
特にpKa値が1に相当するかそれよりも小さいpKa値をもつ強酸である。生
理学的に許容し得る塩類が好ましいが、別の塩類が例えば生成物の単離及び精製
において有用であり得る。
前記塩類は慣用の方法で、例えば遊離酸又は遊離塩基の形態の生成物と、1当量
又はそれ以上の適当な塩基又は酸とを、前記塩類が溶解しない溶媒又は媒体中で
、あるいは後に減圧下で除去される溶媒、例えば水中で反応させることにより形
成し得るし、あるいは凍結乾燥することにより形成し得るし又は適当なイオン交
換樹脂上で別のカチオン用の存在するカチオン類を交換することにより形成し得
る。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(I)で示される化合物及びその塩の製造
方法であって、次の式:〔式中、R1、R2、Rl a、 R2龜、R3、R4
、R”、、R5b、 R5C。
R5d、X、Y、Ql及びQ2は前記の意義を有し、Zlは前記の意義Zを表わ
すが、Wがカルボキシル基である場合にはWが保護された形(Pr2と表示され
る)で存在することを条件とし、Pr’もまた保護された形(Pr2と同一であ
ってもよいし又は異なっていてもよい)のカルボキシル基を表わす〕で示される
化合物を脱保護し且つ所望ならばこのようにして得られた式(I)で示される化
合物をその塩に転化させることからなる、前記の式(I)で示される化合物及び
その塩の製造方法が提供される。
従って、Pr’及びPr2は、例えばベンジルオキシカルボニル基、t−ブチル
オキシカルボニル基、2−(トリメチルシリル)エチルエステル、ジメチル−t
ert−ブチルシリルエステル、ジフェニルメチルエステル、テトラヒドロピラ
ンエステル、テトラヒドロフランエステル、メトキシエトキシメチルエステル又
はベンジルオキシメチルエステルであってもよいし、あるいは水添分解又は酸触
媒反応による脱保護用の一般的に知られているカルボキシ保護基、例えばエステ
ル形成性の保護基であってもよい[Greene T、W、及びtuts P、
G、 Mの著作、Protective Groups in Organi
c 5ynthesis、 2nd Edition。
Wiley−Interscience発行、 1990年〕。
Pr’及び/又はPr2がベンジルオキシカルボニル基を表わす場合には、脱保
護は水素添加によって行うのか好ましい。かかる水素添加は慣用の方法、例えば
白金又はラネーニッケルの存在下における方法により行い得るが、炭素の存在下
で白金を使用することにより行うのが好ましい。水素添加は、不活性溶媒好まし
くは非プロトン性溶媒、特に酢酸エチル、テトラヒドロフランの存在下で、ある
いは極性非プロトン性溶媒例えばジメチルホルムアミドの存在下で、好ましくは
0〜100℃の温度、さらに好ましくは15〜50℃の温度、特に周囲温度で、
好ましくは1〜24時間行うのが都合がよい。
Pr’及び/又はPr2がt−ブチルオキシカルボニル基を表わす場合には、脱
保護反応は、酸、都合よ(は強酸例えばトリフルオロ酢酸、HCI、HBr、
HI又はギ酸の存在下で都合よ(行い得る。溶媒を使用することが望まれる場合
には、不活性な非プロトン性溶媒例えばジクロロメタン又はジエチルエーテルが
好ましい。反応は0〜100℃の温度、さらに都合よくは0〜30℃の温度、特
には周囲温度で行うのが都合がよい。
(前記に定義した)式(Ia)の化合物及びその塩は新規であり、従って本発明
の別の要旨を構成する。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(Ia)で示される化合物(但し、Xが0
原子であり且っYがO原子である)及びその塩の製造方法であって、次の式。
(式中、R1、R2、R”、R”、R3、R4、Roll、R5b、 R5c及
ヒR5dは前記の意義を有し、Xは0原子であり、Yは0原子であり且つLは脱
離性の原子又は基である)で示される化合物を次の式=(式中、Pr’及びZl
は前記の意義を有する)で示される化合物と反応させて、それによって前記の式
(Ia)の化合物を生成させ、且つ所望ならば得られた式(Ia)の化合物をそ
の塩に転化させることからなる、前記の式(Ia)で示される化合物(但し、X
が0原子であり且っYがO原子である)及びその塩の製造方法が提供される。前
記のしはCI原子、Br原子、■原子、4−ニトロフェノキシ基又はペンタフル
オロフェノキシ基である。上記反応は溶媒の存在下で一10℃〜100℃、好ま
しくは20〜50℃の温度で行うのが都合がよい。
好ましい反応条件は、有機溶媒(特に、クロロホルム、酢酸エチル、トルエン、
ジメチルホルムアミド及びジクロロメタン)の存在下で、好ましくは5〜50℃
で、好ましくは1〜24時間反応を行うことを包含する。前記の式(n)で示さ
れる化合物は本発明の別の要旨を構成し、該化合物は例えばアニリノマスタード
基を含有する対応するフェノールを、クロルギ酸アリールエステル例えばクロル
ギ酸ニトロフェニルエステル(特に、クロルギ酸4−ニトロフェニルエステル)
か又はホスゲンのいずれかと反応させて式(n)で示される化合物を生成させる
ことによって製造し得る。
好ましい反応条件は、有機溶媒(特に、酢酸エチル又はクロロホルム)の存在下
で、好ましくは15〜50℃で(特に周囲温度で)、好ましくは1〜10時間反
応を行うことを包含する。
前記の式(I[[)の化合物であって式中のWが前記の定義(3)に記載の基を
表わす場合の化合物は、式(III)の化合物であって式中のWが前記の定義(
2)に記載の基を表わす化合物から標準条件を使用して製造し得る。好ましい標
準条件は、窒素親核試薬(特に、アンモニア、第1級アミン又は第2級アミン)
を用いる反応であって好ましくは25〜50℃で、好ましくは約24時間の反応
を包含する。
前記の式(II[)の化合物であって式中のWがテトラゾール−5−イル基を表
わす場合の化合物は、対応するニトリルから、公知の方法例えばFinnega
n W Gらの論文、JACS、 so、 39C19(1978)に記載の方
法によりアミンを生成させ、次いで得られたアミン(Pr’)を脱保護し、それ
によって式(m)の化合物であって式中のWがテトラゾール−5−イル基である
化合物を製造し得る。
前記の式(m)の化合物であって式中のWが前記の定義(9)に記載の基を表わ
す場合の化合物は、本明細書に記載の式(XV)の化合物を標準的条件(特に、
シボロン使用するか、又は混成無水物反応、次いで水素化硼素ナトリウム還元を
使用する)を使用して対応する第1級アルコールに還元することによって製造し
得る。対応する第1級アルコールは、標準方法により例えばメタンスルホニルク
ロリドとトリメチルアミンとを使用することによりジクロロメタンの存在下に0
℃で脱離性基例えばBr、 I又はメシレートに転化される。
該脱離性基は次の式。
HS−11et (χVI)
〔式中、)letは前記のWの定義(9)に記載の意義を有する〕で示される基
で交換され、それによって酸化条件下で処理された後に次の式:〔式中、Zll
lはWが−3−Hct、 −(S=O)−Het又は−3O2−Hetを表わす
ことを条件として前記のZを表わし、Pr’及びPr3は前記の保護されたカル
ボキシル基又は−NH,基それぞれである〕で示される化合物を生成する。適当
な酸化条件としては酸化剤(特に、3−クロロ過安息香酸)を用いる処理が挙げ
られる。前記の標準条件下における式(X■)の化合物の−N82基の脱保護は
、前記の式(m)の化合物であって式中のWが前記の定義(9)に記載の基を表
わす場合の化合物を生成させるのに効果的である。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(Ia)で示される化合物(但し、XかN
原子てあり且っYかO原子である)及びその塩の製造方法であって、次の式。
(式中、R1、R2、R”、R”、R3、R4、R5&、R5b、 RSC及r
jR”は前記の意義を有する)で示される化合物又はその塩を、前記の式(m)
の化合物と反応させそれによって式(Ia)の化合物を生成させ、且つ所望なら
ば得られた式(Ia)の化合物をその塩に転化させることからなる、前記の式(
Ia)で示される化合物(但し、XがN原子であり且つYがO原子である)及び
その塩の製造方法が提供される。上記の反応は例えば有機溶媒(好ましくは極性
非プロトン性溶媒、特にジクロロメタン又は酢酸エチル)の存在下に好ましくは
室温で、好ましくは1〜5時間行い得る。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(IV)で示される化合物及びその塩の製
造方法であって、次の式。
(式中、R1、R2、R1m5R2a、R3、R4、R”、R5b、 R5C及
ヒR56は前記の意義を有する)で示される化合物を、式Ll−(C=O)−L
l(式中、Ll及びLlは脱離性基を表わす)で示される化合物と反応させてそ
れによって式(IV)で示される化合物を生成させることからなる、前記の式(
IV)で示される化合物及びその塩の製造方法が提供される。Ll及びLlとし
ての置換基としては、CI原子、基CCI、、イミダゾリルン基及びアリールオ
キシ基(特にフェノキシ基)が挙げられる。好ましい反応条件としては有機溶媒
(好ましくは極性非プロトン性溶媒、特に酢酸エチル)の存在下に5〜25℃で
約15分間反応を行うことが挙げられる。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(Ia)で示される化合物(但し、Xが基
−CO2−であり且っYがO原子である)及びその塩の製造方法であって、前記
の式(n)の化合物又はその塩〔但し、Xが基−cn 2−であり、YがO原子
であり且つLが都合よくはペンタフルオロフェノキシ基、C1原子、基−o−(
co)−c 、〜6アルキル、好ましくは分岐アルキル、特に01〜4アルキル
、及び対応するフェニル酢酸の生成物であってカルボジイミド(特に、ジシクロ
へキシルカルボジイミド)と反応させたアニリノマスタード基を含有するフェニ
ル酢酸の生成物であることを条件とする〕と、前記の式(m)の化合物とを、標
準的反応条件(例えば、極性非プロトン性溶媒例えばジメチルホルムアミド、酢
酸エチル又はテトラヒドロフランの存在下に20〜50℃で1〜24時間反応を
行う)を使用して反応させ、それによって式(Ia)の化合物を生成させ且つ所
望ならば得られた式(Ia)の化合物をその塩に転化させることからなる、式(
Ia)で示される化合物(但し、Xが基−CH2−であり且つYがO原子である
)化合物及びその塩の製造方法が提供される。式(II)の化合物は、アニリノ
マスタード基を含有する対応するフェニル酢酸から標準的方法を使用して製造し
得る。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(Ia)で示される化合物〔但し、Wは前
記の定義(8)に記載の基(すなわち基−CONH−SOJ’つを表わす〕又は
その塩の製造方法であって、前記の式(m)の化合物〔但し、Wは前記の定義(
8)に記載の基を表わすことを条件とする〕と、前記の式(n)の化合物とをそ
れ自体公知の反応条件を使用して反応させ、それによって前記の式(Ia)で示
される化合物〔但し、Wは前記の定義(8)に記載の基を表わす〕を生成させ、
且つ所望ならば得られた式(Ia)で示される化合物をその塩に転化させること
からなる、前記の式(Ia)で示される化合物〔但し、Wは前記の定義(8)に
記載の基を表わす〕及びその塩の製造方法が提供される。好ましい反応条件とし
ては、有機溶媒(好ましくは極性非プロトン性溶媒、特に酢酸エチル又はジクロ
ロメタン)の存在下に5〜50℃(特に周囲温度)で1〜5時間の反応を行うこ
とが挙げられる。
前記の式(m)で示される化合物は本発明の別の要旨を構成し、かかる化合物は
次の式。
Pr ’ −CH−Z ’ (XI)
〔式中、Pr’は前記の保護された形のカルボキシル基を表わし、Pr3は保護
された形の−NH2基、特にベンジルオキシカルボニル誘導体又はフタルイミド
誘導体を表わし且つZlはWが前記の定義(8)に記載の基を表わすことを条件
として前記の2を表わす〕で示される化合物のアミノ基を、それ自体公知の反応
条件下で脱保護し、それによって前記の式(III)の化合物〔但し、Wは前記
の定義(8)に記載の基を表わす〕を生成させ、且つ所望ならば得られた式(m
)の化合物をその塩に転化させることによって製造し得る。好ましい反応条件と
しては、炭素上のパラジウムの存在下で、有機溶媒(好ましくは極性非プロトン
性溶媒、特に酢酸エチル又はテトラヒドロフラン)中で好ましくは周囲温度で、
好ましくは1〜24時間の水素添加が挙げられる。別の好ましい反応条件として
は、酢酸中でHBrの存在下に好ましくは周囲温度で、好ましくは1〜24時間
脱保護を行うことが挙げられる。
前記の式(XI)で示される化合物は、次の式:(式中、Pr’及びPr3は前
記の意義を有し、ZllはWが−Coolを表わすことを条件として前記のZを
表わす)で示される化合物と、式R1l5O2N[12C式中、R”は前記のW
の定義(8)に記載の意義を有する〕で示される化合物とを、標準的反応条件下
で反応させることによって製造し得る。標準的反応条件としては、カルボジイミ
ド(特に、ジシクロへキシルカルボジイミド)及び塩基〔特に、4−(N、N−
ジメチルアミノ)ピペリジン〕の存在下に不活性溶媒(特に、ジクロロメタン)
中で反応を行うことが挙げられる。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(I)で示される化合物〔但し、Wは前記
の基(4)(すなわち基−3O2N)IR’) 、基(5)(すなわち基−3O
3R”)及び基(6)(すなわち基PO1l?’°R10)を表わす〕の製造方
法であって、次の式:
%式%()
〔式中、Zlllは前記の基Zを表わすが、Wが前記の基(4)(すなわち、基
−8O□NHR9) 、基(5)(すなわち、基−3O,R”)及び基(6)(
すなわち、基PO3R”R10)を表わすことを条件とする〕で示される化合物
を、前記の式(II)で示される化合物と標準条件下で反応させるか、あるいは
前記の式(V)で示される化合物と標準条件下で反応させて、それによって式(
I)で示される化合物であって式中のWが前記の定義(4)、(5)及び(6)
に記載の基を表わす化合物を生成させ、且つ所望ならば得られた式(I)で示さ
れる化合物をその塩に転化させることからなる、前記の式(I)で示される化合
物〔但し、Wは前記の基(4)(すなわち基−802NHR9)、基(5)(す
なわち基−3o3R10)及び基(6)(すなわち基PO,R” R” )を表
わす〕の製造方法が提供される。標準的条件としては、有機溶媒(例えば、非プ
ロトン性極性溶媒、特にジクロロメタン)中で、好ましくは周囲温度での塩基と
の反応を行うことが挙げられる。前記の式(X■)の化合物は公知である(Si
gma Chemical Co、社から入手し得る)し、又は公知化合物から
標準的方法によって製造し得る。
本発明の別の要旨によれば、前記の式(1a)で示される化合物〔但し、式中の
XはN原子又はO原子であり、Yは0原子であり、R1及びR2はC1原子、B
r原子、■原子又は基−O3O2Me (特にCI原子)であり、R1・はN原
子てあり、R2aはN原子であり、R3はN原子であり且つR4はN原子である
〕及びその塩の製造方法であって、次の式−
(式中、R5a、R5bSR5CXR5dSprI及びZIは前記の意義を有し
、Xは0原子又は基NHである)で示される化合物を、燐ハロゲン化剤(特に五
塩化燐)又は塩化チオニルと有機溶媒(好ましくは非極性非プロトン性溶媒、特
にジクロロメタン)の存在下に好ましくは還流温度で1〜2時間(特に90分間
)加熱して反応させるか:あるいはメチルスルホニルクロリドと有機溶媒(好ま
しくは極性非プロトン性溶媒、特にビリンン)の存在下で反応させ、それによっ
て前記の式(Ia)で示される化合物〔但し、式中のXはO原子又は基NHであ
り、Yは0原子であり、R1及びR2はCI原子、Br原子、■原子又は基−0
3O□Meであり、R1″はN原子であり、R”はN原子であり、R3はN原子
であり且つR4はN原子である〕を生成させ、且つ所望ならば得られた式(Ia
)の化合物をその塩に転化させることからなる、前記の式(Ia)で示される化
合物〔但し、式中のXはN原子又はO原子てあり、YはO原子であり、R1及び
R2はCI原子、Br原子、■原子又は基−O3O2Me (特にCI原子)で
あり、R1″はN原子であり、R2″はN原子てあり、R3はN原子てあり且つ
R4はN原子である〕及びその塩の製造方法か提供される。メチルスルホニルク
ロリドを使用する場合には、式(XIX)の化合物中の水酸基は反応に使用する
温度に応してC1原子及び/又は基−08O□Meに転化させ得る。ジクロロ化
合物(すなわち、R’=R2=CI)は反応を70°Cて15分間行うことによ
り都合よく取得し得るし、しかもRゝ=C1且つR2−2−−03O2である対
応する化合物は反応を50°Cで10分間行うことにより都合よく取得し得る。
R1及びR2がBr原子である場合及びR1及びR2が1原子である場合には、
メタンスルホニル無水物は、これが反応において競争ハロゲンの問題を除くとい
う理由から、メタンスルホニルクロリドに取って代わるのが好ましい。式(XI
X)の化合物(0,002M)をCHC13(30ml)に溶解した。トリエチ
ルアミン(1,12m1)とメタンスルホニル無水物(0,008M)を周囲温
度で添加し、混合物を2時間撹拌し、次いで水洗する。このようにして得られた
生成物をMgSO4上で乾燥し、濾過し、蒸発させて油状物を得た。得られた油
状物を乾燥DMFに溶解し、沃化リチウム(又は臭化リチウム; 0.005M
)を添加し、80℃で2時間撹拌し、冷却し、水に庄加し次いでエーテルで抽出
した。このようにして得られた生成物をMgSO4上で乾燥し、濾過し、蒸発乾
固し次いてフランシュクロマトグラフィーにより精製した。
前記の式(XIX)の化合物は、次の式。
〔式中、R5″、R5b、 R5C,R”、 Pr’及びZlは前記の意義を有
し、R゛は基−N=C=0又は基−0−Co−L(但し、Lは前記の脱離性基を
表わす)〕で示される化合物を前記の式(II[)の化合物と反応させて、次の
式。
(式中、R5″、R5bSR5CXR5d、 Pr’及びZlは前記の意義を有
し、XはO原子又は基Nl(である)で示される化合物を得ることによって製造
し得る。このようにして得られた化合物を(好ましくは炭素上のパラジウムの存
在下で)水素添加して式(XXI)に対応するが基−No2の代わりに−NH2
を有する化合物を得る。このようにして得られた化合物をエチレンオキシドと、
水性酸条件(好ましくは、酢酸/水1:1)下で、好ましくは周囲温度で1〜2
日間反応させ、それによって式(XIX)の化合物を生成させる。
前記の式(I)で示される化合物であって式中のWがテトラゾール−5−イル基
を表わす化合物の製造方法は、次の式:%式%()
(式中、z I I 1は前記の基Zを表わすが、Wはテトラゾール−5−イル
基を表わすことを条件とする)で示される化合物と、前記の式(n)で示される
化合物とを標準的条件下で反応させ、それによって前記の式(I)で示される化
合物であって式中のWがテトラゾール−5−イル基を表わす化合物を生成させ、
且つ所望ならば得られた式(I)の化合物をその塩に転化させることからなる。
標準的条件としては、極性非プロトン性溶媒(特に、DMF)中で塩基(好まし
くは、ジメチルアミノピリジン、特にトリエチルアミン)の存在下における20
〜50℃(特に25℃)で少なくとも2時間(好ましくは20時間)の反応が挙
げられる。
プロドラッグ及び薬物の生体外細胞毒性効果5kehanらによって報告された
細胞毒性検定法り、 Natl、 CancerInst、 、蔓、 1107
−1112(1990))と同様の細胞毒性検定法で、プロドラッグ、プロドラ
ッグと酵素、及び薬物の生体外細胞毒性効果を測定した。96ウエル(well
)のマイクロタイター(microtitre)プレート中に移植したDMEM
培地(FCS 10%と、グルタミン1%と、ゲンタマイシン0.2%とを含有
する)中に、LoVo細胞(ECACCNo、87060101)を細胞2.5
00個/ウェルの濃度で希釈し、5%co2中で37℃で1夜培養した。種々の
濃度の、プロドラッグ、対照としての対応する薬物、又はプロドラッグと酵素(
I U CPG2活性/ウェル−1単位の酵素は37℃でメトトレキセート1μ
モル/分/mlを加水分解するのに必要とされる量である)を前記細胞に加え、
培養時間1時間又は24時間のいずれかの後に、細胞を洗浄し、新鮮な培地を加
え、次いで該細胞を5%CO□中で37℃で培養した。化合物の添加後3日目に
、前記ウェルにTCAを加え(最終濃度16%)、次いでSR8色素(Skeh
anらの論文)を添加することにより、プレートに付着する細胞タンパク質の量
を検定した。540 nmで光学密度を測定し、化合物を入れていない対照ウェ
ル中の0DS40のパーセントとして測定した。効果は細胞の生育を50%阻止
するのに必要とされる濃度(IC,。)として表わした。プロドラッグ単独は一
般的に試験においてCPG2の存在下のプロトラッグに比べて低い活性を有する
であろう(すなわち、CPG2酵素はプロドラッグを薬物に活性化するのに必要
である)。化学的に合成した薬物(CPG2活性化を必要としない)の直接添加
は検定において対照として働く。
前記の方法を使用して、本発明の代表的な供試化合物を評価し、且つ1時間後の
CPG2の不存在下の活性と比べてCPG2の存在下における活性が少な(とも
10倍大きい活性比を示すことが認められ、それによって本発明の化合物の実用
性を効果的であると証明し且つ確認した。 本発明の別の要旨によれば、プロド
ラッグ成分として前記の式(I)で示される化合物の少なくとも1種又は該化合
物の生理学的に許容し得る塩を、製薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に
含有してなる医薬組成物が提供される。該組成物は、すでに腫瘍に配置されてい
る(locallized) CPG (好ましくはCPG2)−腫瘍選択性抗
体の複合体と共に使用すべき有効量のプロドラッグを含有してなるのが都合かよ
い。
本発明の別の要旨によれば、プロドラッグ成分として前記の式(I)で示される
化合物の少なくとも1種又は該化合物の生理学的に許容し得る塩を、製薬学的に
許容し得る担体又は希釈剤と一緒に含有してなる注射用の無菌医薬組成物が提供
される。該組成物は有効量のプロドラッグを含有してなるのが都合がよい。
本発明の別の要旨によれば、各々の成分を他方の成分と一緒に使用する2成分系
であって、
i)所定の抗原を結合し得る抗体又はその断片であって、しかも前記の式(I)
の化合物又はその生理学的に許容し得る塩を細胞毒性薬物に転化し得るCPG
(好ましくはカルボキシペプチダーゼG2)酵素に複合されである該抗体又はそ
の断片である第1の成分と、11)前記CPG(好ましくはカルボキシペプチダ
ーゼG2)酵素の影響下で細胞毒性薬物に転化し得る前記の式(I)の化合物又
はその生理学的に許容し得る塩である第2の成分
とからなる2成分系が提供される。
前記の抗体又はその断片は腫瘍に関連した抗原と結合し得るものであるのが好ま
しい。
腫瘍に関連した抗原と結合し得る具体的な抗体は、マウスのモノクロナール抗体
A3B7である。抗体^5B7はヒト癌胎児性抗原(CEA)に結合し、しかも
結腸癌腫を標的とするのに特に適している。A3B7は16 Manor Co
urtyard、 Hughenden Avenue、 High Wyco
mbe、 Bucks HP135RE、 England、 Llnited
Kingdom所在のDAKOLtd、社から入手し得る。抗体断片は完全(
whole)なIgG抗体から慣用の方法、例えばMariani M、らの論
文、Mo1ecular Immunology、 28.69−77(199
1)に記載のF(ab’)2断片により調製し得る。一般的に、抗体(又は抗体
断片)−酵素の複合体は少なくとも2価であるべきである、すなわち少なくとも
2個の腫瘍関連抗原(これらは同一であってもよいし、異なっていてもよい)に
結合し得るものであるべきである。抗体分子は公知の方法により、例えば欧州特
許第239400号明細書に記載の“CDR移植(grafting)”によっ
て又は米国特許第4816567号明細書に記載の人間の定常部上の完全な可変
部を移植することによって人間化(humanize)L、得る。人間化された
抗体は抗体(又は抗体断片)の免疫原性を下げるのに有効であり得る。抗体^5
B7の人間化された変形(version)は国際特許出願国際公開第1092
101059号明細書に記載されている。
モノクロナール抗体A3B7を産生ずるハイブリドーマはPortonDown
、 5alisbury、 Wiltshire SF30JG、 Unite
d Kingdom所在のEuropean Co11ection of A
nimal Ce1l Cu1tures、 Division ofBiol
ogics、 PHLS Center for Applied Micro
biology and Re5earchに寄託しである。寄託臼は1993
年7月14日であり、寄託番号はNo。
93071411である。抗体A3B7は、寄託したハイブリドーマから当該技
術において知られている標準的な技法例えばFenge C,Fraune E
&Schuegerl Kの著作″Production of Biolo
gicals from AnimalCells in Cu1ture”
(Spire RE、 Griffiths JR& Meignier B編
)、Buttervorth−Heinemann発行、1991年、第262
−265頁及びAndersonBL & Gruenberg l!Lの著作
、“Commercial Production of Monoclona
l Antibodies” (Seaver S編) 、Marcel De
kker発行、1987年、第175−195頁に記載された方法を使用して取
得し得る。細胞は抗体産生の良好な水準を維持するために、限定された期間で時
々再りローニングする必要があり得る。
ADEPTに有用な別の抗体は下記の文献に記載されている。抗体BY431/
26がHaisma H,J、らの論文、Cancer Immunol、 I
mmunother、、34゜343−348(1992)に記載されている。
抗体L6.96.5及びIF5が欧州特許第302.473号明細書に記載され
ている。抗体16.88が国際特許出願第W090107929号明細書に記載
されている。抗体B72.3が欧州特許第392、745号明細書に記載されて
いる。抗体CEM231が欧州特許第382、411号明細書に記載されている
。抗体HMFG−1と抗体HMFG−11(Unipath Ltd、社(英国
ハンプシャー州Basingstoke所在)製〕は乳脂球状膜上でムチン様糖
タンパク質と反応し、しかも乳癌及び卵巣癌を標的とするのに使用し得る。抗体
SM3 (Chemicon Internati。
nal Ltd、社(英国ロンドン所在)製〕はムチンのコアタンパク質と反応
し、しかも乳癌及び卵巣癌を標的とするのに使用し得る。抗体85A12 (U
nipath Ltd、社(英国ハンプシャー州Basingstoke所在)
製〕及び抗体ZCEAI (Pierce Chemical Colllpa
ny社(英国ChesterS所在)製〕は腫瘍抗原CEAと反応する。抗体P
R4DI C3erotec社(英国オックスフォード所在)製〕は結腸腫瘍関
連抗原と反応する。抗体E29[DAKOLtd9社(英国High Wyco
mbe所在)〕は上皮膜抗原と反応する。抗体C242はCANAG Diag
nostics社(スウェーデン国Gothenberg所在)から入手し得る
。
一般的に、ADEPTにおいて有用な抗体は、それらが認識する腫瘍細胞によっ
てほとんど取り込まれない。このことは標的指向化された(targeted)
プロドラッグ活性化性の酵素が細胞表面に存在することを可能にし、従って循環
するプロドラッグから腫瘍部位において活性薬物を生成させる。抗体のインター
ナリゼーション(internalization)は公知の方法、例えばJa
frezouらの論文、Cancer Re5earch。
52、1352(1992)及びPressらの論文、Cancer Re5e
arch、 48.2249(1988)に記載の方法によって検定し得る。
シュードモナス(Pseudomonas) R3−16からのCPG2の大規
模精製はSherwoodらの論文、Eur、 J、 Biochem、、14
8,447−453(1985)に記載されている。CPG酵素に連結されるF
(ab’)2抗体及びIgG抗体の調製は公知の方法によって行い得、しかも例
えば国際特許国際公開第1089/10140号明細書に記載されている。CP
GはPorton Down、 5alisbury。
Wiltshire SF30JG、 United Kingdom所在のC
enter for AppliedMicrobiology and Re
5earchから取得し得る。またCPGは組換え技術によっても取得し得る。
CPG2に関するヌクレオチドコード化配列は、[Chambers S、P、
らの論文、^pp1. Microbiol、 Biotechnol、、29
,572A、0. MarstonによってDNA Cloning Vo、
m、 Practical ApproachSeries、 IRL Pre
ss発行(D M Glover編)、1987年、第59〜88頁に概説され
ている。酵母中でのタンパク質の発現は、c、 GuthrieとGRFink
によって編集されたMethods in Enzymology Volum
e 194゜Academic Press発行、1991年に概説されている
0CPG酵素はSigma Chemical Company社(Fancy
Road、Poole、 Dorset。
U、 K、所在)から入手し得る。CPG酵素は、Goldman PとLev
y C,C,の論ボキシペプチダーゼG3酵素はYasuda Nらの論文、B
iosci、 Biotech。
Biochem、 、 56.1536−1540(1992)に記載されてい
る。カルボキシペプチダーゼG2酵素は、欧州特許第121.352号明細書に
記載されている。
本発明の別の要旨によれば、第1の成分〔該第J、の成分は、所定の抗原を結合
し得る抗体又はその断片であってしかも前記の式(I)の化合物又はその生理学
的に許容し得る塩を細胞毒性薬物に転化し得るCPG酵素に複合されである抗体
又はその断片からなるものである〕を宿主に投与し、次いで第2の成分〔該第2
の成分は、CPG酵素の影響下で細胞毒性化合物に転化し得る前記の式(I)の
化合物又はその生理学的に許容し得る塩からなるものである〕を宿主に投与する
ことからなる、ある部位への細胞毒性薬物の配送方法が提供される。
細胞毒性薬物を配送する(deliver)べき部位は、腫瘍細胞であって一般
的に腫瘍を有する哺乳類宿主例えば人に存在する腫瘍細胞であるのが好ましい。
前記第1の成分が腫瘍を有する宿主に投与されると、前記複合体の抗体又は抗体
断片部分は該複合体を腫瘍の部位に指向させ(direct)、該複合体を腫瘍
細胞に結合させる。
結合されない複合体が治療されるべき宿主から、例えば適当な時間の経過後に宿
主からの排泄によるか又は例えばBr、 J、 Cancer、61゜659−
662(1990)に記載のようにして加速排泄(accelerated c
learance)後に実質的に除去されると、前記第2の成分が宿主に投与さ
れ得る。第2の成分を投与する前に、結合されていない複合体を宿主から実質的
に除去することが極めて望ましい。その理由は、さもなければ細胞毒性薬物が腫
瘍の部位以外の部位で生成され得、従って部位特異的毒性よりもむしろ宿主に対
して一般毒性をもたらすからである。
本発明の化合物は、組成物例えば経口投与用の錠剤、カプセル又はエリキシル、
直腸投与用の座薬、非経口投与又は筋肉内投与用の無菌溶液又は懸濁液などで使
用し得る。
本発明の化合物は、かかる治療を必要とする患者(動物又は人間)に対して最適
な薬効を提供するような投与量で投与できる。投与量は、病気の性質や苦しさく
5everity)、患者の体重、患者に伴う特殊な食事療法(diets)、
同時に行われる薬物治療(medicataion)、当業者によって認められ
る他の因子に応じて患者、患者に合わせて変化させ得るが、投与量範囲は一般的
に1日当たり患者の体重kg当たりにつき約1mg〜150mgであり、−回投
与又は頻回投与で投与できる。
投与量範囲は1日当たり患者の体重kg当たりにつき約10mg〜75mgであ
るのが好ましく、1日当たり患者の体重kg当たりにつき約10mg〜40mg
であるのがさらに好ましい。
もちろん、これらの投与量範囲は分割された1日当たり投与量を可能にすること
が必要な単位基準で調整でき、しかも前記のように病気の性質や苦しさ、患者の
体重、特殊な食事療法(diets)及び他の因子に応じて変化させ得る。
典型的には、これらの投与量は以下に記載の医薬組成物に製剤化できる。
前記の式(I)の化合物又はその混合物あるいはその生理学的に許容し得る塩の
約50〜500mgを、生理学的に許容し得るビヒクル、担体、賦形剤、結合剤
、防腐剤、安定剤、風味剤などと共に、許容された製薬学的実施にふされしいよ
うな単位投与体に調合される。
これらの組成物又は製剤中の活性物質の量は、前記に示された範囲内の適当な投
与量が得られるような量である。
錠剤、カプセルなどに配合できる補助剤の例は下記のもの:すなわち、結合剤例
えばトラガカントゴム、アラビアゴム、コーンスターチ、又はゼラチン:賦形剤
例えば微品質セルロース;崩壊剤例えばコーンスターチ、予備ゼラチン化スター
チ、アルギン酸など;潤滑剤例えばステアリン酸マグネシウム;甘味剤例えばシ
ョ糖、ラクトース又はサッカリン;風味剤例えばペパーミント、冬緑油又はチェ
リー浦(oil of cherry)である。投与単位形がカプセルである場
合には、前記の種類の物質のほかに液状担体例えば脂肪油を含有し得る。別の種
々の物質を被覆剤として存在させ得るし、又は投与単位の物理的形態を別の状態
に変えるために存在させ得る。例えば、錠剤はシェラツク(shellac)、
砂糖あるいは両方で被覆し得る。シロップ又はエリキシルは、活性化合物、甘味
剤としてのショ糖、防腐剤としてのp−ヒドロキシ安息香酸のメチルエステル及
びプロピルエステル、色素あるいは風味剤例えばチェリーアレーンく−又はオレ
ンジフレーバーを含有し得る。
前記のように、式(I)の化合物及びその生理学的に許容し得る塩、並びに前記
に挙げた複合体は慣用の投与方法、例えば以下の方法に限定されないが筋肉内投
与法、腹腔的投与法、経口投与法、リンパ管内投与法又は腫瘍中への直接投与法
を使用して投与し得る。
静脈内投与例えば静脈内注入が好ましい。
注射又は注入用の無菌組成物は、慣用の製薬方法に従って、ビヒクル例えば注射
用の水、天然産の植物油例えば胡麻油、ヤシ油、落花生油、綿実油など、あるい
は合成脂肪性ビヒクル例えばオレイン酸エチルなどに活性化合物を溶解するか又
は懸濁させることによって製剤化し得る。緩衝液、防腐剤、酸化防止剤などを必
要に応じて配合できる。慣用の製薬方法に従って製剤化した好ましい注射又は注
入用無菌組成物は、ビヒクル例えば場合によっては塩、砂糖(特にデキストラン
)、緩衝剤及び/又は共溶剤〔特にポリエチェレングリコール、プロピレングリ
コール又はジメチルイソソルビド(is。
5orbide)]を含有していてもよい水にプロドラッグを溶解することを包
含する。
本発明の一つの態様によれば、前記の式(I)で示される化合物は遊離酸の形態
で提供され、該遊離酸はその場合に患者に投与する直前に非経口投与用の形態に
製剤化され得る。従って、例えば、遊離酸の形態の前記の式(I)の化合物は緩
衝剤と混合され得、それによって投与する直前に生理学的に許容し得る塩に転化
される。
本発明の化合物の好ましい単位投与形態は、アンプル中の注射/注入可能な溶液
中に再構成用の無菌凍結乾燥体の式(I)の化合物又はその生理学的に許容し得
る塩を含有してなる。アンプルは前記化合物を500 mg〜2g(特に、Ig
)を含有する。
以下の実施例は前記の式(1)で示される化合物の製造及び該化合物の医薬組成
物中への配合を例証するものであるが、それ自体は本発明を限定するものではな
い。実施例においては、特に明記しない限りは標準操作は下記の通りであった。
1)蒸発操作は全てロタリーエバポレターにより減圧下で(invaccuo)
行い、仕上げ(work up)操作は残留固形物を濾過することによって除去
した後に行った。
11)各操作は室温、すなわち18〜25℃の範囲内で、且つ不活性ガス例えば
アルゴンの雰囲気下で行った。
1ii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ操作による)はE。
Merk社(西ドイツ国Darmstadt所在)から入手したMerk Ki
eselgelsilica(^rt、 9385)を用いて行った。
iv)収量、収率は単に例示のために示したものであり、必ずしも得られる最大
収量、収率を示したものではない。
■)前記の式(I)で示される最終生成物は十分に微量分析して、その構造はN
MRスペクトル法及び質量スペクトル法によって確認した。
vi)中間体は一般的に十分に特定しなかったが、その純度は薄層クロマトグラ
フィー分析、赤外線(IR)分析又はNMR分析により測定した。
vll)融点は補正しておらず且つ油浴装置を使用して測定した。前記の式(1
)で示される最終生成物の融点は、慣用の有機溶媒例えばエタノール、メタノー
ル、アセトン、エーテル又はヘキサン単独又はこれらの混合物から再結晶した後
に測定した。
N−+4− [N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボ
ニル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステル〔反応工程図1の化合物(2)参
照:l (6g)を酢酸エチル(100ml)に溶解した溶液を、30%ノ々ラ
ジウム担持炭素(0,6g)上で2時間水素添加した。理論量の水素が吸収され
てしまった際に、触媒を濾過し、濾液を蒸発乾固した。得られた残留物を熱エー
テル(25ml)に溶解し、濁るまでヘキサンを加えた。これを冷却して、N−
(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル)−
L−グルタミン酸〔反応工程図1の化合物(3)参照〕を白色結晶質固体(3,
4g)として得た。収率79%、融点87〜89℃。間Rニア、0(d)2H;
6.6(d) 2H; 6.2(d) IH; 4.4(m) IH; 3.
5−3.7(m) 8H;2、 O−2,6(m)4H元素分析値−子測値 C
=47.2. H=4.95. N=6.88実測値 C=47.5. H=5
.1. N=6.7また、標記化合物はエーテルに溶解しない異なる多形体であ
って融点128〜130℃をもつ多形体としても製造した。
出発原料であるN−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェ
ノキシカルボニル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステルは以下に記載のよう
にして製造した。
クロルギ酸4−ニトロフェニルエステル(1,43g)をクロロホルム(15m
l)に溶解した溶液を、4−[N、N−ビス(2−クロロエチニル)アミノコフ
ェノール塩酸塩(Biochem、 Pharmacol、、17,893(1
968)) (1,93g)、トリエチルアミン(2ml)及びクロロホルム(
20ml)の混合物に加えた。
周囲温度で2時間経過した後に、得られた混合物を蒸発乾固し、残留物をMer
k社製のシリカゲル^rt、 9385を用いてクロマトグラフィーにより分離
した。ヘキサン/酢酸エチルで溶出し、次いでベンゼン:石油エーテル(3・1
)から再結晶すると、生成物として0−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチ
ル)アミノコフェニル)−0°−(4−ニトロフェニル)カーボネート〔反応工
程図1の化合物(1)参照〕を融点66〜67℃の黄色固体(1,4g) (収
率50%)として得た。
このようにして得られた生成物5.5gをクロロホルム(40ml)に溶解した
溶液に、トリエチルアミン(3,8m1)を加え、次いでL−グルタミン酸シヘ
ンジルエステルトシレート(13,75g)を加えた。混合物を撹拌し、60℃
で4時間加熱し次いで蒸発乾固した。得られた残留物をシリカゲル(Merk
Art 9385)を用い、3%酢酸エチル/クロロホルムで溶出してクロマト
グラフィー分離して、必要とする出発原料N−(4−[N、N−ビス(2−クロ
ロエチル)アミノコフェノキシカルボニル)−L−グルタミン酸ジベンジルエス
テル〔反応工程図1の化合物(2)参照〕6.2g(収率77%)を融点85〜
87℃の白色固体として得た。
N−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル
)−L−グルタミン酸ジベンジルエステルの代わりにN−(4−[N、 N−ビ
ス(2−クロロエチル)アミノコ−3−メチルフェノキシカルボニル)−L−グ
ルタミン酸ジベンジルエステルを使用して実施例1に記載の方法を反復して、N
−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−メチルフェノキ
シジカルボニル)−L−グルタミン酸を融点160〜162℃の白色固体として
得た。
NMR: 7.3(d) 2H; 6.7(d) 2H; 6.0(d) IH
; 4.2(m) IH; 3.7(m) 8H;2.3−2.0(m) 4■
元素分析値−予測値 C=47.3; H=5.2; N=10.3; C1=
17.5実測値 C=46.8.8=5.2. N=10.3. CI=18.
1出発原料として使用したN−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)ア
ミノコ−3−メチルフェノキシカルボニル)−L−グルタミン酸ジベンジルエス
テルは、4−[N、N−[ビス(2−クロロエチニル)アミノコフェノールの代
わりに4− [N、 N−[ビス(2−クロロエチニル)アミノコ−3−メチル
−フェノールを使用して実施例例1に記載の方法と同様の方法で製造した。
上記の4−[N、N−[ビス(2−クロロエチニル)アミノコ−3−メチルフェ
ノールは次のようにして得た(反応工程図2参照)。
(a)4−アミノ−ロークレゾール(12,3g)を酢酸/水(1: lX50
0 ml)に溶解した溶液に、エチレンオキシド(40g)を吹き込んだ。混合
物を室温で48時間保持し、次いで蒸発乾固した。得られた残留物をシリカゲル
を用いて酢酸エチルで溶出してクロマトグラフィー分離して、4−[N、N−[
ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノコ−3−メチル−フェノールを油状物(6
,2g)として得た。
NMR: 第2表参照。
(b) このようにして得られた生成物(6g)、水酸化カリウム(1,6g)
及びエタノール(40ml)の混合物に臭化ベンジル(4,24g)を加えた。
得られた混合物を撹拌し、還流温度で2時間加熱し、冷却し次いで蒸発させるこ
とにより濃縮した。得られた残留物を水(100ml)に注ぎ、酢酸エチルで2
回抽出し、乾燥し次いで蒸発させて2,2°−(4−ベンジルオキシ−2−トル
イジノ)ジェタノールを融点70〜72℃の固体(7,2g)として得た。
川: 第3表参照。
(C) このようにして得られた生成物(7g)にクロロホルム(50ml)中
で10〜20℃で五塩化リン(11,4g)を少しずつ加えた。次いで、混合物
を還流温度で90分間加熱し、冷却し次いで水に注加した。有機層を分離し、炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗し次いで蒸発乾固した。得られた残留物
をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー分離した。ヘキサン/酢酸エチル(2
: 1)で溶出した後に、4−ベンジルオキシ−3−メチル−N、N−ビス(2
−クロロエチル)アニリン(2,2g)を油状物として得た。
NMR: 第4表参照。
上記の反応の代わりに使用される別の反応は次の通りである。前記の工程(b)
で得た生成物(2,6g)をピリジン(8ml)に溶解した溶液に0〜5℃でメ
タンスルホニルクロリド(2,5+nl)を加えた。次いで、混合物を70℃で
15分間加熱し、冷却し次いで希クエン酸溶液(100ml)に注加した。得ら
れた混合物を酢酸エチルで2回抽出し、乾燥し次いて蒸発させて4−ベンジルオ
キシ−3−メチル−N、N−ビス(2−クロロエチル)アニリン2.6g(収率
84%)を油状物として得た。
NMR: 第4表参照。
(d) このようにして得られた生成物(2g)にエタノール(25ml)中で
エーテル性HCI(飽和)を完全な溶液が認められるまで加えた。30%パラジ
ウム担持炭素触媒300 mgを加え、水素雰囲気下で水素の適量が吸収される
まで混合物を撹拌した。触媒を濾過することにより除去し、次いで濾液を蒸発さ
せて4−[N、N−[ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−メチルフェノー
ル塩酸塩を融点164〜167℃の固体(950mg)N−(4−[N、N−ビ
ス(2−クロロエチル)アミン]フェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸塩
酸塩
N−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルバモイル
)−L−グルタミン酸ジベンジルエステル(4,4g)を酢酸エチル(20ml
)に溶解した溶液に、エーテル(120ml)に溶解した塩化水素の飽和溶液を
加えた。周囲温度で1時間後に、得られた混合物を蒸発させて固体を得た。この
固体をエーテルと共に磨砕して(triturate) N−(4−EN、 N
−ヒス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルバモイル)−L−グルタミン
酸塩酸塩(3,5g)を融点148〜150℃の灰色固体として得た〔反応工程
図3参照〕。
NMRニア、2(d) 2H; 6.7(d) 2H; 4.2(m) IH;
3.7(m) 88; 2.4−1.8(m) 4H元素分析値:
実測値 C=46.7. H=6.8. N・7.0予測値 C=47.1.8
・6.55.N・7.5出発原料であるN−(4−[N、N−ビス(2−クロロ
エチル)アミノコフェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステ
ルは次のようにして得た。
p−フルオロニトロベンゼン(14,1g)とジェタノールアミン(30ml)
の混合物を撹拌し、130℃で2時間加熱した。上記混合物を約60℃まで冷却
し、48%水酸化ナトリウム溶液10m1を含有する水1リットルに注加した。
15℃まで冷却した後に、沈殿を濾取し、次いで乾燥して2,2°−(4−ニト
ロアニリノ)ジェタノール(20,7g) (収率92%)を得た。融点102
〜104℃。
このようにして得た生成物(20g)と、ジクロロメタン(200ml)と、ピ
リジン(7ml)との混合物に、冷却しながら塩化チオニル(39ml)を加え
た。塩化チオニルの添加後に、混合物を還流温度で1時間加熱した。冷却後に、
混合物をそれと等容量のジクロロメタンで希釈して、注意しながら2回水洗し、
乾燥し次いで蒸発させてN、 N−ヒス(2−クロロエチル)−4−ニトロアニ
リンを融点81〜83℃の固体21gとして得た。
再蒸留したテトラヒドロフラン(20ml)にこのようにして得た生成物(0,
53g)を溶解した溶液に、30%パラジウム担持炭素触媒(100mg)を加
えた。混合物を水素の雰囲気下で2時間撹拌し、次いで触媒を濾過することによ
り除去した。濾液を蒸発乾固し、得られた残留物をエーテル(20m l )に
再溶解し、次いで塩化水素をエーテルに溶解した溶液を若干過剰になるまで加え
た。生成した4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコアニリニウムク
ロリドを固体として得、乾燥した。収量0.5g、融点238〜240℃(分解
)。
トリホスゲン(Aldrich社製) 200mgをクロロホルム(10ml)
に溶解した溶液に0〜5℃で、上記のようにして得た生成物(539mg)、次
いてトリエチルアミン(0,83m1)を加えた。室温で15分経過した後に、
L−グルタミン酸ジtert−ブチルエステル(0,31g)をクロロホルム(
5ml)に溶解した溶液を加えた。得られた混合物を周囲温度で18時間放置し
、水洗し、乾燥し次いで蒸発乾固した。得られた残留物をMerk社製のシリカ
ゲルを用いて、ヘキサン−酢酸エチル(3: 1)で溶出してクロマトグラフィ
ー分離し、所望の出発原料N−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)ア
ミノコフェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸ジtert−ブチルエステル
0.44gを油状物として得た〔反応工程図3参照〕。
NMR:δ7.2d及びδ6.65(dd) 4H芳香族性δ4.1(m) I
H
δ3.66(s) 8H
δ1、?−2,2(m) 41
61.38(s) 9H及びδ1.42(s) 9HON−(4−[N、 N−
ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルバモイル1−L−グルタミン酸
の製造に関して実施例3に記載の方法と別の方法を以下に記載する。
出発原料であるN−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェ
ニルカルバモイル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステルを実施例3の対応す
る工程と同様の方法で製造した。
N−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルバモイ
ル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステル(1,138g)をDMF(15の
l)に溶解した溶液を、10%Pd/C上で16時間水素添加した。濾過し、減
圧下で蒸発させた後に、得られた残留物をクロロホルム(20ml)に溶解した
。18時間後に、結晶質沈殿を濾取し、減圧下で乾燥してN−(4−[N。
N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルシくモイル)−L−グルタ
ミン酸を得た。収量730mg(収率93%)。アセトン/クロロホルムから再
結晶した後に、微細棒状物を形成した。融点116〜118℃。
NMR(CD3COCD3)δ8.0(s) IH; 7.2(d) 2H;
6.6(d) 28 NH; 4.4(m)IH;3.6(m) 8H; 2.
5−1.9(m) 4tl。
実施例5
N−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−フルオロフェ
ニルカルバモイル)−L−グルタミン酸
N−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−フルオロフェニ
ルカルバモイル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステル(0,4g)を酢酸エ
チル(10ml)に溶解した溶液に30%パラジウム担持炭素(50%湿潤物)
(160mg)を加え、混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌した。触媒を濾過し
た後に、濾液を蒸発乾固した。得られた油状残留物を酢酸エチル/ヘキサンと共
に磨砕した後に、N−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3
−フルオロフェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸を白色粉末として得た(
210mg、融点111〜114℃)。
出発原料であるN−(4〜[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−
フルオロフェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステルは次の
ようにして得た。
無水酢酸エチル(200ml)及び炭酸カリウム(5,5g)にN−(4−[N
、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−フルオロアミリニウムオキサレ
ート(oxalateX3.5 g)を懸濁させた懸濁液をアルゴン雰囲気下で
5℃に冷却した。この混合物に、ホスゲンのトルエン溶液(1,9M;5.5m
1)を加えた。添加後に、混合物を室温で10分間撹拌し、濾過し次いで濾液を
硫酸マグネシウム上で乾燥した。得られた乾燥濾液を、グルタミン酸ジベンジル
エステルp−トルエンスルホン酸塩(5g)と、炭酸カリウム(2g)と、酢酸
エチル(100ml)との混合物に一度に加えた。トリエチニルアミン(2ml
)を加え、混合物を周囲温度で20分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾
液を蒸発乾固した。得られた残留物をシリカゲルを用いて、酢酸エチル/ヘキサ
ン(1: 2)で溶出してクロマトグラフィー分離し、所望の前記出発原料を油
状物として得た。これは結晶化した。収量5.5g、融点81〜84℃。
出発原料としてp−フルオロニトロベンゼンの代わりに3.4−ジフルオロニト
ロベンゼンを使用して4−[N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノコ−
3−フルオロニトロベンゼン融点99〜101℃を得た以外は、実施例3に記載
のようにして4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−フルオロ
アミリニウムオキサレートを製造した。
このようにして得た生成物を実施例3に記載のようにして塩化チオニルで処理し
て、4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−フルオロニトロベ
ンゼンを得た。融点66〜68℃。
このようにして得た生成物を、溶媒として酢酸エチルを使用して実施例3に記載
のようにして水素添加した。得られた混合物を濾過し、濾液を蒸発させて小容量
とし、次いでエーテルに再溶解した。
エーテルに溶解したシュウ酸の飽和溶液を過剰になるまで加え、所望の生成物4
−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−フルオロアミリニウムオ
キサレートを採取した。融点146〜148℃。
実施例6
N−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−クロロフェニ
ルカルバモイル1−L−グルタミン酸
30%パラジウム担持炭素70mg(50%湿潤物)を含有する酢酸エチル(3
0ml)にN−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−クロ
ロフェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸ジベンジルエステル(350mg
)を溶解した溶液を、水素雰囲気下で1時間撹拌した。触媒を濾過した後に、濾
液を蒸発乾固し、得られた残留物を酢酸エチル/ヘキサンと共に磨砕して、N−
(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−クロロフェニルカル
バモイル)−L−グルタミン酸を油状物として得た。
NMR: 8.7(s) 11(; 7.6(s) Itl; 7.1−7.4
(m) 2H; 6.5(d) IH; 4.2(m)IH; 3.3−3.6
(m) 88; 1.7−2.4(m) 4H0出発原料であるN−(4−[N
、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−クロロフェニルカルバモイル)
−L−グルタミン酸ジベンジルエステルは、出発原料として4−フルオロニトロ
ベンゼンの代わりに4−フルオロ−3−クロロニトロベンゼンを使用して4−[
N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノコ−3−クロロニトロベンゼンを
橙色油状物として得た以外は実施例3と同様の方法によって得た。NMR: 8
. O−8,2(m) 28 ;7.3(1)IH; 4.7(t) 2)1;
3.5(m) 8H。
このようにして得た上記生成物を、実施例3に記載のようにして塩化チオニルで
処理して、4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−夕ロロニト
ロベンゼンを油状物として得た。NMR(CHCli): 8.3(d)IH;
8.1(q) IH; 7.25(d) iH; 3.8(t) 4H; 3
.6 t) 4Lこのようにして得た生成物を、溶媒として酢酸エチルを使用し
て実施例3に記載のようにして水素添加した。触媒を濾過することにより除去し
、濾液を蒸発させて小容量にし、エーテルに再溶解し次いで飽和エーテル性シュ
ウ酸を過剰になるまで加えた。濾過することによってシュウ酸塩を得た。融点1
18〜121℃。
このようにして得た上記生成物を実施例5に記載のようにして、N−(4−[N
、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−クロロフェニルカルバモイル)
−L−グルタミン酸に転化させた。油状物が得られた。NMRニア、 1−7.
4(m) 138 ; 5.1(S) 2H; 5.0(s) 2H; 4.6
(m) IH; 3.5(s) 8H。
2.0−2.6(m) 4H
実施例7
本発明の化合物を含有する典型的な医薬組成物酸 分 カプセル当たりの量(m
g)
化合物 100
カプセル(サイズNo、 1) 250化合物をNo、 60粉末に粉砕し、次
いで該粉末上にラクトースとステアリン酸マグネシウムとをNo、 60プロツ
テイングクロス(blottingcloth)の中を通した。次いで、−緒に
した成分を約10分間混合物し、N091乾燥ゼラチンカプセルに充填した。
B: 級煎
典型的な錠剤は化合物(100mg)、予備ゼラチン化デンプンUSP(82m
g)、微品質セルロース(82mg)及びステアリン酸マグネシウム(1mg)
を含有する。
C: 匡遍
直腸投与用の典型的な座薬製剤は化合物(50mg)と、ジナトリウムカルシウ
ムニブテート(edetate) (0,25〜0.5mg)と、ポリエチレン
グリコール(775〜1600mg)とを含有する。別の座薬製剤は、例え′ば
ジナトリウムカルシウムニブテートをブチル化ヒドロキシトルエン加した植物油
(675〜1400mg)例えば5uppocire LSWecobee F
S。
Wecobee M、 Witepsolsなどに置き換えることによって調製
した。
D: 注射剤
典型的な注射剤は化合物(500mg)と、ベンジルアルコール(0,05m1
)と、注射剤用の0.15M炭酸水素ナトリウム水溶液(5,0m1)とを含有
する。
実施例8(反応工程図4参照)
N−(4−[N−(2−クロロエチル)−N−(2−メシルオキシエチル)アミ
ノコフェノキシカルボニル)−L−グルタミン酸N−(4−[N−(2−クロロ
エチル)−N−(2−メシルオキシエチル)アミノコフェノキシカルボニル)−
L−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステル(反応工程図4の化合物6、式中)R
’=CI及ヒR”O3O2Me)(110111g)ヲトリフルオロ酢酸(TF
A)(2,2m1)に懸濁させ、周囲温度で40分間撹拌した。TFAを減圧下
で除去し、残った油状物を酢酸エチル(1ml)で希釈し、次いで蒸発させてN
−(4−EN−(2−クロロエチル)−N−(2−メシルオキシエチル)アミノ
コフェノキシカルボニル)−L−グルタミン酸−1、02TFA −0,16E
tOAc(反応工程図4の化合物9、式中のR’=C1及びR2=O3O2Me
) 90mg (収率95%)を得た。
川: −C−CH2−CH2−0SO2/−CH2−CH2−CI2、15(s
) 3H、3,70(m) 6H;その他 4.30(t) IH; 4.49
(t) IH;芳香族6.75(d) 2H; 6.92(d) 2[1;1.
8−2.3(m) 4H; 4.02(m) IH; 7.90(d) IH出
発原料であるN−(4−[N−(2−クロロエチル)−N−(2−メシルオキシ
エチル)アミノコフェノキシカルボニル)−L−グルタミン酸ジ−t−ブチルエ
ステルは以下に記載のようにして製造した。
乾燥クロロホルム(30ml)にL−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステル塩酸
塩(4,26g)とトリエチルアミン(4ml)とを溶解した溶液を、ギ酸4−
ニトロフェニルエステル(2,92g、 Aldrich社から入手し得る)の
冷却溶液と共に5分間撹拌した。周囲温度で5時間後に、溶媒を蒸発させ、残留
物を酢酸エチル(70ml)に溶解し、濾過し次いで蒸発乾固した。得られた残
留物をシリカゲルを用いて、クロロホルムで溶出してクロマトグラフィー分離し
て、4−ニトロフェニルオキシカルボニル−し−グルタミン酸ジ−t−ブチルエ
ステル(反応工程図4の化合物2)を油状物として得た。収量5.02g(収率
82%)。
NMR: 7.33(d) 2H; 8.24(d) 2H; 1.46(s)
9H; 1.50(s) 9H; 2.0−2.4(m) 4H; 4.32
(m) IH; 5.90(d) LH。
このようにして得られた生成物(反応工程図4の化合物2 )(5,01g)を
酢酸エチル(30ml)に溶解した溶液を、10%パラジウム担持炭素上で3日
間水素添加した。触媒を濾過した後に、得られた溶液を冷却し、エチレンオキシ
ド(5ml)を加え、次いて周囲温度で22時間放置した。溶媒を蒸発させ、残
留物を酢酸エチルと水の間で分配した。
有機層を分離し、水洗し、乾燥しく硫酸マグネシウムで)次いで蒸発乾固した。
得られた残留物をシリカゲルを用いて、酢酸エチル/クロロホルム(2: 1)
で溶出してクロマトグラフィー分離して4−[ビス(2−ヒドロキシエチル)ア
ミノコフェニルオキシカルボニル−L−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステル(
反応工程図4の化合物4)3.93g(収率69%)を得た。融点91〜93℃
。
このようにして得た生成物(反応工程図4の化合物4 ) (0,86g)をピ
リジン(3ml)に溶解した溶液を、メタンスルホニルクロリド(0,6m1)
と共に2℃で20分間、次いて50℃で10分間撹拌した。得られた反応混合物
を酢酸エチルと水の間で分配した。有機層を分離し、水洗し、乾燥しく硫酸マグ
ネシウムで)次いで蒸発乾固した。得られた残留物をシリカゲルを用いて、酢酸
エチル/ジクロロメタン(1:9)で溶出してクロマトグラフィー分離して4−
[(2−クロロエチル)(2−メシルオキシエチル)コアミノフェニルオキシカ
ルボニル−L−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステル(反応工程図の化合物6)
0.44g(収率43%)を油状物として得た。
NMR: 3.15(s) 3H; 3.70(m)6H; 4.29(t)
2H; 6.75(d) 2H; 6.92(d)2H; 1.41(s) 9
H; 1.42(s) 98; 1.8−2.3(m) 2H; 3.97(m
) IH; 7.92実施例2に従って以下の第2表〜第8表に記載の出発原料
及び中間体を使用して第1表に記載の下記の化合物を製造した。
すなわち、実施例2に記載の方法と同様の方法で実施例9〜15の化合物を製造
した。すなわち、実施例10の化合物は、工程(a)で使用した4−アミノ−m
−クレゾールを4−アミノ−3−イソプロピルフェノール[Gliman Hら
の論文、J、 Org、 Chem、、19.1067−1078(1954)
)に置き換えることにより製造した。実施例11の化合物は4−アミノ−m−ク
レゾールを4〜アミノ−2−メチルフェノール(Aldrich社から入手し得
る)に置き換えることにより製造し、実施例12の化合物は4−アミノ−ローク
レゾールを4−アミノ−3−フルオロフェノール(Journal of th
eChemical 5ociety(1964)、p473に従って製造した
〕に置き換えることにより製造した。実施例13の化合物は4−アミノ−m−ク
レゾールを4−アミツナフタ−1−オール(Aldrich Chemical
Co、 、 Ltd、社から入手し得る)に置き換えることにより製造し、且
つ実施例14の化合物は4−アミノ−m−クレゾールを4−アミノ−2−クロロ
フェノールDournalof the American Chemical
5ociety、45,2192(1923)に従って製造した〕に置き換え
ることにより製造した。実施例15の化合物は4−アミノ−ロークレゾールを4
−アミノ−3−クロロフェノール(Berichte :p、 2065(19
38) ;及びOrganic 5ynthesis; Co11ected
Vol、 4. p、 148に従って製造した〕に置き換えることにより製造
した。
実施例9〜15で用いた出発原料及び中間体並びにそれらの性質を以下の第2表
〜第8表に記載する。
第2表
He(R5a) +76−9°(AldrichPr’ (R5a) 172−
5°C
8,8(s)IHOH;
4.6(br 5)28 N)12;
159.5°C
Me (R5b) 174−6°(AldrichCl (R5b) 146−
8°C
Dz。R3(R5” 、R5b= 260−2°C(Aldrich社がら入手
しt:塩酸塩とLT)C)I3)
枳パとR511は一緒1:?jir □73゜。(Aldrich社7、ら入手
した塩酸塩とし−C)−CH=CH−CI(雰CH−
を表わ(1)
第6表
Me (R5b) 122−4
を表わ力 180−4
C1(R5a) 119−121
実施例16
N−<4− [N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボ
ニル1−L−グルタミン酸−γ−アニリドα−ベンジル4−[N、N−ビス(2
−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−し一グルタミン酸−γ−アニ
リド(2,0g)を酢酸エチル(50ml)に懸濁した懸濁液を、10%パラジ
ウム担持炭素(0,15g)上で4時間水素添加した。触媒を濾過することによ
り除去し、濾液を35℃で減圧下で蒸発乾固した。生成物すなわち4−[N、N
−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸
−γ−アニリド(反応工程図6の化合物IH,4g’(収率83%)を白色結晶
質固体として得た。融点110℃。
元素分析値−予測値% C=54.8. H=5.22. N=8.71実測値
% C=54.5. H=5.62. N=8.31出発原料である前記のα−
ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニ
ル−L−グルタミン酸−γ−アニリドは下記のようにして製造した。
ジクロロメタン(30ml)中のα−ベンジル−p−1−シル−し〜グルタミン
酸−γ−アニリド(2,8g)とO−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチ
ル)アミノコフェニル)−0’−(4−ニトロフェニル)カーボネート(2,0
g)の混合物に、トリエチルアミン(2ml)を加えた。混合物を室温で16時
間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。得られた残留物をシリカゲル(Me
rk Art 9385)を用いて10%酢酸エチル/クロロホルムで溶出して
クロマトグラフィー分離して、α−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエ
チル)アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸−γ−アニリドを白色
固体として得た。収量1.9g(収率64%)。
出発原料である上記0− (4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノ
コフェニル)−0°−(4−ニトロフェニル)カーボネートは下記のようにして
製造した。
ジクロロメタン(100l!ll)中でギ酸4−ニトロフェニルエステル(7,
25g)と4− [N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノール塩
酸m(10g)との混合物に、トリエチルアミン(10ml)をジクロロメタン
(10ml)に溶解した溶液を2時間にわたって加えた。室温で16時間撹拌し
た後に、溶媒を減圧下で除去し゛、得られた残留物をシリカゲル(Merk A
rt 9385)を用いてクロマトグラフィー分離した。ジクロロメタンで溶出
し、得られた溶出液を蒸発させて生成物を赤色油状物として得た。ヘキサンで磨
砕して黄色固体を得、これをベンゼン/ヘキサンから再結晶して0−(4−[N
、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニル)−0°−(4−二トロフェ
ニル)カーボネートを橙色結晶として得た。収量10.4g(収率71%)、融
点68℃。
出発原料である上記のp−トシル−α−ベンジル−し−グルタミン酸−γ−アニ
リドは下記のようにして製造した。
N−t−BOC−L−グルタミン酸α−ベンジルエステル(10g)とジシクロ
へキシルカルボジイミド(6,1g)とをジクロロメタン(120ml)に溶解
し、室温で10分間撹拌した。アニリン(2,8m1)を加え、混合物を室温で
16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、得られた沈殿をジクロロメタン(
2x15ml)で洗浄した。得られた濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2
X100ml)及び水(100ml)で連続的に洗浄し、次いで蒸発させた。生
成した固体を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して無色板状結晶8.2g(収率
67%)を得た。得られたγ−アニリド(12,0g)とp−トルエンスルホン
酸(5,4g)とをベンゼン(300ml)中で40分間還流し、次いで1夜放
置して冷却した。生成した沈殿を濾過し、ポンプ吸引で乾燥し、次いで酢酸エチ
ル/メタノールから再結晶してp−トシル−α−ベンジル−し−グルタミン酸−
γ−アニリドの無色板状晶を得た。”8.2g(収率58%)。
実施例1フ
ル1−L−グルタミン酸−γ−1−ブチルアミドカルボニル−し−グルタミン酸
−γ−アニリドに代えてα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)
アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸−γ−t−ブチルアミド使用
して実施例16に記載の方法を反復して、N−(4−[N、N−ビス(2−クロ
ロエチル)アミノコフェノキシカルボニル)−L−グルタミン酸−γ−t−ブチ
ルアミド(反応工程図6の化合物2)を得、これを酢酸エチル/ヘキサンから再
結晶して無色結晶を得た。融点129℃。
元素分析値−予測値% C=51.9. H=6,32. N=9.09実測値
% C=52.1. )l=6.33. N=8.96前記α−ベンジル4−[
N、N−ビス(2−りPロエチル)アミノコフェノタン(6ml)に溶解した溶
液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(15ml)を加えた。次いで、この溶液
を0℃で3日間放置しておいた。
次いて、この溶液を蒸発乾固して4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミ
ノコ−3−メチルフェニルカルバモイル−L−グルタミン酸を油状物として得た
。収量0.49gO
NMR: 8.46(s) 18; 7.15(m) 38; 4.18(m)
IH; 3.55(m) 4H; 3.35(m)4H; 2.3 (m)
28; 2.23(s) 3tl; 2.0(m) 2g0出発原料である前記
4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−メチルフェニルカルバ
モイル−L−グルタミン酸ジt−ブチルエステルは下記のようにして製造した。
3−メチル−4−ニトロアニリン(Journal of Organic C
hemistry、33゜3498(1968)) (7,6g)を酢酸エチル
(150IIll)に溶解した溶液に、炭酸カリウム(27,5g)を加え、次
いでトルエンに溶解したホスゲンの1.9M溶液(2’7.5m1)を30℃以
下の温度に維持しながら滴下した。次いで、混合物を周囲温度で1時間撹拌した
。この混合物iこL−グルタミン酸ジt−ブチルエステル(13g)を加え次い
で周囲温度で1夜撹拌した。
次いで、得られた溶液を濾過し、水洗し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し
、蒸発して油状物を得た。次いで、これをシリカを用いてヘキサン:酢酸エチル
が3:1の混合溶液で溶出してクロマトグラフィー分離し、3−メチル−4−ニ
トロフェニルカルバモイル−し−グルタミン酸ジt−ブチルエステルを油状物と
して得た。収量11.19g(収率51%)。NMR: 9.16(s) IH
; 8.0(d)lH; 7.43(a152H;6.70(d)18; 4]
1(m) IH;’ 2’、51(s) 3’H; 2.25(m) 2H;’
1.8(m) 2H; 1.41(d) 8g0
3−メチル−4−ニトロフェニルカルバモイル−し−グルタミン酸ジt−ブ。
チルエステル(4,7g5を酢酸エチル(125ml)に溶解した溶液を30%
pd7c(0,5g)上で水素添加した。次いで、得られた混合物をセライト発
させて暗黒色固体を得た。この固体を、シリカ上を酢酸エチル:メチル−4−ア
ミノフェニルカルバモイル−し−グルタミン酸ジt“−ブチル土ステルを油状物
として得た。収量3.71g(収率83%)。
NM’R: 7.’98’(s) ’IH; 6.9(ar) 2H; 6.5
2(d) 18; 6.15(d)’ 18; 4.53(刀j
2H; 4.15(m) IH; 2.25(m) 2H; 2.04(s)
3El; 1.8(m)2H; 1.45(d)18H03−メチル−4−アミ
ノフェニルカルバモイル−し−グルタミン酸ジt−ブチルエステル(5g)を氷
酢酸(25ml)と水(25ml)とに溶解した溶液にエチレンオキシド(4,
8g)を吹き込んだ。次いで、得られた溶液を周囲温度で24時間撹拌した。蒸
発乾固した後に、残留物を酢酸エチルに再溶解し、水洗し、有機層を硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、次いで蒸発させて4−[N、N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノコ−3−メチルフェニルカルバモイル−し−グルタミン酸ジt−ブチ
ルエステルを得、これをさらに精製することなしに使用した。NMR: 8.3
5(s) IH; 7.1(m)3■; 6.35(d) IH; 4.15(
m) IH; 3.35(m) 4H; 3.05(I++) 4H; 2.2
5(m) 2H; 2.20(s) 3H; 1.8(m) 2■; 1.45
(d) 18H04−[N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノコ−3−
メチルフェニルカルバモイル−L−グルタミン酸ジt−ブチルエステル(4g)
をピリジン(60ml)に溶解した溶液に、アルゴン雰囲気下で30℃以下に温
度を維持しながらメタンスルホニルクロリド(3,8m1)を滴下した。添加後
に、上記溶液を80℃で2時間撹拌した。得られた溶液を冷却し、10%クエン
酸(500ml)に注加し、酢酸エチルで抽出し、水洗し、有機層を硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、次いで蒸発させて褐色油状物を得た。この油状物を、シリカ
ゲル上をヘキサン:酢酸エチル(5: 1)を使用して溶出してクロマトグラフ
ィー分離し、4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−3−メチルフ
ェニルカルバモイル−L−グルタミン酸ジt−ブチルエステルを油状物として得
た。収量7.23g、収率28%。NMR: 8.42(s) IH; 7.1
(m) 3H; 6.36(d) 1■; 4.13(m) IH;3.50(
m) 4H; 3.31(m) 48; 2.3(m) 2H; 2.23(s
) 31(; 1.9(m)2H;1.4(s) 91(; 1.35(s)
9■0本実施例に関する反応工程を反応工程図7に示す。
実施例19
N−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンジルカルボニルル
[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノ]ベンジルカルボニルーL−グルタ
ミン酸ジt−ブチルエステル(0,5g)をジクロロメタン(1,5m1)に溶
解し、トリフルオロ酢酸(1,5m1)を加えた。得られた溶液を周囲温度で2
時間撹拌した。次いで、上記溶液を蒸発させて標記化合物を油状物(0,8g)
として得た。NMR: 8.22(a) IH; 7.10(d) 2H;6.
66(d) 20; 4.19(m) IH; 3.69(s) 8tl; 2
.24(m) 2H; 1.9(m)2H;2.32(s) 2t10
出発原料である前記4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコベンジル
カルボニル−し一グルタミン酸ジt−ブチルエステルは以下に記載のようにして
製造した。
4−ニトロフェニル酢酸(5,4g)をジメチルホルムアミド(75ml)に溶
解した溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4,05g)を加えた。
得られた混合物にL−グルタミン酸ジt−ブチルエステル(7,77g)、次い
でジシクロへキシルカルボジイミド(6,2g)を加えた。次いで、この混合物
を周囲温度で18時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、水及び0.5M塩酸で洗浄し、次いで乾燥し、蒸発乾固した
。得られた残留物を、シリカゲルを用いてヘキサン/酢酸エチル(2: 1)で
溶出することによりクロマトグラフィー分離して、4−ニトロベンジルカルボニ
ル−し−グルタミン酸ジt−ブチルエステル9.7g(収率77%)を油状物と
して得た。
NMR: 8.2(d) 2H; 7.45(d) 2H; 6.45(d)
18; 4.45(m) IH; 3.15(d)2H; 2.1(m) 4H
; 1.4(d) 9H; 1.35(s) 9H04−ニトロベンジルカルボ
ニル−L−グルタミン酸ジt−ブチルエステル(9,7g)を酢酸エチル(20
0ml)に溶解した溶液を30%Pd/C(900mg)上で水素添加した。次
いで、得られた混合物をセライトを通して濾過して黄色油状物(4−アミノベン
ジルカルボニル−し−グルタミン酸ジt−ブチルエステル)を得、これを精製す
ることなしに使用した。
収量8.2g、収率90%。NMR: 8.23(d) IH; 6.92(d
) 2H; 6.50(d) 21゜4.86(s) 28; 4.15(m)
18; 3.24(s) 2H; 2.22(m) 2tl; 1.8(m)
2tl;1.45(d) 18H0
4−アミノベンジルカルボニル−し−グルタミン酸ジt−ブチルエステル(8,
2g)を氷酢酸(40ml)と水(40ml)とに溶解した溶液にエチレンオキ
シド(7,1g)を加えた。次いで、得られた混合物を周囲温度で24時間撹拌
した。得られた溶液を蒸発乾固し、エーテルに再溶解し、水洗し、有機層を硫酸
マグネシウム上で乾燥し、次いで蒸発させて油状物(4−[N、N−ビス(2−
ヒドロキシエチル)アミノコベンジルカルボニル−し一グルタミン酸ジt−ブチ
ルエステル) (6,3g)を得、これをさらに精製することなしに使用した。
NMR: 8.16(d) IH; 7.02(d) 2H。
6.58(d) 18; 4.1(m) IH; 3.4(ml) 8H; 3
.25(s) 28; 2.25(m) 28 。
1.8(m) 2H; 1.4(s) 18H。
4−[N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノコベンジルカルボニル−し
一グルタミン酸ジt−ブチルエステル(2,88g)をピリジン(45ml)に
溶解した溶液に、アルゴン雰囲気下で25℃以下に温度を維持しながらメタンス
ルホニルクロリド(2,91a+1)を滴下した。添加後に、上記溶液を80℃
で1時間撹拌した。次いで、得られた溶液を冷却し、10%クエン酸(500m
l)に注加し、エーテルで抽出し、水洗し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、次いで蒸発させて褐色油状物を得た。
この油状物を、シリカゲルを用いてヘキサン:酢酸エチル(2: 1)で溶出し
てクロマトグラフィー分離して、4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミ
ノコベンジルカルボニル−し一グルタミン酸ジt−ブチルエステルを油状物とし
て得た(1.3g、収率42%)。
NMR: 8.19(d) IH; 7.10(d) 28; 6.66(d)
28; 4.10(o+) IH; 3.69(s)8H; 3.32 (s
)2H; 2.21(m) 28; 1.9(m)2H; 1.37(d) 1
8Ho’収量1,32、収率42%。
本実施例に関する反応工程を反応工程図8に示す。
実施例2O
N−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルバモイル
)−L−グルタミン酸
4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルバモイル−し一
グルタミン酸ジt−ブチルエステル(実施例3に記載のようにして製造したもの
) (500mg)を98%ギ酸(10ml)に溶解した溶液を周囲温度で24
時間放置しておいた。得られた溶液を蒸発乾固し、残留物をMerk社製シリカ
ゲルArt 9385を用いてジクロロメタン/酢酸エチル/ギ酸(7:2:1
)でクロマトグラフィー分離して標記化合物を油状物として得た。該油状物は結
晶化した。融点117〜119℃。
実施例21
N−(4−[N、N−ビス(2−ブロモエチル)アミノコ−3−フルオロフェニ
ルカルバモイル)−L−グルタミン酸
4− [N、 N−ビス(2−ブロモエチル)アミノコ−3−フルオロフェニル
カルバモイル−し−グルタミン酸ジベンジルエステル(0,5g)を酢酸エチル
(10ml)に溶解した溶液に30%Pd/C(100mg)を加え、水素雰囲
気下で6時間撹拌した。触媒を濾過し、濾液を蒸発させて油状物として標記化合
物を得た。NMR: 8.6(s) ltl; 7.35(dd)18; 7.
1−6.8(m) 211;6.5(d) 18; 4.2(m) IH; 3
.7−3.2(ml) 8H; 2.4−1.6(II) 480この反応の出
発原料は、塩化チオニルの代わりに臭化チオニルを用いた以外は実施例5に記載
の方法と同様の方法で製造した。
第9表
ズ
22 CI F 1ll−114@c
23CIC1油状物
24 CI CN 105−7’C
実施例23の化合物のNMRデータは次の通りである。68.6(幅広)IH1
67,6(m) IH;δ7.2(m) 2H,64,25(m) ill ;
δ3.6−3.3(m) 8H;62.4−1.7 (m) 4H0
実施例21〜24の化合物の製造に使用した出発物質及び中間体並びにそれらの
物性を以下の第10表〜第13表に示す。
C1油状物
CN 151−4
−IIMRl51−4−II 8.15(d)IH: 8.05(q)l)l;
7.3(d)IHH4,65(t)2)1(Of(); P5(m)8H。
第11表
CI F 66−8@C
CI C1油状物★
CI CN 106−9
Br F 66−68”C。
*NMR(coc13): 83(d ) IH; El l(q ) l)l
; 7゜25(d)IHH1,75(c)4H; 3.6ic14H。
Br F 134−6’C
第13表
CI C1油状物1
CI CN IIII状物*責
Br F 油状物☆冑肴
* NMR(CDCl2)+ 7.4(m)IH; 7j(mllOH; 7.
1(m12H; 5.2(S)2H; 5.05(5)2HG
4.6(m)IH; 15−:1.4(m)8H; 2.6−2.0(m)41
(、−、NMR: 7.4−6.8(m)13H; 5.7(dllH15,2
(S)2H; 5.1(5)2H; 4.6(m)II(;以下に記載のように
した以外は実施例1に記載の方法と同様の方法で次の化合物を製造した。
!囲者
H2
実施例25〜32の化合物のそれぞれのNMRデータを以下の表に示す。
実施例25の化合物は、水素添加反応においてα−ベンジル−4−[N、N−ビ
ス(2−クロロエチル)−アミノコフェノキシカルボニル−し−グルタミンを使
用した以外は実施例1に記載のようにして製造した。その製造について以下に記
載する。水素添加反応においては、前記α−ベンジル化合物を可溶化するのを促
進するために酢酸エチルにテトラヒドロフランを加えた。
実施例26及び27の化合物は、実施例1に記載のようにして中間体α−ベンジ
ル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−L
−メシルグルタミン及びα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)
アミノコフェノキシカルボニル−L−(3−メチルフェニル)グルタミンそれぞ
れを水素添加することにより製造した。
実施例28の化合物は、実施例1に記載のようにして4−[N、N−ビス(2−
クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−γ−(5−テトラゾリル)−α
−アミノ−し−酪酸ベンジルエステルを水素添加することにより製造した。また
、実施例28の化合物はすぐ後に記載するような第2の方法によっても製造した
。O−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニル)−0−
(4−ニトロフェニル)−カーボネートとの反応において、し−グルタミン酸ジ
ベンジルエステルの代わりに(s)−2−アミノ−4−(IH−1,2,3,4
−テトラゾール−5−イル)酪酸CZ、 Grzonkaらの論文、Tetra
hedron、 33.2299−2302(1977))を使用した以外は実
施例1に記載の方法と同様の方法を実施した。反応は乾燥DMF中で2当量のト
リエチルアミンを用いて25℃で20時間行った。蒸発乾固した後に、得られた
残留物を酢酸エチルに溶解し、希クエン酸で洗浄し、乾燥し次いて蒸発乾固した
。得られた生成物は酢酸エチルから徐々に結晶化した。得られた残留物を酢酸エ
チルから再結晶して実施例28の化合物(融点173〜175°C)を得た。
実施例29の化合物は、実施例28の第1の製造法について記載の方法と同様の
方法によって製造したが4− [N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ
フェノキシカルボニル−γ−(5−テトラゾリル)−α−アミノ−L−酪酸ベン
ジルエステルの代わりに1−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノ
コフェノキシカルボニルアミノ)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(5−
チオテトラゾール)エタンを使用した。同様の反応操作によりゴム状物を得、こ
れをカラムクロマトグラフィーによりシリカ上を4%ギ酸/酢酸エチル(容量)
で溶出することにより精製、 した。
また、実施例29の化合物はすぐ後に記載するような第2の方法によっても製造
した。
1−アミノ−1−カルボキシ−2−(5−チオテトラゾール)エタン(600m
g。
2、89mM)を乾燥DMF(48ml)に懸濁し、トリエチニルアミン(0,
806m1゜578mM)を加え、得られた懸濁液を撹拌した。0−(4−[N
、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニル)−0°−(4−ニトロフェ
ニル)カーボネート(1,10g、 2.89mM)を固体として一度に加え、
得られた溶液を室温で20時間撹拌した。DMFを減圧下で除去した。得られた
残留物を酢酸エチルと希クエン酸に溶解した。酢酸エチル層を水洗し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過し次いで蒸発させた。得られた粗生成物をシリカを用いて
4%ギ酸/酢酸エチルで溶出してカラムクロマトグラフィー分離して、4−[N
、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−1−カルボキ
シ−2−(5−チオテトラゾール)エタンをガラス状固体(0,963g)とし
て得た。NMR(DMSO6) : 3.46(dd、 1ll) ;3、69
(s、 8H) ; 3.8(dd、 LH) ; 4.38(m、 LH)
; 6.72(d、 2H) ; 6.93(d、@2H) ;
8、12(d、 1tl)。
実施例30及び31の化合物は、実施例1に記載のようにして、α−ベンジル4
−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−γ−[
3−(ヘンシルオキシカルボニルメチル)−フェニル]−L−グルタミン及びα
−ペンシル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボ
ニル−γ−[3−(5−テトラゾリル)−フェニル]−L−グルタミンそれぞれ
を水素添加することにより製造した。
実施例32の化合物は実施例1に記載のようにして、α−ベンジル4−[N、N
−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−γ−[3−(ベン
ジルオキシカルボニルアミノ)フェニル]−L−グルタミンを水素添加すること
により製造した。
実施例25〜32の化合物の製造に使用される中間体実施例25の化合物の製造
に使用するα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)−アミノコフ
ェノキシカルボニル−し一グルタミンは、L−グルタミン酸ジベンジルエステル
トシレートをα−ベンジル−し−グルタミン[L、 Zervasらの論文、J
、 Am、 Chem、 Soc、、87(1)、99−104(1965)’
lに置き換えた以外は実施例1に記載のようにして、0−(4−[N、N−ビス
(2−クロロエチル)アミノコ−フェニル)−〇“−(4−ニトロフェニル)カ
ーボネートから製造した。得られた生成物はシリカを用いてフラッシュカラムク
ロマトグラフィーにより精製した。溶出は80%EtOAc/20%ヘキサンを
用いて行った。エーテルと共に磨砕した後に、生成物を白色固体として得た。
実施例26の化合物の製造に使用するα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−ク
ロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−γ−メシルーし一グルタミンは次
のようにして製造した。
乾燥ジクロロメタン50m1中のN−Boc−L−グルタミン酸α−ベンジルエ
ステル[:E、 Kliegerらの論文、^nn、673,196−207(
1964)) (10g)を、ジメチルアミノピリジン(DMAP) (3,9
g)及びジシクロへキシルカルボジイミド(6,73g)で処理した。次いで、
この反応フラスコにメタンスルホンアミド(3,04g)を導入し、反応を25
℃で20時間続けた。
ジクロロメタンを蒸発させ、残留物を酢酸エチルに再溶解した。次いて、酢酸エ
チル溶液を0.25Mクエン酸で洗浄し、その後に水洗し次いて硫酸マグネシウ
ム(無水)上で乾燥した。酢酸エチルを蒸発させて残留物を得、これをフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーを使用して、シリカ上で溶出液として塩化メチレン
、次いで5%メタノール/塩化メチレン、次いで10%メタノール/塩化メチレ
ンを使用して精製し、次のBoa−保護したアシルスルポンアミドを得た。
o2Bz
tBoc−NH−CH−CH2−CH2−Co−NH3O2Me(L)
NMR:61.37(s) 9H; 1.98(m) 2H; 2.34(t)
2H; 5.11(d) 2H; 7.26(d)IH; 7.36(s)
5H; 11.64(s) IH0得られたBoc−保護したアシルスルホンア
ミド3.6gを酢酸エチル50011に懸濁し、次いで8当量のHCIを飽和さ
せた酢酸エチル(3,1M溶液22.4m1)を加えた。上記の出発原料スルポ
ンアミドが溶液になった。反応をアルゴン雰囲気下に25℃で20時間続けた。
次の式:で示されるα−ベンジルγ−メシルーL−グルタミン・塩酸塩が白色固
体として生成し、これを濾取し、無水エーテルで洗浄した後にデシケータ−中で
乾燥した。NMR:62.08(m) 2H; 2.52(m) 28 ; 3
.20(s)3H; 4.09(t) IH; 5.15−5.35(dd)
2H; 7.39−7.50(m) 5H;約9(幅広)H0
L−グルタミン酸ジベンジルエステルトシレートを上記α−ベンジルγ−メシル
−し一グルタミン塩酸塩に置き換えた以外は実施例1に記載のようにして、0−
(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−フェニル)−0’−(4
−二トロフェニル)カーボネートがらα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−ク
ロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−L−メシルグルタミンを製造した
。得られた反応生成物をカラムクロマトグラフィーによりシリカ上を10%ギ酸
の酢酸エチル溶液(容量%)で溶出することにより精製した。
実施例27の化合物の製造に使用するα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−ク
ロロエチル)−アミノコフェノキシカルボニル−γ−(3−メチルフェニル)−
L−グルタミンは、次のようにして製造した。
L−グルタミン酸ジベンジルエステルをL−グルタミン酸α−ベンジルエステル
(C,Coutsogeorgopoulsらの論文、J、 Am、 Chem
、 Soc、。
83、1885(1961)参照〕に置き換えた以外は実施例1に記載のように
して0−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコ−フェニル)−0
°−(4−ニトロフェニル)カーボネートからα−ベンジル4−[N、N−ビス
(2−クロロエチル)−アミノコフェノキシカルボニル−γ−(3−メチルフェ
ニル)−L−グルタミン製造した。また、反応は乾燥DMF中で25℃で2時間
行った。得られた生成物を酢酸エチル/ヘキサンの混合物をそれぞれ70/30
の割合から酢酸エチル100%までの範囲で使用してカラムクロマトグラフィー
(シリカ、Merk art 9386)により精製した。得られた生成物のN
MRデータを第17表に示す。
4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−し−
グルタミン酸α−ベンジルエステル(300mg)を乾燥テトラヒドロフラン(
5ml)中で1.1当量のトリエチニルアミンで処理した。乾燥テトラヒドロフ
ラン(10ml)に溶解したギ酸イソブチル(0,081111,l、1当世)
を反応混合物に一25°Cて徐々に加えた。15分後に、乾燥テトラヒドロフラ
ン(5ml)に溶解したm−トルイジン1.1当量(0,08m1)を加えた。
得られた混合物を25℃に加熱し、次いで18時間継続的に撹拌した。次いて、
得られた反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させて残留物を得、これをフラッシュ
カラムクロマトグラフィーにより酢酸エチル/ヘキサンを溶出液として使用して
精製した。適切な画分を蒸発させて、α−ヘンンル4−[N、N−ビス(2−ク
ロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−γ−(3−メチルフェニル)−L
−グルタミンを白色結晶質固体として得た。この生成物から得られたNMRデー
タを第17表に示す。
実施例29の化合物の製造に使用する1−(4−[N、N−ビス(2−クロロエ
チル)アミノコフェノキシカルボニルアミノ)−1−ベンジルオキシカルボニル
−2−(5−チオテトラゾール)−エタンは、次のようにして製造した。
β−クロロアラニン(18,50g、 115.6ミリモル)(Sigma C
hemicalCo。
社製)と、5−チオテトラゾール(11,79g、 115.6ミリモル、欧州
特許公告第33965号明細書に記載のようにして製造したもの)とを2M水酸
化ナトリウム溶液230 mlに撹拌しながら加えることによって、1−アミノ
−1−カルボキシ−2−(5−チオテトラゾール)−エタンを製造した。次いで
、反応混合物を室温から90℃まで1.5時間加熱した。次いて、反応混合物を
室温まで放置冷却し、さらに氷/メタノール浴で冷却することにより冷却し、反
応混合物を濃塩酸でpH4,0まで酸性化し、撹拌を0.5時間続けた。生成し
た沈殿物を濾取し、冷水で洗浄し、次いでエーテルで洗浄し、濾過し、吸引乾燥
して6.9gを得た。母液のpHを再チェックし、約5.5まで上昇しているこ
とを認めた。上記の操作を反復し、さらに生成物2.3gを得た。これを高真空
下で乾燥した。
NMRδ3.30−3.50ppm (m) 2H; 4.16−4.22pp
m (q) IH; 7.47ppm(幅広)NH2と交換するO20゜
元素分析値−予測値C=23.2. H・4.4. N=33.8 (+ O2
01モル)実測値C=23.1; EI=4.4; N=33.7 (O209
,6%)L−グルタミン酸ジベンジルエステルをγ=(5−チオテトラゾリル)
−α−ベンジルオキシカルボニル−アミノ−L−酪酸(Z Gronkaらの論
文、Tetrahedron Letters、 33.2399−2402(
1977))に置き換えた以外はO−(4−gN、N−ビス(2−クロロエチル
)アミノコ−フェニル)−0°−(4−ニトロフェニル)カーボネートから実施
例1に記載のようにして、1−(4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)−ア
ミノコフェノキシカルボニルアミノ)=1−ベンジルオキシカルボニル−2−(
5−チオテトラゾール)−エタンを製造した。乾燥ジメチルホルムアミドを溶媒
として使用し、反応を25℃で行った。反応混合物を2時間後に処理し、得られ
た生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによりシリカ上を酢酸エチル中
の2%ギ酸/塩化メチレン(容量比で3=1)から調製した混合物で溶出するこ
とにより精製した。この生成物のNMRデータを第16表に示す。
実施例27の化合物の製造に使用するα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−ク
ロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−γ−[3−(ベンジルオキシカル
ボニルメチル)フェニル]−L−グルタミンは、次のようにして製造した。
3−アミノフェニル酢酸(10g)とp−トルエンスルホン酸−水和物(13,
2g)とを、トルエン(30ml)中のベンジルアルコール(27,2m1)に
加えることによって、3−アミノフェニル酢酸ベンジルエステル・p−トルエン
スルホン酸塩を製造した。混合物を還流下で加熱し、生成した水をディーン・ス
ターク(Dean−Stark)受器中に集めた。水を全て蒸留した後に、混合
物を25℃まで放置冷却し、その後に酢酸エチルで希釈し、水浴中に1時装置い
た。結晶質p−1−ルエンスルホン酸塩を濾取し、デシケーターン中で乾燥した
(23.5g)。NMR:δ2.31(s)3H; 3.82(s) 2H;
5.11(s) 2H; 7.11(d) 2H; 7.25−7.45(m)
8H;7.52(d) 2L
α−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカル
ボニル−γ−[3−(ベンジルオキシカルボニルメチル)フェニルコーム−グル
タミンは、m−)ルイジンを3−アミノフェニル酢酸ベンジルエステルに置き換
えた以外は実施例27に記載のようにして製造した。
実施例31で使用するα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)ア
ミノコフェノキシカルボニル−γ−[3−(5−テトラゾリル)フェニルコーし
一グルタミンは、o−トルイジンを3−(テトラゾール−5−イル)アニリンに
置き換えた以外は実施例27に記載のようにして製造した。出発原料として必要
する3−(テトラゾール−5−イル)アニリンは次のようにして製造した。エタ
ノール(2,5リツトル)に5−(3−ニトロフェニル)テトラゾール[Fin
negan T、G、 Henry R,A、及びLolquist Rの論文
、J、 A、 C,S、 、靭、3908(1958)) (52g)を溶解し
た溶液に10%パラジウム担持炭素(5g)を加え、混合物を水素の雰囲気下で
16時間撹拌した。触媒を濾過して除去し、得られた濾液を蒸発させて所望の出
発原料(40,5g ;融点188〜189°C)を得た。
実施例32で使用するα−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)ア
ミノコフェノキシカルボニル−γ−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)
フェニル]−L−グルタミンは、m−トルイジンを3−(ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ)アニリンに置き換えた以外は実施例27に記載のようにして製造し
た。
践L
CICH2CH2N: 3.68 (m) 8H芳香族: 6.68−7.74
(m) LH八へcI(20: 5.12(s) 2H; 5.14 (s)
2BaCH: 4.18(m) LH−
その他: 1.92−2.15(m) 2H; 2.45(m) 2H; 8.
12(d) IH; 9.7(s) IH;9.9(s) IHo
実施例32の製造において中間体として使用する3−(ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ)アニリンは次のようにして製造した。m−フ二二レンジアミン(10
g)を酢酸エチル(200ml)に溶解した溶液の冷却溶液(0℃)に炭酸水素
カリウム溶液(水300m1に9g溶解したもの)を撹拌しながら加えた。酢酸
エチル(100ml)に溶解したクロルギ酸ベンジル(13,2m1)を10分
間にわたって滴下し、0℃で1時間撹拌し、次いでII 1(CI (水溶液)
を加えて酸性(pH2)にした。生成物を酢酸エチル(250ml)中に抽出し
、食塩水で洗浄し、硫酸゛マグネシウム上で乾燥し次いで減圧留去して油状物を
得た。油状物をMerk社製シリカゲル人rt 9385上でヘキサン/酢酸エ
チル(7:3)で溶出してクロマトグラフィー分離し、所望の中間体を低融点を
もつ固体として得た(収率35%)。
NMR: 9.32(s) IH; 7.30(m) 5H; 6.80(t)
IH; 6.70(m) IH; 6.50(m)IH; 6.12(ロ)
Ill; 5.0(s) 2H; 4.88(s) 2H0実施例33
N−(4−[N、 N−ビス(2−ヨードエチル)アミノコフェノキシカルボニ
ル)−L−グルタミン酸
4− [N、 N−ビス(2−ヨードエチル)アミノコフェノキシカルボニル−
L−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステル(188mg) (反応工程図9の化
合物14参照)をトリフルオロ酢酸(TFA) (4ml)に懸濁し、周囲温度
で30分間撹拌した。TFAを減圧下で除去し、残った油状物を酢酸エチル(3
ml)で希釈し、次いで蒸発させて4−[N、N−ビス(2−ヨードエチル)ア
ミノコフェノキシカルボニル−し一グルタミン酸−1,4TF^−0,8EtO
Ac(反応工程図9の化合物15) (162mg)を得た。収率82%。
NMR: 1.84−2.01(m) IH; 2.36(m) 2H; 3.
31(t) 4H; 3.72(t) 4H;4.02(m)IH; 6.66
(d) 2H; 6.94(d) 2H; 7.92(d) IH0中間体とし
て使用した4−[N、N−ビス(2−ヨードエチル)アミノコフェノキシカルボ
ニル−L−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステルは次のようにして製造した。
a)生成物ビス(2−メシルオキシエチル)アミノ−フェノキシカルボニル−L
−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステル(反応工程図9の化合物11参照!1.
0g)をアセトニトリル(50ml)に溶解した溶液を、沃化ナトリウム(1,
0g)と共に70℃で20時間撹拌した。得られた反応混合物を濾過し、濾液を
減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲル上で酢酸エチル/シクロヘキサン(
1:5)で溶出してクロマトグラフィー分離して、4−[N、N−ビス(2−ヨ
ードエチル)アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸ジ−t−ブチル
エステル(反応工程図9の化合物14参照)を油状物(0,75g)として得た
。収率68%。NMR: 1.41(S)9H; 1.43(s) 9H; 1
.81−1.95(m) IH; 2.34(m) 2H; 3.31(t)
48;3.72(t) 4H; 4.00(m) IH; 6.67(d) 2
H; 6.93(d) 2H; 7.91(d) 180b)ビス(2−メシル
オキシエチル)アミノフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸ジ−t−ブチル
エステル
4−[N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノコフェノキシカルボニル−
し一グルタミン酸ジーt−ブチルエステル(実施例8に記載のようにして得たち
の一反応工程図4もまた参照のこと) (2,53g)をピリジン(9ml)に
溶解した溶液を、メタンスルホニルクロリド(1,8の1)と共に2℃で20分
間撹拌し、次いて80℃で11分間撹拌した。得られた反応混合物を酢酸エチル
とクエン酸/水(10%)との間で分配した。
有機層を分離し、水洗し、(硫酸ナトリウムで)乾燥し、次いで蒸発乾固した。
得られた残留物を、シリカゲル上で酢酸エチル/ジグ0ロメタン(19)で溶出
してクロマトグラフィー分離して4−[N、N−ビス(2−メシルオキシエチル
)アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸シーt−ブチルエステル(
反応工程図9の化合物11)を油状物(0,75g、収率28%)として得た。
NMR: 1.41(s) 9H; 1.43(s) 9H;1.81−1.9
9(m) IH; 2.34(m) 2H; 3.16(s) 6H; 3.7
2(t)4H; 3.9(m)IH;4.31(t) 41(; 6.78(d
) 2H; 6.92(d) 2H; 7.9(d) IH04−[N、N−ビ
ス(2−ブロモエチル)アミノコフェノキシカルボニル−■、−グルタミン酸ジ
−t−ブチルエステル〔反応工程図9の化合物(12)参照’J (133mg
)をTFA (4m l )に懸濁し、周囲温度で30分間撹拌した。
TFAを減圧下で除去し、残った油状物を酢酸エチル(3ml)で希釈し、次い
て蒸発させて4−CN、N−ビス(2−ブロモエチル)アミノコフェノキシカル
ボニルーし一グルタミン酸−1.3TFA−0.9EtOAc (反応工程図9
の化合物(13)参照〕(1,26mg、収率80%)を得た。NMR: 1.
83−2.01(m)IH; 2.36(m) 2H; 3.58(t) 4H
; 3.76(t) 4H; 4.03(+[1) IH; 6.71(d)2
H; 6.94(d) 2+1 ; 7.92(d) 18゜中間体として使用
した4−[N、N−ビス(2−ブロモエチル)アミノコフェノキシカルボニルー
し一グルタミン酸シーt−ブチルエステルは次のようにして製造した。
ビス(2−メシルオキシエチル)アミノ−フェノキシカルボニル−L−グルタミ
ン酸ジ−t−ブチルエステル〔反応工程図9の化合物(11) 一実施例8に記
載のようにして得たもの一反応工程図4も参照のこと〕(0,48g)をアセト
ニトリル(30ml)に溶解した溶液を、臭化リチウム(0,26g)と共に7
0℃で22時間撹拌した。得られた反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。
得られた残留物を、シリカゲル上で酢酸エチル/ジクロロメタン(1:5)で溶
出してクロマトグラフィー分離して、4−[N、N−ビス(2−ブロモエチル)
アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸ジ−t−ブチルエステル〔反
応工程図9の化合物(12)参照〕を油状物(0,37g、収率83%)として
得た。NMR+ 1.41(s)98; 1.43(s) 9H; 1.8−1
.98(m) IH; 2.34(m) 2H; 3.58(t) 4H: 3
.76(t) 4H; 3.97(m) IH; 6.72(d) 28; 6
.93(d) 2H; 7.93(d) IH0中間体4−[N、N−ビス(2
−クロロエチル)アミノコ−2−フルオロフェニルカルバモイル−し−グルタミ
ン酸ジベンジルエステル(NMR(DMSO) ニア、62(t)IH; 7.
35(s) IOH; 6.8(d) IH; 6.57(m) 28; 5.
1(d) 4H;4.33(m) IH; 3.7(s) 8H; 2.43(
m) 2H; 2.0(m) 2H)から実施例5の対応する工程と類似の方法
で、標記化合物(NMR(DMSO): 8.0(s)IH; 7.65(t)
IH; 6.6(m) 3H;4.2(m) 3H; 3.7(s) 88;
2.28(m) 2H;1.8(m) 2H)を製造した。
上記中間体は次のようにして製造した。
3−フルオロ−4−ニトロアニリン(1,3g)に氷酢酸(30ml)中でエチ
レンオキシド(6,6g)を加え、反応混合物を密閉フラスコ中で実験室温度で
72時間保った。得られた溶液をその元の容量の半分まで減圧下で蒸発させ、塩
化ナトリウム飽和水溶液で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。酢酸エチル抽出
液を一緒にし、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、蒸発させ、次いで得ら
れた残留物をシリカゲルを用いてフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精
製した。酢酸エチル50%(容量比)を含有するヘキサンで溶出して未反応の出
発原料及びモノ置換生成物を除去した後に、酢酸エチルで溶出して、生成物2°
、2°−(3−フルオロ−4−ニトロアニリノ)ジェタノール(融点99〜10
1℃)を得た。
このようにして得られた生成物(280mg)をジクロロメタン(7,5m1)
に溶解し、ピリジン(0,1m1)を加え、次いで得られた溶液を氷/水浴中で
冷却した。撹拌しながら塩化チオニル(0,25m1)を滴下した。
塩化チオニルの添加が完了した際に、反応混合物を還流下で1時間加熱し、次い
で実験室温度で20時間放置した。得られた反応溶液をジクロロメタン(10m
l)で希釈し、3回水洗し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させ、次いで得ら
れた残留物をメタノールから再結晶して生成物N、N−ビス(2−クロロエチル
)−3−フルオロ−4−ニトロアニリン(融点97〜98℃)を得た。
このようにして得られた生成物(200mg)をテトラヒドロフラン(7,5m
1)中で、パラジウム/炭素(5重量%のもの20111g)の存在下で水素雰
囲気中で16時間撹拌した。触媒を濾過して除去し、溶媒を蒸発させた。得られ
た残留物を最小限の容量のメタノールに溶解し、塩化水素を飽和させたジエチル
エーテルを過剰量加えることにより粗生成物を沈殿させた。メタノール/ジエチ
ルエーテルから再結晶して、生成物4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)ア
ミノコ−2−フルオロアニリニウムクロリド(融点195〜200℃、分解)を
得た。
得られた生成物を実施例5の対応する工程と同様の方法で所望の中間体に転化さ
せた。
実施例36〜43
実施例36〜43の化合物の構造分析データ及び元素分析データを第17表に示
す。
第17表に挙げた化合物は、実施例16に記載の方法に従って製造した。すなわ
ち、実施例36の化合物は実施例16におけるアユ1ルを4−アミノ安息香酸ベ
ンジル(Aldrich Chemical Co、 、 Ltd、社製)に置
き換えることにより製造した。同様に、実施例37〜43の化合物は、実施例1
6におけるアニリンを4−アミノ安息香酸ベンジル、5ec−ブチルアミン、n
−プロピルアミン、イソプロピルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミ
ン又はp−ベンジルオキシアニリンに置き換えることにより製造した。
36 −CO−N)1−p−C61(5COOH51,55,267,8351
,75,107,5038−CO−N)l−sec−C4H951−96−32
,9,0952,26,3’ 9.0939 −Co−NH−n−C])!、
50.9 6,07 9.37 50.6 6j5 8.9540 −CO−N
H−1−C2H450,96−079,3751−16−079,404+−C
o−NH−C6H1154,16,408,60’ 54.36.738.72
42 −Co−HN−CH2C6H,、,55,65,488,4656,05
,528,2143−CO−NH−p−C6H50H53,05,06B、0
53.05.247.90実施例44
N−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカルバモイ
ル)−L−グルタミン酸
前記中間体4− [N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェニルカル
バモイル−し一グルタミン酸ジベンジル(1,138g)をDMF(15ml)
に溶解した溶液を10%Pd/C上で16時間水素化した。濾過し、真空中で蒸
発させた後に、得られた残留物をクロロホルム(20ml)に溶解した。18時
間後に、結晶質沈殿を濾取し、真空中で乾燥して4−[N、N−ビス(2−クロ
ロエチル)アミノコフェニルカルバモイル−L−グルタミン酸を得た。収ffi
730mg(収率93%)。アセトン/クロロホルムから再結晶した後に、極微
細棒状物を生成した。融点116〜118℃。
NMR(CD3COCD3) :68.0(s)IH; 7.2(d) 2H;
6.6(d) 28; 6.2(d) 2HNH;4.4(m) IH; 3
.3(m) 8H; 2.5−1.9(m) 4H0前記ジベンジル中間体は次
のようにして製造した(反応工程図10参照)。
グルタミン酸ジベンジル・p−トルエンスルホン酸塩(Bachem Ll、K
。
から入手し得る+ 0.25g)をアルゴン雰囲気下で乾燥塩化メチレン(10
ml)に溶解し、0℃に冷却した。ピリジン(0,162m1)を加え、次いて
トルエンに溶解したホスゲン(1,93M、 0.311m1)を迅速に加えた
。得られた溶液を0℃で2時間撹拌し、ピリジン(0,05m1)を加え、次い
て4− [N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミノ]アニリニウムクロリド
を1度に加えた。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで室温で18時間撹拌し
た。次いて、得られた反応混合物を酢酸エチルと水とで希釈した。次いて、有機
層を希クエン酸(2×)、水及び飽和食塩水で順々に洗浄し、乾燥し次いて蒸発
させて所望のジベンジル中間体を固体として得た。
前記ジベンジル中間体の別の合成経路は次の通りであるニトリホスゲン(1g)
をクロロホルム(80ml)に溶解した溶液に、10℃で4−[N、N−ビス(
2−クロロエチル)アミノ]アニリニウムクロリド(2,7g)を加えた。温度
を10℃に保ちながら、トリエチルアミン(4,15m1)を加え、混合物を撹
拌し、周囲温度まで15分間昇温させた。この混合物にグルタミン酸ジベンジル
・トシレートとトリエチルアミン(1,7m1)とを一度に加えた。周囲温度で
1.5時間経過した後に、得られた混合物をクロロホルム(100ml)で希釈
し、2回水洗し、乾燥し次いで蒸発させて乾燥した。得られた残留物をMerk
社製のシリカゲル^rt 9385上で、酢酸エチル/ヘキサンで溶出してクロ
マトグラフィー分離してN−(4−[N、 N−ビス(2−クロロエチル)アミ
ノコフェニルカルバモイル)−L−グルタミン酸ジベンジル(2,5g)を得た
。融点119標記化合物は次のようにして製造した(反応工程図11参照)。
前記中間体(反応工程図11の化合物6 ; Ig)をTHF20mlに溶解し
た溶液を30%Pd/C(10mg)上で4時間水素化した。次いで、得られた
混合物をセライトを通して濾過し、蒸発させて褐色油状物を得、次いでこれを溶
出液として1%ギ酸/酢酸エチルの混合物及び3%ギ酸/酢酸エチルの混合物を
使用してフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、得られた適当な画
分を蒸発させ、酢酸エチルを相互作用させて標記化合物300 mgを得た。N
MR: CICH2CH2N: 3.66(s) 8H;芳香族:6.66−7
.46(m) 8H; αctl:4.22(m) IH;その他+1.66−
2.06(m) 28; 2.39(m) 2H; 3.49(s) 2H;
6.29(d) IH; 8.33(s) IH;9.93(s) IH; 1
2.5(b、s) 2H0前記中間体は次のようにして製造した:(a)トルエ
ン(30口1)中のヘンシルアルコール(27,2m1)に3−アミノフェニル
酢酸(10g)と、p−トルエンスルホン酸−水和物(13,2g)とを加える
ことによって、3−アミノフェニル酢酸ベンジルエステル・p−トルエンスルホ
ン酸塩を製造した。混合物を還流下に加熱し、生成した水をシーンスターク(D
ean−3tark)受器中に集めた。全ての水が留去し終わった際に、混合物
を25℃まで自然冷却し、その後にジエチルエーテルで希釈し、水浴中に1時間
置いた。結晶質p−トルエンスルホン酸塩を濾取し、得られた生成物をデシケー
タ−中で乾燥した(収量23.5g)。NMRδ2.31(s) 3H; 3.
82(s) 2H; 5.11(s) 2H;7.11(d) 2H; 7.2
5−7.45(01) 88; 7.52(d) 2H0(b)乾燥DMF20
+n l中でN−Boc−a−ベンジル−し−グルタメート(5g)をヒドロキ
シベンゾチアゾール(HOBT) (1,1当量; 2.45g)と共に5℃で
加熱し、得られた反応混合物をこの温度でアルゴン雰囲気下に10分間撹拌した
。次いで、ジシクロへキシルカルボジイミド(DCCI) (1,1当lk +
3.37g)を加え、反応混合物を5℃でさらに10分間撹拌し、その後に2
5℃まで自然昇温させ、さらに45分間撹拌した。次いで、3−アミノフェニル
酢酸ベンジルエステル・p−t−ルエンスルホン酸塩[(a)で得た生成物](
1,1当量:6g)を乾燥DMF 20m1中の1.1当量のトリエチルアミン
(2,23ml)と−緒に加え、得られた反応混合物を25℃でさらに20時間
撹拌した。次いで、ジシクロヘキシル尿素の沈殿を濾取し、DMF濾液を蒸発乾
固した。次いで、得られた残留物を酢酸エチルに再溶解した。次いで、得られた
酢酸エチル溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液次いで食塩水で洗浄し、次いて硫酸
ナトリウム(無水)上で乾燥した。得られた酢酸エチル抽出液を蒸発させて残留
物を得、これを溶出液30%、40%及び50%酢酸エチル/ヘキサン混合物を
使用してフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。適当な画分を蒸
発させて生成物(反応工程図11の化合物4)5gを得た。
NMRデータ: 1.39(s) 9H; 1.81−2.10(m) 2H;
2.38(m) 2H; 3.69(s)8H; 4.03(m) 11;
5.12(m) 48; 6.92(d) IH; 7.21(m) 18 ;
7.35(m)11H; 7.42(d) Ilb 7.52(s) IH;
9.89(s) IHo(c) (b)で得られた生成物(5g)をエーテル
10m1に懸濁し、ジクロロメタン5mlを(溶解性を促進するために)加え、
次いで飽和エーテル/HC18当量を加えた。次いで、得られた反応混合物を2
5℃で20時間撹拌した。生成物はこの段階では不溶性油状物であった。次いで
、エーテルを蒸発させ、得られた残留物をトルエンを用いて2回共沸させ、その
後にエーテルを加え、次いで蒸発させて生成物(反応工程図11の化合物5)5
gを黄色フオーム状物として得た。
NMRデータ:δ2.35(m) 211 ;δ2.65(m) 2H;δ3.
50(s) 2H; 4.22(bs)IH1δ5.01(s) 2H;δ6.
8−7.6(m) 148 ;δ8.65(bs) 3!l;δ9.35(s)
1H0
(d)乾燥THFF 20m1中の1.1−カルボニルジイミダゾール1.1当
量(0,66g)を5°Cで、4−[N、N−ビス(2−クロロエチル)アミノ
]アニリニウムクロリド1gを含有する溶液で処理した。次いで、反応混合物を
5℃で15分間撹拌し、その後に(c)で得た生成物1当量(1,84g)を乾
燥DMF 20m1中の1,1当量のトリエチルアミン(0,56m1)と−緒
に加え、25℃でさらに2時間撹拌した。次いで、トリエチルアミン塩酸塩の沈
殿を濾過して除去し、TI(F濾液を蒸発させ、得られた残留物を酢酸エチルに
再溶解した。次いで、得られた酢酸エチル溶液を水洗し、その後に0.25Mク
エン酸次いで食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム(無水)上で乾燥した。酢酸エチ
ルを蒸発させて残留物を得、これを溶出液として30%、40%及び50%酢酸
エチル/ヘキサン混合物を使用してフラッシュカラムクロマトグラフィーにより
精製した。
適当な画分を蒸発させて所望の中間体(反応工程図11の化合物6)を得た。
NMRデータ: CICH2CH2N: 3.65(S) 8H;芳香族+6.
63−7.5(m) 18H;^rcH20: 5.10(s) 2H,; 5
.12(s) 2H;αcH:4.32(m) IH;その他:1.83−2、
13(m) 28 ; 2.41(m) 2!I ; 6.42(d) IH;
8.25(s) IH; 9.91(s) IH0αベンジル4−[N、N−
ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸−
γ−アニリドの代わりに、α−ベンジル4−[N、N−ビス(2−クロロエチル
)アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸−γ−(3,5−ジカルボ
キシ)アニリドを使用して実施例16に記載の方法を反復して、4−[N、N−
ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−し−グルタミン酸−
γ−(3,5−ジカルボキシ)アニリドを無色結晶(融点167〜170°C)
として得た。
元素分析値ニー 予測値% C=49.6 )1=4.87 N・6.68実測
値% C=49.7 ++=4.9 N=6.7前記のαベンジル4−[N、N
−ビス(2−クロロエチル)アミノコフェノキシカルボニル−L−グルタミン酸
−γ−(3,5−ジカルボキシ)アニリドは、γ−アニリノ誘導体に関する実施
例16に記載の方法と同様の方法で製造した。
反応工程図1
反応工程図2
反応工程図3
↓
コ 〜
反応工程図6
反応工程図7
反応工程図8
反応工程図9
反応工程図10
反応工程図11
補正書の翻訳文の提出帯(特許法第184条の8)平成7年1月20日