JPH07507259A - 膨出防止容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 膨出防止容器 発明の分野 本発明は、液体を収容するための熱可塑性材料製容器に関する。この容器は、膨 出に抗するように設計されている。

発明の背景 当該技術分野では、液体用の容器の製造に熱可塑性材料を使用することが周知で ある。このような容器に収容される液体、例えば漂白剤を含有する配合物には、 時間に従って内圧を発生させるものがある。このような場合には、容器には、内 圧の発生による変形が特にベースのところで徐々に加わる。この現象は、多くの 場合、「膨出」と呼ばれる。この現象は、容器が高温に曝される気候の温暖な国 々において特に著しい。膨出は、場合によっては、容器がもはや真っ直ぐに立っ ていられないくらいにベースを変形させる程ひどい。例えば、スーパーマーケッ トでは、こうした容器は棚から落ちることがある。

膨出防止容器は、当該技術分野で開示されており、例えば、ドイツ特許第１６０ ７８９５号、ドイツ特許第２１１１５３４号、欧州特許第０００２０８２号、及 び本出願人の継続中の欧州特許出願第９１２０２５２４号に開示されている。こ れらの文献には、種々の形状の熱可塑性材料製部品で容器の側壁に連結された中 央ドームを持つ容器が開示されている。従って、本発明の目的は、膨出に対する 抵抗性が改善された、液体を収容するための熱可塑性材料製容器を提供すること である。

本発明の別の目的は、特に小型容器に適用できる、膨出に対する解決策を提供す ることである。

膨出の問題点は、使用される熱可塑性材料の量を増大させて厚味のある壁を持つ 容器を製造することによって成る程度解決され得る。しかしながら、この解決策 は、環境の観点並びに製造の容易さの観点から極めて異論の余地のあるものであ る。従って、本発明の別の目的は、最小厚の壁を持つ熱可塑性材料製膨出防止容 器を提供することである。

発明の概要 本発明は、側壁（２）及びベース（３）を有する熱可塑性材料製容器（１）であ って、前記ベースが、容器の垂直軸線（Ａ）を含む平面内の断面に、前記側壁（ ２）に連結された内方に凹状になった湾曲区分（４）、前記軸線（Ａ）に対して 垂直な平面（Ｂ）と角度（α１、α２）を形成する直線部分（５，５°）を各々 有する少なくとも二つの連続した段・部、これらの直線部分に続く外方に凹状の 鋭い湾曲部分（６，６°）、及び外方に凹状の滑らかな湾曲部分からなるドーム （８）を有する、容器である。容器（１）のベース（３）は、前記軸線（Ａ）を 中心として対称である。

発明の詳細な説明 本発明による容器は、熱可塑性材料でできている。このような材料は、当該技術 分野において詳細に説明されており、塩化ビニルを基材とした樹脂、オレフィン から誘導したポリマー及びコポリマー、アクリルポリマー及びコポリマー、ポリ エチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ エチレンテレフタレートグリコール、又はこれらの混合物を含む。

容器は、これらの材料を単−又は複数層押出成形したものでつくられている。リ サイクルされた熱可塑性材料でつくることもできる。本発明で使用するための好 ましい熱可塑性材料は、ポリエチレンである。

本発明による容器及び／又はそのベースの、容器の垂直軸線（Ａ）に対して垂直 な平面内での断面は、正方形又は矩形、卵形又は円形であるのがよい。更に、本 発明による容器のベース（３）は、前記軸線（Ａ）を中心として対称である。本 発明の好ましい実施例では、前記断面は円形である。本発明は、比較的小型の容 器、即ち、容器の最大断面−ノ法が１０ｃｍ未満の容器に特に適している。

以下の説明は、容器の下部分を容器の垂直方向中実軸線（Ａ）を含む平面内の断 面で示す第１図に関する。第２図は、（Ａ）の片側の容器の下部分の拡大図を示 す。

本発明による容器（１）は、側壁（２）及びベース（３）を有する。本発明の要 旨であるベース（３）は、側壁（２）に連結されている。ベース（３）は、湾曲 区分（４）、この区分に続く少なくとも二つの段部（５／６．５°／６°）、及 びドーム（８）を有する。

湾曲区分（４）は、一端が側壁（２）に連結されており、他端が少なくとも二つ の連続した段部に連結されている。前記湾曲区分（４）の湾曲は、内方に凹状に なっており、即ち、前記湾曲の内側が容器の内部に向いている。

各段部は、直線部分（５，５゛）及びこれに続く鋭い湾曲部分（６，６゛）から なる。直線部分（５，５°）は、同し寸法であるのがよいが、好ましい実施例で は、容器の周囲に近い方の直線部分の方が容器の中央部に近い直線部分よりも長 い。各直線部分（５，５°）は、容器の垂直軸線（Ａ）に対して垂直な平面（Ｂ ）と角度（α１、α２）を形成する。本発明によれば、α１及びα２は異なって いてもよいか、本発明の好ましい実施例　。

によれば、α１及びα２は同しであるのがよい。各直線部分（５，５°）は、鋭 い湾曲部分（６，６°）に連結されている。鋭い湾曲部分というのは、本明細書 中では、湾曲区分（４）よりも半径の小さい湾曲部分を意味する。

前記鋭い湾曲部分（６，６′）は、外方に凹状になっており、即ち、各鋭い湾曲 部分（６，６°）の内側は、容器の外側に向いている。鋭い湾曲部分（６，６゛ ）の半径は、同じであるのがよいが、好ましい実施例では、容器の周囲に近い方 の鋭い湾曲部分の半径は、容器の中央部に近い方の鋭い湾曲部分の半径よりも大 きい。本発明の好ましい実施例では、ベース（３）は、段部を二つだけ有する。

容器の中央部に近い方の段部の鋭い湾曲部分は、ドーム（８）に連結されている 。ドーム（８）は滑らかな湾曲部分でできている。前記滑らかな湾曲部分は、外 方に凹状になっており、即ち前記湾曲部分の内側は容器の外側に向いている。滑 らかな湾曲部分というのは、本明細書中では、両湾曲区分（６，６°）よりも半 径の小さい湾曲部分を意味する。

本発明を以下の例によって更に例示する。

例 本発明による円筒形容器はポリエチレン製である。この容器の直径は９０ｅ＋ｇ である。湾曲区分（４）の半径は５．５１である。平面（Ｂ）に沿って計測した 直線部（５）の長さは１１．５１である。鋭い湾曲部分（６）の半径は３■であ る。平面（Ｂ）に沿って計胛１した直線部（５°）の長さは４．６５ｍ１である 。鋭い湾曲部分（６°）の半径は２■である。最後に、ドームの半径は９０５ｍ である。好ましい実施例で使用された熱可塑性材料の厚さは容器全体に亘って１ ．５１である。

Ａ Ｆｉｇ、／ ＦＩｇ、２

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．側壁（２）及びベース（３）を有する熱可塑性材料製容器（１）であって、 前記ベースは、前記容器の垂直軸線（Ａ）を含む平面内の断面に、前記側壁（２ ）に連結された内方に凹状になった湾曲区分（４）、前記軸線（Ａ）に対して垂 直な平面（Ｂ）と角度（α１、α２）を形成する直線部分（５、５′）を各々有 する少なくとも二つの連続した段部、前記直線部分に続く外方に凹状の鋭い湾曲 部分（６、６′）、及び外方に凹状の滑らかな湾曲部分からなるドーム（８）を 有し、前記ベース（３）が前記軸線（Ａ）を中心として対称であることを特徴と する、容器。
2. ２．前記容器の前記垂直方向中央軸線に対して垂直な平面内に１０ｃｍ未満の大 きな断面寸法を有する、請求項１に記載の容器。
3. ３．前記容器の前記垂直方向中央軸線に対して垂直な平面内に円形断面を有する 、請求項１又は２に記載の容器。
4. ４．段部を二つだけ有する、請求項１、２、又は３に記載の容器。
5. ５．α１＝α２である、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の容器。
6. ６．前記容器の周囲に近い方の直線部分（５）の方が前記容器の中央部に近い直 線部分（５′）よりも長い、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の容器。
7. ７．前記容器の周囲に近い方の外方に湾曲した鋭い湾曲部分（６）の半径は、容 器の中央部に近い方の外方に湾曲した鋭い湾曲部分（６′）の半径よりも大きい 、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の容器。