JPH075070U - クロスコイル型ムーブメント - Google Patents

クロスコイル型ムーブメント

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Publication number
JPH075070U
JPH075070U JP3394393U JP3394393U JPH075070U JP H075070 U JPH075070 U JP H075070U JP 3394393 U JP3394393 U JP 3394393U JP 3394393 U JP3394393 U JP 3394393U JP H075070 U JPH075070 U JP H075070U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
magnet rotor
recess
shaft
center
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3394393U
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English (en)
Inventor
幸男 大池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ムーブメントの軸に指針を圧入する際の圧入
差により、内部に配置されたマグネットロータに移動差
が生じても、充填されたシリコンオイルの制動性にバラ
ツキが発生しないようにしたクロスコイル型ムーブメン
トの提供を目的としている。 【構成】 マグネットロータ18の下面中心部には軸1
7を取り巻くように柱状突起18aを設け、下ボビン1
4には該柱状突起18aを受ける軸受凹部14bを形成
する。マグネットロータ18の上面中心部には円柱状の
凹部18bを形成し、該凹部18bに対向するように、
上ボビン15の中心部内側に環状突起15bを設ける。
この凹部18bと、下ボビン14の軸受凹部14bの中
にはシリコンオイル24を充填する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クロスコイル型ムーブメントに係り、詳しくはボビン内の所定場所 にシリコンオイルを充填してムーブメントの回動に制動力を与える形式のクロス コイル型ムーブメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両等に用いる計器のムーブメントとして、互いに交差するコイル に計測量に応じて変化する電流を流して、それぞれのコイルに発生した磁界の合 成磁界の方向にマグネットロータを回転させ、マグネットロータの回転軸に取り 付けられた指針により計測量を表示させるクロスコイル型ムーブメントが知られ ている。
【0003】 この形式のムーブメントとして、例えば、図2に示すようなものがある。 図に示すように、該ムーブメント10は底面が閉鎖されたカップ状のケース1 2を有しており、該ケース12の内部にはプラスチックからなる下ボビン14と 上ボビン15とを嵌め合わせて形成されたボビン16が嵌め込まれている。また 、該ボビン16の内部には、周縁部がS,Nに着磁され中心部に軸17を有する 円盤状のマグネットロータ18が配置されている。該マグネットロータ18の軸 17の下部17aは下ボビン14の中心部に設けられた軸受け部14aにより軸 支され、かつ該軸17の上部17bは上ボビン15の軸支持部15aを貫通して 上方に突出している。
【0004】 また、ボビンの外側には複数のコイル20が互いに交差して巻き回されており 、これらコイル20の端末は、それぞれ上ボビン15の端部に形成された支持部 15b内に配置されているターミナル(電極)22に接続されている。 なお、軸17に係合した符号19からなるものはヒゲ全舞で、ムーブメント1 0への入力信号が零のとき軸17すなわちマグネットロータ18を原点に復帰さ せるための帰零装置である。
【0005】 このムーブメント10を計器に取り付けるとともに、文字板面に突出した軸1 7に指針を取り付けて、ターミナル22に信号を入力すると、それぞれのコイル 20に発生した磁界の合成磁界の方向に、着磁されたマグネットロータ18が回 転し、マグネットロータ18の軸17に取り付けられた指針が文字板面に計測量 を指示することになる。
【0006】 ところで、このようなムーブメント10の場合、入力信号に雑音等が混入する と、その雑音信号にしたがって合成磁界の方向がその都度変わり、指針が振動し てしまう虞がある。 また、車両用の計器に使用すると、車両の振動による影響で指針が不必要な振 動を起こす可能性がある。
【0007】 そこで、通常、図3に詳示するように、マグネットロータ18の下面中心部に 軸17を取り巻くように柱状突起18aを設け、更に下ボビン14に該柱状突起 18aを受ける軸受凹部14bを形成する。この軸受凹部14bの形成は、下ボ ビン14の中央部に環状突起14cを形成することでおこなわれている。 そして、この軸受凹部14bの中にシリコンオイル24を充填しておき、この 中にマグネットロータ18の柱状突起18aを浸すことによりマグネットロータ 18に制動を与え、不必要な振動が起こらないようにしている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このムーブメント10に指針を取り付ける場合、上ボビン15から 突出した軸17に指針を圧入方式で打ち込むため、その打ち込み時の圧力によっ て、下ボビン14の軸受け部14aに変形が生じる場合があり、このためボビン 16内におけるマグネットロータ18の位置に差ができる場合がある。この差に より、軸受凹部14bの中のシリコンオイル24に浸る部分の柱状突起18aの 体積が変わり、図3に示す液面高Aが変動して、マグネットロータ18に対する 制動性にバラツキが発生する原因となっている。
【0009】 本考案は、ムーブメントの軸に指針を圧入する際の圧入差により、内部に配置 されたマグネットロータに上下差が生じても、充填されたシリコンオイルの制動 性にバラツキが発生しないようにしたクロスコイル型ムーブメントの提供を目的 としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上ボビンと下ボビンとを嵌め合わせて形成したボビン内部に、周縁 部が着磁され中心部に軸を有する円盤状のマグネットロータを、該軸の上部を上 ボビンから貫通突出させ、かつ該軸の下部を下ボビンに設けた軸受け部で軸支さ せた状態で配置するとともに、ボビンの外側に複数のコイルを互いに交差して巻 き回して構成したクロスコイル型ムーブメントであって、前記マグネットロータ の上面中心部に凹部を形成するとともに、下面中心部には前記軸を取り巻くよう に柱状突起を設け、更に前記下ボビンに該柱状突起を受ける軸受凹部を形成する とともに、前記上ボビンには前記マグネットロータの凹部に遊びを持って嵌合す る環状突起を設け、かつ前記マグネットロータの凹部と下ボビンの軸受凹部のい ずれにもシリコンオイルを充填して、マグネットロータのボビン内での上下位置 に係わらずマグネットロータに対するシリコンオイルの制動力が一定となるよう にしたことを特徴としている。
【0011】
【作用】
上述のように構成されているので、このムーブメントを組み立てると、上ボビ ンの環状突起はマグネットロータの上面中心部に形成された凹部内に嵌まって、 その一部がシリコンオイル中に浸る。 また、マグネットロータの下面中心部に設けられた柱状突起は、下ボビンの軸 受凹部に嵌まって、その一部がシリコンオイル中に浸る。 この状態で、マグネットロータの軸の先端部に指針を圧入して打ち込むと、ボ ビン内のマグネットロータは、上から加わる力によって、ボビンとの相対的位置 が下ボビン側に移動する。これにより、マグネットロータの下面中心部の柱状突 起は、更に深く下ボビンの軸受凹部に入り込むので、シリコンオイルの液面は上 昇する。
【0012】 これに対して、マグネットロータが下ボビン側に移動することにより、マグネ ットロータの上面中心部の凹部に嵌まり、かつシリコンオイルに浸っていた上ボ ビンの環状突起は、相対的にその分だけ引上げられた状態になり、シリコンオイ ルの液面は下降する。 この反対方向への両者の変化により、シリコンオイルの液面はトータルとして 変動しないことになり、指針圧入の際の圧入差があっても、シリコンオイルによ るマグネットロータへの制動性には変化が生じないことになる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。なお、従来の技術の項で説明 したものと同一または相当する部分には同一符号を付す。
【0014】 図1は、本考案に係るクロスコイル型ムーブメントの一部を一実施例として示 したもので、従来例で示した図3に対応させたものである。 図に示すように、プラスチックからなる下ボビン14と上ボビン15とを嵌め 合わせて形成されたボビン16の内部に、周縁部がS,Nに着磁され中心部に軸 17を有する円盤状のマグネットロータ18が配置されている。該マグネットロ ータ18の軸17の下部17aは下ボビン14の中心部に設けられた軸受け部1 4aにより軸支され、かつ該軸17の上部17bは上ボビン15の軸支持部15 aを貫通して上方に突出している。
【0015】 マグネットロータ18の下面中心部には軸17を取り巻くように柱状突起18 aが設けられており、更に下ボビン14には該柱状突起18aを受ける軸受凹部 14bが形成されている。この軸受凹部14bの形成は、下ボビン14の中央部 に環状突起14cを形成することでおこなわれている。そして、この軸受凹部1 4bに下ボビン14の柱状突起18aが隙間を有した状態で嵌合されている。
【0016】 また、マグネットロータ18の上面中心部には円柱状の凹部18bが形成され ており、該凹部18bに対向するように、上ボビン15の中心部内側に環状突起 15cが設けられていて、該環状突起15cはマグネットロータ18の凹部18 bに遊びを持って嵌合されている。すなわち、該環状突起15cの表面とマグネ ットロータ18の凹部18bの側面との間には隙間があり、また更にマグネット ロータ18の軸17との間にも隙間を有している。
【0017】 そして、このマグネットロータ18の凹部18bおよび下ボビン14の軸受凹 部14bの2か所の凹部中にはシリコンオイル24が充填されており、ムーブメ ントの組み立て時には、図に示すように、凹部18b内のシリコンオイルの液面 の高さはB、軸受凹部14bでの液面の高さがCとなっている。 この状態で、マグネットロータ18の軸17に指針を圧入すると、軸17に加 わる荷重により軸受け部14aが変形して、マグネットロータ18は下ボビン1 4側に移動する場合がある。この場合、マグネットロータ18の柱状突起18a は、更に深く下ボビン14の軸受凹部14bに入り込むので、シリコンオイルの 液面Cは上昇する。
【0018】 これに対して、マグネットロータ18が下ボビン14側に移動することにより 、上面中心部の凹部18bに嵌まり、かつシリコンオイル24に浸っていた上ボ ビン15の環状突起15cは、相対的にその分だけ引上げられた状態になり、シ リコンオイル24の液面Bは下降する。この反対方向への両者の変化により、シ リコンオイル24の液面(B+C)は合計として変動しないことになり、指針圧 入の際の圧入差等があっても、シリコンオイル24によるムーブメントの制動性 には変化が生じないことになる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によると、ムーブメントの軸に指針を圧入する際 の圧入差により、内部に配置されたマグネットロータの上下位置に移動があって も、2か所に充填されたシリコンオイルの液面が合計として変わらないため、マ グネットロータに対するシリコンオイルの制動性にバラツキが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例に係るクロスコイル型ムーブメン
トの要部の断面図である。
【図2】従来のクロスコイル型ムーブメントの断面図で
ある。
【図3】図2に示したクロスコイル型ムーブメントの要
部を詳示した図である。
【符号の説明】
10 クロスコイル型ムーブメント 12 ケース 14 下ボビン 14a 軸受け部 14b 軸受凹部 14c 環状突起 15 上ボビン 15c 環状突起 17 軸 18 マグネットロータ 18a 柱状突起 18b 凹部 20 コイル 24 シリコンオイル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ボビンと下ボビンとを嵌め合わせて形
    成したボビン内部に、周縁部が着磁され中心部に軸を有
    する円盤状のマグネットロータを、該軸の上部を上ボビ
    ンから貫通突出させ、かつ該軸の下部を下ボビンに設け
    た軸受け部で軸支させた状態で配置するとともに、ボビ
    ンの外側に複数のコイルを互いに交差して巻き回して構
    成したクロスコイル型ムーブメントであって、 前記マグネットロータの上面中心部に凹部を形成すると
    ともに、下面中心部には前記軸を取り巻くように柱状突
    起を設け、更に前記下ボビンに該柱状突起を受ける軸受
    凹部を形成するとともに、前記上ボビンには前記マグネ
    ットロータの凹部に遊びを持って嵌合する環状突起を設
    け、かつ前記マグネットロータの凹部と下ボビンの軸受
    凹部のいずれにもシリコンオイルを充填して、マグネッ
    トロータのボビン内での上下位置に係わらず、マグネッ
    トロータに対するシリコンオイルの制動力が一定となる
    ようにしたことを特徴とするクロスコイル型ムーブメン
    ト。
JP3394393U 1993-06-23 1993-06-23 クロスコイル型ムーブメント Withdrawn JPH075070U (ja)

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JP3394393U JPH075070U (ja) 1993-06-23 1993-06-23 クロスコイル型ムーブメント

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JPH075070U true JPH075070U (ja) 1995-01-24

Family

ID=12400595

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JP3394393U Withdrawn JPH075070U (ja) 1993-06-23 1993-06-23 クロスコイル型ムーブメント

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63185622U (ja) * 1987-05-25 1988-11-29

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19971106