JPH075050A - 温度センサ - Google Patents

温度センサ

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Publication number
JPH075050A
JPH075050A JP16981893A JP16981893A JPH075050A JP H075050 A JPH075050 A JP H075050A JP 16981893 A JP16981893 A JP 16981893A JP 16981893 A JP16981893 A JP 16981893A JP H075050 A JPH075050 A JP H075050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
insulating substrate
temperature sensor
metal thin
film resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP16981893A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kudo
利雄 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
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Publication of JPH075050A publication Critical patent/JPH075050A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストダウンを図り、またより一層薄型化す
る。 【構成】 ポリイミドフィルムからなる絶縁基板11の
上面にはNiからなる金属薄膜測温抵抗体12、接続端
子13、14およびリード線15が設けられ、金属薄膜
測温抵抗体12を含む絶縁基板11の上面中央部にはZ
nS−CeO2からなる保護膜16が設けられている。
この場合、絶縁基板11の上面に薄膜測温抵抗体として
の金属薄膜12を形成すればよいので、アルミナ基板の
上面にSiC薄膜測温抵抗体を設けた構造の薄膜サーミ
スタと比較して、高温熱処理を行う必要がなく、製造工
程数が減少し、コストダウンを図ることができる。ま
た、絶縁基板11が可撓性を有しているので、その厚さ
を可及的に薄くしても、絶縁基板11が破損することが
なく、したがってより一層薄型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は温度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】平面的で小型の温度センサとしては、例
えば図4(A)および(B)に示すような薄膜サーミス
タが知られている。この薄膜サーミスタでは、ガラスや
セラミックス等の非金属無機材料からなる絶縁基板1の
上面中央部に一対の櫛歯状の電極2、3が互いに食い込
むように設けられ、両電極2、3を含む絶縁基板1の上
面中央部に方形状のSiC薄膜測温抵抗体4が設けら
れ、SiC薄膜測温抵抗体4を含む絶縁基板1の全上面
にガラスからなる保護膜5が設けられ、両電極2、3の
各一端部にリード線6、7が接続された構造となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
薄膜サーミスタでは、SiC薄膜測温抵抗体4を形成す
る場合、高周波スパッタによりSiC薄膜を形成し、次
いで焼結している。したがって、高温熱処理が必要であ
り、製造工程数が多くなり、コスト高になるという問題
があった。また、非金属無機材料からなる絶縁基板1は
可撓性を有していないため比較的もろく、その厚さを薄
くし過ぎると破損してしまうので、薄型化に限界がある
という問題があった。この結果、装置全体が厚くなり、
応答速度も遅くなる、という欠点を有するものであっ
た。この発明の目的は、コストダウンを図ることがで
き、またより一層薄型化し、これによって応答速度を早
めることのできる温度センサを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、可撓性を有
する絶縁基板と、この絶縁基板の上面に設けられた金属
薄膜測温抵抗体と、この金属薄膜測温抵抗体を含む前記
絶縁基板の上面に設けられた保護膜とを具備したもので
ある。
【0005】
【作用】この発明によれば、絶縁基板の上面に薄膜測温
抵抗体としての金属薄膜を形成すればよいので、高温熱
処理を行う必要がなく、製造工程数が減少し、コストダ
ウンを図ることができる。また、可撓性を有する絶縁基
板を用いているので、絶縁基板の厚さを可及的に薄くし
ても、絶縁基板が破損することがなく、したがってより
一層薄型化することが可能であり、この結果、応答速度
を向上することができる。
【0006】
【実施例】図1(A)および(B)はこの発明の一実施
例における温度センサの要部を示したものである。この
温度センサは可撓性を有する方形状の絶縁基板11を備
えている。絶縁基板11は、ポリイミドフィルム、ポリ
エステルフィルム等の有機樹脂フィルム、あるいは上面
を絶縁膜で被覆されたNi箔、Al箔、Cu箔、ステン
レス箔等の金属箔からなっている。絶縁基板11の厚さ
は、その種類に関係なく、0.2mm以下となってい
る。絶縁基板11の厚さをこのように薄くしても、絶縁
基板11が可撓性を有しているので、絶縁基板11が破
損することはない。
【0007】絶縁基板11の上面中央部には、高周波ス
パッタにより、直線的に蛇行する線状の金属薄膜測温抵
抗体12が設けられている。金属薄膜測温抵抗体12
は、Ni、Cu、Co、Fe、Be、Mn、Rb、Sb
等の温度係数の大きな金属からなっている。絶縁基板1
1の上面の一の対角線上の両端部には外部の定電流供給
回路(図示せず)に接続される第1の接続端子13が設
けられ、他の対角線上の両端部には外部の電圧測定回路
(図示せず)に接続される第2の接続端子14が設けら
れている。また、一方側の2つの接続端子13、14を
金属薄膜測温抵抗体12の一端部に接続するリード線1
5および他方側の2つの接続端子13、14を金属薄膜
測温抵抗体12の他端部に接続するリード線15が絶縁
基板11の上面の各所定の個所に設けられている。接続
端子13、14およびリード線15は、素子構造をシン
プルにするため、金属薄膜測温抵抗体12と同一の材料
からなっている。
【0008】金属薄膜測温抵抗体12を含む絶縁基板1
1の上面中央部には高周波スパッタにより保護膜16が
設けられている。保護膜16は、ZnS−CeO2、S
iO2−AlN、SiC等の耐摩耗性絶縁材料からなっ
ている。
【0009】このように、この温度センサでは、絶縁基
板11の上面に薄膜測温抵抗体としての金属薄膜12を
形成すればよいので、高温熱処理を行う必要がなく、製
造工程数が減少し、コストダウンを図ることができる。
また、有機材料や金属材料からなる可撓性を有する絶縁
基板11を用いているので、絶縁基板11の厚さを可及
的に薄くしても、絶縁基板11が破損することがなく、
したがってより一層薄型化することができる。ところ
で、この温度センサの抵抗−温度特性は、図2に示すよ
うに、正特性であって直線的である。これに対して、図
4に示す薄膜サーミスタの場合には、図5に示すよう
に、負特性であって非直線的である。
【0010】ここで、具体的な一例について説明する。
絶縁基板11として3mm角で厚さが0.2mmのポリ
イミドフィルムを用意した。この絶縁基板11の上面に
Niからなる金属薄膜測温抵抗体12、接続端子13、
14およびリード線15を形成した。この場合、接続端
子13、14の寸法は1mm角であり、金属薄膜測温抵
抗体12が形成される領域の面積は約1mm2にすぎな
い。また、金属薄膜測温抵抗体12の膜厚は約2000
Å、線幅は18μm、全長は32mmとなるようにし
た。さらに、金属薄膜測温抵抗体12を含む絶縁基板1
1の上面中央部にZnS−CeO2からなる保護膜16
を厚さ約1000Åに形成した。
【0011】そして、一対の第1の接続端子13間に
0.1mAの定電流を流した状態で、ポリ塩化ビニリデ
ン等からなるサランラップで包んで室温(25℃)状態
にあるこの温度センサを約38℃のエチルアルコールに
素早く漬けて、一対の第2の接続端子14を介して金属
薄膜測温抵抗体12の温度(抵抗値)の時間的変化を測
定したところ、図3に示す結果が得られた。この図から
明らかなように、約7秒で熱平衡状態に達している。こ
の場合、電子体温計のJIS規格の定義(恒温槽温度と
室温の差の90%の温度に到達する時間)に基づく応答
時間は約1.4秒と高速なものであった。これは、従来
発表されている、この種温度センサの最高のものに比
し、2倍以上の応答速度である。
【0012】ところで、応答速度の向上を図るには、絶
縁基板の熱容量を小さくする必要がある。熱容量は比熱
・体積・密度の積として求められるものであり、上述の
0.2×3×3mm3のポリイミドフィルムでは7.2
×10-4cal/℃である。金属薄膜測温抵抗体12の
線幅を5〜10μm程度とすれば絶縁基板の大きさ(接
続端子13、14を含む)を2.5×2.5mm2とす
ることができ、この場合ポリイミドフィルムの厚さを
0.025mmにすると、熱容量は、上述の場合の1/
10以下である0.6×10-4cal/℃程度となり、
この程度の熱容量であれば、応答時間がさらに半減する
ことになる。以上の通り、絶縁基板11の熱容量を小さ
くすることにより、応答時間を早くすることが可能であ
り、したがって、絶縁基板11の面積が定まっていると
するならば、その厚さを薄くするほど、応答時間を速く
することができる。本実施例の場合、熱容量が7.2×
10-4cal/℃の絶縁基板を用いて、応答時間を従来
の半分以下とすることができた。このことから、熱容量
が1×10-3cal/℃以下の絶縁基板であれば、その
応答速度は従来のものよりも向上されたものであること
が理解される。
【0013】これに対して、ガラスやセラミックス等の
非金属無機材料からなる絶縁基板を用いる場合には、こ
れらの材料には可撓性がないためにその厚さをあまり薄
くすることができないので、応答時間をあまり速くする
ことはできない。
【0014】なお、この温度センサでは、保護膜16に
測定対象物を直接接触させて測定対象物の温度を測定す
るようになっているが、例えば絶縁基板11を赤外線を
吸収する黒色の樹脂フィルムによって形成した場合に
は、非接触型とすることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、絶縁基板の上面に薄膜測温抵抗体としての金属薄膜
を形成すればよいので、高温熱処理を行う必要がなく、
製造工程数が減少し、コストダウンを図ることができ
る。また、可撓性を有する絶縁基板を用いているので、
絶縁基板の厚さを可及的に薄くしても、絶縁基板が破損
することがなく、したがってより一層薄型化することが
できる。また、薄型化により熱容量が小さくなるので、
応答速度を早めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例における温度セン
サの要部の平面図、(B)はそのB−B線に沿う断面
図。
【図2】この温度センサの抵抗−温度特性を示す図。
【図3】この温度センサの応答特性を示す図。
【図4】(A)は従来の温度センサの一例としての薄膜
サーミスタの一部の平面図、(B)はそのB−B線に沿
う断面図。
【図5】この薄膜サーミスタの抵抗−温度特性を示す
図。
【符号の説明】
11 絶縁基板 12 金属薄膜測温抵抗体 13 第1の接続端子 14 第2の接続端子 15 リード線 16 保護膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する絶縁基板と、この絶縁基
    板の上面に設けられた金属薄膜測温抵抗体と、この金属
    薄膜測温抵抗体を含む前記絶縁基板の上面に設けられた
    保護膜とを具備することを特徴とする温度センサ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁基板は、ポリイミドフィルム、
    ポリエステルフィルム等の樹脂フィルム、あるいは上面
    を絶縁膜で被覆されたNi箔、Al箔、Cu箔、ステン
    レス箔等の金属箔からなることを特徴とする請求項1記
    載の温度センサ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁基板は、その熱容量が1×10
    -3cal/℃以下であることを特徴とする請求項1記載
    の温度センサ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁基板の上面には、外部の定電流
    供給回路に接続される第1の接続端子および外部の電圧
    測定回路に接続される第2の接続端子が前記金属薄膜測
    温抵抗体と接続されて設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の温度センサ。
JP16981893A 1993-06-17 1993-06-17 温度センサ Pending JPH075050A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5039598A (en) * 1989-12-29 1991-08-13 Xerox Corporation Ionographic imaging system
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WO2024084763A1 (ja) * 2022-10-17 2024-04-25 Koa株式会社 温度センサーおよび電流検出装置

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