JPH07504358A - 流体の濾過のためのフィルター要素 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 流体の濾過のためのフィルター要素 発明の分野 本発明は流体の濾過、特にエアーの濾過のためのフィルター要素に向けられる。

発明の背景 流体又はエアー濾過手段は幅広い態様において知られている。公知の濾過手段は フィルター要素を保持するフィルター要素等を含んで成る。このフィルター要素 には、流体又はエアーの濾過のための、即ち、流体又はエアー流の中で運搬され てしまう濾過排除すべき不純物を保持するためのフィルター材料の層が施されて いる。このフィルター材料層のための材料は不織繊維層、好ましくはエレクトレ ット材料、発泡プラスチック、又は清浄化すべき流体もしくはエアーに対して透 過性であるその他の材料である。しばしば、このフィルター材料層は紙により構 成もされている。このフィルター材料層の表面を大きくするため、このフィルタ ー材料層を折りたたんで、断面で見たときにジグザグ形を示すようにする。もし このフィルター層の材料がちとから形態安定性を有さないとき（これは例えば不 織材料のような場合である）、このフィルター材料層を支えるための支持材料層 がこのフィルター材料層自体に加えて必要とされる。

金属又はプラスチックの網状の支持構造となっているこの支持材料層は、流体又 はエアー透過性であり、そしてフィルター材料層に例えば接着によって接続され ている。全ての流体フィルター要素に関する決定的な価値は、清浄化すべき流れ の中てのこれらのフィルタ−要素に起因する流れ抵抗である。

ジグザグ形の支持材料層を供する他に、当業界はジグザグ形のフィルター材料層 の機械的安定化のための数多くの提案を供している。

Ｄｆ！　８９０１７９８．６０１及びＥＰ−Ａ−０３８３，２３６１，：ががゎ るフィルター要素においては、その支持材料は、ジグザグ状に折りたたまれた濾 過及び支持材料層の個々の折り目部分の開閉効果（膨張及び破裂）を防止するた めに十分に安定となっている。ＵＳ−ＰＳ　３．５０６．４５７は平らな網状支 持構造体へのジグザグ形フィルター材料層の接続を教示している；この従来技術 解決案においては、ジグザグ形フィルター材料層は、それぞれの第二折曲げ線伝 いにてその平らな網状の支持構造体に接続されている。ジグザグ形のフィルター 材料層を備え付ける、且つ保持するためのフィルターフレーム上に配置されたス ペーサーが、例えばＥＰ−Ａ−０，１７０，６４３に知られている。その他の公 知の濾過手段においては、フィルターフレームは横断して広がる側面ウェブ等を 有しており、フィルター材料層はこのウェブの間でジグザグ形態で配置されてい る。各ウェブの縁の隣りには、フィルター材料層の折曲げ線又は折り曲げ領域が 配置されている。これらのフィルタ一手段のほとんどにおいて、そのフィルター フレームは２成分で配備され、それ故そのフィルタ一手段の集成が望ましくない ほどに複雑となって互いに結合し合っている。フィルターの全幅にわたって分布 すルスヘーサーがＤＢ　８３１８７１４．６０１及びＷＯ３４１０３８４２１： ががゎるフィルタ一手段から公知となっている。ＤＢ　２１３８４１２　Ｃ３は 、一方では安定性を供し、そして他方では、個々の折り目領域間の必須の相互距 離を供するための、折り目の間に配置されたウェッジ形スペーサーを有するジグ ザグ形濾紙を教示している。ＥＰ−Ａ−０，３７７、４１９号に従うと、その濾 紙には、折曲げ線領域において、一方ではこの折り目領域の接続、そして他方で はそれらの間での距離の維持を担う接着材料の線分又は点が施されている。最後 に、ＵＳ−＾−４，５１２，８９１及びＢＰ−Ａ−０，３９８，４５９号より公 知のフィルタ一手段においては、そのフィルター材料層はその上に一体的に形成 されたスペーサーを有している。従って、これらのフィルター要素のスペーサー はワンピースにおいてフィルター材料層に施されている。

本発明の目的は流体の濾過、特にエアーの濾過のためのフィルター要素であって 、支持材料の層が施されているにもかかわらず、小さな流れ抵抗しか有さず、且 つそのジグザグ形態が非常に安定であり続けているフィルター要素を提供するこ とにある。

上記の目的を解決するため、本発明に従って、流体の濾過、特にエアーの濾過の ための、この流体の濾過のためのフィルター材料層及びこのフィルター材料層を 支えるための流体透過性支持材料層を有するフィルター要素を提供し、ここでこ の支持材料層はジグザグ形に折りたたまれており、そしてここで、この支持材料 層はそのジグザグ形態を安定化するために、その折りたたみ領域に複数の変形が 施されており、その変形は、この折りたたみ領域の面を突き出し、且つこの支持 材料層がその折りたたみ領域においてその変形の境界縁又はリムを介してフィル ター材料層を支えるような状況で配置されている。

ジグザグ形のフィルター材料層を提供するため、本発明のフィルター要素は適当 に成形された支持材料の層を含む。この支持材料層は例えばプラスチック材料又 はプラスチック補強化支持ティッシュのメツシュ様網状支持構造体でありうる。

この網状支持構造体又は支持ティッシュは、フィルター要素エアー抵抗がネガテ ィブに及ぼされるのを回避するため、高い流体及びエアー透過性でなければなら ない。従って、この網状支持構造体又は支持ティッシュが比較的ワイドメツシュ であり、そしてそのウェブが比較的薄いことは好都合である。かかる網状支持構 造体は、ジグザグ形で折りたたまれているにもかかわらず、低い形態安定性を有 する。ジグザグ形の網状支持構造体又は支持ティッシュの機械的安定性及び曲げ 剛性を高めるため、複数の変形が本発明のフィルター要素の支持材料層の中にプ レスされている；この状況で、この支持材料はそのジグザグ形態に折りたたまれ る前に既に三次元構造を有している。見た地点に依存して、この支持材料層の変 形はその中に形成されたくぼみ又は突起として見える。これらの変形は折りたた み領域の箇所に限定される；くぼみ又は突起は折りたたみ領域が互いにかなり接 近し合っている折曲げ線分に面した領域において、この網状支持構造体又はティ ッシュが、連続する２つの折りたたみ領域間で事前決定された比較的急な角度で 容易にジグザグ形状へと折りたたまれうるよう、十分に平らとなっている。

折りたたみ領域により規定される面から突出ている変形は、この網状支持構造体 又は支持材料層に非常に高い形態安定性を供し、従ってこの網状支持構造体は比 較的幅広いメツシュ及び薄いウェブを有すことができる。更に、この網状支持構 造体の変形は上記の形態のフィルター要素のフロー特性に好適な効果を及ぼす。

このフィルター材料層はその変形にわたって広がるため、それはこの変形領域に おける網状支持構造体とは接しない；その代り、この網状支持構造体は、その変 形の境界領域上で、そしてもしその変形が互いから比較的長い距離で離れている ならその変形の間の領域でのみこのフィルター材料層を支える。変形の形及び大 きさに応じて、好ましくは線分形（ｌｉｎｅ−ｓｈａｐｅｄ）突起が変形におい て施されていることが好都合であることができ、この突起は境界縁と同一面に、 且つ未だ折りたたまれていない状態の支持材料層において折曲げ線分又は領域と 同一面において配置されている。この場合、このフィルター材料層は線形又は実 質的に線形な状態で、この支持材料層の曲げ剛性を損うことなく複数の位置にお いて支持される。従って、フィルター要素にわたるエアーフローの際、このフィ ルター材料層はこの網状支持構造体の変形領域の中で自由に膨張でき、これによ りそのエアー抵抗は、流体の流れに基づくフィルター材料層の高められた密度に 起因して増大しない。フィルター材料層が、流体のオンフローにより、その下に 配置された支持材料層に対して面、対、面の接触へと押し付けられているような フィルター要素と比較して、本発明のフィルター要素はそのフィルター要素によ り生ずる圧力降下が低めである点で区別される。従って、本発明のフィルター要 素の好適なフロー特性は、一方ではこの支持材料層によるこのフィルター材料層 の小幅な線形支持のみに由来しく好適なケースにおいて）、そして他方では、そ の変形（くぼみ、又はフロ一方向における突起）に基づきこの支持材料層が折り たたみ領域においてかなり小幅であり、それ故濾過すべき流体がはるかに透過し 易いことに由来する。

本発明の好適な態様において、この支持材料層の変形は、この支持材料層がフィ ルター材料層を、この変形の境界縁の間の折りたたみ領域において、もっばらこ の変形の境界縁間の線分形接触領域の構造を介して支えるほどに、互いに接近し て配置されていること、及びこの支持材料層の折りたたみ領域のその他の領域、 即ち変形領域が、このフィルター材料層から離れて配置されていることを条件と する。この支持材料層の線分形接触領域及び折曲げ線分に沿って、この支持材料 層はこのフィルター材料層に、好適には超音波溶接によって接続されている。こ の接続を供するその他の可能性は、このフィルターと支持材料層とを互いに接着 結合させることより成る。

この支持材料層によるこのフィルター材料層の単なる局所的な支持により、この フィルター材料層の大部分は、支持材料層上でのフイルター材料の全面接触のケ ースにおけるほど、清浄化すべき流体のオンフローによりその支持層に対して圧 縮されないであろう。フィルター材料の圧縮は、増大した圧力降下にかかわる。

しかしながら、本発明のフィルター要素においては、この圧縮がもたらす圧力降 下の上昇は顕著な効果がなく、それ故無視できる。

好ましくは、各折りたたみ領域の変形はその領域全長、即ち、この折りたたみ領 域を規定する２本の折曲げ線分間の距離にわたり及んでいる。複数のかかる変形 が横に並んで、即ちフロ一方向に対して横断して位置している。好ましくは、２ つの隣接する折りたたみ領域の変形はこの２つの折りたたみ領域の間で伸びてい る折曲げ線分を中心に対称的に配置されている。この変形の形態は好ましくは非 対称的であり、その変形は上流の折曲げ線分の領域においての方が、下流の折曲 げ線分の領域よりも、ジグザグ折りたたみ形態を損わないほどに平らとなってい る。

更に好ましくは、２つの隣接する折りたたみ領域の変形は対応のすぐ上流の折曲 げ線分を中心に対称的に配置されており、そして同一の形態の複数のかかる変形 は横に並んで配置されており、これによりジグザグ配置の支持材料層又は網状支 持構造体は、中空円錐のような接触支持材料層折りたたみ領域を供し、これは形 状安定性に決定的に寄与する。この円錐の先端は上流の折曲げ線分上に位置して いる。

好ましくは、各変形には、互いに角度をなして広がっているこの支持材料層又は 網状支持構造体の４枚の平面領域が施されている。

このタイプの変形は、他のそれぞれの変形と同様に、従来の平らな支持材料層の ホット成形又はホットブレシングによって作られる。

網状支持構造体又は支持材料層のために用いたプラスチックのタイプに依存して 、変形させた支持材料の硬化を更に行う（ジュロマープラスチック材料に関して ）。好ましくは、各変形の４つの面領域のうちの２つはそれぞれ、互いに向き合 って組となって配置されており、第１組の２つの面領域は実質的に三角形であり 、そして第２組の２つの面領域は実質的に台形となっている。もし三角形の第１ 組の面領域が同じ大きさでないなら、非対称的なくぼみ又は突起が形される。

本発明のフィルター要素は、濾過すべき流体フローの中に、その流体が、この支 持材料層により保持されたフィルター材料の層の上にまず当るようにして置く。

流体フローを保つため、ブロアー等の如きの手段を、フィルター要素にわたって エアーを吹き込むために設ける。「手段」なる語は本発明の解釈においては非常 に広い意味を有している；これはフィルター要素を通過する（流体）フローを供 する全ての装置及び環境を含んで成ることを意味する。究極的には、本発明のフ ィルター要素の施された自動車においては、かかる手段は自動車自体であること もでき、なぜなら自動車は運転している間にエアーフローを作り上げ、そのエア ーフローは本フィルタ一手段のフィルター要素を流れ通るからである。しかしな がら、フィルター要素を通過するエアーフローが、例えばフィルター要素の入口 及び出口側上で示差的に加熱した半空間により生ずる圧力差により作られるエア ー濾過システムも、流体フローを維持するための手段である。

本発明のフィルター要素の態様を図面を参考にしながら以下で更に詳しく説明す る。

図面の簡単な説明 図１は支持材料層として用いた網状支持構造体の透視平面図であり、フィルター 材料層が載っており、網状支持構造体の中にくぼみが形成されており、そしてこ の図面において部分的に破断しているフィルター材料層を有するその面を示して いる。

図２は、フィルター材料層が上に載っている、図１にかかわる三次元網状支持構 造体を横切る線分■伝いで見た断面図である。

図３は、ジグザグ形に折りたたんだときの、フィルター材料層を有する網状支持 構造体の側面図である。

図４は、ジグザグ形フィルター要素の透視図であり、それを囲むフィルターフレ ームが図解的に示しである。

図５は、ジグザグ形網状支持構造体（フィルター材料層抜き）の平面図である。

図６は、ジグザグ形網状支持構造体の底面図である。

発明の詳細な説明 図１は、上方からの、即ち、フローエアーに暴露される面からの透視図における 、広げたフィルター要素１０を示しており、そのフィルター材料層１２は、その 下に配置された網状支持構造体１４を示すために部分的に破断されている。この 網状支持構造体１４はプラスチックより成り、そしてフィルター材料層１２にと っての支持材料層として働く。このフィルター材料層１２は不織繊維材料の層、 特に不織エレクトレット層である。この網状支持構造体１４は、互いに平行に、 且つ等間隔で広がりながら、その間で折りたたみ領域１８を規定する多数の折曲 げ線分１６．１７を有する。この網状支持構造体１４がジグザグ形で配置された とき、これらの折りたたみ領域１８のそれぞれは斜めに向く。

この網状支持構造体１４は、２本の隣接する折曲げ線分１６．１７の間に各々が 配置されている多数の変形２０を有する。フィルター材料層Ｉ２の施された網状 支持構造体Ｉ４の上面から見たとき、この変形２０は突起又は突出を示す。この 変形２０はそれぞれ折りたたみ領域１８全体にわたって広がり、即ち、２本の折 曲げ線分１６．１７の間でのこの折りたたみ領域１８が走る方向にわたって広が る。従って、この折曲げ線分１６．１７は変形２０の二辺の境界縁を規定する。

その変形２０自体は、互いに角を成す関係で配置された４枚の平らな表面領域を 含んで成る。これらの表面領域のうちで、２枚の三角形領域２２．２４、及び２ 枚の台形領域２６．２８がそれぞれ互いに対立して配置されている。折りたたみ 領域１８により、複数のかかる変形２０が互いに対して横に並んでおり、三角形 表面領域２２．２４の底辺は、折曲げ線分１６．１７に対して垂直に配置した、 変形２０にとっての境界縁３０を構成する。広げた状態の網状支持構造体１４に おいては、境界縁３０及び折曲げ線分１６゜１７は同一面の上に位置しており、 折曲げ線分１６．１７はそれぞれ台形表面領域にとっての境界縁を構成している 。この台形表面領域２８は、他方の台形表面領域２６に比べ、境界縁３０及び折 曲げ線分１６．１７の面に対して平らな角度で配向している。この台形表面領域 ２６．２８の長めの縁はそれぞれ折曲げ線分１６．１７と一致している。２つの 隣接する折りたたみ領域１８上の変形の位置及び形態は、この２つの折りたたみ 領域１８を分割する折曲げ線１６又は１７を中心に対称的となっている。各変形 ２０の２つの台形表面領域２６．２８の平行縁のうちの短めの方が互いと一致し ており（図１における線分３１を参照のこと）、そして同一の長さとなっている 。図２における矢印３２により示す通り、この網状支持構造体１４は、２つの隣 接する折りたたみ領域１８上の２つ対立する変形２０の２枚の台形表面領域２８ によりジグザグ形を形成することができ、ジグザグ形フィルター要素ｌＯに関し て、流れ方向３４において上流に配置される共通の折曲げ線分１６での動きを制 約する。共通の折曲げ線分１６の両側上にある２つの隣接する折りたたみ領域１ ８の角度は、表面領域２８と、境界縁３０により規定される折りたたみ領域１８ の面との角度１９により規定される（図３参照のこと）。

従って、折曲げ線分１６により互いから分割した２つの隣接する折りたたみ領域 １８は、角度１９の２倍の角度で広がる。もし折りたたみ領域１Ｂがこの角度（ ２ｘ１９）で配置されると、その表面領域２８は、それらの間の折曲げ領域の各 々の形態に依存して、互いに対して平行に、又は互いに接触して広がる。この状 況において、表面領域２８と境界縁３０との角度１９は網状支持構造体１４の折 りたたみ形態の程度又は周期を決定する。他方、急勾配な方の台形表面領域２６ は、折りたたまれたフィルター要素１０の、流れ方向３４における下流の折曲げ 線分１７の両側上で外向きに広がっている。

図４かられかる通り、このジグザグ形のフィルター要素ＩＯは、接着により、フ ィルターフレーム３６にその内面に接続されて保持されている。図５の折りたた まれた網状支持構造体１４の流れ方向における平面図（フィルター材料層１２は 図５では省略されている）及び図６の網状支持構造体１４の下側からの折りたた まれたフィルター要素ｌＯの底面図から明らかな通り、４つの変形２０由来の４ つの三角形表面領域２２．２４が組になって互いに接しており、それらの組は互 いに隣接及び対立し合って、且つ折曲げ線分１６を中心に対称的となって配置さ れており、そしてこのフィルター要素ｌＯをジグザグ形に折りたたんだときに円 錐又はやや平らな円錐構造３８を構成する。前記円錐構造３８の先端４０は折曲 げ線分１６の上に載っている。この網状支持構造体１４はジグザグ形に折りたた んだとき、これらの円錐構造３８によってジグザグ形態を維持する形態の高い安 定性が付与される。この網状支持構造体１４はややワイドメツシュであってよく 、一方、支持構造体１４のウェブは比較的薄くてよく、これはジグザグ形状にお ける網状支持構造体１４が変形２０の特定の形に基づく固有の形態安定性を有す る理由でそのように仕上げることが可能となっている。

図１から特に明らかとなる通り、このフィルター材料層１２は網状支持構造体１ ４上の変形２０を規定する境界縁３０及び折曲げ線分１６．１７でのみ載ってい る。従って、変形２０の領域において、フィルター材料層１２は、流れ方向３４ においてその下に配置されている網状支持構造体１４から間隔が置かれている。

フィルター材料層１２を通過するエアーは不織繊維材料のこのフィルター層１２ を膨張させるか、又は少なくともそれは、フィルター材料層１２が網状支持構造 体１４の上に載っていないような箇所での、このフィルター材料の圧縮を招かな いであろう。従って、フィルター材料層１２はエアーをより透過させ易くなるか 、又はそのエアー透過性の度合いを少なくとも実質的に維持する。フィルター材 料層１２の不織繊維材料の延伸により、個々の繊維間の距離は広がる。前記延伸 に由来する増大した、又は少なくとも顕著なほどでなく減少したフィルター材料 層１２のエアー透過性は、フィルター要素１０の使用の際の低められた圧力降下 の起因となる。この圧力降下は、エアーフローに障害を供する網状支持構造体１ ４が、比較的幅広いメツシュ、及び変形２０により供されるその安定な三次元形 態に基づく低いエアー抵抗を有しうるためにも低い。

図１及び３に関して前述した通り、このフィルター材料層１２は不織繊維層４２ 、及び硬質化不織繊維材料のカバ一層４４を含んで成る。

この薄いカバ一層４４はこの不織繊維層４２の上で、網状支持構造体１４とは反 対側の層４２の面の上に載っており、そして不織繊維層４２に接着されている。

この硬質化不織繊維材料のカバ一層４４は、フィルター要素１０のＶ字形中間空 間４６（図３参照のこと）の中に突出て、そしてその中でのエアー乱流の原因と なる不織繊維層４２の繊維先端の数を減らす。

以下の説明は、上記の詳細及び図に示す装置にかかわるフィルター要素１０の例 を示す。フィルター要素として、ダイアマント（ｄｉａｍａｎＬ）形量口部及び 幅０．４５ｍｍのウェブを有するポリプロピレンの網状支持構造体を用いた。こ のダイアマント形開口部は３．６ｍｍＸ　４．１ｍｍの寸法を有した。この網状 支持構造体は０．８５ｍｍの厚みを有した。ポリプロピレンが網状支持構造体に とっての好適な材料であるが、この目的にその他のポリマーが使用できうる。平 らな網状支持構造体を高温及び変形に付し、境界縁３０及びそれに続く折曲げ線 分１６．１７を有する変形２０を作製又は予め規定する。この折曲げ線１６．１ ７は互いから約４．５ｃｍ離れており、隣接する変形間での垂直に配向した境界 縁３０は約４．　Ｏｃｍ隔てられていた。従って、各変形は約４．５ｃｍＸ　４ ．　Ｏｃｍの表面積で覆われていた。

このフィルター材料層の不織繊維材料は１０μｍ×２０〜６０μｍの断面を有す る分割繊維の不織エレクトレット繊維材料である。この不織エレクトレット繊維 材料の基本重量は１００　ｇ　／　ｃｍ”であった。これらの繊維は無秩序に分 散しており、そして縫い付けされている（ｎｅｅｄｌｅ　ｔａｃｋ）。更に、こ れらの繊維は、公知の手段でこのような繊維に仕上げられたエレクトレット特性 を有するポリプロピレンより成る。網状支持構造体へのこのフィルター材料層の 接続は、接着又は超音波溶接により行われる。このタイプのフィルター材料は製 品名Ｆｉｌｔｒｅｔｅ　（商標）のもとて入手できる。

別のフィルター材料は製品名ＳＢＭＦで売られている材料であり、これは溶融吹 込プロセスで獲得される不織繊維材料であり、そして丸い断面及び１〜５μｍの 直径を有する繊維を有しており、これらの繊維は基体の上に吹込まれている。

このフィルター要素のサンプルは１４５ｍｍＸ　１４５ｍｍＸ　４５ｍｍの寸法 （長さ、幅、高さ）を有する。折り目の高さは３５ｍｍとした；また、個々の折 り目間の距離、即ち、上流と下流折曲げ線分の全距離は約３５ｍｍとした。

上記の態様を有するフィルター要素のエアー仕込量は７５〜９０ｍ３／ｈであり 、２５ｐａの圧力降下が伴う。このフィルター要素の新規の構造に由来するエア ー抵抗の低下は１５％の範囲にあり、より高めの清浄エアー外出速度をもたらし 、これは例えばＡＨＡＭ試験を介して検出されうる。

１ｏ　ＦＩＧ、５ １０ＦＩＯ，６ 補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成６年９月２日

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．流体の濾過のための、特にエアーの濾過のためのフィルター要素であって： −この流体の濾過のためのフィルター材料層（１２）、及び−このフィルター材 料層（１２）を支えるための流体非透過性支持材料層（１４）、 を含んで成り、ここで −この支持材料層（１４）はジグザグ形態で折りたたまれており、そして相互角 で組となって配置されている個々の折りたたみ領域（１８）を含んで成り、この 折りたたみ領域（１８）の間に折曲げ領域（１６，１７）が形成されており、そ して−この支持材料層（１４）はそのジグザグ形態を安定化するために、その折 りたたみ領域（１８）に複数の変形（２０）が施されており、その変形（２０） はこの折りたたみ領域（１８）の面を突き出ており、且つこの支持材料層（１４ ）がその折りたたみ領域（１８）においてその変形（２０）の境界縁（３０，１ ６，１７）を介してフィルター材料層（１２）を支えるような状況で配置されて いる、フィルター要素。
2. ２．この支持材料層（１４）の変形（２０）が、この支持材料層（１４）がこの フィルター材料層（１２）をその折りたたみ領域（１８）において、もっぱら小 幅な線分形接触領域の構造を介して支えるほど互いに近接して配置されており、 そしてこの折りたたみ領域（１８）のその他の領域はこのフィルター材料層（１ ２）から離れて配置されている、請求項１記載のフィルター要素。
3. ３．この各折りたたみ領域（１８）の変形（２０）が、この折りたたみ領域（１ ８）を規定する２つの折曲げ領域（１６，１７）間の全長にわたって広がってお り、そしてかかる複数の変形（２０）が互いに横に並んでいることを特徴とする 、請求項１又は２記載のフィルター要素。
4. ４．２つの隣接する折りたたみ領域（１８）の変形（２０）が、この２つの折り たたみ領域（１８）の間に広がる折曲げ領域（１６，１７）を中心に対称的とな って配置されていることを特徴とする、請求項３記載のフィルター要素。
5. ５．このフィルター材料層（１２）が、この変形（２０）の小幅な線分形境界線 （３０，１６，１７）伝いにてこの支持材料層（１４）に接続していることを特 徴とする、請求項１〜４のいづれか１項記載のフィルター要素。
6. ６．この支持材料層（１４）の折りたたみ密度が、隣接する折りたたみ領域（１ ８）の変形（２０）の相互接触により規定されることを特徴とする、請求項１〜 ５のいづれか１項記載のフィルター要素。
7. ７．各変形（２０）が互いに角度をなして広がる４枚の平らの表面領域（２２， ２４，２６．２８）を含んで成ることを特徴とする、請求項１〜６のいづれか１ 項記載のフィルター要素。
8. ８．各々の２つの表面領域（２２，２４；２６，２８）が、互いに対立して組を 成して配置されており、第一組の２つの表面領域（２２，２４）は三角形となっ ており、そして第二組の２つの表面領域（２６，２８）は台形となっていること を特徴とする、請求項７記載のフィルター要素。
9. ９．各変形（２０）の２つの台形表面領域（２６，２８）が対称となっており、 且つ異なるサイズを有しており、そして上流の折曲げ領域（１６）により分割さ れた隣接する折りたたみ領域（１８）のうちの大きめの台形表面領域（２８）が 、この折曲げ領域（１６）を中心に対称的に配置されていることを特徴とする、 請求項８記載のフィルター要素。