JPH075038Y2 - 2枚舵用舵取装置 - Google Patents

2枚舵用舵取装置

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JPH075038Y2
JPH075038Y2 JP5425092U JP5425092U JPH075038Y2 JP H075038 Y2 JPH075038 Y2 JP H075038Y2 JP 5425092 U JP5425092 U JP 5425092U JP 5425092 U JP5425092 U JP 5425092U JP H075038 Y2 JPH075038 Y2 JP H075038Y2
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JP
Japan
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rudder
steering
angle
hydraulic cylinders
steering device
Prior art date
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JP5425092U
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JPH0616197U (ja
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ピーター・ビンガム
幸雄 冨田
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Japan Hamworthy and Co Ltd
Original Assignee
Japan Hamworthy and Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は2枚舵を有する船舶にお
いて舵取りするための2枚舵用舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶の操縦性を飛躍的に向上させ
るものとして、舵の水平断面を固定幾何学的高揚力形状
にした舵の使用が増加している。そして、図5の(a)
〜(f)に示すように、1台のプロペラ1の後方に固定
幾何学的高揚力断面を有する2枚の舵2a,2bを左右
対称に並設した2枚舵装置が用いられている。この構成
においては、プロペラ1を前進方向に回転させたまま
で、2枚の舵2a,2bのそれぞれの回転角度を組み合
わせることによってプロペラ後流を制御し、スラストを
360°全周方向に発生させ、(a)〜(f)に示すい
ろいろな操縦モードによって船舶を操船している。この
2枚舵装置においては各舵に要求される最大回転角度
は、中立位置から外舷側に例えば105°、内舷側に例
えば25°である。
【0003】一般に舵を回転させる舵取機としては、大
別してラプソンスライド・プランジャー型、ピストン
型、及びロータリーベーン型がある。しかし、上述のよ
うに大きな転舵範囲を必要とし、かつ中立位置からの転
舵角度が左右不均等である場合に、従来はロータリーベ
ーン型舵取機しか使用されていなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来において使用され
ているロータリーベーン型舵取機は、ある出力範囲の機
種においては価格が他の型式の舵取機に比べて高くなる
という問題があった。そのため、ピストン型舵取機も上
述のような要求を満して利用できることが望まれてい
た。しかし、従来のピストン型舵取機においては、転舵
角度が90°に近づくとモーメント腕の大きさが急激に
減少するので、転舵角度があまり大きくない場合に限ら
れ、しかも舵を中立位置から左右に同じ角度だけ転舵す
る場合に使用されていた。
【0005】従って、上述の2枚舵装置のように、中立
位置からの最大転舵角度が外舷側と内舷側とで異なり、
かつ外舷側に90°を超える転舵を要求される場合に
は、使用できないという問題があった。
【0006】本考案は上記課題を解決するもので、外舷
側に90°を超える最大転舵角度を要し、内舷側に異な
る最大転舵角度を要求される舵をシリンダー装置を用い
て駆動する2枚舵用舵取装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の2枚舵用舵取装置は、舵軸の頂端に舵柄を
固設し、基端側を船体構造物で揺動自在に支持して左右
一対の油圧シリンダーを設け、各油圧シリンダーのピス
トン棒の先端を前記舵柄の両端にそれぞれピンを介して
遊嵌し、前記油圧シリンダーのピストン棒の出退により
舵軸の底端側に固定した舵を、一方の回転方向に最大角
度α、他方の回転方向に最大角度βだけ回転させる舵取
装置において、舵が中立位置にある状態で、前記ピンの
中心を結ぶ直線と双方の油圧シリンダー間の中心線とが
形成する鋭角がほぼ(π−α+β)/2となるように、
舵柄に対して双方の油圧シリンダーを配置した構成とし
たものである。
【0008】
【作用】上記した構成により、両舷のそれぞれの舵に要
求される最大転舵角度が、外舷側に例えば105°、内
舷側に例えば25°という2枚舵用舵取装置において
も、ピストン型舵取機を使用しながら最大転舵角度点に
おけるモーメント腕の大きさを極度に減らすことなく、
舵取操作を行うことができる。
【0009】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図5に示したように、2枚の固定幾何学的高揚力舵
2a,2bを組み合わせて各種の操縦モードで船舶を操
船する場合に、各舵2a,2bに要求される中立位置か
らの最大回転角度は、それぞれ外舷側に例えばα=10
5°、内舷側に例えばβ=25°の計130°であるか
ら、舵取機としては上記最大転舵角度を満足するように
すればよい。
【0010】図1は油圧シリンダーを船体中心線とほぼ
平行に、舵軸の船尾側に配置する状態(船尾側の代りに
船首側にすることもできる)を示すものである。図1に
おいて、舵取装置は前述の2枚の舵2a,2bのそれぞ
れに対応して設けている。
【0011】舵柄11は、それぞれ前述の2枚の舵2
a,2bの舵軸の頂端に固定しており、舵柄11の両柄
端部に突設したピン12a,12bのそれぞれに、油圧
シリンダー13a,13bのピストン棒14a,14b
の先端を遊嵌させている。この油圧シリンダー13a,
13bは基端側を船体構造物15に揺動自在に支持した
ものである。
【0012】この際、舵2a,2bが中立位置にあると
き、舵柄11の二つのピン12a,12bの中心を結ぶ
直線Aと双方の油圧シリンダー13a,13bの間の中
心線Bとのなす角度γがほぼ(π−α+β)/2となる
ように舵柄11に対して油圧シリンダー13a,13b
を配置し、かつ油圧シリンダー13a,13bのピスト
ンは、舵2a,2bの中立位置に対応する位置から舵2
a,2bが一方の回転方向において角度αに回転する位
置までと、舵2a,2bの中立位置に対応する位置から
舵2a,2bが他方の回転方向において角度βに回転す
る位置まで、それぞれ行程する。
【0013】また、左右舷の舵2a,2bにおいては、
各方向の最大回転角度α,βが船体中心線に対して対称
となるので、舵柄11と油圧シリンダー13a,13b
との間の上記関係は、左舷舵2aと右舷舵2bとで対称
となる。そして、舵柄11と油圧シリンダー13a,1
3bについての上記の相対関係さえ維持すれば、舵軸と
舵柄11すなわち油圧シリンダー13a,13bとの相
対位置は自由に選択することができる。
【0014】上記した構成における作用を説明する。図
2は左舷側の舵取装置の動作を示し、舵2aに要求され
る最大転舵角度は、外舷側に例えばα=105°、内舷
側に例えばβ=25°である。図2の(b)に示す中立
位置から外舷側に転舵する場合には、油圧シリンダー1
3aのピストン棒14aを伸長させるとともに、油圧シ
リンダー13bのピストン棒14bを後退させ、舵柄1
1を介して舵軸および舵2aを、(a)に示す外舷側の
最大転舵角度αまで回動させる。また、(b)に示す中
立位置から内舷側に転舵する場合には、油圧シリンダー
13aのピストン棒14aを後退させるとともに、油圧
シリンダー13bのピストン棒14bを伸長させ、舵柄
11を介して舵軸および舵2aを、(c)に示す内舷側
の最大転舵角度βまで回動させる。
【0015】したがって、両舷のそれぞれの舵2a,2
bに要求される最大転舵角度が、外舷側に例えば105
°、内舷側に例えば25°という異なる角度の2枚舵用
舵取装置においても、ピストン型舵取機を使用しながら
最大転舵角度点におけるモーメント腕の大きさを極度に
減らすことなく、舵取操作を行うことができ、油圧シリ
ンダー13a,13bのサイズを節約することができ
る。
【0016】図3は本考案の他の実施例を示すものであ
り、先の実施例と同様の作用を行う部材については同一
番号を付して説明を省略する。図3において、左舷舵2
aに設ける舵柄11aに対しては、油圧シリンダー13
a,13bを舵柄11aの内舷側で、かつ船尾側に、船
体中心線Cに対する角度約(π−α+β)/2をもって
斜めに取り付け、右舷舵2bの舵柄11bに対しては、
油圧シリンダー13a,13bを舵柄11bの内舷側
で、かつ船首側に、船体中心線Cに対する角度約(α−
β)/2をもって斜めに取り付けたものである。
【0017】図4は本考案のさらに他の実施例を示すも
のであり、先の実施例と同様の作用を行う部材について
は同一番号を付して説明を省略する。図4において、右
舷舵2bの舵柄11bに対しては、油圧シリンダー13
a,13bを舵柄11bの外舷側で、かつ船首側に、船
体中心線Cに対する角度約(π−α+β)/2をもって
斜めに取り付けたものである。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、要
求される転舵角度範囲が大きく、しかも、中立位置から
の最大転舵角度が左右不均等であるような舵に対して、
従来のロータリーベーン型舵取機だけでなくピストン型
舵取機も使用できることになり、あらゆる出力範囲にわ
たって、より経済的な舵取機型式を選択することができ
る。さらに、舵が最大回転角度位置にあるときでも舵回
転モーメント腕の大きさが極度に減少することがないの
で、油圧シリンダーのサイズを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す舵取装置の平面図であ
る。
【図2】同実施例の舵取装置における動作を説明する説
明図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す舵取装置の平面図で
ある。
【図4】本考案のさらに他の実施例を示す舵取装置の平
面図である。
【図5】(a)〜(f)は2枚舵装置の各操縦モードを
示す説明図である。
【符号の説明】
2a,2b 舵 11 舵柄 12a,12b ピン 13a,13b 油圧シリンダー 14a,14b ピストン棒

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵軸の頂端に舵柄を固設し、基端側を船
    体構造物で揺動自在に支持して左右一対の油圧シリンダ
    ーを設け、各油圧シリンダーのピストン棒の先端を前記
    舵柄の両端にそれぞれピンを介して遊嵌し、前記油圧シ
    リンダーのピストン棒の出退により舵軸の底端側に固定
    した舵を、一方の回転方向に最大角度α、他方の回転方
    向に最大角度βだけ回転させる舵取装置において、舵が
    中立位置にある状態で、前記ピンの中心を結ぶ直線と双
    方の油圧シリンダー間の中心線とが形成する鋭角がほぼ
    (π−α+β)/2となるように、舵柄に対して双方の
    油圧シリンダーを配置したことを特徴とする2枚舵用舵
    取装置。
JP5425092U 1992-08-03 1992-08-03 2枚舵用舵取装置 Expired - Lifetime JPH075038Y2 (ja)

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JP5425092U JPH075038Y2 (ja) 1992-08-03 1992-08-03 2枚舵用舵取装置

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JP5425092U JPH075038Y2 (ja) 1992-08-03 1992-08-03 2枚舵用舵取装置

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JPH0616197U JPH0616197U (ja) 1994-03-01
JPH075038Y2 true JPH075038Y2 (ja) 1995-02-08

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ID=12965309

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JP6467152B2 (ja) * 2014-07-09 2019-02-06 株式会社ケイセブン 操舵装置
JP2016188033A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社ケイセブン 操舵装置
JP6659747B2 (ja) * 2018-02-20 2020-03-04 株式会社ケイセブン 操舵装置

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JPH0616197U (ja) 1994-03-01

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