JPH07503439A - 水密式ボート型包装用トレイ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 水密式ボート型包装用トレイ及びその製造方法（産業上の利用分野） 本発明は包装の分野に関し、より詳細には適宜ボール紙の平板からこれを組み立 てることにより製造される水蜜式ボール紙製トレイに関する。

（従来の技術） 例えば鳥肉、ステーキまたはレバー肉は通常保護用プラスチックフィルムと、ト レイによって包装される。このトレイは通常ポリエチレン及びその類の物質で作 られ、製造単価が比較的安価であるが、生化学的に分解することが出来ない、又 はリサイクルが出来ない等の欠点を有している。

（発明が解決すべき課題） 上記欠点を克服するために、概略長方形の底面板と西側面を持つボール紙製トレ イが提案された。隅角部のンーリングは側壁面の一部を折り曲げたベローズを、 側壁面板の一つに受け止め糊付けすることにより確保される。

これらベローズは２個の概略三角形部分が形成される。トレイの容量を維持する ために、前記三角形部分の一つは裏側に、他は表側に糊付けがなされ、夫々トレ イの内側及び外側側面板に配置される。

上記のように糊付けを面の両側に行うことは、トレイを自動的に組み立てる場合 に複雑な工程を要し、そのため機械が大型になり且つトレイ組み立て速度の遅い ものにした。

水冨弐ボール紙製容器は米国特許第１９５９６１３号明細書に記載されている。

この容器はベローズか２つの部分から形成され、その内の１つは開口又は切り欠 きになっており、ベローズの他の部分を挿入してこれに直接接触させて受け止め るようにされている。このために、ボール紙の上側のみに糊付けするだけで容器 の容積を維持することができる。

上記の容器では、ベローズは、内側になってボール紙平板の切り欠き片が内側に 張り出して、容器の内容物の外側に付着した水分を吸収することがないように、 全て外側に折り曲げられている。この容器の最終使用形態で、例えば液体を包被 する場合、漏れ防止を保証するためには、これらベローズが容器の外側に位置す ることは必要不可欠のことである。

しかしながら、容器の組み立て工程に関して、とくに糊付けを平板の一側面のみ に施したものは、その構造では中の液体が２つのベローズの間から漏れることは 避けられなかった。また液体は毛細管現象により上昇し、上端の切り口からボー ル紙の中心部分に迅速に侵入し、ついには全体構造を破壊させ、容器の包装をず り下げ内容物を流失させるに至る。またベローズが外側に張り出しているものは 、包装の外観を著しく損なっていた。

米国特許第４３０４３５２号明細書は、上述の容器の欠点、特に２つのベローズ 間からの漏れ及び毛細管現象による液体の上昇を、表面−裏面糊付けにより克服 した構成となっている。この漏れ防止容器は、液体又は半液状生成物を収納する ために、１つのベローズ部分の上端の切り口は、ベローズの他の部分によってそ の受け側が糊付けされ、隅角部分の強度を高めるようにされている。この隅角部 分の集合体には又、縁部かシールカバーを受け止めるようになっている。

上記の容器の使用目的から見れば、また米国特許第１９５９６１３号明細書に関 して述べた理由からすれば、この隅角部のベローズは容器の外側に折り返されな ければならない。このような構成はあまり見映えがせず、容器の外側に種々のマ ークをつけるのにも制約がある。

前記容器はこれに加えて、ベローズを表面−裏面糊付けするために、極めて複雑 な組み立て工程が必要になる。米国特許第１９５９６１３号明細書及び米国特許 第４３０４３５２号明細書に記載されている漏れ防止容器は、本発明の目的から かけ離れた、特殊な最終使用形態に用いられるものである。これらは実際に液状 物品の包装に適用され、包装された物品を保護するために、さらにカバーをする 隠蔽方式を伴わなければならない。

（課題を解決するための手段） 本発明の目的とするボール紙製トレイは、鳥の胸肉、ステーキその他の食品で液 体の流失か少量のものを包装することを意図している。このトレイの目的はこの 少量の液体を溜めることであり、従ってトレイは特に底面板の隅角部に於いて、 液体が毛細管現象で上昇するのを阻止するシーリング特性を持つようになってい る。またその製法が極めて単純で、且つ高速度で自動組み立てが出来るようにな っている。

（作用） 本発明の水密トレイはボール紙の平板から作られ、底面板とそれを囲み、各隅角 部がベローズによって夫々２個所で連結された側面板とからなる。これらベロー ズは夫々一つの側面板からトレイの内側に向かって折り曲げられる。ベローズの 第１部分は前記ベローズを受け止める側面板に隣接して、その上側部分に切り欠 きを設ける。この切り欠きは、トレイを組み立てた際、ベローズの第２部分とそ れを受け止める側面板とを直接接触させる機能を存する。

トレイの容積は、ベローズを受ける側面板の内側表面に糊付けすることによって 確保される。この糊付けは、ベローズの第１部分の１つの面を、対応する側面板 の低い領域とこの面の上側領域とを重ね合わせるように糊付は固定し、同時に液 体が毛細管現象によって上昇するのを排除又は阻止するようにされる。

このトレイ構成は、ボール紙の片面のみに糊付けが必要とされるものであり、従 って比較的単純な自動組み立て工程を用いることが出来る。それに加えて、トレ イの内側に折り返したベローズを糊付けすることは、隅角部の強固な保持をもた らすと共に、ベローズの上側又はトレイの上縁部分に設けられた切り欠きにより 、毛細管現象による液体の上昇が阻止される作用をする。

糊はベローズを受け止める面の全面に付けることが出来る。この場合、上側に切 り欠きをもつベローズの全面は対応する面に強固に糊付は固着され、トレイの底 に溜まる少屋の液体は、毛細管現象で上昇するためのいかなる平行壁面も見いだ すことか出来ない。

他の実施例では、糊は糊付は面に２個所点状に付けられる。糊の第１の点は、受 容側に押し付けられるベローズの２つの部分の間の移行線上に設けられ、第２の 点は切り欠きを設けていないベローズの固定を確実にする上側部分に設けられる 。この実施例では、第１の糊付は点は液体が毛細管現象によって上昇するのを阻 止または停止させ、この液体かトレイの上端縁部に達しないようにしている。

ベローズが内側に折り曲げられた本発明のトレイ構造は又、その仕上がりが申し 分無い外観を呈し、その平滑な外表面に適宜宣伝文等を印刷することが出テる。

本発明は以下に示すような番号を付した実施例の記述によって、その他の特徴や 性格が表現される。これらは本明細書に添付した図面を参照しながら読まなけれ ばならない。

（図面の簡単な説明） 図１は本発明の水密トレイを造ることが出来るボール紙の平板形状を示す。

図２．３及び４は組み立て中のトレイの隅角部の見取り図である。

図５は組み立て後の本発明のトレイの見取り図である。

（実施例） 図１は水密トレイを造ることが出来るボール紙の平板形状を示す。この平板１は ２個の大形側面板３．４と、２個の小形側面板５．６とによって囲まれた長方形 の底面板２からなり、前記大小の側面板は略同じ高さを有している。側面板３． ４．５及び６は切頭ピラミッド形トレイを造ることが出来るように、実質的に不 等辺四辺形を形成する。前記側面板は隅角部のベローズ７によって一組になって 連結され、少なくともトレイの底部分のシーリングを行うと共に、液体が毛細管 現象によって上昇するのを阻止するように組み立てられる。

４個のベローズ７は同形状で、中央の折り曲げ線１０によって分割される２個の ３角形状部分８及び９により形成される。

ベローズ７の第１部分８は夫々小側面板５．６に隣接している。それは底面板２ から伸びて、隣接する側面板５．６よりやや低い高さを持ち、従って上端部分が 開口又は切り欠き１１を形成するようになっている。図１に示すように、三角形 部分８の上端縁１２は隣接する側面板の縁に対し、この側面板の高さの半分の位 置から実質的に直角方向に伸びている。トレイの底部の充分なシーリングと、ト レイの自動組み立てとを可能にするために、ベローズの部分８の高さは最小限、 約１ｃｍは保たれなければならない。

ベローズ７の第２部分９は大側面板３．４に隣接している。この部分は前記大側 面板の全体の高さを実質的に越えて伸びている。前記切り欠き１１のある場所に 隣接した、ベローズ７の第２部分９の自由角部１３は、ボール紙を取り扱う際そ の隅角部が極端に鋭く尖っていないように、適宜鈍角形状をしている。

平板ｌの少なくとも内側面は水か浸透しないように処理か施され、包装される物 品から出る湿気がボール紙内に浸透して、その芯の部分に達するのを阻止するか 、少なくともその進行を制限する。

トレイはこれに適合する組み立て機械により自動的に組み立てられる。

トレイの組み立ては、ベローズ７の裏側部分８．９を、対向する小側面板５．６ 又は場合により大側面板３．４の内側面に対して折り曲げるようにして行われる 。この選択はトレイの寸法及び、もしこれが伸張性のプラスチックフィルムで包 囲される場合それに用いられる技術によってなされる。本実施例の場合、ベロー ズ７は小側面板５及び６の側に折り曲げられる。

トレイの内側にベローズを設けたことにより、外観上の質が向上すると同時に、 これらトレイを多数重ね合わせても、ひとつのトレイの内側か錐状になって他の トレイを受入れ、障害にならない。（これは最終的な形成結果によって定まるこ とである。）これは又、平滑な外側面に適宜印刷（広告、装飾、注意書き等）を すすることを可能にしている。

組み立ての第１段階は、ベローズの二つの部分８．９か折り返して圧着される小 側面板５．６内側の側部領域に糊を塗布する工程からなる。糊は図上で斜線を付 した領域面１４全部に塗布するか、又は後述するように注意深く選択された糊の 点のみに塗布することか出来る。

図２から図４までに示すように、第２段階は側面板３．４．５及び６を底面板２ から起立させ、隅角部のベローズ７の二つの部分８．９を受け止める側面板５． ６に対して押圧する工程からなる。この動作の結果、ベローズの第１の部分８の 前面は糊を塗布された領域の下側部分に押圧される。更に、切り欠き１１が存在 するために、ベローズの第２の部分９の裏面か、糊を塗布された領域の上側部分 に押圧される。

ある望ましい実施例では、糊は糊点１５及び１６の形で糊塗布領域１４上に、垂 直方向に塗布される。糊の第１の点１５は、ベローズの第１の部分８の上端縁１ ２の高さに定められる。この点はへローズの第１部分８と第２部分９の間の移行 線を塞ぐ役目をする。更に、この点は毛細管現象により上昇する湿気を阻止する 作用をする。糊の第２の点１６はより上の個所に設けられる。この点は小側面板 ５．６の内側面をベローズの第２面９に対して強固に固定させる。トレイの高さ によっては、付加的な糊点を追加することも出来る。糊はパッドを用いることに より、より広い領域に塗布されることを記憶すべきである。

糊は平板のただ一面のみに塗布されるので、より速く且つ単純な組み立て作業が 高速になされることを可能にしている。

本発明の特殊な組み立て工程により、隅角部が正確に封止され、ベローズにより トレイの良好なツーリングが得られた。

更に他の実施例では、ベローズの第２部分９と隣接する側面板３．４との間の折 り曲げ線を移動させることも可能である。この実施例では隅角部があまり鋭角に なっていない、丸みを帯びた］・レイを造ることが出来る。

切頭ピラミッド形のトレイは、空の場合これらを多数つみ重ねることが出来る。

この形状は勿論、同−構成及び組み立て手順を維持しながら種々変化させること が出来る。事実、トレイの側面板は底面板から鉛直にし、包装用トレイの形状を 全て平行にすることも出来る。更に底面板２を多角形にすることも出来る。

以上に加えて、ベローズの１つの部分の上方領域に形成される切り欠きｔｉは、 所望の形状をとることが出来る。

国際調査報告

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．底面板（２）が１対のベローズ（７）により連結された側面板（３、４、５ 、６）により囲まれており、前記ベローズは前記側面板（３、４、５、６）の１ つに連結している２つの部分（８、９）からなり、前記ベローズを受け止めてい る側面板（３、４、５、６）に隣接したベローズの第１部分（８）は上側に切り 欠き（１１）を有しており、前記切り欠きは組み立て時にベローズの第２部分が 受け止める側面板（３、４、５、６）に直接接触することを許容するようにした トレイにおいて、トレイ内の液体が毛細管現象により上昇するのを阻止するため に、トレイの内側に折り畳まれるベローズ（７）が対応する側面板（３、４、５ 、６）の内側面に適宜糊付け手段により強固に接着固定されるようにした、水密 式ポート型包装用トレイ。
2. ２．糊付け手段が、一方で固定する側面板（３、４、５、６）とベローズの第２ 部分（９）の上端部分との間に、前記上端部分を固定してトレイの容積を保たせ るために設けられ、他方で前記側面板（３、４、５、６）と前記切り欠き（１１ ）の端縁部（１２）との間に、トレイの容積を維持し且つ液体が毛細管現象によ り上昇してポール紙の切断縁部に達するのを阻止するために設けられたことを特 徴とする、請求項１に記載の水密式トレイ。
3. ３．ベローズ（７）の第１部分（８）は全て上側部分か切り欠かれていることを 特徴とする、請求項１又は２に記載の水密式トレイ。
4. ４．ベローズの第１部分（８）は上側部分に切り欠き（１１）が設けられ、前記 ベローズ（７）が少なくとも１ｃｍ以上の高さになるようにしたことを特徴とす る、請求項３に記載の水密トレイ。
5. ５．ベローズ（７）は側面板（３、４、５、６）の高さの半分以上の高さをもっ ことを特徴とする、請求項１から４までの内１項に記載の水密トレイ。
6. ６．隅角部のベローズは２つの対向する側面板に夫々折り曲げられていることを 特徴とする、請求項１から５までの内１項に記載の水密トレイ。
7. ７．内側面は水が浸透しないような処理を施したことを特徴とする、請求項１か ら６までの内１項に記載の水密トレイ。
8. ８．ベローズの第２部分（９）と、前記ベローズ（７）を受容している側面板（ ５、６）に隣接する側面板（３、４）との間にはいかなる折り畳み部分も存在し ないことを特徴とする、請求項１から７までの内１項に記載の水密トレイ。
9. ９．適当なポール紙の平板から請求項１から８までの内１項に記載の水密トレイ を製造する方法であって、 ベローズ（７）の部分（８、９）を受け止めるため、側面板（５、６）の所定領 域（４）に糊を付着させる工程と、 側面板（３、４、５、６）を立ち上がらせる工程と、ベローズ（７）の２つの部 分（８、９）が折り曲げられ、ベローズの第１部分（８）の面が低い領域で、第 ２部分が高い方の領域で強固に接着固定されるように側面板（５、６）に受容さ れる工程とからなる、トレイの製造方法。
10. １０．請求項９のトレイの製造方法に於いて、側面板（５、６）への糊付けは２ 個の糊点（１５、１６）により行われ、１の糊点（１５）はベローズの第１及び 第２部分（８、９）の間の移行線を塞ぐためにベローズの第１部分（８）の上端 縁（１２）の高さに施され、他の糊点（１６）はベローズの第２部分（９）を強 固に接着固定するために、より上方の高さに施されることを特徴とする、トレイ の製造方法。