JPS5845253Y2 - 食品包装容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は佃煮、惣菜等の食品を所定量づつ包装して、
特にスーパーマーケット等で販売するに適した食品包装
容器に関する。

非常に多くの品種の佃煮、惣菜等を小量、たとえば５０
〜１００ｇ程度ずつ包装して特にスーパーマーケット等
で販売するための容器としては、購売客が直接に内容物
を目視し得ること、何の品種かを明瞭に表示するラベル
等を有すること、容器が比較的廉価に出来且つ衛生的で
あり一旦包装した後は勝手に内容物に触れられないよう
に封止されていること、多くの容器を限られたスペース
の商品陳列棚に上下に積み重ねて置いた場合でも各容器
の内容物の品種が何であるかが明瞭にわかること等の各
種の要求を満足するために透明容器が用いられることが
多い。

また上述したラベルには、商標及び収納している内容物
の表示並びに美しい図柄等が同時に印刷表示されるのが
通常である。

更にこのラベルには法規によって表示が義務付けられて
いる内容量、製造年月日、添加物、製造物等も同時に明
記されることが多い。

従ってこれらの各種の表示項目が全て印刷されたラベル
は比較的大判のサイズのものとなるが、このようなラベ
ルは対象となる食品包装容器の一定の位置に常に正しい
向きに貼付されることが切要である。

もし同種の多数の容器についてラベルの位置が一定しな
いと、大変見苦しくなり、このようなことはスーパーマ
ーケット等で当該商品が多数陳列された場合には特に顕
著である。

しかしながら大量生産されるこの種の商品に、常に一定
の位置に正しくラベルを貼付する作業は熟練を要し、従
来より生産能率上の障害となっていた。

この考案は上記の問題点を解決し得る新規な容器の構造
に関する。

以下図示の実施例について本考案を説明する。

容器の主体をなすカップは上端の開口端に向って若干拡
がった傾斜面からなる側壁１０．２０と、これに連続し
ている底３０を有し、底には多数の角錘状の凹入５，５
・・・・・・を有する。

また対向する側壁１０゜１０又は２０．２０にも適当な
場所に適当な個数の凹入部１，１又は２，２を有する。

更に側壁１０又は２０の凹入部１又は２の上端の適所を
僅かに低く作つてなる凹所４０．４０を有する。

このカップは透明プラスチックで成形して作れば内容物
が明瞭に見易い点で好ましいが、近時開発されている無
公害高撚型のまたは経時溶解性の合成樹脂を用いて成型
することもできる。

上述の様に側壁１０．２０に拡がリテーパを設けること
により、このカップは使用前は第３図に示す様に互に上
下に重ねて小さいスペースに多数収納あるいは運搬でき
る。

底面３０には多数個の角踵状の凹入をカップ底面の成形
により設けることにより、容器内の食品の不必要な移動
を防止する。

この角踵状四大の容器内における高さが高い程食品移動
防止の効果が大きいが、容器の深さの↓以上の高さとす
ると略必要な移動防止作用が得られる。

側壁上端の角部６，６・・・・・・、凹所４０．４０の
両段部４．４・・・・・・や底面３０の角部７，７．・
・・・・・フィルムを破損せぬように滑らかに作られる
ことが好ましい。

カップ内に佃煮、惣菜等の内容物を収納するとその上か
ら透明ラップフィルム９を被覆する。

透明ラップフィルム９は公知のラップフィルムと呼ばれ
る薄く柔軟で弱い自己密着性をもつプラスチックフィル
ムであって、このカップの外周を巻き包んでそのラップ
フィルム９の端部は側壁１０．２０の外周を通って下方
に折りたたまれ、底面３０において一部分に集められる
。

ラベル７０は裏面に粘着剤を塗着した紙等に印刷を施し
て作られ、上面部７１．側面部７２及び下面部７３の三
部からなり、各部の間には折曲げし易い様にミシン目７
４及び７５を設けることが好ましい。

上面部７１及び側面部７２にはそれぞれ商標及び収納し
ている内容物の表示及び必要に応じて美しい図柄等が印
刷されている。

下面部７３には法規によって表示が義務付けられている
内容量、製造年８田添加物、製造物等が明記されている
。

このラベル７０はカップを覆う透明ラップフィルム９上
にその裏面の粘着剤によって貼付される。

貼付作業に当っては、凹入部１又は２を位置決めの案内
として、上面部７１が容器の上面に、側面部７２が容器
の側面にまた下面部７３が容器の下面におけるラップフ
ィルム９の端を集めた部分の上に、それぞれ当るように
して貼付される。

こうしてラップフィルム９の端部を集めた上に下面部７
３を貼付すればラップフィルム９の封印を行なうことか
で゛きる。

ラベル７０（こはミシン目７４及び７５が設けられてい
るのでラベル７０の折曲げが容易に行なえる。

ラベルは上面部７１．側面部７２及び下面部７３が１体
になったものとして印刷されているのでただ一個のラベ
ルの貼付によって３面へのラベル貼付が済み、しかもラ
ベルの貼付位置は凹入部１，２及び凹所４０によって左
右にずれない様に案内されるとともにミシン目７４によ
って上下にずれないように案内され規定されているので
特に熟練を要しなくても同一の位置に貼付できる。

従って特にこの種のラベルを貼付した商品を大量生産し
ようとする場合等においては著しく生産能率を向上させ
ることか゛できる。

また、側壁１０．２０に設けた凹所１，２の角部４，４
゜・・・・・・や底面３０の角部７，７．・・・・・・
を丸く作っであるため、ラップフィルムが裂けるおそれ
がなく、完全な包装ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の容器のカップの平面図、第２図は同斜
視図、第３図は同カップを上下に重ねた場合を示す側面
断面図、第４図はラップフィルムにて包装しラベルを付
してなる容器の斜視図である。 図において、１，２は凹入部、５，５・・・・・・は底
面３０に設けた踵状の凹入、７０はラベルである。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上部開口端に向って若干拡がる傾斜側壁をもつ浅
   型のカップの少くとも一つの側壁に内側に凹んだ凹入部
   を設けるとともに前記凹入部の上端の適所を僅かに低く
   作ってなる凹所を設け、且つカップの底面を角錘状にカ
   ップ内空間に向って凹入させた鐘状凹入を多数個設けて
   なる食品包装容器であって、前記カップ外面を透明ラッ
   プフィルムで包装し、透明ラップフィルムの端末部をカ
   ップ下面に折り曲げて止め、カップ側面部とこれに隣接
   する上面と下面との各面の透明ラップフィルム上に、上
   面部、側面部及び下面部を一体に連結して作った裏面粘
   着式ラベルを、前記凹入部の凹所の位置に、貼付してな
   ることを特徴とする食品包装容器。
2. （２）上記鐘状凹入のカップ内部の高さが容器の深さの
   士以上であることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の食品包装容器。