JPH0750050A - 記録媒体のローディング装置 - Google Patents
記録媒体のローディング装置Info
- Publication number
- JPH0750050A JPH0750050A JP5193772A JP19377293A JPH0750050A JP H0750050 A JPH0750050 A JP H0750050A JP 5193772 A JP5193772 A JP 5193772A JP 19377293 A JP19377293 A JP 19377293A JP H0750050 A JPH0750050 A JP H0750050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- recording medium
- gear
- holder
- drive gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気テープなどの記録媒体を所定の再生位置
などにローディングするための構造において、簡便な構
造で確実な動作を実現する。 【構成】 挿入口から挿入されたカセットパック11を
取込む揺動アーム3を第1レバー31によって揺動変位
させ、揺動アーム3が取込動作を終了した後に前記第1
レバー31に係合されて起動する第2レバー32のカム
溝32eによって揺動部材18のホロア38を案内し
て、カセットパック11を保持しているホルダ4を基台
5方向に下降させて装填を行う。したがって、スイッチ
や電磁プランジャなどを用いることなく、簡便な構造
で、機械的にタイミングを合せて確実な動作を実現する
ことができる。
などにローディングするための構造において、簡便な構
造で確実な動作を実現する。 【構成】 挿入口から挿入されたカセットパック11を
取込む揺動アーム3を第1レバー31によって揺動変位
させ、揺動アーム3が取込動作を終了した後に前記第1
レバー31に係合されて起動する第2レバー32のカム
溝32eによって揺動部材18のホロア38を案内し
て、カセットパック11を保持しているホルダ4を基台
5方向に下降させて装填を行う。したがって、スイッチ
や電磁プランジャなどを用いることなく、簡便な構造
で、機械的にタイミングを合せて確実な動作を実現する
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープカセットな
どの記録媒体を記録/再生装置の所定の装填位置にロー
ディングするための装置に関する。
どの記録媒体を記録/再生装置の所定の装填位置にロー
ディングするための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープなどの記録媒体の記録/再生
を行う装置において、前面板に形成された挿入口から記
録媒体を挿入するようにした構成では、挿入された記録
媒体を記録/再生装置本体内に搬送し、その後、磁気ヘ
ッドやリール軸などが搭載された基台上の所定の装填位
置に装填を行う必要がある。
を行う装置において、前面板に形成された挿入口から記
録媒体を挿入するようにした構成では、挿入された記録
媒体を記録/再生装置本体内に搬送し、その後、磁気ヘ
ッドやリール軸などが搭載された基台上の所定の装填位
置に装填を行う必要がある。
【0003】従来からのローディング装置では、このよ
うな動作を、各段階毎にスイッチなどを用いて検出し、
それに対応して電磁プランジャなどによって駆動歯車の
噛合状態を切換えるなどして、少ないモータで複数の動
作を実現するように構成されている。
うな動作を、各段階毎にスイッチなどを用いて検出し、
それに対応して電磁プランジャなどによって駆動歯車の
噛合状態を切換えるなどして、少ないモータで複数の動
作を実現するように構成されている。
【0004】また、記録媒体が磁気テープであるときに
は、典型的な従来技術では、上述のようなローディング
専用にモータを設け、キャプスタンを駆動するもう1つ
のモータによって、磁気ヘッドを搭載したヘッド台の前
進/後退動作や、リール軸の回転方向および速度などを
切換えるように構成されている。また他の従来技術で
は、キャプスタンを駆動するモータの駆動力によって、
上述のようなローディング動作を行い、前記ヘッド台の
前進/後退動作や、リール軸の回転方向および速度の切
換えのために、もう1つのモータが設けられている。
は、典型的な従来技術では、上述のようなローディング
専用にモータを設け、キャプスタンを駆動するもう1つ
のモータによって、磁気ヘッドを搭載したヘッド台の前
進/後退動作や、リール軸の回転方向および速度などを
切換えるように構成されている。また他の従来技術で
は、キャプスタンを駆動するモータの駆動力によって、
上述のようなローディング動作を行い、前記ヘッド台の
前進/後退動作や、リール軸の回転方向および速度の切
換えのために、もう1つのモータが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
キャプスタン用のモータを用いて、ヘッド台の前進/後
退動作またはローディング動作が行われるので、構造が
複雑になる。また、上述のようにスイッチや電磁プラン
ジャを用いて電気的にタイミングを合わせているので、
これらの部品の故障や、その制御を行う回路の異常など
によって、先の動作が終了していないのにも拘わらず、
次の動作に移ってしまうことがある。
キャプスタン用のモータを用いて、ヘッド台の前進/後
退動作またはローディング動作が行われるので、構造が
複雑になる。また、上述のようにスイッチや電磁プラン
ジャを用いて電気的にタイミングを合わせているので、
これらの部品の故障や、その制御を行う回路の異常など
によって、先の動作が終了していないのにも拘わらず、
次の動作に移ってしまうことがある。
【0006】本発明の目的は、簡便な構造で確実な動作
を行うことができる記録媒体のローディング装置を提供
することである。
を行うことができる記録媒体のローディング装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体の凹
所に遊端部が係合する揺動アームと、モータからの駆動
力が伝達される駆動歯車と、前記駆動歯車に噛合し、終
端側に切欠部が形成されたラックギアを有し、前記駆動
歯車の回転に伴う変位によって前記揺動アームの基端部
を前記記録媒体の挿入方向に変位させる第1レバーと、
基台に対して略平行な第1および第2保持部と、該第1
および第2保持部間を連結し、かつ前記基台に対して傾
斜した案内部とを備えるカム溝が形成され、前記第1レ
バーが揺動アームの揺動変位を終了した後、第1レバー
の係合片でトリガ駆動されてラックギアが前記駆動歯車
に噛合して変位してゆく第2レバーと、挿入口から挿入
された記録媒体を保持するホルダと、前記カム溝に嵌入
して変位駆動されるホロアを有し、前記ホルダに一端が
連結され、該ホルダを基台上の所定の装填位置に下降変
位する揺動部材とを含むことを特徴とする記録媒体のロ
ーディング装置である。
所に遊端部が係合する揺動アームと、モータからの駆動
力が伝達される駆動歯車と、前記駆動歯車に噛合し、終
端側に切欠部が形成されたラックギアを有し、前記駆動
歯車の回転に伴う変位によって前記揺動アームの基端部
を前記記録媒体の挿入方向に変位させる第1レバーと、
基台に対して略平行な第1および第2保持部と、該第1
および第2保持部間を連結し、かつ前記基台に対して傾
斜した案内部とを備えるカム溝が形成され、前記第1レ
バーが揺動アームの揺動変位を終了した後、第1レバー
の係合片でトリガ駆動されてラックギアが前記駆動歯車
に噛合して変位してゆく第2レバーと、挿入口から挿入
された記録媒体を保持するホルダと、前記カム溝に嵌入
して変位駆動されるホロアを有し、前記ホルダに一端が
連結され、該ホルダを基台上の所定の装填位置に下降変
位する揺動部材とを含むことを特徴とする記録媒体のロ
ーディング装置である。
【0008】また本発明は、前記記録媒体の走行駆動状
態を切換える切換機構に駆動力を伝達する伝達歯車と、
前記駆動歯車を回転自在に支持し、前記揺動部材が記録
媒体を前記装填位置に装填すると、前記第2レバーの係
合片が係合して揺動変位し、前記駆動歯車を第2レバー
から離反し、前記伝達歯車に噛合させる揺動レバーとを
設けることを特徴とする。
態を切換える切換機構に駆動力を伝達する伝達歯車と、
前記駆動歯車を回転自在に支持し、前記揺動部材が記録
媒体を前記装填位置に装填すると、前記第2レバーの係
合片が係合して揺動変位し、前記駆動歯車を第2レバー
から離反し、前記伝達歯車に噛合させる揺動レバーとを
設けることを特徴とする。
【0009】さらにまた本発明の前記揺動部材は、前記
ホルダが連結され、一対のピンによって揺動変位自在に
支持される本体と、前記ホロアが立設され、前記ピンに
よって前記本体と同一の軸線まわりに揺動変位自在に支
持される介在部材と、前記介在部材を前記本体に対して
前記軸線まわりに弾発的に連結するばね部材とを備える
ことを特徴とする。
ホルダが連結され、一対のピンによって揺動変位自在に
支持される本体と、前記ホロアが立設され、前記ピンに
よって前記本体と同一の軸線まわりに揺動変位自在に支
持される介在部材と、前記介在部材を前記本体に対して
前記軸線まわりに弾発的に連結するばね部材とを備える
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に従えば、挿入口から挿入された記録媒
体が、磁気テープカセットのリール孔などの該記録媒体
の凹所に、揺動アームの遊端部が係合してホルダ内に取
込まれてゆき、取込みが完了すると、揺動部材によって
前記ホルダが基台上の所定の装填位置に下降変位されて
ローディング動作を完了するローディング装置におい
て、前記揺動アームを第1レバーによって変位駆動する
ようにし、またこの第1レバーの動作終了後に該第1レ
バーによってトリガ駆動される第2レバーによって、前
記ホルダの下降変位を行う。
体が、磁気テープカセットのリール孔などの該記録媒体
の凹所に、揺動アームの遊端部が係合してホルダ内に取
込まれてゆき、取込みが完了すると、揺動部材によって
前記ホルダが基台上の所定の装填位置に下降変位されて
ローディング動作を完了するローディング装置におい
て、前記揺動アームを第1レバーによって変位駆動する
ようにし、またこの第1レバーの動作終了後に該第1レ
バーによってトリガ駆動される第2レバーによって、前
記ホルダの下降変位を行う。
【0011】すなわち、記録媒体が前記挿入口に挿入さ
れると、モータが起動されて、その駆動力が、駆動歯車
を介して、該駆動歯車にラックギアが噛合している第1
レバーに伝達される。この駆動歯車の回転に伴う該第1
レバーの変位によって、該第1レバーは前記揺動アーム
の基端部を記録媒体の挿入方向に変位してゆき、こうし
て記録媒体の取込みが行われる。前記記録媒体の取込み
が終了すると、前記駆動歯車はラックギアの終端側に形
成された切欠部に嵌り込み、該第1レバーの変位が停止
される。
れると、モータが起動されて、その駆動力が、駆動歯車
を介して、該駆動歯車にラックギアが噛合している第1
レバーに伝達される。この駆動歯車の回転に伴う該第1
レバーの変位によって、該第1レバーは前記揺動アーム
の基端部を記録媒体の挿入方向に変位してゆき、こうし
て記録媒体の取込みが行われる。前記記録媒体の取込み
が終了すると、前記駆動歯車はラックギアの終端側に形
成された切欠部に嵌り込み、該第1レバーの変位が停止
される。
【0012】前記第1レバーが揺動アームの揺動変位を
終了して記録媒体の取込みを終了すると、前記第1レバ
ーに形成された係合片でトリガ駆動されて第2レバーが
わずかに変位され、これによって該第2レバーのラック
ギアが前記駆動歯車に噛合して、該第2レバーが変位し
てゆく。該第2レバーには、前記基台に対して略平行な
第1および第2保持部と、これらの第1および第2保持
部間を連結し、かつ前記基台に対して傾斜した案内部と
を備えるカム溝が形成されている。このカム溝には、前
記揺動部材に形成されたホロアが嵌入している。
終了して記録媒体の取込みを終了すると、前記第1レバ
ーに形成された係合片でトリガ駆動されて第2レバーが
わずかに変位され、これによって該第2レバーのラック
ギアが前記駆動歯車に噛合して、該第2レバーが変位し
てゆく。該第2レバーには、前記基台に対して略平行な
第1および第2保持部と、これらの第1および第2保持
部間を連結し、かつ前記基台に対して傾斜した案内部と
を備えるカム溝が形成されている。このカム溝には、前
記揺動部材に形成されたホロアが嵌入している。
【0013】したがって、前記第2レバーの変位によっ
て、ホロアが第1保持部から脱出し、案内部を経て第2
保持部まで摺動変位する。これによって、ホロアは基台
に対して近接変位され、こうして揺動部材に一端が連結
されているホルダが下降変位して記録媒体が前記装填位
置に装填される。
て、ホロアが第1保持部から脱出し、案内部を経て第2
保持部まで摺動変位する。これによって、ホロアは基台
に対して近接変位され、こうして揺動部材に一端が連結
されているホルダが下降変位して記録媒体が前記装填位
置に装填される。
【0014】したがって、第1および第2レバーは相互
に機械的にタイミングを合わせてその変位動作が起動さ
れるので、一方の動作が終了した後、他方の動作が行わ
れ、こうして確実な動作を実現することができる。
に機械的にタイミングを合わせてその変位動作が起動さ
れるので、一方の動作が終了した後、他方の動作が行わ
れ、こうして確実な動作を実現することができる。
【0015】また好ましくは、前記駆動歯車を揺動レバ
ーによって回転自在に支持し、またこの揺動レバーに関
連して、記録媒体の走行駆動状態、たとえば正転再生、
逆転再生、早送り、巻戻しなどを切換える切換機構に駆
動力を伝達する伝達歯車を設ける。前記記録媒体が前記
装填位置に装填されてローディング動作を終了すると、
前記第2レバーに形成された係合片が係合してこの揺動
レバーが変位し、前記駆動歯車を第1および第2レバー
側から離反し、前記伝達歯車に噛合させる。
ーによって回転自在に支持し、またこの揺動レバーに関
連して、記録媒体の走行駆動状態、たとえば正転再生、
逆転再生、早送り、巻戻しなどを切換える切換機構に駆
動力を伝達する伝達歯車を設ける。前記記録媒体が前記
装填位置に装填されてローディング動作を終了すると、
前記第2レバーに形成された係合片が係合してこの揺動
レバーが変位し、前記駆動歯車を第1および第2レバー
側から離反し、前記伝達歯車に噛合させる。
【0016】したがって、1つのモータで、ローディン
グ動作と、走行駆動状態の切換えとを行うことができ、
構造を簡略化することができる。
グ動作と、走行駆動状態の切換えとを行うことができ、
構造を簡略化することができる。
【0017】さらにまた好ましくは、前記揺動部材を、
前記ホルダが連結され、一対のピンによって揺動変位自
在に支持される本体と、前記ホロアが立設され、前記ピ
ンによって前記本体と同一の軸線まわりに揺動変位自在
に支持される介在部材と、介在部材を本体に対して前記
軸線まわりに弾発的に連結するばね部材とを備えて構成
する。
前記ホルダが連結され、一対のピンによって揺動変位自
在に支持される本体と、前記ホロアが立設され、前記ピ
ンによって前記本体と同一の軸線まわりに揺動変位自在
に支持される介在部材と、介在部材を本体に対して前記
軸線まわりに弾発的に連結するばね部材とを備えて構成
する。
【0018】したがって、前記ホルダの上昇状態で、記
録媒体が挿入口へ傾いて挿入されるなどして、前記ホル
ダに不所望な力が作用しても、その力をばね部材の弾発
力によって吸収することができ、故障を未然に防止する
ことができるとともに、ホルダのがたつきを抑えること
ができる。
録媒体が挿入口へ傾いて挿入されるなどして、前記ホル
ダに不所望な力が作用しても、その力をばね部材の弾発
力によって吸収することができ、故障を未然に防止する
ことができるとともに、ホルダのがたつきを抑えること
ができる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のローディング機
構が用いられる磁気テープ再生装置1の平面図である。
この磁気テープ再生装置1では、大略的に、前面板に形
成された挿入口から挿入方向2に挿入されたカセットパ
ックが、揺動アーム3によってホルダ4内に取込まれ、
基台5上の所定の装填位置に装填されて再生動作が行わ
れる。
構が用いられる磁気テープ再生装置1の平面図である。
この磁気テープ再生装置1では、大略的に、前面板に形
成された挿入口から挿入方向2に挿入されたカセットパ
ックが、揺動アーム3によってホルダ4内に取込まれ、
基台5上の所定の装填位置に装填されて再生動作が行わ
れる。
【0020】図2は、カセットパック11の取込動作を
説明するための平面図である。この図2および前記図1
を参照して、前記挿入口からホルダ4内に挿入されたカ
セットパック11には、そのリール孔12に係合レバー
13の係合突起14が嵌り込む。前記係合レバー13
は、大略的にL字状に形成されており、その一端部に前
記係合突起14が形成されており、他端部にはカセット
パック11の挿入方向2の下流側端面11aに当接する
当接片15が形成されている。またこの係合レバー13
の屈曲部付近には、ピン16が立設されるとともに、一
対の案内片17が形成されている。前記案内片17は、
前記ホルダ4の一端部4aに連結されて該ホルダ4を後
述するように昇降変位駆動する揺動部材18において、
前記挿入方向2と平行に形成された案内溝19に嵌り込
む。こうして係合レバー13は、前記案内片17および
案内溝19によって、挿入方向2またはその反対方向に
摺動変位可能に揺動部材18に支持される。
説明するための平面図である。この図2および前記図1
を参照して、前記挿入口からホルダ4内に挿入されたカ
セットパック11には、そのリール孔12に係合レバー
13の係合突起14が嵌り込む。前記係合レバー13
は、大略的にL字状に形成されており、その一端部に前
記係合突起14が形成されており、他端部にはカセット
パック11の挿入方向2の下流側端面11aに当接する
当接片15が形成されている。またこの係合レバー13
の屈曲部付近には、ピン16が立設されるとともに、一
対の案内片17が形成されている。前記案内片17は、
前記ホルダ4の一端部4aに連結されて該ホルダ4を後
述するように昇降変位駆動する揺動部材18において、
前記挿入方向2と平行に形成された案内溝19に嵌り込
む。こうして係合レバー13は、前記案内片17および
案内溝19によって、挿入方向2またはその反対方向に
摺動変位可能に揺動部材18に支持される。
【0021】係合レバー13の前記ピン16は、前記揺
動アーム3の遊端部3aに形成された案内溝3b内に摺
動変位自在に嵌り込んでいる。揺動アーム3は、その基
端部3cにおいて、ピン21によって矢符22方向に揺
動変位自在に支持されている。カセットパック11が前
述のようにその端面11aが当接片15に当接した状態
からさらに挿入方向2に挿入されて、揺動アーム3が図
2(1)において参照符3dで示されるように揺動変位
すると、前記基端部3cに形成されている押圧片3eに
よって押圧されていたマイクロスイッチ23の作動片2
3aが変位し、該マイクロスイッチ23のスイッチング
状態が切換わる。これによって、図示しない制御回路に
よってモータ24が起動されて、以下に示すようなロー
ディング動作が開始される。
動アーム3の遊端部3aに形成された案内溝3b内に摺
動変位自在に嵌り込んでいる。揺動アーム3は、その基
端部3cにおいて、ピン21によって矢符22方向に揺
動変位自在に支持されている。カセットパック11が前
述のようにその端面11aが当接片15に当接した状態
からさらに挿入方向2に挿入されて、揺動アーム3が図
2(1)において参照符3dで示されるように揺動変位
すると、前記基端部3cに形成されている押圧片3eに
よって押圧されていたマイクロスイッチ23の作動片2
3aが変位し、該マイクロスイッチ23のスイッチング
状態が切換わる。これによって、図示しない制御回路に
よってモータ24が起動されて、以下に示すようなロー
ディング動作が開始される。
【0022】前記モータ24の出力軸24aにはウォー
ムギア25が取付けられており、このウォームギア25
は歯車26の大径部26aに噛合している。歯車26の
小径部26bは歯車27の大径部27aに噛合し、その
小径部27bは歯車28の大径部28aに噛合してい
る。歯車28の小径部28bは、歯車29を介して、駆
動歯車である歯車30の小径部30aに噛合している。
歯車30の小径部30aは第1レバー31に形成された
ラック31aに噛合している。こうして、モータ24の
駆動力が、ウォームギア25および歯車26〜30で減
速されてそのトルクが増強されて、第1レバー31に伝
達される。
ムギア25が取付けられており、このウォームギア25
は歯車26の大径部26aに噛合している。歯車26の
小径部26bは歯車27の大径部27aに噛合し、その
小径部27bは歯車28の大径部28aに噛合してい
る。歯車28の小径部28bは、歯車29を介して、駆
動歯車である歯車30の小径部30aに噛合している。
歯車30の小径部30aは第1レバー31に形成された
ラック31aに噛合している。こうして、モータ24の
駆動力が、ウォームギア25および歯車26〜30で減
速されてそのトルクが増強されて、第1レバー31に伝
達される。
【0023】したがって、前述のようにマイクロスイッ
チ23のスイッチング状態が切換わり、図2(1)で示
される状態からモータ24が起動されると、揺動アーム
3は第1レバー31の挿入方向2への変位に伴って矢符
22で示されるように揺動変位し、係合レバー13の係
合突起14に係合されているカセットパック11が図2
(2)で示すように前記挿入方向2に取込まれ、ホルダ
4内に収納される。
チ23のスイッチング状態が切換わり、図2(1)で示
される状態からモータ24が起動されると、揺動アーム
3は第1レバー31の挿入方向2への変位に伴って矢符
22で示されるように揺動変位し、係合レバー13の係
合突起14に係合されているカセットパック11が図2
(2)で示すように前記挿入方向2に取込まれ、ホルダ
4内に収納される。
【0024】図3は、前記第1レバー31および後述す
る第2レバー32の斜視図である。第1レバー31は、
その長孔31b,31cに、それぞれ支持台33に立設
されたピン34,35が摺動変位自在に嵌り込むことに
よって、前記挿入方向2およびその反対方向に摺動変位
自在に支持されている。
る第2レバー32の斜視図である。第1レバー31は、
その長孔31b,31cに、それぞれ支持台33に立設
されたピン34,35が摺動変位自在に嵌り込むことに
よって、前記挿入方向2およびその反対方向に摺動変位
自在に支持されている。
【0025】この第1レバー31において、前記ラック
31aの終端部31dには、切欠部31eが連なって形
成されている。前記歯車30の小径部30aがこのラッ
ク31aに噛合して、該第1レバー31を挿入方向2に
変位してゆき、前記小径部30aがこの切欠部31eに
嵌り込むと、歯車30からこの第1レバー31に伝達さ
れていた駆動力は遮断される。
31aの終端部31dには、切欠部31eが連なって形
成されている。前記歯車30の小径部30aがこのラッ
ク31aに噛合して、該第1レバー31を挿入方向2に
変位してゆき、前記小径部30aがこの切欠部31eに
嵌り込むと、歯車30からこの第1レバー31に伝達さ
れていた駆動力は遮断される。
【0026】また、この第1レバー31の前記挿入方向
2下流側の端部付近には、いわゆるバーリング加工など
によって突起31fが形成されている。この突起31f
は、前記揺動アーム3の基端部3cに形成された係合部
3fに係合する。前記揺動アーム3の基端部3cは、該
第1レバー31の係合片31iとの間に張架された引張
ばね36によって、前記挿入方向2とは反対方向に弾発
的に付勢されている。
2下流側の端部付近には、いわゆるバーリング加工など
によって突起31fが形成されている。この突起31f
は、前記揺動アーム3の基端部3cに形成された係合部
3fに係合する。前記揺動アーム3の基端部3cは、該
第1レバー31の係合片31iとの間に張架された引張
ばね36によって、前記挿入方向2とは反対方向に弾発
的に付勢されている。
【0027】したがって、カセットパック11の挿入時
には、第1レバー31の突起31fが揺動アーム3の係
合部3fを挿入方向2へ押出してゆき、これに対してカ
セットパック11の排出時には、引張ばね36の弾発力
によって、揺動アーム3の係合部3fが第1レバー31
の突起31fに当接した状態で、該第1レバー31は挿
入方向2とは反対方向に変位する。さらにまた、第1レ
バー31のラック31aの始端部31g付近には、係合
片31hが立設されている。この係合片31hは、前記
支持台33との間に張架された引張ばね37によって前
記挿入方向2にばね付勢されている。
には、第1レバー31の突起31fが揺動アーム3の係
合部3fを挿入方向2へ押出してゆき、これに対してカ
セットパック11の排出時には、引張ばね36の弾発力
によって、揺動アーム3の係合部3fが第1レバー31
の突起31fに当接した状態で、該第1レバー31は挿
入方向2とは反対方向に変位する。さらにまた、第1レ
バー31のラック31aの始端部31g付近には、係合
片31hが立設されている。この係合片31hは、前記
支持台33との間に張架された引張ばね37によって前
記挿入方向2にばね付勢されている。
【0028】第2レバー32は、前記第1レバー31と
支持台33との間に介在される。この第2レバー32に
は、前記第1レバー31のラック31aよりも長いラッ
ク32aが形成され、また前記長孔31b,31cと同
様に長孔32b,32cが形成され、前記ピン34,3
5によって支持台33に対して前記挿入方向2およびそ
の反対方向に摺動変位自在に支持されている。またこの
第2レバー32には、前記第1レバー31の係合片31
hに対応した係合片32hと、後述する係合片32dと
が形成されるとともに、カム溝32eが形成される。
支持台33との間に介在される。この第2レバー32に
は、前記第1レバー31のラック31aよりも長いラッ
ク32aが形成され、また前記長孔31b,31cと同
様に長孔32b,32cが形成され、前記ピン34,3
5によって支持台33に対して前記挿入方向2およびそ
の反対方向に摺動変位自在に支持されている。またこの
第2レバー32には、前記第1レバー31の係合片31
hに対応した係合片32hと、後述する係合片32dと
が形成されるとともに、カム溝32eが形成される。
【0029】図4はホルダ4の基台5に対する昇降変位
動作を説明するための平面図であり、図5はその側面図
である。前記第2レバー32のカム溝32eは、基台5
に対して略平行な第1および第2保持部32f,32h
と、これらの保持部32f,32h間を連結し、基台5
に対して傾斜して形成される案内部32gとから構成さ
れている。第1保持部32fの案内部32g側には、わ
ずかに隆起した段差部32iが形成されており、この段
差部32iによって、前記揺動部材18に立設されたホ
ロア38が第1保持部32fから抜出すことによるホル
ダ4の不所望な下降が阻止されている。
動作を説明するための平面図であり、図5はその側面図
である。前記第2レバー32のカム溝32eは、基台5
に対して略平行な第1および第2保持部32f,32h
と、これらの保持部32f,32h間を連結し、基台5
に対して傾斜して形成される案内部32gとから構成さ
れている。第1保持部32fの案内部32g側には、わ
ずかに隆起した段差部32iが形成されており、この段
差部32iによって、前記揺動部材18に立設されたホ
ロア38が第1保持部32fから抜出すことによるホル
ダ4の不所望な下降が阻止されている。
【0030】前記図2(2)で示すようにカセットパッ
ク11の取込動作が終了し、歯車30の小径部30aが
第1レバー31のラック31aから切欠部31eに嵌り
込む直前で、図4(1)および図5(1)で示すように
係合片31hと第2レバー32の係合片32hとが係合
し、こうして第1および第2レバー31,32は挿入方
向2に一体となって変位してゆく。
ク11の取込動作が終了し、歯車30の小径部30aが
第1レバー31のラック31aから切欠部31eに嵌り
込む直前で、図4(1)および図5(1)で示すように
係合片31hと第2レバー32の係合片32hとが係合
し、こうして第1および第2レバー31,32は挿入方
向2に一体となって変位してゆく。
【0031】この第2レバー32の挿入方向2への変位
に伴って、前記ホロア38は第1保持部32fから案内
部32gを介して第2保持部32hに案内され、図4
(2)および図5(2)で示す状態となる。これによっ
て、ピン39,40によって前記支持台42,33に支
持されている揺動部材18は矢符41方向に揺動変位す
る。これによってホルダ4は基台5方向に下降変位し、
カセットパック11にキャプスタン43,44やガイド
ピン45,46などが挿通した装填状態となり、再生動
作や早送りまたは巻戻し動作が行われる。
に伴って、前記ホロア38は第1保持部32fから案内
部32gを介して第2保持部32hに案内され、図4
(2)および図5(2)で示す状態となる。これによっ
て、ピン39,40によって前記支持台42,33に支
持されている揺動部材18は矢符41方向に揺動変位す
る。これによってホルダ4は基台5方向に下降変位し、
カセットパック11にキャプスタン43,44やガイド
ピン45,46などが挿通した装填状態となり、再生動
作や早送りまたは巻戻し動作が行われる。
【0032】なお、ホルダ4の上昇動作およびカセット
パック11の排出動作は、モータ24が逆回転駆動され
ることによって実現される。
パック11の排出動作は、モータ24が逆回転駆動され
ることによって実現される。
【0033】図6は、ホルダ4および揺動部材18の分
解斜視図である。ホルダ4は、本体4bと、該本体4b
から垂下して形成され、カセットパック11の開口側端
部11bを保持するための保持部4c,4dと、カセッ
トパック11の前記端部11bとは反対側の端部11c
を保持するための保持部4eとが、いわゆる板金加工な
どによって一体成形されて構成されている。前記本体4
bの前記端部4a側には、連結孔4f,4gが形成され
ている。
解斜視図である。ホルダ4は、本体4bと、該本体4b
から垂下して形成され、カセットパック11の開口側端
部11bを保持するための保持部4c,4dと、カセッ
トパック11の前記端部11bとは反対側の端部11c
を保持するための保持部4eとが、いわゆる板金加工な
どによって一体成形されて構成されている。前記本体4
bの前記端部4a側には、連結孔4f,4gが形成され
ている。
【0034】一方、揺動部材18は、本体18aと、介
在部材18bと、巻ばね18cとを備えて構成されてい
る。本体18aの前記ホルダ4側の端部18dには、前
記ホルダ4の連結孔4f,4gにそれぞれ対応した連結
片18f,18gが形成されている。連結片18f,1
8gは、第6図の下方からホルダ4の連結孔4f,4g
内に嵌り込み、こうしてホルダ4は揺動部材18に揺動
変位自在に支持される。
在部材18bと、巻ばね18cとを備えて構成されてい
る。本体18aの前記ホルダ4側の端部18dには、前
記ホルダ4の連結孔4f,4gにそれぞれ対応した連結
片18f,18gが形成されている。連結片18f,1
8gは、第6図の下方からホルダ4の連結孔4f,4g
内に嵌り込み、こうしてホルダ4は揺動部材18に揺動
変位自在に支持される。
【0035】このように巻ばね18cによって本体18
aを介在部材18bのホロア38に連結することによっ
て、カセットパック11がホルダ4に斜めに挿入される
などしてホルダ4に不所望な力が作用しても、その力は
巻ばね18cによって吸収されるので、ホルダ4などの
変形を未然に防止することができるとともに、がたつき
を抑えることができる。
aを介在部材18bのホロア38に連結することによっ
て、カセットパック11がホルダ4に斜めに挿入される
などしてホルダ4に不所望な力が作用しても、その力は
巻ばね18cによって吸収されるので、ホルダ4などの
変形を未然に防止することができるとともに、がたつき
を抑えることができる。
【0036】図7は磁気テープの走行状態切換機構への
動力伝達動作を説明するための平面図であり、図8は図
7の一部分を拡大して示す平面図である。基台5に搭載
され、磁気ヘッドが載置されたヘッド台の前記カセット
パック11に向けての前進/後退動作や、リール軸の回
転方向および回転速度などを切換える走行状態切換機構
は、上述の図2で示されるカセットパック11の取込動
作および図4で示される装填動作が終了すると、以下に
示すように、切換機構52が動作して前記歯車30が伝
達歯車51に噛合することによって、前記モータ24か
らの駆動力が伝達されて動作を行うことができる。前記
切換機構52は、大略的に、停止片53と、揺動レバー
54と、保持歯車55とを備えて構成される。
動力伝達動作を説明するための平面図であり、図8は図
7の一部分を拡大して示す平面図である。基台5に搭載
され、磁気ヘッドが載置されたヘッド台の前記カセット
パック11に向けての前進/後退動作や、リール軸の回
転方向および回転速度などを切換える走行状態切換機構
は、上述の図2で示されるカセットパック11の取込動
作および図4で示される装填動作が終了すると、以下に
示すように、切換機構52が動作して前記歯車30が伝
達歯車51に噛合することによって、前記モータ24か
らの駆動力が伝達されて動作を行うことができる。前記
切換機構52は、大略的に、停止片53と、揺動レバー
54と、保持歯車55とを備えて構成される。
【0037】前記停止片53は、大略的にL字状に形成
され、その一端部には後述する保持歯車55に係止する
係止部53aが形成され、他端部には前記第2レバー3
2の係合片32dに係合する係合ピン53bが立設さ
れ、その屈曲部付近には遊通孔53cと係合片53dと
が形成されている。前記係合片53dには引張ばね56
の一端が取付けられており、この引張ばね56の他端は
支持台33に取付けられ、こうして該停止片53は前記
挿入方向2とは反対方向にばね付勢されている。
され、その一端部には後述する保持歯車55に係止する
係止部53aが形成され、他端部には前記第2レバー3
2の係合片32dに係合する係合ピン53bが立設さ
れ、その屈曲部付近には遊通孔53cと係合片53dと
が形成されている。前記係合片53dには引張ばね56
の一端が取付けられており、この引張ばね56の他端は
支持台33に取付けられ、こうして該停止片53は前記
挿入方向2とは反対方向にばね付勢されている。
【0038】保持歯車55は、その上面に前記停止片5
3の係止部53aに対応した係止部55aが形成されて
おり、また外周面に形成された歯車の一部分には切欠部
55bが形成されている。さらにまたその底面には、円
弧状の溝55cと、該溝55cを外周面に緩やかに連通
する導入口55dとが形成されている。また、上面付近
にはカム面55eが形成されている。このカム面55e
には、支持台33に立設された軸62に巻回され、一端
が前記支持台33の立上片64に係止された巻ばね61
の他端が当接しており、これによって該保持歯車55は
矢符65方向に弾発的に付勢され、係止部55aが停止
片53の係止部53aに当接する。
3の係止部53aに対応した係止部55aが形成されて
おり、また外周面に形成された歯車の一部分には切欠部
55bが形成されている。さらにまたその底面には、円
弧状の溝55cと、該溝55cを外周面に緩やかに連通
する導入口55dとが形成されている。また、上面付近
にはカム面55eが形成されている。このカム面55e
には、支持台33に立設された軸62に巻回され、一端
が前記支持台33の立上片64に係止された巻ばね61
の他端が当接しており、これによって該保持歯車55は
矢符65方向に弾発的に付勢され、係止部55aが停止
片53の係止部53aに当接する。
【0039】これに対応して揺動レバー54には、前記
導入口55dから溝55cに嵌り込むことができるピン
54aが立設されている。揺動レバー54は前記歯車2
9,30を回転自在に支持し、前記歯車28を支持して
いる軸60によって揺動変位自在に支持されている。
導入口55dから溝55cに嵌り込むことができるピン
54aが立設されている。揺動レバー54は前記歯車2
9,30を回転自在に支持し、前記歯車28を支持して
いる軸60によって揺動変位自在に支持されている。
【0040】図9は停止片53の動作を説明するための
平面図である。前記遊通孔53cは、支持台33に立設
されたピン57が遊通することができる大きさを有し、
軸直角断面が、大略的に三角形の各頂点の部分を円弧状
に緩やかに接続された形状に形成されている。前述のよ
うなカセットパック11の取込動作中および装填動作中
は、後述するように保持歯車55の係止部55aによっ
て該停止片53の係止部53aが矢符58方向に押圧さ
れており、また引張ばね56の弾発力によって、該停止
片53は図9(1)で示すように、係合孔54dの第1
保持面54eにピン57が嵌り込む状態となっており、
前記保持歯車55の矢符59方向への回転が阻止されて
いる。
平面図である。前記遊通孔53cは、支持台33に立設
されたピン57が遊通することができる大きさを有し、
軸直角断面が、大略的に三角形の各頂点の部分を円弧状
に緩やかに接続された形状に形成されている。前述のよ
うなカセットパック11の取込動作中および装填動作中
は、後述するように保持歯車55の係止部55aによっ
て該停止片53の係止部53aが矢符58方向に押圧さ
れており、また引張ばね56の弾発力によって、該停止
片53は図9(1)で示すように、係合孔54dの第1
保持面54eにピン57が嵌り込む状態となっており、
前記保持歯車55の矢符59方向への回転が阻止されて
いる。
【0041】前記装填動作が終了すると、第2レバー3
2の係合片32dの押圧面32iによって該停止片53
の係合ピン53bが前記挿入方向2へ押圧され、これに
よって該停止片53は、図9(2)で示すように、引張
ばね56および巻ばね61の弾発力に抗して矢符58と
は反対方向に変位してゆく。これによって、保持歯車5
5の係止部55aが矢符59とは反対方向に押出され、
したがって図8で示すように歯車28の小径部28bが
該保持歯車55の切欠部55bから脱出して噛合し、保
持歯車55は矢符59方向とは反対方向に回転してゆ
く。
2の係合片32dの押圧面32iによって該停止片53
の係合ピン53bが前記挿入方向2へ押圧され、これに
よって該停止片53は、図9(2)で示すように、引張
ばね56および巻ばね61の弾発力に抗して矢符58と
は反対方向に変位してゆく。これによって、保持歯車5
5の係止部55aが矢符59とは反対方向に押出され、
したがって図8で示すように歯車28の小径部28bが
該保持歯車55の切欠部55bから脱出して噛合し、保
持歯車55は矢符59方向とは反対方向に回転してゆ
く。
【0042】係合ピン53bが係合片32dを乗越える
と、図9(3)で示されるようにピン57が第1保持面
53eに嵌り込んだ状態で、該停止片53は矢符58方
向に変位した安定状態となる。このとき、保持歯車55
は上述のように歯車28の小径部28bに噛合し、前記
矢符59方向とは反対方向に回転してゆく。これによっ
て、図8で示すように、揺動レバー54のピン54a
は、導入口55dから溝55c内に嵌り込み、揺動レバ
ー54が前記軸60を中心として矢符61方向に揺動変
位する。したがって歯車30は第2レバー32から離反
し、その大径部30bが伝達歯車51に噛合し、モータ
24からの駆動力が走行状態切換機構に伝達される。な
お、保持歯車55の溝55cの終端部55fがピン54
aに当接するまでの間で、所定の走行状態となるように
切換えが行われる。
と、図9(3)で示されるようにピン57が第1保持面
53eに嵌り込んだ状態で、該停止片53は矢符58方
向に変位した安定状態となる。このとき、保持歯車55
は上述のように歯車28の小径部28bに噛合し、前記
矢符59方向とは反対方向に回転してゆく。これによっ
て、図8で示すように、揺動レバー54のピン54a
は、導入口55dから溝55c内に嵌り込み、揺動レバ
ー54が前記軸60を中心として矢符61方向に揺動変
位する。したがって歯車30は第2レバー32から離反
し、その大径部30bが伝達歯車51に噛合し、モータ
24からの駆動力が走行状態切換機構に伝達される。な
お、保持歯車55の溝55cの終端部55fがピン54
aに当接するまでの間で、所定の走行状態となるように
切換えが行われる。
【0043】磁気テープの再生などが終了してカセット
パック11が排出されるときには、モータ24が逆回転
駆動され、これによって保持歯車55は前記矢符59方
向に回転してゆき、揺動レバー54のピン54aが前記
溝55cから導入口55dを経て脱出し、該揺動レバー
54は矢符61とは反対方向に変位して、歯車30を伝
達歯車51から第2レバー32に噛合させる。これによ
って、第2レバー32が挿入方向2とは反対方向に変位
してゆく。このとき、係合片32dの案内斜面32kで
停止片53の係合ピン53bが押圧され、該停止片53
は図9(4)で示される状態から図9(5)で示される
ように、矢符63方向に変位してゆく。こうして図9
(6)で示すように、第2保持面53fがピン57に当
接した状態で係合ピン53bが係合片32dを乗越え、
図9(7)で示される状態となる。
パック11が排出されるときには、モータ24が逆回転
駆動され、これによって保持歯車55は前記矢符59方
向に回転してゆき、揺動レバー54のピン54aが前記
溝55cから導入口55dを経て脱出し、該揺動レバー
54は矢符61とは反対方向に変位して、歯車30を伝
達歯車51から第2レバー32に噛合させる。これによ
って、第2レバー32が挿入方向2とは反対方向に変位
してゆく。このとき、係合片32dの案内斜面32kで
停止片53の係合ピン53bが押圧され、該停止片53
は図9(4)で示される状態から図9(5)で示される
ように、矢符63方向に変位してゆく。こうして図9
(6)で示すように、第2保持面53fがピン57に当
接した状態で係合ピン53bが係合片32dを乗越え、
図9(7)で示される状態となる。
【0044】このように停止片53の遊通孔53cを異
形に形成することによって、第2レバー32の挿入方向
2への変位動作時には、該第2レバー32に連動して矢
符58とは反対方向への揺動変位が可能となり、また第
2レバー32の挿入方向2とは反対方向への変位時に
は、矢符63方向への変位を可能とすることができる。
形に形成することによって、第2レバー32の挿入方向
2への変位動作時には、該第2レバー32に連動して矢
符58とは反対方向への揺動変位が可能となり、また第
2レバー32の挿入方向2とは反対方向への変位時に
は、矢符63方向への変位を可能とすることができる。
【0045】このように本発明に従う磁気テープ再生装
置1では、カセットパック11の取込/排出を行う揺動
アーム3を第1レバー31によって変位駆動し、取込ま
れたカセットパック11を保持して基台5の所定の装填
位置に対して下降/上昇するホルダ4および揺動部材1
8を第2レバー32によって変位駆動するようにし、こ
れらのレバー31,32を、いずれか一方による前記揺
動アーム3または揺動部材18の変位動作が終了した後
相互に係合/離脱することによって、いずれか他方の動
作を開始するように構成するので、スイッチや電磁プラ
ンジャなどの大型部品を用いることなく、簡便な構造
で、各部の動作を機械的にタイミングを合せて正確に行
うことができる。
置1では、カセットパック11の取込/排出を行う揺動
アーム3を第1レバー31によって変位駆動し、取込ま
れたカセットパック11を保持して基台5の所定の装填
位置に対して下降/上昇するホルダ4および揺動部材1
8を第2レバー32によって変位駆動するようにし、こ
れらのレバー31,32を、いずれか一方による前記揺
動アーム3または揺動部材18の変位動作が終了した後
相互に係合/離脱することによって、いずれか他方の動
作を開始するように構成するので、スイッチや電磁プラ
ンジャなどの大型部品を用いることなく、簡便な構造
で、各部の動作を機械的にタイミングを合せて正確に行
うことができる。
【0046】また、上述のようなローディングのために
用いるモータ24からの駆動力は、ローディング動作が
終了すると、切換機構52によって伝達歯車51に伝達
されて磁気テープの走行状態の切換機構に導かれるの
で、1つのモータ24で、ローディング動作と走行状態
の切換動作とを実現することができ、さらに構造を簡略
化することができる。
用いるモータ24からの駆動力は、ローディング動作が
終了すると、切換機構52によって伝達歯車51に伝達
されて磁気テープの走行状態の切換機構に導かれるの
で、1つのモータ24で、ローディング動作と走行状態
の切換動作とを実現することができ、さらに構造を簡略
化することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録媒体
の凹所に係合して該記録媒体をホルダ内に取込む揺動ア
ームと、前記ホルダを基台上の装填位置に下降変位する
揺動部材とを、それぞれ第1および第2レバーによって
変位駆動するようにし、第2レバーは第1レバーの変位
動作終了後に、該第1レバーによってトリガ駆動される
ので、第1および第2レバーは機械的にタイミングを合
わせてそれぞれの動作が起動されることになり、一方の
動作が終了してから、他方の動作が開始され、こうして
確実な動作を実現することができる。
の凹所に係合して該記録媒体をホルダ内に取込む揺動ア
ームと、前記ホルダを基台上の装填位置に下降変位する
揺動部材とを、それぞれ第1および第2レバーによって
変位駆動するようにし、第2レバーは第1レバーの変位
動作終了後に、該第1レバーによってトリガ駆動される
ので、第1および第2レバーは機械的にタイミングを合
わせてそれぞれの動作が起動されることになり、一方の
動作が終了してから、他方の動作が開始され、こうして
確実な動作を実現することができる。
【0048】また好ましくは、前記駆動歯車を揺動レバ
ーによって支持し、第2レバーの変位動作が終了する
と、該第2レバーの係合片によって、前記駆動歯車を、
磁気テープの走行駆動状態を切換える切換機構に駆動力
を伝達する伝達歯車に噛合させることによって、1つの
モータで、ローディング動作と走行状態の切換えとを行
うことができ、構造を簡略化することができる。
ーによって支持し、第2レバーの変位動作が終了する
と、該第2レバーの係合片によって、前記駆動歯車を、
磁気テープの走行駆動状態を切換える切換機構に駆動力
を伝達する伝達歯車に噛合させることによって、1つの
モータで、ローディング動作と走行状態の切換えとを行
うことができ、構造を簡略化することができる。
【0049】さらにまた好ましくは、前記揺動部材を、
ホルダが連結される本体と、ホロアが立設される介在部
材と、これらの本体と介在部材とを両者の回転軸線まわ
りに弾発的に連結するばね部材とを備えて構成すること
によって、挿入口に記録媒体が斜めに挿入されるなどし
てホルダに不所望な力が作用しても、その力はばね部材
によって吸収されるので、ホルダなどの変形を未然に防
止することができるとともに、がたつきを抑えることが
できる。
ホルダが連結される本体と、ホロアが立設される介在部
材と、これらの本体と介在部材とを両者の回転軸線まわ
りに弾発的に連結するばね部材とを備えて構成すること
によって、挿入口に記録媒体が斜めに挿入されるなどし
てホルダに不所望な力が作用しても、その力はばね部材
によって吸収されるので、ホルダなどの変形を未然に防
止することができるとともに、がたつきを抑えることが
できる。
【図1】本発明の一実施例のローディング機構が用いら
れる磁気テープ再生装置1の平面図である。
れる磁気テープ再生装置1の平面図である。
【図2】カセットパック11の取込動作を説明するため
の平面図である。
の平面図である。
【図3】レバー31,32の斜視図である。
【図4】ホルダ4の基台5に対する昇降変位動作を説明
するための平面図である。
するための平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】ホルダ4および揺動部材18の分解斜視図であ
る。
る。
【図7】磁気テープの走行状態切換機構への動力伝達動
作を説明するための平面図である。
作を説明するための平面図である。
【図8】図7の一部分を拡大して示す平面図である。
【図9】係止片53の動作を説明するための平面図であ
る。
る。
1 磁気テープ再生装置 2 挿入方向 3 揺動アーム 3a 遊端部 3c 基端部 4 ホルダ 5 基台 11 カセットパック 12 リール孔 18 揺動部材 18a 本体 18b 介在部材 18c 巻ばね 24 モータ 26〜30 歯車 31 第1レバー 31a,32a ラック 31h;32d,32h 係合片 32 第2レバー 32e カム溝 38 ホロア 51 伝達歯車 52 切換機構 53 停止片 54 揺動レバー 55 保持歯車
Claims (3)
- 【請求項1】 記録媒体の凹所に遊端部が係合する揺動
アームと、 モータからの駆動力が伝達される駆動歯車と、 前記駆動歯車に噛合し、終端側に切欠部が形成されたラ
ックギアを有し、前記駆動歯車の回転に伴う変位によっ
て前記揺動アームの基端部を前記記録媒体の挿入方向に
変位させる第1レバーと、 基台に対して略平行な第1および第2保持部と、該第1
および第2保持部間を連結し、かつ前記基台に対して傾
斜した案内部とを備えるカム溝が形成され、前記第1レ
バーが揺動アームの揺動変位を終了した後、第1レバー
の係合片でトリガ駆動されてラックギアが前記駆動歯車
に噛合して変位してゆく第2レバーと、 挿入口から挿入された記録媒体を保持するホルダと、 前記カム溝に嵌入して変位駆動されるホロアを有し、前
記ホルダに一端が連結され、該ホルダを基台上の所定の
装填位置に下降変位する揺動部材とを含むことを特徴と
する記録媒体のローディング装置。 - 【請求項2】 前記記録媒体の走行駆動状態を切換える
切換機構に駆動力を伝達する伝達歯車と、 前記駆動歯車を回転自在に支持し、前記揺動部材が記録
媒体を前記装填位置に装填すると、前記第2レバーの係
合片が係合して揺動変位し、前記駆動歯車を第2レバー
から離反し、前記伝達歯車に噛合させる揺動レバーとを
設けることを特徴とする請求項1記載の記録媒体のロー
ディング装置。 - 【請求項3】 前記揺動部材は、前記ホルダが連結さ
れ、一対のピンによって揺動変位自在に支持される本体
と、前記ホロアが立設され、前記ピンによって前記本体
と同一の軸線まわりに揺動変位自在に支持される介在部
材と、前記介在部材を前記本体に対して前記軸線まわり
に弾発的に連結するばね部材とを備えることを特徴とす
る請求項1記載の記録媒体のローディング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5193772A JPH0750050A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 記録媒体のローディング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5193772A JPH0750050A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 記録媒体のローディング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0750050A true JPH0750050A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16313555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5193772A Withdrawn JPH0750050A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 記録媒体のローディング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750050A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0283440A (ja) * | 1988-09-21 | 1990-03-23 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 熱伝導率測定方法 |
-
1993
- 1993-08-04 JP JP5193772A patent/JPH0750050A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0283440A (ja) * | 1988-09-21 | 1990-03-23 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 熱伝導率測定方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH01159859A (ja) | Datのカセットローディング装置 | |
JP3644384B2 (ja) | ディスク装置 | |
JPH0750050A (ja) | 記録媒体のローディング装置 | |
JP4137051B2 (ja) | ディスク装置 | |
JPS6144293Y2 (ja) | ||
JP2680727B2 (ja) | ディスク再生装置 | |
JPH11353768A (ja) | ディスクプレーヤ | |
JP3348486B2 (ja) | テープカセットプレーヤ | |
US5136442A (en) | Cassette loading device of a tape player utilizing power from capstan motor | |
US5021900A (en) | Tape guide driving device for rotating head type tape player | |
JPH0778390A (ja) | ディジタルオーディオテープ用トレーのローディング/アンローディング駆動装置 | |
JP2861798B2 (ja) | 記録媒体装置 | |
JPH0650846Y2 (ja) | カセットテーププレーヤのカセット排出機構 | |
JP2679087B2 (ja) | テープレコーダ | |
JP2836654B2 (ja) | ディスクプレーヤの動力伝達装置 | |
JP2833217B2 (ja) | カセットローディング機構 | |
JP2752239B2 (ja) | ディスク再生装置 | |
JPS63217561A (ja) | ディスクプレ−ヤ | |
JP2002039310A (ja) | 駆動力伝達切換機構及びディスクローディング機構 | |
JP2859490B2 (ja) | ディスクプレーヤ | |
JPS59124060A (ja) | テ−ププレ−ヤのスイツチ機構 | |
JPH0538418Y2 (ja) | ||
JP2861799B2 (ja) | 記録媒体装置 | |
JPH0475585B2 (ja) | ||
JPH1055655A (ja) | 歯車駆動機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |