JPH0538418Y2 - - Google Patents

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JPH0538418Y2
JPH0538418Y2 JP15844386U JP15844386U JPH0538418Y2 JP H0538418 Y2 JPH0538418 Y2 JP H0538418Y2 JP 15844386 U JP15844386 U JP 15844386U JP 15844386 U JP15844386 U JP 15844386U JP H0538418 Y2 JPH0538418 Y2 JP H0538418Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、磁気ヘツドがテープに接触・離間を
行なうようにするため、ヘツド台を磁気テープに
向けて前進または後退させる磁気ヘツドの移動装
置に関する。
従来技術 典型的な先行技術は第32図に示される。ヘツ
ド台の脚部300近傍には欠歯歯車301が配置
される。この欠歯歯車301には、トリガレバー
302の端部に噛合う阻止片303が、欠歯歯車
301と同軸に固定される。この欠歯歯車301
には突起304が立設され、この突起304は可
動片305の案内長孔306に嵌り込む。この可
動片305はアンプシヤーシに固定される軸30
7の軸線まわりに角変位可能に支持される。可動
片305の端部には、駆動突起308が設けら
れ、この駆動突起308はヘツド台の脚部300
の当接面309に当接可能である。可動片305
の係止フツク310には、引張りばね311の一
端が連結され、この引張りばね311の他端は固
定位置に固定される。前記トリガレバー302の
他端には、引張りばね312の一端が連結され、
この引張りばね312の他端は固定位置に固定さ
れる。したがつてトリガレバー302はばね31
2のばね力によつて、第32図の反時計方向にば
ね付勢されている。また前記ヘツド台300は、
ばね313のばね力によつて前進方向314の方
向にばね付勢されている。この第32図の状態で
は、ヘツド台は前進方向最端位置に位置している
状態が示されている。このような状態で電磁プラ
ンジヤ314が励磁され、駆動軸315が縮退す
ると、トリガレバー302は時計方向にばね31
2のばね力に抗して角変位する。これによつて欠
歯歯車301のロツク状態が解除され、これと同
時に引張りばね311のばね力によつて、突起3
04を介して欠歯歯車301が駆動歯車316に
噛合う。これによつて欠歯歯車301は反時計方
向に回転駆動される。これに伴つて可動片305
は、突起304に案内されて反時計方向に角変位
する。これによつて駆動突起308はヘツド台の
脚部300の当接面309を押圧し、これによつ
てヘツド台が前進方向314とは逆方向に移動す
る。そして再びトリガレバー302が係止片30
3に係止して、欠歯歯車301がロツク状態とな
る。このような状態では欠歯歯車301の切欠き
部が、駆動歯車316に臨んだ状態となる。前進
時には再び電磁プランジヤ314が励磁され、前
述と同様な動作によつて可動片305が時計方向
に回転して、ヘツド台がばね313のばね力によ
つて後退する。
考案が解決しようとする問題点 上記先行技術は欠歯歯車301を駆動歯車31
6と噛合わすために、可動片305にばね311
のばね力が作用するように構成されており、これ
によつてこのばね311の付勢力がヘツド台後退
時の負荷として、駆動歯車316に作用する。し
たがつて駆動歯車316を大きな駆動力で駆動し
なければならない。
本考案の目的は、上述の技術的課題を解決し、
ヘツド台の後退および前進動作中において、負荷
の低減を図ることができるようにした磁気ヘツド
の移動装置を提供することである。
問題点を解決するための手段 本考案は、磁気ヘツド162が取付けられるヘ
ツド台160と、 ヘツド台160を磁気ヘツド162が磁気テー
プに接触する前進方向H1に付勢する第1ばね1
87,188と、 磁気ヘツド162の磁気テープへの所定の接触
位置でヘツド台160の前進変位を阻止する停止
手段174m,175nと、 ヘツド台160の変位時には当接しており、ヘ
ツド台160を第1ばね187,188のばね力
に抗する進退方向H2に押圧するための駆動部材
200と、 駆動部材200に係合し、この駆動部材200
を角変位させるための切欠き歯車45と、 切欠き歯車45に噛合う駆動歯車44と、 切欠き歯車45の角変位を阻止する係止片20
4と、 ヘツド台160と、駆動部材200との間で連
結される第2ばね186とを含み、 前記駆動部材200はヘツド台160の変位時
には当接しており、前記ヘツド台160の前進変
位が阻止された後にも、僅かに前進変位して離反
した状態で係止片204によつて切欠き歯車45
の回転が阻止され、かつ切欠き歯車45の切欠き
部分は駆動歯車44に臨んでおり、この状態で第
2ばね186のばね力によつて駆動部材200は
切欠き歯車45を予め定めた回転方向にばね付勢
することを特徴とする磁気ヘツドの移動装置であ
る。
作 用 本考案に従えば、ヘツド台160を後退方向H
2に押圧するための駆動部材200を切欠き歯車
45と係合させる第2ばね186は、ヘツド台1
60と前記駆動部材200との間に連結される。
前記ヘツド台160に関連して、磁気ヘツド16
2の磁気テープへの所定の接触位置で該ヘツド台
160の前進変位を阻止するためには、キヤプス
タンの軸受けなどで実現される停止手段174
m,175nが設けられている。前記ヘツド台1
60と駆動部材200とはヘツド台の変位時には
当接しており、しかしながらヘツド台160が前
記所定の接触位置まで前進して停止手段によつて
その前進変位が阻止された状態から駆動部材20
0はさらに僅かに変位して前記ヘツド台160と
離間した状態で、切欠き歯車45は停止片204
によつてその回転が阻止される。したがつて、ヘ
ツド台160の後退時には、第2ばね186の弾
発力によつて、係止片204による切欠き歯車4
5の回転の阻止状態が解除されると、駆動部材2
00はヘツド台160に当接するまで変位され、
これによつて切欠き歯車45は駆動歯車44に噛
合し、ヘツド台160を後退させることができ
る。これによつてヘツド台後退時およびヘツド台
後退完了時に切欠歯車45の回転に対して、この
第2ばね186のばね力が負荷とはならず、した
がつてヘツド台後退時の負荷を低減することがで
きる。
実施例 第1図は本発明の一実施例の磁気テープ記録/
再生装置10の平面図であり、第2図はその正面
図であり、第3図はその背面図であり、第4図は
その右側面図であり、第5図はその左側面図であ
り、第6図はその背面図である。これらの図面を
参照して、磁気テープ記録/再生装置(以下テー
プデツキという)10のシヤーシの左右側壁11
a,11bには、磁気テープカセツト13を昇降
自在に保持するホルダ14a,14bが設けられ
る。このホルダ14a,14bに磁気テープカセ
ツト13を横方向にして、かつ磁気テープを挿入
方向A1側に向けて挿入する。
シヤーシの底壁15の上方(第1図の紙面の手
前側)には、磁気テープカセツト13を把持する
把持手段16が備えられる。この把持手段16は
把持部材16a,16bを有する。この把持部材
16a,16bは駆動部材17によつて支持さ
れ、かつ磁気テープカセツト13の上面を含む平
面内で開閉可能に駆動される。この駆動部材17
はシヤーシの左右側壁11a,11bに形成され
るガイドレール18a,18bに沿つて挿入方向
A1および排出方向A2に沿つて移動自在であ
る。
ローデイング架台19には移動方向F(第1図
の左右方向)に沿つて移動可能な移動部材124
が配設され、この移動部材124には作動レバー
21が組合わされる。前記ローデイング架台19
には、磁気テープカセツト13の挿入方向A1に
沿つて伸びる案内長孔22が形成される。後述す
るようにこの案内長孔22に沿つて駆動部材17
が変位し、そのため磁気テープカセツト13もま
た把持手段16を介してテープ挿入最端位置およ
び排出位置に亘つて移動することができる。
第6A図は、テープデツキ10の駆動系を簡略
化して示す図である。第1図〜第6図をも参照し
て、シヤーシの底壁15にはモータ23が設けら
れる。このモータ23の出力軸にはプーリ24が
固定される。プーリ24および右フライホイル2
5aには無端状ベルト26が巻掛けられる。さら
にこのベルト26にはフライホイル25bが接触
しており、これによつてモータ23の駆動によつ
てフライホイル25a,25bは第6A図の矢符
方向に回転駆動される。フライホイル25aに
は、記録/再生用歯車27が同軸に固着される。
この記録/再生用歯車27には歯車28,29が
噛合う。歯車28には歯車30が噛合い、この歯
車30には同軸に歯車31が固着される。歯車3
1には、歯車32が噛合い、この歯車32には駆
動歯車33が同軸に固着される。
前記歯車29と、前記フライホイル25bに同
軸に固着される早送り用歯車34間には、演奏/
早送り用切換え歯車35が介在し、この切換え歯
車35は、後述するように電磁石36(第6図参
照)の導通時に、後述する駆動機構によつて早送
り用歯車34に噛合い、電磁石36がOFF状態
のときには、切換え歯車35は歯車29と噛合
う。歯車35は歯車37に噛合い、この歯車37
は歯車38に噛合う。この歯車38にはシヤーシ
の底壁15よりも上方位置において同軸にアイド
ラ歯車39が固着される。この歯車38およびア
イドラ歯車39は後述するテープ走行切換え機構
によつて、左側巻取り用リール40の枢軸に同軸
に固着されている歯車40aまたは歯車41のい
ずれかに噛合う。歯車41は右側巻取り用リール
42の枢軸に同軸に固着されている歯車42aに
噛合う。アイドラ歯車39は歯車41に噛合つて
いるときには右側巻取り用リール42が矢符方向
に回転駆動され、アイドラ歯車39が歯車41と
の噛合い状態が解除され、歯車40aに噛合つて
いるときには、左側巻取り用リール40が回転駆
動される。
前記歯車29はまた歯車43に噛合い、この歯
車43には同軸に駆動歯車44が固着される。こ
の駆動歯車44は、ヘツド台の前進後退用切欠き
歯車45に噛合う。
第7図は把持部材16a,16bおよびこれに
関連した部品の分解斜視図であり、第8図は把持
部材16a,16b付近の簡略化した平面図であ
る。把持部材16aは、直線部分50と、屈曲部
分51とを含む。屈曲部分51の磁気テープカセ
ツト13の挿入方向A1に関して、上流側端部に
は他方の把持部材16bの近接方向に向けて延び
る保持爪52が形成される。この保持爪52の挿
入方向A1上流側端面は磁気テープカセツト13
の突部13aを案内する案内面53を構成し、保
持爪52の挿入方向A1下流側端面は磁気テープ
カセツト13の突部13aに係合して保持する係
合面54を構成する。屈曲部分51の挿入方向A
1下流側端部には軸孔を有するボス55が形成さ
れる。また把持部材16aの直線部分50には係
止フツク56が形成され、この係止フツク56に
は引張りばね57が連結される。またこの直線部
分50には下方に向けて延びる案内軸58が形成
される。他の把持部材16bもまた把持部材16
aと同様な構成を有しており、対応する部分には
添字bを付して示す。
駆動部材17は、平板状の基部60と、この基
部60の幅方向両端部に設けられる案内片61,
62とを含む。案内片61,62にはガイドレー
ル18a,18bが嵌り込む案内溝63,64が
形成される。基部60の前面側には、把持部材1
6a,16bが駆動部材17上で挿入方向A1に
沿つて挿入された際に引張りばね57が基部60
の上面に接触しないための段差面65が形成され
る。この段差面65に連なつて切欠き66が形成
される。またこの基部60の前面60aには、幅
方向両端部付近で垂下する係止片67,68が形
成される。基部60にはまた切欠き69,70が
形成される。この切欠き69は、基部60の上面
と平行な支持面71と、この支持面71に対して
直角である円弧面72とによつて規定される。ま
たもう1つの切欠き70は、切欠き69と同様に
支持面73と、円弧面74とによつて規定され
る。この支持面71にはボス55の挿通孔を挿通
する枢軸75が立設される。またもう1つの支持
面73には、ボス55bの挿通孔を挿通する枢軸
76が立設される。
基部60にはまた案内長孔77,78が形成さ
れる。この案内長孔77,78には、前記把持部
材16a,16bの案内軸58,58bが挿通
し、把持部材16a,16bは磁気テープカセツ
ト13の挿入/排出に伴つて案内長孔77,78
に沿つて変位する。基部60の背後側には、案内
軸79が立設される。また基部60の端部下面に
は、下方に延びる案内軸80が形成される。この
案内軸80は、ローデイング架台19の案内長孔
22に嵌り込む。
作動レバー21は、基部81と、この基部81
の下面に固定されるボス82とを含む。基部81
には案内片83が形成され、この案内片83には
案内孔84が形成される。この案内孔84に前記
案内軸79が嵌り込む。基部81には、また案内
孔85が形成される。この案内孔85は、基部8
1の長手方向に延びる直線部分85aと、挿入方
向A1側に向けて屈曲して延びる傾斜部分85b
と、ロツク部分85cとから構成される。基部8
1にはねじりばね88の一端が連結され、このね
じりばね88の他端はローデイング架台19に固
定される。基部81には押圧面89が形成され、
この押圧面89によつて後述するようにリミツト
スイツチSW1のアクチユエータ90を押圧する
ことができる。
次に把持部材16a,16b、駆動部材17お
よび作動レバー21の取付け状態について説明す
る。把持部材16a,16bの案内軸58,58
bが駆動部材17の案内長孔77,78に嵌り込
み、かつ、把持部材16a,16bのボス55,
55bの各挿通孔が各駆動部材17の枢軸75,
76に挿通される。これによつて把持部材16
a,16bは、ばね57のばね力によつて枢軸7
5,76のまわりに相互に近接する方向にばね付
勢される。これによつて、磁気テープカセツト1
3が挿入されたときには、突部13aを保持爪5
2,52bによつて確実に保持することができ
る。
第9図は第8図の切断面線−から見た断面
図であり、第10図は第8図の切断面線−か
ら見た断面図であり、第11図は第8図の切断面
線−から見た断面図である。ホルダ14a,
14bには、それぞれ外側方に突出した係合ピン
91a,91bが形成される。この係合ピン91
a,91bは、シヤーシの側壁11a,11bに
形成される案内長孔11a3,11b3(第4図
および第5図を参照)に嵌り込む。磁気テープカ
セツト13は横方向にして、ホルダ14a,14
bの手前側から挿入方向A1に向けて挿入され
る。
第10図を参照して、駆動部材17は案内片6
1,62によつてガイドレール18a,18bに
支持され、かつ、案内軸80の下端に係止される
止め輪93によつて支持される。このようにし
て、駆動部材17はシヤーシに3点で支持されて
いるため、振動などによつてもがたつきを生じる
ことはなく、したがつて磁気テープカセツト13
の挿入/排出動作を円滑に行なうことができる。
また、磁気テープカセツト13の挿入/排出時に
おいて、不所望な力が作用しても、駆動部材17
がガイドレール18a,18bを含む平面内で角
変位することがなく、したがつて円滑な挿入/排
出動作を行なうことができる。
さらに第11図に示すように、案内軸58bと
ボス55bとの距離l1を比較的大きく取ること
ができ、したがつて磁気テープカセツト13の挿
入時に突部13aが保持爪52,52bの案内面
53,53bを押圧した際、第11図の矢符94
で示す方向に力が作用しても把持部材16a,1
6bは傾くことなく、水平な状態を維持すること
ができる。したがつて、保持爪52,52bによ
つて磁気テープカセツト13の突部13aを確実
に保持することができる。
第12図は、磁気テープカセツト13の挿入/
排出時における把持部材16a,16bの動作を
説明するための図である。磁気テープカセツト1
3が横方向にしてホルダ14a,14bの前方側
から挿入される。このとき把持部材16a,16
bは、ばね57のばね力によつて保持爪52,5
2bが相互に近接する第8図の状態である。磁気
テープカセツト13を手動によつて挿入方向A1
に沿つて押し込んでいく。これによつて磁気テー
プカセツト13の突部13aが第12図1で示す
ように案内面53,53bに当接する。このよう
な状態で磁気テープカセツト13をさらに押込ん
でいくと、把持部材16a,16bは第12図1
の矢符95で示す方向に磁気テープカセツト13
の上面を含む平面内で、ばね57のばね力に抗し
て押し拡げられ、突部13aの挿入方向A1の下
流側両端部が保持爪52,52bの頂部を通過し
た後、係合面54,54bによつてばね57のば
ね力によつて閉じられてゆき、磁気テープカセツ
ト13の挿入方向A1下流側端面が駆動部材17
の係止片67,68(第7図参照)に当接して第
12図2で示すように磁気テープカセツト13が
係合面54,54bによつて確実に把持される。
このようにして把持部材16a,16bは、磁気
テープカセツト13の上面に沿つて開閉可能に構
成され、磁気テープカセツト13の突部13aを
保持爪52,52Bによつて第13図に示すよう
に突部13aの上面よりも把持部材16a,16
bの上面の方が低い状態で把持するため、テープ
デツキの薄形化を実現することができる。
次に、第12図2で示される磁気テープカセツ
ト13の把持部材16a,16bによる保持状態
のままさらに操作者が磁気テープカセツト13を
わずかに押し込むことによつて、第12図2で示
される状態のまま駆動部材17がねじりばね88
のばね力によつて作動レバー21の働きによつて
挿入方向A1に押し込まれていく。すなわち作動
レバー21の第12図2における時計方向の角変
位によつて案内軸79を介して駆動部材17が挿
入方向A1に向けて移動して挿入方向最端位置ま
で達する。磁気テープカセツト13が挿入方向最
端位置に達したときに作動レバー21の押圧面8
9がリミツトスイツチSW1のアクチエータ90
を押圧する。これによつてリミツトスイツチSW
1が導通し、モータ23が電力付勢される。モー
タ23の電力付勢によつて後述するように、ホル
ダ14a,14bが下降動作を開始する。
磁気テープカセツト13の排出時には、図示し
ないエジエクト釦が操作され、これによつて電磁
プランジヤ102(第15図参照)が導通して、
電磁プランジヤ102の駆動軸102a(第15
図参照)が縮退する。これによつて上切欠き歯車
103(第15図参照)の回転が許容される。そ
のため、ホルダ14a,14bが昇降機構によつ
て磁気テープカセツトの装填完了位置から上昇
し、磁気テープカセツト挿入最端位置に達する。
このホルダ14a,14bの上昇動作によつて、
軸138(第7図および第15図参照)が作動レ
バー21の案内孔85の直線部分85aから傾斜
部分85bに変位し、これによつて作動レバー2
1がボス82の軸線まわりに矢符G(第7図参照)
方向に角変位し始める。これによつて駆動部材1
7および把持部材16a,16bが排出方向A2
に向けて移動し始める。軸138が案内孔85の
ロツク部分85cに移動したときに駆動部材17
および把持部材16a,16bが排出方向完了位
置に達する。なお、排出完了最端位置では磁気テ
ープカセツト13は把持部材16a,16bによ
つて把持された状態であり、したがつて排出動作
によつて磁気テープカセツト13が排出口から飛
出すことが防がれる。その後操作者は磁気テープ
カセツト13を手前側(排出方向)に引抜く。こ
れによつて突部13aを挟み込んでいる保持爪5
2,52bが第12図2の矢符95方向に角変位
して、磁気テープカセツト13が把持部材16
a,16bからの保持状態が解除される。
このようにして、把持部材16a,16bを磁
気テープカセツト13の上面に沿つて開閉自在に
し、この把持部材16a,16bの保持爪52,
52bの開閉動作によつて磁気テープカセツト1
3の突部13aを保持して、挿入/排出のための
移動を行なうようにしたのでテープデツキ10の
薄形化を実現することができる。また駆動部材1
7、案内片61,62および案内軸80の3点で
支持され、かつ、駆動部材17はガイドレール1
8a,18bおよび案内長孔22に沿つて往復変
位するように構成されているため、駆動部材17
の挿入方向を含む平面内での角変位が防止され、
さらに挿入方向に平行な軸線まわりの角変位を防
止することができ、極めて円滑な挿入/排出動作
を行なうことが可能となる。また駆動部材17の
磁気テープカセツト13の当接面として係止片6
7,68を設けることによつて当接面積を小さく
することができ、駆動部材17のそり、あるいは
変形さらには磁気テープカセツト13の衝撃力に
よる影響をより低減することができる。さらに
は、1本のばね57のばね力によつて保持爪5
2,52bが開閉動作を行なうようにしたので、
部品点数の削減を図ることができる。
第14図は磁気テープカセツト13の昇降機構
の平面図であり、第15図および第16図は昇降
機構およびこれに関連した分解斜視図である。シ
ヤーシの底壁15には、軸110が立設される。
この軸110に、上切欠き歯車103と下切欠き
歯車104とが回転自在に支持される。この下切
欠き歯車104には、周方向に180°間隔をあけて
切欠き104a,104bが形成される。下切欠
き歯車104の周縁部には、上方に突出した突起
104c,104dが立設される。また下切欠き
歯車104の中央部分には軸110が挿通する挿
通孔を有する突部104cが立設される。この突
部104eは、円筒部104fと、この円筒部1
04fの外周面に180°間隔をあけて、半径方向外
方に突出した駆動部104g,104hとを含
む。突起104cまた突起104dのいずれか一
方に、ねじりばね111の一端が当接し、このね
じりばね111の他端は阻止部材123の端面1
23kに当接し、軸部111aはボス123bに
嵌り込み固定される。下切り欠き歯車104の下
面には第15A図に示すように半円弧状のカム1
04kが形成される。
上切欠き歯車103には、切欠き103aが形
成される。この上切欠き歯車103の上面には、
カム112が固定される。このカム112のカム
面112aは、直線状に延びる第1カム面113
と、この第1カム面の113の上切欠き歯車10
3の回転方向Y上流側端部に連なる円弧状の第2
カム面114と、第1カム面113と第2カム面
114との間に亘り、略S字状の第3カム面11
5とを有する。第2カム面114は、第1カム面
113に連なる端部で軸孔116に関して最小径
R1であり、回転方向Yの逆方向に向かうにつれ
て、径が漸増して、第3カム面115に連なる端
部で最大径R2となるような円弧状に曲成されて
いる。第2カム面114の最小径付近は切欠き1
03aに臨んでいる。このカム面113,11
4,115には、ねじりばね117の一端が当接
する。このねじりばね117の軸部117aは可
動部材118の突起118aに嵌り込み、ねじり
ばね117の他端はシヤーシに固定される。した
がつて上切欠き歯車103は、ねじりばね117
によつて、回転方向Yにばね付勢されている。
可動部材118の下面には、前記突起118a
と同軸な挿通孔を有するボス118bが形成され
る。このボス118bに、シヤーシに立設されて
いる枢軸119が嵌り込む。これによつて可動部
材118は、枢軸119の軸線まわりに角変位可
能である。可動部材118には、前記突起118
aとは反対側の端部で、ヘツド釦160(第21
図参照)に立設されている係止ピン120に係止
可能な係止凹所118cが形成される。また可動
部材118には、下切欠き歯車104の突起10
4c,104dに当接可能な係止面118dを有
する。さらにこの可動部材118には、上切欠き
歯車103の下面に形成される係止面500d
(第17図参照)に当接する係止突起118eが
形成される。この可動部材118にはねじりばね
121の一端が連結され、このねじりばね121
の端部121aは前記ボス118bに嵌り込み、
ねじりばね121の他端はシヤーシに固定され
る。これによつて、可動部材118はねじりばね
121のばね力によつて矢符C方向にばね付勢さ
れる。
上切欠き歯車103の下面は、第17図に示す
ように軸孔116に同軸なカム500が形成され
る。このカム500は部分的に切欠かれており、
回転方向Y下流側に向かうにつれて径が漸増する
円弧状のカム面500aと、平面状で、かつ半径
方向外方に延びる係止面500b,500cとを
含む。この係止面500b,500cは周方向に
180°間隔をあけて形成され、上切欠き歯車103
の回転を阻止する阻止部材123の駆動片123
aの係止面123a1に当接する。演奏時には可
動部材118が上切欠き歯車103のカム500
の係止面500dに係合し、これによつて上切欠
き歯車103の回転が阻止される。なおこのよう
な状態では、下切欠き歯車104は駆動歯車33
と噛合つておらず、したがつて上切欠き歯車10
3は回転することはない。しかしながら誤つて電
磁プランジヤ102が励磁されたときには後述す
るように、阻止部材123が角変位して上切欠き
歯車103の回転阻止を解除する。したがつて、
可動部材118の係止突起118eによつて、上
切欠き歯車103の回転を阻止しておかなければ
誤つて上切欠き歯車103が回転してしまい。こ
れによつて磁気テープカセツト13の上昇動作が
開始され、磁気ヘツドなどが破損してしまう。こ
のような事態を防止している。
阻止部材123には、ボス123bが立設され
る。このボス123bには、ねじりばね111の
軸部111aが外装される。このボス123bの
挿通孔にはシヤーシに立設される軸(図示せず)
が挿入され、これによつて阻止部材123は前記
軸のまわりに角変位可能である。阻止部材123
には、駆動歯車33が挿通する挿通孔123cが
形成される。また阻止部材123には、案内突起
123h,123iが立設される。これによつて
磁気ヘツド162とプリント基板680とを電気
的に接続するフレキシブル基板681が阻止部材
123およびその他の変位または回転する部材と
接触することが防がれる。また、この阻止部材1
23には垂下部分123dが形成される。この垂
下部分123dには、係合溝123eが形成され
る。この係合溝123eに電磁プランジヤ102
の駆動軸102aの端部に形成される抜止め部1
02bが嵌り込む。電磁プランジヤ102が励磁
され、駆動軸102aが縮退したときには、阻止
部材123が矢符D(第15図参照)方向とは逆
方向に僅かに角変位し、ばね117のばね力によ
つて切欠き歯車103を駆動歯車33に噛合せ
る。この後電磁プランジヤ102が消磁され、ば
ね111のばね力によつて阻止部材123が所定
の位置に復帰する。
上切欠き歯車103、阻止部材123などの上
方にはローデイング架台19が配置される。この
ローデイング架台19には、磁気テープカセツト
13の挿入方向A1と直角方向Fに変位可能な移
動部材124が乗載される。
移動部材124には引張ばね125の一端が連
結され、この引張りばね125の他端はローデイ
ング架台19の係止フツク126に連結される。
これによつて、移動部材124は矢符F1方向に
ばね付勢される。移動部材124には移動方向F
1に沿つて延びる案内長孔127,128,12
9が形成される。案内長孔127にはローデイン
グ架台19に立設される案内突起130が嵌り込
み、案内長孔128にはローデイング架台19に
立設される案内突起131が嵌り込み、案内長孔
129にはローデイング架台19に立設される案
内突起132が嵌り込む。移動部材124には、
また、駆動部材133の駆動片133aに立設さ
れる駆動突起133bが嵌り込む案内孔135が
形成される。この案内孔135は磁気テープカセ
ツトの挿入方向A1方向に延びる。また、移動部
材124には、大略的にL字状に形成され、移動
方向F1に沿つて延びる部分136aと、この部
分136aに直交して延びる部分136bとを有
する案内孔136が形成される。この案内孔13
6には、駆動部材137の駆動突起137aが嵌
り込む。移動部材124の第15図における右方
端部には軸138が立設される。
この軸138は、作動レバー21の案内孔85
に嵌り込む。
ローデイング架台19には軸孔139が形成さ
れ、この軸孔139には前記駆動部材133の枢
軸133cが嵌り込む。この駆動部材133の前
記駆動突起133bとは反対側の面には、前記上
切欠き歯車103のカム面113,114,11
5に当接するように突出されたホロア133dが
固定される。このホロア133dはローデイング
架台19の湾曲状の案内孔142に緩やかに嵌り
込み、ローデイング架台19の下方に配置された
カム112のカム面113,114,115に当
接する。上切欠き歯車103のY方向の回転によ
つて、ホロア133dが第2カム面114の端部
P1から端部P2まで当接している間は排出動作
期間であり、ホロア133dが端部P2から第3
カム面115に当接している間は挿入動作期間で
あり、第1カム面113に当接しているときは落
下動作期間である。ローデイング架台19にはリ
ミツトスイツチSW1が取付けられており、この
リミツトスイツチSW1のアクチエータ90近傍
には阻止部材123の突起123fが挿通する挿
通孔143が形成される。また駆動部材137の
突起137aが嵌り込む案内溝600が形成され
ている。またローデイング架台19には軸900
が立設されており、この軸900は作動レバー2
1のボス82の挿通孔を挿通する。これによつて
作動レバー21は軸900のまわりに角偏位可能
となる。なお、作動レバー21は前述したように
ねじりばね88によつて軸900のまわりに第1
5図の時計方向に付勢されている。
駆動歯車33によつて上切欠き歯車103が回
転駆動されると、カム112の第2カム面114
に案内されて、ホロア133dは枢軸133cの
軸線まわりに第15図の反時計方向に角変位す
る。これによつて移動部材124は移動方向F1
とは反対方向に変位する。またホロア133dが
第3カム面115から第1カム面113に達した
ときには、ばね125のばね力によつて移動部材
124は移動方向F1に沿つて変位する。
第16図を参照して、シヤーシの側壁11a,
11bの外側方には、長手部材144a,144
bが取付けられる。長手部材144aは扇形状の
連結片145を介して、移動部材146に連結さ
れる。また、もう一つの長手部材144bは扇形
状の連結片147を介して移動部材146と連結
される。連結片145は軸145aのまわりに角
変位可能であり、またもう一つの連結片147は
軸147aのまわりに角変位可能である。長手部
材144bには、昇降用レバー148の突起14
8aが挿通する案内孔149が形成される。この
案内孔149は長手部材144bの長手方向に垂
直な方向に延びて形成されている。また、この長
手部材144bには長手方向に延びる案内孔15
0が形成され、この案内孔150には側壁11b
に形成される突起11b1が緩やかに挿入する。
このような長手部材144bの構成は、もう一つ
の長手部材144aについてもまた同様である。
前記昇降用レバー148には軸孔148cが形
成されており、この軸孔148cには側壁11b
に形成されている軸11b2が嵌り込む。これに
よつて昇降用レバー148は軸11b2のまわり
に角変位可能である。側壁11bには昇降方向E
に沿つて延びる昇降用案内孔11b3,11b4
が形成される。ホルダ14bの係合ピン91b
は、側壁11bの案内孔11b3を挿通し、さら
に昇降用レバー148の案内孔148bを挿通す
る。またホルダ14bの係合ピン91b1は、側
壁11bの案内孔11b4を挿通する。これによ
つてレバー148の軸11b2まわりの角変位に
よつて、ホルダ14bは上昇方向E1または下降
方向E2に沿つて昇降動作を行なう。
側壁11bの突起11b1は、長手部材144
bの案内孔150に緩やかに挿通する。長手部材
144bの挿入方向A1またはA2方向の変位に
伴なつて、昇降用レバー148の突起148aが
変位し、昇降用レバー148は軸11b2のまわ
りに角変位する。
このような昇降用レバー148およびこれに関
連した構成は長手部材144a側にもまた同様な
構成が設けられている。
移動部材146の長手部材144b側の端部に
は、係合孔400,401が形成される。この係
合孔400に対応した位置に係合孔152を有す
る付勢部材153が、ピン154によつて移動部
材146に角変位可能に支持される。この付勢部
材153の一端には引張りばね155の一端が連
結され、この引張りばね155の他端は移動部材
146の係止フツク156に連結される。駆動部
材137の駆動突起137bは、前記付勢部材1
53の係合孔152および移動部材146の係合
孔400を挿通する。駆動部材137が角変位す
ることによつて移動部材146は移動方向F1ま
たはF2方向に沿つて変位し、これによつて長手
部材144a,144bが挿入方向A1またはA
2方向に変位する。この長手部材144a,14
4bの変位に伴なつてレバー148が角変位し、
これによつてホルダ14a,14bが昇降方向に
沿つて昇降動作を行なう。
第18図は、磁気テープカセツト13の昇降機
構を簡略化して示す図である。第18図は排出完
了状態を示したもので、この状態では上切欠き歯
車103は阻止部材123によつて回転が阻止さ
れている。またモータ23が消勢されている。ま
た、駆動突起138は作動レバー21の案内孔8
5のロツク部分85cに位置しているため、作動
レバー21はねじりばね88のばね力に抗して、
この第18図の状態で停止している。この状態は
また、第18A図1に示すように、ホロア133
dはカム112から離間している。このような状
態で磁気テープカセツト13が挿入され、把持部
材16a,16bによつて把持されて、駆動部材
17の係止片67,68に磁気テープカセツト1
3の端面が当接した後さらに僅かに押し込まれる
と、ねじりばね88のばね力によつて作動レバー
21は第18図の時計方向に角変位する。これに
よつて、磁気テープカセツト13は駆動部材17
とともに第19図に示すように、挿入方向A1の
終端位置に達する。この状態では、駆動部材13
7の突起137aが移動部材124の案内孔13
6の部分136aに位置しており、駆動部材13
7の角変位が阻止されている。
このような第19図に示す状態において、作動
レバー21の押圧面89(第7図参照)がリミツ
トスイツチSW1のアクチエータ90を押圧する
ため、モータ23が電力付勢される。これととも
に移動部材124は、移動方向F1に沿つてばね
125のばね力によつて僅かに移動する。これに
よつて第18A図2で示すように、ホロア133
dはカム112のカム面115に当接し、同時
に、駆動部材137の駆動突起137aが移動部
材124の案内孔136の部分136aからの係
合状態が脱せられ、駆動部材137の回転阻止状
態が解除される。このような状態で前述したよう
に、モータ23の電力付勢によつて駆動歯車33
が回転し、これによつて上切欠き歯車103が回
転して、そのためホロア133dが第3カム面1
15に当接していく。そのため、移動部材124
は移動方向F1に沿つて上切欠き歯車103の回
転に伴なつて緩やかに移動する。これに伴ない駆
動部材137は角変位し、駆動突起137bの働
きによつて、移動部材146が移動方向F2に変
位する。そのため長手部材144a,144bが
挿入方向A1に変位して、レバー148が矢符B
方向(第20B図参照)に角変位する。これによ
つて前述したように、ホルダ14a,14bがE
2方向に下降していく。移動部材124が移動方
向F1の最端位置に達した状態が磁気テープカセ
ツト13の落下完了状態であり、このような状態
が第20図に示されている。これによつて磁気テ
ープカセツト13の装填が完了する。なお、この
ような落下完了状態では第18B図1に示すよう
に阻止部材123の係止面123a1がカム50
0の係止面500bに当接しており、上切欠き歯
車103の回転がロツクされ7いる。
排出時には電磁プランジヤ102がONされ、
これによつて阻止部材123が角変位して上切欠
き歯車103のロツク状態が解除される。したが
つて上切欠き歯車103が回転駆動され、これに
よつてホロア133dが第2カム面114に沿つ
て案内され、これによつて移動部材124は、移
動方向F2に変位する。これに伴なつて駆動部材
137は、第20図の反時計方向に角変位する。
そのため、移動部材146が移動方向F1に沿つ
て移動し、この結果ホルダ14a,14bが上昇
する。上昇した状態では第19図に示すように、
駆動部材137の駆動突起137aが案内孔13
6の部分136aに嵌り込み、これによつて駆動
部材137の回転が阻止される。したがつて、上
昇動作がロツクされた状態となる。一方上切欠き
歯車103はさらに回転し、これによつて第19
図の挿入最端位置から、さらにホロア133dが
移動方向F2に移動される。そのため、作動レバ
ー21の案内孔85を挿通する突起138に案内
されて、作動レバー21がねじりばね88のばね
力に抗して角変位する。これによつて、駆動部材
17が排出方向A2方向に移動して第18図の排
出完了位置まで達する。このような第18図に示
される排出完了状態において、阻止部材123と
カム500とは第18B図2で示す位置関係にあ
るため、阻止部材123の駆動突起123fによ
つてリミツトスイツチSW1は、導通状態が維持
されている。したがつて上切欠き歯車103は、
さらに回転を続け、阻止部材123が第18B図
3で示すように上切欠き歯車103の係止面50
0cに当接することにより、阻止部材123が通
常位置まで角変位リミツトスイツチSW1のアク
チエータ90の押圧力を解除する。これと同時に
モータ23が停止する。こうして排出動作が完了
する。
このようにして、モータ23の駆動によつて上
切欠き歯車103のカム112とホロア133d
との働きによつて昇降動作を行なうようにしたの
で、静かな動作音にて円滑な昇降動作を達成する
ことができる。また、従来昇降専用のプランジヤ
が用いられていたけれども、本実施例ではこのよ
うなプランジヤを用いることはなく部品の低減を
図ることができる。
また、磁気テープカセツト13の挿入動作、挿
入完了動作さらに落下動作の各タイミングを簡単
な機構で、しかも確実に行なうことが可能とな
る。
なお、磁気テープカセツト113の上昇完了状
態では第20A図に示すように駆動突起137b
は、係合孔152の移動方向F1上流側に臨む当
接面152aと係合孔400の移動方向F1下流
側に臨む当接面400aとに挟持されており、ば
ね155のばね力によつて駆動突起137bは移
動方向F3側に付勢されているため、第20B図
に示すように係合ピン91a,91bは案内孔1
1a3,11b3に当接した状態でさらに上昇方
向E1に付勢されている。したがつてホルダ14
a,14bの上昇位置での高さ方向の位置決めが
確実に行なわれる。またこの付勢力を与えるため
のばね155は、上昇時には何ら影響を及ぼさな
いため、上昇時の負荷の低減となる。
またこの実施例では、引張りばね125によつ
て磁気テープカセツト13の吸い込みおよび磁気
テープカセツト13の圧着機能を兼用するように
しているため、テープデツキ10が振動したとき
にも確実に安定した状態を維持することができ
る。このようなテープデツキ10の振動時に磁気
テープカセツト13を安定させるための従来技術
では、2つのばねが用いられ、かつ、このばねの
ばね力によつて排出完了時においてもその状態を
ロツクしておくロツク機構に対して磁気テープカ
セツト13を下降する方向E2に力が作用してお
り、したがつてロツク機構を解除するために大き
な負荷となる。このような先行技術の問題を1つ
のばね125と作動レバー21によるロツク機構
を設け、ロツク時にホルダ14a,14bにばね
力が作用しないようにすることによつて、解決す
ることができる。
第21図はヘツド台160およびテープ走行切
換え機構161付近の平面図であり、第22図は
ヘツド台160およびこれに関連した構成部品の
分解斜視図であり、第23図はテープ走行切換え
機構161の分解斜視図である。これらの図面を
参照して、ヘツド台160は磁気ヘツド162が
取付けられる取付部163と、この取付部163
の両端部から磁気テープ装填口側(第21図の下
方側)に延びる一対の脚部164,165とを含
む。取付部163の両端部付近には、ピンチロー
ラ166a,166bをそれぞれ保持する保持部
材167a,167bが配設される。この保持部
材167aは、シヤーシに立設されている軸16
3aのまわりに回転自在に支持される。またもう
1つの保持部材167bは、シヤーシに立設され
ている軸168bによつて回転自在に支持され
る。保持部材167aは、上下一対の保持片16
9a,170aと、これらの保持片169a,1
70a間を連結する連結部700aとを含む。保
持片169aと保持片170a間には、ねじりば
ね171aが介在され、このねじりばね171a
は軸168aに装着される。ねじりばね171a
の一端は連結部700aに当接し、ねじりばね1
71aの他端はヘツド台160の取付部163に
立設される係止片163aに当接する。またもう
1つの保持部材167bもまた、同様な構成を有
しており、対応する部分には添字bを付して示
す。このようにして、ピンチローラ166a,1
66bをキヤプスタン174,175に圧着する
圧着用ねじりばね171a,171bが保持部材
167a,167bに、その一端が連結された構
造であるため、後述するようにねじりばね171
a,171bの端部を押圧することによつて、キ
ヤプスタン174,175にピンチローラ166
a,166bを圧接することができるとともに、
ヘツド台160の後退時には、ばね171a,1
71bの負荷がない状態でヘツド台160を後退
動作させることができる。
ヘツド台160の脚部164,165には、案
内孔180,181が形成される。案内孔180
にはシヤーシに立設される軸182が挿通し、案
内孔181には軸168bが挿通する。脚部16
4にはまた、係合孔183が形成される。また脚
部165には透孔184が形成され、この透孔1
84には係止フツク185が設けられる。この係
止フツク185には、引張りばね186の一端が
連結される。また脚部165には案内孔950が
形成され、この案内孔950にはシヤーシに立設
される軸951が挿通する。また脚部165,1
64には、引張りばね187,188の一端が連
結され、この引張りばね187,188の他端は
シヤーシに固定される。これによつて、ヘツド台
160はばね187,188のばね力によつて前
進方向H1に向けてばね付勢される。
第23図を参照して、テープ走行切換え機構1
61は、テープ走行切換え片190と、下切欠き
歯車104の下面に形成されているカム104k
によつてヘツド台160の前進方向H1に対して
垂直な方向F1,F2に沿つて変位可能な移動片
191とを含む。
テープ走行切換え片190は、歯車37の軸3
7aのまわりに揺動可能である。また、このテー
プ走行切換え片190には、歯車38の軸38a
が固定される。また、テープ走行切換え片190
の前進方向H1の下流側端部の下面に、案内突起
190aが設けられる。この突起190aは、シ
ヤーシに形成される円弧状の案内孔192に嵌り
込む。そして、この突起190aのシヤーシの下
方に突出した部分に、ねじりばね193の一端が
連結され、このねじりばね193の他端がシヤー
シの下面に形成される係止フツク194に連結さ
れる。テープ走行切換え片190の前記ヘツド台
前進方向H1の上流側端部には、係止孔190a
が形成される。
移動片191には、下切欠き歯車104の半円
弧状カム104kに当接可能なホロアとしての機
能を果たす当接片191a,191bが立設され
る。下切欠き歯車104に当接する当接片191
a,191bは、カム104kが円滑に駆動でき
るように、第23A図に示すようにカム104k
の中心104Rよりも上方にまで延在している。
これによつて、カム104kが当接片191aま
たは当接片191bに当接する際にこじつて破損
することが防止される。この当接片191a,1
91b間には透孔191cが形成されており、シ
ヤーシに立設される軸110がこの透孔191c
を挿通し、下切欠き歯車104の挿通孔104i
を挿通する。下切欠き歯車104が回転すること
によつて、カム104kが、前記当接片191a
または、191bに当接して移動方向F1,F2
方向に移動片191を駆動変位する。この移動片
191の移動によつて、テープ走行切換え片19
0が軸37aのまわりに角変位し、アイドラ歯車
39が歯車40a(第6A図参照)に噛み合い左
側巻取り用リール40が駆動されるか、または歯
車41に噛合つて右側巻取り用リール42が駆動
される。こうして下切欠き歯車104の回転に伴
なつて、テープ走行切換えが行なわれる。下切欠
き歯車104は、記録/再生時には切欠き104
a、または切欠き104bが駆動歯車33に臨ん
だ状態となつている。したがつて下切欠き歯車1
04の駆動は停止している。このような状態で、
磁気テープの終端位置が図示しない検出手段によ
つて検出されたときには、電磁プランジヤ102
が励磁され、これによつて阻止部材123による
下切欠き歯車104のロツク状態が解除され、下
切欠き歯車104が駆動歯車33に噛合う。これ
によつて下切欠き歯車104が回転駆動され、前
述したようにカム104kの働きによつて移動片
191が変位して、テープ走行切換えが自動的に
行なわれる。なお、テープ走行切換えによつて、
たとえば移動片191が第23B図に示すように
矢符F1方向に移動したときは、切換え片191
の傾斜面650aによつて、保持部材167aが
第23B図の矢符方向に角変位し、これによつて
ピンチローラ166aとキヤプスタン174との
圧着状態がゆるむ。同様にして切換え片191の
方向F1とは反対方向に移動したときには、傾斜
面650bの働きによつてピンチローラ166b
がキヤプスタン175から僅かに離間する。この
ような構成によつて円滑なテープの記録/再生が
達成される。
ヘツド台160の脚部165の下方には、ヘツ
ド台前進後退用駆動部材200が備えられる。
この駆動部材200付近の分解斜視図は第24
図に示される。この駆動部材200は、第1可動
片201と、第2可動片202と、可動片20
1,202間を連結する連結部203とを含む。
可動片201には駆動突起201aが立設され、
また係止フツク201bが形成される。係止フツ
ク201bには引張りばね186の他端が連結さ
れる。駆動突起201aは、ヘツド台の脚部16
5の係止片204に当接する。また可動片202
には案内長孔202aが形成される。駆動部材2
00は、連結部203内を挿通するシヤーシに立
設された軸653によつて角変位可能に構成され
る。
案内長孔202aには、切欠き歯車45の下面
に突設された突起45aが嵌り込む。またこの切
欠き歯車45の上面には、阻止片45bが切欠き
歯車45の軸と同軸に設けられる。この阻止片4
5bは、係止片204の係止面204aに係合さ
れる。この係止片204は、シヤーシに立設され
る軸205のまわりに揺動自在である。またこの
係止片204には、一端がシヤーシに固定されて
いる引張りばね206の他端が連結され、これに
よつて第24図の反時計方向にばね付勢されてい
る。この係止片204には、電磁プランジヤ20
7の駆動軸207aの端部に形成されている抜止
め部207bが嵌り込む係止溝204cが形成さ
れる。
次に、ヘツド台160の前進後退動作について
説明する。ヘツド台が後退方向H2の最端位置に
位置している場合においては、駆動部材200は
第25図に示すように、後退方向H2に沿う最端
位置に位置している。この状態で切欠き歯車45
は、その切欠部が駆動歯車44に臨んだ状態とな
つている。したがつて切欠き歯車45には、駆動
力は伝達されない。磁気テープカセツト13が装
填され、挿入最端位置から下降した状態で、電磁
プランジヤ207が励磁される。これによつて係
止片204が第25図の時計方向に変位しロツク
状態が解除される。これと同時にばね187,1
88のばね力によつて駆動部材200を介して、
切欠き歯車45が駆動歯車44と噛合い、回転力
が与えられる。なお電磁プランジヤ207はすぐ
に消磁され、したがつて係止片204は再びもと
の状態に復帰する。このような状態で切欠き歯車
45が第25図の反時計方向に回転駆動され、こ
れに伴なつて駆動部材200は軸653のまわり
に反時計方向に角変位する。これに伴なつてヘツ
ド台160は、ばね187,188によつて駆動
部材200の角変位に伴なつて、前進方向H1の
方向に沿つて変位する。こうして、ヘツド台16
0が変位してゆき、磁気テープの記録/再生のた
めの所定位置まで到達すると、ヘツド台160の
取付部163の当接部163m,163n(第2
2図参照)は、それぞれキヤプスタン174,1
75の軸受174m,175nに当接する。これ
によつて、ヘツド台160は磁気ヘツド162を
記録/再生のための所定位置でがたつきなく保持
することができる。
なお、この後も駆動部材200は角変位されて
ゆき、駆動部材200の駆動突起201aが第2
6図で示されるように、ヘツド台160の脚部1
65の係止面165aと離間した状態で再び阻止
片45bに係止片204の係止面204aが係止
したロツク状態となり、前記記録/再生動作が行
われる。
このようなヘツド台160の前進動作の開始に
伴なつて、ねじりばね171a,171b(第2
2図参照)の端部が当接片163aによつて押圧
され、これによつて保持部材167a,167b
はキヤプスタン174,175に向けて変位す
る。そして、ヘツド台160が前進方向H1の最
端位置に達したときには、磁気テープはピンチロ
ーラ166a,166bによつて圧接された状態
となる。これによつて、磁気テープが磁気ヘツド
162に接触した状態でテープ走行が行なわれ、
磁気テープの記録/再生動作が行なわれる。記
録/再生動作を停止して、磁気テープカセツト1
3を排出するために図示しないイジエクト釦が操
作されたときには、プランジヤ207が再び励磁
され、これによつてばね186のばね力で駆動部
材200を介して切欠き歯車45が駆動歯車44
に再び噛合い回転力が与えられる。これによつて
駆動部材200は、第26図の時計方向に角変位
し、これによつて駆動突起201aがヘツド台1
60の係止面165aを押圧し、ばね187,1
88のばね力に抗して、後退方向H2に向けてヘ
ツド台160を移動せしめる。このようにして、
後退方向H2の最端位置に達したときには、再び
係止片204によつて切欠き歯車45がロツクさ
れ、かつ、切欠き歯車45の切欠き部分が駆動歯
車44に臨んだ状態となる。そして、切欠き歯車
45の回転駆動が停止される。
このようなヘツド台160の前進後退機構で
は、切欠き歯車45を駆動歯車44と確実に噛合
わすための引張りばね186のばね力は、駆動突
起201aが係止面165aに当接しているとき
(ヘツド台後退中あるいはヘツド台前進中などに
おいて)には、切欠き歯車45の回転に対して負
荷とはならず、従来、この切欠き歯車45と駆動
歯車44とを噛合わせるばねがヘツド台後退時に
負荷となる先行技術の問題が解決される。
第27図および第28図は、可動部材118の
動作を説明するための図である。第27図におい
ては、可動部材118の係止凹所118cによつ
て係止ピン120が係止され、これによつてヘツ
ド台160はロツク状態である。ヘツド台160
が前進方向H1に沿つて移動すると、可動部材1
18はねじりばね121のばね力に抗して枢軸1
19のまわりに第27図の時計方向に角変位し
て、前進方向H1の最端位置にヘツド台160が
達した状態では第28図に示すように、可動部材
118は係止ピン120とのロツク状態が解除さ
れる。ヘツド台160が後退動作を行なつたとき
には、可動部材118はねじりばね121のばね
力によつてもとの状態に復帰する。このような構
造によつて、ヘツド台後退時にヘツド台160を
駆動する駆動力には、ねじりばね121による負
荷が作用せず、したがつてヘツド台後退時の負荷
の低減を図ることができる。また、従来ヘツド台
後退時に可動部材118に係止ピン120が嵌り
込む案内溝を形成していたけれども、このような
案内溝を設ける必要がなく、そのため従来案内溝
を形成することに起因して、バリまたは形状変形
さらには寸法不良などによつて動作が不安定化し
ていたけれども、このような問題が本実施例では
解決される。
第29図は曲頭出し機構(以下APS機構とい
う)の簡略化した平面図であり、第30図は第2
9図の分解斜視図である。APS機構250は演
奏/早送り用切換え歯車35を駆動する駆動部材
251と、第1可動片252と、第2可動片25
3と、電磁石36とを含む。駆動部材251は歯
車37の軸37aによつて回転自在に支持され
る。この駆動部材251の一端部には、前記切換
え歯車35が回転自在に支持される。駆動部材2
51は、一端がシヤーシに連結される引張りばね
255によつて第29図の時計方向に付勢され
る。またこの駆動部材251には、駆動突起25
6が立設される。
第1可動片252には、前記駆動突起256が
嵌り込む係合孔257が形成される。またシヤー
シに固定されている駆動突起256aが嵌り込む
係合孔258が形成される。またこの第1可動片
252にはヘツド台160の脚部164に形成さ
れている係合孔183に嵌り込む駆動突起259
が立設される。ヘツド台160の脚部164の係
止フツク164aには、引張りばね260の一端
が連結され、この引張りばね260の他端は可動
片252の係止フツク261に連結される。また
この可動片252は軸262によつて可動片25
3と連結され、前記引張りばね260のばね力に
よつて第30図の反時計方向にばね付勢されてい
る。
可動片253には鉄片263が固定される。こ
の鉄片263に臨んで電磁石36が配置される。
磁気テープの再生動作中においては、電磁石3
6は消磁されており、そのため駆動部材251は
ばね255のばね力によつて切換え歯車35が歯
車29に噛合つた状態である。これによつて歯車
35にはフライホイール25aから歯車27、歯
車29を介して回転駆動力が伝達される。
このような動作中において、早送り用釦を押圧
操作すると、電磁プランジヤ207が励磁され、
これによつてヘツド台160は、H2方向に沿つ
て後退する。このヘツド台160の後退動作によ
つて後述するように、駆動部材251が軸37a
の回りに第29図における反時計方向に角変位す
る。これによつて歯車35は歯車29から離反
し、ヘツド台160が後退方向H2の最端位置に
達したときには、歯車35は歯車25bおよび歯
車29のいずれにも噛合わない中立位置の状態と
なる。したがつて巻取り用リール40,42は、
回転されていない。このようなヘツド台160が
後退方向H2の最端位置に達したときに、ヘツド
台160の突起1000(第21図および第22
図参照)がスイツチSW4(第15図参照)を押
圧し、これによつてスイツチSW4がON状態と
なる。これによつて電磁石36がON状態となつ
て、鉄片263が電磁石36に磁気吸着される。
次に電磁石36がON状態であることが検出手
段(図示せず)によつて検出され、これによつて
電磁プランジヤ207が再びON状態となる。こ
れによつてヘツド台160が前進方向H1に沿つ
て前進し、磁気ヘツド162が磁気テープに軽く
接触する早送り位置に達する。なお、ヘツド台1
60の前進に伴つて後述するように、駆動部材2
51は軸37aの回りに第29図の反時計方向に
さらに角変位し、磁気ヘツド162が早送り位置
に達したときには、歯車35は第31図に示すよ
うに歯車34に噛合う。これによつてフライホイ
ール25b側の回転駆動力が歯車35に伝達さ
れ、そのため歯車35が高速度で回転駆動され
る。これによつて右側巻取り用リール40または
左側巻取り用リール42が高速度で回転駆動さ
れ、そのため早送りが達成される。
このような早送り操作中において次の曲の頭を
検出したときには、電磁石36は、OFF状態と
なり、これによつて駆動部材251は後述するよ
うに軸37aの回りに第30図の時計方向に角変
位し、これによつて第29図に示す歯車35が歯
車29に噛合う演奏状態に復帰する。
次に第31A図を参照して駆動部材251の動
作についてさらに詳しく説明する。第31A図1
では、演奏状態が示されており、この第31A図
1においてばね255のばね力をD1とし、ばね
260のばね力をD2とし、ばね255と軸37
Aとの距離をm1とし、駆動突起256と軸37
aとの距離をm2とし、駆動突起256と駆動突
起259との距離をm3とし、駆動突起259と
ばね260との距離をm4とする。この第31A
図1においては、駆動突起256が支点となつて
いるため、この駆動突起256における上方向き
の力D′と下方向きの力D2′とは第1式および第
2式に示される。
D1′=D1×m1/m2 …(1) D2′=D2×m4/m3 …(2) このような第1式および第2式において、力D
1′と力D2′とは第3式を充足している。
D1′>D2′ …(3) したがつて駆動部材251は軸37aのまわり
に時計方向に付勢されていることになる。
このような状態で前述したように早送り用釦を
押圧操作すると、ヘツド台160が後退動作を行
なう。これによつて第1可動片252は、ばね2
60のばね力によつて駆動突起258aが係合孔
258の内周面に当接して停止する。これによつ
て駆動部材251が軸37aまわりに反時計方向
に角変位して歯車35が中立位置に位置するよう
になる。
このようなヘツド台後退位置における力の作用
は、第31A図2に示されている。この第31A
図2において、駆動突起256と駆動突起258
aとの距離をm6とし、駆動突起258aとばね
260との距離をm5とする。また駆動突起25
6の上方向きの力をD1′とし、駆動突起256
の下向きの力をD2″とする。このとき駆動突起
256は係合孔257の内周面に当接しており、
また駆動突起258aは係合孔258の内周面に
当接している。駆動突起259は、係合孔183
の内周面には当接してしない。このようなヘツド
台後退位置における駆動突起256の力関係は第
4式および第5式に示される。
D1′=D1×m1/m2 …(4) D2″=D2×m5/m6 …(5) また、力D2′とD1′とは第6式を充足してい
る。
D2″>D1′ …(6) 電磁プランジヤロツク状態からヘツド160が
前進すると、軸262を支点として第1可動片2
52が時計方向に回転してこれによつて係合孔1
83の内周面が駆動突起259に当接し、そのた
め係合孔257が駆動突起256を押圧する。し
たがつて駆動部材251が反時計方向に回転して
歯車35が歯車34と噛合う。こうしてフライホ
イール25b側の回転駆動力が歯車35に伝達さ
れ、早送りが実行される。
曲頭出し完了後、電磁石36の通電はOFF状
態になり、これによりヘツド台160はさらに前
進し、演奏状態位置へ移動する。それと同時に第
2可動片253の軸262のロツク状態が解除さ
れ、駆動部材251のロツクはすべてなくなり、
前述の第1式〜第3式により、演奏状態に復帰す
る。これでAPS動作が完了する。
効 果 以上のように本考案によれば、ヘツド台の後退
動作時の負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の磁気テープ記録/
再生装置10の平面図、第2図はその正面図、第
3図はその背面図、第4図はその右側面図、第5
図はその左側面図、第6図はその底面図、第6A
図はテープデツキ10の駆動系を簡略化して示す
図、第7図は把持部材16a,16bおよびこれ
に関連した部品の分解斜視図、第8図は把持部材
16a,16b付近の簡略化した平面図、第9図
は第8図の切断面線−から見た断面図、第1
0図は第8図の切断面線−から見た断面図、
第11図は第8図の切断面線−から見た
断面図、第12図は磁気テープカセツト13の挿
入/排出時における把持部材16a,16bの動
作を説明するための図、第13図は把持部材16
a,16bが磁気テープカセツト13を把持して
いる状態を示す正面図、第14図は磁気テープカ
セツトの昇降機構の平面図、第15図および第1
6図は昇降機構およびこれに関連した分解斜視
図、第15A図は下切欠き歯車104の下方から
見た斜視図、第17図は上切欠き歯車103の底
部を示す斜視図、第18図は磁気テープカセツト
13の昇降機構を簡略化して示す図、第18A図
はカム112とホロア133dとの関係を説明す
るための図、第18B図はカム500と阻止部材
123との関係を説明するための図、第19図お
よび第20図は磁気テープカセツト13の昇降動
作を示す平面図、第20A図は駆動部材137と
移動部材146の配置状態を示す平面図、第20
B図は昇降用レバー148付近の構成を示す側面
図、第21図はヘツド台160およびテープ走行
切換え機構161付近の平面図、第22図はヘツ
ド台160およびこれに関連した構成部品の分解
斜視図、第23図はテープ走行切換え機構161
付近の分解斜視図、第23A図は移動片191と
下切欠き歯車104との動作状態を示す平面図、
第23B図は移動片191付近の構成を示す平面
図、第24図は駆動部材200付近の分解斜視
図、第25図および第26図は駆動部材200付
近の構成の動作状態を示す簡略化した平面図、第
27図および第28図は可動部材118の動作を
説明するための図、第29図はAPS機構の簡略
化した平面図、第30図は第29図の分解斜視
図、第31図はAPS機構において鉄片263が
電磁石254に吸着された状態の平面図、第31
A図はAPS機構の動作を説明するための図、第
32図は典型的な先行技術を示す図である。 10……テープデツキ、11a3,11b3,
77,78……案内孔、13……磁気テープカセ
ツト、13a……突部、14a,14b……ホル
ダ、16a,16b……把持部材、17,13
3,137,200,251……駆動部材、21
……作動レバー、23……モータ、25a,25
b……フライホイール、27,28,29,3
0,34,35,37,40,41,42,43
……歯車、33,44……駆動歯車、39……ア
イドラ歯車、45,103,104……切欠き歯
車、52,52b……保持爪、57,125,1
55,186,187,188,206,25
5,260……引張りばね、58,58b,79
……案内軸、61,62……案内片、63,64
……案内溝、88,111,117,121,1
71a,171b,193……ねじりばね、90
……アクチエータ、91a,91b……係合ピ
ン、102,207……電磁プランジヤ、104
k,122,500……カム、113……第1カ
ム面、114……第2カム面、115……第3カ
ム面、118……係合片、123……阻止部材、
123i,123h……案内突起、124,14
6……移動部材、133b,137a,137
b,138,201a,256,258a,25
9……駆動突起、133d……ホロア、148…
…昇降用レバー、152,183,257,25
8,400……係合孔、152a,400a……
当接面、153……付勢部材、160……ヘツド
台、161……テープ走行切換え機構、162…
…磁気ヘツド、166a,166b……ピンチロ
ーラ、167a,167b……保持片、174,
175……キヤプスタン、190……テープ走行
切換え片、191……移動片、191a,191
b……当接片、252,253……可動片、68
0……プリント基板、681……フレキシブル基
板、A1……挿入方向、A2……排出方向、E1
……上昇方向、E2……下降方向、F1,F2…
…移動方向、F3……付勢部材153のばね15
5による付勢方向、H1……前進方向、H2……
後退方向、SW1……リミツトスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁気ヘツド162が取付けられるヘツド台16
    0と、 ヘツド台160を磁気ヘツド162が磁気テー
    プに接触する前進方向H1に付勢する第1ばね1
    87,188と、 磁気ヘツド162の磁気テープへの所定の接触
    位置でヘツド台160の前進変位を阻止する停止
    手段174m,175nと、 ヘツド台160の変位時には当接しており、ヘ
    ツド台160を第1ばね187,188のばね力
    に抗する後退方向H2に押圧するための駆動部材
    200と、 駆動部材200に係合し、この駆動部材200
    を角変位させるための切欠き歯車45と、 切欠き歯車45に噛合う駆動歯車44と、 切欠き歯車45の角変位を阻止する係止片20
    4と、 ヘツド台160と、駆動部材200との間で連
    結される第2ばね186とを含み、 前記駆動部材200はヘツド台160の変位時
    には当接しており、前記ヘツド台160の前進変
    位が阻止された後にも、僅かに前進変位して離反
    した状態で係止片204によつて切欠き歯車45
    の回転が阻止され、かつ切欠き歯車45の切欠き
    部分は駆動歯車44に臨んでおり、この状態で第
    2ばね186のばね力によつて駆動部材200は
    切欠き歯車45を予め定めた回転方向にばね付勢
    することを特徴とする磁気ヘツドの移動装置。
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