JP2936995B2 - プランジャによる係止機構 - Google Patents

プランジャによる係止機構

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JP2936995B2
JP2936995B2 JP2566594A JP2566594A JP2936995B2 JP 2936995 B2 JP2936995 B2 JP 2936995B2 JP 2566594 A JP2566594 A JP 2566594A JP 2566594 A JP2566594 A JP 2566594A JP 2936995 B2 JP2936995 B2 JP 2936995B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプランジャによる係止機
構に係り、特に、ディスク装置に用いるプランジャによ
る係止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】プランジャによる係止機構は、CD−R
OM等のディスク装置でよく用いられている。図6は、
従来の一例のプランジャによる係止機構60の平面図を
示す。プランジャによる係止機構60は、ディスク装置
本体18に設けられており、プランジャ61、ロックア
ーム71、バネ67、ストッパ23からなる。
【0003】プランジャ61は、プランジャ本体62と
可動鉄芯65からなる。プランジャ本体62は、断面が
コの字状のブラケット63の内側にソレノイドコイル6
4、鉄芯ストッパ66が取りつけられた構成である。
【0004】可動鉄芯65は、プランジャ本体62に対
して、A1 ,A2 方向に移動可能である。ソレノイドコ
イル64が通電されると、可動鉄芯65はA2 方向に吸
引されて、端部65bが可動鉄芯ストッパ66に当接す
る。
【0005】ロックアーム71は、ディスク装置本体1
8に、軸72で回動自在に支持されており、ロックアー
ム71とディスク装置本体18間に設けたバネ67で、
反時計方向に回動付勢されている。ロックアーム71の
係合部71aは、可動鉄芯65に係合している。
【0006】ピン32が固定されている可動部材31
は、ディスク装置本体18に対してB 1 ,B2 方向に移
動でき、図示しない付勢機構によりB2 方向に付勢され
ている。ロックアーム71の一端には、ピン32を係止
するための係止部71bが設けてある。
【0007】ソレノイドコイル64が通電されていない
ときは、可動鉄芯65の押圧部65aからロックアーム
71の係合部71aに対して力は加わらず、ロックアー
ム71は、バネ67により反時計方向に回動して、スト
ッパ23に当接して停止している。図6では、この状態
で、ピン32が係止部71bに引っ掛かり、B2 方向に
移動できないようにロックされている状態をしめしてい
る。
【0008】ピン32がロックされた状態で、ソレノイ
ドコイル64が一定時間通電されると、可動鉄芯65は
2 方向に吸引されて移動する。これに伴い、押圧部6
5aがロックアーム71の係合部71aをA2 方向に押
圧して、ロックアーム71を時計方向に回動させる。ロ
ックアーム71が時計方向に回動すると、ピン32が係
止部71bから外れて、B2 方向に付勢されている可動
部材31は、B2 方向に移動する。ソレノイドコイル6
4の通電終了後、ロックアーム71は、反時計方向に回
動して、ストッパ23に当接する位置に復帰する。
【0009】ピン32のロックが解除されてピン32が
ロックアーム71の係止部71bよりB2 方向にある状
態から、可動部材31をB1 方向に移動させると、ピン
32がロックアーム71の斜面部71cに当接して摺動
した後、係止部71bに引っ掛かりロックされる。
【0010】プランジャ61の可動鉄芯65が最もA1
方向に移動した状態での端部65bとストッパ66との
間隔dが、可動鉄芯65のストロークである。係合部7
1aのA1 ,A2 方向のストロークは、可動鉄芯65の
ストロークdに等しい。
【0011】図7は、同一のソレノイドコイルにおい
て、ストロークdを変えたときの、ストロークdと吸引
力Fとの関係の一例を示すグラフである。図7に示すよ
うに、プランジャでは、ストロークdが大きくなる程、
吸引力Fが減少する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年、ディスク装置で
は、小型化、薄型化、省電力化が進められてきている。
このディスク装置に使用するプランジャによる係止機構
も小型化、省電力化が必要とされている。
【0013】プランジャによる係止機構60では、設計
上、係合部71aが必要とするストローク、即ち、可動
鉄芯65が必要とするストロークdが決まる。また、プ
ランジャ61に必要な吸引力(即ち、係合部71aを押
圧する力)も以下のようにして決まる。バネ67により
発生する力Q、ピン32がロックアーム71の係止部7
1bを押圧する力により発生する摩擦力R、及び各部の
摩擦力の合成により、係合部71aを動かすのに必要な
押圧力が決まる。吸引力Fは、この係合部71aを動か
すのに必要な押圧力以上である必要がある。
【0014】設計上ストロークが決まるため、図7に示
すプランジャの特性を利用して、ストロークを短くして
吸引力を大きくすることはできない。従って、従来のプ
ランジャによる係止機構では、設計上定まったストロー
クにおける必要な吸引力が大きくなる程、ソレノイドコ
イルを大型にして発生する磁力を強くする必要がある。
このため、設計上定まったストロークにおける必要な吸
引力が大きくなる程、プランジャによる係止機構が大型
になり、プランジャによる係止機構を用いる装置の小型
化、省電力化が困難になるという問題がある。
【0015】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、プランジャによる係止機構を用いる装置の小型化、
省電力化を実現できるプランジャによる係止機構を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電子
機器の構成部材に設けられ、可動鉄芯に押圧部を有する
プランジャと、前記構成部材に回動自在に支持され、上
記構成部材に対し可動な被係止部材を係止する係止部と
上記可動鉄芯に係合する係合部とを有し、上記プランジ
ャのコイル通電時の可動鉄芯の移動方向と逆方向に上記
係合部が移動するように回動付勢されており、上記プラ
ンジャのコイルが非通電状態のときに所定位置に位置決
めされる腕状部材とを有し、上記プランジャのコイルに
通電したときに、上記可動鉄芯の押圧部が上記係合部を
押圧して上記腕状部材を回動させて、上記係止部による
上記被係止部材の係止を解除するプランジャによる係止
機構において、上記プランジャのコイル通電時の可動鉄
芯の移動方向と逆方向に、前記コイルによる吸引力より
弱い力で、上記可動鉄芯を付勢する付勢部材を設け、上
記プランジャのコイルが非通電状態のときに、上記付勢
部材により付勢された上記可動鉄芯の押圧部が上記腕状
部材の係合部から所定長離れて位置決めされる構造とす
る。
【0017】請求項2の発明では、前記可動鉄芯を付勢
する付勢部材を、押圧部と腕状部材の係合部との間に配
設する。
【0018】
【作用】請求項1の発明では、プランジャのコイルの通
電時に、可動鉄芯の押圧部が腕状部材の係合部に当接す
るまでに慣性力が生じ、コイルによる吸引力にこの慣性
力を加えた力で係合部を押圧できる。このため、設計上
定まった係合部のストロークと必要な押圧力に対して、
従来のプランジャよりコイルを小型にすることができ
る。従って、プランジャによる係止機構を用いる装置の
小型化、省電力化を可能とする。
【0019】請求項2の発明では、可動鉄芯を付勢する
付勢部材を、押圧部と腕状部材の係合部との間に配設し
たため、付勢部材の必要なスペースを小さくでき、より
小型にすることを可能とする。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例のプランジャに
よる係止機構10の平面図を示す。プランジャによる係
止機構10は、ディスク装置本体18に設けられてお
り、プランジャ11、付勢部材であるバネ17、腕状部
材であるロックアーム21、ロックアーム21を回動付
勢するバネ24、ストッパ23からなる。
【0021】プランジャ11は、プランジャ本体12と
可動鉄芯15からなる。プランジャ本体12は、断面が
コの字状のブラケット13の内側にソレノイドコイル1
4、鉄芯ストッパ16が取りつけられた構成である。
【0022】可動鉄芯15は、プランジャ本体12に対
して、A1 ,A2 方向に移動可能である。可動鉄芯15
の先端に設けた押圧部15aとディスク装置本体18間
にはバネ17が設けてあり、可動鉄芯15はバネ17に
よりA1 方向に付勢されている。バネ17による付勢力
は、可動鉄芯15の位置決めに必要な程度の力でよく、
ソレノイドコイル14による吸引力に比べて十分弱く設
定してある。
【0023】ソレノイドコイル14が通電されると、可
動鉄芯15はA2 方向に吸引されて、端部15bが鉄芯
ストッパ16に当接する。
【0024】ロックアーム21は、ディスク装置本体1
8に、軸22で回動自在に支持されており、ロックアー
ム21とディスク装置本体18間に設けたバネ24で、
反時計方向に回動付勢されている。ロックアーム21の
係合部21aは、可動鉄芯15に係合している。
【0025】ピン32が固定されている可動部材31
は、ディスク装置本体18に対してB 1 ,B2 方向に移
動でき、図示しない付勢機構によりB2 方向に付勢され
ている。ロックアーム21の一端には、ピン32を係止
するための係止部21bが設けてある。
【0026】ソレノイドコイル14が通電されていない
ときは、可動鉄芯15の押圧部15aからロックアーム
21の係合部21aに対して力は加わらず、ロックアー
ム21は、バネ24により反時計方向に回動して、スト
ッパ23に当接して停止している。係合部21aは、こ
の状態で位置決めされている。図4では、この状態で、
ピン32が係止部21bに引っ掛かり、B2 方向に移動
できないようにロックされている状態を示している。
【0027】ソレノイドコイル14が通電されていない
とき、可動鉄芯15は、バネ17により付勢されて、当
接部15cがロックアーム21に当接する位置で停止し
ている。この状態で、押圧部15aが、ロックアーム2
1の係合部21aから所定長aだけ離れて位置決めされ
る構造としている。
【0028】なお、上記状態で鉄芯15が停止している
とき、鉄芯ストッパ16と可動鉄芯15の端部15bの
間隔が、設計上決まる係合部21の必要とするストロー
クをdとして、a+dになるように設定してある。
【0029】また、バネ24により発生する力Q1 、ピ
ン32がロックアーム21の係止部21bを押圧する力
により発生する摩擦力R、及び各部の摩擦力の合成によ
り、係合部21aを動かすのに必要な押圧力が決まる。
押圧部15aが係合部21aを押圧する力F1 が、この
係合部21aを動かすのに必要な押圧力以上となるよう
に設定している。
【0030】ピン32が係止部21bによりロックされ
た状態で、ソレノイドコイル14が一定時間通電される
と、可動鉄芯15はA2 方向に吸引されて移動を開始す
る。この際、バネ17による付勢力は十分小さいため、
ソレノイドコイル14による吸引力にはほとんど影響を
与えない。
【0031】図2は、押圧部15aが係合部21aに当
接した時点の状態を示している。押圧部15aが係合部
21aに当接した後で可動鉄芯15がA2 方向に移動す
る距離dが、係合部21aのストロークとなる。
【0032】可動鉄芯15がA2 方向に移動を開始し
て、押圧部15aがロックアーム21の係合部21aに
当接するまでの間に、ソレノイドコイル14の吸引力に
より、可動鉄芯15に慣性力が生じている。このため、
押圧部15が係合部21に当接したときに係合部21a
を押圧する力F1 は、可動鉄芯15の端部15bと鉄芯
ストッパ16との間隔がdであるときのソレノイドコイ
ル14によるの吸引力に上記慣性力を加えた力とするこ
とができる。
【0033】このため、ソレノイドコイル14が必要と
する吸引力は、係合部21aを動かすのに必要な押圧力
よりも、この慣性力の分だけ小さくてすむ。従って、ス
トロークd、ロックアーム21の係合部21aを動かす
のに必要な押圧力が同一の場合、従来のプランジャに比
べて、ソレノイドコイル14が必要とする吸引力を小さ
くでき、ソレノイドコイル14をその分小型にすること
ができる。従って、プランジャによる係止機構10を小
型にし、かつ、低消費電力にすることができる。
【0034】例えば、ソレノイドコイル14による吸引
力が40gfの場合、40gf程度の慣性力を得ること
ができ、ソレノイドコイル14を大きくすることなく、
80gf程度の押圧力を得ることができる。
【0035】鉄芯15の押圧部15aが係合部21aを
押圧するのに伴い、ロックアーム21が時計方向に回動
する。ロックアーム21が時計方向に回動すると、ピン
32が係止部21bから外れて、B2 方向に付勢されて
いる可動部材31は、B2 方向に移動する。ソレノイド
コイル14の通電終了後、ロックアーム21は、反時計
方向に回動して、ストッパ23に当接する位置に復帰す
る。
【0036】ピン32のロックが解除されてピン32が
ロックアーム21の係止部21bよりB2 方向にある状
態から、可動部材31をB1 方向に移動させると、ピン
32がロックアーム21の斜面部21cに当接して摺動
した後、係止部21bに引っ掛かりロックされる。
【0037】上記のように、本実施例では、プランジャ
11のソレノイドコイル14の通電時に、可動鉄芯15
の押圧部15aがロックアーム21の係合部21aに当
接するまでに慣性力が生じ、ソレノイドコイル14によ
る吸引力にこの慣性力を加えた力で係合部21aを押圧
できる。このため、設計上定まった係合部21aのスト
ロークdと必要な押圧力に対して、従来のプランジャよ
りソレノイドコイル14を小型にすることができる。従
って、プランジャによる係止機構10を用いるディスク
装置の小型化、省電力化を実現することができる。
【0038】図3は、本発明の第2実施例のプランジャ
による係止機構40の平面図を示す。図3において、図
1と同一部分には、同一符号を付す。プランジャによる
係止機構40は、ディスク装置本体18に設けられてお
り、プランジャ41、付勢部材である板バネ47、腕状
部材であるロックアーム51、ロックアーム51を回動
付勢するバネ54、ストッパ23からなる。
【0039】プランジャ41は、プランジャ本体42と
可動鉄芯45からなる。プランジャ本体42は、断面が
コの字状のブラケット43の内側にソレノイドコイル4
4、鉄芯ストッパ46が取りつけられた構成である。
【0040】可動鉄芯45は、プランジャ本体42に対
して、A1 ,A2 方向に移動可能である。可動鉄芯45
の先端に設けた押圧部45aとロックアーム51間に、
板バネ47を設けている。可動鉄芯45は板バネ47に
よりA1 方向に付勢されている。板バネ47による付勢
力は、可動鉄芯45の位置決めに必要な程度の力でよ
く、ソレノイドコイル44による吸引力に比べて十分弱
く設定してある。
【0041】ソレノイドコイル44が通電されると、可
動鉄芯45はA2 方向に吸引されて、端部45bが鉄芯
ストッパ46に当接する。
【0042】ロックアーム51は、ディスク装置本体1
8に、軸52で回動自在に支持されており、ロックアー
ム51とディスク装置本体18間に設けたバネ54で、
反時計方向に回動付勢されている。ロックアーム51の
係合部51aは、可動鉄芯45に係合している。ロック
アーム51の一端には、ピン32を係止するための係止
部51bが設けてある。
【0043】ソレノイドコイル44が通電されていない
ときは、可動鉄芯45の押圧部45aからロックアーム
51の係合部51aに対して力は加わらず、ロックアー
ム51は、バネ54により反時計方向に回動して、スト
ッパ23に当接して停止している。係合部51aは、こ
の状態で位置決めされている。図3では、この状態で、
ピン32が係止部51bに引っ掛かり、B2 方向に移動
できないようにロックされている状態を示している。
【0044】ソレノイドコイル44が通電されていない
とき、可動鉄芯45は、板バネ47により付勢されて、
当接部45cがロックアーム51に当接する位置で停止
している。この状態で、押圧部45aが、ロックアーム
51の係合部51aから所定長a2 だけ離れて位置決め
される構造としている。
【0045】なお、上記状態で可動鉄芯45が停止して
いるとき、鉄芯ストッパ46と可動鉄芯45の端部45
bの間隔が、係合部51の必要とするストロークdとし
て、a2 +dになるように設定してある。
【0046】バネ54により発生する力Q2 、ピン32
がロックアーム51の係止部51bを押圧する力により
発生する摩擦力R、及び各部の摩擦力の合成により、係
合部51aを動かすのに必要な押圧力が決まる。押圧部
45aが係合部21aを押圧する力F2 は、この係合部
51aを動かすのに必要な押圧力以上に設定している。
【0047】プランジャ41、ロックアーム51の動作
は、第1実施例のプランジャ11、ロックアーム21の
動作と同様である。プランジャ41のソレノイドコイル
44の通電時に、可動鉄芯45の押圧部45aがロック
アーム51の係合部51aに板バネ47を介して当接す
るまでに慣性力が生じ、ソレノイドコイル44による吸
引力にこの慣性力を加えた力F2 で係合部51aを押圧
できる。
【0048】このため、設計上定まった係合部51aの
ストロークdと必要な押圧力に対して、従来のプランジ
ャよりソレノイドコイル44を小型にすることができ、
プランジャによる係止機構40を用いるディスク装置の
小型化、省電力化を実現することができる。
【0049】また、板バネ47を、押圧部45aとロッ
クアーム51との間に設けているため、板バネ47のた
めにスペースを設ける必要が無く、より、プランジャに
よる係止機構40を小型化することができる。
【0050】図4、図5は、本発明のプランジャによる
係止機構を適用した一例のCD−ROMドライブ121
の平面図を示す。図4は、CD−ROMドライブ121
が収容部に収容されてロックされた状態を示し、図5
は、ロックされる少し前の状態を示す。
【0051】CD−ROMドライブ121は、可動部と
しての偏平な直方体形状のCD−ROMドライブ本体1
22に、ターンテーブル131、ターンテーブル131
を回転させるスピンドルモータ、光学ヘッド132、光
学ヘッド132の移動を案内するガイドシャフト13
3,134、光学ヘッド移動機構(図示せず)等が設け
られている。
【0052】CD−ROMドライブ本体122は、パソ
コン本体111の収容部113に対してA11,A12方向
に摺動可能に配設されている。CD−ROMドライブ本
体122の上面123には、開口123aが形成されて
おり、ターンテーブル131が開口123aから突出
し、光学ヘッド132が露出している。
【0053】また、CD−ROMドライブ本体122の
ロック及びロック解除を行う係止機構であるロック機構
141がCD−ROMドライブ本体122内に設けら
れ、CD−ROMドライブ本体122を収容部113か
ら押し出す押し出し機構156がCD−ROMドライブ
本体122の後端付近に設けてある。
【0054】図4では、CD−ROMドライブ本体12
2が、収容部113に収容された状態を示しており、C
D−ROMドライブ本体122の正面パネル127は、
パソコン本体111の面部112とほぼ同一位置にあ
る。
【0055】収容部113の側面115,116には、
11,A12方向に沿って設けたレール部材(図示せず)
が設けてあり、CD−ROMドライブ本体122の側面
124,125には、図示しないガイド溝が設けてあ
る。CD−ROMドライブ本体122は、ガイド溝がレ
ール部材に案内されて、収容部113に対してA11,A
12方向に摺動できる。
【0056】ロック機構141は、CD−ROMドライ
ブ本体122内の前部に設けられており、軸143で回
動自在に支持されたロックアーム142、鉄芯147を
位置決めする付勢部材であるバネ171、ロックアーム
142とCD−ROMドライブ本体122のバネ係止部
150間に設けたバネ149、プランジャ145からな
る。
【0057】プランジャ145が非通電状態では、ロッ
クアーム142は、バネ149により軸143を支点と
して反時計方向に回動付勢されており、端部142cが
ストッパ148に当接している。プランジャ145の鉄
芯147は、プランジャ本体146に対してB11,B12
方向に移動可能であり、プランジャ145が通電状態の
ときには、B12方向に引きつけられる。
【0058】収容部113の底面117には、ロック機
構141により係止される被係止部材であるロックピン
155が固定されている。CD−ROMドライブ本体1
22の底面には、ロックピン155を避ける切欠があ
り、ロックピン155は、CD−ROMドライブ本体1
22がある程度以上収容部に収容されている際には、C
D−ROMドライブ本体122内に突出している。CD
−ROMドライブ本体122が収容部113に収容され
た状態では、ロックピン155は、ロックアーム142
の係止部142aにより係止される。
【0059】上記のように、ロック機構141は、ロッ
クアーム142、プランジャ145、バネ149からな
り、簡単な構成である。
【0060】押し出し機構156は、スライドレバー1
57、CD−ROMドライブ本体122に設けたバネ係
止部161とスライドレバーの端部157d間に設けた
バネ160からなる。CD−ROMドライブ本体122
の上面123の裏側に固定したピン158,159が、
スライドレバー157に設けた長孔157b,157c
に嵌合しており、スライドレバー157は、CD−RO
Mドライブ本体122に対してA11,A12方向にスライ
ドできる。スライドレバー157は、バネ160によ
り、A11方向に付勢されている。スライドレバー157
は、CD−ROMドライブ本体122の背面126から
後方(A11方向)に突出しており、CD−ROMドライ
ブ本体122が収容部113に収容されたときは、端部
157aが、収容部113の背面118の当接部118
aに当接する。
【0061】次に、CD−ROMドライブ本体122の
排出、収容の動作について説明する。CD−ROMドラ
イブ本体122が収容部113に収容された状態では、
プランジャ145は非通電状態で、ロックアーム142
の係止部142aがロックピン155に引っ掛かり、C
D−ROMドライブ本体122はA12方向に引き出しが
できないようにロックされている。この際、スライドレ
バー157の端部157aが収容部113の当接部11
8aに当接して、スライドレバー157はA12方向にス
ライドしており、バネ160が伸びた状態にある。
【0062】操作者が正面パネル127に設けたイジェ
クトスイッチ165を押すと、CD−ROMドライブ1
21の制御部(図示せず)は、イジェクト操作が行われ
たことを検知して、先ず、スピンドルモータと光学ヘッ
ド132を停止させる。
【0063】この後、制御部は、プランジャ145に一
定時間通電させて、プランジャ145の鉄芯147をB
12方向に移動させる。この際、鉄芯147の端部147
aがロックアーム142の端部142cに当接してロッ
クアーム142が軸143を支点として時計方向に回動
する。これにより、係止部142aがロックピン155
から外れてロックが解除される。プランジャ145の通
電終了後は、ロックアーム142は、バネ149により
反時計方向に回動され、元の位置にくる。
【0064】ロックが解除されると、押し出し機構15
6のバネ160が元の状態に縮むため、CD−ROMド
ライブ本体122は、ガイド溝がレール部材に案内され
て、前方(A11方向)に所定長だけ押し出される。
【0065】この後、操作者は、正面パネル127を持
って、CD−ROMドライブ本体122を引き出し、C
D−ROMドライブ本体122を最後まで引き出した状
態で、CD−ROMの装脱を行う。
【0066】CD−ROMドライブ本体122を、引き
出された状態から収容する場合には、操作者は、CD−
ROMドライブ本体122を収容部113の奥方向(A
12方向)に押し込む。収容完了直前の位置まで押し込む
と、ロックアーム142の先端の斜面部142bがロッ
クピン155に当接する。CD−ROMドライブ本体1
22を更に押し込むと、斜面部142bがロックピン1
55に対して摺動してロックレバー142が時計方向に
回動した後、係止部142aがロックピン155に引っ
掛かる。これにより、CD−ROMドライブ本体122
がロックされて、収容が完了する。
【0067】なお、装着されたCD−ROM(図示せ
ず)は、ターンテーブル131の上面に載置されてお
り、CD−ROMドライブ本体122の上面123と収
容部113の上面との間に位置する。
【0068】上記のように、CD−ROMドライブ12
1では、制御部が電気的に制御するロック機構141を
備えており、CD−ROMドライブ本体122の排出時
には、ターンテーブル131と光学ヘッド132を停止
させた後で、ロック機構141を動作させて、ロックピ
ン155の係止を解除する。このため、CD−ROMド
ライブ本体122の排出時における、回転中のCD−R
OMに手が触れたりする不具合を防止できる。
【0069】また、ロック機構141をCD−ROMド
ライブ本体122内の空いたスペースに設けているた
め、CD−ROMドライブ本体122の後側の収容部1
13に係止機構のために余分なスペースを必要せず、C
D−ROMドライブ本体122も形状を大きくする必要
がない。このため、収容部113を含めて、CD−RO
Mドライブ121の小型化、薄型化ができ、CD−RO
Mドライブ121を収容するパソコン本体111の小型
化、薄型化も図ることができる。
【0070】また、収容部113内に係止機構のための
スペースを必要しないため、CD−ROMドライブ12
1用の電気回路基板やフレキシブルワイヤ等の配置を容
易とすることができる。
【0071】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
可動鉄芯の押圧部が腕状部材の係合部に当接するまでに
生じる慣性力をコイルによる吸引力に加えた力で係合部
を押圧できるため、設計上定まった係合部のストローク
と必要な押圧力に対して、従来のプランジャよりコイル
を小型にすることができ、プランジャによる係止機構を
用いる装置の小型化、省電力化を実現できる。
【0072】請求項2の発明では、可動鉄芯を付勢する
付勢部材を、押圧部と腕状部材の係合部との間に配設し
たため、付勢部材の必要なスペースを小さくでき、より
小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプランジャによる係止機
構の平面図である。
【図2】第1実施例のプランジャによる係止機構で、押
圧部が係合部に当接したときの平面図である。
【図3】本発明の第2実施例のプランジャによる係止機
構の平面図である。
【図4】本発明になるプランジャによる係止機構を適用
したCD−ROMドライブの平面図である。
【図5】本発明になるプランジャによる係止機構を適用
したCD−ROMドライブの平面図である。
【図6】従来の一例のプランジャによる係止機構の平面
図である。
【図7】ストロークと吸引力との関係の一例を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 プランジャによる係止機構 11 プランジャ 12 プランジャ本体 13 ブラケット 14 ソレノイドコイル 15 可動鉄芯 15a 押圧部 15b 端部 15c 当接部 16 鉄芯ストッパ 17 バネ 18 ディスク装置本体 21 ロックアーム 21a 係合部 21b 係止部 21c 斜面部 22 軸 23 ストッパ 24 バネ 31 可動部材 32 ピン 40 プランジャによる係止機構 41 プランジャ 42 プランジャ本体 43 ブラケット 44 ソレノイドコイル 45 可動鉄芯 45a 押圧部 45b 端部 45c 当接部 46 鉄芯ストッパ 47 板バネ 51 ロックアーム 51a 係合部 51b 係止部 51c 斜面部 52 軸 54 バネ 111 パソコン 113 収容部 121 CD−ROMドライブ 122 CD−ROMドライブ本体 131 ターンテーブル 132 光学ヘッド 141 係止機構 142 ロックアーム 145 プランジャ 149 バネ 155 ロックピン 171 バネ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の構成部材に設けられ、可動鉄
    芯に押圧部を有するプランジャと、前記構成部材に回動
    自在に支持され、上記構成部材に対し可動な被係止部材
    を係止する係止部と上記可動鉄芯に係合する係合部とを
    有し、上記プランジャのコイル通電時の可動鉄芯の移動
    方向と逆方向に上記係合部が移動するように回動付勢さ
    れており、上記プランジャのコイルが非通電状態のとき
    に所定位置に位置決めされる腕状部材とを有し、上記プ
    ランジャのコイルに通電したときに、上記可動鉄芯の押
    圧部が上記係合部を押圧して上記腕状部材を回動させ
    て、上記係止部による上記被係止部材の係止を解除する
    プランジャによる係止機構において、 上記プランジャのコイル通電時の可動鉄芯の移動方向と
    逆方向に、前記コイルによる吸引力より弱い力で、上記
    可動鉄芯を付勢する付勢部材を設け、 上記プランジャのコイルが非通電状態のときに、上記付
    勢部材により付勢された上記可動鉄芯の押圧部が上記腕
    状部材の係合部から所定長離れて位置決めされる構造と
    したことを特徴とするプランジャによる係止機構。
  2. 【請求項2】 前記可動鉄芯を付勢する付勢部材を、押
    圧部と腕状部材の係合部との間に配設したことを特徴と
    する請求項1記載のプランジャによる係止機構。
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