JPH0749971A - 営業情報記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 必要な営業情報のみ印字出力させるようにし
た営業情報記録装置を提供する。 【構成】 車両に設置された料金メータによって算出さ
れた営業情報を記録する営業情報記録装置において、営
業データを記録する営業データ記録手段１と、印字出力
する項目を設定する項目設定手段２と、前記項目設定手
段２で設定された項目に対応するデータを前記営業デー
タ記録手段１より読出す記録読出手段３と、前記記録読
出手段３によって読出されたデータを印字出力する印字
手段４と、前記記録読出手段３を起動する起動手段５と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は車両に設置された料金メ
ータによって算出された営業情報を記録する営業情報記
録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】タクシや運転代行車には料金メータが設
置され、料金メータによって算出された営業情報を記録
し、その結果を出力する営業情報記録装置が設置されて
いる。営業情報記録装置が印字出力するデータは、運転
代行車の場合は、例えば図６（Ａ）に示す日計データ、
（Ｂ）に示す累計データ、および図７に示す時計系デー
タが印字出力される。

【０００３】日計データとしては、図６（Ａ）に示すよ
うに、日計データを出力した日付・時刻、設定された
車両番号、空車、営業を含めた全走行距離、空車以
外で走行した距離、未収以外で得た合計金額、未収
処理された合計金額、現金および未収金額の総合計金
額が印字出力される。

【０００４】累計データとしては、入庫時（日計データ
を発行した時）の累計計数、出庫時（前回日計データ
を発行した時）の累計計数、入庫−出庫の計算値
が、各項目毎に印字出力される。また、時系列データと
しては、前回入庫時からの営業番号、営業開始時刻と
終了時刻、営業所要時間、営業モードまたは割増営
業モードで走行した距離、回送モードで走行した距離
、営業終了より営業開始まで走行した距離（空車走行
距離）、空車モードに切換えられたとき表示されてい
た料金及び現金・未収の区別、待モードで待機してい
た時間、および各種モードの有無を示す５桁のコード
等を各営業毎に時系列で印字出力する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の営業情報記録装置においては、入庫時に営業情報を印
字出力させると、図６および図７で示した、日計デー
タ、累計データおよび時系列データの全てのデータが印
字出力されていた。

【０００６】このため、プリントアウトされた用紙が長
くなり保管が面倒であると言う問題もあり、また、個人
営業の場合は日計データのみ必要とし他は不要と言うこ
ともあり、利便性に欠けていた。本発明は記録されてい
る営業情報の必要とする情報のみ印字出力するようにし
た営業情報記録装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明が採用した手段を図１を参照して説明す
る。図１は本発明の基本構成図である。車両に設置され
た料金メータによって算出された営業情報を記録する営
業情報記録装置において、営業データを記録する営業デ
ータ記録手段（１）と、印字出力する項目を設定する項
目設定手段（２）と、前記項目設定手段（２）で設定さ
れた項目に対応するデータを前記営業データ記録手段
（１）より読出す記録読出手段（３）と、前記記録読出
手段（３）によって読出されたデータを印字出力する印
字手段（４）と、前記記録読出手段（３）を起動する起
動手段（５）と、を備える。

【０００８】

【作用】営業データ記録手段１には料金メータによって
算出された営業データが記録される。項目設定手段２に
おいては、営業情報を印字出力する際のどの項目のデー
タを印字出力させるかを予め設定する。

【０００９】起動手段５に指令すると記録出力手段３が
起動し、項目設定手段２に設定されている項目に対応す
るデータが営業データ記録手段１より読出され、印字手
段４で印字されて出力される。以上のように、営業情報
を印字出力する際に印字出力させるデータをどのデータ
とするかを設定しておき、設定されている項目の営業デ
ータのみ印字出力させるようにしたので、目的とする営
業データのみ得ることができ、利便性を良くすることが
できる。

【００１０】

【実施例】本発明の一実施例を図２〜図４を参照して説
明する。図２は本発明の実施例の構成図、図３および図
４は同実施例の営業情報印字出力および消去の動作フロ
ーチャートである。

【００１１】図１は運転代行車用の料金メータによって
算出された営業情報記録する場合を実施例とした構成図
であり、１１は料金を算出するための料金制設定値を記
録している料金制設定記録部、１２はタクシの料金メー
タのタリフスイッチに対応するモード切換スイッチ、１
３はモード切換スイッチ１２で押下されたスイッチに対
応する料金を算出する料金算出部、１４は算出された料
金や累計等を表示する表示部、１５は領収書や営業情報
を印字出力する印字部、１６は印字部１５を起動するプ
リント・フィードボタン、１７は営業データを記録する
営業データ記録部、１８は営業情報を印字するとき営業
データ記録部１７よりデータを読出す記録読出部、１９
は記録読出部１８が読出す項目を設定する項目設定部、
２０は記録読出部１８を起動するか否かを判定する起動
判定部、２１はインタフェース（Ｉ／Ｏ）、２２は全て
の処理を実行するプロセッサ（ＣＰＵ）である。

【００１２】モード切換スイッチ１２には空車、営業、
割引、精算、割増、キャンセル待、回送、未収等のスイ
ッチが有り、これらのスイッチを押下すると、押下した
モードに切換ったことを示す表示が図５に示すように表
示部のモード表示で表示されると共に料金算出部１３で
料金の算出が行なわれる。

【００１３】すなわち、空車スイッチを押下すると営業
関連の動作を停止する。営業スイッチを押下すると、タ
クシメータの賃走と同様な処理が行なわれ、料金制設定
記録部１１に記録されている設定値に基づいて料金の算
出を行なう。すなわち、Ｉ／Ｏ２１を介して入力される
走行パルスに基づいて、基本距離に達するまで基本料金
を表示すると共に基本距離を越えるとその後料金を加算
し、以後その後距離走行する毎にその後料金を加算して
表示する。

【００１４】割引スイッチを押下すると、設定されてい
る割引率で割引いた料金を算出し表示する。精算スイッ
チを押下すると距離による料金算出を停止する。割増ス
イッチを押下すると、設定されている割増率で割増した
料金を算出して表示する。

【００１５】キャンセルスイッチを押下すると、設定さ
れているキャンセル料金が加算されて表示される。回送
スイッチを押下すると、タクシメータの迎車と同様な処
理が行なわれ、設定されている回送基本およびその後距
離より、走行距離が回送基本距離に達するまでは回送基
本料金を、達すると回送その後料金を加算し、以後、そ
の後距離走行する毎に回送その後料金を加算して表示す
る。

【００１６】待スイッチを押下すると、設定された時間
が経過する毎に設定された待料金が加算して表示する。
未収スイッチは料金の支払が現金以外の場合に押下する
スイッチで、このスイッチを押下すると領収書の発行に
代えて未収書の発行となる。

【００１７】上述したように、料金算出部１３はモード
の切換スイッチ１２で押下されたスイッチに対応する処
理を行なうと共に、これらの営業情報の時系列、累計お
よび日計が営業データ記録部１７に記録する。また、精
算モードのとき、プリント・フィードボタン１６のプリ
ントボタンを押下すると印字部１１より領収書が発行さ
れ、フィードボタンを押下すると印字用紙がフィードさ
れる。

【００１８】つぎに、図３を参照し、記録を印字出力さ
せる動作を説明する。項目設定スイッチ１９は、図４に
示すように印字部周辺に設けられ、動作開始前に累計を
オフにするかしないか、また時系列をオフにするかしな
いかを予め設定する。

【００１９】営業情報の印字出力は空車モードで、プリ
ント・フィードボタン１６のプリントおよびフィードボ
タンの双方が押下されると印字を開始する。ステップＳ
１では、起動判定部２０は、モード切換スイッチ１２の
空車スイッチが押下され、空車モードになっているか否
かを判定し、ＮＯの場合は処理を終了し、ＹＥＳの場合
はステップＳ２に移る。

【００２０】ステップＳ２では、起動判定部２０は、プ
リント・フィードボタン１６のプリントボタンが押下さ
れているか否かを判定し、判定結果がＮＯの場合は処理
を終了する。ステップＳ３では、起動判定部２０は、プ
リント・フィードボタン１６のフィードボタンが押下さ
れているか否かを判定し、ＮＯの場合は処理を終了し、
ＹＥＳの場合はステップＳ４に移る。

【００２１】ステップＳ４では、記録読出部１８は項目
設定スイッチ１９で設定されている状態を検出し、ステ
ップＳ５に移る。項目設定スイッチ１９の設定が、累計
および時系列データの印字がオフとなっていたときは、
ステップＳ５Ａで記録読出部１８は営業データ記録部１
７に記録されている日計データを読出し、ステップＳ６
Ａで印字部１５より、図５（Ａ）に示すように、日計デ
ータを印字出力する。

【００２２】項目設定スイッチ１９の設定が時系列オフ
となっていたときは、ステップＳ５Ｂで記録読出部１８
は営業データ記録部１７より日計および累計データを読
出し、ステップＳ６Ｂで図５に示すように、日計データ
および累計データを印字部１５より印字出力する。

【００２３】また、項目設定スイッチ１９の設定が累計
オフとなっていたときは、ステップＳ５Ｃで記録読出部
１８は営業データ記録部１７より日計および時系列デー
タを読出し、続いてステップＳ６Ｃに移って印字部１５
より日計および時系列データを印字出力する。

【００２４】また、項目設定スイッチ１９での設定がな
いときは、ステップＳ５Ｄで日計、累計および時系列デ
ータを読出し、つづいてステップＳ６Ｄで印字出力す
る。なお実施例では日計データは営業データ記録部１７
に記録されているものとしたが、日計データは時系列デ
ータより算出することが可能であり、日計データの印字
出力時に時系列データより算出して印字出力するように
しても良い。

【００２５】以上説明した営業データは次回の出庫時ま
で記録され、必要とするとき、いつでも印字出力させる
ことができる。つぎに、図４を参照して、営業データを
消去する動作を説明する。ステップＳ１０では、電源が
ＯＮになると先ず初期設定が行なわれ、空車モードとな
る。

【００２６】ステップＳ１１および１２では、図３で説
明したステップＳ１〜Ｓ６の処理が実行されて営業デー
タが印字出力される。ステップＳ１３では、営業データ
が印字出力されると図示しないフラグをＯＮにしてステ
ップＳ１４に移る。

【００２７】ステップＳ１４では、図示しないフラグが
ＯＮか否かを判定し、判定がＮＯの場合はステップＳ１
８に移り、ＹＥＳの場合はステップＳ１５に移る。ステ
ップＳ１５では累計データ値を図示しないメモリに記録
する。この記録は、図６（Ｂ）で説明したように、次回
の累計データ印字出力時の出庫時データとして使用され
る。

【００２８】ステップＳ１６では、営業データ記録部１
７の日計データおよび時系列データをクリアする。ステ
ップＳ１７ではフラグをＯＦＦにする。ステップＳ１８
では通常の営業処理が行なわれる。

【００２９】実施例では運転代行車の場合について説明
したが、タクシの場合にも適用できる。以上、本発明の
一実施例について説明したが、本発明はこの実施例に限
定されるものではなく、その発明の主旨に従った各種変
形が可能である。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果が得られる。営業情報を印字出力する際に印字出
力させるデータをどのデータとするかを設定しておき、
設定されている項目の営業データのみ印字出力させるよ
うにしたので、目的とする営業データのみ得ることがで
き、利便性を良くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の基本構成図である。

【図２】本発明の実施例の構成図である。

【図３】同実施例の営業情報印字出力動作フローチャー
トである。

【図４】同実施例の営業情報消去動作フローチャートで
ある。

【図５】同実施例の各部配置の具体例である。

【図６】営業情報の印字出力の具体例である。

【図７】営業情報の印字出力の具体例である。

【符号の説明】

１ 営業データ記録手段 ２ 項目設定手段 ３ 記録読出手段 ４ 印字手段 ５ 起動手段 １１ 料金制設定記録部 １２ モード切換スイッチ １３ 料金算出部 １４ 表示部 １５ 印字部 １６ プリント・フィードボタン １７ 営業データ記録部 １８ 記録読出部 １９ 項目設定スイッチ ２０ 起動判定部 ２１ インタフェース（Ｉ／Ｏ） ２２ プロセッサ（ＣＰＵ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両に設置された料金メータによって算
   出された営業情報を記録する営業情報記録装置におい
   て、 営業データを記録する営業データ記録手段（１）と、 印字出力する項目を設定する項目設定手段（２）と、 前記項目設定手段（２）で設定された項目に対応するデ
   ータを前記営業データ記録手段（１）より読出す記録読
   出手段（３）と、 前記記録読出手段（３）によって読出されたデータを印
   字出力する印字手段（４）と、 前記記録読出手段（３）を起動する起動手段（５）と、
   を備えたことを特徴とする営業情報記録装置。