JP2910732B2 - タクシー用印字装置 - Google Patents

タクシー用印字装置

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JP2910732B2
JP2910732B2 JP9159925A JP15992597A JP2910732B2 JP 2910732 B2 JP2910732 B2 JP 2910732B2 JP 9159925 A JP9159925 A JP 9159925A JP 15992597 A JP15992597 A JP 15992597A JP 2910732 B2 JP2910732 B2 JP 2910732B2
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土井邦夫
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Futaba Keiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば一日分の累
計データ及びその営業明細を印字することができるタク
シー用印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タクシー会社では、一日の営業
が終了した乗務員から一日分の累計データ及びその営業
明細が印字された用紙と現金とを営業所に提出し、これ
ら用紙と現金とを照らし合わせることによって、各乗務
員の営業料金を確認するようにしている。
【0003】上記用紙には、その日の日付時間(199
6年7月1日5時59分)、車両番号(1234号)、
全走行距離(93キロ)、乗車走行距離(93キロ)、
現金合計(28690円)、総合計(31510円)等
や図2の用紙の下部に示す営業明細等が印字されること
になる。
【0004】上記印字内容によれば、一枚の用紙に累計
データ及びその営業明細を印刷する際の処理日付時間し
か印字されないため、次のような不都合があった。例え
ば営業開始からある所定時間営業した後、不正目的で一
日の累計データ及びその営業明細を印字させ、その印字
した用紙を捨ててしまうと、前記営業した内容が捨てて
しまった用紙を見なければ確認することができない。そ
して、前記不正を行った後、一日の営業が終了し、一日
の累計データ及びその営業明細を印字しても、印字した
時の処理時間が印字されているだけで何ら不自然さが発
生しないため、前記不正が行われたことを把握すること
ができないものであり、改善の余地があった。又、一日
の営業が終了し、一日の累計データ及びその営業明細を
印字した後、ある所定時間営業し、前記のように不正の
目的で一日の累計データ及びその営業明細を印字させ、
その印字した用紙を捨ててしまう場合も前記同様に不正
が行われたことを把握することができないのである。
【0005】そこで、印字される情報のうち、例えば全
走行距離を印字するものにおいては、全走行距離が前日
に入庫したときの走行距離(その日の出庫時の走行距
離)とその日に入庫したときの走行距離との差分である
ことから、その日の出庫時の走行距離と前日の用紙から
前日に入庫したときの走行距離とが一致しているか否か
を見比べることによって、不正が行われたことが判明す
るものの、2枚の用紙を一々見比べる作業が煩わしいも
のとなり、特にタクシーの台数が多い営業所等において
はより一層煩わしいものになり、実際には行われていな
いのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、一日分の累計データ
及びその営業明細が印字された用紙の特定箇所を見るだ
けで、不正が行われたことを容易に判明できるようにす
る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、本体ケースに備えた賃走、支払、割増、迎
車等の各種タリフを設定するための多数のスイッチ操作
により積算される各営業情報を入力し、且つ、所定の操
作によって該積算された営業情報を各営業情報毎に累計
すると同時にそれら累計された累計データ及びその営業
明細を所定の書式に沿って印刷するための出力信号を出
力する制御部を備えるとともに、前記累計データ及びそ
の営業明細を印刷する際の処理日付時間と少なくとも前
回の所定の操作によって累計された前回の累計データ及
びその営業明細を印刷した時の処理日付時間とを同時に
印刷するように前記制御部を構成した。従って、一日の
営業が終了し、一日の累計データ及びその営業明細を印
刷すると、そのときの処理日付時間は勿論のこと、前回
の処理日付時間が印字されることになるから、その前回
の処理日付時間を見れば、不正が行われたか否かが判明
するのである。つまり、前回の処理日付時間が前回の営
業終了日付時間であるか否かを乗務員の勤務時間から判
断すれば前記不正を容易に判明することができる。
【0008】前記制御部を、前回の処理日付時間に加え
て前々回又はそれよりも以前の処理日付時間をも同時に
印刷するように構成することによって、不正目的で印刷
した回数が2回又は2回以上であっても、不正が行われ
た日付時間を全て印字することができ、悪質な不正に対
して対応することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、タクシーメータを示して
いる。このタクシーメータは、本体ケースの前面中央部
に時刻と運賃とを表示する表示部1、前面右端部に上か
ら空車、賃送、支払、下部に迎車、待、割増等のタリフ
を選択するためのタリフ選択ボタン、つまり空車ボタン
2、賃走ボタン3、支払ボタン4、迎車ボタン5、待ボ
タン6、割増ボタン7等を備えている。前記表示部1に
は、時刻が8時59分で、運賃が700円を表示された
状態である。タクシーメータの具体構成は、図に示すも
のに限定されるものではない。
【0010】前記タリフ選択ボタン2〜7からの営業情
報が入力される制御部8を前記タクシーメータ内に設け
ている。そして、制御部8は、一日の営業を終了した
後、乗務員が所定の操作を行うことによって、前記営業
情報を各営業情報毎に累計すると同時にそれら累計され
た累計データ及びその営業明細を所定の書式に沿って印
刷するための出力信号を出力するように構成されてい
る。
【0011】前記所定の操作とは、図4に示すように、
プリンター10の発行ボタン11を押したままの状態
で、タクシーメータに備える転送ボタン9を押すことを
言うが、この構成の他、プリントアウト用の専用のボタ
ンを押す構成にしてもよく、所定の操作の具体構成は、
これらに限定されるものではない。前記プリンター10
は、ケース本体12に営業明細や領収書等を送り出すた
めの入口13を備えたケースカバー14を開閉自在に取
付けるとともに、前記ケース本体12に同一の楕円型に
構成した3つの押しボタン、つまり発行ボタン11、割
引ボタン15、紙送ボタン16を備えさせている。前記
割引ボタン15は、身体障害者の方にのみ割引を行うと
きに使用するものであり、又、前記紙送ボタン16は、
営業明細や領収書用の用紙を取り替えたときにその用紙
を入口13まで送り出すときに使用するものである。図
に示す17は、タクシーメータとプリンター10とを接
続するためのコードである。
【0012】そして、前記累計データ及びその営業明細
を印刷する際の処理日付時間は勿論のこと、前回の処理
日付時間及び前々回の処理日付時間を同時に印刷するよ
うに前記制御部8を構成してあり、乗務員の不正を容易
に判明できるようにしている。
【0013】具体的には、図2に示すように、用紙の上
から前々回に処理した日付時間(1996年6月29日
6時25分)、前回に処理した日付時間(1996年6
月30日6時42分)、本日処理した日付時間(199
6年7月1日5時59分)が印字される。これらの日付
時間は日々(3日間)の営業終了時間を示していること
から、乗務員の勤務時間から直ちに不正が行われたか否
かが判明するのである。この用紙に対して、例えば、図
3に示すように、前々回に処理した日付時間(1996
年6月30日6時42分)、前回に処理した日付時間
(1996年6月30日7時02分)、本日処理した日
付時間(1996年7月1日5時59分)が表示された
用紙では、同じ日の6月30日に2回印刷処理されてい
ることが判明し、1996年6月30日6時42分に一
旦、印刷処理した後、7時02分まで再度営業して印刷
処理したことが判明する。前記日付時間の表示箇所は、
用紙の上部以外のどの箇所でもよいし、又、一回の印刷
で3回の日付時間を表示するようにしたが、2回の日付
時間を表示するようにしてもよいし、4回以上の日付時
間を表示するようにしてもよい。尚、日付時間の表示回
数が多ければ多いほど不正回数が多数回行われた場合で
も、それを把握することができる。
【0014】因みに、前記用紙の上部に印字された日付
時間の下に車両番号(1234号)、全走行距離266
1−2568=93km、乗車走行距離1985−18
92=93kmの順に印字され、用紙の下方に営業明
細、つまり営業で得た料金の内訳が印字されている。
【0015】
【発明の効果】請求項1によれば、少なくとも前回に処
理した処理日付時間を今回の処理日付時間と合わせて印
字することによって、その印字された箇所を見るだけ
で、前回処理した時点から今回処理した時点までの間で
不正が行われたか否かを容易に判明することができ、不
正対応に優れたタクシー用印字装置を提供することがで
きる。
【0016】請求項2によれば、前々回又はそれよりも
以前の処理日付時間をも印刷することによって、不正が
多数行われた場合でも、これを把握することができ、悪
質な不正に対しても対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タクシーメータの正面図
【図2】タクシー用印字装置により一例を印字した用紙
の説明図
【図3】タクシー用印字装置により不正が行われたとき
の一例を印字した用紙の説明図
【図4】プリンターの平面図
【符号の説明】
1 表示部 2 空車ボタン(タリフ選択ボタン) 3 賃走ボタン(タリフ選択ボタン) 4 支払ボタン(タリフ選択ボタン) 5 迎車ボタン(タリフ選択ボタン) 6 待ボタン(タリフ選択ボタン) 7 割増ボタン(タリフ選択ボタン) 8 制御部 9 転送ボタン 10 プリンター 11 発行ボタン 12 ケース本体 13 入口 14 ケースカバー 15 割引ボタン 16 紙送ボタン 17 コード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースに備えた賃走、支払、割増、
    迎車等の各種タリフを設定するための多数のスイッチ操
    作により積算される各営業情報を入力し、且つ、所定の
    操作によって該積算された営業情報を各営業情報毎に累
    計すると同時にそれら累計された累計データ及びその営
    業明細を所定の書式に沿って印刷するための出力信号を
    出力する制御部を備えるとともに、前記累計データ及び
    その営業明細を印刷する際の処理日付時間と少なくとも
    前回の所定の操作によって累計された前回の累計データ
    及びその営業明細を印刷した時の処理日付時間とを同時
    に印刷するように前記制御部を構成してなるタクシー用
    印字装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部を、前回の処理日付時間に加
    えて前々回又はそれよりも以前の処理日付時間をも同時
    に印刷するように構成してなる請求項1記載のタクシー
    用印字装置。
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JPH117553A JPH117553A (ja) 1999-01-12
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