JPH0749819Y2 - 積層型圧電アクチュエータ - Google Patents

積層型圧電アクチュエータ

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JPH0749819Y2
JPH0749819Y2 JP1989144181U JP14418189U JPH0749819Y2 JP H0749819 Y2 JPH0749819 Y2 JP H0749819Y2 JP 1989144181 U JP1989144181 U JP 1989144181U JP 14418189 U JP14418189 U JP 14418189U JP H0749819 Y2 JPH0749819 Y2 JP H0749819Y2
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piezoelectric
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浩二 川本
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Toyota Motor Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は積層型圧電アクチュエータに関し、特に、圧電
素子が変形した時に、圧電素子に電圧を印加する金属電
極の外部における接続部が破損しない積層型圧電アクチ
ュエータに関する。
〔従来の技術〕
積層コンデンサ構造をとる圧電素子は低電圧で大きな歪
みを発生する優れたアクチュエータである。このため、
微細加工を行う半導体等の各種電子部品の製造装置や、
微小な位置決めを必要とする光学装置等にこの圧電アク
チュエータが用いられている。また、このような圧電素
子と電極板とを交互に積層し、各層の上下に位置する電
極をそれぞれ異なった電圧源に接続して、発生させる歪
量を大きくした積層型圧電アクチュエータも実用化され
ており、近年ではドットプリンタ用ヘッド等の制御部品
にもこの積層型圧電アクチュエータが使用されるように
なってきている。
ところで、第9図に示すような圧電板7と金属電極8と
を交互に積層するタイプの積層型圧電アクチュエータ90
においては、一般に金属電極8の外部取出部(突起)81
をアクチュエータ90の外部において両側で1個ずつのリ
ード板9で接続し、このリード板9を介して各金属電極
8に電圧を印加するようにしていた。
ところが、この従来構造の積層型圧電アクチュエータ90
では、両側各1個ずつのリード板9で全ての金属電極8
を突起81を接続しているため、圧電板7と金属電極8と
を多数積層して電圧を印加した時に、アクチュエータ90
の変位量が大きくなり、リード板9と金属電極8の突起
81の接続部82における応力が大きくなって接続部82が破
損する恐れがあった。
そこで、第11図に示すように、2つの電極部83,84とこ
れらを接続する外部電極85からなる連接型電極板80を用
い、この連接型電極板80を第10図に示すように圧電板70
と圧電板70との間に挟み込んで積層型圧電アクチュエー
タ100を形成すること提案されている(特開昭63−55985
号公報参照)。この提案の積層型圧電アクチュエータ10
0では、リード板がなく、外部取り出し部分はそれぞれ
が独立しており、電圧印加時の圧電板70の変形は各連接
型電極板80の外部電極85が受け持つので、前述のような
金属電極とリード板との接続部の破損がない。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、特開昭63−55985号公報に示された構造の積
層型圧電アクチュエータ100では、圧電板70と圧電板70
との間に2組の連接型電極板の各電極部が2枚挿入され
るので、積層すると従来の積層型圧電アクチュエータに
比べて積層長が長くなるという問題がある。そして、従
来と同じ長さにしようとすると、圧電板の積層枚数を減
らさざるを得ず、このようにすると変位量が小さくなる
という問題がある。
本考案は前記従来の連接型の電極板を使用する積層型圧
電アクチュエータにおける課題を解消し、連接型電極板
を使用しながら積層時に積層長が従来品と変わらず、し
かもリード板を無くせることにより積層型圧電アクチュ
エータへの電圧印加部に破損の生じる恐れのない積層型
圧電アクチュエータを提供するとを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成する本考案の積層型圧電アクチュエータ
は、少なくとも片面に印刷電極を備え、電圧を印加する
ことにより電圧印加方向に伸縮する圧電板と、圧電板の
底面形状を2つに分割した形状の2つの電極部を両端に
備え、2つの電極部は分割辺を同じ側にしてその間を外
部電極部で接続した形状の、薄板金属からなる複数個の
第1の連接型電極板と、一方の電極部が圧電板の底面形
状に等しく、他方の電極部が第1の連接型電極板の一方
の電極部の形状に等しく、2つの電極部の間を外部電極
部で接続した形状の、薄板金属からなる4個の第2の連
接型電極板とを組み合わせて積層することにより構成さ
れる積層型圧電アクチュエータであって、第1の連接型
電極板は印刷電極間に印加する第1の電圧用の組と、第
2の電圧用の組の2組に分け、各組の外部電極部は1個
置きに反対側に折り曲げて2つの電極部を平行にすると
共に、隣接する連接型電極板の電極部同士を圧電板の底
面形状と同じになるように並べ、その両端部にのみ第2
の連接型電極板を配置して、第1の電圧用及び第2の電
圧用の平行電極を形成し、各平行電極の各電極部を互い
違いに対向させた状態で、各電極部間に圧電板を挿入し
てスタックを構成したことを特徴としている。
〔作用〕
本考案の積層型圧電アクチュエータによれば、連接型の
電極板の外部電極によって繋がれた2枚の電極部の面積
が両方合わせて圧電板の底面積に等しくなるように構成
されているので、2組の連接型の電極板の4つの電極部
のうち、合わせて圧電板の底面積と同じになるもの同士
を組み合わせて圧電板の間に挿入すれば、積層時に圧電
体スタックの高さが従来と変わらなくなる。
〔実施例〕
以下添付図面を用いて本考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は積層型圧電アクチュエータ10の一実施例の外観
を示す斜視図であり、第2図は第1図の積層型圧電アク
チュエータ10の製造過程を示す組立斜視図である。この
実施例の積層型圧電アクチュエータ10は上下に設けられ
たシム3の間に、圧電板1で金属電極2,4を挟んで構成
されているが、その個々の形状について第3図から第6
図を用いて説明する。
第3図は第1図の積層型圧電アクチュエータ10の使用す
る圧電板1の平面図である。この実施例における圧電板
1は、例えば、直径d=15mm、直線部の幅w=13mm、厚
さt=0.5mmの寸法を備えており、PZT等の圧電セラミッ
クス素子により構成されている。そして、圧電板1の金
属電極との積層面には、金属電極との接触を良くするた
めに、第2図に示すように予めPt等の良導体のペースト
を用いた印刷電極5が全面に印刷されている。
第4図は第1図に示した積層型圧電アクチュエータ10の
上下に設けられるシム3に最も近い位置に積層される連
接形状の金属電極4を展開して示す平面図である。この
金属電極4は積層型圧電アクチュエータ10に電圧を印加
する電極の終端部に位置させるので、合計4個必要であ
り、その一方の電極部41は圧電板1と同じ形状をしてお
り、他方の電極部42はこの実施例では圧電板1を2等分
した形状となっている。そして、電極部41と電極部42と
は外部電極部43によって繋がれている。
第5図は第4図に示した金属電極4以外にこの実施例で
使用する連接型の金属電極2を展開して示す平面図であ
る。この金属電極2には2つの電極部21があり、これら
は圧電板1を2等分した形状となっている。そして、電
極部21と電極部21とは外部電極部22によって繋がれてい
る。
なお、以上説明した金属電極2,4の厚さはこの実施例で
は0.03mm程度である。また、金属電極2,4の外部電極部2
2,43の長さは、金属電極2,4を積層する圧電板1の間の
距離に比べて十分に長いものとする。
以上のような構成の金属電極2,4は、第2図に示すよう
に電極部21同士、あるいは電極部41と42とが平行に対向
するように折り曲げ、4個の金属電極4の電極部41は第
1図に符号A,B,C,Dで示すシム3に近い位置に積層し、
残りの金属電極2は第2図に示すように、異なる金属電
極2の電極部21同士を隣接させ、電極部21を両方合わせ
た形状が丁度圧電板1の底面形状と同じになるようにし
て、圧電板1と圧電板1との隙間1個おきに積層する。
なお、以上の構成において、隣接された電極部同士は圧
電板1に印刷された印刷電極5を介して導通するので、
隣接させた電極部同士は特に接合する必要はない。ま
た、隣接させた金属電極2の電極部21同士が積層時に離
れて位置ずれを起こさないように、金属電極2の電極部
21には第6図に示すように係止突起23と係止凹部24とを
所定箇所に設けても良い。
以上のようにして積層された積層型電圧アクチュエータ
10(第1図)を動作させる時は、ある金属電極の外部電
極部(例えば外部電極部43)にリード線6を取り付け、
このリード線6を電源に接続する。すると、積層型圧電
アクチュエータ10に電圧を印加した時に、各圧電板1が
第7図の状態から第8図の状態に膨張するが、この実施
例では金属電極2,4の電極部22,43が十分な長さを持つの
で、各電極部22,43は引っ張られるだけでこの部分に破
損を招くような応力は発生しない。
因みに、第9図に示した従来の積層型圧電アクチュエー
タ90に電圧を印加して駆動したところ、リード板9の板
厚が0.03mmの時には107回でリード板9の中央部に亀裂
が発生した。そして、リード板9の板厚を0.05mmにした
時には107回でリード板9の取出部に亀裂が発生した。
しかしながら、第1図のように構成した実施例の積層型
圧電アクチュエータ10では、108駆動させても異常は検
出できなかった。
更に、シム3の厚さを1mm、圧電板1の厚さを0.5mm、金
属電極の板厚を0.03mmとした時に、第1図の実施例では
圧電板1を100枚積層した状態の積層型圧電アクチュエ
ータ10の全長が55.03mmとなる。ところが、この同じ全
長で、特開昭63−55985号公報の積層型圧電アクチュエ
ータでは、圧電板1の枚数が95枚にしかならず、電圧を
印加した状態では、特開昭63−55985号公報の積層型圧
電アクチュエータは変位量が第1図の実施例の積層型圧
電アクチュエータ10に比べて5%劣った。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の積層型圧電アクチュエー
タによれば、積層長が従来品と変わらず、しかもリード
板を無くせることにより積層型圧電アクチュエータへの
電圧印加部に破損の生じる恐れがなく、信頼性が向上す
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の積層型圧電アクチュエータの一実施例
の外観を示す斜視図、第2図は第1図の積層型圧電アク
チュエータの製造過程を示す組立斜視図、第3図は第1
図の積層型圧電アクチュエータに使用する圧電板の平面
図、第4図は第1図に示した積層型圧電アクチュエータ
の上下に設けられるシム3に最も近い位置に積層される
連接形状の金属電極を展開して示す平面図、第5図は第
4図に示した金属電極以外に第1図で使用する連接型の
金属電極を展開して示す平面図、第6図は第5図の金属
電極の変形実施例の平面図、第7図は第1図の積層型圧
電アクチュエータの電圧印加前の一部分の側面図、第8
図は第1図の積層型圧電アクチュエータの電圧印加時の
第7図と同部分の側面図、第9図は従来のリード板を使
用する積層型圧電アクチュエータの側面図、第10図は従
来の連接型金属電極を使用する積層型圧電アクチュエー
タの側面図、第11図は従来の連接型金属電極の構成を示
す斜視図である。 1……圧電板、2……金属電極、3……シム、4……金
属電極、5……印刷電極、10……本考案の積層型圧電ア
クチュエータ、21……電極部、22……外部電極部、23…
係止突起、24……係止凹部、41……電極部、42……電極
部、43……外部電極部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも片面に印刷電極(5)を備え、
    電圧を印加することにより電圧印加方向に伸縮する圧電
    板(1)と、 前記圧電板(1)の底面形状を2つに分割した形状の2
    つの電極部(21)を両端に備え、2つの電極部(21)は
    分割辺を同じ側にしてその間を外部電極部(22)で接続
    した形状の、薄板金属からなる複数個の第1の連接型電
    極板(2)と、 一方の電極部(41)が圧電板(1)の底面形状に等し
    く、他方の電極部(42)が第1の連接型電極板(2)の
    一方の電極部(21)の形状に等しく、2つの電極部(4
    1,42)の間を外部電極部(43)で接続した形状の、薄板
    金属からなる4個の第2の連接型電極板(4)と、を組
    み合わせて積層することにより構成される積層型圧電ア
    クチュエータであって、 前記第1の連接型電極板(2)は前記印刷電極(5)間
    に印加する第1の電圧用の組と、第2の電圧用の組の2
    組に分け、各組の外部電極部(22)は1個置きに反対側
    に折り曲げて2つの電極部(21)を平行にすると共に、
    隣接する連接型電極板(2)の電極部(21)同士を圧電
    板(1)の底面形状と同じになるように並べ、その両端
    部にのみ前記第2の連接型電極板(4)を配置して、第
    1の電圧用及び第2の電圧用の平行電極を形成し、各平
    行電極の各電極部を互い違いに対向させた状態で、各電
    極部間に圧電板(1)を挿入してスタックを構成したこ
    とを特徴とする積層型圧電アクチュエータ。
JP1989144181U 1989-12-15 1989-12-15 積層型圧電アクチュエータ Expired - Lifetime JPH0749819Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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