JPH0749765Y2 - コモンモードコイル付バルントランス - Google Patents

コモンモードコイル付バルントランス

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JPH0749765Y2
JPH0749765Y2 JP1990110647U JP11064790U JPH0749765Y2 JP H0749765 Y2 JPH0749765 Y2 JP H0749765Y2 JP 1990110647 U JP1990110647 U JP 1990110647U JP 11064790 U JP11064790 U JP 11064790U JP H0749765 Y2 JPH0749765 Y2 JP H0749765Y2
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balun transformer
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coil
mode coil
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達生 加藤
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エスエムケイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、アンテナ入力回路等で用いられるインピーダ
ンス変換用及び平衡・不平衡変換用のバルントランスで
あって、その入力側と出力側のいずれか一方にノイズ除
去用のコモンモードコイルを結合するようにしたものの
改良に関するものである。
「従来の技術」 一般に、インピーダンス変換用及び平衡・不平衡変換用
のバルントランス10は、第4図および第5図に示すよう
に、メガネコア12に平行二芯線14を巻くことによってコ
イルL1、L2、L3、L4を形成し、所定の結線をすることに
よって、300Ω側端部16a、16bと75Ω側端部18a、18bと
の間のインピーダンス変換(例えば300Ωから75Ωへの
インピーダンス変換)と、平衡と不平衡の変換(例えば
平衡から不平衡への変換)とを行なうように構成されて
いた。また、ノイズ(例えば伝送ノイズ)除去用のコモ
ンモードコイル20は、第4図および第5図に示すよう
に、バルントランス10のメガネコア12とは別体のメガネ
コア22に平行二芯線24を巻くことによってコイルL5
L6、L7、L8を形成し、所定の結線をすることによって、
300Ωの平衡フィーダなどから入力端部26a、26bに入力
する信号(例えば40MHZ〜960MHZの信号)のなかから、
混入するコモンモードノイズを除去して出力端部28a、2
8bに出力するように構成されていた。そして、バルント
ランス10の入力側の300Ω側端部16a、16bにコモンモー
ドコイル20の出力端部28a、28bを接続することによっ
て、ノイズ除去とインピーダンス整合とを行なうように
していた。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、従来のバルントランス10は、その入力側
と出力側のいずれか一方(例えば入力側)にノイズ除去
用のコモンモードコイル20を結合しようとすると、バル
ントランス10のメガネコア12とは別体のメガネコア22を
用意し、このメガネコア22に平行二芯線24を巻いてコモ
ンモードコイル20を形成するようにしていたので、バル
ントランス10とコモンモードコイル20の占める外形寸法
が大型化して小型の製品に組み込むことが困難となると
ともに、部品点数が多くなって作業工数が増しコストア
ップになるという問題点があった。また、バルントラン
ス10とコモンモードコイル20の接続部が長くなるので、
この接続部からノイズが混入しやすいという問題点があ
った。
本考案は上述の問題点に鑑みなされたもので、インピー
ダンスの変換特性、平衡・不平衡変換特性及びノイズ除
去特性を劣化させずに、外径寸法を小型化できるととも
に部品点数を少なくでき、しかもバルントランスとコモ
ンモードコイルの間を接続する接続線からノイズが混入
するのを防止することを目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案によるコモンモードコイル付バルントランスは、
1つのコア30に4つの貫通孔32、34、36、38を形成し、
前記2つの貫通孔32と34のそれぞれを通る平行二芯線を
前記コア30に巻くことによってコイルL1、L2とL3、L4
形成し、前記コイルL1〜L4に所定の結線を施すことによ
ってインピーダンス変換用及び平衡・不平衡変換用のバ
ルントランス10aを形成し、前記貫通孔36と38のそれぞ
れを通る平行二芯線を前記コア30に巻くことによってコ
イルL5、L6とL7、L8を形成し、前記コイルL5〜L8に所定
の結線を施すことによってノイズ除去用のコモンモード
コイル20aを形成し、前記バルントランス10aの入力側と
出力側のいずれか一方に前記コモンモードコイル20aを
接続してなることを特徴とするものである。
「作用」 同一のコア30に平行二芯線を巻くことによってバルント
ランス10aとコモンモードコイル20aを形成しコア30を共
用するようにしたので、別体のコアのそれぞれに平行二
芯線を巻くことによってバルントランスとコモンモード
コイルを形成していた従来例と比べて、外径寸法を小型
化することができるとともに、部品点数を少なくして作
業工数を減少させることができる。しかも、特性上十分
な結合性を必要とするコイルL1とL2、L3とL4、L5とL6、L
7とL8のそれぞれを、対応した貫通孔32、34、36、38を
通る平行二芯線で形成するとともに、特性上離して巻い
た方が良いコイルL1及びL2、L3及びL4、L5及びL6、L7
びL8を、対応した貫通孔32、34、36、38を通る平行二芯
線で形成するようにしたので、インピーダンス変換特
性、平衡・不平衡変換特性及びノイズ除去特性を劣化さ
せることがない。さらに、同一のコア30に平行二芯線を
巻いてバルントランス10aとコモンモードコイル20aを形
成したので、バルントランス10aとコモンモードコイル2
0aを接続する接続線の長さを短くしてノイズの混入を防
止することができる。
「実施例」 第1図から第3図までは本考案によるコモンモードコイ
ル付バルントランスの一実施例を示すもので、この図に
おいて、第4図および第5図と同一部分は同一符号とす
る。第1図から第3図までにおいて、30はフェライトの
ような磁性材料で短円柱状に形成されたコアである。前
記コア30には4つの貫通孔32、34、36、38が形成されて
いる。前記4つの貫通孔32、34、36、38のうちの2つの
貫通孔32、34を通る平行二芯線40を前記コア30に巻くこ
とによって、コイルL1、L2、L3、L4からなるバルントラ
ンス10aが形成されている。前記4つの貫通孔32、34、3
6、38のうち残りの2つの貫通孔36、38を通る平行二芯
線42を前記コア30に巻くことによって、コイルL5、L6
L7、L8からなるコモンモードコイル20aが形成されてい
る。前記バルントランス10aの入力側の300Ω側端部16
a、16bには、コモンモードコイル20aの出力端部28a、28
bが接続されている。このとき、コア30はバルントラン
ス10aとコモンモードコイル20aのコアを共用しているの
で、小型化を図り、部品点数を少なくして作業工数を減
少し、かつ両者の接続部の長さを可及的に短くすること
ができる。
そして、300Ωの平衡フィーダなどからコモンモードコ
イル20aの入力端部26a、26bに所定の信号(例えば40MHZ
〜960MHZの信号)が入力した場合、この信号に混入する
コモンモードノイズがコモンモードコイル20aによって
除去され、ついで、バルントランス10aによって、300Ω
から75Ωへのインピーダンス変換と、平衡から不平衡へ
の変換が行なわれ、バルントランス10aの出力側の75Ω
側端部18a、18bからチューナ部などへ信号が送られる。
「考案の効果」 本考案によるコモンモードコイル付バルントランスは、
上記のように、同一のコア30に平行二芯線を巻いてトラ
ンス10aとコモンモードコイル20aを形成しコア30を共用
するようにしたので、別体のコアに平行二芯線を巻いて
バルントランスとコモンモードコイルを形成していた従
来例と比べて、外径寸法を小型化できるとともに、部品
点数を少なくして作業工数を減少できコストダウンを図
ることができる。しかも、回路を構成する8つのコイル
(L1〜L8)のそれぞれは、従来例と同様に、特性上必要
とされる十分な結合性と離散性を満足するように構成さ
れているので、インピーダンス変換特性、平衡・不平衡
変換特性及びノイズ除去特性を劣化させることがない。
さらに、バルントランスとコモンモードコイルの接続線
の長さを従来例より短くすることができるので、この接
続線からのノイズの混入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図までは本考案によるコモンモードコイ
ル付バルントランスの一実施例を示すもので、第1図は
平面図、第2図は正面図、第3図は底面図、第4図は従
来例を示す平面図、第5図はバルントランスにコモンモ
ードコイルを結合した電気回路図で、本考案と従来例に
共通の電気回路図である。 10、10a……バルントランス、12、22……メガネコア、1
4、24、40、42……平行二芯線、16a、16b……バルント
ランス10、10aの300Ω側端部(例えば入力側)、18a、1
8b……バルントランス10、10aの75Ω側端部(例えば出
力側)、20、20a……コモンコードコイル、26a、26b…
…コモンコードコイル20、20aの入力端部、28a、28b…
…コモンコードコイル20、20aの出力端部、30……コ
ア、32、34、36、38……貫通孔、L1、L2、L3、L4、L5
L6、L7、L8……コイル。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つのコア30に4つの貫通孔32、34、36、
    38を形成し、前記2つの貫通孔32と34を通る平行二芯線
    を前記コア30に巻くことによってコイルL1、L2とL3、L4
    を形成し、前記コイルL1〜L4に所定の結線を施すことに
    よってインピーダンス変換用及び平衡・不平衡変換用の
    バルントランス10aを形成し、前記2つの貫通孔36と38
    を通る平行二芯線を前記コア30に巻くことによってコイ
    ルL5、L6とL7、L8を形成し、前記コイルL5〜L8に所定の
    結線を施すことによってノイズ除去用のコモンモードコ
    イル20aを形成し、前記バルントランス10aの入力側と出
    力側のいずれか一方に前記コモンモードコイル20aを接
    続してなることを特徴とするコモンモードコイル付バル
    ントランス。
  2. 【請求項2】バルントランス10aのインピーダンス変換
    は、300Ωのインピーダンスを75Ωのインピーダンスに
    変換してなる請求項(1)記載のコモンモードコイル付
    バルントランス。
JP1990110647U 1990-10-23 1990-10-23 コモンモードコイル付バルントランス Expired - Fee Related JPH0749765Y2 (ja)

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KR2019910017697U KR0117203Y1 (ko) 1990-10-23 1991-10-23 동상모드코일 부착 발룬 변성기

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JPS6145646Y2 (ja) * 1977-10-27 1986-12-22
JPS61182013U (ja) * 1985-05-01 1986-11-13
JPS6273605A (ja) * 1985-09-26 1987-04-04 Sanyo Electric Co Ltd 不平衡信号抑圧トランス

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JPH0467313U (ja) 1992-06-15

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