JPS6273605A - 不平衡信号抑圧トランス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 くイン　産業上の利用分野 本発明はテレビジョン受像機のアンテナに結合したフィ
ーダ線終端に結合きれ、前記フィーダ線にのる不平衡信
号を抑圧するための不平衡イま号抑圧トランスに関する
。

（ロ）従来の技術 テレビジョン受像機のアンテナのインピーダンスは平衡
型の３００Ωであり、通常アンテナから７レビジヨン受
像機まではフィーダ線が結合されている。

そして、フィーダ線の２線路がその対称性を崩している
場合等において、テレビジ５２１９機からの不要輻射信
号がいずれか一方の線路に乗ることにより、不平衡信号
が生しる。

この不平衡信号を抑圧するための不平衡信号抑圧トラン
スとしては従来、第７図くイ）（ロ）に示す様な構成が
ある。即ち同トランスはメガネコア（５）の２つの窓（
５ａ）（５ｂ）に夫々密結合された第１及び第２コイル
（Ｌｌ）＜Ｌ、）及び第３、第４コイル（Ｌｌ＞（Ｌ、
＞が夫々バイファイラ巻で２５〜３５ターン巻かれ図示
の如く結線きれている。尚、線材はポリエステル平衡線
（特性インピーダンス１５０Ω〉が使用されている。

次に、上述の不平高信号抑圧トランスの動作について第
８図（イ）く口）に従い説明する。まず、同図（イ）に
示す如く入力端子（１）（２）に平衡信号（ｅ、−ｅ）
が印加されると第２、第３コイル（Ｌ□）（Ｌ、＋）に
発生する逆起電圧は同方向となり、出力端子（３）（４
）には夫々、−ｅ、ｅの平衡信号が出力される。即ち、
入力電圧２ｅ、出力電圧２ｅとなり損失はほとんどない
、また、入出力インピーダンスは共に３００Ωとなる。

次に、同図（ロ）に示す如く、入力端子（１）（２）に
不平衡信号（Ｃ５−ｅ）が印加されると第２、第３コイ
ル（Ｌり（Ｌ、＞に発生する逆起電圧は逆方向になり打
ち消されるため出力端子（３）（４）間には電圧は発生
しない、従って不平衡信号は抑圧されることになる。上
述の従来例は例えば特開昭５４−１１７６０７号公報に
記載されている。

しかしながら、上述の従来のトランスは、入出力間がコ
イルのバイファイラ巻きによるＭ結合のため比較的結合
損失が太さいという欠点を有する。

上述欠点を解消した不平衡トランスとして、第９図（イ
）（ロ）のものもある。即ち、同極性で且つ密結合にな
るようにしたコイル（Ｌａ）（ｔｓ）より構成され、こ
のコイルが円環状のコア（６）にバイファイラ巻きされ
ている。このトランスは不平衡信号を大きく減衰ゼしめ
るが、平衡信号はほとんど減衰させない。

しかしながらこの従来のトランスは第７図と同様に特性
インピーダンス１５０Ωのポリエステル平行線を使用し
た場合、トランスの特性インピーダンスが１５０Ωと低
くなり、ＶＳＷＲ（電圧定在波比）が悪化するため、画
質の劣化及びゴーストの原因となる。更にトランスの小
型化のために細いポリウレタン線を使用すると更に特性
インピーダンスが低下する。

〈ハ）発明が解決しようとする問題点 本考案は上述の欠点を解消するものであり、結合損失が
少なく、インピーダンス特性が良好で且つ不平衡信号抑
圧特性も良好な不平衡信号抑圧トランスを提供するもの
である。

（ニ）　　問題点を解決するための手段一端が入力端子
の−方に接続され他端が出力端子の一方に接続された第
１コイルと、この第１コイルと同極性で且つ密結合とさ
れた第２コイルと、この第２コイルの両端にその両端が
接続された第３コイルと、この第３：Ｊイルと同極性で
且つ密結合とされると共に一端が前記入力端子の他方に
接続され他端が前記出力端子の一方に接続された第４コ
イルとからなる不平衡信号抑圧トランス。

くホ）　作用 本発明は入出力間にＭ結合が介在せず、且つ特性インピ
ーダンスが低下することなく、不平衡信号のみを充分抑
圧セしめる傑作用する。

（へ）実施例 以下、図面に従い本発明の一実施例を説明する。

第１図（イ）（ロ）は本実施例における不平衡抑圧トラ
ンスの結線図及び斜視図であり、メガネ型コア（５）（
７）　２−）の窓（５ａ）（５ｂ）には、夫々第１、第
２コイル（Ｌ、）（Ｌり及び第３、第４コイル（Ｌ、）
（Ｌ、）が夫々、同極性で且つ密結合となる様にバイフ
ァイラ巻きにより３．５ターン巻かれている。

また、第１及び第４コイル（Ｌ、＞＋Ｌ、）の一端は夫
々、入力端子（１０２）に接続され、他端は夫々、出力
端′：ｆ（３）（４＞に接続されている。更に、第２及
び第３こいる（Ｌ、）（Ｌｌ）の一端同志及び他端同志
及び他端同志は夫々結合されている。

尚、線材は特性インピーダンス１５０Ωのポリエステル
平行線を用いている。

次に上述のトランスの動作について説明する。

まず、第２図（イ）に示す如く、平衡信号（Ｃ１−ｅ）
が入力端子（１）（２）に印加された場合、第２コイル
〈Ｌ、）及び第４コイル〈Ｌ４）に逆起電圧による１流
ｉが流れることにより第１コイル（Ｌ、）及び第３コイ
ル（Ｌ、）のＮ流ｉで生ずる磁束が打ち消され第１、第
３コイル（Ｌ、）（Ｌｓ）での電圧降下がなくなり、出
力端子＜３＞（４＞には入力そのままの２ｃの出力が現
われる。又、入出力インピーダンスは共に３００Ωとな
る。

次に、第２図（ロ）に示す如く、不平衡信号（Ｃ１Ｃ）
が入力端子（１）（２＞に印加されると、第２、第４コ
イル（Ｌｘ）（ｔ、ａ）に発生する１流ｉが逆方向にな
るため電流が流れない。

よって、第１、第３コイル（Ｌ、）（Ｌｊ）は大きなイ
ンダクタンスとして作用するため出力端子（３）（４）
には出力は現われない。

次に第３図〜第６図に本発明及び従来のトランスの比較
特性を示す。

まず、第３図及び第４図は夫々、大型コアに０．４φの
ポリエステル平行線（特性インピーダンス１５０Ω）を
３．５タ一ン巻回したトランス及び小型コアに０．２φ
のポリウレタン線を０．５タ一ン巻回したトランスの損
失特性を示すものである。尚、第７図に示す従来例を従
来例１、第９図に示す従来例を従来例２とし本発明と従
来例１とは同一形状のコアを用いている。

第３図において、従来例１の場合、低周波（０〜２００
ＭＨｚ＞帯で他の２つに比べ損失が１ｄＢ程度大きい。

従来例２の場合、６００ＭＨｚを中心に損失が犬きい６
本発明の場合、２つの従来例に比べて損失が少なく特に
０〜５００ＭＨｚにおいて良好である。

第４図において、大型コアを用いた場合に比べて２つの
従来例では損失が大きくなっているが、本発明では０〜
５００ＭＨｚにおいてほとんど損失の増加はみもれない
。

次に第５図及び第６図は夫々、大型トランス及び小型ト
ランスの不平衡信号抑圧特性を示すものであり、第５図
においては従来例１．２の場合、５０〜１５０ＭＨｚ帯
において良好である０本発明の場合、５０〜１５０ＭＨ
ｚにおいては従来例より若干悪いが、１５０ＭＨｚ以上
は良好となっており、周波数に関係なく安定した特性が
得られている。

また第６図においては、第５図と略同じ傾向である。

（ト）　発明の効果 上述の如く本発明に依れば入出力間にトランスのＭ結合
が介在しないため、結合損失が極めて少なく、Ｓ／Ｎの
劣化が少ない。

また、インピーダンス特性が良好なため、画質の劣化及
びゴーストを招来することがない。

また、不平衡信号抑圧能力が、広い周波数範囲にわたっ
て、所定レベル以上であり特性が安定している。

更に、これらの各特性はトランスを小型化した際にも性
能が余り劣化しない。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）（ロ）は本発明の一実施例における不平衡
信号抑圧トランスの結線図及び斜視図、第２図（イ）（
ロ）は同動作説明図、第３図及び第４図は夫々、大型及
び小型トランスの損失特性図、第５図及び第６区は夫々
、大型及び小型トランスの不平衡信号抑圧特性図、第７
図〈イ）（ロ）は従来の不平衡信号抑圧トランスの結線
図及び斜視図、第８図（イ）（ロ）は同動作説明図、第
９図（イ）（ロ）は異なる従来例における不平衡信号抑
圧トランスの結線図及び斜視図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端が入力端子の一方に接続され他端が出力端子
   の一方に接続された第１コイルと、この第１コイルと同
   極性で且つ密結合とされた第２コイルと、この第２コイ
   ルの両端にその両端が接続された第３コイルと、この第
   ３コイルと同極性で且つ密結合とされると共に一端が前
   記入力端子の他方に接続され他端が前記出力端子の一方
   に接続された第４コイルとからなる不平衡信号抑圧トラ
   ンス。
2. （２）前記第１、第２コイル及び第３、第４コイルはメ
   ガネ型コアの一対の窓部に夫々バイフアイラー巻きされ
   てなる特許請求の範囲第１項記載の不平衡信号抑圧トラ
   ンス。