JP3012701B2 - 3分配器 - Google Patents
3分配器Info
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- JP3012701B2 JP3012701B2 JP3087750A JP8775091A JP3012701B2 JP 3012701 B2 JP3012701 B2 JP 3012701B2 JP 3087750 A JP3087750 A JP 3087750A JP 8775091 A JP8775091 A JP 8775091A JP 3012701 B2 JP3012701 B2 JP 3012701B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CATVシステム等に
使用される高周波信号を3等分する3分配器に関する。
使用される高周波信号を3等分する3分配器に関する。
【0002】
【従来技術】従来、高周波信号を3分配する3分配器に
は、1つの3分配トランスにて信号を3等分した後、3
つの整合トランスにてインピーダンス整合させる方式の
ものがある。そして、上記3分配器では、1つの3分配
トランス及び3つの整合トランスを形成する各コア部材
にそれぞれ必要な巻き数の巻線を巻き、各端子間を接続
して構成した分配・整合集合型のものが知られている。
ここで、一般に、3分配器は3分配トランスの入力端子
と各整合トランスの出力端子との間における分配損失特
性及び各整合トランスの出力端子間の端子間結合損失特
性を有している。そして、3分配器において、分配損失
は少ない程、即ち、特性値の絶対値が小さい程良く、
又、端子間結合損失は多い程、即ち、特性値の絶対値が
大きい程良いといえる。
は、1つの3分配トランスにて信号を3等分した後、3
つの整合トランスにてインピーダンス整合させる方式の
ものがある。そして、上記3分配器では、1つの3分配
トランス及び3つの整合トランスを形成する各コア部材
にそれぞれ必要な巻き数の巻線を巻き、各端子間を接続
して構成した分配・整合集合型のものが知られている。
ここで、一般に、3分配器は3分配トランスの入力端子
と各整合トランスの出力端子との間における分配損失特
性及び各整合トランスの出力端子間の端子間結合損失特
性を有している。そして、3分配器において、分配損失
は少ない程、即ち、特性値の絶対値が小さい程良く、
又、端子間結合損失は多い程、即ち、特性値の絶対値が
大きい程良いといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、上記3分配ト
ランスのコア部材は外形寸法がφ6×5mmの円柱形状で
あり、上記整合トランスのコア部材は外形寸法が3(厚
み)×3×5mmの長円柱形状である。3分配トランス又
は整合トランスは上述のような小さなコア部材にあけら
れた3つ又は2つの穴に、例えば、φ0.2 mmのポリウレ
タン被覆銅線を通して必要な巻き数が巻かれている。従
って、3分配トランス又は整合トランスの製造工程は極
めて煩雑なものである。ここで、上述のような4つのコ
ア部材を用いた3分配器は、その集合状態による各トラ
ンスの位置関係のバラツキなどの影響により、製品毎の
分配損失特性及び端子間結合損失特性が安定しないとい
う問題があった。又、各コア部材間のガタツキが多いと
巻線が途中で断線するなどの問題もあった。このような
問題に対処するため、接着剤などを用いて接合すること
も考えられるが、作業性の悪化や接合強度の信頼性に問
題を残すこととなり適切ではない。又、3分配器の分配
損失及び端子間結合損失は、一般的に、巻線の巻き数が
少ないほど高周波帯域の高域側で良く低域側で悪い、反
対に、巻線の巻き数が多いほど高周波帯域の低域側で良
く高域側で悪いという特性がある。この特性に加え、更
に、3分配器の分配損失特性及び端子間結合損失特性
(以下、伝送特性という)は、高周波帯域のそれぞれ異
なる周波数を境にして急激に劣化するという傾向もあ
り、高周波信号に対して広帯域において優れた伝送特性
を有する3分配器を得ることは難しかった。
ランスのコア部材は外形寸法がφ6×5mmの円柱形状で
あり、上記整合トランスのコア部材は外形寸法が3(厚
み)×3×5mmの長円柱形状である。3分配トランス又
は整合トランスは上述のような小さなコア部材にあけら
れた3つ又は2つの穴に、例えば、φ0.2 mmのポリウレ
タン被覆銅線を通して必要な巻き数が巻かれている。従
って、3分配トランス又は整合トランスの製造工程は極
めて煩雑なものである。ここで、上述のような4つのコ
ア部材を用いた3分配器は、その集合状態による各トラ
ンスの位置関係のバラツキなどの影響により、製品毎の
分配損失特性及び端子間結合損失特性が安定しないとい
う問題があった。又、各コア部材間のガタツキが多いと
巻線が途中で断線するなどの問題もあった。このような
問題に対処するため、接着剤などを用いて接合すること
も考えられるが、作業性の悪化や接合強度の信頼性に問
題を残すこととなり適切ではない。又、3分配器の分配
損失及び端子間結合損失は、一般的に、巻線の巻き数が
少ないほど高周波帯域の高域側で良く低域側で悪い、反
対に、巻線の巻き数が多いほど高周波帯域の低域側で良
く高域側で悪いという特性がある。この特性に加え、更
に、3分配器の分配損失特性及び端子間結合損失特性
(以下、伝送特性という)は、高周波帯域のそれぞれ異
なる周波数を境にして急激に劣化するという傾向もあ
り、高周波信号に対して広帯域において優れた伝送特性
を有する3分配器を得ることは難しかった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、製造にお
ける機械的なバラツキを少なくして安定した伝送特性を
有する3分配器を提供することである。更に、高周波信
号に対して広帯域において優れた伝送特性を有する3分
配器を提供することである。
されたものであり、その目的とするところは、製造にお
ける機械的なバラツキを少なくして安定した伝送特性を
有する3分配器を提供することである。更に、高周波信
号に対して広帯域において優れた伝送特性を有する3分
配器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成における第1の特徴は、コア部材の中央部
に互いに等間隔に配設された3つの穴と、該3つの穴の
うちの各2つの穴を通してそれぞれ巻かれた3つの巻線
とを有し、該3つの巻線のそれぞれの一方の端子を1つ
に接続して入力端子とし、前記3つの巻線の他方の端子
をそれぞれ分配端子とする3分配トランスと、前記コア
部材の周辺部に前記3分配トランスの前記3つの穴のそ
れぞれの穴に対して一定間隔で直線上にそれぞれ配設さ
れた2つの穴と、該2つの穴を通して巻かれた直列巻線
及び共通巻線とを有し、前記直列巻線の一方の端子を入
力端子とし、該入力端子と前記3分配トランスの前記分
配端子とをそれぞれ電気的に接続し、前記直列巻線の他
方の端子と前記共通巻線の一方の端子とをそれぞれ接続
して出力端子とし、前記共通巻線の他方の端子をアース
端子とする3つの整合トランスとを備えたことである。
の発明の構成における第1の特徴は、コア部材の中央部
に互いに等間隔に配設された3つの穴と、該3つの穴の
うちの各2つの穴を通してそれぞれ巻かれた3つの巻線
とを有し、該3つの巻線のそれぞれの一方の端子を1つ
に接続して入力端子とし、前記3つの巻線の他方の端子
をそれぞれ分配端子とする3分配トランスと、前記コア
部材の周辺部に前記3分配トランスの前記3つの穴のそ
れぞれの穴に対して一定間隔で直線上にそれぞれ配設さ
れた2つの穴と、該2つの穴を通して巻かれた直列巻線
及び共通巻線とを有し、前記直列巻線の一方の端子を入
力端子とし、該入力端子と前記3分配トランスの前記分
配端子とをそれぞれ電気的に接続し、前記直列巻線の他
方の端子と前記共通巻線の一方の端子とをそれぞれ接続
して出力端子とし、前記共通巻線の他方の端子をアース
端子とする3つの整合トランスとを備えたことである。
【0006】又、第2の特徴は、第1の特徴における3
分配トランスを形成するコア部材の中央部の厚さと3つ
の整合トランスを形成するコア部材の周辺部の厚さとが
異なることである。
分配トランスを形成するコア部材の中央部の厚さと3つ
の整合トランスを形成するコア部材の周辺部の厚さとが
異なることである。
【0007】
【作用及び効果】第1の特徴の作用及び効果としては、
3分配トランスはコア部材の中央部に互いに等間隔に配
設された3つの穴と、それら3つの穴のうちの各2つの
穴を通してそれぞれ巻かれた3つの巻線とを有し、それ
ら3つの巻線のそれぞれの一方の端子が1つに接続され
入力端子とされ、上記3つの巻線の他方の端子がそれぞ
れ分配端子とされる。又、3つの整合トランスは上記コ
ア部材の周辺部に上記3分配トランスの上記3つの穴の
それぞれの穴に対して一定間隔で直線上にそれぞれ配設
された2つの穴と、それら2つの穴を通して巻かれた直
列巻線及び共通巻線とを有し、上記直列巻線の一方の端
子が入力端子とされ、その入力端子と上記3分配トラン
スの分配端子とがそれぞれ電気的に接続され、上記直列
巻線の他方の端子と上記共通巻線の一方の端子とがそれ
ぞれ接続され出力端子とされ、上記共通巻線の他方の端
子がアース端子とされる。本発明の3分配器において
は、1つの分配トランス及び3つの整合トランスが1つ
のコア部材にて形成されるので構成部品が少なくなると
共に各トランスを正確な位置関係にて配設できる。又、
コア部材が1つであるので、3分配器の製造工程におい
て、コア部材に巻線を巻くことが容易となり、断線をな
くすことができる。これにより、本発明の3分配器は製
造における機械的なバラツキを極めて少なくでき安定し
た伝送特性を有するものとなる。
3分配トランスはコア部材の中央部に互いに等間隔に配
設された3つの穴と、それら3つの穴のうちの各2つの
穴を通してそれぞれ巻かれた3つの巻線とを有し、それ
ら3つの巻線のそれぞれの一方の端子が1つに接続され
入力端子とされ、上記3つの巻線の他方の端子がそれぞ
れ分配端子とされる。又、3つの整合トランスは上記コ
ア部材の周辺部に上記3分配トランスの上記3つの穴の
それぞれの穴に対して一定間隔で直線上にそれぞれ配設
された2つの穴と、それら2つの穴を通して巻かれた直
列巻線及び共通巻線とを有し、上記直列巻線の一方の端
子が入力端子とされ、その入力端子と上記3分配トラン
スの分配端子とがそれぞれ電気的に接続され、上記直列
巻線の他方の端子と上記共通巻線の一方の端子とがそれ
ぞれ接続され出力端子とされ、上記共通巻線の他方の端
子がアース端子とされる。本発明の3分配器において
は、1つの分配トランス及び3つの整合トランスが1つ
のコア部材にて形成されるので構成部品が少なくなると
共に各トランスを正確な位置関係にて配設できる。又、
コア部材が1つであるので、3分配器の製造工程におい
て、コア部材に巻線を巻くことが容易となり、断線をな
くすことができる。これにより、本発明の3分配器は製
造における機械的なバラツキを極めて少なくでき安定し
た伝送特性を有するものとなる。
【0008】第2の特徴の作用及び効果としては、第1
の特徴におけるコア部材は3分配トランスを形成する中
央部の厚さと3つの整合トランスを形成する周辺部の厚
さとが適当に変えられる。これにより、コア部材に形成
された3分配トランスや整合トランスの特性インピーダ
ンスの値が変化され、3分配器における伝送特性を変化
させることができる。この結果、本発明の3分配器は、
第1の特徴の効果に加え、高周波信号に対して広帯域に
おいて優れた伝送特性を得ることができる。
の特徴におけるコア部材は3分配トランスを形成する中
央部の厚さと3つの整合トランスを形成する周辺部の厚
さとが適当に変えられる。これにより、コア部材に形成
された3分配トランスや整合トランスの特性インピーダ
ンスの値が変化され、3分配器における伝送特性を変化
させることができる。この結果、本発明の3分配器は、
第1の特徴の効果に加え、高周波信号に対して広帯域に
おいて優れた伝送特性を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る3分配器100を示した平
面図であり、図2は図1の背面図である。又、図3は図
1の3分配器100を構成するコア部材10を示し、図
3(A) は平面図、図3(B) は図3(A) のB−B線に沿っ
た縦断面図である。そして、図4は図1の3分配器10
0を構成する3分配トランス及び3つの整合トランスの
うちの1つの整合トランスの結線図を示し、図4(A) は
3分配トランスの結線図、図4(B) は整合トランスの結
線図である。尚、図中の1t,2t,3tは巻線の巻き数(ター
ン数)がそれぞれ1,2,3であることを表している。
以下、同じ構成から成るものについては、同一の符号を
付して重複する説明を省略する。
明する。図1は本発明に係る3分配器100を示した平
面図であり、図2は図1の背面図である。又、図3は図
1の3分配器100を構成するコア部材10を示し、図
3(A) は平面図、図3(B) は図3(A) のB−B線に沿っ
た縦断面図である。そして、図4は図1の3分配器10
0を構成する3分配トランス及び3つの整合トランスの
うちの1つの整合トランスの結線図を示し、図4(A) は
3分配トランスの結線図、図4(B) は整合トランスの結
線図である。尚、図中の1t,2t,3tは巻線の巻き数(ター
ン数)がそれぞれ1,2,3であることを表している。
以下、同じ構成から成るものについては、同一の符号を
付して重複する説明を省略する。
【0010】3分配器100はコア部材10の中央部に
互いに等間隔に3つの穴H1 があけられている。又、周
辺部にそれら3つの穴H1 に対して一定間隔で直線上に
それぞれ2つの穴H2 があけられている。3分配トラン
スDTは3つの巻線の巻き数がそれぞれ1であり、上記
3つの穴H1 のうちの各2つの穴を通して3つの巻線W
11,W12,W13がそれぞれ巻かれている。これら3つの
巻線W11,W12,W13の一方の端子をコア部材10にい
っぱいまで確実に縒り込み引き出して入力端子INとす
る。そして、上記3つの巻線W11,W12,W13の他方の
端子をそれぞれ分配端子D1,D2,D3 とする。次に、整
合トランスAT1 (AT2,AT3 )は上記分配端子D1
(D2,D3 )が引き出されたそれぞれの穴H1 に対向し
た2つの穴H2 を通して巻き数2の直列巻線W21及び巻
き数3の共通巻線W22が巻かれている。この直列巻線W
21の一方の端子が入力端子I1 (I2,I3 )とされ、そ
の入力端子I1 (I2,I3 )と上記分配端子D1 (D2,
D3 )とがそれぞれ接続される。尚、実際には、巻線W
11(W12,W13)と各直列巻線W21とは連続してコア部
材10の穴H1,H2 に巻かれている。又、上記直列巻線
W21の他方の端子と上記共通巻線W22の一方の端子とが
それぞれ接続され出力端子OUT1(OUT2,OUT
3)とされる。そして、共通巻線W22の他方の端子はア
ース端子E1 (E2,E3 )とされる。
互いに等間隔に3つの穴H1 があけられている。又、周
辺部にそれら3つの穴H1 に対して一定間隔で直線上に
それぞれ2つの穴H2 があけられている。3分配トラン
スDTは3つの巻線の巻き数がそれぞれ1であり、上記
3つの穴H1 のうちの各2つの穴を通して3つの巻線W
11,W12,W13がそれぞれ巻かれている。これら3つの
巻線W11,W12,W13の一方の端子をコア部材10にい
っぱいまで確実に縒り込み引き出して入力端子INとす
る。そして、上記3つの巻線W11,W12,W13の他方の
端子をそれぞれ分配端子D1,D2,D3 とする。次に、整
合トランスAT1 (AT2,AT3 )は上記分配端子D1
(D2,D3 )が引き出されたそれぞれの穴H1 に対向し
た2つの穴H2 を通して巻き数2の直列巻線W21及び巻
き数3の共通巻線W22が巻かれている。この直列巻線W
21の一方の端子が入力端子I1 (I2,I3 )とされ、そ
の入力端子I1 (I2,I3 )と上記分配端子D1 (D2,
D3 )とがそれぞれ接続される。尚、実際には、巻線W
11(W12,W13)と各直列巻線W21とは連続してコア部
材10の穴H1,H2 に巻かれている。又、上記直列巻線
W21の他方の端子と上記共通巻線W22の一方の端子とが
それぞれ接続され出力端子OUT1(OUT2,OUT
3)とされる。そして、共通巻線W22の他方の端子はア
ース端子E1 (E2,E3 )とされる。
【0011】上述のように、本発明の3分配器100は
1つのコア部材10から成り、その中央部に3分配トラ
ンスDT、その周辺部に3つの整合トランスAT1,AT
2,AT3 が形成されている。従って、3分配器100は
1つの部品にて構成されることになる。従って、コア部
材10に各トランスの巻線を巻く場合や完成した3分配
器100を図示しないプリント基板などに配設する場合
に極めて容易に取り扱えることとなる。又、コア部材1
0の3分配トランスDTを形成するそれぞれの穴H1 に
対して一定間隔で直線上に配設された2つの穴H2 を用
いて整合トランスAT1,AT2,AT3 はそれぞれ形成さ
れる。従って、3分配トランスDTに対する3つの整合
トランスAT1,AT2,AT3 の位置関係が一定となり、
3分配器100にて3分配された高周波信号はバラツキ
が少なく安定した伝送特性を有するものとなるという効
果がある。
1つのコア部材10から成り、その中央部に3分配トラ
ンスDT、その周辺部に3つの整合トランスAT1,AT
2,AT3 が形成されている。従って、3分配器100は
1つの部品にて構成されることになる。従って、コア部
材10に各トランスの巻線を巻く場合や完成した3分配
器100を図示しないプリント基板などに配設する場合
に極めて容易に取り扱えることとなる。又、コア部材1
0の3分配トランスDTを形成するそれぞれの穴H1 に
対して一定間隔で直線上に配設された2つの穴H2 を用
いて整合トランスAT1,AT2,AT3 はそれぞれ形成さ
れる。従って、3分配トランスDTに対する3つの整合
トランスAT1,AT2,AT3 の位置関係が一定となり、
3分配器100にて3分配された高周波信号はバラツキ
が少なく安定した伝送特性を有するものとなるという効
果がある。
【0012】図5は本発明に係る3分配器を構成するた
めの他のコア部材20の形状を示している。図5(A) は
平面図、図5(B) は下面図、図5(C) は右側面図であ
る。コア部材20においても、上述の実施例と同様に、
コア部材20の中央部に互いに等間隔に3つの穴H1 が
配設されている。これら3つの穴H1 を利用して3分配
トランスDTが形成される。又、上記3つの穴H1 のそ
れぞれに対して一定間隔で直線上に2つの穴H2 がそれ
ぞれ配設されている。これら2つの穴H2 を利用して3
つの整合トランスAT1,AT2,AT3 が形成される。従
って、上述の3分配器100と同様な3分配器が構成で
きる。
めの他のコア部材20の形状を示している。図5(A) は
平面図、図5(B) は下面図、図5(C) は右側面図であ
る。コア部材20においても、上述の実施例と同様に、
コア部材20の中央部に互いに等間隔に3つの穴H1 が
配設されている。これら3つの穴H1 を利用して3分配
トランスDTが形成される。又、上記3つの穴H1 のそ
れぞれに対して一定間隔で直線上に2つの穴H2 がそれ
ぞれ配設されている。これら2つの穴H2 を利用して3
つの整合トランスAT1,AT2,AT3 が形成される。従
って、上述の3分配器100と同様な3分配器が構成で
きる。
【0013】図6は本発明に係る3分配器を構成するた
めの他のコア部材30の形状を示している。図6(A) は
平面図、図6(B) は下面図である。コア部材30には、
図3と同様に、その中央部に互いに等間隔に3つの穴H
1 が配設されている。これら3つの穴H1 を利用して3
分配トランスDTが形成される。又、コア部材30に
は、上記3つの穴H1 のそれぞれに対して一定間隔で直
線上に2つの穴H2 がそれぞれ配設されている。これら
2つの穴H2 を利用して3つの整合トランスAT1,AT
2,AT3 が形成される。ここで、3分配トランスDTが
形成されるコア部材30の中央部の厚さと3つの整合ト
ランスAT1,AT2,AT3 が形成されるコア部材30の
周辺部の厚さとが異なっている。例えば、図6では、コ
ア部材30の周辺部の厚さが中央部の厚さよりも薄くな
っている。
めの他のコア部材30の形状を示している。図6(A) は
平面図、図6(B) は下面図である。コア部材30には、
図3と同様に、その中央部に互いに等間隔に3つの穴H
1 が配設されている。これら3つの穴H1 を利用して3
分配トランスDTが形成される。又、コア部材30に
は、上記3つの穴H1 のそれぞれに対して一定間隔で直
線上に2つの穴H2 がそれぞれ配設されている。これら
2つの穴H2 を利用して3つの整合トランスAT1,AT
2,AT3 が形成される。ここで、3分配トランスDTが
形成されるコア部材30の中央部の厚さと3つの整合ト
ランスAT1,AT2,AT3 が形成されるコア部材30の
周辺部の厚さとが異なっている。例えば、図6では、コ
ア部材30の周辺部の厚さが中央部の厚さよりも薄くな
っている。
【0014】上記コア部材30にて構成された3分配器
においては、例えば、3分配トランスDTの3つの巻線
W11,W12,W13や3つの整合トランスAT1,AT2,A
T3 の直列巻線W21及び共通巻線W22の長さはコア部材
30の中央部の厚さと周辺部の厚さとにより適当に変え
られる。これにより、コア部材に形成された3分配トラ
ンスや整合トランスの特性インピーダンスの値が変化さ
れ、3分配器における伝送特性を変化させることができ
る。尚、コア部材30の中央部及び周辺部の厚さ寸法と
その大小関係は実験測定された伝送特性を比較検討して
決定される。この結果、本発明の3分配器は、上述の実
施例における効果に加えて、高周波信号に対して広帯域
において優れた伝送特性を有するものとすることができ
る。
においては、例えば、3分配トランスDTの3つの巻線
W11,W12,W13や3つの整合トランスAT1,AT2,A
T3 の直列巻線W21及び共通巻線W22の長さはコア部材
30の中央部の厚さと周辺部の厚さとにより適当に変え
られる。これにより、コア部材に形成された3分配トラ
ンスや整合トランスの特性インピーダンスの値が変化さ
れ、3分配器における伝送特性を変化させることができ
る。尚、コア部材30の中央部及び周辺部の厚さ寸法と
その大小関係は実験測定された伝送特性を比較検討して
決定される。この結果、本発明の3分配器は、上述の実
施例における効果に加えて、高周波信号に対して広帯域
において優れた伝送特性を有するものとすることができ
る。
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る3分配器を示
した平面図である。
した平面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】同実施例に係る3分配器を構成するコア部材を
示した図面である。
示した図面である。
【図4】同実施例に係る3分配器を構成する3分配トラ
ンス及び3つの整合トランスのうちの1つの整合トラン
スの結線図である。
ンス及び3つの整合トランスのうちの1つの整合トラン
スの結線図である。
【図5】本発明に係る3分配器を構成するコア部材の第
2の実施例を示した図面である。
2の実施例を示した図面である。
【図6】本発明に係る3分配器を構成するコア部材の第
3の実施例を示した図面である。
3の実施例を示した図面である。
10−コア部材 H1,H2−穴 DT−3分配トラ
ンス W11,W12,W13−巻線 IN−入力端子 D1,D2,
D3−分配端子 AT1,AT2,AT3−整合トランス W21−直列巻線
W22−共通巻線 I1,I2,I3−入力端子 OUT1,OUT2,OU
T3−出力端子 E1,E2,E3−アース端子 100−3分配器
ンス W11,W12,W13−巻線 IN−入力端子 D1,D2,
D3−分配端子 AT1,AT2,AT3−整合トランス W21−直列巻線
W22−共通巻線 I1,I2,I3−入力端子 OUT1,OUT2,OU
T3−出力端子 E1,E2,E3−アース端子 100−3分配器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 19/00 H01F 19/06
Claims (2)
- 【請求項1】 コア部材の中央部に互いに等間隔に配設
された3つの穴と、該3つの穴のうちの各2つの穴を通
してそれぞれ巻かれた3つの巻線とを有し、該3つの巻
線のそれぞれの一方の端子を1つに接続して入力端子と
し、前記3つの巻線の他方の端子をそれぞれ分配端子と
する3分配トランスと、前記コア部材の周辺部に前記3
分配トランスの前記3つの穴のそれぞれの穴に対して一
定間隔で直線上にそれぞれ配設された2つの穴と、該2
つの穴を通して巻かれた直列巻線及び共通巻線とを有
し、前記直列巻線の一方の端子を入力端子とし、該入力
端子と前記3分配トランスの前記分配端子とをそれぞれ
電気的に接続し、前記直列巻線の他方の端子と前記共通
巻線の一方の端子とをそれぞれ接続して出力端子とし、
前記共通巻線の他方の端子をアース端子とする3つの整
合トランスとを備えたことを特徴とする3分配器。 - 【請求項2】 3分配トランスを形成するコア部材の中
央部の厚さと3つの整合トランスを形成するコア部材の
周辺部の厚さとが異なることを特徴とする請求項1記載
の3分配器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3087750A JP3012701B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 3分配器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3087750A JP3012701B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 3分配器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04298009A JPH04298009A (ja) | 1992-10-21 |
JP3012701B2 true JP3012701B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=13923615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3087750A Expired - Fee Related JP3012701B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 3分配器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3012701B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP3087750A patent/JP3012701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04298009A (ja) | 1992-10-21 |
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