JP3046647B2 - 分配器 - Google Patents

分配器

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JP3046647B2
JP3046647B2 JP3162121A JP16212191A JP3046647B2 JP 3046647 B2 JP3046647 B2 JP 3046647B2 JP 3162121 A JP3162121 A JP 3162121A JP 16212191 A JP16212191 A JP 16212191A JP 3046647 B2 JP3046647 B2 JP 3046647B2
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知彦 蟹江
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CATVシステム等に
使用される高周波信号を複数等分する分配器に関する。
【0002】
【従来技術】従来、例えば、高周波信号を2分配する2
分配器には、1つの2分配トランスにて信号を2等分し
た後、2つの整合トランスにてインピーダンス整合させ
る方式のものがある。そして、上記2分配器では、1つ
の2分配トランス及び2つの整合トランスを形成する各
コア部材にそれぞれ必要な巻き数の巻線を巻き、各端子
間を接続して構成した分配・整合集合型のものが知られ
ている。ここで、一般に、分配器は分配トランスの入力
端子と各整合トランスの出力端子との間における分配損
失特性及び各整合トランスの出力端子間の端子間結合損
失特性を有している。そして、分配器において、分配損
失は少ない程、即ち、特性値の絶対値が小さい程良く、
又、端子間結合損失は多い程、即ち、特性値の絶対値が
大きい程良いといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の分配
器の分配損失及び端子間結合損失は、一般的に、巻線の
巻線長が短いほど高周波帯域の高域側で良く低域側で悪
い、反対に、巻線の巻線長が長いほど高周波帯域の低域
側で良く高域側で悪いという特性がある。この特性に加
え、更に、分配器の分配損失特性及び端子間結合損失特
性(以下、伝送特性という)は、高周波帯域のそれぞれ
異なる周波数を境にして急激に劣化するという傾向もあ
り、高周波信号に対して広帯域において優れた伝送特性
を有する分配器を得ることは難しかった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、高周波信
号に対して広帯域において優れた伝送特性を有する分配
・整合一体型の分配器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、コア部材の中央部に形成され、入力端
子側からの入力信号を複数等分し各分配端子側に出力す
る分配トランスと、前記コア部材の周辺部に形成され、
前記分配トランスのそれぞれの前記分配端子側にそれぞ
れの入力端子側が電気的に接続され、インピーダンスを
変換する整合トランスとから成る分配・整合一体型の分
配器であって、前記分配トランスを形成するために前記
コア部材の中央部に分配数に対応して配設された複数の
の径寸法と、前記整合トランスを形成するために前記
コア部材の周辺部に前記分配トランスのそれぞれの前記
分配端子側に対応して配設された2つの穴との径寸法
は、所望の周波数帯域において端子間結合損失が大きく
なるよう、異なる径寸法であることを特徴とする。
【0006】
【作用及び効果】分配トランスを形成するためにコア部
材の中央部に分配数に対応して配設された複数の穴と整
合トランスを形成するために上記コア部材の周辺部に上
記分配トランスのそれぞれの上記分配端子側に対応して
配設された2つの穴との径寸法が適当に変えられる。こ
れにより、コア部材に形成された分配トランスや整合ト
ランスの特性インピーダンスの値が変化し、分配器にお
ける伝送特性を変化させることができる。この結果、本
発明の分配器は高周波信号に対して広帯域において優れ
た伝送特性を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る分配器である2分配器10
0を示した平面図であり、図2は図1の背面図である。
又、図3は図1の2分配器100を構成するコア部材1
0を示し、図3(A) は平面図、図3(B) は図3(A) の縦
断面図である。そして、図4は図1の2分配器100を
構成する2分配トランスDT及び2つの整合トランスA
1,AT2 の結線図である。尚、整合トランスは単巻ト
ランスにて構成されている。以下、整合トランスについ
ては、入力端子側と出力端子側との間の巻線を直列巻
線、上記出力端子側とアース端子側との間の巻線を共通
巻線という。そして、巻線比は直列巻線と共通巻線との
比で記述する。又、図中の1t,3t は巻線の巻き数(ター
ン数)がそれぞれ1,3であることを表している。以
下、同じ構成から成るものについては、同一の符号を付
して重複する説明を省略する。
【0008】2分配器100はコア部材10の中央部に
2分配トランスDT、周辺部である左右にそれぞれ整合
トランスAT1,AT2 が形成された分配・整合一体型の
分配器である。2分配トランスDTには、2つの巻き数
1の巻線W11,W12が巻かれ、2つの巻線W11,W12
一方の端子がコア部材10にいっぱいまで確実に縒り込
んで入力端子INが引き出されている。そして、上記2
つの巻線W11,W12の他方の端子をそれぞれ分配端子D
1,2 とする。又、整合トランスAT1,AT2 には、巻
き数1の直列巻線W21及び巻き数3の共通巻線W22が巻
かれている。この直列巻線W21の一方の端子が入力端子
1,2 とされ、その入力端子I1,2 と上記分配端子
1,2 とがそれぞれ接続される。尚、実際には、巻線
11,W12と各直列巻線W21とは連続してコア部材10
の後述の穴に巻かれている。そして、整合トランスAT
1,AT2 からは、直列巻線W21の他方の端子と上記共通
巻線W22の一方の端子とがそれぞれ接続され出力端子O
UT1,OUT2として引き出されている。更に、共通
巻線W22の他方の端子がそれぞれアース端子E1,2
して引き出されている。尚、上述の2分配器100は上
記直列巻線W21と共通巻線W22との巻線比1対3により
入力端子INと各出力端子OUT1,OUT2とのイン
ピーダンス整合が図られている。
【0009】上記コア部材10にて構成された2分配器
においては、2分配トランスDTの2つの巻線W11,W
12や2つの整合トランスAT1,AT2 の直列巻線W21
び共通巻線W22の長さはコア部材10の厚さにより変え
られる。上記コア部材10にて構成された2分配器にお
いて、例えば、コア部材10の外形寸法をL1=16mm、L
2=6mm 、L3=6mm 、L4=4mm とし、穴H2 の径寸法をφ
1.2mm とした2分配器で、厚さL5 を 3mm,4mm,5mmと
し、残りの穴H1 の径寸法を変化させた場合の伝送特性
を図5〜図7に示した。図5は厚さL5=3mm で穴H1
径寸法をφ1.0mm〜φ1.4mm と変化させた場合、図6は
厚さL5=4mm で穴H1 の径寸法をφ1.0mm 〜φ1.7mm と
変化させた場合、図7は厚さL5=5mm で穴H1 の径寸法
をφ1.0mm 〜φ2.2mm と変化させた場合である。ここ
で、図5(A),図6(A),図7(A) は周波数帯域(10.00MHz
〜2000.00MHz)における分配損失特性を示し、図5(B),
図6(B),図7(B) は周波数帯域(10.00MHz〜2000.00MH
z)における端子間結合損失特性を示している。又、図
8は上記伝送特性の周波数 1335MHz(BS帯域) におけ
る穴H1 の径寸法と端子間結合損失との関係をコア部材
の厚さL5 を変えて示した特性図である。
【0010】図5(A),図6(A),図7(A) より明らかなよ
うに、コア部材10にて構成された2分配器はコア部材
10の厚さL5 及び穴H1 の径寸法が変化されても伝送
特性のうちの分配損失特性は斜線で囲まれた内で変移し
ている。即ち、所望の周波数帯域(10.00MHz〜2000.00M
Hz)における分配損失特性は高域側で穴の径寸法に対す
る多少のバラツキが生じているが低域側から中域側にか
けて略一定に保たれている。ところが、図5(B),図6
(B),図7(B) より明らかなように、コア部材10にて構
成された2分配器はコア部材10の厚さL5 に対する穴
1 の径寸法が変化されると伝送特性のうちの端子間結
合損失特性は大きく変化している。
【0011】コア部材10の厚さL5=3mm の場合には、
所望の周波数帯域(10.00MHz〜2000.00MHz)において、
穴H1 の径寸法がφ1.2mm のときに広帯域において伝送
特性を最良の状態とすることが可能である。ここで、周
波数10.00MHzの近傍だけを見ると、端子間結合損失は穴
1 の径寸法がφ1.0mmのときに最も良いことになる。
コア部材10の厚さL5=4mm の場合には、所望の周波数
帯域(10.00MHz〜2000.00MHz)において、穴H1 の径寸
法がφ1.6mm のときに広帯域において伝送特性を最良の
状態とすることが可能である。コア部材10の厚さL5=
5mm の場合には、所望の周波数帯域(10.00MHz〜2000.0
0MHz)において、穴H1 の径寸法がφ2.2mm のときに広
帯域において伝送特性を最良の状態とすることが可能で
ある。ここで、低域側だけを見ると、端子間結合損失は
穴H1 の径寸法がφ1.9mm のときに最も良いことにな
る。このような組み合わせは、中域から高域では伝送特
性が多少劣っていても、特に、低域側で優れた伝送特性
を有したものが必要な場合などに適用される。
【0012】上述したように、コア部材10に形成され
た2分配トランスや整合トランスの特性インピーダンス
の値が変化し、2分配器における伝送特性を変化させる
ことができる。尚、コア部材10の厚さL5 に対する穴
1 の径寸法及び穴H2 の径寸法は上述のように実験測
定された伝送特性を比較検討して決定される。ここで、
分配器が必要とする周波数(周波数帯域)を、例えば、
周波数 1335MHz(BS帯域) とした場合には、図8に示
したような特性図により、コア部材10の各厚さL5
対する端子間結合損失が最大となる穴H1 の径寸法を求
め、コア部材10の厚さL5 と穴H1 の径寸法との適切
な組合せを決定すれば良い。この結果、本発明の2分配
器は高周波信号に対して広帯域において優れた伝送特性
を有するものとすることができる。
【0013】図9は本発明に係る分配器である3分配器
を構成するためのコア部材20の形状を示している。図
9(A) は平面図、図9(B) は下面図、図9(C) は右側面
図である。コア部材20にはその中央部に互いに等間隔
に3つの穴H21が配設されている。これら3つの穴H21
を利用して図略の3分配トランスが形成される。又、上
記3つの穴H21のそれぞれに対して一定間隔で直線上に
2つの穴H22がそれぞれ配設されている。これら2つの
穴H22を利用して図略の3つの整合トランスが形成され
る。そして、上述の実施例である2分配器100と同様
に、これら穴H21の径寸法及び穴H22の径寸法を変化さ
せる。すると、コア部材20に形成された3分配トラン
スや整合トランスの特性インピーダンスの値が変化し、
3分配器における伝送特性を変化させることができる。
尚、この場合にも、コア部材20の厚さに対する穴H21
の径寸法及び穴H22の径寸法は上述のように実験測定さ
れた伝送特性を比較検討して決定される。この結果、本
発明の3分配器は高周波信号に対して広帯域において優
れた伝送特性を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る分配器である
2分配器を示した平面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】同実施例に係る2分配器を構成するコア部材を
示した図面である。
【図4】同実施例に係る2分配器を構成する2分配トラ
ンス及び2つの整合トランスの結線図である。
【図5】同実施例に係る2分配器でコア部材の厚さL5
を 3mmとして穴H1 の径寸法を変えて伝送特性を求めた
特性図である。
【図6】同実施例に係る2分配器でコア部材の厚さL5
を 4mmとして穴H1 の径寸法を変えて伝送特性を求めた
特性図である。
【図7】同実施例に係る2分配器でコア部材の厚さL5
を 5mmとして穴H1 の径寸法を変えて伝送特性を求めた
特性図である。
【図8】同実施例に係る2分配器で周波数 1335MHz(B
S帯域) における穴H1 の径寸法と端子間結合損失との
関係をコア部材の厚さL5 を変えて示した特性図であ
る。
【図9】本発明に係る分配器である3分配器を構成する
コア部材を示した図面である。
【符号の説明】
10−コア部材 H1,2−穴 DT−2分配トランス W11,W12−巻線 IN−
入力端子 D1,2−分配端子 AT1,AT2−整合トランス W21−直列巻線 W22−共通巻線 I1,2 −入力
端子 OUT1,OUT2−出力端子 E1,2−アース端
子 100−2分配器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア部材の中央部に形成され、入力端子
    側からの入力信号を複数等分し各分配端子側に出力する
    分配トランスと、前記コア部材の周辺部に形成され、前
    記分配トランスのそれぞれの前記分配端子側にそれぞれ
    の入力端子側が電気的に接続され、インピーダンスを変
    換する整合トランスとから成る分配・整合一体型の分配
    器であって、 前記分配トランスを形成するために前記コア部材の中央
    部に分配数に対応して配設された複数の穴の径寸法と、
    前記整合トランスを形成するために前記コア部材の周辺
    部に前記分配トランスのそれぞれの前記分配端子側に対
    応して配設された2つの穴との径寸法とは、所望の周波
    数帯域において端子間結合損失が大きくなるよう、異な
    る径寸法であることを特徴とする分配器。
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