JPH0749717Y2 - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器Info
- Publication number
- JPH0749717Y2 JPH0749717Y2 JP1990110534U JP11053490U JPH0749717Y2 JP H0749717 Y2 JPH0749717 Y2 JP H0749717Y2 JP 1990110534 U JP1990110534 U JP 1990110534U JP 11053490 U JP11053490 U JP 11053490U JP H0749717 Y2 JPH0749717 Y2 JP H0749717Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed contact
- contact
- arc
- fixed
- movable
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は固定接触子と本体ケースとの間にあって、固定
接触子の位置決めと同時に遮断時の遮断性能を向上させ
る固定接触子スペーサを有する回路遮断器に関する。
接触子の位置決めと同時に遮断時の遮断性能を向上させ
る固定接触子スペーサを有する回路遮断器に関する。
（従来の技術） 従来の固定接触子スペーサを有する回路遮断器として
は、例えば第５図に示されたものがある。
は、例えば第５図に示されたものがある。
図において、１は固定接触子であり、２は固定接点であ
って固定接触子スペーサ３を介してケース７の所定の位
置に取付けられている。固定接触子スペーサ３は固定接
触子１の高さ調整用のものであり鋼製部材であっても良
いし樹脂成形品であっても良い。４は可動接触子であっ
て端部に可動接点５を有している。６は消弧装置であ
り、８はカバー、９は操作ハンドルである。
って固定接触子スペーサ３を介してケース７の所定の位
置に取付けられている。固定接触子スペーサ３は固定接
触子１の高さ調整用のものであり鋼製部材であっても良
いし樹脂成形品であっても良い。４は可動接触子であっ
て端部に可動接点５を有している。６は消弧装置であ
り、８はカバー、９は操作ハンドルである。
（考案が解決しようとする課題） 上記の従来の構成では、固定接触子１の固定接点２側の
端部には本体ケース７と可動接触子４との間で空間部が
できる。大電流遮断時に固定接点２と可動接点５の間に
発生するアークが消弧装置６へ導かれる消弧作用の行わ
れる過程で、発生する金属蒸気が上記空間部に流入充満
し、負荷側方向へも噴出して遮断性能を劣化させる。更
に、金属蒸気によりケース７の絶縁抵抗の劣化が進み絶
縁性が悪くなるという問題があった。
端部には本体ケース７と可動接触子４との間で空間部が
できる。大電流遮断時に固定接点２と可動接点５の間に
発生するアークが消弧装置６へ導かれる消弧作用の行わ
れる過程で、発生する金属蒸気が上記空間部に流入充満
し、負荷側方向へも噴出して遮断性能を劣化させる。更
に、金属蒸気によりケース７の絶縁抵抗の劣化が進み絶
縁性が悪くなるという問題があった。
本考案の目的は、固定接触子の位置決めを確実に行なえ
ると共にケース等の絶縁劣化を防ぎ遮断性能の向上を計
れる固定接触子スペーサを備えた回路遮断器を提供する
ことにある。
ると共にケース等の絶縁劣化を防ぎ遮断性能の向上を計
れる固定接触子スペーサを備えた回路遮断器を提供する
ことにある。
［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案の回路遮断器は、一端に固定接点を他端に電源端
子をそれぞれ有する固定接触子と、固定接点と相対する
可動接点を一端に有する回動可能な可動接触子と、この
可動接触子が固定接触子から開離する際に固定接点と可
動接点の間に発生するアークを消弧する消弧装置と、固
定接触子と本体ケースとの間に装着されて固定接点側端
部および固定接触子端部より先端に延設され、耐アーク
性の絶縁材料で形成され、かつ固定接触子の位置決めを
行う固定接触子スペーサとを有し、この固定接触子スペ
ーサは可動接触子が固定接触子から開離する際に樹脂蒸
気を発生し、可動接触子と前記本体ケースとの間の空間
部の圧力を上昇させ、アークを消弧装置の方向に導くこ
とに特徴を有する。
子をそれぞれ有する固定接触子と、固定接点と相対する
可動接点を一端に有する回動可能な可動接触子と、この
可動接触子が固定接触子から開離する際に固定接点と可
動接点の間に発生するアークを消弧する消弧装置と、固
定接触子と本体ケースとの間に装着されて固定接点側端
部および固定接触子端部より先端に延設され、耐アーク
性の絶縁材料で形成され、かつ固定接触子の位置決めを
行う固定接触子スペーサとを有し、この固定接触子スペ
ーサは可動接触子が固定接触子から開離する際に樹脂蒸
気を発生し、可動接触子と前記本体ケースとの間の空間
部の圧力を上昇させ、アークを消弧装置の方向に導くこ
とに特徴を有する。
（作用） 本考案の回路遮断器では、固定接触子と本体ケースとの
間に装着される固定接触子スペーサを耐アーク性の絶縁
材料で成形すると共に固定接点側端部の固定接触子端部
よりさらに負荷側方向へ延ばした構造としたので、固
定、可動両接点間に発生するアークに負荷側方向へ延ば
した部分がさらされることにより、樹脂蒸気が発生し可
動接触子，本体ケース，固定接触子スペーサ間の空間部
に充満したガス圧の上昇により前記アークは消弧装置方
向へ押し進められアークの消弧装置への駆動が促進され
遮断性能の向上が計られる。
間に装着される固定接触子スペーサを耐アーク性の絶縁
材料で成形すると共に固定接点側端部の固定接触子端部
よりさらに負荷側方向へ延ばした構造としたので、固
定、可動両接点間に発生するアークに負荷側方向へ延ば
した部分がさらされることにより、樹脂蒸気が発生し可
動接触子，本体ケース，固定接触子スペーサ間の空間部
に充満したガス圧の上昇により前記アークは消弧装置方
向へ押し進められアークの消弧装置への駆動が促進され
遮断性能の向上が計られる。
（実施例） 以下、本考案の一実施例について第１図から第４図を参
照しながら説明する。図において、１は固定接触子であ
り一端に固定接点２を有している。13は固定接触子スペ
ーサであり固定接触子１の端部より負荷側方向へ延びた
部分13aを有すると共に負荷側方向へ延びた部分13a部に
細隙バーリヤ取付用の溝部13bを有している。さらに固
定接触子１の位置決め及び取付用ガイド部13cを有する
と共に本体ケース７への取付位置決め用突出部13dを有
している。固定接触子スペーサ13は耐アーク性に優れた
絶縁材料（例えばフェノール樹脂，不飽和ポリエステル
樹脂等）で成形されている。４は可動接触子であり端部
に可動接点５を有している。６は消弧装置であり、８は
カバーである。
照しながら説明する。図において、１は固定接触子であ
り一端に固定接点２を有している。13は固定接触子スペ
ーサであり固定接触子１の端部より負荷側方向へ延びた
部分13aを有すると共に負荷側方向へ延びた部分13a部に
細隙バーリヤ取付用の溝部13bを有している。さらに固
定接触子１の位置決め及び取付用ガイド部13cを有する
と共に本体ケース７への取付位置決め用突出部13dを有
している。固定接触子スペーサ13は耐アーク性に優れた
絶縁材料（例えばフェノール樹脂，不飽和ポリエステル
樹脂等）で成形されている。４は可動接触子であり端部
に可動接点５を有している。６は消弧装置であり、８は
カバーである。
いま、主回路に短絡遮断電流等の大電流が流れ引外し装
置の動作により開閉機構が動作し、可動接触子４が固定
接触子１から開離すると固定接点２及び可動接点５の間
にはアークが発生し、発生したアークに固定接触子スペ
ーサ13の固定接触子１の端部よりさらに負荷側方向へ延
びた部分13aがさらされることになり、これにより耐ア
ーク性に優れた絶縁材料の樹脂蒸気が発生し、可動接触
子4,ケース7,固定接触子スペーサ13間の空間部Ａ部分に
この樹脂蒸気が充満し、空間部Ａ部の圧力が上昇するこ
とにより、可動・固定両接点間に発生するアークを消弧
装置６の方向へ導くことを促進する。
置の動作により開閉機構が動作し、可動接触子４が固定
接触子１から開離すると固定接点２及び可動接点５の間
にはアークが発生し、発生したアークに固定接触子スペ
ーサ13の固定接触子１の端部よりさらに負荷側方向へ延
びた部分13aがさらされることになり、これにより耐ア
ーク性に優れた絶縁材料の樹脂蒸気が発生し、可動接触
子4,ケース7,固定接触子スペーサ13間の空間部Ａ部分に
この樹脂蒸気が充満し、空間部Ａ部の圧力が上昇するこ
とにより、可動・固定両接点間に発生するアークを消弧
装置６の方向へ導くことを促進する。
また、固定接触子スペーサ13の溝部13bに細隙バリーヤ
を挿入取付けすることで前記アークのしぼり込みが行わ
れると共に空間部Ａ部の圧力上昇がより大きくなり消弧
性能の一層の向上が計られる。
を挿入取付けすることで前記アークのしぼり込みが行わ
れると共に空間部Ａ部の圧力上昇がより大きくなり消弧
性能の一層の向上が計られる。
固定接触子スペーサ13のガイド部13c及び突出部13dによ
り固定接触子スペーサ13と固定接触子１との取付位置が
確実に決まると共に固定接触子スペーサ13と７との取付
位置も確実に決めることができる。
り固定接触子スペーサ13と固定接触子１との取付位置が
確実に決まると共に固定接触子スペーサ13と７との取付
位置も確実に決めることができる。
［考案の効果］ 本考案の回路遮断器によれば、固定接触子スペーサを耐
アーク性に優れた絶縁材料で成形し、固定接触子の固定
接点側端部よりさらに負荷側方向へ延ばしたことによ
り、遮断時に発生するアークによって樹脂蒸気が発生
し、蒸気により圧力上昇によりアークを消弧装置方向へ
押し進めて遮断性能を高めることができる。また負荷側
方向へ延ばした部分に溝部を設け細隙バーリヤを簡単に
挿入取付けできることで遮断性能をより一層向上するこ
とができる。
アーク性に優れた絶縁材料で成形し、固定接触子の固定
接点側端部よりさらに負荷側方向へ延ばしたことによ
り、遮断時に発生するアークによって樹脂蒸気が発生
し、蒸気により圧力上昇によりアークを消弧装置方向へ
押し進めて遮断性能を高めることができる。また負荷側
方向へ延ばした部分に溝部を設け細隙バーリヤを簡単に
挿入取付けできることで遮断性能をより一層向上するこ
とができる。
さらに固定接触子スペーサに固定接触子取付用ガイド部
及び本体ケースへの取付位置決め用突出部を設けたこと
により固定接触子の位置決めが簡単に確実に行なうこと
ができる。
及び本体ケースへの取付位置決め用突出部を設けたこと
により固定接触子の位置決めが簡単に確実に行なうこと
ができる。
第１図は本考案の一実施例を示す回路遮断器の電源側端
子部分の部分断面図、第２図は本考案の一実施例に適用
した固定接触子スペーサの平面図、第３図は第２図の側
面図、第４図は第２図の斜視図、第５図は従来の回路遮
断器の一部破断断面図である。 １……固定接触子、２……固定接点、3,13……固定接触
子スペーサ、４……可動接触子、５……可動接点、６…
…消弧装置、７……ケース、８……カバー、９……操作
ハンドル、Ａ……空間部、13a……延設部、13b……溝
部、13c……ガイド部、13d……突出部。
子部分の部分断面図、第２図は本考案の一実施例に適用
した固定接触子スペーサの平面図、第３図は第２図の側
面図、第４図は第２図の斜視図、第５図は従来の回路遮
断器の一部破断断面図である。 １……固定接触子、２……固定接点、3,13……固定接触
子スペーサ、４……可動接触子、５……可動接点、６…
…消弧装置、７……ケース、８……カバー、９……操作
ハンドル、Ａ……空間部、13a……延設部、13b……溝
部、13c……ガイド部、13d……突出部。
Claims (1)
- 【請求項１】一端に固定接点を他端に電源端子をそれぞ
れ有する固定接触子と、 前記固定接点と相対する可動接点を一端に有する回動可
能な可動接触子と、 この可動接触子が前記固定接触子から開離する際に前記
固定接点と前記可動接点の間に発生するアークを消弧す
る消弧装置と、 前記固定接触子と本体ケースとの間に装着されて固定接
点側端部および固定接触子端部より先端に延設され、耐
アーク性の絶縁材料で形成され、かつ固定接触子の位置
決めを行う固定接触子スペーサとを有し、 この固定接触子スペーサは前記可動接触子が前記固定接
触子から開離する際に樹脂蒸気を発生し、前記可動接触
子と前記本体ケースとの間の空間部の圧力を上昇させ、
前記アークを前記消弧装置の方向に導くことを特徴とす
る回路遮断器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990110534U JPH0749717Y2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990110534U JPH0749717Y2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 回路遮断器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0468337U JPH0468337U (ja) | 1992-06-17 |
| JPH0749717Y2 true JPH0749717Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31857875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990110534U Expired - Lifetime JPH0749717Y2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0749717Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58138242U (ja) * | 1982-03-12 | 1983-09-17 | 株式会社東芝 | 消弧装置 |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP1990110534U patent/JPH0749717Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0468337U (ja) | 1992-06-17 |
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