JPH07496Y2 - 構造物構築用ユニット - Google Patents

構造物構築用ユニット

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JPH07496Y2
JPH07496Y2 JP508290U JP508290U JPH07496Y2 JP H07496 Y2 JPH07496 Y2 JP H07496Y2 JP 508290 U JP508290 U JP 508290U JP 508290 U JP508290 U JP 508290U JP H07496 Y2 JPH07496 Y2 JP H07496Y2
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JP
Japan
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unit
frame
shaped unit
lower frame
shaped
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JP508290U
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JPH0399026U (ja
Inventor
実 長谷川
啓 綿貫
敬知 浜口
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日本テトラポッド株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、構造物の構築用ユニットに関するものであ
り、一層詳細には、潜堤などを構築する際に好適に使用
されるユニットに関するものである。
〔従来技術および解決すべき課題〕
従来より、海岸などの浸食対策として使用される構造物
としては離岸堤や潜堤などがあるが、このうち離岸堤は
海岸から少し離れた海面上に堤体を突出させた構造であ
り、景観上好ましくないことから近年は堤体の天端面を
海面下に設定して景観を阻害せずに静穏海域を確保でき
る潜堤が積極的に採用されている。
ところで、この潜堤を構築するに際しては、捨石などで
形成したマウンド上に多脚ブロックなどのブロックを組
み合わせて多層に積み上げているため、ブロックの使用
個数が多くなって構築コストが嵩むだけでなく、据え付
け作業も煩雑であり、さらには魚などの水産資源育成手
段としての魚礁として考察した場合も空隙率が小さいな
ど解決すべき種々の問題を有していた。
〔課題の解決手段〕
そこで、この考案ではこのような潜堤などの構造物を構
築する場合、少なくとも一方の側面に傾斜支持部を形成
するとともにこの傾斜支持部の一部に嵌合部を設けた下
部枠形ユニットと前記下部枠形ユニットの傾斜支持部上
に乗置される上部枠形ユニットを使用して一層積で構築
できるようにすることにより、使用個数の減少による据
え付け作業の容易化および空隙率の増大を図れるように
したものである。
この場合、下部枠形ユニットに設けた嵌合部を傾斜支持
部の傾斜方向と直交して延設される突条により構成し、
一方、上部枠形ユニットの下側面には前記突条と嵌合す
る嵌合凹部を形成し、また上部枠形ユニットの上側面所
定個所に嵌合凹部と同様の上面凹部を形成するとともに
この上面凹部に隣接して下部枠形ユニットの突条と同様
の上面突条を設ければユニット相互の嵌合を容易にかつ
確実に行うことができる。
さらに、必要に応じて上部枠形ユニットの上面凹部にそ
の上側面を覆う蓋ユニットを嵌合配置すれば、重量の増
大による安定性の向上を図ることができる。
〔作用〕
この考案に係る構築用ユニットを使用した潜堤などの構
造物は捨石マウンド上に下部枠形ユニットを設置し、こ
の下部枠形ユニットの傾斜支持部に上部枠形ユニットを
乗置するだけで据え付け構築作業ができ、魚礁としても
使用できるものである。
〔実施例〕
次に本考案に係る構築用ユニットの好適な実施例として
潜堤構築用ユニットを例示し、添付図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
第1図において、本考案に係る潜堤構築用ユニット10
は、鉄筋コンクリートなどを素材とする下部枠形ユニッ
ト12とこの下部枠形ユニット12に乗置される上部枠形ユ
ニット14と必要に応じて用意される蓋体ユニット16とか
ら基本的に構成されている。
下部枠形ユニット12は、脚部18の頂端18aから僅かに下
がった位置の両側に傾斜支持部20、20を等角度で延設す
るとともに各傾斜支持部20の所定個所に傾斜方向と直交
する嵌合用突条22が形成されている。
また、上部枠形ユニット14は、下部枠形ユニット12の傾
斜支持部20上に乗置されるものであるため、離間配置さ
れる縦枠部材24、24の夫々の下側面および上側面の各所
定箇所には下部枠形ユニット12の突条22と嵌合する形状
に形成された下面凹部26および上面凹部28が設けられて
おり、また各縦枠部材24、24はその端部を連結する頂部
横枠部材30と前記上面凹部28の下側に隣接して下部枠形
ユニット12に形成した突条22と同様の上面突条32とによ
り枠形に形成されている。なお、前記頂部横枠部材30は
このユニット14を下部枠形ユニット12とを組み合わせて
潜堤を構築した場合、桟粗度が形成されることになるの
で消波効果を向上させることができる。
さらに蓋体ユニット16は、板状本体16aの下側面所定個
所に前記上部枠形ユニット14の上面凹部28に嵌合するた
めの突条34が設けられており、この蓋体ユニット16は上
部枠形ユニット14の上側面の所定面積を覆うように矩形
状に形成されている。
このように構成される構築用ユニット10を使用して潜堤
を構築するに際しては、予め捨て石などによりマウンド
36を形成しておき、このマウンド36上の堤体形成方向に
沿って所定数の下部枠形ユニット12を設置する。この状
態において下部枠形ユニット12の各傾斜支持部20および
20は沖側および陸側に対向している。そして、これらの
下部枠形ユニット12の沖側に対向する傾斜支持部20上に
上部枠形ユニット14を乗置するとともにこの上部枠形ユ
ニット14の凹部26を傾斜支持部20に形成した突条22に嵌
合し、さらに必要に応じて上部枠形ユニット14の上面凹
部28に蓋体ユニット16の突条34を嵌合して板状本体16a
下側面を上面突条32で支持させる(第2a図および第2b図
参照)。
この場合、蓋体ユニット16は、入射波の波力に対し組み
合わせた構造体全体に下方向の力を生じやすくし、かつ
重量の増大による安定性の向上を図るためのものである
から、潜堤を過酷な波浪条件などのもとに設置する時以
外は適宜省略しても良いことは勿論であり、また特に図
示していないが、下部枠形ユニット12の陸側開口部を蓋
体などを使用して適宜閉塞すれば、背後の養浜砂の土留
めとしても機能させることができ好適である。
また、海面からマウンド36までの水深が深い場合など
は、第3図に示すように下部枠形ユニット12の脚部18を
長く設定するとともに上部枠形ユニット14もそれに比例
して長く設定したものを使用すれば良く、さらには、堤
体の天端幅Aを大きく設定する必要がある時は、第4図
に示すように、下部枠形ユニット12に乗置した上部枠形
ユニット14にさらに上部枠形ユニット14を適数重ねる構
成を採用すれば良い。
なお、前記実施例ではいずれも下部枠形ユニット12を陸
側に設置して上部枠形ユニット14を沖側に一層積してい
く場合を例示したが、例えば、マウンド36の中央に下部
枠形ユニット12を設置して陸側および沖側の両方に上部
枠形ユニット14を一層積する構成を採用できることは言
うまでもない。
このようにして構築される潜堤は、入射波の波力に対し
て組み合わせた構造体全体に下方向の力が生じる構成と
なるので安定性に優れ、また極めて空隙率の大きい枠形
ユニットを一層積みで構築できるので必要個数が少なく
施工性や経済性も高く、枠形ユニットの各構成部材が入
射波に夫々対抗するので消波効果も大きいだけでなく蓋
体ユニットの作用によりさらに安定性も増し、魚礁とし
ても好適に使用することができるものである。
〔考案の効果〕
先に述べたように、本考案に係る構築用ユニットは、潜
堤などを構築する場合一層積で構築できることから使用
個数が少なくて済み、海上作業の短縮による施工性や経
済性の面で従来と比べ極めて有利であり、また水深や所
要の伝達波高などに合わせて堤高や堤体幅など堤体全体
の規模を容易に調整することができる。さらに各ユニッ
トは桟粗度を形成するため消波効果大きい。また空隙率
の大きい枠形ユニットが一体となって波力に対抗するの
で安定性に優れ、さらには開口部も大きいので堤内外の
水の交流を阻害することがなく魚礁としても好適に使用
することができる等種々の利点を有しその実用的効果は
極めて大きい。
以上、本考案に係る構築用ユニットの好適な実施例とし
て潜堤構築用ユニットを例示して説明したが、本考案は
この実施例に限定されるものではなく、例えば、人口海
浜、人口リーフの土留め、大きな空隙率を利用した魚
礁、囲い礁あるいは落石受け工などの構造物構築用ユニ
ットとして使用したり、さらには潜堤を構築する場合も
千鳥配列に構成する等本考案の精神を逸脱しない範囲内
において種々の改変をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る構築用ユニットの好適な実施例と
しての潜堤構築用ユニットの各ユニットの斜視図、第2a
図は第1図のユニットで潜堤を構築した場合の斜視図、
第2b図は第2a図の潜堤の側面図、第3図は第2b図とは別
の潜堤の側面図、第4図は第1図のユニットの組みかた
を変えた状態の潜堤の斜視図である。 10…構築用ユニット、12…下部枠形ユニット、14…上部
枠形ユニット、16…蓋体ユニット、18…脚部、20…傾斜
支持部、22…嵌合用突条、24…縦部材、26…下面凹部、
28…上面凹部、30…横枠部材、32…上面突条、34…突
条、36…マウンド、

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の側面に傾斜支持部を形成
    するとともにこの傾斜支持部の一部に嵌合部を設けた下
    部枠形ユニットと、前記下部枠形ユニットの傾斜支持部
    上に乗置される上部枠形ユニットとから構成することを
    特徴とする構造物構築用ユニット。
  2. 【請求項2】下部枠形ユニットに設けた嵌合部は、傾斜
    支持部の傾斜方向と直交して延設される突条により形成
    し、一方、上部枠形ユニットの下側面に前記突条と嵌合
    する嵌合凹部を形成してなる請求項第1項記載の構造物
    構築用ユニット。
  3. 【請求項3】上部枠形ユニットの上側面所定個所に嵌合
    凹部と同様の上面凹部を形成するとともにこの上面凹部
    に隣接して下部枠形ユニットに形成した突条と同様の上
    面突条を設けることからなる請求項第2項記載の構造物
    構築用ユニット。
  4. 【請求項4】上部枠形ユニットの上面凹部にその上側面
    を覆う蓋ユニットを嵌合配置することからなる請求項第
    3項記載の構造物構築用ユニット。
JP508290U 1990-01-25 1990-01-25 構造物構築用ユニット Expired - Lifetime JPH07496Y2 (ja)

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JP508290U JPH07496Y2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 構造物構築用ユニット

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JP508290U JPH07496Y2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 構造物構築用ユニット

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Publication Number Publication Date
JPH0399026U JPH0399026U (ja) 1991-10-16
JPH07496Y2 true JPH07496Y2 (ja) 1995-01-11

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ID=31508802

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101418476B1 (ko) * 2013-09-25 2014-07-15 전남대학교산학협력단 조립형 세굴방지 및 어초 블록 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 블록을 포함하는 블록복합체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101418476B1 (ko) * 2013-09-25 2014-07-15 전남대학교산학협력단 조립형 세굴방지 및 어초 블록 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 블록을 포함하는 블록복합체

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JPH0399026U (ja) 1991-10-16

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