JPS6215302Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、河川、海岸、港湾等において用いら
れる根固ブロツクに関するものである。

従来、漁港、港湾、海岸、河川等における構造
物の基礎は中詰捨石の表面を中詰捨石より大型の
被覆石で覆うマウンド基礎が一般的であつた。

最近では、被覆石が入手し難い、安定性が期待
できない等の理由により、被覆石のかわりにコン
クリートブロツクが多く用いられるようになつ
た。

しかしながら、従来の被覆用根固ブロツクは相
隣接するブロツクとのかみ合わせがないか、もし
くはかみ合わせがあつても水平方向のかみ合わせ
ばかりであつた。

又、かみ合わせがないブロツクでは鉄筋等によ
る連結もなされているが、さびる等の問題があ
り、持続性に対する信頼がなかつた。

マウンド被覆用根固ブロツクとしては、波圧、
流水圧等の水平方向力に対する拘束力も重要であ
るが、浮力、揚圧力等の鉛直方向力に対する拘束
力も重要な為、鉛直方向のかみ合わせも有する必
要がある。

本考案は、相隣接するブロツクと、水平方向及
び鉛直方向にかみ合わせを有するマウンド被覆用
根固ブロツクであり、従来技術の欠点である鉛直
方向に対する拘束力の不足を除去したマウンド被
覆用根固ブロツクを提供することを目的とする。

本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。

第１図、第２図、第３図、第４図、第５図はそ
れぞれ本考案の実施例平面図、右側面図、Ａ−Ａ
断面図、正面図、斜視図を示し、第８図は布設状
態を示す斜視図である。

脚１と版２とつなぎ材３によつて生じる凹凸部
を相隣接するブロツクと千鳥状に相互にかみ合わ
せることによつて、第８図のように水平方向、鉛
直方向のどちらにもブロツクが拘束される為、波
圧や流水圧、浮力や揚圧力等に対して単一で脱落
することがない安定した被覆を得ることができ、
又、脚１とつなぎ材３が接地している為、入射
波、反射波及び沿波を遮断する効果があり、洗掘
を防止することができる。

第６図は、第１実施態様を示し、空隙を大きく
することにより、消波効果を高めることができ
る。

第７図は、第２実施態様を示し、粗度を大きく
することにより、波及び流水のエネルギーを減勢
することができる。

以上のように、本考案のマウンド被覆用根固ブ
ロツクは、外力に対する安定性の点でも、洗掘防
止の点でも、消波、減勢の点でも、極めて効果が
大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のマウンド被覆用根固ブロツクの
実施例を示すもので、第１図、第２図、第３図、
第４図及び第５図は、それぞれ本考案実施例平面
図、右側面図、Ａ−Ａ断面図、正面図及び斜視
図、第６図は、第１実施態様実施例斜視図、第７
図は、第２実施態様実施例斜視図、第８図は、本
考案ブロツクが布設された状態を示す斜視図であ
る。 図中、１……脚、２……版、３……つなぎ材、
４……切欠部、５……突起部、６……中詰捨石。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 平行する直方体状の脚１を両端部に有する平
   板状の版２に、脚１と版２とをつなぐつなぎ材
   ３を設けて一体化したマウンド被覆用根固ブロ
   ツク。 ２ 版２に切欠部４を設けた実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のマウンド被覆用根固ブロツ
   ク。 ３ 版２に突起部５を設けた実用新案登録請求の
   範囲第１項または第２項記載のマウンド被覆用
   根固ブロツク。