JPH074957Y2 - レール式製図機械に於ける縦キヤリツジのバランス装置 - Google Patents

レール式製図機械に於ける縦キヤリツジのバランス装置

Info

Publication number
JPH074957Y2
JPH074957Y2 JP1990111748U JP11174890U JPH074957Y2 JP H074957 Y2 JPH074957 Y2 JP H074957Y2 JP 1990111748 U JP1990111748 U JP 1990111748U JP 11174890 U JP11174890 U JP 11174890U JP H074957 Y2 JPH074957 Y2 JP H074957Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical
carriage
vertical carriage
rail
mainspring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990111748U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0469195U (ja
Inventor
清人 佐藤
Original Assignee
マツクス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マツクス株式会社 filed Critical マツクス株式会社
Priority to JP1990111748U priority Critical patent/JPH074957Y2/ja
Publication of JPH0469195U publication Critical patent/JPH0469195U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH074957Y2 publication Critical patent/JPH074957Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、レール式製図機械に於ける縦キャリッジの
バランス装置に関するものであり、特に、小型軽量化し
た縦キャリッジのバランス装置に関するものである。
【従来の技術】
従来のレール式製図機械に於ける縦キャリッジのバラン
ス装置を別紙添付図面の第3図及び第4図に従って説明
する。第3図はレール式製図機械1を示し、製図板2の
上縁部に固定した横レール3へ横キャリッジ4が走行自
在に装着されている。該横キャリッジ4には縦レール5
を取付け、該縦レール5へ装着した縦キャリッジ6に製
図ヘッド7を連結して前記製図ヘッド7が製図板2上を
縦横に移動できるように形成してある。 第4図は前記縦レール5の縦断面を示し、上下2段のガ
イドレール部8,9を設けて、下段のガイドレール部9に
縦キャリッジ6、上段のガイドレール部8にはバランス
ウエイト10が装着されている。そして、縦レール5の上
下両端部にプーリ11,12を配設し、該プーリ11,12に夫々
巻回したワイヤ13,14を縦キャリッジ6とバランスウエ
イト10とに結合してループを構成している。前記バラン
スウエイト10の重量は、製図ヘッド7を装着した縦キャ
リッジ6の重量と略等しく設定してある。従って、この
重量バランスにより、第3図に示した製図板2を傾斜さ
せても、縦キャリッジ6の上下動操作を軽微な力で行う
ことができ、前記縦キャリッジ6のブレーキ(図示せ
ず)を解除した場合に、縦キャリッジ6が自重によって
下方へ急激に滑走することはない。 然るに、上記バランス装置の重量バランスは、案内レー
ルの傾斜が水平に近づくと移動体の重量を倍にする。斯
くして、該重量バランスが移動体の円滑な操作を損なう
欠陥がある。 そこで、この欠陥に鑑みて提案せられたバランス装置が
特開昭63−203399号公開公報に開示されている。而し
て、該公報記載の前記バランス装置は、移動体の移動に
伴って回転する回転部材を設ける一方、引張り距離の増
大に伴って引張弾力が増大する引張ばね部材を設け、前
記回転部材と引張ばね部材間に、引張ばね部材のばね弾
力を引張距離に対応して均等化するトルク変換手段を設
けて成るものである。 斯くして、該公報記載のバランス装置は、移動体の移動
に伴って回転する回転部材と引張ばね部材との間に、バ
ランス位置の上方ではそれだけ引張弾力が強く、下方で
はそれだけ弱くなるように引張弾力を変換して均等化す
るトルク手段によって、移動体を案内レールの全長にわ
たってバランスすることが可能となり、従って、案内レ
ールの傾斜が大きいときは引張ばね部材の引張弾力の初
期設定を大きくし、傾斜が水平に近づくときは引張弾力
の初期設定を小さく適宜設定することにより、案内レー
ルの傾斜に対応したバランスをとるように構成されてい
る。
【考案が解決しようとする課題】
従来の上記装置は、案内レールの傾斜に対応して引張ば
ね部材の引張弾力の初期設定を調整しなければならない
ので、この初期設定調整操作が面倒であり、且つ、困難
性を伴う。又、縦レールの上端部に前記トルク変換機構
が設けられると共に、前記引張ばねのばねケースの外側
に前記初期設定調整機構が設けられているので、構造も
複雑となり、重量の軽量化も期待できない。 そこで、重量バランスを用いることなく、且つ、案内レ
ールの傾斜角に対応してその都度、引張ばね弾力の初期
設定の調整を行うこともなく、可及的に軽量化した小型
製図機械を得るために解決せらるべき技術的課題が生じ
てくるのであり、本考案は該課題を解決することを目的
とする。
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために提案せられたもので
あり、縦レール22に沿って走行自在に設けた縦キャリッ
ジ23に製図ヘッド7を装着し、且つ、該縦レール22の上
端部位にぜんまいばね30を固定し、該ぜんまいばね30の
他端部へワイヤ33を連結し、該ぜんまいばね30の復元力
により、前記縦キャリッジ23を縦レール22の上端方向へ
付勢すると共に、ぜんまいばね30に連結されたワイヤ33
の先端部にループ38或はターミナル端子41の如き把持部
を形成し、更に、該把持部を係脱自在に係止する係合部
39を縦キャリッジ23に設けて成る製図機械に於て、該把
持部を該係合部39より脱し、前記ワイヤ33がぜんまいば
ね30の付勢にて巻き取られるとき、前記把持部を係止す
るストッパ40を縦レール22の上方部位に設けたことを特
徴とするレール式製図機械に於ける縦キャリッジのバラ
ンス装置。を提供するものである。
【作用】
先ず、ぜんまいばね30に連結されたワイヤ33の先端部に
形成したループ38或いはターミナル端子41の如き把持部
を縦キャリッジ23に設けてある係合部39に係合する。そ
して、縦レール22の上部を持ち上げて、例えば20度程度
に該縦レール22を傾斜させたとき、前記ぜんまいばね30
の復元力を縦キャリッジ23の落下モーメントと略等しく
なるように予め設定しておく。 斯くして、該縦レール22を装着した製図板が20度程度の
傾斜角では縦キャリッジ23の落下モーメントとぜんまい
ばね30の引張力とが略一致し、縦キャリッジ23が下方へ
不意に滑走するようなことはなく、極めて小なる力で上
下動の操作をすることが可能となることは従来と同様で
ある。そして、更に傾斜させた場合には、縦キャリッジ
23及び製図ヘッドの落下モーメントが増大して縦キャリ
ッジ23が下方へ滑走しようとしても、該ぜんまいばね30
の引張力によって該落下速度が緩やかであって、縦レー
ル22の下部端板に激突することはない。 而して、製図機械を傾斜させずに略平面上に載置する場
合に於ては、縦キャリッジ23の重量モーメントが作用し
ないため、固定ブレーキを解除すれば縦キャリッジ23は
ぜんまいばね30によって上方へ引上げられる。そこで、
縦レール22に設けてある前記係合部39から前記ワイヤ33
のループ38又はターミナル端子41の如き把持部を取外せ
ば、該縦キャリッジ23はフリー状態となり、ワイヤ33は
ぜんまいばね30によって巻取られ、そして、前記ループ
38又は把持部が縦レール22の上方部位に設けたストッパ
40に当接して停止する。斯くして、前記水平状態に於け
る作図作業も円滑となる。 又、前述した手順と逆にストッパ40で停止したループ38
を把持し、ワイヤ33を引張して前記ループ38又はターミ
ナル端子41の如き把持部を縦キャリッジ23の係合部39へ
係合すれば、前記傾斜使用の状態に容易に復帰させるこ
とができる。
【実施例】
以下、この考案の一実施例を第1図及び第2図に従って
詳述する。第1図に於て20は横レール、21は横キャリッ
ジ、22は縦レール、23は縦キャリッジである。前記縦レ
ール22は下面中央部が開放され、左右のガイドレール部
24,24に縦キャリッジ23のローラ25,25,25を遊嵌して、
該縦キャリッジ23を走行自在に懸架する。又、縦レール
22の上端部位には取付板25を介してぜんまいユニット26
を固着している。該ぜんまいユニット26はケース27内中
央部位の軸28に回転ドラム29を遊挿し、該回転ドラム29
内にぜんまいばね30が収納されている。該ぜんまいばね
30の中心側の端部31は前記軸28に固定し、外側端部32を
回転ドラム29の一側面に係止して、該回転ドラム29を反
時計方向へ回転したときにぜんまいばね30が巻かれ、回
転ドラム29に時計方向の回転力を付与するように形成し
てある。 前記回転ドラム29の外周面にはワイヤ33の一端部34を係
着して反時計方向へ巻回し、他端部35はプーリ36,37を
経由して縦キャリッジ23の下面に係止する。前記他端部
35は折返して把持用のループ38を形成し、縦キャリッジ
23に設けた二又状の係合部39へ前記把持用のループ38の
基部を掛けて、前記ぜんまいユニット26と縦キャリッジ
23とが連結される。又、把持用のループ38に代えて、第
2図に示したターミナル端子41の如き部材で把持部を形
成してもよい。 前記ぜんまいばね30の復元力は、当該縦レール22の上部
を持上げて、例えば20度程度傾斜させたときに、製図ヘ
ッド(図示せず)を装着した縦キャリッジ23の落下モー
メントと略等しく設定しておく。従って、当該縦レール
22を装着した製図板が20度程度の傾斜角では、縦キャリ
ッジ23の落下モーメントとぜんまいばね30の引張力とが
略一致し、縦キャリッジ23が下方へ滑走することはな
く、又、極めて小さな力で上下動操作を行える。 そして、更に傾斜させた場合には縦キャリッジ23及び製
図ヘッドの落下モーメントが増大するため、縦キャリッ
ジ23は下方へ滑走するが、前記ぜんまいばね30の引張力
により、その速度は緩やかであり、縦レール22の下部端
板に激突することはない。 一方、製図機械を傾斜させずに平面上に載置した場合な
どは、縦キャリッジ23の重量モーメントが作用しないた
め、固定ブレーキを解除すると前述した場合とは逆に縦
キャリッジ23はぜんまいユニット26側へ引上げられる。
斯かる状態が作図作業に不都合をもたらす場合は、横キ
ャリッジ21を支点として縦レール22を上方へ回動し、縦
キャリッジ23の底面に設けた二又状の係合部39からワイ
ヤ33のループ38の基部を取外せば、縦キャリッジ23はフ
リー状態になるとともに、前述ワイヤ33はぜんまいばね
30により巻取られ、前記ループ38が縦レール22の上方部
位に設けたストッパ40に当接して停止する。又、前記し
た手順と逆に、ストッパ40で停止したループ38を把持
し、ワイヤ33を引張して前記ループ38の基部を縦キャリ
ッジ23の係合部39へ掛ければ、傾斜使用の状態に容易に
復帰させることができる。 尚、この考案は上記一実施例に限定されるものではな
く、ぜんまいユニット26の形状や取付位置等は種々の改
変を為すことができ、この考案がそれらの改変されたも
のに及ぶことは当然である。
【考案の効果】
本考案は、ぜんまいばね30に連結されたワイヤ33の先端
部に設けた把持部を縦キャリッジ23に設けた係合部に係
合し、そして、製図板を例えば20度程度傾斜せしめたと
きは、縦キャリッジ23の落下モーメントとぜんまいばね
30の引張力とが略一致し、極めて小なる力で縦キャリッ
ジ23を上下動操作を為すことができることは従来と同様
であるが、本考案に於ては、特に前記把持部を係合部39
より脱し、そして、ワイヤ33がぜんまいばね30の付勢に
よって巻き取られるとき、前記把持部を係止するストッ
パ40が縦レール22の上方部位に設けられているので、該
把持部は該ストッパ40にて停止されて安定する。斯くし
て、製図機械を傾斜させずに略平面上に載置する場合、
前記縦キャリッジ23の重量モーメントは作用しなくなる
ため、固定ブレーキを解除すれば該縦キャリッジ23はぜ
んまいばね30によって上方へ引上げられる。そこで、縦
レール22に設けてある前記係合部39をワイヤ33の先端部
に設けた把持部を前記係合部から取外せば、該縦キャリ
ッジ23はフリー状態となり、更に、ワイヤ33はぜんまい
ばね30によって巻取られ、そして、前記把持部が縦レー
ル22の上方部位に設けた前記ストッパ40に当接して停止
する。斯くして、縦キャリッジ23に対するぜんまいばね
30の弾性力が解除され、且つ、該ストッパ40の位置が縦
レール22の上方部位であるから、縦キャリッジ23の移動
に支障を来すこともなくなり、水平状態に維持された該
製図機械による作図作業が円滑となる。 又、前述した手順と逆にストッパ40で停止した把持部を
把持し、ワイヤ33を引張して該把持部を縦キャリッジ23
に設けた係合部39へ係合すれば、傾斜状態における製図
機械の作図作業が従来と同様に円滑に行われることは当
然である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すバランス装置の一部切
欠平面図であり、第2図は他の実施例のワイヤの把持部
を示す斜視図、第3図及び第4図は従来例を示し、第3
図は製図機械の正面図、第4図は縦レールの縦断側面図
である。 22……縦レール 23……縦キャリッジ 26……ぜんまいユニット 30……ぜんまいばね 33……ワイヤ 38……ループ 39……係合部 40……ストッパ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦レール22に沿って走行自在に設けた縦キ
    ャリッジ23に製図ヘッド7を装着し、且つ、該縦レール
    22の上端部位にぜんまいばね30を固定し、該ぜんまいば
    ね30の他端部へワイヤ33を連結し、該ぜんまいばね30の
    復元力により、前記縦キャリッジ23を縦レール22の上端
    方向へ付勢すると共に、ぜんまいばね30に連結されたワ
    イヤ33の先端部にループ38或はターミナル端子41の如き
    把持部を形成し、更に、該把持部を係脱自在に係止する
    係合部39を縦キャリッジ23に設けて成る製図機械に於
    て、該把持部を該係合部39より脱し、前記ワイヤ33がぜ
    んまいばね30の付勢にて巻き取られるとき、前記把持部
    を係止するストッパ40を縦レール22の上方部位に設けた
    ことを特徴とするレール式製図機械に於ける縦キャリッ
    ジのバランス装置。
JP1990111748U 1990-10-25 1990-10-25 レール式製図機械に於ける縦キヤリツジのバランス装置 Expired - Lifetime JPH074957Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990111748U JPH074957Y2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 レール式製図機械に於ける縦キヤリツジのバランス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990111748U JPH074957Y2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 レール式製図機械に於ける縦キヤリツジのバランス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0469195U JPH0469195U (ja) 1992-06-18
JPH074957Y2 true JPH074957Y2 (ja) 1995-02-08

Family

ID=31859221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990111748U Expired - Lifetime JPH074957Y2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 レール式製図機械に於ける縦キヤリツジのバランス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH074957Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018056265A1 (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 オールセーフ株式会社 棚システム、棚板ユニット、および棚システムの使用方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57189896U (ja) * 1981-05-29 1982-12-02
JPH0662038B2 (ja) * 1987-02-20 1994-08-17 旭精密株式会社 製図機、デジタイザ等における移動体のバランス装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0469195U (ja) 1992-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4180118A (en) Cord lock mechanism for venetian blind
JPH0336311Y2 (ja)
JPH074957Y2 (ja) レール式製図機械に於ける縦キヤリツジのバランス装置
JP2656863B2 (ja) クレーンゲーム機における把持部の上下動制御装置
JP2536983B2 (ja) クレ―ンゲ―ム機におけるキャッチャ―の動作制御装置
JPH0511776Y2 (ja)
JP2001226057A (ja) いす式階段昇降装置のスライドレール
JPH0713756Y2 (ja) 景品把み取りゲーム装置
CN218420872U (zh) 一种一字马训练辅助器
JPH0426025Y2 (ja)
JP3027582U (ja) ケーブル架設用金車
JP3853160B2 (ja) ブラインドの操作装置及びブラインド操作用グリップ
SU908732A1 (ru) Захватное устройство дл щиков
JPH088223Y2 (ja) 折畳み式シャッター
JPS6129561Y2 (ja)
JPH07206376A (ja) 長尺材の吊出し装置
JPH0114471Y2 (ja)
JPH063633Y2 (ja) ホースカー
JP2719120B2 (ja) ケーブル延線用具
JPS61177198U (ja)
JPH0314182U (ja)
JPS59102776A (ja) エレベ−タの脱レ−ル検出装置
JPH0242304Y2 (ja)
JPS6253433B2 (ja)
JP3013795B2 (ja) 家具の転倒防止装置