JPH0749518Y2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH0749518Y2
JPH0749518Y2 JP1990053257U JP5325790U JPH0749518Y2 JP H0749518 Y2 JPH0749518 Y2 JP H0749518Y2 JP 1990053257 U JP1990053257 U JP 1990053257U JP 5325790 U JP5325790 U JP 5325790U JP H0749518 Y2 JPH0749518 Y2 JP H0749518Y2
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恒男 高林
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株式会社コムニクス
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、音楽演奏を自動演奏する装置に関するもの
で、特に、演奏曲のデータがディジタルデータで記憶さ
れているデータに基づいて曲演奏を行なう装置に関す
る。
(従来装置とその問題点) 例えば、楽器の練習時にその楽器を単独で練習するので
はなく、他の楽器による伴奏に合わせて練習する手法が
用いられる。この手法は、例えば大正琴のように、演奏
が単調になりがちな楽器の練習に好適である。
従来、この練習には、カセットテープに録音した演奏曲
を再生する手法が用いられている。
しかし、カセットテープ使用による問題は、演奏曲を繰
返し再生するためにはテープの巻き戻しが必要なことで
ある。
さらに、大きな問題は、演奏曲の特定部分の再生が即座
には困難なことである。
楽器練習は演奏曲の全曲をとおして行なう演奏練習は勿
論、必要であれば演奏曲の特定部分だけを練習する部分
演奏の練習が行なわれる。また、全曲練習の場合でも複
数コーラスのうち特定コーラス数だけを練習する手法が
行なわれる。
カセットテープを用いる練習は、磁気テープを機械的に
駆動させる特性上、こういった変則的演奏には対応が究
めて困難であるといった問題がある。
(問題点を解決するための手段、作用) この考案は、上記問題点に対処して、楽器の練習態様に
合わせて演奏曲の特定部、特定コーラスを任意に演奏し
得る装置を実現するもので、その実現手段として、 演奏曲の楽譜を表わす楽譜データがディジタルデータで
記憶されてなる記憶回路の記憶データを読み出して上記
楽譜に表わされた楽音を発生する音源回路と、 上記記憶回路に記憶されている上記楽譜の小節番号を示
す小節データの読み出し手段と、 該読み出した小節データに基づいて上記楽譜データを読
み出す小節をあらかじめ設定した順に行なうごとく小節
の読み出し順を設定する設定手段が用いられる。
(実施例) 第1図において、1はROMカードと呼ばれる記憶回路を
示し、演奏曲の楽譜がディジタルデータで記憶されてい
る。
ROMカード1は、いわゆるROMと言われる読み出し専用メ
モリ素子で構成され、その記憶データはコネクタ2を介
してプロッセッサー(以下「CPU」と記載する)3によ
って読み取られるが、この読み出しは公知の汎用の手法
が用いられる。
また、ROMカード1はコネクタ2に着脱自在に構成さ
れ、ROMカードの交換によって所望の演奏曲を選定でき
るようになされている。なお、ROMカードの着脱構造は
公知の手法と同様に行なうことができる。
ROMカード1は演奏曲の楽譜データを記憶するが、記憶
容量との関係において複数曲の楽譜データを記憶させる
ことも可能である。この場合、所望曲を選定するための
選局スイッチ101が設けられる。選曲スイッチ101は選曲
された演奏曲に相当するコードデータをCPU3へ出力し、
そのコードデータが示すROMカード1の記憶番地の記憶
データから選曲された演奏曲の楽譜データの記憶番地を
知るようになされている。なお、選曲スイッチ101は、
必要であれば、ROMカード1の外部、例えばCPU3に接続
されるパネルスイッチに設けることも可能である。
CPU3はROMカード1の記憶データを読み出した後、その
記憶データをメモリ4へ送出して記憶させる。このメモ
リは、一般的には内部メモリと言われるもので、CPU3に
内蔵されるメモリに相当し各種データの処理、解析を行
なうための記憶回路をいう。
CPU3は、メモリ4に取り込んだデータ、すなわちROMカ
ード1の楽譜データに基づいて音源回路5を駆動させ
て、楽譜データに相当する楽音を生成する。
音源回路5は、いわゆるシンセサイザーといわれる公知
の装置に相当ないしは準じるもので、CPU3から出力され
る楽譜データに対応する音色、音程、音量の楽音を生成
する。
また、音源回路5はその動作が設定スイッチ6の設定状
態に応じてその動作状態が種々の状態に設定可能になさ
れている。
設定スイッチ6は、例えば第2図のように、押圧スイッ
チP1乃至P5で構成され、各スイッチP1乃至P5の押圧に応
じてCPU3から音源回路5へのアクセスが種々変化し、そ
れによって演奏状態が所望の状態に設定される。
押圧スイッチP1はスタート・ストップスイッチを示し、
スイッチの押圧毎にCPU3の動作のオン・オフが交互に行
なわれ、音楽演奏の駆動、停止が行なわれる。
押圧スイッチP2はテンポダウンスイッチ、P3はテンポア
ップスイッチを示し音楽演奏のテンポを変化させる。テ
ンポ変化はCPU3の駆動クロックの周期を変化させ、それ
によって音源回路5への単位時間あたりのアクセス回数
を変化させて行なわれる。テンポダウンは、押圧スイッ
チP2の押圧毎にCPU3に導かれるクロックの分周比を一定
比率だけ増大させてクロック周期を長くする。逆に、押
圧スイッチP3が押圧されると、分周比が縮小されてクロ
ック周期が小さくなり音楽演奏のテンポが早くなる。
押圧スイッチP4は部分演奏を設定するスイッチを示す。
部分演奏を行なう場合、楽譜の部分演奏に相当する小節
区間を示すデータがあらかじめ設定されており、押圧ス
イッチP4の押圧毎にその設定データが順に出力される。
CPU3はこのデータを受けてROMカードから小節区間デー
タに相当する楽譜データの読み取りを行なう。
押圧スイッチP5はコーラス数の設定スイッチを示す。コ
ーラス数はあらかじめ最大数に設定され、押圧スイッチ
P5の押圧毎にコーラス数が「1」だけ減じられる。な
お、部分演奏区間が設定されている場合、コーラス数の
設定は無効にされる。
設定スイッチ6は上記のように演奏状態の設定を行なう
が、その設定状態は表示器7において表示される。表示
器7は、例えば液晶表示器が用いられ、第3図に示すよ
うな表示部L1乃至L4が設けられている。
表示部L1は選曲記号を示し、ROMカード1の選曲スイッ
チ101の設定に応じた識別記号を表示する。表示部L2
テンポデータの表示部で、当初はROMカードから読み取
られたテンポデータが表示され、押圧スイッチP2、P5
押圧に応じて設定数値が増減する。また、表示部L3は部
分演奏を行なう小節区間の表示部で、ROMカード1にあ
らかじめ記憶された複数種の区間データが押圧スイッチ
P4の押圧毎に順に更新されて表示される。さらに、表示
部L4は上記コーラス数の表示を行なう。なお、表示部L4
は王圧スイッチP4による部分演奏が設定されている間は
コーラス数とは異なる部分演奏区間に対応する記号が表
示される。
上記において、CPU3は、ROMカード1、メモリ4、音源
回路5のそれぞれの間において楽譜データのやりとりを
行なうが、これらはアドレスバスCn、データバスDnを通
じて行なわれる。
音源回路5から出力される楽音信号は増幅器8において
増幅された後スピーカ9から演奏音が送出される。な
お、この場合、音源回路5と増幅器8との間にミキシン
グ回路10を介在させて、このミキシング回路を通じて他
の楽音信号とのミキシングを行なうと演奏曲との合奏を
行なうことができる。ミキシングする楽音信号は練習の
楽器音でもよいし、音声信号でもよいことはいうまでも
ない。
次に、第4図乃至第9図に示すROMカード1のメモリマ
ップを用いてCPU3の上記動作について詳述する。
まず、装置の立ち上がり時に行なわれる局識別について
説明する。
第4図はROMカード全体のメモリマップを示し、第5図
乃至第9図はその一部を展開した状態を示す。
第4図において、記憶回路は4桁の16進数で表現される
(0000)hから(7FFF)hの記憶番地で構成され、各記
憶番地は例えば8ビットの記憶データで構成されてい
る。そして、記憶番地の(0004)hから(1FFF)hまで
の間には演奏局Aに関する楽譜データが格納されてい
る。そして、記憶番地の(2000)hから(3FFF)hまで
は演奏曲Bに関する楽譜データが、(4000)hから(5F
FF)hまでは演奏曲Cに関する楽譜データが、(6FFF)
hから(7FFF)hまでは演奏曲Dについての楽譜データ
がそれぞれ格納されている。
また、記憶番地の(0000)hから(0003)hには演奏曲
A、B、C、Dの楽譜データの格納番地を示すデータが
記憶されている。なお、各記憶番地は8ビットデータで
構成されるから、16ビットで表わされる記憶番地の上位
8ビット分が記憶されている。そして、CPU3は、記憶番
地の上位8ビット分を読み出したとき、下位8ビットを
特定番地、例えば(04)hに設定してその記憶番地以降
に格納されている演奏曲の楽譜データの読み取りを行な
う。
例えば、ROMカード1をコネクタ2に装着しで電源を投
入すると、まず、選曲スイッチ101から選曲データがCPU
3に取り込まれる。選曲データは例えば2ビットデータ
からなり、仮にA曲を選択したときは2進数の(00)
が出力され、CPU3はこの選曲データ(00)に基づいて
第4図メモリマップの(0000)h番地に格納されている
記憶データ(00)hを読み取る。この記憶データ(00)
hはA曲の楽譜データが格納されている開始番地の上位
8ビットに相当するから、下位8ビットを(04)hにし
て、(0004)h番地からA曲の楽譜データの読み取りを
行なう。
次に楽譜データの読み出しについて説明する。
第5図は、A曲データが格納されている(0004)h番地
から(1FFF)h番地のメモリマップを展開したものを示
し、(0004)h番地から(000F)h番地には、テンポデ
ータ、最小音符データ、開始小節データ、終了小節デー
タ等演奏曲の演奏に関する基本的事項を表わす基本デー
タが格納されている。
そして、次の(0010)hから(001F)hの記憶番地には
演奏曲の部分小節区間を演奏するための小節区間データ
が格納されている。
また、次の(0020)hから(01FF)h番地には演奏曲の
小節の開始番地を示す小節番地データが格納されてい
る。例えば、(0020)h番地にデータ(02)hが記憶さ
れ、(0021)h番地にデータ(00)hが記憶されている
場合、この2番地を合わせたデータ(0200)hが1小節
の開始番地を示す。同様に、次の記憶番地(0022)hの
データが(02)hで、その次の記憶番地(0023)hのデ
ータが(29)hであれば、2小節の開始番地が(0229)
hであることを示す。
さらに、次の(0200)hから(1FFF)h番地には演奏曲
を演奏する音色、音程、音量等楽音に関する楽音データ
が小節毎に記憶され、各小節の開始番地が上記の小節番
地データによって示されている。したがって、演奏曲が
仮に第10図のように16小節の楽譜(音符は図示せず)か
らなる場合、各小節に対応する16の領域に各小節の楽音
データが格納されている。
CPU3は、まず、(0004)hから(000F)h番地の記憶デ
ータからテンポデータ、最小音符データ、開始小節デー
タ、終了小節データ等の基本データを読み取って、メモ
リ4に各データを格納する。
続いて(0010)h番地から(001F)h番地にある部分演
奏用の小節区間データの読み取りが行なわれる。小節区
間データは、全区間を演奏するための区間データ、例え
ば、第10図の楽譜の場合は16小節で構成されるから「00
1−016」のデータのほか、部分的区間を示すデータ、例
えば1小節から4小節までの場合は「001−004」のデー
タのごとく、演奏対象になる小節の区間を示す複数種の
区間データが格納されている。
CPU3は、立ち上がり時は、これらの小節区間データのう
ち全区間データ「001−016」をメモリ4に取り込む一
方、表示器7に表示させる。
しかし、演奏区間を全区間ではなく、特定区間に設定し
たいときは第2図に示す押圧スイッチP4の押圧が行なわ
れる。押圧スイッチP4の押圧毎に他の区間データの読み
込みが行なわれ、所望の部分演奏区間を選定することが
できる。
演奏区間の選定終了後、CPU3は演奏区間に相当する小節
の開始番地データをメモリマップの(0020)hから(01
FF)h番地から読み出してメモリ4に格納する。例えば
第10図楽譜の全区間の小節「001−016」が選定されたと
きは、1小節から16小節の各小節の開始番地データが読
み出されてメモリ4に格納される。また、1小節から4
小節の区間が選定されたときは、1、2、3、4の各小
節の開始番地データがメモリ4に格納される。
したがって、例えば、1小節から4小節の区間が選定さ
れたものとすると、CPU3は1、2、3、4の各小節の開
始番地データをメモリ4に格納する。そして、メモリ3
の格納データから、まず、1小節目の開始番地(0200)
hが分かると、CPU3は(0200)h番地から順に記憶デー
タの読み込みを行なう。
今仮に、1小節目が第11図に示すような楽譜で表わされ
るものとすると、各音符の楽音データは、(0200)h番
地からM1番地の領域に格納されており、その格納データ
を第6図のメモリマップに展開して表わすことができ
る。
第6図において、(0200)h番地からM11区間は第11図
楽譜に示す最初の8分音符に関するデータが格納されて
いる。そして、次のM12区間には次の8分音符に関する
データが、さらに次のM13区間には3番目の8分音符に
関するデータが、次のM14区間には8分休符に関するデ
ータが格納されている。
M11区間において、データの(90)hは楽器の種別を示
し、例えば第1ピアノを表わす。同様にデータの(91)
hは第2ピアノを、(92)hは第3ピアノを示す。そし
て、これらの楽器データ(90)h、(91)h、(92)h
の次の記憶番地のデータによってその楽器の音程、音量
データが示される。例えば、データ(90)hの次のデー
タは(3C)hは第1ピアノの音程を示し、続くデータ
(7F)hが音量を示す。音程はピアノの中央の音程を
(3C)hで表わし、音量は(7F)hを最大音量で表わ
し、(00)hのときを最小音つまり楽音の停止を表わ
す。
CPU3は、M11区間の楽器データ、音程、音量の各データ
を記憶番地の順に読み取ってデータ(FE)hの読み取り
によって一つの音符についてのデータの読み取りを終了
する。データ(FE)hは区切りデータを示し、音を出す
以外に使用されるコントロールデータとしてあらかじめ
割り当てられたデータ(FO)h〜(FF)hの一つが使わ
れている。なお、上記においては3種類の楽器が用いら
れる場合のデータについて説明したが、さらに他の楽器
が用いられる場合は、その楽器を示すデータ及びその音
程、音量を示すデータが上記M11区間に記憶されること
は言うまでもない。
上記のごとくして読み取られたM11区間のデータはCPU3
によってメモリ4に格納された後音源回路5に導かれて
各データに従った楽音が生成される。このとき、生成さ
れる楽音の音色、音程、音量については上記のように第
6図メモリマップのM11区間の記憶データから与えられ
るが、楽音を生成する長さについては前述のテンポデー
タならびに最小音符データによって与えられる。
CPU内部には減算カウンターを用いたタイマーが構成さ
れており、この減算カウンターが最小音符データに対応
する数値に設定された後、テンポデータによって決定さ
れるクロックをカウント値が「0」になるまでカウント
する。そして、数値の設定後からカウント値が「0」に
なるまでの間上記データに対応する楽音が音源回路5か
ら生成される。
上記減算カウンターはカウント値が「0」になると上記
設定値からの減算を再度繰り返して行なう。そして、カ
ウント値が「0」になったとき、次の記憶区間M12の記
憶データの読み出しが行なわれてメモリ4に格納された
後、上記と同様にして、M12区間の記憶データに対応す
る楽音の生成が行なわれる。
このようにして各記憶区間M11、M12、M13、M14のデータ
が最小音符の演奏毎にメモリ4に取り込まれて楽音の生
成が行なわれる。したがって第11図の楽譜において最小
音符が8分音符の場合、各記憶区間M11、M12、M13、M14
の記憶データは8分音符の演奏毎に取り込まれることに
なる。したがって、第11図において、いずれかの音符が
4分音符の場合は次の記憶区間には区切りデータ(FE)
hのみが記憶されることになる。
CPU3は上記のようにして各記憶区間M11、M12、M13、M14
の記憶データを読み取った後、最後の記憶区間M14に区
切りデータに続いて表われるデータ(FD)hによって1
小節が終了したことを識別する。
その後CPU3は、メモリ4に格納されている小節記憶番地
データから2小節目の開始番地を読み取り、上記と同様
にして2小節の楽音データの読み取りが行なわれる。
以後同様にして、各小節の記憶データの読み取りならび
に楽音生成が行なわれて4小節の読み取りが終了したと
き、4小節が区間設定データに一致することに基づいて
区間演奏が終了する。
上記は1小節から4小節までの区間演奏の場合である
が、他の区間演奏の場合は該当する小節区間のデータが
読み出されることは言うまでもない。また、全区間演奏
の場合は、上記から明らかなように、全小節の記憶デー
タが読み出される。
次に、コーラス数設定による演奏について説明する。
コーラス数設定演奏は、部分演奏スイッチP4において全
小節区間の設定が行なわれた場合にのみ有効となり、コ
ーラス設定スイッチP5によって表示部L4に設定されたコ
ーラス数の演奏が行なわれる。
コーラス数の設定演奏は、第6図で説明したコントロー
ルコード(FE)h、(FD)hと共に各小説番地に記憶さ
れた各種のコントロールコードに基づいて行なわれる。
なお、これらのコントロールコードは、各小節データ領
域の小節終了データ(FD)hの前に配置される。
以下これについて説明すると、今仮に、表示部L4にコー
ラス数3が設定され、第10図楽譜の8小節の小節終了デ
ータ(FD)hの前に第7図に示すデータが格納され、12
小節の小節終了データ(FD)hの前に第8図に示すデー
タが格納され、さらに、13小節においてはその小節終了
データ(FD)h前に第9図に示すデータが格納されてい
るものとする。
この状態において演奏を開始すると、まず、CPU3の内部
カウンターに演奏回数1がセットされる一方、部分演奏
設定において全小節区間が設定されていることに基づい
て、1小節から順に各小節の演奏が行なわれる。そし
て、12345678と8小節まで演奏
が行なわれて、第7図に示すように、8小節の楽譜デー
タに続いてコントロールコード(F1)hが読み出された
とき、このコントロールコード(F1)hから飛び越し記
の存在が識別される。このとき、上記演奏回数が表示部
L4のコーラス数「3」に一致する場合は、次のデータ
(0E)hつまり10進数の「14」に基づいて演奏小節が14
小節へジャンプする。しかし、演奏回数は「1」にセッ
トされ表示部L4のコーラス数「3」と一致しないから、
データ(0E)hは無視される。
そして、次のデータ(F4)hからジャンプ命令の識別が
行なわれる。このとき、次のデータ(01)hが上記演奏
回数「1」に一致することから、次のデータ(09)hに
基づいて、次の演奏先が9小節であることの識別が行な
われる。
したがって、その後は、9101112と各小節の演奏
が行なわれる。そして、12小節まできたとき、第8図に
示す12小節の小節終了データ(FD)h前に読み出される
制御データ(F0)hからリピート命令の識別が行なわ
れ、続くデータ(05)hからリピート先が5小節である
ことの識別が行なわれる。
リピート命令の識別が行なわれると、リピート先の小節
(この場合は5小節)から演奏のリピートが行なわれる
が、同時に、CPU3の内部カウンターの演奏回数が「2」
にセットされる。
リピート演奏後は、5678と各小節の演奏が行
なわれ、8小節までくると、その小節終了後の識別が上
記と同様にして行なわれる。このとき、第8図から分か
るように、演奏回数「2」は表示部L4のコーラス数
「3」に一致しないから、上記と同様にして飛び越し記
号データ(F1)hは無視される。そして、続いて表われ
るジャンプ命令(F4)hは、次のデータ(01)hが今回
は演奏回数「2」に一致しないから無視される。しか
し、その次に表われるジャンプ命令(F4)hでは次のデ
ータ(02)hが演奏回数「2」に一致するから、これに
基づいて、演奏先が次のデータ(0D)hつまり「13」が
指定する13小節へジャンプする。
上記ジャンプ命令に基づいて13小節の演奏が行なわれる
が、小節終了データ(FD)h前に読み出される制御のデ
ータ(F2)hから「D.C.」記号(最初の小節への飛び越
し記号)の識別が行なわれる。
この「D.C.」記号に基づいて1小節から各小節が順に演
奏されるが、同時にCPU3内部のカウンターの演奏回数が
「3」にセットされる。
その後上記と同様にして、1小節から順に演奏されて8
小節までくると、第7図の小節終了データ(FD)hの次
の飛び越し記号 データ(F1)hの識別が上記と同様に行なわれる。そし
て、今回は演奏回数「3」が表示部L4におけるコーラス
数「3」と一致するから、続くデータ(0E)hつまり
「14」に基づいて、次に演奏すべき小節が14小節である
ことの識別が行なわれる。
したがって、その後は14小節から16小節まで順に各小節
の演奏が行なわれると、16小節の最後にある演奏終了デ
ータ(図示せず)に基づいて演奏が終了する。
上記においては、表示部L4のコーラス設定数が「3」の
場合について説明したが、コーラス数の設定が他の数
「2」あるいは「1」に設定されているときは、上記か
ら明らかなように、8小節終了時における演奏設定数が
コーラス数に一致した時点で14小節への飛び越しが行な
われて演奏が終了する。
(考案の効果) 以上説明のように、この考案によると、演奏曲の再生
を、特定区間の演奏、所望コーラス数の演奏というよう
にシーケンス的にかつ迅速に行なうことができる。
また、演奏局の演奏データは、1コーラス分のみを記憶
させることにより、全コーラスの演奏が可能であるか
ら、記憶回路の記憶容量を極めて効率的に使用すること
ができ、上記ROMカードのより一層の小型化を実現する
ことができる 以上の点からして、楽器練習等に用いて好適な装置を得
ることができる。
(他の実施例) 上記実施例において、メモリマップにおける記憶データ
は、演奏曲の基本データ、小節番地データ、楽音データ
等が個別の領域に記憶されているが、楽譜データの記憶
形態は上記実施例に限定されるものではなく、任意の形
態を取り得るものである。
また、上記実施例においては、ROMカードに演奏曲を記
憶させた実施例について説明したが、いわゆるコンパク
トディスク、レーザーディスクと称される記憶媒体に演
奏曲を記憶させた場合についても実施することができ
る。
しかし、コンパクトディスクやレーザーディスクを用い
る場合は、シーク時間による時間遅れが予想される。し
たがって、このような場合は、少なくとも演奏曲の1曲
分の楽譜データの記憶容量を有する記憶回路を用意し
て、コンパクトディスクあるいはレーザーディスクに記
憶された演奏曲データを記憶回路に転送後、その記憶デ
ータを上記と同様にして読み出すようにすれば、演奏信
号の再現をより円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示し、第2図はその設定ス
イッチの概略を示し、第3図はその表示器の概略を示
し、第4図乃至第9図はそのROMカードのメモリマップ
を説明するための図を示す。また、第10図及び第11図は
第4図乃至第9図に示すメモリマップに使用されるデー
タを説明するための図を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ROMカードに記憶された演奏曲データを記
    憶回路に転送して該転送した演奏曲データを読み出して
    演奏する自動演奏装置において、 上記演奏曲データは該演奏曲内のコーラスデータが1コ
    ーラス分の演奏データで構成され、 該演奏データは演奏曲のテンポに関するテンポデータ、
    該演奏曲の演奏に用いられる単位音符を表す単位音符デ
    ータ等演奏曲についての基本的事項を定めた基本デー
    タ、該演奏曲を演奏する音色、音程、音量等の楽譜に関
    する楽音データ、該楽音データが楽譜の小節毎に格納さ
    れている記憶番地を示す小節番地データ、上記楽音デー
    タとともに小節に記憶され次に読み出す小節を指定する
    ジャンプ命令等で構成され、 上記記憶回路の記憶データを読み出す読み出し回路と、 該読み出し回路の読み出しデータに基づいて上記楽音デ
    ータに相当する楽音を生成し、かつ該楽音の生成を上記
    テンポデータ、上記単位音符データ等に従って行う音源
    回路と、 上記演奏曲を演奏するときのコーラス数、部分演奏行う
    ときの小節番号等演奏の演奏区間を設定する演奏区間設
    定器と、 上記記憶回路から上記楽音データを読み出すときに該演
    奏設定器の設定データに従って上記ジャンプ命令を実行
    しながら小節データを読み出し、該小節データが示す小
    節の楽音データに基づいて上記音源回路を駆動させるご
    とく上記読み出し回路の読み出し動作を制御する読み出
    し制御回路とを具備してなる自動演奏装置。
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