JPH0749091B2 - 乾燥材および乾燥材の製造方法 - Google Patents
乾燥材および乾燥材の製造方法Info
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- JPH0749091B2 JPH0749091B2 JP61171336A JP17133686A JPH0749091B2 JP H0749091 B2 JPH0749091 B2 JP H0749091B2 JP 61171336 A JP61171336 A JP 61171336A JP 17133686 A JP17133686 A JP 17133686A JP H0749091 B2 JPH0749091 B2 JP H0749091B2
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- Japan
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- inorganic compound
- hygroscopic
- desiccant
- water
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- Drying Of Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、ペレット状ないし、粉末のみならず、種々
の形状に成形することができ、しかも水分を吸収して液
化した吸湿性のある潮解性無機化合物が使用中に漏出す
ることを防止するとともに、吸湿性のある潮解性無機化
合物の水分吸収能力を最大限に利用できるようにして、
多量の水分を吸収保持できるようにした乾燥材および乾
燥材の製造方法に関するものである。
の形状に成形することができ、しかも水分を吸収して液
化した吸湿性のある潮解性無機化合物が使用中に漏出す
ることを防止するとともに、吸湿性のある潮解性無機化
合物の水分吸収能力を最大限に利用できるようにして、
多量の水分を吸収保持できるようにした乾燥材および乾
燥材の製造方法に関するものである。
「従来の技術」 従来の乾燥材は、第5図に示すようにシリカゲルやゼオ
ライト等の吸湿性のある微粒子をそのままか、またはペ
レット状の一定の形状に成型して、水蒸気の透過性を有
する除湿ロータ11等の容器に入れて使用している。そし
て、この吸湿性のある微粒子に湿気を含んだ空気を供給
して除湿し、またその一部に加熱した再生空気を供給し
て吸湿性のある微粒子を再生しながら使用するものが多
い。
ライト等の吸湿性のある微粒子をそのままか、またはペ
レット状の一定の形状に成型して、水蒸気の透過性を有
する除湿ロータ11等の容器に入れて使用している。そし
て、この吸湿性のある微粒子に湿気を含んだ空気を供給
して除湿し、またその一部に加熱した再生空気を供給し
て吸湿性のある微粒子を再生しながら使用するものが多
い。
また、アスベスト布ないしその他の担持部材に塩化リチ
ウム、塩化カルシウム等の吸湿性のある潮解性無機化合
物を保持させた乾燥材も知られている。
ウム、塩化カルシウム等の吸湿性のある潮解性無機化合
物を保持させた乾燥材も知られている。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記シリカゲルやゼオライト等の吸湿性
のある微粒子はペレット状ないし粉末で使用されること
が多く、その取扱いが非常に面倒で、使用中にこすり合
わされて微粉化し、これが飛散して環境を汚染してしま
うという欠点があった。
のある微粒子はペレット状ないし粉末で使用されること
が多く、その取扱いが非常に面倒で、使用中にこすり合
わされて微粉化し、これが飛散して環境を汚染してしま
うという欠点があった。
また上記吸湿性のある潮解性無機化合物は、その吸湿能
力が大きければ大きい程、水分を吸収すると吸湿性のあ
る潮解性無機化合物自身が液化するものが多く(例え
ば、塩化リチウム、臭化リチウム、塩化カルシウム
等)、これらの液化した吸湿性のある潮解性無機化合物
は、たとえ除湿ロータ11等の容器に封入されていても、
その系から漏出し、他の機器や材料に付着すること等に
よって環境を汚染しがちであるという欠点があった。
力が大きければ大きい程、水分を吸収すると吸湿性のあ
る潮解性無機化合物自身が液化するものが多く(例え
ば、塩化リチウム、臭化リチウム、塩化カルシウム
等)、これらの液化した吸湿性のある潮解性無機化合物
は、たとえ除湿ロータ11等の容器に封入されていても、
その系から漏出し、他の機器や材料に付着すること等に
よって環境を汚染しがちであるという欠点があった。
この発明は、これらの欠点を解消した乾燥材および乾燥
材の製造方法を提供しようとするものである。
材の製造方法を提供しようとするものである。
「問題を解決するための手段」 すなわちこの発明の乾燥材は、従来例の上記欠点を解消
するため、その実施例を説明する第1図に示されたよう
に、先ず、水分を吸着して保持する性質を有するシリカ
ゲルやゼオライト等の多孔性を備えた吸湿性微粒子1
を、ポリテトラフルオロエチレンで結着した担持部材を
有している。すなわちこの担持部材は、水分を吸着して
保持する性質を有するシリカゲルやゼオライト等の吸湿
性微粒子1を、粉末ないし粒状のポリテトラフルオロエ
チレン2の表面をソルベントナフサ等の溶剤で溶解する
ことによって結着した構造を備えている。したがって、
吸湿性微粒子1の周囲にポリテトラフルオロエチレン2
の網目状空間4が形成され、この網目状空間4を水蒸気
の透過通路としたものである。そのため、内部の吸湿性
微粒子1に水蒸気が容易に供給され、吸湿速度が大き
い。
するため、その実施例を説明する第1図に示されたよう
に、先ず、水分を吸着して保持する性質を有するシリカ
ゲルやゼオライト等の多孔性を備えた吸湿性微粒子1
を、ポリテトラフルオロエチレンで結着した担持部材を
有している。すなわちこの担持部材は、水分を吸着して
保持する性質を有するシリカゲルやゼオライト等の吸湿
性微粒子1を、粉末ないし粒状のポリテトラフルオロエ
チレン2の表面をソルベントナフサ等の溶剤で溶解する
ことによって結着した構造を備えている。したがって、
吸湿性微粒子1の周囲にポリテトラフルオロエチレン2
の網目状空間4が形成され、この網目状空間4を水蒸気
の透過通路としたものである。そのため、内部の吸湿性
微粒子1に水蒸気が容易に供給され、吸湿速度が大き
い。
上記粉末ないし粒状のポリテトラフルオロエチレン2
は、その表面をソルベントナフサ等の溶剤で溶解するこ
とによって結着することができるが、加圧および加熱に
よって結着することもできる。
は、その表面をソルベントナフサ等の溶剤で溶解するこ
とによって結着することができるが、加圧および加熱に
よって結着することもできる。
さらにこの発明の乾燥材は、水分を吸収して液化する性
質を有する吸湿性のある潮解性無機化合物3を吸湿性微
粒子1等の周囲に担持させ、これをポリテトラフルオロ
エチレン2で結着し、吸湿性のある潮解性無機化合物3
の周囲にポリテトラフルオロエチレン2の網目状空間4
を形成し、この網目状空間4を水蒸気の透過通路として
吸湿性のある潮解性無機化合物3に水分を吸収させ、さ
らに網目状空間4の側壁をポリテトラフルオロエチレン
2の疎水性を有する面とし、水分をその表面張力で保持
させて、水分を吸収した吸湿性のある潮解性無機化合物
3の漏出防止と、吸湿性のある潮解性無機化合物3の水
分吸収能力を最大限に利用できるようにしたものであ
る。
質を有する吸湿性のある潮解性無機化合物3を吸湿性微
粒子1等の周囲に担持させ、これをポリテトラフルオロ
エチレン2で結着し、吸湿性のある潮解性無機化合物3
の周囲にポリテトラフルオロエチレン2の網目状空間4
を形成し、この網目状空間4を水蒸気の透過通路として
吸湿性のある潮解性無機化合物3に水分を吸収させ、さ
らに網目状空間4の側壁をポリテトラフルオロエチレン
2の疎水性を有する面とし、水分をその表面張力で保持
させて、水分を吸収した吸湿性のある潮解性無機化合物
3の漏出防止と、吸湿性のある潮解性無機化合物3の水
分吸収能力を最大限に利用できるようにしたものであ
る。
すなわち、吸湿性のある潮解性無機化合物3に水分が吸
収されて吸湿性のある潮解性無機化合物3が液状になっ
ても、網目状空間4は撥水性のポリテトラフルオロエチ
レン2の網目状空間であるため、外部に浸み出ることは
ない。
収されて吸湿性のある潮解性無機化合物3が液状になっ
ても、網目状空間4は撥水性のポリテトラフルオロエチ
レン2の網目状空間であるため、外部に浸み出ることは
ない。
この場合の乾燥材は、実際には塩化リチウム等の吸湿性
のある潮解性無機化合物3をシリカゲル等の吸湿性微粒
子1に浸み込ませて、これを粉末ないし粒状のポリテト
ラフルオロエチレン2で上述のように結着し、ペレット
またはシート状に成形あるいは加工したものを用いる。
この吸湿性微粒子1をポリテトラフルオロエチレン2を
ソルベントナフサ等の溶剤で溶解することによって結着
させたものに含ませると、ポリテトラフルオロエチレン
2の微粒子の周囲に水分を保持する網目状空間4が多量
に形成されるので、吸湿性微粒子1や吸湿性のある潮解
性無機化合物3の効果を最大限に発揮させることができ
る。
のある潮解性無機化合物3をシリカゲル等の吸湿性微粒
子1に浸み込ませて、これを粉末ないし粒状のポリテト
ラフルオロエチレン2で上述のように結着し、ペレット
またはシート状に成形あるいは加工したものを用いる。
この吸湿性微粒子1をポリテトラフルオロエチレン2を
ソルベントナフサ等の溶剤で溶解することによって結着
させたものに含ませると、ポリテトラフルオロエチレン
2の微粒子の周囲に水分を保持する網目状空間4が多量
に形成されるので、吸湿性微粒子1や吸湿性のある潮解
性無機化合物3の効果を最大限に発揮させることができ
る。
さらに、第2図に示すように吸湿性微粒子1を、粉末な
いし粒状の撥水性を有するポリテトラフルオロエチレン
を溶剤で結着させて網目状空間4を有するようにした多
孔性被膜5で被覆したシート状に形成すれば、液化した
吸湿性のある潮解性無機化合物(水分)を保持している
網目状空間4から、吸湿性のある潮解性無機化合物が漏
出することもなく、多量の水分を吸着して保持すること
ができる。
いし粒状の撥水性を有するポリテトラフルオロエチレン
を溶剤で結着させて網目状空間4を有するようにした多
孔性被膜5で被覆したシート状に形成すれば、液化した
吸湿性のある潮解性無機化合物(水分)を保持している
網目状空間4から、吸湿性のある潮解性無機化合物が漏
出することもなく、多量の水分を吸着して保持すること
ができる。
したがってこの場合の乾燥材は、前記シートが撥水性の
多孔性被膜5とポリテトラフルオロエチレンとの複合シ
ートからなっている。すると水分を含む気体は、疎水性
の多孔性被膜5を通過し、内部の吸湿性微粒子1や吸湿
性のある潮解性無機化合物3に水分を吸収ないし吸着さ
れ、やがては膨潤ないし液化するが、その吸湿性微粒子
1ないし吸湿性のある潮解性無機化合物3に保持された
水分は表面の疎水性のポリテトラフルオロエチレンの多
孔性被膜5に遮断されて外部に漏出することがない。表
面がポリテトラフルオロエチレンであるため、吸湿性の
ある潮解性無機化合物の微粉化等もなく、クリーンな乾
燥気体が得られる。
多孔性被膜5とポリテトラフルオロエチレンとの複合シ
ートからなっている。すると水分を含む気体は、疎水性
の多孔性被膜5を通過し、内部の吸湿性微粒子1や吸湿
性のある潮解性無機化合物3に水分を吸収ないし吸着さ
れ、やがては膨潤ないし液化するが、その吸湿性微粒子
1ないし吸湿性のある潮解性無機化合物3に保持された
水分は表面の疎水性のポリテトラフルオロエチレンの多
孔性被膜5に遮断されて外部に漏出することがない。表
面がポリテトラフルオロエチレンであるため、吸湿性の
ある潮解性無機化合物の微粉化等もなく、クリーンな乾
燥気体が得られる。
なお、前記多孔性被膜5は、成形された乾燥材を補強す
る効果もある。
る効果もある。
さらにこの発明の乾燥材は、第3図に示す例のようにシ
ート状に成形された原反6に凹凸加工を施し、これを丸
めて使用することができる。したがって、その長さ方向
に水蒸気を通すことができる。また、第4図に示す例の
ようにハニカム状に加工して所定の径の貫通孔8を有す
るハニカム構造物7とし、この貫通孔8に水蒸気を通す
ことによって使用することができる。
ート状に成形された原反6に凹凸加工を施し、これを丸
めて使用することができる。したがって、その長さ方向
に水蒸気を通すことができる。また、第4図に示す例の
ようにハニカム状に加工して所定の径の貫通孔8を有す
るハニカム構造物7とし、この貫通孔8に水蒸気を通す
ことによって使用することができる。
「発明の効果」 この発明の乾燥材は以上のように構成されているので、
従来のペレット状ないし粉末のものと異なってその取扱
いが容易であり、しかも従来のペレット状ないし粉末の
ものはそれ以外の態様を取り得ないが、この発明の乾燥
剤は自由に成形ないし変形でき、種々の態様を採り得る
ので広範な用途に使用することができる。
従来のペレット状ないし粉末のものと異なってその取扱
いが容易であり、しかも従来のペレット状ないし粉末の
ものはそれ以外の態様を取り得ないが、この発明の乾燥
剤は自由に成形ないし変形でき、種々の態様を採り得る
ので広範な用途に使用することができる。
また、非常に強度があり、加熱再生して使用する場合に
もクラックが入りにくく、長期間に亘って使用すること
ができる。
もクラックが入りにくく、長期間に亘って使用すること
ができる。
さらに、液化した吸湿性のある潮解性無機化合物(水
分)を保持している網目状空間から吸湿性のある潮解性
無機化合物が漏出することもなく、外部環境を汚すこと
なく、多量の水分を吸着して保持することができる。
分)を保持している網目状空間から吸湿性のある潮解性
無機化合物が漏出することもなく、外部環境を汚すこと
なく、多量の水分を吸着して保持することができる。
この発明の乾燥剤は、従来と同様の乾燥機用の乾燥材と
して、あるいは壁材等として使用することができる。ま
た吸湿性のある潮解性無機化合物を含むため水分を多量
に吸収もしくは放出できるので、湿度コントロール用の
材料としても使用できる。
して、あるいは壁材等として使用することができる。ま
た吸湿性のある潮解性無機化合物を含むため水分を多量
に吸収もしくは放出できるので、湿度コントロール用の
材料としても使用できる。
以下、この発明の乾燥材を実施例にしたがって詳細に説
明する。
明する。
「実施例」 実施例1 合成ゼオライト(Silton B 商品名 水沢化学株式会
社製):PTFE(D−1 商品名 ダイキン工業株式会社
製):ソルベントナフサを9:1:20の割合で混練し、加圧
ロールで所定の厚さのシート状に成形した。このシート
状物を280℃で3時間加熱し、厚さ1.5mmのシートを得
た。得たシートはPTFEの表面がソルベントナフサで部分
的に結着し、またソルベントナフサは蒸発してその部分
が多孔質の網目状空間に形成されていた。このシートを
125cmに切り取り、150℃で乾燥すると14.00gとなりこれ
を試料1とした。この試料1を21℃、30%RHで6時間放
置したところ、水分を吸収して15.75gとなった。したが
って1.75gの水分を吸収したことがわかる。
社製):PTFE(D−1 商品名 ダイキン工業株式会社
製):ソルベントナフサを9:1:20の割合で混練し、加圧
ロールで所定の厚さのシート状に成形した。このシート
状物を280℃で3時間加熱し、厚さ1.5mmのシートを得
た。得たシートはPTFEの表面がソルベントナフサで部分
的に結着し、またソルベントナフサは蒸発してその部分
が多孔質の網目状空間に形成されていた。このシートを
125cmに切り取り、150℃で乾燥すると14.00gとなりこれ
を試料1とした。この試料1を21℃、30%RHで6時間放
置したところ、水分を吸収して15.75gとなった。したが
って1.75gの水分を吸収したことがわかる。
また上記試料1にLiClをアルコール溶液として4.5g吸収
させ、150℃で乾燥すると18.56gとなり、これを試料2
とした。この試料2を21℃、30%RHで6時間放置したと
ころ、水分を吸収して27.40gとなり、8.84gの水分を吸
収した。しかもシートの表面に口紙をつけても、水分そ
の他の移動はなかった。
させ、150℃で乾燥すると18.56gとなり、これを試料2
とした。この試料2を21℃、30%RHで6時間放置したと
ころ、水分を吸収して27.40gとなり、8.84gの水分を吸
収した。しかもシートの表面に口紙をつけても、水分そ
の他の移動はなかった。
実施例2 合成ゼオライト(Silton B 商品名 水沢化学株式会
社製):PTFE(D−1 商品名 ダイキン工業株式会社
製):ソルベントナフサを7:3:20の割合で混練し、加圧
ロールで所定の厚さのシート状に成形した。このシート
状物を280℃で3時間加熱し、ソルベントナフサを除い
て厚さ0.75mmのシートを得た。このシートを125cmに切
り取り、130℃で乾燥すると10.12gとなった。これに吸
湿性のある潮解性無機化合物として、1.7gのLiClをアル
コール溶液として浸み込ませた。これを130℃で乾燥す
ると、11.82gの試料が得られた。この試料を22℃、30%
RHで2時間放置したところ、水分を3.35吸収して15.15g
となった。このとき結露現象は、PTFEの網目のために起
きない。
社製):PTFE(D−1 商品名 ダイキン工業株式会社
製):ソルベントナフサを7:3:20の割合で混練し、加圧
ロールで所定の厚さのシート状に成形した。このシート
状物を280℃で3時間加熱し、ソルベントナフサを除い
て厚さ0.75mmのシートを得た。このシートを125cmに切
り取り、130℃で乾燥すると10.12gとなった。これに吸
湿性のある潮解性無機化合物として、1.7gのLiClをアル
コール溶液として浸み込ませた。これを130℃で乾燥す
ると、11.82gの試料が得られた。この試料を22℃、30%
RHで2時間放置したところ、水分を3.35吸収して15.15g
となった。このとき結露現象は、PTFEの網目のために起
きない。
実施例3 シリカゲル(ミズカジルP73 商品名 水沢化学株式会
社製):PTFE(D−1 商品名 ダイキン工業株式会社
製):ソルベントナフサを7:3:20の割合で混練し、加圧
ロールで所定の厚さのシート状に成形した。このシート
状物を280℃で3時間加熱し、厚さ2.0mmのシートを得
た。このシートを125cm切り取り、LiClのアルコール溶
液を4.5g浸み込ませた。これを100℃で乾燥すると21.56
gとなった。この試料を22℃、32%RHの室に3時間放置
したところ、9.00gの水分を吸収して30.56gとなった。
そしてこの試料には、表面に水滴が生じることはなかっ
た。
社製):PTFE(D−1 商品名 ダイキン工業株式会社
製):ソルベントナフサを7:3:20の割合で混練し、加圧
ロールで所定の厚さのシート状に成形した。このシート
状物を280℃で3時間加熱し、厚さ2.0mmのシートを得
た。このシートを125cm切り取り、LiClのアルコール溶
液を4.5g浸み込ませた。これを100℃で乾燥すると21.56
gとなった。この試料を22℃、32%RHの室に3時間放置
したところ、9.00gの水分を吸収して30.56gとなった。
そしてこの試料には、表面に水滴が生じることはなかっ
た。
実施例4 合成ゼオライト(TSZ640 商品名 東洋ソーダ株式会社
製):PTFEファインパウダー(ポリフロンファインパウ
ダー 商品名 ダイキン工業株式会社製)を6.5:3.5の
割合でミキサーで混合し、この粉末を380℃、200kg/cm
でプレスし、130cm、厚さ2.0mmの板を得た。この板は加
熱プレスによってPTFEファインパウダーが部分的に溶着
した、網目状空間を有するものであった。この板に吸湿
性のある潮解性無機化合物としてLiClのアルコール溶液
を3.0g浸み込ませた。これを100℃で乾燥すると、34.69
gとなった。この試料を21℃、30%RHの室に5時間放置
したところ、水分を吸収して40.72gとなり、6.03gの水
分を吸収した。この試料は強固で、プレス成形によりハ
ニカム状等、必要に応じて最適な除湿板構造のものが得
られた。
製):PTFEファインパウダー(ポリフロンファインパウ
ダー 商品名 ダイキン工業株式会社製)を6.5:3.5の
割合でミキサーで混合し、この粉末を380℃、200kg/cm
でプレスし、130cm、厚さ2.0mmの板を得た。この板は加
熱プレスによってPTFEファインパウダーが部分的に溶着
した、網目状空間を有するものであった。この板に吸湿
性のある潮解性無機化合物としてLiClのアルコール溶液
を3.0g浸み込ませた。これを100℃で乾燥すると、34.69
gとなった。この試料を21℃、30%RHの室に5時間放置
したところ、水分を吸収して40.72gとなり、6.03gの水
分を吸収した。この試料は強固で、プレス成形によりハ
ニカム状等、必要に応じて最適な除湿板構造のものが得
られた。
実施例5 アセチレンブラック:PTFE(D−1 商品名 ダイキン
工業株式会社製):ソルベントナフサを6:4:20の割合で
混練し、加圧ロールで所定の厚さのシート状に成形し
た。このシート状物を280℃で3時間加熱し、厚さ0.85m
mのシートを得た。このシートを160cm切り取り、吸湿性
のある潮解性無機化合物としてLiClのメタノール溶液を
1.0g浸み込ませた。これを100℃で20分加熱乾燥したと
ころ5.20gであった。この試料を22℃、32%RHの室に4
時間放置したところ、8.08gとなり、水分を1.92g吸収し
た。
工業株式会社製):ソルベントナフサを6:4:20の割合で
混練し、加圧ロールで所定の厚さのシート状に成形し
た。このシート状物を280℃で3時間加熱し、厚さ0.85m
mのシートを得た。このシートを160cm切り取り、吸湿性
のある潮解性無機化合物としてLiClのメタノール溶液を
1.0g浸み込ませた。これを100℃で20分加熱乾燥したと
ころ5.20gであった。この試料を22℃、32%RHの室に4
時間放置したところ、8.08gとなり、水分を1.92g吸収し
た。
第1図はこの発明の乾燥材の一実施例を示す概略断面
図、第2図は他の実施例を示す断面図、第3図および第
4図はこの発明の乾燥材を用いて形成した成形品の斜視
図、第5図は従来の乾燥材の使用状態を示す概略図であ
る。 1……吸湿性微粒子 2……ポリテトラフルオロエチレン 3……吸湿性のある潮解性無機化合物 4……網目状空間 5……撥水性被膜
図、第2図は他の実施例を示す断面図、第3図および第
4図はこの発明の乾燥材を用いて形成した成形品の斜視
図、第5図は従来の乾燥材の使用状態を示す概略図であ
る。 1……吸湿性微粒子 2……ポリテトラフルオロエチレン 3……吸湿性のある潮解性無機化合物 4……網目状空間 5……撥水性被膜
Claims (8)
- 【請求項1】潮解性無機化合物が、多孔性無機質微粒子
をポリテトラフルオロエチレンで結着した担持部材に担
持されていることを特徴とする乾燥剤。 - 【請求項2】多孔性無機質微粒子が合成ゼオライト、ま
たはアセチレンブラックである特許請求の範囲第1項記
載の乾燥材。 - 【請求項3】潮解性無機化合物が、アルカリ金属塩また
はアルカリ土類金属塩である特許請求の範囲第1項およ
び第2項記載の乾燥材。 - 【請求項4】潮解性無機化合物が、塩化リチウムである
特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
乾燥材。 - 【請求項5】多孔性無機質微粒子をポリテトラフルオロ
エチレンで結着した担持部材に、潮解性無機化合物の溶
液を含浸させた後、加熱乾燥することを特徴とする乾燥
剤の製造方法。 - 【請求項6】多孔性無機質微粒子が合成ゼオライト、ま
たはアセチレンブラックである特許請求の範囲第5項記
載の乾燥材の製造方法。 - 【請求項7】潮解性無機化合物が、アルカリ金属塩また
はアルカリ土類金属塩である特許請求の範囲第5項およ
び第6項記載の乾燥材の製造方法。 - 【請求項8】潮解性無機化合物が、塩化リチウムである
特許請求の範囲5項ないし第7項記載の乾燥材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61171336A JPH0749091B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 乾燥材および乾燥材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61171336A JPH0749091B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 乾燥材および乾燥材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6328428A JPS6328428A (ja) | 1988-02-06 |
JPH0749091B2 true JPH0749091B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=15921336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61171336A Expired - Lifetime JPH0749091B2 (ja) | 1986-07-21 | 1986-07-21 | 乾燥材および乾燥材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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